JP2007328190A - 光学素子、光学素子の製造方法、撮像装置及び照明装置 - Google Patents

光学素子、光学素子の製造方法、撮像装置及び照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】反射面での反射率の向上を図ることができるとともに迷光の入射を防止できる。
【解決手段】光学素子(プリズム)10は、ガラスからなり、第1面11、第2面12及び反射面13を備え、第1面11の面中央11aに対して略垂直に入射された光が該反射面の面中央で反射されて該出射面の面中央から出射されるように形成されている。また、第1面11、第2面12及び反射面13では、各々、面中央11a,12a,13aの表面の算術平均粗さ値に比べて、面周縁11b,12b,13bの表面の算術平均粗さ値の方が大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学素子、光学素子の製造方法、撮像装置及び照明装置に関する。特には、プリズムに関し、そのプリズムの製造方法と、そのプリズムを備えた撮像装置及び照明装置とに関する。
近年、各種光学機器(例えば、DSC、DVC、携帯電話用カメラ、プロジェクションTV)に搭載するレンズやプリズム等の光学素子として、高い屈折率を有する光学素子が要求されている。
上記光学素子は、従来より、研磨方法やインジェクション成形方法等を用いて成形されている。研磨方法は、ガラス製の光学素子素材を研磨して光学素子を成形するという方法である。インジェクション成形方法は、光学樹脂を成形用金型に注入して光学素子を成形するという方法である。
光学素子を成形する場合には、その光学素子の形状や材質等に応じて最適な成形方法を選択する。例えば、プリズム等の平面状の光学機能面を有する光学素子の場合には、研磨方法やインジェクション成形方法を用いて成形する場合が多い。
特許文献1には、インジェクション成形方法を用いて成形された樹脂製のプリズムが開示されている。この文献に開示されたプリズムでは、入射面、出射面及び反射面の正規光束の通過範囲の外側に、凹凸部が形成されている。これにより、正規光束の通過範囲の外側から光が入射することを防止できるため、迷光のプリズムへの入射を防止できる。
特開平07−13005号公報
一般に、ガラスは、樹脂に比べて環境温度の変化や環境湿度の変化に対する特性変化が小さい。また、ガラス製光学素子は、樹脂製光学素子と比較して、可視光に対する屈折率が高い材料を選択可能であるので、可視光を反射面で全反射させる入射角を小さくすることができ、反射面での全反射条件を緩和することができる。そのため、樹脂製光学素子よりもガラス製光学素子の方が好まれている。
ところが、上述のインジェクション成形方法を用いてガラス製光学素子を成形することは難しい。また、上述の研磨方法を用いてガラス製光学素子を成形すると、成形途中にカケ等が生じてしまう場合があり、製造歩留まりが低くなってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、反射面での反射率の向上を図ることができるとともに製造歩留まりの低下を防止できる光学素子と光学素子の製造方法と光学素子を備えた撮像装置及び照明装置とに関する。
本発明の光学素子は、入射面、出射面及び反射面を備え、入射面の面中央に対して略垂直に入射された光が反射面の面中央で反射されて出射面の面中央から出射されるように形成されている。具体的には、入射面、出射面及び反射面の少なくとも一面では、面中央の表面の算術平均粗さ値に比べて、面中央よりも外側の面周縁の表面の算術平均粗さ値の方が大きく、さらに、ガラスからなる。
このような構成の光学素子では、入射された可視光を全反射させることができる。また、少なくとも一つの光学面では、面周縁が面中央よりも粗く形成されているため、光は、面中央を通過するとともに、面周縁から入射されることを防止できる。
また、このような構成の光学素子は、後述の実施形態にも記載のように、プレス成形法を用いて成形される。そのため、成形中におけるカケの発生を防止でき、製造歩留まりの向上を図ることができる。
本発明の光学素子を製造する方法は、入射面、出射面及び反射面を有し、光が入射面の面中央に対して略垂直に入射され反射面の面中央で反射されて出射面の面中央から出射されるように形成された光学素子を製造する製造方法である。具体的には、入射面を形成する入射成形面を有する第1金型と出射面を形成する出射成形面を有する第2金型と反射面を形成する反射成形面を有する第3金型とを用意し、ガラスからなる光学素子素材に入射成形面、出射成形面及び反射成形面が接するように光学素子素材に対して第1、第2及び第3金型を配置する工程と、光学素子素材を加熱昇温させる加熱工程と、加熱された光学素子素材に対して第1、第2及び第3の金型のうちの少なくとも一つの金型を押圧させることにより、光学素子を成形する工程とを備えている。さらに、入射成形面、出射成形面及び反射成形面のうちの少なくとも1つの成形面では、面中央の表面の算術平均粗さ値に比べて、面中央よりも外側の面周縁の表面の算術平均粗さ値の方が大きい。
