JP2007327951A - 容量センサー内蔵の自動車シートに着座した乗員の形態を決定する方法 - Google Patents

容量センサー内蔵の自動車シートに着座した乗員の形態を決定する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】いくつかの容量センサーを内蔵した自動車シートに着座した乗員の形態をより詳細に決定することができるように、容量センサーの前記構造を改良することにある。
【解決手段】シートに内蔵された複数の容量センサーからの出力を収集する工程と、各容量センサーに対して、前記センサーから標的物が離れている距離を示す第1の値、及び、前記標的物によって覆われた前記センサーの表面を示す第2の値を決定する工程と、前記標的物によって覆われた前記センサーの表面を示す前記第2の値に、前記センサーから前記標的物が離れている距離を示しかつ前記第2の値に対応する前記第1の値に基づいた各重み付けを、適用する工程と、重み付けされた第2の値の収集に基づいて前記標的物の形態を決定する工程とを含む。
【選択図】図16

Description

この発明は、センサーの技術分野に関する。
より正確には、この発明は、いくつかの容量センサーを内蔵した自動車シートに着座した乗員の形態(モルファラジー)を決定するシステム及び方法に関する。
この発明における非限定的な実施態様は、自動車におけるエアバッグの起動を制御することに関する。
背景技術及び発明の開示
ここ1年、自動車分野におけるエアバッグは、衝突した場合に、加速度計を用いて、起動されていた。この基本的な起動システムは、乗員の形態(子供、小柄細身の大人、中肉中背の大人及び大柄太身の大人)を考慮していなかった。
一般的に知られているエアバッグは、空席であっても、又は、乗員が「CRS」(チャイルドシート)に固定されていない乳幼児であっても、起動していた。乳幼児の場合は、特に深刻であり、多数の死因となる。
これらの理由のために、これ以降、いくつかの車両には、シートにCRSが取り付けられている場合に、エアバッグの起動を規制するスイッチが備えられている。このスイッチは、エアバッグ装置の起動可能状態、すなわち、「起動可能」状態又は「起動規制」状態を表す、ダッシュボード上の光指示器に接続されている。
2003年以来、米国(FMVSS 208 規則)では、世界的生産量の少なくとも1/3の自動車に「OCS」(乗員分類装置)と言われる乗員検出装置を装着することを自動車製造会社に課すほとんどの規制規則が実施された。
エアバッグが次の状態には起動されてならないことに注目される。
・シートが空席であるとき
・シートに取り付けられたCRSに乳幼児が固定されているとき
・6歳未満の子供(体重26kg未満)がシートに着座しているとき
世界中での事業制限を課すことになるであろう規則は、自主的に、エアバッグの高性能な起動を規定している。エアバッグの高性能な起動は、すなわち、空席のシート、乳幼児が固定されたCRSが取り付けられているシート、6歳未満の子供(体重26kg未満)が着座したシートに対しては、エアバッグを起動させないことであり、一方、次の場合には、着座した人の形態に応じてエアバッグの膨張力を監視することである。
・小柄細身の大人に関係する5パーセンタイルクラス(46−53kg、1.4−1.65m)
・50パーセンタイルクラス(68−73kg、1.70−1.8m)
・95パーセンタイルクラス(94−98kg、1.83−1.93m)
しかし、現在のところ、これを完全に満足できる解決策を提供するシステムも方法もない。
出願人は、2005年7月28日に、フランス特許出願(出願番号FR−0508072号)をした。この出願には、標的物(ターゲット)によって覆われているか否かにかかわらず検出可能な容量センサーの技術的構造(ストラクチャ)が開示されている。
この発明の目的は、いくつかの容量センサーを内蔵した自動車シートに着座した乗員の形態をより詳細に決定することができるように、容量センサーの前記構造を改良することに、ある。
この発明の目的は、次の工程を含む方法によって、達成される。次の工程は、シートに内蔵された複数の容量センサーからの出力を収集する工程と、各容量センサーに対して、前記センサーから標的物が離れている距離を示す第1の値、及び、標的物によって覆われた前記センサーの表面を示す第2の値を決定する工程と、標的物によって覆われたセンサーの表面を示す第2の値に、センサーから標的物が離れている距離を示しかつ第2の値に対応する第1の値に基づいた各重み付けを、適用する工程と、重み付けされた第2の値を収集して標的物の形態を決定する工程である。
この発明における特別で非限定的な特徴によれば、各重み付け係数は、関数:Wi=(di−dinf)/[min(d1 to dp)−dinf]によって決定される。
前記式中、diはセンサーiについて算出された距離であり、dinfは測定された無限距離、すなわち、シートが空席であると推定されるとき(例えば、20mm)を意味し、min(d1 to dp)はp個のセンサーすべてについて算出された最小距離である。
その他の優先的な特徴によれば、この発明に係る方法は、一致しない形態プロファイルすべてを無視する一致工程を含む。
他の選択的な特徴によれば、この発明に係る方法は、2つの安定した画素センサーを形成するために、検知区域の各領域を相補的にカバーする少なくとも2つの電極を含有する容量センサーを使用する。
他の選択的な特徴によれば、この発明に係る方法は、検出区域の各領域を相補的にカバー2つの主電極、及び、前記相補的な領域の両方をカバーする第3の補助電極、すなわち、3つの電極を含有する容量センサーを使用する。
他の選択的な特徴によれば、この発明に係る方法は、前記第3の補助電極が前記主電極を包囲している容量センサーを使用する。
他の選択的な特徴によれば、この発明に係る方法は、電気制御された直流磁界それぞれを前記電極にかける工程と、次いで、電気的出力を発生させるために、直流磁界を遮断した後に、少なくとも1つの選択された電極に蓄積された電気量を測定する工程とを含む。
他の選択的な特徴によれば、この発明に係る方法は、前記容量センサーから発せられた出力の組み合せを入力として使用して、前記センサーから標的物が離れている距離を表す値を参照表から選択する工程を実施する。
他の選択的な特徴によれば、この発明に係る方法は、前記容量センサーから発せられた出力の組み合せを入力として使用して、前記標的物で覆われた前記センサーの表面量を表す値を参照表から選択する工程を実施する。
他の選択的な特徴によれば、この発明に係る方法は、複数の温度及び湿度に対する、前記センサーから標的物が離れている距離を表す値及び/又は前記標的物で覆われた前記センサーの表面量を表す値が記載された参照表を使用し、かつ、この方法は、実際の温度及び湿度を表す前記容量センサーから発せられた出力の組み合せに依存する出力値を前記参照表から選択する工程を含む。
この発明は、前記方法を実行するシステム、及び、このようなシステムを含有する自動車用シートに関連する。
この発明におけるその他の技術的特徴、目的及び利点は、添付の図面を参照して、以下の説明によって、理解されるであろう。
前述したように、この発明は、自動車シートに着座した乗員の形態を決定する方法を提案する。この発明によれば、特に、このようにして決定された形態の機能によって、エアバッグの起動を制御することができる。
より詳細には、前述したように、この発明は、シートに内蔵された複数の容量センサー100からの出力を収集する工程と、各容量センサー100に対して、前記センサー100から標的物10が離れている距離を示す第1の値di、及び、標的物10によって覆われたセンサー100の表面を示す第2の値Sdiを決定する工程と、標的物10によって覆われたセンサー100の表面を示す第2の値Sdiに、センサー100から標的物10が離れている距離を示しかつ対応する第1の値diに基づいた各重み付けを、適用する工程と、重み付けされた第2の値Sdi×Wiを収集して標的物10の形態を決定する工程を含む方法を提案する。
各センサー100と標的物10との離間距離di及び各センサー100を覆っている標的物10の表面Sdiは、有効な手段であればいかなる手段によっても得ることができる。
この発明によれば、各センサー100が覆っている標的物10の表面Sdiと共に、各センサー100と標的物10との離間距離diは、優先的に、温度及び湿度環境によって生じるドリフトを補償する手段を含む方法で、得ることができる。実際には、発明者は、一般に、容量測定は温度及び湿度環境に非常に敏感であることを、見出した。
