JP2007332214A - 熱硬化性重合体組成物およびその硬化物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 オキシラニル、オキシラニレンもしくは3,4−エポキシシクロヘキシルを有するかご型構造のシルセスキオキサン誘導体の少なくとも1つである第1成分とアミン化合物である第2成分を必須成分として含有し、オキシラニル、オキシラニレンもしくは3,4−エポキシシクロヘキシルを有し、且つ分子中にケイ素を含まない化合物および硬化促進剤の少なくとも1つである第3成分を任意成分として含有する熱硬化性重合体組成物。
【選択図】なし
Description
[1] オキシラニル、オキシラニレンもしくは3,4−エポキシシクロヘキシルを有するかご型構造のシルセスキオキサン誘導体の少なくとも1つである第1成分とアミン化合物である第2成分を必須成分として含有し、オキシラニル、オキシラニレンもしくは3,4−エポキシシクロヘキシルを有し、且つ分子中にケイ素を含まない化合物および硬化促進剤の少なくとも1つである第3成分を任意成分として含有する熱硬化性重合体組成物。
ここに、Rは独立して、炭素数1〜45のアルキル、炭素数4〜8のシクロアルキル、アリール、またはアリールアルキルであり;炭素数1〜45のアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく;アリールおよびアリールアルキル中のベンゼン環において、任意の水素はハロゲンまたは炭素数1〜10のアルキルで置き換えられてもよく;この炭素数1〜10のアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく;アリールアルキル中のアルキレンにおいて、炭素原子の数は1〜10であり、そして任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;そして、Y1はそれぞれ独立して式(a)で表される基である:
ここに、Xは独立して、シクロペンチル、シクロヘキシル、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして1つの−CH2−が−O−で置き換えられてもよい炭素数1〜10のアルキル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜10のアルキルで置き換えられてもよいフェニル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜10のアルキルで置き換えられてもよいフェニルと炭素数1〜4のアルキレンとで構成されるフェニルアルキル、またはオキシラニル、オキシラニレンもしくは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基であり;フェニルの置換基である炭素数1〜10のアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;フェニルアルキルのアルキレンにおいて、1つの−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;そして、Xの少なくとも1つはオキシラニル、オキシラニレンまたは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基である:
ここに、Rは式(1)におけるRと同じ意味を有し、Y2は式(b)で表される基または式(c)で表される基である:
ここに、式(b)および式(c)のそれぞれにおいて、Xは式(a)におけるXと同じ意味を有し、そして式(c)におけるZは−O−、−CH2−または単結合である。
Xが独立して、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のフッ素化アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニルと炭素数1〜4のアルキレンとで構成されるフェニルアルキル、またはオキシラニル、オキシラニレンもしくは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基であり、フェニルの置換基である炭素数1〜4のアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;そして、式(a)、式(b)および式(c)のそれぞれにおいて、Xの少なくとも1つがオキシラニル、オキシラニレンまたは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基である、[2]項に記載の熱硬化性重合体組成物。
てもよく;
