JP2007331668A - 空気入りタイヤ、タイヤ・リムホイール組立体、及び車両 - Google Patents

空気入りタイヤ、タイヤ・リムホイール組立体、及び車両 Download PDF

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Abstract

【課題】空気入りタイヤの特性を変更可能とする。
【解決手段】トレッド内に複数の副気室26を形成し、トレッド16は、接地部分を副気室26と対応する部分に氷上性能に優れた第2のゴム16Bを配置し、その他は通常のサマータイヤ用のゴムである第1のゴム16Aとする。副気室26の内圧を高めて第2のゴム16Bを凸とすることで、氷上性能重視の特性にすることができる。一方、副気室26の内圧を低下させ、第2のゴム16Bを凹ませることで第1のゴム16Aが主に路面に接地するので、乾燥路面重視の特性にするこができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気入りタイヤ、タイヤ・リムホイール組立体、及び車両にかかり、特に、走行中においても路面に対する特性を制御可能な空気入りタイヤ、タイヤ・リムホイール組立体、及び車両に関する。
従来、空気入りタイヤのタイヤ気室内の圧力を制御することで、諸性能を向上させようとするシステムが、例えば特許文献1,2等に開示されている。
特開2005−189044号公報。 特開2005−198363号公報。
ところで、サマー用タイヤは氷上等で滑りやすいという問題があり、スタッドレスタイヤは乾燥路面で摩耗し易く、サマータイヤ対比で操縦性等が及ばないのが実情である。したがって、従来では路面状況によってタイヤを交換しなければならないという問題がある。また、市場では、タイヤ交換をせずに特性を変更したいという要望がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、特性を変更可能な空気入りタイヤ、タイヤ・リムホイール組立体、及び車両を提供することが目的である。
請求項1に記載の発明は、一対のビードコア間を跨るカーカスと、前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置されるベルトと、前記ベルトのタイヤ径方向外側に配置されるトレッドゴム層と、前記トレッドゴム層の内部に形成され、タイヤ周方向に延びる副気室と、前記副気室に連結され、前記副気室とタイヤ外部とを連通して前記副気室に対して気体を出し入れ可能とする連通路と、を備え、前記トレッドゴム層の路面と接地する部分は、タイヤ幅方向に少なくとも第1のゴム、及び前記のゴムとは異なる第2のゴムを備え、前記副気室は、前記第1のゴム、及び前記第2のゴムの少なくとも一方のタイヤ径方向内側に配置されている、ことを特徴としている。
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、トレッドゴム層の内部に設けた副気室に連通路が接続されているので、副気室内の内圧をタイヤ外から変更することができる。
副気室の内圧を高めることで、副気室のタイヤ径方向外側の踏面をタイヤ径方向外側へ膨出させることができる。また、副気室の内圧を低下させることで、副気室のタイヤ径方向外側の踏面をタイヤ径方向内側へ凹ませることができる。
このように副気室の内圧を変えることで、第1のゴムまたは第2のゴムを凸(又は凹)にすることができ、第1のゴム部分または第2のゴム部分の何れか一方の接地圧を高く、凹凸を大きくした場合には、第1のゴム部分または第2のゴム部分の何れか一方を路面に対して主に接触させ、接地圧の高い方のゴム、または主に接地させたゴムの特性に対応した走行性能が得られる。
なお、トレッドゴム層に排水用の溝が形成されている場合には、摩耗末期に副気室が踏面に露出しないように、副気室を溝底よりもタイヤ径方向内側に位置させることが好ましい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、第1の部分のゴム、及び第2の部分のゴムは、何れか一方が何れか他方よりも氷に対する摩擦係数が大きく、何れか他方が何れか一方よりも耐摩耗性に優れている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項2に記載の空気入りタイヤでは、例えば、氷上を走行するときには、氷に対する摩擦係数が大きいゴムに対応する副気室の内圧を、耐摩耗性に優れるゴムに対応する副気室よりも高める。これにより、氷に対する摩擦係数の高いゴムを主に路面に接触させることができ、高い氷上性能が得られる。
また、乾燥路面等を走行するときには、耐摩耗性に優れるゴムに対応する副気室の内圧を、氷に対する摩擦係数が大きいゴムに対応する副気室よりも高める。これにより、耐摩耗性に優れるゴムを主に路面に接触させることができ、タイヤ寿命を延ばすことができる。また、各副気室の内圧を調整して踏面をタイヤ幅方向に凹凸させることで、濡れた路面を走行する際に、踏面の凹部分が排水用の溝と同様の役目を果たし、元々溝の無いタイヤであってもウエット性能を確保できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記副気室は、タイヤ周方向に連続して環状に形成されている、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
副気室がタイヤ周方向に断続的に設けられている場合、トレッドの剛性が周方向に変化し、走行時に振動等の原因となる虞がある。したがって、副気室は、タイヤ周方向に連続して環状に形成されていることが好ましい。