このような方法では、プレス成形法を用いて、ガラスからなる光学素子を製造できる。また、光学素子の入射面、出射面及び反射面の少なくとも一面では、面周縁の表面粗さを面中央の表面粗さよりも粗くすることができる。
本発明の撮像装置は、光学素子と受光素子とを備えている。光学素子は、入射面、出射面及び反射面を有し、入射面の面中央に対して略垂直に入射された光が反射面の面中央で反射されて出射面の面中央から出射されるように形成され、ガラスからなる。さらに、入射面、出射面及び反射面の少なくとも一面では、面中央の表面の算術平均粗さ値に比べて、面中央よりも外側の面周縁の表面の算術平均粗さ値の方が大きい。また、受光素子は、出射面の面中央から出射された光を受光する。
本発明の照明装置は、光源と光学素子とを備えている。光学素子は、入射面、出射面及び反射面を有し、光源から放射された光が入射面の面中央に対して略垂直に入射されて反射面の面中央で反射されて出射面の面中央から出射されるように形成され、ガラスからなる。さらに、入射面、出射面及び反射面の少なくとも一面では、面中央の表面の算術平均粗さ値に比べて、面中央よりも外側の面周縁の表面の算術平均粗さ値の方が大きい。
本発明では、反射面での反射率の向上を図ることができる。また、迷光の入射を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
(実施の形態1)
実施の形態1では、光学素子として略三角柱状のプリズムを例に挙げ、図1乃至図5を用いて、撮像装置100の構成と、プリズム10の構成と、プリズム10の製造方法とを示す。なお、図1は、撮像装置100の光学系の配置構成を示す模式図である。図1の2点破線は光軸を示しており、同図の矢印は光の進行方向を示している。図2は、本実施形態のプリズム10の模式図であり、図2(a)は、プリズム10の斜視図であり、図2(b)は、プリズム10の機能を示す図である。図3は、プリズム10の第1面11、第2面12及び反射面13を模式的に示す平面図である。図4は、プリズム10の製造装置9の構成を示す模式図である。図5は、図4の一部の拡大図である。
まず、図1を用いて、撮像装置100の構成を示す。
撮像装置100は、例えば、DSC、DVC、携帯電話用カメラ及びプロジェクションTV等であり、図1に示すように、被写体側から撮像素子等の受光素子S側へ向かう方向に従って順に、第1レンズ群G1、後述のプリズム10、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3が配設された構成となっている。
光(主に、可視光)は、被写体側から第1レンズ群G1へ入射後、プリズム10の第1面11の面中央11aに入射される。第1面11の面中央11aから入射された光は、反射面13の面中央13aで全反射されて、90度折曲して第2面12の面中央12aから出射される。第2面12の面中央12aから出射された光は、第2レンズ群G2を通過後、第3レンズ群G3で集光されて、撮像素子Sに入射され電気信号に変換される。なお、可視光は、人間の目に光として感じる波長範囲の電磁波であり、個人差があるが、360〜400nm以上760〜830nm以下の電磁波である。
次に、図2を用いて、プリズム10を示す。
プリズム10は、d線(ナトリウムランプの出力光の波長、589.0nmまたは589.6nm)に対する屈折率が1.65以上のガラスからなる。そのため、プリズム10を備えた光学系の光学全長を短くでき、よって、その光学系を備える装置の小型化を図ることができる。また、可視光をプリズム10に入射すれば、その可視光は、後述の反射面13で全反射される。なお、全反射は、90%以上の反射率で反射することであり、好ましくは95%以上の反射率で、より好ましくは97%以上の反射率で反射することである。
また、プリズム10は、図2(a)に示すように、略直角三角形を底面とする三角柱状に形成されており、第1面11と第2面12と反射面13とを有している。
第1面11及び第2面12は、互いに直交する面であり、プリズム10の入射面または出射面である。すなわち、第1面11が入射面であれば第2面12が出射面となり、第2面12が入射面であれば第1面11が出射面となる。