式(a)、式(b)および式(c)のそれぞれにおいて、Xの1つがオキシラニル、オキシラニレンまたは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基であって、残りのXが炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のフッ素化アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニルと炭素数1〜4のアルキレンとで構成されるフェニルアルキルであり;フェニルの置換基である炭素数1〜4のアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよい、[2]項に記載の熱硬化性重合体組成物。
本発明では、かご型構造の少なくとも1箇所以上が塞がれていない構造を有するシルセスキオキサン誘導体も包含する。
残りのXがメチルまたはフェニルである。
これらの式において、R2およびR4は炭素数1〜6のアルキレンである。このアルキレンにおける1つの−CH2−は−O−または1,4−フェニレンで置き換えられてもよい。そして、R3は水素または炭素数1〜6のアルキルである。
のイミダゾール系化合物、BF3−モノエチルアミン、BF3−モノエタノールアミン、BF3−ピペラジンなどの三フッ化ホウ素−アミン錯体、ポリアミン-ビスフェノールAジグリシジルエーテル付加物、ポリアミン-フェニルグリシジルエーテル付加物、ポリアミン-エチレンオキシド付加物、ポリアミン-シアノエチル付加物などのアミンアダクト類や、ポリアミンとケトンの脱水反応物で第一アミノ基を封鎖したケチミン(ケトイミン)、潜在性硬化剤として知られているジシアンジアミドなども挙げることができる。これらのアミン化合物は、用途や目的に応じて単独で用いることもできるし、複数組み合わせて用いることもできる。
本発明の熱硬化性重合体組成物の第3成分は必要に応じて用いられる成分である。この第3成分は、非ケイ素系エポキシ樹脂および硬化促進剤の少なくとも1つである。
非ケイ素系エポキシ樹脂の例は、ビスフェノール型エポキシ樹脂(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂など)、2個のオキシラニルを有するエポキシ樹脂(ビフェニル型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂など)、多官能複素環式エポキシ樹脂(フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、アルキル変性トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレートなど)、および3個以上のオキシラニルを有するエポキシ樹脂(ポリ(エポキシ化シクロヘキセンオキサイド)などの多官能脂環式エポキシ樹脂など)である。これらのうち、透明性の観点から着色の少ない、ビスフェノール型エポキシ樹脂や複素環式エポキシ樹脂を用いることがより好ましく、複素環式エポキシ樹脂の中でもトリグリシジルイソシアヌレートが好ましい。これらのエポキシ樹脂は、2種以上を併用してもよい。
スをガラス繊維、カーボン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アルミナ繊維、紙などの基材に含浸させてから加熱乾燥してプリプレグを得、このプリプレグを熱プレス成形することによっても得ることができる。そのときの溶剤の使用量は、熱硬化性重合体組成物と溶剤の合計重量に対する溶剤の割合で、10〜70重量%、好ましくは15〜65重量%である。
<耐熱性、ガラス転移点(Tg)>
(株)レオロジ製 DVE−V4を用いて、温度依存性、引っ張りモード、測定周波数10Hz、変位幅5.0μm、温度範囲−150〜250℃、昇温速度2℃/min、歪み波形は正弦波で測定した。試料は幅が4mm、長さが30mm、厚みが0.4mmの帯状直方体の試験片を、減圧下180℃で4時間アニーリング処理を行ったものを用いた。
耐熱性は250℃での貯蔵弾性率の値で評価した。またガラス転移点は、貯蔵弾性率を損失弾性率で除した値を温度に対してプロットした場合のピーク位置で表される。
<線膨張係数>
セイコー電子工業株式会社製 TMA100を用いて、圧縮荷重2.0gf、温度範囲−100〜200℃、昇温速度5℃/minで測定プローブは石英を用いて測定した。試料は幅が5mm、長さが5mm、厚みが2.3mmの試験片を用いた。
<引っ張り試験>
株式会社島津製作所製 AGS−J 100を用いて、試験速度1mm/minで測定した。試料は(JIS K7113) 1号形試験片に準じて作製し用いた。
<誘電率>
セイコー電子工業株式会社製 DES 100を用いて、測定周波数 100kHz、温度範囲−100〜100℃、昇温速度4℃/minで測定した。試料は直径44mm、厚さ0.5mmの円盤平板状のものを用いた。
<化合物(1−1)の合成>
(第1段階)
環流冷却器、温度計、および滴下漏斗を取り付けた反応容器に、フェニルトリメトキシシラン(6.54kg)、水酸化ナトリウム(0.88kg)、水(0.66kg)、お
よび2−プロピルアルコール(26.3リットル)を仕込んだ。窒素シールしたのち、撹拌しながら還流するまで加熱した。そして還流温度で4時間撹拌を継続したのち反応液を室温で1晩静置した。そして窒素ガスを用いて加圧濾過器で濾過することにより固体を得た。得られた固体を2−プロピルアルコールで1回洗浄、濾過したのち70℃で5時間減圧乾燥を行いの白色状固体(2.22kg)を得た。これを化合物(d−1)とする。