以下に、距離diと表面Sdiとを得るための、優先的かつ非限定的な方法をまず説明し、次いで、この距離diと表面Sdiとに基づいて乗員の形態を決定する、この発明に係る方法を説明する。
A. 各センサーから標的物が離れている距離di、及び、センサーを覆う標的物の表面Sdiの決定
この発明は、容量センサー構造100を使用する。
この容量センサー100は、複数の実施形態に基づいていてもよい。
選択的に、この発明に係る容量センサー100は、前記フランス特許出願(出願番号FR−0508072号)に開示された内容と同様に、少なくとも2つの電極110及び120とを有し、これらの電極は、検知区域の相補的な各領域をカバーし、2つの安定した画素センサーを形成している。これらの2つの電極110及び120並びに対応する安定した画素センサーの機能は、以下に、より詳細に説明する。
選択的に、この発明の容量センサー100は、前記フランス特許出願(出願番号FR−0508072号)の一般的な開示と同様に、図1に示されるように、3つの電極110、120及び130を備えている。もちろん、この発明において、容量センサー100は、図1に示される具体的な態様及び形状に限定されることはない。
2つの電極110及び120は主電極に相当する。これらの電極は検出区域又は検知区域の相補的な各領域をカバーする。より詳細には、2つの電極110及び120は優先的に直線路に形成されている。2つの主電極110及び120は優先的に整列されている。優先的に、2つの電極110及び120は同じ表面を有している。なお、検出するにあたって、2つの主電極110及び120の各表面における比率を考慮すれば、この発明は、同じ表面を有しない主電極110及び120を用いて、実施されることもできる。
第3の補助電極は、前記2つの主電極110及び120がカバーする2つの相補的な各領域の両方を少なくとも実質的にカバーする。より正確には、図1に示されるように、選択的に、第3の補助電極は、前記2つの主電極110及び120を包囲している。
この第3の電極は、その中間部で横断接続路132に連結されている。同様に、前記2つの主電極110及び120は、それらの隣接する各端部で、各横断接続路112及び122に連結されている。
たった3つの出力端子112、122及び132を有するこのようなセンサー100は、前記電極110、120及び130の接続に依存する容量(キャパシタ バリュー)に対応する、3よりも多数の出力情報を送信することができる。例えば、前記フランス特許出願(出願番号FR−0508072号)には、同様の電極110、120及び130から8の出力情報が送信されることが開示されている。
これらの容量は、いくつかの電極110、120、130の間に電気制御された直流磁界を的確にかけ、次いで、直流磁界を遮断した後に、専用の電極110、120、130に蓄積された電気量を測定し、計算することによって、測定される。
これらの電気量は、例えばしかし非限定的に、特許文献(国際公開番号WO−A−00/25098号)に規定された処理手段に従って、電圧に変換されることができる。
換言すると、この発明に係る方法は、制御されたエレクトリカルボルテージ(直流電界)を選択された電極に好適にかける電界印加手段と、容量切替えシステムを備えた積算手段と、選択された周波数において下記2工程の順序を周期的にかつ好適に決定する制御手段とを有し、選択された電極110又は120に蓄積された前記電気量を、優先的に、電気出力シグナルに変換する。
・前記電界印加手段は少なくとも1つの電極に接続され、そして、この電極に電界をかけると共にこの電極に電気量を蓄積させる第1の工程、及び、
・前記電界印加手段は選択された電極に接続されず、この選択された電極は前記積算手段の出力端子に接続されて、前記電気量を前記積算手段に送信する第2の工程
より正確には、前記フランス特許出願(出願番号FR−0508072号)では、同様のセンサーから測定の組み合せ8種を使用することが提言されているが、この発明は、優先的に、前記センサーからの測定の組み合せたった4種で実施することができる。実際に、発明者は、センサーの標的物を正確に位置測定するのに、このような4種の組み合せで十分であることを、明らかにした。図2に概略的に示されたこれらの4種の組み合せを以下に記載する。図2において、「Vf」は直流電位に相当し、「G」は地電位に相当する。
(1)フェイズC1は次の工程で得られる。
・電極110及び120に「Vf」をかけ、電極130に「G」をかける。
・電極110及び120から「Vf」を除去し、電極130から「G」を除去する。
・電極に捕獲されたすべての電気量を保持するために、電極110、120及び130を高インピーダンス状態におく(全体的に開放しておく)。
・電極110に捕獲された電気量を計算する。この結果を「C1」という。
(2)フェイズCU1は次の工程で得られる。
・電極110、120及び130に「Vf」をかける。
・電極110、120及び130から「Vf」を除去する。
・電極に捕獲されたすべての電気量を保持するために、電極110、120及び130を高インピーダンス状態におく(全体的に開放しておく)。
・電極110に捕獲された電気量を計算する。この結果を「CU1」という。
(3)フェイズC2は次の工程で得られる。
・電極110及び120に「Vf」をかけ、電極130に「G」をかける。
・電極110及び120から「Vf」を除去し、電極130から「G」を除去する。
・電極に捕獲されたすべての電気量を保持するために、電極110、120及び130を高インピーダンス状態におく(全体的に開放しておく)。
・電極120に捕獲された電気量を計算する。この結果を「C2」という。
(4)フェイズCU2は次の工程で得られる。
・電極110、120及び130に「Vf」をかける。
・電極110、120及び130から「Vf」を除去する。
・電極に捕獲されたすべての電気量を保持するために、電極110、120及び130を高インピーダンス状態におく(全体的に開放しておく)。
・電極120に捕獲された電気量を計算する。この結果を「CU2」という。
図2において、太文字は電気量が測定される電極を示す。
完全なセンサーシステムは、各容量分の電気的等価な構成の形式で、図3に示されている。図3において、「CBG」はグラウンド(例えば、車体)と標的物10(例えば、車の座席に着座した乗員)との間における容量分に相当する。「C1B」、「C2B」及び「CUB」はそれぞれ、標的物10と、電極110、120及び130との間における容量分に相当する。「C1G」、「C2G」及び「CUG」はそれぞれ、グラウンドと、電極110、120及び130との間における容量分に相当する。「C1U」、「C12」及び「C2U」はそれぞれ、電極110と130との間、電極110と120との間及び電極120と130との間における容量分に相当する。
前記4種の組み合せそれぞれは、図3に示されたセンサーシステムを構成する容量分の下記総和として表現されることができる。
(1)C1=C1U+C1B+C1G
(2)CU1=C1B+C1G
(3)C2=C2U+C2B+C2G
(4)CU2=C2B+C2G
莫大な研究及び実験によって、発明者は、前記4種の組み合せから発せられるいくつかの関連ある情報を使用し、これらを組み合わせることによって、連続して、
・1 温度及び湿度によって生じるドリフトに関する情報が得られること、
・2 この情報から、データ上のドリフトを補償することができること、及び、
・3 補償されたデータから、信頼性のある基準に基づいて、センサーを覆う標的物の表面と共に、標的物からセンサーが離れている距離を測定することができることを、明らかにした。
より正確には、発明者は、表面被覆量、距離、温度及び湿度変化に対するこれら4種の組み合せの挙動を認識するために、それらを特徴付けるための測定を実行する必要があることを、明らかにした。
このため、発明者は、センサー100の長さに等しい(すなわち、図4に示されるように、電極130の長さと等しく、2つの電極110及び120の合計長さの等しい)長さを有する導電性参照標的物10を選択した。
発明者は、前記参照標的物10をセンサーに対して引き続き段階的にセンサー100の長手方向に平行に移動する。発明者は、この移動用及び表面変化用として、センサー長さの1/4の解像度、及び、m段階、非限定的な例においてm=7を任意に選択した。しかし、もちろん、その他の解像度及び/又は段階数mが選択されてもよい。
この移動は、左側から任意に始まり、表面の長さの1/4ずつ追加していく方法によって、連続m段階で、センサー100を覆う。
図4において、
・1/4Lは、センサーの長さの1/4が左側で覆われたことを意味する。
・1/2Lは、センサーの長さの1/2が左側で覆われたことを意味する。
