JP2007327827A - 動特性検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧を利用せず低コストでありながら、設定した条件で正確にワークを加振してその使用状況下における動特性を検査することのできる検査装置を提供する。
【解決手段】加振テーブル10上に載置したマウントMに上方から所要の予荷重をかけて保持するとともに、それを下方から加振して荷重及び位置の変化を計測し、その計測データに基づいてマウントMの動ばねや損失係数を検査する。加振テーブル10の下方には偏心カム21,22を有するカム機構20を設け、これを電動機24により駆動して、偏心カム21,22により加振テーブル10を機械的に加振する。加振テーブル10を上下方向に移動可能とし且つコイルばね13によって上向きに付勢する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば防振ゴムのような製品(ワーク)の動特性を検査するための検査装置に関する。
従来より、この種の動特性検査装置としては例えば特許文献1、2等に開示されるように、機台の上面から上方に突出する加振機の出力軸端にテーブルを設け、ここに載置した防振ゴム等のワークを上方から油圧シリンダにより押圧し、予め所定の荷重をかけた状態で、さらに加振機により下方から振動(繰り返し荷重)を加えようにしたものが知られている。ワークにかける予荷重はその使用状況下での静荷重に相当し、加振機による振動はワークの使用状況下で入力すると想定される振幅及び周期のものとする。
そうして使用状況下に相当する条件でワークを加振するために、加振機にも通常は油圧シリンダを用いており、これに供給する作動油圧をサーボバルブによって制御することで、前記のように予め設定した振幅及び周期で正確にワークを加振することができる。そして、そのように加振機によりワークを下方から加振する一方、上方の油圧シリンダとの間に介設したロードセルによって、ワークに作用している荷重の変化を計測し、この計測データに基づいてワークのばね特性や内部損失を求めるようにしている。
特開昭61−75233号公報 特開昭64−13434号公報
ところが、前記のように油圧シリンダを用いてワークを加振するようにした場合、油圧ポンプやこれを駆動する原動機、さらには油圧配管等によって設備が大掛かりなものになるとともに、高精度のサーボバルブが必要になり、コスト高になることは避けられない。また、それらの設備のメンテナンスも大変で、維持コストもかなりかかってしまう。
そこで油圧シリンダを空気圧シリンダで代用することも考えられるが、例えば防振ゴムのように通常、非線形な特性を与えられているワークの場合、その変形途中でバネ定数が急激に変化することから、作動流体として圧縮性のある空気を用いたシリンダでは加振波形が歪んでしまい、正確な加振は難しい。
また、防振ゴムの場合は雰囲気温度による硬度、剛性の変化が大きいため、前記と同様の理由で空気圧シリンダでは加振振幅が変動することとなり、そうならないように雰囲気温度を厳しく管理する必要が生じる。さらに、空気圧シリンダを用いたとしてもメンテナンスのコストを大幅に削減できるわけではない。
斯かる諸点に鑑みて、本発明の目的は、ワークを加振するための構造に工夫を凝らし、油圧を利用しない比較的低コストのものでありながら、設定した条件で正確にワークを加振して、その使用状況下における動特性を検査することのできる検査装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明の動特性検査装置では、ワークを機械的に加振するカム機構を備え、そのカム機構を電動機によって駆動するようにした。
具体的に、請求項1の発明は、ワークを台上に載置し予荷重をかけて保持するとともに、その載置台の側から加振してこれによる荷重の変化を検出し、少なくともその荷重のデータに基づいてワークの動特性を検査するようにした検査装置を対象として、該ワークの載置台を機械的に加振するカム機構と、このカム機構を駆動する電動機と、この電動機を制御する制御手段と、を備えるものとする。