反射面13は、最も面積の大きい側面の内側であり、図2(b)に示すように、例えば、第1面11に入射した光は、プリズム内部を透過して反射面13で反射して第2面12から出射する。
第1面11及び第2面12には、図3(a)に示すように、各々、面中央11a,12aよりも外側に、面周縁11b,12bが形成されている。面中央11a,12aには、各々、受光素子Sで受光される光が通る一方、面周縁11b,12bには、各々、受光素子Sで受光される光がほとんど通らない。そのため、面周縁11b,12bの表面の算術平均粗さ値は、各々、面中央11a,12aの表面の算術平均粗さ値よりも大きくてもよく、例えば、プリズム10に入射される波長の数十倍から数百倍程度、12.5S〜200Sであることが好ましい。ここで、「S」は、JISのJISB0090-8に記載の定義によるもので、粗面の最大高さ(μm)の許容最大値を示す。
同様に、反射面13には、図3(b)に示すように、面中央13aよりも外側に、面周縁13が形成されている。面中央13aには、受光素子Sで受光される光が通る一方、面周縁13bには、受光素子Sで受光される光がほとんど通らない。そのため、面周縁13bの波面収差値は、面中央13aの波面収差値よりも大きくてもよく、例えば、プリズム10に入射される波長の数十倍から数百倍程度、12.5S〜200Sであることが好ましい。ここで、「S」は、JISのJISB0090-8に記載の定義によるもので、粗面の最大高さ(μm)の許容最大値を示す。
さらに、面中央11aまたは面中央12aの波面収差値をxとし面中央13aの波面収差値をyとすると、x/y>2の関係にあり、xは0<x≦λ/4であることが好ましく、yは0<y≦λ/10であることが好ましい。なお、λは、He−Neレーザからの出力光の波長である。なお、波面収差は、理想的な波面と実際の波面との差であり、波面全体に対してrms(Root Mean Square=2乗平均平方根)値を算出し光の波長で割った値であり、一般的には、JIS規格番号JISC5935に記載の波面収差の測定方法を用いて測定される。また、λは、He−Neレーザからの出力光の波長である。
このようなプリズム10には、上述の面周縁11b,12b,13bが形成されている。そのため、例えば、第1面11の面周縁11bに入射された光は、面周縁11bの表面で散乱されるため、プリズム10への入射を阻止される。よって、第1面11の面中央11aに入射された光のみがプリズム10へ入射される。また、反射面13の面周縁13bに入射された光は、面周縁13bの表面で散乱されるため、反射面13での反射を阻止される。これにより、迷光のプリズム10内への入射及び出射を阻止できる。具体的には、入射時や出射時に第1面11や第2面12で反射した光やプリズム10内で散乱した光が、プリズム10内へ入射したりプリズム10から出射することを阻止できる。その結果、撮像装置100の受光素子Sが迷光を受光することを防止できる。
また、プリズム10では、反射面13の面中央13aの波面収差値yは、0<y≦λ/10であり、第1面11の面中央11aの波面収差値及び第2面12の面中央12aの波面収差値よりも小さい。そのため、プリズム10を成形する際には、反射面13の面中央13aの波面収差値を第1面11の面中央11a及び第2面12の面中央12aの波面収差値よりも小さくすればよく、補正加工された金型を用いて全ての光学面の波面収差値を略同一の値としなくてもよい。その結果、プリズム10は、補正加工が施された金型を用いて成形されたプリズムに比べて成形時間の短縮化及び成形コストの低廉化を図ることができる。
また、プリズム10は、ガラスよりなる。そのため、プリズム10に入射された可視光は、反射面13の面中央13aで全反射される。
また、このようなプリズム10は、後述のように、プレス成形法を用いて成形できるため、従来のように研磨方法を用いて成形する場合と異なり、成形中におけるカケの発生を防止することができる。
続いて、図4を用いて、プリズム10の製造方法を示す。
まず、図4に示す製造装置9の準備を行う。具体的には、まず、中型(第1金型または第2金型)2及び下型(第2金型または第1金型)3を準備する。準備する中型2及び下型3は、各々、図5に示すように、プリズム形成面部(入射成形面、出射成形面)32,33を有しており、プリズム形成面部32,33は、各々、面中央32a,33aよりも外側に面周縁32b,33bが形成されている。面中央32a,33aは、各々、波面収差値がλ/4以下となるよう形成されている一方、面周縁32b,33bは、各々、算術平均粗さ値が12.5S〜200Sとなるように形成されている。
次に、プリズム形成面部32,33を各々上に向けて、中型2及び下型3を製造装置9の胴体4内に入れる。これにより、胴体4の上から内部を見ると、中型2のプリズム成形面部32と下型3のプリズム成形面部33とが見える。