・3/4Lは、センサーの長さの3/4が左側で覆われたことを意味する。
・C(「中心」)は、標的物がセンサー100を完全に覆うことを意味する。
・3/4Rは、センサーの長さの3/4が右側で覆われたことを意味する。
・1/2Rは、センサーの長さの1/2が右側で覆われたことを意味する。
・1/4Rは、センサーの長さの1/4が右側で覆われたことを意味する。
さらに、この関連する移動におけるm段階の各段階において、発明者は、参照標的物10をセンサー100から次第に、距離Zが0mm(接触状態)から100mm(無限距離に相当)まで、段階的に遠ざける。非限定的な例において任意に、発明者は、センサー100から標的物10を0mmから100mmまでn=38段階で動かした。
そして、相対的な表面被覆(m段階)及び距離(n段階)の各段階に対して、発明者は、温度及び湿度を変化させる。発明者は、任意に、温度に関するo=4の種々の値(25℃、40℃、55℃及び70℃)と、湿度に関するp=3の種々の値(RH=50%、70%及び95%)とを組み合わせ、温度と湿度との組み合わせをo.p=4×3=12の組み合わせにした。
前記4種の識別されたフェイズ(C1、CU1、C2及びCU2)に対応するすべての応答は、図4に示されたm=7の相対的な位置のそれぞれに対して記録され、n=38の各距離Zのそれぞれに対して記録され、かつ、o×p=12通りの温度と湿度との組み合わせのそれぞれに対して記録される。
発明者は、前記4フェイズC1、CU1、C2及びCU2から3通りの代表的な組み合わせが導かれることを、究明した。
・その第1は、CU1=f(C1)である。
・その第2は、CU2=f(C2)である。
・その第3は、CU1=f(CU2)である。
CU1=f(C1)(ピクセル1)とCU2=f(C2)(ピクセル2)とを考慮して(図5参照)、発明者は、センサー表面被覆量、距離、温度及び湿度にかかわらず、傾きα=ΔCU1/ΔC1及びα=ΔCU2/ΔC2は実質的に一定であることに気がついた。
しかし、無限大に近づく距離に対する各曲線CUの始点は、温度と湿度に追随し、すなわち、これらに依存する。
前記4種のフェイズから温度(T℃)と湿度(RH%)との組:(T℃、RH%)=f(CU)に関する情報が得られるので、発明者らのこの観察結果によって際立った特徴が導かれる。
この特徴は、フェイズレシオCU1/C1=(C1B+C1G)/(C1U+C1B+C1G)によって説明することができる可能性がある。
電極110と電極130との間に配置された、温度と湿度とに敏感な特定のコンデンサーを表している項C1U(電極支持体の誘電率の温度及び湿度への影響)が分母にさらに含まれている以外は、同じ項が分子と分母とに含まれている。
CU2/C2=(C2B+C2G)/(C2U+C2B+C2G)であるから、前記特徴と同じ特徴がピクセル2にも当てはまる。
ところで、CU2=f(CU1)(図6参照)を考慮して、発明者らは、以下の点に注目した。
・CU2とCU1とが成す角度αは、距離、温度及び湿度にかかわらず、参照標的物10によって覆われたセンサー100の表面を表す関数(ここで、解像度の段階はセンサー長さの1/4である。)である。
・曲線CU2及びCU1の始点Oは、わずかに温度と湿度とに影響されるが、発明者らはこのようなオフセットがCU1=f(C1)及びCU2=f(C2)から得られる情報を用いることによって相殺される可能性があることを、究明した。
・図面CU2=f(CU1)における点Pの位置は、標的物10からセンサー100までの距離Zの関数である。
CU2/CU1=(C2B+C2G)/(C1B+C1G)であるから、この特徴は、フェイズレシオCU2/CU1によって説明することができる可能性がある。
標的物10がセンサー100の正面にない場合(距離=ほぼ無限大)には、同じ項がCU2/CU1の分子と分母とに含まれる。すなわち、C2G#C1G、C1B=C2B=0である。
標的物10がセンサー100を部分的にカバーしている場合には、これらのコンデンサーは各画素電極110又は120をカバーする標的物10の表面に依存するから、C1BはC2Bと異なる。これらの2つのコンデンサーはピクセル110及びピクセル120を覆う不均衡な表面を測定する。
発明者らは、これらの3つの顕著な特徴によって、
・温度及び湿度によるセンサードリフトを補償することができ、
・センサー100に対面している標的物によって覆われた表面を計算することができ、そして、
・センサー100と標的物との距離を算出することができる
ことを、見出した。
より正確には、前記の確立された事実に基づいて、発明者らによって、2つの部分すなわち「準備」部分と「検出」部分とに分割された方法が提案される。これらの2つの部分を以下に詳細に説明する。
1.準備部分
この準備部分は、3つの主要工程に分割され、これらの主要工程は、1)温度及び湿度参照表「LookTRH」の創出工程、2)角度(「LookAngle」)及び曲線Cu=f(C)における始点(OCU1、OCU2)(「LookOCU1」及び「LookOCU2」)に対応する3つの参照表の創出工程、及び、3)距離参照表(「Lookabs」)の創出工程である。
11−工程1:温度及び湿度参照表「LookTRH」の創出工程
この参照表の目的は、温度及び湿度によるドリフトを補償するために、実際の容量測定と温度変数及び湿度変数とを一致させることにある。
この参照表は種々の過程を経て構築されることができる。このような過程のうちの特定の1つは、図7における工程1として説明される。
2つの曲線:CU1=f(C1)及びCU2=f(C2)から、傾き:α1=ΔC1/ΔCU1、及び、α2=ΔC2/ΔCU2が算出される。
その後、これらの2つの曲線における横座標との切片B1及びB2が計算される。
・式 CU1=αC1+β 横座標 B1=β1/α1
・式 CU2=αC2+β 横座標 B2=β2/α2
算出された2つの横座標の平均B=(B1+B2)/2を求める。
次いで、温度と湿度との各o×p組に対して、B=(B1+B2)/2の参照表を図7に示されるように作成する。温度と湿度との組み合わせo×pによって、参照表「LookTRH」はもちろんo×pの入力(インプット)を有している。換言すると、「LookTRH」参照表の形態は、o×pに対して2、すなわち、各o×p入力それぞれに対する出力(アウトプット)Bになっている。
もちろん、図7に示される特定の表は、単なる例であり、限定的に考えられるべきではない。
12−工程2:角度及びOCU1、OCU2の参照表の創出工程(図8参照)
角度参照表の目的は、複数の温度変数及び湿度変数に対して、実際の容量測定又は実際の容量測定の組み合わせとセンサーを覆う標的物の表面量とを一致させることにある。
この参照表は種々の過程を経て構築されることができる。このような過程のうちの特定の1つは、図8について説明する。
角度参照表「LookAngle」を構築するためには、温度湿度参照表「LookTRH」の温度と湿度との各組に対して、かつ、参照標的物10と図8bに示されたセンサー100との相対的な各m位置に対して、角度Δm=ΔCU2/ΔCU1が図8aに示された曲線CU2=f(CU1)から算出される。図8bには、参照標的物10の長さに対して1/4の長さずつ変化させたm=7の相対的な位置が示されている。温度と湿度との組み合わせo×p及び相対的な位置mによって、角度参照表「LookAngle」は、o×p×mの入力を有している。換言すると、「LookAngle」参照表の形態は、o×p×mに対して2、すなわち、各o×p×m入力それぞれに対する出力Δmになっている。実際には、このような参照表は、例えば、各m入力を有する、単純なo×p参照表に分割されていてもよい。
もちろん、この発明においては、この特定の態様に限定されない。
次いで、複数の温度変数及び湿度変数に対して、曲線CU1及びCU2における横座標の始点と縦座標の始点とを一致させることを目的として、発明者らは、「LookOCU1」及び「LookOCU2」の2つの参照表を作成することを計画する。
この参照表は種々の過程を経て構築されることができる。このような過程のうちの特定の1つは、図9について説明される。
より正確には、発明者らは、a)m=C(T/RHにおける全てのo×p点)に対して直線CU2=f(CU1)を計算し追跡すること、b)T/RHにおける全てのo×p点に対する各mに対して直線を計算し追跡すること、及び、c)傾きCと、T/RHにおける全てのo×p点に対する他の全ての直線mとの交差点を算出することを、計画する。