また、請求項2のように各副気室の内圧を調整して踏面をタイヤ幅方向に凹凸させた際に、凹部を周方向に連続させることができる。周方向に連続した凹部は、いわゆる周方向溝と同様の役目を果たし、排水性が向上する。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記連通路はタイヤ内面側に開口しており、前記開口には、前記副気室への気体の出し入れを行うための配管を接続するための接続部材が取り付けられている、ことを特徴としている。
次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
タイヤ内面側に接続部材が設けられているので、例えば、リムホイール外側へ繋がる配管を接続部材に接続することで、この配管を介して副気室への気体の出し入れ(圧力調整)を容易に行うことが出来る。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記連通路はタイヤ内面側に開口しており、前記連通路には、第1の開閉弁が取り付けられている、ことを特徴としている。
次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
例えば、予め副気室の圧力をタイヤ気室よりも高く設定しておいた状態で使用し、途中で副気室の圧力を低下させたい場合には、第1の開閉弁を開ける。これにより、副気室内の気体の一部がタイヤ気室内へ排出され、副気室の圧力を低下させることができる。
一方、予めタイヤ気室よりも副気室の圧力を低く設定しておいた状態で使用し、途中で副気室の圧力を高めたい場合には、第1の開閉弁を開ける。これにより、タイヤ気室内の気体の一部が副気室内へ排出され、副気室の圧力を高めることができる。
なお、タイヤ、及びリムホイールの外側からタイヤ内側の第1の開閉弁を直接的に操作することは困難であるため、第1の開閉弁を、遠隔操作可能な電磁弁等とし、電磁弁からの配線をリムホイールを貫通させてリムホイール外部に引き出す等の対策を取ることが好ましい。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記副気室の内圧を検出する圧力センサーを有する、ことを特徴としている。
次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項6に記載の空気入りタイヤでは、副気室の内圧を圧力センサーで検出することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の空気入りタイヤにおいて、前記圧力センサーで検出した圧力検出データを無線送信する送信手段を有する、ことを特徴としている。
次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項7に記載の空気入りタイヤでは、圧力センサーで検出した圧力検出データを、送信手段で無線送信することができ、送信された圧力検出データをタイヤ、及びリムホイール外側に配置した受信機で受信することができる。なお、無線機を用いず、配線を用いて圧力検出データを送信する場合、リムホイールと車体との間にスリップリング等が別途必要となり、配線の取り回しが複雑になる。
請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたことを特徴としている。
次に、請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体の作用を説明する。
請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤをリムホイールに組み付けているので、タイヤ気室に気体を充填することで、車両に装着して使用に供することが出来る。なお、その他の作用は、請求項1乃至請求項7の作用と同様であるので省略する。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体において、前記リムホイールには第2の開閉弁が取り付けられ、前記第2の開閉弁は、一方の接続口がリムホイール外側に配置され、他方の接続口が前記副気室と連結された第1の配管に接続されている、ことを特徴としている。
次に、請求項9に記載のタイヤ・リムホイール組立体の作用を説明する。
副気室に気体を充填して圧力を高くする場合には、例えば、エアコンプレッサーや気体が高圧で充填されたタンクからの高圧ホースを第2の開閉弁に接続することで、第2の開閉弁及び第1の配管を介して副気室に気体を供給することが出来る。また、副気室の内圧を低下させる場合には、第2の開閉弁を開き、副気室内の気体を大気に排出すれば良い。
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体において、リムホイール内に設けられ前記副気室へ供給するための気体を充填する第1の気体タンクと、前記副気室と前記第1の気体タンクとを連結する第2の配管と、を有する、ことを特徴としている。
次に、請求項10に記載のタイヤ・リムホイール組立体の作用を説明する。
請求項10に記載のタイヤ・リムホイール組立体では、例えば、第1の気体タンクに予め高圧で気体を充填しておく。第1の気体タンクの気体を第2の配管を介して副気室へ供給することで、副気室の圧力を高くすることが出来る。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のタイヤ・リムホイール組立体において、前記第1の気体タンクは、ホイールディスク部に設けられている、ことを特徴としている。
次に、請求項11に記載のタイヤ・リムホイール組立体の作用を説明する。