続いて、プリズム素材5を準備する。具体的には、材質は、d線に対する屈折率が1.65以上のガラスである。また、形状は、特に限定されないが、成形後のプリズムの形状に似た形状であれば後の加熱工程における熱エネルギー量や加熱時間などを削減でき、その結果、ひけなどが最大限に抑制されたプリズムを成形可能なため、略円柱状であることが好ましく、略三角柱状であればさらに好ましい。
続いて、上型(第3金型)1を準備する。準備する上型1は、図5に示すように、プリズム形成面部(反射形成面)31を有しており、プリズム形成面部31は、面中央31aよりも外側に、面周縁31bが形成されている。面中央31aは波面収差値がλ/10以下となるように形成されている一方、面周縁31bは算術平均粗さ値が12.5S〜200Sとなるよう形成されている。
続いて、準備したプリズム素材5を製造装置9の胴体4内に入れ、プリズム形成面部31を下にしてプリズム素材5の上に上型1を置く。これにより、プリズム素材5の表面には、プリズム形成面部31,32,33が接触する。
続いて、上型1の上に設置された上ヒータブロック6と下型3の下に設置された下ヒータブロック7とを用いて、プリズム素材5をその軟化点温度付近にまで昇温させて軟化させる。
続いて、上型1に圧力を加えてプリズム素材5を加圧し、上型1のプリズム形成面部31、中型2のプリズム形成面部32及び下型3のプリズム形成面部33をプリズム素材5に転写する。これにより、プリズム素材5には、第1面11、第2面12及び反射面13が形成され、面周縁11b,12b,13bの表面の算術平均粗さ値は、各々、面中央11a,12a,13aの算術平均粗さ値よりも大きくなる。
そして、上及び下ヒータブロック6,7を用いて、プリズム素材5を常温付近にまで冷却させる。このとき、ガラス軟化点温度よりも若干低い温度にまで徐冷後、常温付近まで急冷することが好ましい。これにより、プリズム10を成形することができる。
以下に、本実施形態におけるプリズム10が奏する効果をまとめる。
プリズム10は、d線に対する屈折率が1.65以上のガラスよりなるため、可視光を反射面13の面中央13aで全反射させることができる。
また、面周縁11b,12b,13bの表面の算術平均粗さ値は、各々、面中央11a,12a,13aの表面の算術平均粗さ値よりも大きい。そのため、プリズム10内への迷光の入射及び出射を阻止できる。
また、プリズム10は、プレス成形法を用いて成形されるため、成形中におけるカケの発生を防止でき、製造歩留まりの向上を図ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、図6を用いて、プリズム20の構成を示す。図6は、プリズム20の端面を模式的に示す斜視図である。
本実施形態のプリズム20は、以下に示す点が上記実施形態1のプリズム10と異なる。すなわち、プリズム20は、図6に示すように、第1面11、第2面12及び反射面13の面周縁に、各々、微細な突起24,24,…が数百nmピッチで複数形成されており、微細な突起24,24,…の形成により、面周縁11b,12b,13bの表面がそれぞれ面中央11a,12a,13aの表面よりも粗くなっている。この微細な突起24は、各々、底面の直径が100nm〜300nmであり、高さが100nm〜900nmである略円錐状に形成されている。
プリズム20を成形するためには、複数の略円錐状の微細な凹部がプリズム形成面部の面周縁に形成されている上型、中型及び下型を用意すればよい。
このように、プリズム20では、第1面11、第2面12及び反射面13の面周縁11a,12a,13aに、各々、微細な突起24,24,…が形成されている。そのため、例えば、この面周縁に入射された光は、微細な突起24,24,…の表面で散乱され、よって、プリズム20への入射を阻止される。よって、プリズム20は、上記実施形態1のプリズム10と略同一の効果を奏する。
なお、微細な突起の形状は、上記記載に限定されない。また、各面の面周縁には、略円錐状の微細な凹部が形成されていてもよい。
(実施の形態3)
実施の形態3では、図7を用いて、上記実施形態1のプリズム10を照明装置200に搭載した場合を示す。図7は、照明装置200の光学系の配置構成を示す模式図である。図5の2点破線は光軸を示しており、同図の矢印は光の進行方向を示している。
照明装置200は、一眼レフカメラ等であり、図5に示すように、光源L側から光照射側へ向かう方向に従って順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、プリズム10及び第3レンズ群G3が配設された構成となっている。