次いで、各T/RHインデックスに対して、曲線CU2=f(CU1)(図9参照)の横座標始点OCU1及び縦座標始点OCU2における点位置平均を、図9bに示されているように、いわゆる「LookOCU1」及び「LookOCU2」の2つの参照表に記録する。
温度と湿度との組み合わせo×pによって、参照表「LookOCU1」及び「LookOCU2」はo×pの入力を有している。換言すると、「LookOCU1」及び「LookOCU2」参照表の形態は、o×pに対して2、すなわち、各o×p入力それぞれに対する「始点OCU1又はOCU2の平均値」になっている。
13−工程3:距離参照表「Lookabs」の創出工程
この参照表の目的は、実際の容量測定又は実際の容量測定の組み合わせと容量センサーから標的物が離れている距離とを一致させることにある。
この参照表は種々の過程を経て構築されることができる。このような過程のうちの特定の1つは、図10における工程3として説明される。
この工程は、ピタゴラスの定理として知られる定理に基づく計算工程を必要とする。
発明者らは、センサー100から標的物10が離れている距離を、特定の横座標始点OCU1(TRH)及び縦座標始点OCU2(TRH)で補正されたCU1値及びCU2値に関与する三角関数に基づいて、計算することを計画する。
CU2=f(CU1)並びに前記参照表「LookTRH」、「LookAngle」、「LookOCU1」及び「LookOCU2」を考慮して、各表面位置m(図示された特定の場合にはm=1〜7)、始点OCU1及びOCU2を決定するT/RHの各組み合わせ(前記の場合には12組)、かつ、各距離(特定のかつ非限定的な場合には38通り)それぞれに対して、下記ABS値が算出される。
Figure 2007327951
このABS値は、標的物10とセンサー100との距離に一致する。
ABSとして算出された値は、いわゆる「LookAbs」と称される参照表に記録される。
温度と湿度との組み合わせo×p、相対的な移動におけるm工程、及び、距離におけるn工程によって、参照表「LookAbs」はo×p×m×nの入力を有している。換言すると、この参照表の形態は、o×p×m×nに対して2、すなわち、各o×p×m×n入力それぞれに対する出力ABSになっている。実際には、このような参照表は、例えば、各m×n入力を有する、単純なo×p参照表に分割されていてもよい。
要約すると、準備部分によって、5つの参照表、すなわち、「LookTRH」、「LookAngle」、「LookOCU1」、「LookOCU2」及び「LookAbs」、並びに、2つの特徴的な変数、すなわち、α1及びα2(曲線CU1=f(C1)及び曲線CU2=f(C2)の傾き)が、得られる。
これらの5つの参照表及び2つの特徴的な変数α1及びα2によって、センサー100を覆う標的物10の表面、及び、センサー100と標的物10とを離間する距離が、「検出部分」において「リアルタイム」で算出されることができる。
2.検出部分
この検出部分は、4つの主要工程に分割され、これらの主要工程は、1)「LookTRH」用のインデックスポインターの算出工程、2)始点OCU1及びOCU2の算出工程、3)位置mの算出工程、及び、表面被覆に関する情報が得られる角度の算出工程、並びに、4)標的物10とセンサー100との距離の算出工程である。
21−工程1:「LookTRH」用のインデックスポインターの算出工程
シグナルCU1、C1、CU2及びC2はリアルタイムでセンサー100に捕捉される。
次いで、2つの関係式CU1=f(C1)及びCU2=f(C2)、α1、α2、並びに、横座標の切片から、対応するインデックスポインター(B1+B2)/2が算出される。このインデックスを用いて(直接又は内挿法によって)、T/RH組み合せの情報が参照表「LookTRH」から選択される。
22−工程2:始点OCU1及びOCU2の算出工程
前記T/RH組み合せの情報を用いて、曲線CU2=f(C2)における始点OCU1及びOCU2がそれぞれ参照表「LookOCU1」及び「LookOCU2」から(直接又は内挿法によって)選択される。
23−工程3:位置mの算出工程、及び、表面被覆が得られる角度の算出工程
傾きa=(CU2−OCU2)/(CU1−OCU1)が計算され、算出された傾き及び前記工程1で得られたT/RH組み合せの情報から、位置を表す値が参照表「LookAngle」から選択される。この値は、センサー100の正面に位置する標的物10、例えば、乗員によって被覆された表面を表す値である。
換言すると、各容量センサー100に対して、参照表「LookAngle」から選択された値は、センサー100を覆う乗員等の標的物10における表面Sdiを示す。
24−工程4:標的物10とセンサー100との距離の算出工程
値Dは、下記式から算出される。
Figure 2007327951
次いで、この値D、並びに、前記工程1で得られたT/RH組み合せの情報、及び、前記工程3で得られた角度値に基づいて、推定距離が参照表「LookAbs」から(直接又は内挿法によって)選択される。
換言すると、各容量センサー100に対して、参照表「LookAbs」から選択された値は、センサー100から標的物10が離れている距離diを示す。
要するに、CU1、C1、CU2及びC2のデータ収集から、説明したこの方法によれば、センサー100の正面に位置する標的物10によって被覆された表面Sdi及び前記センサー100からの距離diをそれぞれ計算し、決定することができる。
この完全な検出方法が図11に示されている。
また、この方法は図16に示された方法における第1工程200でもある。
すべての温度及び湿度範囲において表面を変化させて、発明者らがこの方法を実行することによって得られた結果が図12に示されている。図12において、X軸又は横軸は実際の表面に対応し、Y軸は推定表面(算出表面)Sdiに対応している。
これらの結果に基づいて、1インチまで算出された距離diが図13に示されている。
図12及び図13には、この方法によれば、センサー100から標的物10が離れている距離diとセンサー100を被覆している標的物10の表面Sdiとの確実な決定法が提供されることが、示されている。
特に、この方法によれば、温度及び湿度によって生じるドリフトを補償することができる。
B. この発明における、自動車シートに着座した人の形態決定
乗員を区別するためには、シートにいくつかのセンサー100を的確に設置する必要がある。工業的制限及び価格問題によって、センサーの数は抑えられる。
図14及び図15には、この発明における、シート内へのセンサー100の優先的かつ非限定的な埋設状態が示されている。
図14及び図15に示されたセンサー100は、シートにおける、水平方向の座席支持部に備え付けられている。もちろん、必要であれば、追加のセンサー100を、シートにおける、背もたれ部分に備え付けてもよい。
図14及び図15に示された優先的かつ非限定的な実施形態においては、6個のセンサー100が備え付けられている。優先的に、各センサー100は、前記したように、3個の電極100、120及び130を有し、その結果、各センサー100は、各主電極110及び120から2個の画素を決定する。
図14及び図15において、4個の短い(通常約9cmの長さを有する)センサー100S1、100S2、100S5及び100S6と、2個の長い(通常約29cmの長さを有する)センサー100S3及び100S4とは区別されている。
センサー100S1及び100S6は、ボルスタと称される、シートの外側側部に備え付けられている。
センサー100S2及び100S5は、前記ボルスタに近接したシートの座部に備え付けられている。
優先的に、4個のセンサー100S1、100S2、100S3及び100S4はすべて、シートの奥行き方向の略中央部、すなわち、シートの前部及び後部からほぼ同距離の位置に、シートの左側から右側に向かって配列されている。
センサー100S3及び100S4は、シートの座面においてセンサー100S2及び100S5の両側それぞれに備え付けられ、センサー100S3はシートの前方に位置し、センサー100S4はシートの後方に位置している。
6個の各センサー(100S1〜100S6)に対して、図16に概念的に示される工程200の通り、表面被覆Sdi及び関連する距離diが決定される。
図1に示される特別な実施態様のように、各センサー100が主電極110及び120に対応する2個の画素を有しているときは、6個のセンサー100を使用することによって、12個の情報画素(ピクセル)それぞれが得られる。
優先的に、この発明に係る方法は、「無反応(エンプティ)」のセンサー、すなわち、その正面に検出すべき標的物がないセンサーに対応する値Sdi及びdiを決定する選別工程を有している。
