JP2007332038A - ドライフラワーの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
簡単な方法で、生花や植物と殆んど変らない色調や形状を、長期間保存、鑑賞できるドライフラワーを製造しうる方法を開発すること。
【解決手段】
ドライフラワー製造の際に、前処理として、生花や生植物にコーティング液を塗布、及び(又は)吸収液を吸収せしめること。
【選択図】 なし

Description

本発明はドライフラワーの製造方法に関し、その目的とする所は、従来のドライフラワーに比し、その生花や生植物の原色に近い色彩や色調を、長期間保存出来るドライフラワーを提供することである。
従来のドライフラワーの製造方法は、生花や一般の生植物を乾燥剤中に埋設し、一定期間そのままの状態で密封して自然乾燥して製造する方法が最も代表的な方法であり、この際使用される乾燥剤はシリカゲルが最も多く使用されている。
またその他各種の薬品、樹脂類、酵素等も使用されることもあり、更にはこれ等各種の成分をシリカゲルと併用する場合もある。更にはマイクロ波を照射するという方法が行なわれることもある。
しかし乍ら、従来の方法では、いずれの方法によっても、下記の様な問題点が少なくとも1つ発生するものであった。即ち
(1) ドライフラワーにした(製造した)時、元の生花や生植物の色調や形状就中色調をそのまま自然の状態で再現出来ず、色調や形状が生花や植物と変ったものとなり、形状も収縮したりするものが多かった。
(2) ドライフラワーを長期間保存することが非常に難しかった。即ちドライフラワーを長期間外気中で保存すると、製造した時のドライフラワーの色調や形状が径時的に変化してしまい、長期間これをそのまま保存し、鑑賞することが極めて困難であった。
(3) 薬品、樹脂類、酵素等を使用する場合は、煩雑な操作が必要で、簡単に製造することが出来ず、また余分な費用がかかるものであった。
本発明者は従来技術の上記各難点を解消するために、従来から研究を続けてきた。そしてこの研究に於いて、乾燥剤としてCaOを使用するときは、上記従来の各難点を大きく解消しうることを見出し、これを基本とする新しい発明を完成し、すでに出願した(特開2005−319641,以下先願という)。
本発明者は更に本研究をおしすすめる過程に於いて、ドライフラワーを乾燥剤中に埋設する以前の生花や、生植物に対して、所謂前処理を施す事によって、上記難点が解消出来ないであろうかと言う全く新しい着想に至った。
従って本発明が解決しようとする課題は、生花や生植物に前処理を施す事により、保形性や、色調の鮮明性を有するドライフラワーを製造しうる方法を開発することである。
ドライフラワーを製造するに際し、特にその前処理として、生花や生植物にコーティング液を塗布又は/及び吸収液を吸収せしめる事によって、本発明の課題は解決される。この前処理により、ドライフラワーとした後の色調、特に色彩や鮮度が元の生花等に近いものと成る事が見出された。
また本発明に於いては、ドライフラワーを製造するに際し、乾燥剤としてCaOを使用すると共に、更にシリカゲルとクズ米とを併用することが好ましい。
本発明者の研究に依ると、ドライフラワーの乾燥剤としてCaO就中その粉末を使用し、且つシリカゲルとクズ米とを併用し、生花や生植物をこの新しい乾燥剤中に埋設し、そのままの状態で、密封して自然乾燥すると、通常50〜150時間程度で、生花や生植物の色調が一段と鮮明となり、ドライフラワーにした後の保形性も一段と良くなることが見出された。
本発明に依ると、生花や生植物は、乾燥する前に、上記の如き前処理を行う事により、ドライフラワーの色調就中、色彩や鮮度が、元の生花等のものに著しく近くなり、しかも長期間その色調の変化が防止される。
加えて、乾燥剤として、CaOにクズ米とシリカゲルを配合した物を使用する事により、更に色調や保形性が向上する。
発明を実施する為の最良の形態
本発明に於いては、乾燥剤を用いてドライフラワーを調製する前の前処理として、生花や生植物に、コーティング液を塗布又は/及び吸収液の吸収とを行う。この前処理は本発明の大きな特徴の1つである。