光は、光源Lから放射され、第1レンズ群G1でコリメートされて第2レンズ群G2を通過後、プリズム10の第2面12の面中央12aに入射される。第2面12の面中央12aから入射された光は、反射面13の面中央13aで全反射されて、90度折曲して第1面11の面中央11aから出射される。第1面11の面中央11aから出射された光は、第3レンズ群G3を通過して照明装置200の外部へ出射される。
(その他の実施形態)
上記実施形態1、2または3は、以下に示す構成であってもよい。
入射面となる面、出射面となる面及び反射面のうちの少なくとも一面に、面周縁が形成されていればよい。面周縁が入射面となる面に形成されていれば、プリズムへの迷光の入射を阻止できる。面周縁が反射面に形成されていれば、迷光が反射面で反射することを阻止でき、その結果、迷光がプリズムから出射することを阻止できる。面周縁が出射面となる面に形成されていれば、迷光がプリズムから出射することを阻止できる。
面中央の外形は、図3に示す形状に限定されない。また、第1面、第2面及び反射面には、各々、面中央及び面周縁以外の部分、すなわち、光を通過させるわけでもなく迷光の通過を阻止するわけでもない部分が形成されていてもよい。
第1面の面中央及び第2面の面中央には、反射防止膜が形成されていることが好ましい。反射防止膜を形成することにより、入射時及び出射時に、第1面の面中央の表面や第2面の面中央の表面での反射を防止することができるため、好ましい。
プリズムは、底面を略直角三角形とする三角柱状としたが、勿論、この形状に限定されない。プリズムの反射面の波面収差値yが入射面の波面収差値及び出射面の波面収差値のうち小さい方の波面収差値xに対してx/y>2であればよく、好ましくは、xが0<x≦λ/4であり、yが0<y≦λ/10であればよい。
撮像装置及び照明装置は、各々、上記実施形態1のプリズムを搭載しているが、上記実施形態2のプリズムを搭載してもよい。
本実施例では、プリズムの成形方法を最適化した。
具体的には、図4に示す製造装置を用いて、プリズムを成形した。まず、上型として、プリズム成形面部の面中央の波面収差値がλ/10以下に加工され、プリズム成形面部の粗領域の算術平均粗さ値が12.5S以上に加工された上型を用いた。中型及び下型として、各々、プリズム成形面部の面中央の波面収差値がλ/4以下に加工され、プリズム成形面部の粗領域の算術平均粗さ値が12.5S以上に加工された中型及び下型を用いた。また、プリズム素材としては、側面を鏡面に加工された円柱状の成形用材料(株式会社住田光学ガラス製、K−VC78(nd:1.66910、Tg:520℃、At:556℃)を用いた。
次に、図4に示すように、プリズム素材を中型及び下型と上型とで挟んで胴型に収容し、5分かけて520℃付近にまで昇温した。そして、上型を下に押して軟化したプリズム素材に圧力を供給し、上型のプリズム素子形成面部をプリズム素材表面に転写させた。
続いて、下ヒータブロックのヒータ部を8分かけて510℃付近にまで徐冷させ、上ヒータブロックのヒータ部を12分かけて510℃付近にまで徐冷させて、その後、上及び下ヒータブロックのヒータ部の通電を停止して常温まで急冷させた。
続いて、製造装置の胴体から金型を取り出し、金型を分解してプリズムを取り外した。これにより、略直角二等辺三角形を底面とする三角柱状のプリズム(底面の等辺が10mmであり、底面の斜辺が14mmであり、高さが15mmである)を得ることができた。詳細には、成形されたプリズムでは、入射面及び反射面は、各々、10mm×15mmの矩形であり、その面中央は、各々、7mm×8mmの矩形であった。また、プリズムの反射面は14mm×15mmの矩形であり、反射面の面中央は7mm×11mmの矩形であった。
そして、JIS規格番号JISC5935に記載の波面収差の測定方法に従って、入射面、出射面及び反射面の面中央の波面収差値を測定した。すると、反射面の面中央の波面収差値がλ/10以下であり、入射面及び出射面の面中央の波面収差値がλ/4以下であった。従って、撮像装置や照明装置等に搭載可能なプリズムを成形することができた。
以上説明したように、本発明は、光学素子、光学素子の製造方法、撮像装置及び照明装置に有用であり、特に、プリズムに有用である。
実施形態1における撮像装置の光学系の配置構成を示す模式図。 実施形態1及び3におけるプリズムの模式図。 実施形態1及び3におけるプリズムの光学面の模式的な平面図。 プリズムの成形装置の腰部断面図。 プリズムの成形装置の一部拡大図。 実施形態2におけるプリズムの端面の模式図。 実施形態3における照明装置の光学系の配置構成を示す模式図。
符号の説明
5 プリズム素材(光学素子素材)
10,20 プリズム(光学素子)