請求項11に記載のタイヤ・リムホイール組立体では、第1の気体タンクは、ホイールディスク部に設けられているので、リム内径が従来対比で小径となることが無い。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載のタイヤ・リムホイール組立体において、前記第1の気体タンクは、リムのドロップ部側方に、前記ドロップ部の内径よりも小径とならないように形成されている、ことを特徴としている。
次に、請求項12に記載のタイヤ・リムホイール組立体の作用を説明する。
請求項12に記載のタイヤ・リムホイール組立体では、第1の気体タンクは、リムのドロップ部側方に、ドロップ部の内径よりも小径とならないように形成されているので、リム内径が従来対比で小径となることが無い。
請求項13に記載の発明は、請求項10乃至請求項12の何れか1項に記載のタイヤ・リムホイール組立体において、前記リムホイールは、前記第1の気体タンクと前記副気室との間で気体の移動行うことにより前記副気室の内圧を変更する第1の圧力変更手段を有する、ことを特徴とする。
次に、請求項13に記載のタイヤ・リムホイール組立体の作用を説明する。
副気室の内圧を変更する場合には、第1の圧力変更手段を用いて第1の気体タンクと前記副気室との間で気体の移動を行う。例えば、第1の気体タンクの気体を副気室へ移動すれば、副気室の圧力を高めることが出来る。また、副気室の気体を第1の気体タンクへ移動すれば、副気室の圧力を低下させることが出来る。
請求項14に記載の発明は、請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体において、大気と前記副気室との間で気体の移動行うことにより前記副気室の内圧を変更する第2の圧力変更手段を有する、ことを特徴としている。
次に、請求項14に記載のタイヤ・リムホイール組立体の作用を説明する。
副気室の内圧を変更する場合には、第2の圧力変更手段を用いて副気室と大気との間で気体の移動を行う。例えば、大気の気体(空気)を副気室へ移動すれば、副気室の圧力を高めることが出来る。また、副気室の気体を大気へ排出(移動)すれば、副気室の圧力を低下させることが出来る。
請求項15に記載の発明は、請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体において、前記リムホイールの外周に設けられ、前記副気室へ供給するための気体を充填する第2の気体タンクと、前記副気室と前記第2の気体タンクとを連結する第3の配管と、少なくとも前記第3の配管に連結される開閉弁と、を有することを特徴としている。
次に、請求項15に記載のタイヤ・リムホイール組立体の作用を説明する。
請求項15に記載のタイヤ・リムホイール組立体では、例えば、第2の気体タンクに予め高圧で気体を充填しておく。開閉弁を開き、第2の気体タンクの気体を第3の配管を介して副気室へ供給することで、副気室の圧力を高くすることが出来る。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載のタイヤ・リムホイール組立体において、前記第2の気体タンクは、弾性体からなる環状のチューブである、ことを特徴としている。
請求項16に記載のタイヤ・リムホイール組立体では、弾性体からなる環状のチューブに気体を充填しておくことが出来る。
請求項17に記載の発明は、請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体において、前記リムホイールにアクチュエータで駆動される複動シリンダを設け、前記第1のゴムに対応する前記副気室を前記複動シリンダの一方のシリンダ室に連結し、前記第2のゴムに対応する前記副気室を前記複動シリンダの他方のシリンダ室に連結した、ことを特徴としている。
次に、請求項17に記載のタイヤ・リムホイール組立体の作用を説明する。
請求項17に記載のタイヤ・リムホイール組立体では、例えば、複動シリンダのシリンダロッドをアクチュエータで一方の移動させることで、一方側のシリンダ室に接続した第1のゴムに対応する副気室の圧力が高まり、他方側のシリンダ室に接続した第2のゴムに対応した副気室の圧力を低下させることができる。また、シリンダロッドの移動方向を反対方向にすれば、一方側のシリンダ室に接続した第1のゴムに対応した副気室の圧力を低下させ、他方側のシリンダ室に接続した第2のゴムに対応した副気室の圧力を高めることができる。したがって、シリンダロッドの移動により、路面に対して主に接地させるゴムを変更することができる。
請求項18に記載の車両は、請求項8乃至請求項17の何れか1項に記載のタイヤ・リムホイール組立体を装着したことを特徴としている。
請求項18に記載の車両の作用は、請求項8乃至請求項17の作用と同様であるので説明を省略する。
以上説明したように本発明の空気入りタイヤ、タイヤ・リムホイール組立体、及び車両は上記の構成としたので、副気室の圧力調整によりタイヤの特性を変更することができる、という優れた効果を有する。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
図1は、空気入りタイヤ10をリムホイール12に組み付けたタイヤ・リムホイール組立体14の断面図である。このタイヤ・リム組立体14は、図示しない車両(例えば、4輪の乗用車)に装着されている。
(空気入りタイヤの構造)
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10は、後述するトレッド16の内部構造以外は、一般的な構造であり、一対のビードコア18間に跨るカーカス20を備え、カーカス20のタイヤ径方向外側には、1層以上のベルト22、及びトレッド16が配置されている。なお、空気入りタイヤ10の基本構造は、ラジアル構造であっても良く、バイアス構造等の他の構造であっても良い。