距離閾値は、センサーが無反応であるか否かを判定するのに用いられる。このような距離閾値は、図17において、「dinf」と称される。
di>dinfである場合にはセンサー「i」は無反応とされ、di≦dinfである場合には、センサー「i」は被覆されているとされる。
例えば、dinfとして、20mmを選択することができる。
このような選別工程は、無反応のセンサーに対応する値Sdi及びdiを無視するために、図16に示される重み付け工程210に先立って実施してもよく、又は、形態に一致しないプロファイル(分析結果)をすべて排斥するために、一致分析に対応する図16の工程220に参照される工程に進むように、実施してもよい。
すべてのセンサー100S1〜100S6は、左側から右側まで任意に特徴付けられる。各「被覆」センサー100に対して決定されるSdi値に応じて、対応するSi値が決定される。このSi値は、任意に、0.25刻みで0.25〜1.75の範囲にある。Si=0.25は、図4の最下段に示された状態(センサーの左側1/4が被覆)に対応する。Si=1は、図4の中央に示された状態、すなわち、標的物がセンサーの中心にある状態に対応する。Si=1.75は、図4の最上段に示された状態(センサーの右側1/4が被覆)に対応する。
シートにおいて、この特徴を用いるためには、センサー配置は対称で、もちろん左側と右側との変化量は逆であるから、センサーの検出方向を変える必要がある。
換言すると、左側の表面検出方向(センサー100S1及び100S2)である場合は、保持されたSiは0.25〜1.75まで変化する。
右側の表面検出方向(センサー100S5及び100S6)である場合は、検出される面方向は逆方向である。その結果、保持されたSiは2−S検出になる。
乗員を区別する、すなわち、シート上で検出された乗員の形態を決定する非常に簡単な方法は、標的物に被覆されたセンサー100S1〜100S6の画素数を算出することによって直接的に計算を行うことであろう。
しかし、このような単純な方法によると、真実が曲げられ、いくつかの間違いが生じる。
確かに、センサー100上の表面予測は距離diにかかわらず常に同じ方法で確認される。換言すると、このような単純な計算方法を使用すると、乗員の輪郭は考慮されないことがあり、ときに間違いが生じる可能性がある。
この障害を避けるため、この発明に従って、発明者は、対応する各距離di基づく重み付け変数Wiによって算出された表面Siのバランスをとることを、提案する。
このため、センサー100S1〜100S6(少なくとも4個のセンサー100S1、100S2、100S5及び100S6)の中で最小距離diが検出される。次いで、センサー100S1、100S2、100S5及び100S6について、「Wi」と称されるバランス係数が算出される。
係数Wiは、複数の関数によって算出されてもよい。
優先的に、係数Wiは、Wi=(di−dinf)/[min(d1 to dp)−dinf]である。式中、diはセンサーiについて算出された距離である。dinfは無限距離(例えば、20mm)、すなわち、シートが空席であると推定されるときを意味する。min(d1 to dp)は、p個のセンサー100S1、100S2、100S5及び100S6すべてについて、算出された最小距離である。
係数Wiの算出後に、工程210において、各センサーについて算出された各表面Siと、対応するWi係数、及び、センサー100S1、100S2、100S5及び100S6についてのWi係数とを、掛ける。このような重み付け工程210によれば、乗員の輪郭が考慮され、乗員の一貫した形態表面が得られる。
例えば、このような重み付け工程210によれば、図18に示されるように、シートに標準的中央位置に着座している乗員の2つのプロファイルを区別することができる。2つのプロファイルは、一方は狭いプロファイルであり、他方は広いプロファイルである。このような重み付け工程210を実行しなければ、2つの乗員プロファイルについて得られたSi値は、形態を決定する際に、同様の問題点が生じることになるであろう。
Wi値は図16の左側に示されている。Wiは最小距離diで最大になる。測定されたdiがdinfよりも大きいときには、di=dinfとすることに注意を要する。
この重み付け工程210の後であって、工程240で単純な表面全てを計測する前に、発明者は、一致しないプロファイルを無視する工程220を実施することを提案する。確かに、発明者は、一致しないプロファイルがいくつかの特別な状態によって生じる可能性があることを見出した。
一致しない特別なプロファイルとしては、例えば、シートの中央にきちんと着座し、ボルスタに手を置いた子供の場合が挙げられる。もちろん、この場合には、センサー100が子供の幅よりも広い幅を検出し、その結果、誤判別(子供が大人として検出される)を引き起こす可能性があるから、間違いが生じることがある。
優先的に、工程220は、第1に「中心検出」工程を含んでいる。この中心検出工程の目的は、全体的に被覆されたと思われるセンサー100に対応する情報のみを保持することにある。確かに、実際のところ、多くの乗員は適性ではない位置に着座するから、これはほとんど達成さることはない。
例えばα=0.25であるときに、表面Siが1−α=<Si=<1+αとして定義される範囲内にある場合に、中心検出工程によれば、優先的に、センサー100が全体的に被覆されている(中心位置にある)と、判断することができる。閾値αは、必要に応じて、修正されてもよい。
その結果、センサーから発せられる情報は、Si<1−α又はSi>1+αの場合には、保持されない。
第2に、一致分析工程220は、1つのセンサーから他のセンサーまでの傾きの連続性を理解するために第2の変数βを考慮して、優先的に、2つの隣接するセンサーの表面SiとSi+1とを区別(大きいか小さいか)する工程を含んでいる。このことは、かりに、表面SiがSi<S(i+1)+β又はSi>S(i+1)−βに従って変動すると、変化が生じ、その変化の傾きが算出され、その傾きが一致分析用の各閾値と比較されることを、意味している。例えば、β=0.125である。
バランス係数Wiをすべての表面Siにかけること(Si*Wi)、及び、前述の表面許容誤差を管理することによれば、異常性を検知し、誤判別を避けるために、プロファイルの整合性を確認することができる。
これらの処理の後、Wi、α及びβによる単純な表面Siすべてについて、いくつかの非典型的な場合は、工程220によって、無視されてもよい。
例えば、図19には、センサー100S4とセンサー100S5との間に下向きの傾きを生じさせる、ボルスタに手を置いている子供の非典型的な状態が示されている。
このようなプロファイルは、図18の様に、連続的ではない。このプロファイルは、左手をボルスタに置いてシートの中心に着座した子供の典型的なものであり、工程220で無視されるべきである。
その他の不一致状態は、図20に示されている。この図20には、「ホール」(dinf(例えば、非限定的な、20mmよりも大きな距離)よりも大きい検出距離を意味する。)の検出が示されている。ホールをこのように検出する場合には、次に隣接するセンサー又は画素は分類用として使用されない。例えば、ホールがセンサー100S2とセンサー100S6との間で検出された場合には、センサー100S1と100S2のみが分類に使用される。このような操作はセンサー100S6についてSiを強引に0にするのに等しい。したがって、反対の例として、ホールがセンサー100S1とセンサー100S5との間で検出された場合には、センサー100S5と100S6のみが分類に使用される。このような操作はセンサー100S1についてSiを強引に0にするのに等しい。
センサーが被覆されているか否か、その結果、ホールが存在しているか否かを決定するための基準αは、あるシステムから他のシステムに変更することができる。
図20における最初の2行は、完全に被覆されていないセンサーにホールが対応している状態を示している。
図20における最後の2行は、ホールがたった1/2画素、すなわち、1/4が被覆されていないセンサーに対応している状態を示している。この最後の状態は、符号230、232、234及び236で参照される、図16に示された工程によって実行されてもよい。図16において、センサー100S2が3/4以下の被覆量として測定された場合に、センサー100S1のSiは強引に0にされ、また、センサー100S5が3/4以下の被覆量として測定された場合に、センサー100S6のSiは強引に0にされる。
