JP2007330290A - 担体モジュール - Google Patents
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Abstract
担体ユニットの形状安定性、取り扱い性に優れた担体モジュールを提供するとともに、モジュール作製時の生産効率を向上する。
【解決手段】
嵩密度が0.5g/cm3以下の担体および該担体の外周に設けられた筒状のシームレスネットを備えた担体ユニットと、該担体ユニットが収容された筒状容器とを備えた担体モジュールとする。
【選択図】なし
Description
(1)嵩密度が0.5g/cm3以下の担体および該担体の外周に設けられた筒状のシームレスネットを備えた担体ユニットと、該担体ユニットが収容される筒状容器とを備えた担体モジュール。
(2)前記シームレスネットの開口率が0.1以上である、上記(1)に記載の担体モジュール。
(3)前記担体は、織物、編み物、不織布、および多孔質膜から選ばれる少なくとも一種を含むものである、上記(1)または(2)に記載の担体モジュール。
(4)前記担体は、織物、編み物、不織布および多孔質膜から選ばれる少なくとも一種が筒状に巻かれている、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の担体モジュール。
(5)前記担体ユニットの外周面と前記筒状容器の内壁との間にクリアランスが設けられている、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の担体モジュール。
(6)前記担体ユニットの外径をA、前記筒状容器の内径をB、および担体ユニットの外周面と筒状容器の内壁との間に形成された前記クリアランスを(B-A)/2[mm]としたとき、0<(B-A)/2<10を満たす、上記(5)に記載の担体モジュール。
(7)前記シームレスネットは、該シームレスネットの構成糸が前記筒状容器の軸線方向に対して5°以上85°以下になるように設けられている、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の担体モジュール。
(8)血液を循環させて処理する用途に使用されるものである、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の担体モジュール。
前記シームレスネットの素材は、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル系ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの公知のポリマーが挙げられ、目的に応じて適宜選択して使用することができる。しかしながら、本発明の担体モジュールを血液処理に用いる場合には、生体適合性、耐熱性、耐薬品性の観点から、特にポリプロピレンが好ましい。
中空筒状の担体を用いたモジュールは、血液中の炎症性白血球を除去する目的で使用される場合、まず、血液中の炎症性白血球の大部分を筒状担体外周部で迅速に除去し、その後、血液が担体の外周部から内周部に進行する間に担体外周部では除去できずに残ったわずかな炎症性白血球をも十分に除去するので、効率的な炎症性白血球除去が可能である。
担体ユニットを水に浸漬させ、ある一断面において、最大径および最小径を含めた5カ所の外径をノギスを用いて測定し、その平均値を担体ユニットの該箇所での外径とした。
モジュールに市販の血液回路を接続し、生理食塩水を30mL/minの流速で流し洗浄した。その後、ヘパリン(4000U/L)を抗凝固剤として添加しヘマトクリットを40%に調製した牛血液を37℃で30mL/minの流速で流し、モジュールの圧力損失を測定した。圧力損失は、モジュールの入口側と出口側の血液回路に各々圧力計を接続し、入口側圧力と出口側圧力の差を5分間隔で求めることにより算出した。なお、溶血や血液凝固などの危険がなく安全性が確保される範囲として、圧力損失が100mmHgを超えることなく血液を処理できる場合を良好と判断した。
36島の海島複合繊維であって、島が更に芯鞘複合によりなるものを次の成分を用いて、紡糸速度800m/分、延伸倍率3倍の製糸条件で得た。
島の鞘成分;ポリスチレン90wt%、ポリプロピレン10wt%
海成分;エチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とし、共重合成分として5−ナトリウムスルホイソフタル酸3wt%含む共重合ポリエステル
複合比率(重量比率);芯:鞘:海=45:40:15
この繊維85wt%と直径20μmのポリプロピレン繊維15wt%からなる不織布を作製した後、この不織布2枚の間にシート状のポリプロピレン製ネット(厚み0.5mm、単糸径0.3mm、開口部2mm角)を挟み、ニードルパンチすることによって3層構造の担体を得た。次に、この不織布を95℃、3wt%の水酸化ナトリウム水溶液で処理し、海成分の5−ナトリウムスルホイソフタル酸を3wt%共重合したポリエチレンテレフタレートを溶解することによって、芯鞘繊維の直径が5μmで、嵩密度が0.02g/cm3の不織布を作製した。