図1、及び図2に示すように、トレッド16の内部には、副気室26が複数形成されている。副気室26は、タイヤ周方向に連続しており、タイヤ軸方向から見た形状は円環状である。なお、図2は、トレッド16を平板状に展開したときの断面を示している。
図2に示すように、トレッド16は、全体が耐摩耗性に優れると共に低発熱性の第1のゴム(一般のサマータイヤのトレッドに用いられるゴム)16Aで形成されているが、副気室26のタイヤ径方向外側部分の路面と接触する部分には氷上性能に優れた第2のゴム16Bが配置されている。
第1のゴム16Aとしては、例えば未発泡ゴムであり、また、短繊維等も配合されていないゴムである。
また、第2のゴム16Bとしては、例えば発泡ゴム、または発泡ゴムに短繊維等が配合されている。なお、更にトレッド表面のサイプが第1のゴム16A対比で多くても良い。
なお、このトレッド16には、周方向溝、ラグ溝等が図示されていないが、周方向溝、ラグ溝等の周知の溝が形成されていても良い。トレッド16に周方向溝、ラグ溝等の溝が形成されている場合には、溝で区画されているリブ等の陸部内に副気室26を配置すると共に、摩耗末期に副気室26が踏面に露出しないように副気室26を溝底(最も深い溝の)よりもタイヤ径方向内側に配置することが好ましい。
図1に示すように、空気入りタイヤ10には、副気室26からタイヤ内周面へ向けて連通孔30が形成されている。
連通孔30には、タイヤ内周面側に、配管32を接続するためのタイヤ用接続部材(コネクター)34が固着されており、このタイヤ用接続部材34には、配管32の一端が接続されている。なお、空気入りタイヤ10は走行中に弾性変形するので、配管32も弾性変形可能なゴム、合成樹脂等の材料から形成されていることが好ましい。
なお、図1では、一つの副気室26に配管32を接続しているが、全ての副気室26に配管32の一端が接続されている。また、配管32、及びタイヤ用接続部材34は、空気入りタイヤ10の回転バランスを取るために、周方向に等間隔に配置することが好ましい。
(リムホイールの構造)
リムホイール12には、タイヤ気室に空気等の気体を充填するためのバルブ(図1では図示省略)の他に、副気室26に対して空気等の気体を出し入れするためのリム用接続部材36が取り付けられている。このリム用接続部材36には、配管32の他端が接続されている。
(作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態のタイヤ・リムホイール組立体14では、以下のように副気室26の内圧をタイヤ外から変更することで、種々の路面に応じた性能を発揮すること、具体的には、氷上の走行に適した性能と、乾燥路面に適した性能とに切り替えることができる。
具体的には、以下のようにして性能を切り替える。
先ず、氷上性能重視で走行する場合には、リム用接続部材36から圧縮空気を供給して副気室26の内圧を高くして図3(A)に示すように第2のゴム部分を第1のゴム部分よりも凸とする。これにより、第2のゴム部分の接地圧が第1のゴム部分の接地圧よりも高くなり、第2のゴム部分の特性が支配的となり、氷上において高い摩擦係数が得られ、高い氷上性能が得られる。
一方、乾燥路面重視で走行する場合には、図3(B)に示すように第1のゴム部分を第2のゴム部分よりも凸とする。第1のゴム部分を第2のゴム部分よりも凸とするには、リム用接続部材36から副気室26の内部の空気を抜き(例えば、副気室26の内圧を大気圧以下とする。)、第2のゴム部分を凹ませる。これにより、第1のゴム部分が相対的に第2のゴム部分よりも凸となり、第1のゴム部分の接地圧が第2のゴム部分の接地圧よりも高くなり、第1のゴム部分の特性が支配的となって耐摩耗性が向上する。
[第2の実施形態]
次に、本発明のタイヤ・リムホイール組立体の第2の実施形態を図4乃至図6にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態のトレッド16では、第2のゴム16Bの配置されていない第1のゴム16Aのみの部分にも副気室26が形成されている。なお、以後、第2のゴム16Bと対応している副気室の符号を26B、第2のゴム16Bと対応していない副気室の符号を26Aと付すことにする。
(リムホイールの構造)
リムホイール12には、タイヤ気室に空気等の気体を充填するためのバルブ(図5では図示省略)の他に、図5(A)に示すように、副気室26Aに対して空気等の気体を出し入れするためのリム用接続部材36Aと、図5(B)に示すように、副気室26Bに対して空気等の気体を出し入れするためのリム用接続部材36Bとが取り付けられている。これらのリム用接続部材36A,Bには、各々配管32の他端が接続されている。
なお、図示を省略しているが、第2のゴム16Bと対応している副気室26Bに接続されている配管32Bはリム用接続部材36Bに、第2のゴム16Bと対応していない副気室26Aに接続されている配管32Aはリム用接続部材36Aに接続されている。したがって、副気室26Aと副気室26Bとは、独立して気体が供給可能とされている。
図5(A)、及び図6に示すように、リム用接続部材36Aには、配管40Aが接続されている。また、図5(B)、及び図6に示すように、リム用接続部材36Bには、配管40Bが接続されている。
図6に示すように、リム用接続部材36Aに接続した配管40Aは、車両に設けたエアコンプレッサー38からの配管42Aと、回転シール44を介して連結されている。これにより、タイヤ回転中においても副気室26Aに空気を供給することが出来る。