一致しないプロファイルの分析中、システムは、優先的に、中心センサー100S1、100S2、100S5及び100S6について、隣接する2つの画素間の傾き変化のサインを検討する。一致しないプロファイルの例として、図21及び図22が挙げられる。図21及び図22には、隣接する2つの画素間の傾きが変化している例外的なサインが示されている。
Wi係数による単純な表面Siすべての正常化が終了した後に、「ホール」検出が可能な場合及びそれらの処理のすべて、つまり、隣接する2つのセンサー間における、すべての異常な傾きの変化が(前述した変数α及びβの処理と併せて)、考慮される。
このような処理用の「真偽表」の一例は、図23に示されている。
この表には32通りの状態が示されている。「左側」の表は左側のセンサー100S1及び100S2に関する。「右側」の表は右側のセンサー100S6及び100S5に関する。図23において、各センサーの状態は、「無反応」状態をE、左側被覆状態をL、中心(完全な被覆)状態をC、及び、右側被覆状態をRとして、表されている。
図23において、
・第1行目は、無反応と検出された、隣接する2つのセンサー100S1及び100S2、又は、100S5及び100S6の場合に対応する。この場合には考慮されない。
・第2行目は、外側センサー100S1又は100S6が無反応である場合に対応するが、隣のセンサー100S2及び100S5の隣接する部分のみが被覆されている場合に対応する。この場合には、間違いであるとみなされ、考慮されない。
・第3行目及び第4行目は、外側センサー100S1又は100S6は無反応であるが、隣のセンサー100S2及び100S5は完全に被覆されているか前記外側センサーの反対側が被覆されている場合に対応する。この場合には、センサー100S2及び/又はセンサー100S5から得られたSi値は保持される。
・第5行目は、外側センサー100S1又は100S6がその外側部分のみが被覆されているが、隣のセンサー100S2又は100S5は無反応である場合に対応する。これは保持されないホール検出である。
・第6行目は、外側センサー100S1又は100S6、及び、その隣の100S2又は100S5が共にその外側部分のみ被覆されている場合に対応する。このような場合も、間違いであるとみなされ、考慮されない。
・第7行目は、外側センサー100S1又は100S6はその外側部分のみ被覆され、隣のセンサー100S2又は100S5は完全に被覆されている場合に対応する。この場合には、センサー100S2及び/又はセンサー100S5から得られたSi値は保持される。
・第8行目は、外側センサー100S1又は100S6はその外側部分のみ被覆され、隣のセンサー100S2又は100S5はその反対側部分が被覆されている場合に対応する。この場合には、センサー100S2及び/又はセンサー100S5から得られたSi値は保持される。
・第9行目は、外側センサー100S1又は100S6は完全に被覆され、隣のセンサー100S2又は100S5は無反応である場合に対応する。これは保持されないホール検出である。
・第10行目は、外側センサー100S1又は100S6は完全に被覆され、隣のセンサー100S2又は100S5は前記外側センサーに隣接する部分のみが被覆されている場合に対応する。この場合には、これらのセンサーの組(100S1及び100S2、又は、100S5及び100S6)から得られるシグナルの加算は、反対側の内側センサー(すなわち、各100S5及び100S2)が無反応である場合にのみ処理される。
・第11行目は、センサー100S1及び100S6、又は、100S2及び100S5が共に完全に被覆されている場合に対応する。この場合には、シグナルは加算される。
・第12行目は、外側センサー100S1又は100S6は完全に被覆され、隣のセンサー100S2又は100S5は前記外側センサーの反対側の部分のみが被覆されている場合に対応する。この場合には、内側センサー100S5及び/又は100S2から発せられたシグナルは保持されるが、外側センサー100S1及び/又は100S6から発せられたシグナルは、S1<S2+β 又は、S6>S5−βのときのみ、保持される。
・第13行目は、外側センサー100S1又は100S6はその内側部分のみ被覆され、隣のセンサー100S2又は100S5は無反応である場合に対応する。これは保持されないホール検出である。
・第14行目は、外側センサー100S1又は100S6はその内側部分のみ被覆され、隣のセンサー100S2又は100S5は前記外側センサーに隣接する部分のみが被覆されている場合に対応する。この場合には、これらのセンサーの組(100S1及び100S2、又は、100S5又は100S6)から得られるシグナルの加算は、反対側の内側センサー(すなわち、各100S5及び100S2)が無反応であるときのみ処理される。そうでなければ、シグナルは無視される。
・第15行目は、外側センサー100S1又は100S6はその内側部分のみ被覆され、隣のセンサー100S2又は100S5は完全に被覆されている場合に対応する。この場合には、シグナルは加算される。
・第16行目は、外側センサー100S1又は100S6に加えて、隣のセンサー100S2又は100S5も内側部分のみが被覆されている場合に対応する。この場合には、内側センサー100S5及び/又は100S2から発せられたシグナルは保持されるが、外側センサー100S1及び/又は100S6から発せられたシグナルは、S1<S2+β 又は、S6>S5−βのときのみ、保持される。
区別の特質に関する情報を得るために、優先的に、関連する「信頼性テスト」が工程240の前に実施される。
信頼性テストは、距離検出に優先的に基づいており、次のようにして算出されることもできる。
・空席の場合の信頼率:c=1−(着座シート数/センサーの合計数)
・区別ができない場合(小さなセンサー100S1、100S2、100S3及び100S4がすべて無反応)の信頼率:c=0
・その他の場合(着座シート)の信頼率は距離変数に基づく:c=1−(Δd/dinf)
・0<c<1の信頼性を得るために:Δd>dinfの場合には、Δd=dinf
・後方位置に対して:Δd=|min(d1,d2,d5,d6)−d4|
・前方位置に対して:Δd=|min(d1,d2,d5,d6)−d3|
・左側位置決めに対して:Δd=|min(d1,d2)−d5(又は場合によりd6)|
・右側位置決めに対して:Δd=|min(d5,d6)−d2(又は場合によりd1)|
もちろん、一致しないプロファイル、ホール、不一致傾き等の例外が検出されるとすぐに、このテストの信頼性は低下する。
これらの種々の処理の後に、乗員の区別が決定されてもよい。
優先的に、この区別は、センサー100S1、100S2、100S5及び100S6の中央鎖における表面Si(画素数又は所望の解決策に基づく半分の画素)の数を算出することによって、実施される。
換言すると、区別は下記式で表される。
Figure 2007327951
腰幅対形態クラスに関係する統計に基づく分布を考慮した後、種々の閾値が全クラスに対する画素数として表示される。
典型的には、FMVSS 208 規則が図24に示されている。
乗員標本の記録に対するデータベースが図25に示されている。
このデータベースで得られた結果が図26に示されている。
これらの結果を分析すると、閾値によって、子供用のΣSi*Wi値は大人用のΣSi*Wi値から切り離されていることが実証される。図26に示されているように、この典型的な閾値は約1.35である。
クラス分離用の閾値配置を図27で提案した。図27に示されたこのような閾値は、もちろん、非限定的な例である。
要約すると、図16に示された方法は、
・各センサー100についてのdi及びSiの算出200と、
・各センサー100についてのWiの算出210と、
・一致しないプロファイルの処理220と、
・下記式の計算及び関連する信頼性テストによる乗員の区別240との工程を含んでいる。
Figure 2007327951
もちろん、この発明は、図のみに示された前記説明に限定されるものではない。この発明は、添付の特許請求の範囲に基づくいかなる変形例をも包含する。
図28及び図29には、センサーの埋設変形例が示されている。より詳細には、図28及び図29には、図14及び図15の対応するセンサーと同様に、背もたれの近傍のシート差込物に配置された、4つのセンサー100S1、100S2、100S5及び100S6の配線、並びに、前部近傍であって各ボルスタ近傍の、前記シート差込物に配置された、2つの追加の短いセンサー100S7及び100S8が示されている。
図30は、センサーの別の埋設変形例が示されている。この変形例において、図13及び図14に示され、センサー100S1、100S2、100S5及び100S6に平行なセンサー100S3及び100S4は、センサー100S1、100S2、100S5及び100S6を横断するセンサー100S9及び100S10に、置き換えられている。