前記の構成により、検査時にはワークを載置台に載せて、その使用状況下での静荷重に相当する予荷重をかけるとともに、制御手段により電動機を制御してカム機構を駆動することにより、予め設定した振幅及び周期で載置台及びワークを機械的に加振する。この際、加振振幅はカムの形状によって決まり、空気圧シリンダのように加振波形が歪んだり、雰囲気温度等によって振幅が変動することがないから、正確な加振が行える。また、加振周期は電動機の制御によって自由に設定することができる。
そうして載置台の側から加振しながら、これによるワークの荷重の変化を検出し、その荷重データと例えば前記カム機構による加振条件とに基づいてワークの動ばね、内部損失等、その動特性を表す物理量を求めることができる。
つまり、油圧シリンダを用いる場合のような大掛かりな設備は必要なく、それと同様に正確にワークを加振して、その使用状況下における動特性を検査することができる。またカム機構を電動機により駆動するという簡単な構成であり、サーボバルブも不要なので、メンテナンスが容易であり、そのためのコストを大幅に削減できる。
より具体的に、本発明の動特性検査装置には、ワークに作用する荷重を検出するように設けられたロードセルと、該ワークの載置台側の変位を検出するように設けられた変位センサと、それらロードセル及び変位センサのそれぞれから出力される信号を受けて、ワークの荷重及び変位のデータからその動特性を表す物理量を演算する演算手段と、を備えるのが好ましい(請求項2の発明)。
すなわち、ロードセルによる荷重のデータと変位センサによる変位のデータとに基づいて、演算手段により周知の演算を行うことで、ワークの動ばね定数や損失係数等を求めることができる。尚、ワークの変位については前記のようにカム機構による加振条件(カムの形状や位相等)から求めることもできるが、変位センサを用いれば、より精度を高くできるし、両者を併用して、よりきめ細かな検査を行うことも可能になる。
また、好ましいのは載置台を少なくともワークへの予荷重の作用方向に移動可能とし、且つその予荷重に対向する向きにばね部材によって付勢する構成とすることである(請求項3の発明)。こうすれば、ワークを介して載置台に作用する予荷重の一部がばね部材によって受け止められることから、その分、載置台とカム機構との間に作用する力が小さくなり、該カム機構の作動に要する電動機の出力が小さくて済むとともに、カム機構の摺接部における異音の発生や摩耗を抑えることができる。
より好ましいのは、前記載置台を、ワークに予荷重がかからない状態ではカム機構から離間するようにばね部材によって付勢するとともに、カム機構には形状の異なる複数のカムを相互に切換え可能に備えることである(請求項4の発明)。こうすれば、加振条件を変更するためのカムの切換えが容易に行える。
特にワークが防振ゴムであって、各々支持側及び被支持側に連結される一対の連結部を備えている場合に、好ましいのは、そのワークの一方の連結部と係合して該ワークを保持する保持部を載置台に設けるとともに、これにより載置台上に保持されたワークの他方の連結部と係合して該ワークを他方から保持する保持部材と、この保持部材を介して載置台上のワークを押圧し、予荷重をかける予荷重機構と、を備え、そして、その予荷重機構は、保持部材をワークから離間した退避位置に移動可能に構成することである(請求項5の発明)。
この構成では、ワークに予荷重をかけるための機構を利用して、保持部材を退避位置に移動させた上で、載置台上の保持部にワークの一方の連結部を係合させることで、当該ワークを載置台上に容易に位置決めして保持することができる。そして、そのワークの他方の連結部に保持部材を係合させ、これを介して載置台上にワークを押圧して、しっかりと保持し予荷重をかけることができる。
より好ましいのは、動特性検査装置に、複数のカムのうちのいずれか1つを選択的に、載置台の加振が可能な位置に移動させるカム移動機構を備えるとともに、制御手段は、電動機の制御の他に予荷重機構及び前記カム移動機構の制御を行うものとして、前記カムの切換えを行うときには、まず、予荷重機構を制御して、保持部材を退避位置側に移動させることにより、ワークに予荷重がかからない状態にし、ばね部材によって付勢されている載置台がカム機構から離間した状態で、前記カム移動機構を作動させることである(請求項6の発明)。
この構成では、制御手段により予荷重機構及びカム移動機構を制御して、両者を同期して作動させることにより、カムの切換えが自動で行われる。よって、一連の検査シーケンスにおいて例えば動ばね定数や損失係数の検出をそれぞれ異なる加振条件で行うことが可能になり、種々の異なる振動入力に対してそれぞれ適切な動特性が求められる防振ゴムの検査に好適である。