なお、配管42Aの途中には、電気制御式の開閉バルブ46A、圧力センサー50A、及び電気制御式の圧抜き用のバルブ52Aが設けられており、エアコンプレッサー38、開閉バルブ46A、圧力センサー50A、及び圧抜き用のバルブ52Aはコントローラー54に接続されている。
また、リム用接続部材36Bに接続した配管40Bは、車両に設けたエアコンプレッサー38からの配管42Bと、回転シール44を介して連結されている。これにより、タイヤ回転中においても副気室26Bに空気を供給することが出来る。
なお、配管42Bの途中には、電気制御式の開閉バルブ46B、圧力センサー50B、及び電気制御式の圧抜き用のバルブ52Bが設けられており、開閉バルブ46B、圧力センサー50B、及び圧抜き用のバルブ52Bはコントローラー54に接続されている。
これらの構成により、副気室26Aと副気室26Bとは独立して内圧を可変可能としている。
(作用)
本実施形態において、氷上性能重視で走行する場合には、第2のゴム16Bに対応する副気室26Bに圧縮空気を供給して図7(A)に示すように第2のゴム部分を第1のゴム部分よりも凸とする。これにより、第2のゴム部分の接地圧が第1のゴム部分の接地圧よりも高くなり、第2のゴム部分の特性が支配的となり、氷上において高い摩擦係数が得られ、高い氷上性能が得られる。
一方、乾燥路面重視で走行する場合には、第2のゴム16Bに対応する副気室26の空気を抜いて内圧を低下させると共に、第2のゴム16Bと対応していない副気室26Aに圧縮空気を供給して図7(B)に示すように第1のゴム部分を第2のゴム部分よりも凸とする。これにより、第1のゴム部分の接地圧が第2のゴム部分の接地圧よりも高くなり、第1のゴム部分の特性が支配的となり、耐摩耗性が向上する。
なお、副気室26Aに圧縮空気を供給して圧力を高める場合には、エアコンプレッサー38を作動させ、開閉バルブ46Aを開く。ここで、副気室26Aを所望の内圧(例えば、ドライバーからの指示、走行状態等によって決めることができる。)まで高めるには、圧力センサー50Aで圧力を検出しながら開閉バルブ46Aの開閉を制御することで実現できる。一方、副気室26Aの圧力を所望の内圧まで低下させるには、開閉バルブ46Aを閉じ、圧力を測定しながら圧抜き用のバルブ52Aを開き、副気室内の気体を大気に排出する。これにより、副気室26Aの圧力を所望の値に低下させることが出来る。
なお、副気室26Bについても同様に行うことができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明のタイヤ・リムホイール組立体の第3の実施形態を図8(A),(B)にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8(A)に示すように、本実施形態のリムホイール12では、ディスク部12Aに空洞状とされた気体タンク56が形成されている。なお、気体タンク56には、リムホイール外側からタンク内に気体を充填するために、図示しない空気バルブ(バルブコア付き)が取り付けられている。
本実施形態のトレッド16においても、第2の実施形態と同様に、第2のゴム16Bに対応する副気室26Bと、第2のゴム16Bと対応していない副気室26Aとが設けられている。なお、代表して副気室26Aの圧力調整に付いて以下に説明する。
気体タンク56には、圧力制御弁58Aが取り付けられており、本実施形態では、この圧力制御弁58Aに配管32Aの他端が接続されている。
圧力制御弁58Aは、開閉弁と圧力センサーを備え、開閉弁と圧力センサーは、各々図示しない配線、及び車両に設けたスリップリング等を介してコントローラー54(図8では図示せず。)に接続されている。
また、図8(B)に示すように、本実施形態のタイヤ・リムホイール組立体14では、図8(A)に示す部分とは異なる位置において、タイヤ用接続部材34A、配管32Aが接続されており、この配管32Aは、リムホイール12に設けた開閉弁59Aに接続されている。なお、開閉弁59Aは、コントローラー54に接続されている。
本実施形態では、気体タンク56にタイヤ気室11よりも高圧で気体を充填しておく。
副気室26Aの圧力を高める場合には、圧力制御弁58Aの開閉弁を開く。これにより、気体タンク内の気体が副気室26Aへ移動し、副気室26Aの圧力を高めることが出来る。一方、副気室26Aの圧力を低下させる場合には、開閉弁59Aを開く。これにより、副気室26Aの気体が大気へと排出され、副気室26Aの圧力を低下させることが出来る。
なお、圧力制御弁58Aの圧力センサーで副気室側の圧力を計測しながら、圧力制御弁58Aの開閉弁、または開閉弁59Aを制御することで、副気室26Aの内圧を所望の値に設定することが出来る。なお、同様にして副気室26Bの内圧も変更できるようになっている。
本実施形態では、ディスク部12Aに気体タンク56を設けたので、リム内径を小さくすることが無く、従来通り車両のブレーキ装置をリム内側に配置できる。
その他の作用効果は、第2の実施形態と同様である。
[第4の実施形態]
次に、本発明のタイヤ・リムホイール組立体の第4の実施形態を図9にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態のタイヤ・リムホイール組立体14は、前述した第3の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組立体14の変形例であり、図9に示すように、リムホイール12には、ウエル部12Bの側方に、周方向に連続する環状の空洞状とされた気体タンク60が形成されている。
なお、代表して副気室26Aの圧力調整に付いて以下に説明する。
本実施形態では、圧力制御弁58Aが気体タンク60に取り付けられている。また、気体タンク60には、タンク内に気体を充填するために、図示しない空気バルブが取り付けられている。