図1は、この発明に係る容量センサーの非限定的な態様を示す図である。 図2は、この発明に係る検出実施の初期工程において、前記容量センサーの電極にかける電位の例を示す図である。 図3は、この発明におけるセンサーシステムにおいて作用する容量分それぞれを概略的に示す図である。 図4は、この発明における準備部分において、センサーに対する参照標的物の段階的な移動を示す図である。 図5は、この発明において、センサーから発信された電気出力の相対的な漸進的変化を概略的に示す図であって、温度及び湿度を表す変数を測定するのに使用される図である。より正確には、図5aは曲線CU1=f(C1)を示す図であり、図5bは曲線CU2=f(C2)を示す図である。 図6は、この発明において、センサーから発信された他の電気出力の相対的な漸進的変化を概略的に示す図であって、センサーから標的物が離れている距離及び/又は前記標的物によって覆われたセンサーの表面量を測定するのに使用される図である。 図7は、温度変数及び湿度変数を考慮した参照表の構成を示す図であり、より正確には、図7aは曲線CU=f(C)を示す図であり、図7bは曲線の始点を定義する図であり、図7cは対応する参照表を示す図である。 図8は、センサーから発信された電気出力の相対的な漸進的変化がセンサーにおける参照標的物の相対的な位置に依存することを示す図であり、より正確には、図8aは曲線CU2=f(CU1)を示す図であり、図8bはセンサーに対する参照標的物の相対的な移動の順序を示す図である。 図9は、温度変数及び湿度変数に関する、曲線反応の初期オフセットを決定する参照表の構成を示す図であり、より正確には、図9aは曲線CU2=f(CU1)のいくつかの点を示す図であり、図9bは対応する参照表を示す図である。 図10は、容量センサーから発信された出力の組み合せに基づいて、センサーから標的物が離れている距離を測定することを示す図である。 図11は、この発明に係る完全な検出方法を概略的に示す図である。 図12は、標的物によって覆われたセンサーの表面量を測定することにおける、この発明の実績を示す図である。 図13は、センサーから標的物が離れている距離を測定することにおける、この発明の実績を示す図である。
図14は、この発明に係る実施形態に一致する、6個の容量センサーのシートへの埋設形態を示す概略図である。 図15は、対応するセンサーの配列を示す概略図である。 図16は、この発明に係る方法における、主要工程を示す概略図である。 図17は、あるセンサーから他のセンサーまでの測定された距離の評価を示す概略図である。 図18は、自動車シートに着座した乗員の着座位置の変化2種を示す概略図である。 図19は、曲線において、不一致に基づく部分的に不適切な出力の例を示す図である。 図20は、不一致に対する、部分的に不適切な出力の4種の例を示す図である。 図21は、部分的に不適切な出力の別の例を示す概略図である。 図22は、部分的に不適切な出力のまた別の例を示す概略図である。 図23は、一致分析の例が記載された表を示す図である。 図24は、好適な規則を示す図である。 図25は、対応するサンプルベースを示す図である。 図26は、この発明に係る方法によって得られたデータベースを示す図である。 図27は、このデータベースに適用される閾値の例を示す図である。 図28は、この発明に一致する、第2の容量センサー埋設変形例を示す図である。 図29は、シートに埋設されたセンサーの同じ変形例を示す図である。 図30は、この発明に一致する、別の容量センサー埋設変形例を示す図である。

Claims (25)

  1. シートに内蔵された複数の容量センサー(100)からの出力を収集する工程(200)と、
    各容量センサー(100)に対して、前記センサー(100)から標的物(10)が離れている距離(di)を示す第1の値、及び、前記標的物(10)によって覆われた前記センサー(100)の表面(Sdi)を示す第2の値を決定する工程と、
    前記標的物(10)によって覆われた前記センサー(100)の表面を示す前記第2の値(Sdi)に、前記センサー(100)から前記標的物(10)が離れている距離を示しかつ前記第2の値に対応する前記第1の値(di)に基づいた各重み付けを、適用する工程(210)と、
    重み付けされた第2の値(Sdi×Wi)の収集に基づいて前記標的物(10)の形態を決定する工程(240)とを含むことを特徴とする、自動車シートに着座した乗員の形態を決定する方法。
  2. 各重み付け係数は、関数:Wi=(di−dinf)/[min(d1 to dp)−dinf](式中、diはセンサーiについて算出された距離であり、dinfは測定された無限距離、すなわち、シートが空席であると推定されるときを意味し、min(d1 to dp)は、p個の前記センサー(100)すべてについて算出された最小距離である。)によって決定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記形態を決定する工程は、乗員によって被覆されたセンサー(100)の数を算出し、対応する形態の区分を判断する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 標的物(10)が前記センサー(100)から離れている距離(di)を示す前記第1の値が前記閾値(dinf)を上回る場合に、測定されたすべての値(di、Sdi)を無視する選別工程を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 一致しない形態プロファイルすべてを無視する一致分析工程(220)をさらに含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 全体的に被覆されたとみなされる前記センサー(100)によって発せられたシグナルのみを保持する中心検出工程を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記中心検出工程は、例えばα=0.25であるときに、測定された表面Siが1−α=<Si=<1+αとして定義される範囲内にある場合にのみ、センサー(100)によって発せられたシグナルを保持することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 1つのセンサーから他のセンサーまでの傾きの連続性を分析する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 例えば、ボルスタに手を置いている子供の状態が表すように、2つの隣接するセンサー(100)間において異常な下向きの傾きを検出する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 「ホール」、すなわち、検出距離が閾値(dinf)よりも大きいことを検出し、分類から次の隣接するセンサーを無視する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 以下の項目の少なくとも1つを行う一致分析工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