以上のように、本発明に係る動特性検査装置によると、電動機によってカム機構を駆動し、これにより機械的にワークを加振するようにしたから、油圧を利用しない比較的低コストの設備でありながら、設定した条件でもって正確にワークを加振して、その使用状況下における動特性を検査することができる。また、カム機構を電動機により駆動するという簡単な構成であり、メンテナンスも容易でコストを大幅に削減できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
−検査装置の全体構成−
図1〜10は、本発明に係る動特性検査装置を自動車のエンジンマウントM(防振ゴム)の検査装置Aとして実施した形態を示す。この検査装置Aは、ワークであるマウントMを加振テーブル(載置台)10に載置し、上方からエンジン等の静荷重に相当する予荷重をかけるとともに、下方からは予め設定した振幅及び周期で加振して、実際に使用される状況下でマウントMの示す動ばね定数や損失係数を検査するようにしたものである。
図3に一例を示すように、マウントMは、支持側である車体側にブラケットbを介して連結される連結軸(連結部)m1と、この連結軸m1の外周を離間して取り囲む円筒状のハウジングm2とを備え、連結軸m1がハウジングm2の軸方向一端側から突出し、且つ両者が軸方向に相対変位可能なようにゴム弾性体(図示せず)によって連結されている。ハウジングm2の軸方向他端側の外周にはフランジm3が突設され、ここに締結されるブラケットを介してエンジン(被支持体)に連結されるようになっている。換言すれば、この例ではハウジングm2自体が被支持体側の連結部である。尚、ハウジングm2の他端開口を覆うようにキャップm4が配設されている。
図1、2にはそれぞれ検査装置Aの全体構成を示し、角パイプによって前後に長い矩形ボックス状に組まれたベース1上に、その左右両側の部位からそれぞれ上方に延びるように一対のサイドフレーム2,2が取り付けられている。この左右のサイドフレーム2,2は、それぞれ、図2に示すように側方から見てコ字状をなし、それらの上端には橋渡しするように板状のアッパフレーム3が架設されている。このアッパフレーム3の上面の前寄りの部位には昇降用の電動サーボシリンダ4が倒立状態で配設されており、その下端から突出するロッド4a(図1には示さず)がアッパフレーム3の貫通孔に遊嵌状態で挿通されている。
また、前記サーボシリンダ4の左右両側の部位においてそれぞれアッパフレーム3を貫通して上下に伸びるように、ガイドシリンダ5,5が配設されている。この左右のガイドシリンダ5,5は、図6に拡大して示すように、それぞれの外筒5a,5aがアッパフレーム3の貫通穴に嵌入されて固定され、この外筒5a,5aに摺動自在に内挿された内筒5b,5bの下端には、両者を連結するように矩形の板部材6(以下、クロスヘッドという)が取り付けられている。
前記クロスヘッド6の上面略中央部にはサーボシリンダ4のロッド4aの下端が接合され、その周りを囲むように配置された環状の取付具7(図1には示さず)を介してボルトにより締結されている。このことで、サーボシリンダ4の作動によりそのロッド4aが進出、退入するときには、該ロッド4aの先端に固定されたクロスヘッド6が左右のガイドシリンダ5,5に案内されて上下に平行移動することになる。
そうして上下に移動するクロスヘッド6の下面にはロードセル8が配置されていて、前記取付具7と共締めで締結されている。このロードセル8の下部には下方に向かって開口する碗状の押さえ治具9が取り付けられており、前記のようなサーボシリンダ4の作動によってクロスヘッド6が下降すると、下方の加振テーブル10上に載置されているマウントMのハウジングm2上部と係合し、これを保持するようになる(図5、6に仮想線で示す)。この状態でサーボシリンダ4により押さえ治具9を介してマウントMを上方から押圧し、エンジン等の静荷重に相当する予荷重をかけることができる。
つまり、押さえ治具9は、加振テーブル10上に載置されたマウントMを保持する保持部材であって、この実施形態ではマウントMのハウジングm2上部やフランジm3の形状に対応するように樹脂材により成形されている。また、サーボシリンダ4、ガイドシリンダ5,5及びクロスヘッド6は、押さえ治具9を介してマウントMに予荷重をかける予荷重機構を構成している。