第4の実施形態のタイヤ・リムホイール組立体14も、第3の実施形態と同様に、気体タンク60にタイヤ気室11よりも高圧で気体を充填し、圧力制御弁58A、及び開閉弁59A(図9では図示せず。)により副気室内の圧力を調整することができる。なお、同様にして副気室26Bの内圧も変更できるようになっている。
本実施形態では、ウエル部12Bの側方に気体タンク60を設けたので、リム内径を小さくすることが無く、従来通り車両のブレーキ装置をリム内側に配置できる。
なお、その他の作用効果は、第2の実施形態と同様である。
[第5の実施形態]
次に、本発明のタイヤ・リムホイール組立体の第5の実施形態を図10にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態のリムホイール12は、第2の実施形態、及び第3の実施形態とは異なり、一般な構造のものである。
本実施形態のタイヤ・リムホイール組立体14では、前述した第2,3の実施形態の気体タンクの代わりとして、タイヤ気室内にゴム等の弾性体からなる環状のチューブ62が配置されている。
次に、代表して副気室26Aの圧力調整に付いて以下に説明する。
本実施形態では、このチューブ62に、圧力制御弁58Aを介して配管32Aが接続されている。
なお、チューブ62には、チューブ内に気体を充填するために、空気バルブ64が取り付けられており、該空気バルブ64の端部がリムホイール内周側へ突出している。
本実施形態では、チューブ62にタイヤ気室11よりも高圧で気体を充填し、圧力制御弁58A、及び開閉弁59A(図10では図示せず。)により副気室内の圧力を調整することができる。なお、同様にして副気室26Bの内圧も変更できるようになっている。
その他の作用効果は、前述した第2の実施形態と同様である。
[第6の実施形態]
次に、本発明のタイヤ・リムホイール組立体の第6の実施形態を図11にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図11に示すように、本実施形態のタイヤ・リムホイール組立体14では、リムホイール12に気体タンク60が一体的に形成されている。
次に、代表して副気室26Aの圧力調整に付いて以下に説明する。
リムホイール12には、副気室26Aと気体タンク60との間で気体の移動を行うための給排気装置66Aが取り付けられている。
給排気装置66Aは、小型のエアコンプレッサー、流路切替弁、圧力センサー等から構成されており、気体タンク内の気体を副気室26Aへ移動したり、副気室内の気体を気体タンク60へ移動することで、副気室26Aの圧力を変更可能としている。なお、同様にして副気室26Bの内圧も変更できるようになっている。
給排気装置66Aは、図示しない配線、及びスリップリングを介してコントローラー54に接続されている。
副気室26A,Bの圧力を変更した際の作用効果は、第2の実施形態と同様である。
[第7の実施形態]
次に、本発明のタイヤ・リムホイール組立体の第7の実施形態を図12にしたがって説明する。なお、本実施形態は前述した第6の実施形態の変形例であり、第6実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図12に示すように、本実施形態のタイヤ・リムホイール組立体14のリムホイール12は一般的な構造のものであり、このリムホイール12に給排気装置66が取り付けられている。
次に、代表して副気室26Aの圧力調整に付いて以下に説明する。
本実施形態では、給排気装置66は、副気室26Aと大気との間で気体の移動を行い、これによって副気室26Aの圧力を変更可能としている。なお、同様にして副気室26Bの内圧も変更できるようになっている。
なお、副気室26A,Bの圧力を変更した際の作用効果は、第2の実施形態と同様である。
[第8の実施形態]
次に、本発明のタイヤ・リムホイール組立体の第8の実施形態を図13にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
次に、代表して副気室26Aの圧力調整に付いて以下に説明する。
第3の実施形態では、副気室26Aの気体を大気に排出することで副気室26Aの内圧を低下させていたが、副気室26Aの圧力がタイヤ気室11よりも高い場合には、副気室26Aの気体をタイヤ気室11に排出することで副気室26Aの内圧を低下させることも出来る。
この場合、図13に示すように、連通孔30に開閉弁59Aを取り付け、開閉弁59Aを開けば副気室26Aの内圧を低下させることができる。また、同様にして副気室26Bの内圧も低下させることができる。
なお、副気室26A,Bの圧力を変更した際の作用効果は、第2の実施形態と同様である。
[第9の実施形態]
次に、本発明のタイヤ・リムホイール組立体の第9の実施形態を図14にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図14に示すように、本実施形態では、複数の副気室26Aを配管32Aを介して両ロッド複動シリンダ68の一方のシリンダ室68Rに、複数の副気室26Bを配管32Bを介して両ロッド複動シリンダ68の他方のシリンダ室68Lに接続している。
両ロッド複動シリンダ68のシリンダロッド70は、コントローラー54(図14では図示せず。)で制御される電動式のアクチュエータ72によって移動可能とされている。
なお、両ロッド複動シリンダ68、及びアクチュエータ72は、リムホイール12に取り付けられていても良く、車両に取り付けても良い。