    ・隣接する2つのセンサー(100S1及び100S2、又は、100S5及び100S6)が無反応と検出された場合には、それに伴うシグナルは考慮されない。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)が無反応であるが、その隣のセンサー(100S2及び100S5)の隣接する部分のみが被覆されている場合には、それに伴うシグナルは考慮されない。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)は無反応であるが、隣のセンサー(100S2及び100S5)は完全に被覆されているか又は前記外側センサーの反対側が被覆されている場合には、前記隣のセンサー(100S2及び/又は100S5)から得られたシグナルは保持される。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)がその外側部分のみが被覆されているが、隣のセンサー(100S2及び100S5)は無反応である場合には、ホール検出とみなされたシグナルは保持されない。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)、及び、その隣の(100S2又は100S5)が共にその外側部分のみ被覆されている場合には、シグナルは考慮されない。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)はその外側部分のみ被覆され、隣のセンサー(100S2又は100S5)は完全に被覆されている場合には、前記隣のセンサー(100S2及び/又は100S5)から得られたシグナルは保持される。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)はその外側部分のみ被覆され、隣のセンサー(100S2又は100S5)はその反対側部分が被覆されている場合には、前記隣のセンサー(100S2及び/又は100S5)から得られたシグナルは保持される。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)は完全に被覆され、隣のセンサー(100S2又は100S5)は無反応である場合には、ホール検出とみなされたシグナルは保持されない。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)は完全に被覆され、隣のセンサー(100S2又は100S5)は前記外側センサーに隣接する部分のみが被覆されている場合には、前記反対側の内側センサー(すなわち、各100S5及び100S2)が無反応であるときのみ、これらのセンサーの組(100S1及び100S2、又は、100S5及び100S6)から得られるシグナルが加算される。
    ・センサー(100S1及び100S6、又は、100S2及び100S5)が共に完全に被覆されている場合には、シグナルは保持される。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)は完全に被覆され、隣のセンサー(100S2又は100S5)は前記外側センサーの反対側の部分のみが被覆されている場合には、前記内側センサー(100S5及び/又は100S2)から発せられたシグナルは保持され、一方、前記外側センサー(100S1及び/又は100S6)から発せられたシグナルは、S1<S2+β 又は、S6>S5−βのときのみ、保持される。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)はその内側部分のみ被覆され、隣のセンサー(100S2又は100S5)は無反応である場合には、ホール検出とみなされたシグナルは保持されない。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)はその内側部分のみ被覆され、隣のセンサー(100S2又は100S5)は前記外側センサーに隣接する部分のみが被覆されている場合は、前記反対側の内側センサー(すなわち、各100S5及び100S2)が無反応であるときのみ、これらのセンサーの組(100S1及び100S2、又は、100S5及び100S6)から得られるシグナルが加算される。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)はその内側部分のみ被覆され、隣のセンサー(100S2又は100S5)は完全に被覆されている場合には、シグナルは加算される。
    ・外側センサー(100S1又は100S6)に加えて、隣のセンサー(100S2又は100S5)も内側部分のみが被覆されている場合には、前記内側センサー(100S5及び/又は100S2)から発せられたシグナルは保持され、一方、前記外側センサー(100S1及び/又は100S6)から発せられたシグナルは、S1<S2+β 又は、S6>S5−βのときのみ、保持される。
  12. 信頼性テストをさらに含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 距離検出に基づく信頼性テストをさらに含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 2つの安定した画素センサーを形成するために、検知区域の各領域を相補的にカバーする少なくとも2つの電極(110、120)を含有する容量センサー(100)を使用することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 検出区域の各領域を相補的にカバー2つの主電極(110、120)、及び、前記相補的な領域の両方をカバーする第3の補助電極(130)の3つの電極を含有する容量センサー(100)を使用することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記第3の補助電極(130)が前記主電極(110、120)を包囲している容量センサー(100)を使用することを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. シートの左側から右側に向かって実質的に配列された少なくとも4つのセンサー(100S1、100S2、100S5及び100S6)を使用することを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 実質的に配列された前記4つのセンサー(100S1、100S2、100S5及び100S6)に対して、前方又は後方に備え付けられる少なくとも1つの追加センサー(100S3及び100S4)を使用することを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. シートのボルスタに備え付けられたセンサー(100S1、100S6)を使用することを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 電気制御された直流磁界それぞれを電極(100、120、130)にかける工程と、次いで、電気的出力を発生させるために、前記直流磁界を遮断した後に、少なくとも1つの選択された電極(100、120、130)に蓄積された電気量を測定する工程とを含むことを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記容量センサーから発せられた出力の組み合せを入力として使用して、前記センサー(100)から前記標的物(10)が離れている距離(di)を表す値を参照表から選択する工程と、前記容量センサーから発せられた出力の組み合せを入力として使用して、前記標的物(10)で覆われた前記センサー(100)の表面量(Sdi)を表す値を参照表から選択する工程とを実施することを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記方法は、複数の温度及び湿度に対する、前記センサー(100)から前記標的物(10)が離れている距離(di)を表す値、及び/又は、前記標的物(10)で覆われた前記センサー(100)の表面量(Sdi)を表す値が記載された参照表を使用し、かつ、実際の温度及び湿度を表す前記容量センサーから発せられた出力の組み合せに依存する出力値を前記参照表から選択する工程を含むことを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 所定の画素数に対応する形態クラスの、統計に基づく分布上に種々の閾値を配置する工程を含むことを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。
  24. シートに内蔵された複数の容量センサー(100)からの出力を収集する手段(200)と、
    各容量センサー(100)に対して、前記センサー(100)から標的物(10)が離れている距離(di)を示す第1の値、及び、前記標的物(10)によって覆われた前記センサー(100)の表面(Sdi)を示す第2の値を決定する手段と、
    前記標的物(10)によって覆われた前記センサー(100)の表面を示す前記第2の値(Sdi)に、前記センサー(100)から前記標的物(10)が離れている距離を示しかつ前記第2の値に対応する前記第1の値(di)に基づいた各重み付け(Wi)を、適用する手段(210)と、
    重み付けされた第2の値(Sdi×Wi)の収集に基づいて前記標的物(10)の形態を決定する手段(240)とを有することを特徴とする、請求項1〜23のいずれか1項に記載の方法を実行し、自動車シートに着座した乗員の形態を決定するシステム。
  25. 請求項1〜23のいずれか1項に記載の方法を実行する手段を含むことを特徴とする自動車用シート。
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