一方、図1、2に示すようにサーボシリンダ4のロッド4aが退入し、押さえ治具9がマウントMの上方に離れた状態では、そのマウントMと押さえ治具9との間に十分な間隔が空き、マウントMを加振テーブル10上へ載置することも、反対に加振テーブル10上から取り上げることも容易に行えるようになる。即ち、前記予荷重機構は押さえ治具9を、それが加振テーブル10上のマウントMを押圧して保持する保持位置と、そこから上方へ移動してマウントMから離間した退避位置との間で移動させることができる。
そのように上下方向に移動可能に設けられた押さえ治具9の下方には、マウントMを載置して加振するための加振テーブル10が配設されている。この加振テーブル10は、前記のように押さえ治具9が退避位置にあるときにマウントMを容易に載置できるように、左右のサイドフレーム2,2の前縁付近において作業者の腰くらいの高さに配置されていて、サイドフレーム2,2間に跨って配設された受け台11に対して上下に移動可能に取り付けられている。
−加振テーブル−
図4〜6に拡大して示すように、加振テーブル10は、概略矩形の上板10aと、その下面に接合された平面視H字状の下板10bとからなり、その下板10bの4隅がそれぞれガイドシリンダ12,12,…によって、受け台11に上下動自在に連結されている。各ガイドシリンダ12はそれぞれの外筒12aが受け台11の貫通穴に嵌入されて固定され、この外筒12aに摺動自在に内挿された内筒12bの上端がそれぞれ下板10bの4隅に固定されている。
また、ガイドシリンダ12,12,…の内筒12bには、それぞれ、下板10bと受け台11との間に挟まれるようにコイルばね13,13,…が巻回されていて、これにより下板10b、即ち加振テーブル10が上方に付勢されている。この付勢力によって加振テーブル10は受け台11の上方に浮上していて、前記のようにサーボシリンダ4の作動によってマウントMに上方から予荷重がかけられると、コイルばね13,13…を圧縮しながら下降するようになる。このことで、マウントMにかかる予荷重の一部はコイルばね13,13…によって受け止められる。
そのように上下動する加振テーブル10の高さ位置は、この実施形態ではレーザ変位センサ14によって計測されるようになっている。すなわち、この例では加振テーブル10の前方から向かって左側の後隅部の上方に対向するように変位センサ14が配設されており、下方の加振テーブル10に向かってレーザパルス光を投射して、該テーブル上面からの反射光を受光するまでのパルス数を計数することにより、両者の間隔を計測することができる。
また、加振テーブル10の上板10aの上面略中央にはマウントMを位置決めして載置するためのセット治具15が配設されている。このセット治具15は、加振テーブル10の上板10aに取り付けられた受け座15aと、その略中央から上方に突出する位置決めピン15bとからなり、この位置決めピン15bにマウントMの連結軸m1のボルト穴を外挿して、該連結軸m1の下端を受け座15a上の円形凹部に嵌め合わせることで、当該マウントMをその使用状況下と概略、同じ姿勢にて保持することができる。
尚、この実施形態では前記セット治具15の後方にて上方に延びるようにガイド棒16が配設されている。これは、図の例とは異なる種類のマウントを検査する際に、そのハウジングに設けられたフランジ乃至ブラケット部と係合して、マウントの倒れを防止するためのものである。
さらに、前記加振テーブル10の下板10bの下面略中央には、軸受17,17を介して前後方向の軸周りに回転自在となるように、ローラ18が取り付けられている。このローラ18は、前記のようにサーボシリンダ4の作動によってマウントMに上方から予荷重がかけられ、これにより加振テーブル10が下降したときに、下方に配設されているカム機構20の偏心カム21,22と接触し、これにより回転されるカムフォロワとして機能するものである。
すなわち、図1、2に概略的に示すように、加振テーブル10の受け台11の下方には偏心カム21,22を備えたカム機構20が配設されていて、円盤状の板カムが偏心して取り付けられた回転軸23が電動機24によって回転駆動されるようになっている。そして、前記のように加振テーブル10が下降して、ローラ18が偏心カム21,22のいずれかと接触すると、そのローラ18を介して加振テーブル10が上下方向に加振されるようになる。