11 第1面(入射面または出射面)
12 第2面(出射面または入射面)
13 反射面
24 微細な突起
100 撮像装置
200 照明装置

Claims (12)

  1. 入射面、出射面及び反射面を備え、該入射面の面中央に対して略垂直に入射された光が該反射面の面中央で反射されて該出射面の面中央から出射されるように形成され、
    前記入射面、前記出射面及び前記反射面の少なくとも一面では、前記面中央の表面の算術平均粗さ値に比べて、該面中央よりも外側の面周縁の表面の算術平均粗さ値の方が大きく、
    ガラスからなることを特徴とする光学素子。
  2. 前記ガラスは、d線に対する屈折率が1.65以上であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記面周縁の表面の算術平均粗さ値は、12.5S以上200S以下であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  4. 前記面周縁に複数の微細な突起が形成されることにより、該面周縁の表面の算術平均粗さ値は前記面中央の表面の算術平均粗さ値よりも大きくなることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  5. 前記突起は、各々、略円錐状であり、
    前記突起の高さは、各々、当該突起の底面の直径よりも高いことを特徴とする請求項4に記載の光学素子。
  6. 前記面周縁に複数の微細な凹部が形成されることにより、該面周縁の表面の算術平均粗さ値は前記面中央の表面の算術平均粗さ値よりも大きくなることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  7. 前記凹部は、各々、略円錐状に形成され、
    前記凹部の深さは、各々、当該凹部の底面の直径よりも深いことを特徴とする請求項6に記載の光学素子。
  8. 前記入射面では、前記面周縁の表面の算術平均粗さ値は前記面中央の表面の算術平均粗さ値よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  9. 前記入射面の前記面中央から光学素子内部に入射された可視光が前記反射面の前記面中央で全反射されることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  10. 入射面、出射面及び反射面を有し、光が該入射面の面中央に対して略垂直に入射され該反射面の面中央で反射されて出射面の面中央から出射されるように形成された光学素子を製造する製造方法であって、
    前記入射面を形成する入射成形面を有する第1金型と前記出射面を形成する出射成形面を有する第2金型と前記反射面を形成する反射成形面を有する第3金型とを用意し、ガラスからなる光学素子素材に該入射成形面、該出射成形面及び該反射成形面が接するように該光学素子素材に対して該第1、該第2及び該第3金型を配置する工程と、
    前記光学素子素材を加熱昇温させる加熱工程と、
    前記加熱された光学素子素材に対して前記第1、前記第2及び前記第3の金型のうちの少なくとも一つの金型を押圧させることにより、前記光学素子を成形する工程と
    を備え、
    前記入射成形面、前記出射成形面及び前記反射成形面のうちの少なくとも1つの成形面では、面中央の表面の算術平均粗さ値に比べて、該面中央よりも外側の面周縁の表面の算術平均粗さ値の方が大きいことを特徴とする光学素子の製造方法。
  11. 入射面、出射面及び反射面を有し、該入射面の面中央に対して略垂直に入射された光が該反射面の面中央で反射されて該出射面の面中央から出射されるように形成され、ガラスからなる光学素子と、
    前記出射面の前記面中央から出射された光を受光する受光素子と
    を備え、
    前記入射面、前記出射面及び前記反射面の少なくとも一面では、前記面中央の表面の算術平均粗さ値に比べて、該面中央よりも外側の面周縁の表面の算術平均粗さ値の方が大きいことを特徴とする撮像装置。
  12. 光源と、
    入射面、出射面及び反射面を有し、光源から放射された光が該入射面の面中央に対して略垂直に入射されて該反射面の面中央で反射されて該出射面の面中央から出射されるように形成され、ガラスからなる光学素子と、
    を備え、
    前記入射面、前記出射面及び前記反射面の少なくとも一面では、前記面中央の表面の算術平均粗さ値に比べて、該面中央よりも外側の面周縁の表面の算術平均粗さ値の方が大きいことを特徴とする照明装置。
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