官能基が導入された担体1を幅4.8cm、長さ40cmに切断し、周囲に孔を有するポリプロピレン製の円筒型パイプ(外径1cm)の外周に巻いた。次いで、円筒状となった担体の外周に、開口部の形状が菱形であり、かつ開口率が0.62であるポリプロピレン製シームレスネット(厚み0.6mm、単糸径0.4mm、東京ポリマー(株)製TTX―314PT)を装着し、担体ユニットを作製した。該ユニットの外径を3箇所において測定したところ、いずれの箇所でも34mmであった。また、担体は筒状のシームレスネットで覆われるため剥がれたりせず、担体ユニット自身でその形態を保持することができた。また、筒状のシームレスネットを被せる操作のみで担体の形状を保持できるため、作業性も良好であった。
ポリプロピレン製シームレスネットを、開口部の形状が菱形であり、かつ開口率が0.54であるポリプロピレン製シームレスネット(厚み0.6mm、単糸径0.4mm)に変えた以外は実施例1に記載の方法で担体ユニットを作製した。該担体ユニットは、外径を3箇所において測定したところいずれの箇所でも34mmであり、担体が剥がれたりせず自身でその形態を保持することができた。また、作業性は実施例1と同様に良好であった。
ポリプロピレン製シームレスネットを、開口部の形状が正方形であり、かつ開口率が0.44であるポリプロピレン製シームレスネット(厚み0.6mm、単糸径0.4mm)に変えた以外は実施例1に記載の方法で担体ユニットを作製した。該担体ユニットは、外径を3箇所において測定したところいずれの箇所でも33mmであり、担体が剥がれたりせず自身でその形態を保持することができた。また、作業性は実施例1と同様に良好であった。
官能基が導入された担体1を幅4.8cm、長さ40cmに切断し、周囲に孔を有するポリプロピレン製の円筒型パイプ(外径1cm)の外周に巻いた。このとき、開口部の形状が菱形であり、かつ開口率が0.44であるシート状のポリプロピレン製ネット(厚み0.6mm、単糸径0.4mm、長さ12cm)を、一部が担体に巻き込まれるようにするとともに外周が当該ネットで覆われるように、重ね合わせて巻き、担体ユニットを作製した。該ユニットの外径を3箇所において測定したところいずれの箇所でも33mmであった。また、該担体ユニットは、フリーな状態では担体の外周端部から剥がれるものであり、担体ユニット自身でその形態を保持することができなかった。また、シームレスネットを被せる実施例1に比べ、シート状のネットを重ね合わせて巻くだけでは担体ユニットの形状を固定できないため、作業性が良好でなかった。
担体1を幅4.8cm、長さ40cmに切断し、周囲に孔を有するポリプロピレン製の円筒型パイプ(外径1cm)の外周に巻いた。その後、この筒状担体の外周に等間隔に3カ所、線径125μmのポリプロピレン製の糸を巻き結束し、担体ユニットを作製した。シームレスネットを被せる実施例1に比べ、糸で結束するため、担体ユニットの作製に時間を要し作業効率が低下した。また、担体ユニットの外径は、糸で結んだ部分3箇所で測定したところいずれの箇所でも32mmであったが、結束した部分以外の3箇所で測定したところいずれの箇所でも35mmとなり、サイズが均一でなかった。
Claims (8)
- 嵩密度が0.5g/cm3以下の担体および該担体の外周に設けられた筒状のシームレスネットを備えた担体ユニットと、該担体ユニットが収容される筒状容器とを備えた担体モジュール。
- 前記シームレスネットの開口率が0.1以上である、請求項1に記載の担体モジュール。
- 前記担体は、織物、編み物、不織布、および多孔質膜から選ばれる少なくとも一種を含むものである、請求項1または2に記載の担体モジュール。
- 前記担体は、織物、編み物、不織布および多孔質膜から選ばれる少なくとも一種が筒状に巻かれている、請求項1〜3のいずれかに記載の担体モジュール。
- 前記担体ユニットの外周面と前記筒状容器の内壁との間にクリアランスが設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の担体モジュール。
- 前記担体ユニットの外径をA[mm]、前記筒状容器の内径をB[mm]、および担体ユニットの外周面と筒状容器の内壁との間に形成された前記クリアランスを(B-A)/2[mm]としたとき、0<(B-A)/2<10を満たす、請求項5に記載の担体モジュール。
- 前記シームレスネットは、該シームレスネットの構成糸が前記筒状容器の軸線方向に対して5°以上85°以下になるように設けられている、請求項1〜6のいずれかに記載の担体モジュール。
- 血液を循環させて処理する用途に使用されるものである、請求項1〜7のいずれかに記載の担体モジュール。
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2006
- 2006-06-12 JP JP2006161908A patent/JP5072063B2/ja not_active Expired - Fee Related
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