一方、サーボシリンダ4の作動により押さえ治具9が上方に移動して、マウントMに上方からの押圧力(予荷重)がかからない状態になると、加振テーブル10はコイルばね13,13…の付勢力によって上昇し、ローラ18が偏心カム21,22から離間した状態、即ち加振テーブル10がカム機構20から離間した状態になる。こうして加振テーブル10と離間した状態になれば、後述の如くカム機構20において偏心カム21,22の切換えを容易に行うことができる。
−カム機構−
前記カム機構20について詳しくは図7〜9に拡大して示すように、偏心カム21,22の設けられた回転軸23は、前後(図7、8の左右方向)に長い矩形状の定盤25上に軸受26,26を介して回転自在に取り付けられている。前側の軸受26よりも前方に突出する回転軸23の前端部には2つの偏心カム21,22が軸方向(前後方向)に隣接して取り付けられており、前側に位置する一方の偏心カム21は、回転軸23の軸心に対し0.5mm偏心していて、±0.5mmの振幅で加振テーブル10を加振するようになっている。また、後側の他方の偏心カム22は回転軸23の軸心に対し0.1mm偏心している。
一方、回転軸23の後端部は後ろ側の軸受26よりも後方に突出していて、そこにはプーリ27と回転位置検出器28とが軸方向に並んで取り付けられている。プーリ27は、伝動ベルト29を介して電動機24の出力プーリ30に駆動連結されている。回転位置センサ28は、回転軸23の後端に固設した円盤状のプレート28aと光センサ28bとからなり、そのプレート28aには予め偏心カム21,22の所定位置(例えば偏心量が零の位置)に対応付けてスリットが形成され、このスリットの通過に対応して光センサ28bから信号が出力されるようになっている。
また、電動機24は定盤25の下方において出力軸を後方に向けて配置され、その定盤25を貫通して下方に垂下する側板31の内方の側面に固定されている。この側板31は、上下に長い矩形状とされ、回転軸23の側方で定盤25の矩形状の孔部を貫通していて、その上方に延びている上側の部位が角棒状の取付部材を介して定盤25上に取り付けられている。
そうしてカム機構20や電動機24の配設されている定盤25は、ベース1やサイドフレーム2,2に対して前後にスライド移動可能とされている。すなわち、定盤25は、その下面の4隅に配設されたスライド片33,33,…を介して左右一対のスライドレール34,34上に前後にスライド移動可能に取り付けられており、この左右一対のスライドレール34,34は、それぞれ、ベース1の上端付近に配設された受け台35上を前後方向に延びている。
前記受け台35の前方から向かって右側の後隅部にはエアシリンダ36が配設され、図9に後方から見た断面(図8のIX-IX断面)で示すように、上方斜め内側(図の右側)に向かって延びる前後一対のブラケット板36aにより、定盤25の上方に支持されている。そして、図8に示すようにエアシリンダ36から前方に延びるロッド36bの前端部が断面L字状のブラケット板36cを介して定盤25の上面に固定されており、このエアシリンダ36の作動によって定盤25が前後に移動するようになっている。
また、図8にのみ示すが、前記エアシリンダ36の前方において定盤25上には取付部材37,37を介して前後一対のねじ部材38,38が互いに所定間隔を空けて配設されており、それらの中間において受け台35側に配設されたストッパ部材39と当接して、定盤25の前後への移動を規制するようになっている。すなわち、図示の如く後側のねじ部材38の前端がストッパ部材39の後面に当接すれば、定盤25のそれ以上の前進が阻止され、一方、エアシリンダ36の作動により定盤25が後退して、前側のねじ部材38の後端がストッパ部材39の前面に当接すれば、それ以上の後退が阻止される。
そうして前後一対のねじ部材38,38とストッパ部材39とによって定盤25の移動を規制することにより、2つの偏心カム21,22のうちのいずれか1つを選択的に、加振テーブル10のローラ18の下方に位置付けることができる。すなわち、前記のように前側のねじ部材38がストッパ部材39に当接するまで定盤25を後退させれば、この定盤25上の回転軸23の最端に固定されている一方の偏心カム21が加振テーブル10のローラ18の下方に位置し、このローラ18を介して加振テーブル10を加振可能な状態になる。