(第2段階)
滴下漏斗、温度計、および還流冷却器を備えた反応容器に、化合物(d−1)(69g)、トルエン(540g)を仕込み、窒素シールした。撹拌しながらクロロジメチルシラン(91g)を約35分間で滴下した。そして還流するまで加熱したのち、還流開始から3時間撹拌を継続した。次いで反応液が50℃以下になるまで冷却したのち、水(160g)を滴下漏斗からゆっくりと滴下した。滴下終了後10分間撹拌したのち分液漏斗へ移し有機層と水層に分離した。有機層は3回水洗を行なったのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。そして無水硫酸マグネシウムを濾別したのち、濃縮して(71g)の個体を得た。得られた固体はノルマルヘプタン(240g)で洗浄したのち、減圧乾燥することにより白色状固体(d−2)(50g)を得た。
温度計、滴下漏斗、および還流冷却器を備えた反応容器に、化合物(d−2)(39g)、アリルグリシジルエーテル(21g)、およびトルエン(60g)を仕込み、乾燥窒素でシールした。そして撹拌しながら80℃に加熱したのち、Karsted触媒(白金−ジビニルジシロキサン錯体の3%キシレン溶液;40マイクロリットル)を添加した。そして3時間撹拌を継続したのち、反応液の一部をサンプリングして赤外線吸収スペクトルを測定した結果、Si−Hの伸縮振動に由来する2138cm−1のピークが消失していることを確認し、反応を終了した。そして反応液を減圧濃縮することにより化合物(1−1)(51g)を得た。
<化合物(1−1)の分析結果>
29Si−NMR(溶剤:CDCl3):δ(ppm);11.38、−75.79、−78.53
1H−NMR(溶剤:CDCl3):δ(ppm);0.02(s,24H)、0.42−0.46(m,8H)、1.31−1.35(m,8H)、2.49−2.51(m,4H)、2.71−2.73(m,4H)、2.99−3.04(m,12H)、3.15―3.19(m,4H)、3.40−3.44(m,4H)、7.10−7.44(m,40H)
<化合物(2−1)の合成>
(第1段階)
滴下漏斗、還流冷却器、および温度計を備えた反応容器に、合成例1の第1段階で示した方法と同様にして製造した化合物(d−1)(3.0kg)、ジクロロメタン(20k
g)、トリエチルアミン(130g)仕込み窒素シールした。そして撹拌しながら10℃以下に冷却したのちメチルジクロロシラン(744g)を液温が25℃以下に保たれるように滴下した。そしてで1時間撹拌を継続したのち、3重量%の炭酸水素ナトリウム水溶液(7.3kg)、水(7.3kg)仕込み撹拌した。10分間静置したのち有機層を抜き出し、得られた有機層を水(7.3kg)で1回洗浄した。そして無水硫酸マグネシウム(1kg)で乾燥したのち濾過、濃縮した。得られた残渣は酢酸エチル(6.6kg)で再結晶を行い化合物(d−3)(1.6kg)を得た。
還流冷却器、温度計を取り付けた反応容器に、化合物(d−3)(69g)、トルエン(700ミリリットル)、アリルグリシジルエーテル(27g)仕込み、乾燥窒素にてシールした。そして撹拌しながら100℃に加熱したのち、前記のKarsted触媒(40マイクロリットル)を添加した。そして100℃で時間撹拌を継続したのち、反応液の一部をサンプリングして赤外吸収スペクトルを測定した結果、Si−Hの伸縮振動に由来する吸収ピーク(2170cm−1)が消失していることを確認し、反応を終了した。そして反応液を減圧濃縮することにより化合物(2−1)(77g)を得た。
<化合物(2−1)の分析結果>
29Si−NMR(溶剤:CDCl3):δ(ppm);−17.33、−78.39、−79.23、−79.31、−79.38
1H−NMR(溶剤:CDCl3):δ(ppm);0.30(s,6H)、
0.72−0.77(m,4H)、1.64−1.72(m,4H)、2.42−2.66(m,4H)、2.95−2.98(m,2H)、3.15−3.19(m,2H)、3.31―3.37(m,4H)、3.43−3.47(m,2H)、7.17−7.53(m,40H)
<化合物(2−2)の合成>
還流冷却器、および温度計を取り付けた反応容器に、合成例2の第1段階で製造された化合物(d−3)(3.0g)、トルエン(26g)、前記のKarsted触媒(5マイクロリットル)を加えて90℃に加熱した。そして4−ビニル−1−シクロヘキセン 1,2−エポキシド(0.7g)を滴下したのち、還流温度で5時間撹拌を継続した。そして室温まで冷却したのち、トルエン(26g)、水(70g)を加えて抽出した。有機層は水洗したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。そして減圧下濃縮し、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:トルエン/酢酸エチル)で精製した。減圧下で溶媒を溜去したのち、エタノール/酢酸エチルから再結晶して、化合物(2−2)(0.8g)を得た。