この場合生花や生植物が複雑な形状、たとえば生花の花びらや木の芽が幾重にも重なり合った場合等には、吸収液に生花や生植物を充分に吸収させる(吸い上げる)。この際使用する吸収液としてはビールに水と少量のグリセリンを添加し、更に石灰水を少量配合したものが望ましい。この際の割合はビール350ccに水900とグリセリン1滴程度のものが特に好ましいが、ビール100容量部に水1〜5倍(容量)、グリセリン1〜10滴程度でも良い。この際のビールとしては各種のものが使用出来るが、特に発泡酒が好ましい。この処理により、ドライフラワーの色調を生花や生植物の原色に近づける事が出来、生花と殆ど変わらない色調のドライフラワーを得る事が出来る。
また本発明に於いては、生花や生植物が特に複雑な形状で無い場合は、コーティング液を使用する。
この際のコーティング液としてはビール、少量の卵白及び石灰水を配合して良く撹拌する。この前処理に於いて使用されるビールとしては、各種のものが使用出来るが、特に発泡酒が好ましく使用される。この際の使用割合は、ビール350ccに対し、卵白小さじ0.5〜5杯程度、石灰水150〜700cc程度である。
また本発明に於いては、乾燥剤は上記吸収液の吸収とコーティング液の塗布と言う前処理を、上記生花や生植物に合わせて夫々選択して、1つの処理だけを行っても良いが、場合によっては両者を併用しても良い。この併用に際しては、吸収液の吸収を先にし、コーティング液の塗布はその後に行うのが好ましい。
本発明に於いては、基本となる先願のCaO粉末に、少量のシリカゲルとクズ米とを使用する。この際のCaOは通常粉末で使用し、その粒度は3.5mm以下、好ましくは0.1mm〜3mm程度、特に好ましくは0.5mm〜1.5mm程度である。この際、CaOの粒度があまりにも小さくなりすぎると粉末が製品に付着して取れにくくなり、また逆にあまりにも大きくなりすぎると容器と生花等の間の狭い所に入りにくくなり、葉の表面に凹凸が出来る傾向があり望ましくない。
なおCaOには少量の不純物が含まれていても良く、更にはごく少量の水酸化カルシウムCa(OH)や炭化カルシウムCaCOが含まれていても良い。
本発明に於いてその特徴の1つは、このCaOと、シリカリゲル及びクズ米とが必ず併用されることである。この際の三者の使用割合は、CaO100重量部に対し、シリカゲルは少量でも良く、通常1〜5好ましくは2〜3重量部である。またクズ米は100〜500好ましくは200〜300重量部である。
これ等シリカゲル及びクズ米を使用することにより、乾燥が著しく促進され、目的物ドライフラワーの色調が、CaO単独使用の場合に比し極めて美しくなる。またこれ等3者からなる本発明の乾燥剤は、水分を含んだ状態では青色を呈し、水分が減少して乾燥して来ると赤色に変化するので、再利用に極めて便利である。
この際使用されるシリカゲルとしては、従来から知られているものが広い範囲で適宜選択して使用される。
またクズ米としては、通常その粒度は、0.1〜3.0mm程度の微粒のものが好ましく使用出来、クズ米の米としては各種のものが広く使用出来、うるち米ばかりでなくもち米も使用できる。
これ等シリカゲルやクズ米はCaO粉末と予め均一に混合して本発明の乾燥剤として使用する。
本発明に於いては先願と同様CaOに少量のグリセリンを併用することが極めて好ましい。
本発明に於いてドライフラワーを製造する際に使用される生花や生植物としては、広く各種の生花や植物が使用され、たとえば、サクラ、バラ、サツキ、ツツジ、アジサイ、ツバキ、その他の如き生花や 類、竹類等の植物が例示できる。
本発明に於いて、ドライフラワーを製造する方法としては、上記前処理を行った後は、通常の乾燥剤を使用して、従来公知の方法を適用することが出来る。代表的な方法は生花や植物を乾燥剤で埋設し密封して、50〜150時間好ましくは70〜120時間程度常温でそのまま自然乾燥すれば良い。
更に代表的な例を例示すれば以下の通りである。
容器の中に乾燥剤を少量入れ、次いで生花又は植物などを差し込みながら丁寧に生花や植物などの形を壊さない様に乾燥剤を生花や植物などの下から順次、全体が埋まるまで入れ、密封して50〜150時間程度放置する。
なおこの場合、容器と生花や植物との間には必ず乾燥剤を入れ、出来れば生花や植物間例えば葉と葉との間にも乾燥剤を出来るだけ入れるようにすることが好ましく、また自然乾燥後ドライフラワーを取り出すには、容器の横側を切り開いて取り出すことが好ましい。