本実施形態では、例えば、アクチュエータ72でシリンダロッド70をシリンダ室68R側に移動させることで、シリンダ室68Rの圧力を高め、かつシリンダ室68Lの圧力を低下させることができる。また、シリンダロッド70をシリンダ室68L側に移動させることで、シリンダ室68Lの圧力を高め、かつシリンダ室68Rの圧力を低下させることができる。これにより、副気室26Aの内圧と副気室26Bの内圧を同時に変更することができる。
なお、両副気室26の内圧は、予めタイヤ気室11と同等に設定しておいても良く、タイヤ気室11よりも高め、または低めに設定していても良い。
アクチュエータ72は電動式に限らず、空圧式や油圧式のものであっても良い。
また、本実施形態では、副気室26の圧力バランスを変えるために両ロッド複動シリンダ68を用いたが、両ロッド複動シリンダ68に代えて前述した給排気装置66を用いても良い。
[その他の実施形態]
上記実施形態のトレッド16では、第1のゴム16Aの一部分に第2のゴム16Bを埋め込む形態であったが、ゴムの配置関係を逆にして、第2のゴム16Bの一部分に第1のゴム16Aを埋め込む形態としても良い。
また、上記実施形態では、トレッド16に低発熱性の第1のゴム16Aと氷上性能に優れた第2のゴム16Bの2種類のゴムを設けたが、接地部分が特性の異なる少なくとも2種類のゴムから形成されていれば良く、例えば、第2のゴム16Bをウエット性能に優れたハイグリップゴム(第1のゴム16A対比で)としても良い。
ウエット性能に優れたハイグリップゴムとしては、例えばシリカの添加量を第1のゴム16A対比多く配合しているゴム等や、特開平07−149950(特許3399602)に記載のタイヤトレッド用ゴム組成物、特開平08−059893(特許3366452号)に記載のタイヤトレッド用ゴム組成物等を用いることができる。
また、上記実施形態の副気室26は、タイヤ周方向に連続する円環形状であったが、副気室26は、タイヤ周方向に断続的に設けられていても良い。
また、トレッド16がブロックパターンの場合、各ブロックに副気室26を設けても良い。
また、一つの副気室26に対し、連通孔30を1個設けて給排気兼用としても良く、連通孔30を2個設けて一方を吸気用、他方を排気用としても良い。
また、タイヤ・リムホイール組立体14(空気入りタイヤ10またはリムホイール12)に圧力センサーを設けた場合、圧力検知信号は、配線を介してコントローラー54に送信する方法の他に、無線装置を用いて無線送信しても良い。
また、トレッド16の内部において、副気室26のタイヤ径方向外側に、副気室26のタイヤ径方向外側部分を補強する有機繊維コード等を含む補強層を設けても良い。
(試験例)
次に、本発明の効果を確かめるために、本発明の適用された実施例のタイヤ、及び比較例に係るタイヤを用意し、氷上制動試験を行った。
氷上制動試験の評価(指数)は、実際に氷上で車両を用いて制動試験を実施し、ブレーキをかけてタイヤがロックしてから停止するまでの制動距離を比較した。比較例のタイヤでの制動距離を100とし、実施例のタイヤを用いた時の制動距離で除している。数値が大きいほど比較例対比で、制動距離が短く氷上制動性能に優れていることを表している。
なお、タイヤサイズは225/45ZR17、内圧は200kPaである。
実施例のタイヤのトレッドは、スタッドレスタイヤ専用の発泡ゴムと、発泡していないサマータイヤ用の未発泡ゴムとを備え、発泡ゴムの直下に副気室を配置したものである(図4参照)。一方、比較例は、実施例と同様のゴムから構成されているが、トレッドの内部に副気室を形成していないものである。
Figure 2007331668
試験の結果、発泡ゴムに対応する副気室の内圧を高めた実施例では、発泡ゴム部分が凸となることで、発泡ゴム部分が凸となっていない比較例対比で氷上制動距離が短くなった。
第1の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組立体の断面図である。 トレッドの展開断面図である。 (A)は第2のゴムを凸状としたトレッドの断面図であり、(B)は第2のゴムを凹状としたトレッドの断面図である。 第2の実施形態に係るトレッドの断面図である。 (A)は第2の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組立体の断面図であり、(B)は(A)とは異なる位置のタイヤ・リムホイール組立体の断面図である。 配管、及び配線を示すブロック図である。 (A)は第2のゴムを凸状としたトレッドの断面図であり、(B)は第1のゴムを凹状としたトレッドの断面図である。 (A)、(B)は第3の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組立体の断面図である。 第4の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組立体の断面図である。 第5の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組立体の断面図である。 第6の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組立体の断面図である。 第7の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組立体の断面図である。 第8の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組立体の断面図である。 第9の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組立体の配管図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
11 タイヤ気室
12 リムホイール