29Si−NMR(溶媒:CDCl3):δ(ppm);−17.0、−78.7、−79.6(s,4Si)
1H−NMR(溶媒:CDCl3):δ(ppm);0.27(s,6H)、0.60−0.73(m,5H)、0.84−0.92(m,1H)、0.97−1.07(m,2
H)、1.62−1.68(m,1H)、1.76−1.84(m,2H)、1.94−1.98(m,2H)、2.90−3.00(m,4H)、7.13−7.54(m,40H)
<硬化物の調製>
表1に示す配合量で、熱硬化性重合体組成物を調製し、合成例1〜3で得られたエポキシ基を有するかご型構造のシルセスキオキサン、および硬化剤を配合し、均一に混合した。このようにして得られた重合体組成物をアルミカップに移し、実施例1は80℃、150℃、190℃で各2時間、実施例2は80℃、100℃、150℃、190℃で各2時間、実施例3は170℃、190℃、210℃で各2時間加熱して、それぞれの硬化物を得た。評価結果を表1に示した。
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン85.1部、フェニルトリメトキシシラン7.9部、メチルイソブチルケトン93部を反応容器に仕込み、80℃に昇温した。昇温後、0.1重量%水酸化カリウム水溶液21.6部を30分間かけて連続的に滴下した。滴下終了後、生成するメタノールを除去しながら80℃にて5時間反応させた。反応終了後、洗浄液が中性になるまで水洗を繰り返した。次いで減圧下で溶媒を除去することによりエポキシ基を有するケイ素化合物(PGPSQ)69部を得た。このエポキシ化合物の1H−NMR(CDCl3溶液)により、エポキシ環のメチンピーク(3.2ppm付近)からエポキシ環が保持されていること、およびメトキシ基のピーク(3.6ppm付近)が消失していることが確認できた。得られた化合物のエポキシ当量は190g/eq、重量平均分子量は2200であった。このPGPSQおよびテトラエチレンペンタミン(TEPA)を、表1に示す配合量で均一に混合し熱硬化性重合体組成物を調製した。得られた熱硬化性重合体は60℃、80℃で各2時間、90℃、100℃、120℃で各1時間、150℃、190℃で各2時間加熱し硬化物を得た。評価結果を表1に示した。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(EP828)(エポキシ等量186g/eq、ジャパンエポキシレジン株式会社製)、ジアミノジフェニルメタン(DDM)、およびテトラエチレンペンタミン(TEPA)を表1に示す重量比で均一に混合して、熱硬化性重合体組成物を調製した。この組成物を60℃、100℃、150℃、190℃で各4時間加熱して硬化物を得た。評価結果を表1に示した。
Claims (11)
- オキシラニル、オキシラニレンもしくは3,4−エポキシシクロヘキシルを有するかご型構造のシルセスキオキサン誘導体の少なくとも1つである第1成分とアミン化合物である第2成分を必須成分として含有し、オキシラニル、オキシラニレンもしくは3,4−エポキシシクロヘキシルを有し、且つ分子中にケイ素を含まない化合物および硬化促進剤の少なくとも1つである第3成分を任意成分として含有する熱硬化性重合体組成物。
- 第1成分が式(1)および式(2)のそれぞれで表される化合物の群から選択される化合物の少なくとも1つである、請求項1に記載の熱硬化性重合体組成物:
ここに、Rは独立して、炭素数1〜45のアルキル、炭素数4〜8のシクロアルキル、アリール、またはアリールアルキルであり;炭素数1〜45のアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく;アリールおよびアリールアルキル中のベンゼン環において、任意の水素はハロゲンまたは炭素数1〜10のアルキルで置き換えられてもよく;この炭素数1〜10のアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく;アリールアルキル中のアルキレンにおいて、炭素原子の数は1〜10であり、そして任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;そして、Y1はそれぞれ独立して式(a)で表される基である:
ここに、Xは独立して、シクロペンチル、シクロヘキシル、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして1つの−CH2−が−O−で置き換えられてもよい炭素数1〜10のアルキル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜10のアルキルで置き換えられてもよいフェニル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜10のアルキルで置き換えられてもよいフェニルと炭素数1〜4のアルキレンとで構成されるフェニルアルキル、またはオキシラニル、オキシラニレンもしくは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基であり;フェニルの置換基である炭素数1〜10のアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;フェニルアルキルのアルキレンにおいて、1つの−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;そして、Xの少なくとも1つはオキシラニル、オキシラニレンまたは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基である:
ここに、Rは式(1)におけるRと同じ意味を有し、Y2は式(b)で表される基または式(c)で表される基である:
ここに、式(b)および式(c)のそれぞれにおいて、Xは式(a)におけるXと同じ意味を有し、そして式(c)におけるZは−O−、−CH2−または単結合である。 - Rが独立して、シクロヘキシル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニル、または任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニルと炭素数1〜4のアルキレンとで構成されるフェニルアルキルであり;フェニルの置換基である炭素数1〜4のアルキルにおいて、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして1つの−CH2−が−O−で置き換えられてもよく;
Xが独立して、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のフッ素化アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニルと炭素数1〜4のアルキレンとで構成されるフェニルアルキル、またはオキシラニル、オキシラニレンもしくは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基であり、フェニルの置換基である炭素数1〜4のアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;そして、式(a)、式(b)および式(c)のそれぞれにおいて、Xの少なくとも1つがオキシラニル、オキシラニレンまたは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基である、請求項2に記載の熱硬化性重合体組成物。 - Rがシクロヘキシル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニル、または任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニルと炭素数1〜4のアルキレンとで構成されるフェニルアルキルであり;フェニルの置換基である炭素数1〜4のアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして1つの−CH2−が−O−で置き換えられてもよ
く;
式(a)、式(b)および式(c)のそれぞれにおいて、Xの1つがオキシラニル、オキシラニレンまたは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基であって、残りのXが炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のフッ素化アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニル、任意の水素がハロゲンもしくは炭素数1〜4のアルキルで置き換えられてもよいフェニルと炭素数1〜4のアルキレンとで構成されるフェニルアルキルであり;フェニルの置換基である炭素数1〜4のアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよい、請求項2に記載の熱硬化性重合体組成物。 - Rがシクロヘキシルまたはフェニルであり;式(a)、式(b)および式(c)のそれぞれにおいて、Xの1つがオキシラニル、オキシラニレンまたは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基であり、そして残りのXがメチル、エチル、t−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはフェニルである、請求項2に記載の熱硬化性重合体組成物。
- Rがフェニルであり;式(a)、式(b)および式(c)のそれぞれにおいて、Xの1つがオキシラニル、オキシラニレンまたは3,4−エポキシシクロヘキシルを有する基であり、そして残りのXがメチルまたはフェニルである、請求項2に記載の熱硬化性重合体組成物。
- 請求項1〜10の何れか1項に記載の熱硬化性重合体組成物を硬化することによって得られる硬化物。
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