この容器の材質は特に限定されず、各種の合成樹脂製のものを始め、その他、金属、耐水性を付与した紙でも良い。またその大きさは、使用する生花や植物などの大きさに合せて適宜決定する。
また他の代表例として、箱型容器を用い、その底に一面本発明乾燥剤を敷きつめ、その上から生花または植物等を載置し、出来るだけ葉などが重ならないように注意深く、横側から乾燥剤を用いて覆ってゆく。全体を完全に被覆したら蓋をして密封し自然乾燥する。なお、所定時間自然乾燥して製造したドライフラワーは1日〜2日間逆さまに吊っておくことが好ましい。
本発明に於いては、乾燥剤としては、従来公知の物を広く使用する事が出来るが、上記本発明者の新しく開発した本発明乾燥剤を使用する事が特に好ましい。この本発明乾燥剤使用により、上記前処理と相まって更に優れた色調と保形性を賦与する事が出来る。
<乾燥剤の調製>
CaO(粒度は平均粒径0.5μm)100重量部に、シリカゲル4重量部及びクズ米(粒度0.1〜1.5μm)100重量部を添加して良く撹拌し、乾燥剤を調製した。なお、この際シリカゲルの色調の変化により、シリカゲルが水分を含んでいるか否か容易に判別出来るので、これにより予め水分を除去して使用する。
上記乾燥剤の少量を容器に入れ、ツツジの生花を投入し、丁寧に残りの乾燥剤を入れてツツジの花を完全に埋設し、8〜10時間密封したまま常温で放置してドライフラワーを調製した。得られたドライフラワーの色調も形状も生花とほぼ同様であった。
<コーティング液の調製>
発泡酒(ビール)350ccに卵白小さじ1杯を入れ、よく撹拌し、これに石灰水25ccを添加して充分混合して調製した。
このコーティング液を、バラの花にコーティングし、その他は実施例1と同様に処理して、ドライフラワーを調製した。
このものは予め生花の形が固定され、殆んど生花の形状をくずすことなく、ドライフラワーにすることが出来、またその色調も実施例1に比し更に一段と優れていた。
<吸収液の調製>
発泡酒(ビール)350ccに水900ccとグリセリン一滴とを加え、充分撹拌した後、石灰水35ccを加え、混合して吸収液を調製した。
ツツジの生花に上記吸収液を充分吸収せしめ、その後は実施例1と同様に処理してドライフラワーを調製した。実施例2と同様に優れたものであった。
実施例1の乾燥剤を用い、実施例2のコーティング液を用い、実施例3の吸収液を用いて、実施例1、2及び3に従い、ドライフラワーを調製した。
実施例1のCaOだけを2倍量使用し、クズ米とシリカゲルとを全く使用せず、その他は実施例1と同様に処理した。得られたドライフラワーの色調は原色に近いものであった。

Claims (4)

  1. ドライフラワーの製造に際し、その前処理として、生花又は(及び)生植物にコーティング液を塗布、及び/又は吸収液の吸収を行う事を特徴とするドライフラワーの製造方法
  2. 乾燥剤としてCaOを使用し且つ、シリカゲルとクズ米とを更に併用する請求項1に記載のドライフラワーの製造方法
  3. 生花又は(及び)生植物に吸収液の吸収を行い、次いでコーティング液を塗布する請求項1又は2に記載のドライフラワーの製造方法
  4. 乾燥剤中に生花又は生植物を埋設し、密封して、その後自然乾燥させる請求項1〜3のいずれかに記載のドライフラワーの製造方法






















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WO2012120523A1 (en) * 2011-03-09 2012-09-13 Anuradha Sahu Improved process for dry flower craft

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JP2014507466A (ja) * 2011-03-09 2014-03-27 アヌラーダ,サフ 花植物のコラージュデコパージュにおける改良方法
US9475339B2 (en) 2011-03-09 2016-10-25 Sahu Anuradha Process of floral botanical collage decoupage

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