12B ウエル部
12A ディスク部
14 タイヤ・リムホイール組立体
24 周方向溝
26 副気室
30 連通孔
32 配管
34 タイヤ用接続部材
38 エアコンプレッサー
46 開閉バルブ
50 圧力センサー
52 バルブ
54 コントローラー
56 気体タンク
58 圧力制御弁
59 開閉弁
60 気体タンク
62 チューブ
66 給排気装置
68 両ロッド複動シリンダ
72 アクチュエータ

Claims (18)

  1. 一対のビードコア間を跨るカーカスと、
    前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置されるベルトと、
    前記ベルトのタイヤ径方向外側に配置されるトレッドゴム層と、
    前記トレッドゴム層の内部に形成され、タイヤ周方向に延びる副気室と、
    前記副気室に連結され、前記副気室とタイヤ外部とを連通して前記副気室に対して気体を出し入れ可能とする連通路と、
    を備え、
    前記トレッドゴム層の路面と接地する部分は、タイヤ幅方向に少なくとも第1のゴム、及び前記のゴムとは異なる第2のゴムを備え、
    前記副気室は、前記第1のゴム、及び前記第2のゴムの少なくとも一方のタイヤ径方向内側に配置されている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1のゴム及び前記第2のゴムは、何れか一方が何れか他方よりも氷に対する摩擦係数が大きく、何れか他方が何れか一方よりも耐摩耗性に優れている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記副気室は、タイヤ周方向に連続して環状に形成されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記連通路はタイヤ内面側に開口しており、前記開口には、前記副気室への気体の出し入れを行うための配管を接続するための接続部材が取り付けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記連通路はタイヤ内面側に開口しており、前記連通路には、第1の開閉弁が取り付けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記副気室の内圧を検出する圧力センサーを有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記圧力センサーで検出した圧力検出データを無線送信する送信手段を有する、ことを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤをリムホイールに組み付けたことを特徴とするタイヤ・リムホイール組立体。
  9. 前記リムホイールには第2の開閉弁が取り付けられ、前記第2の開閉弁は、一方の接続口がリムホイール外側に配置され、他方の接続口が前記副気室と連結された第1の配管に接続されている、ことを特徴とする請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体。
  10. リムホイール内に設けられ前記副気室へ供給するための気体を充填する第1の気体タンクと、
    前記副気室と前記第1の気体タンクとを連結する第2の配管と、
    を有する、ことを特徴とする請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体。
  11. 前記第1の気体タンクは、ホイールディスク部に設けられている、ことを特徴とする請求項10に記載のタイヤ・リムホイール組立体。
  12. 前記第1の気体タンクは、リムのドロップ部側方に、前記ドロップ部の内径よりも小径とならないように形成されている、ことを特徴とする請求項10に記載のタイヤ・リムホイール組立体。
  13. 前記リムホイールは、前記第1の気体タンクと前記副気室との間で気体の移動行うことにより前記副気室の内圧を変更する第1の圧力変更手段を有する、ことを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れか1項に記載のタイヤ・リムホイール組立体。
  14. 大気と前記副気室との間で気体の移動行うことにより前記副気室の内圧を変更する第2の圧力変更手段を有する、ことを特徴とする請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体。
  15. 前記リムホイールの外周に設けられ、前記副気室へ供給するための気体を充填する第2の気体タンクと、
    前記副気室と前記第2の気体タンクとを連結する第3の配管と、
    少なくとも前記第3の配管に連結される開閉弁と、
    を有することを特徴とする請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体。
  16. 前記第2の気体タンクは、弾性体からなる環状のチューブである、ことを特徴とする請求項15に記載のタイヤ・リムホイール組立体。
  17. 前記リムホイールにアクチュエータで駆動される複動シリンダを設け、
    前記第1のゴムに対応する前記副気室を前記複動シリンダの一方のシリンダ室に連結し、前記第2のゴムに対応する前記副気室を前記複動シリンダの他方のシリンダ室に連結した、ことを特徴とする請求項8に記載のタイヤ・リムホイール組立体。
  18. 請求項8乃至請求項17の何れか1項に記載のタイヤ・リムホイール組立体を装着したことを特徴とする車両。
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