一方、後側のねじ部材38がストッパ部材39に当接するまで定盤25を前進させれば、前記偏心カム21の後方に隣接して固定されている偏心カム22が加振テーブル10のローラ18の下方に位置してこれを加振可能な状態になる。尚、そのようにねじ部材38,38とストッパ部材39との当接によって決められる定盤25の位置、即ち偏心カム21,22のローラ18に対する位置は、ねじ部材38の回転によって容易に調節することができる。
つまり、この実施形態のカム機構20には互いに偏心量の異なる2つのカム21,22が設けられており、それらの偏心カム21,22が搭載された定盤25をスライドレール34,34に沿って前後に移動させるエアシリンダ36と、これによる定盤25の移動を規制して、いずれか一方の偏心カム21,22を選択的に加振テーブル10の加振が可能に位置づけるねじ部材38,38及びストッパ部材39とによって、カム移動機構が構成されている。
−制御装置−
上述の如き構成の検査装置Aにおいて、サーボシリンダ4、電動機24及びエアシリンダ36の作動制御はコントローラ40(制御手段)によって行われる。このコントローラ40は、図1に模式的に示すように、サーボシリンダ4に内蔵されたエンコーダからの信号と、マウントMの荷重を検出するロードセル8からの信号と、加振テーブル10の変位を検出する変位センサ14からの信号と、カム機構20の回転軸23の回転位置検出器28からの信号と、を少なくとも入力する。
そして、コントローラ40は、サーボシリンダ4の作動によって押さえ治具9を介してマウントMに上方から予荷重をかけ、その状態で電動機24によりカム機構20を駆動して下方から加振テーブル10、即ちマウントMを加振する。そして、これによる加振テーブル10の変位とマウントMの荷重の変化とをそれぞれ変位センサ14及びロードセル8によって計測し、この計測データに基づいて求めたマウントMの動ばね定数及び損失係数をそれぞれ基準値と比較することにより、マウントMの検査を行う。
さらに、コントローラ40は、図示しないがタッチパネルディスプレーを備えた操作盤41を介して作業者の操作入力を受け入れるとともに、前記のような装置Aの作動状態やマウントMの検査結果を前記ディスプレーに表示させる。操作盤4は、図1、2に示すように、アッパフレーム3の上面の後寄りの部位から上方に延びる支持柱42に取り付けられていて、操作し易いように検査装置Aの前方において作業者の頭部くらいの高さに前傾状態で配置されている。
−検査シーケンス−
次に、この実施形態の検査装置AによってマウントMを検査する一連のシーケンスについて図10、11に示すフローチャートを参照して説明する。まず、作業者は、図1、2のように押さえ治具9が上方の退避位置にある状態で、セット治具15に連結軸m1を係合させてマウントMを加振テーブル10上に載置し、それから操作盤41の計測開始スイッチを押して、検査装置Aを作動させる。
図10に示すフローのスタート後のステップS1では、計測開始スイッチ(SW)のON−OFFを判別しており、SW−OFFでNOの間は待機する一方、SW−ONでYESと判別すればステップS2に進み、サーボシリンダ4を進出作動させてクロスヘッド6、ロードセル8及び押さえ治具9を一体に下降させる。この押さえ治具9がマウントMのハウジングm2上部を保持して、上方から荷重をかけるようになり(荷重かけ)、これにより加振テーブル10も下降して、コイルばね13,13…を圧縮する。
続いてステップS3においてロードセル8からの信号によりマウントMの荷重が設定範囲内、即ちエンジン等の静荷重に相当するように予め設定された範囲内(例えば1000〜2000N)になったかどうか判定し、この判定がNOであればステップS2,S4にてサーボシリンダ4を進出又は退入作動させる。すなわち、ロードセル8により検出されるマウントMの荷重(予荷重)が設定範囲に達していないか、反対にその範囲を越えていれば、その範囲内に入るようにサーボシリンダ4を作動させて、予荷重を調節する。
そうしてロードセル8により検出される荷重が設定範囲内に入れば、マウントMにはその使用状況下での静荷重に相当する予荷重がかかっていることになり、この状態で以下のように加振して、実際に使用される状況下でマウントMの示す動ばね定数や損失係数を検査する。この際、マウントMには大きな予荷重がかかっていても、その一部はコイルばね13,13,…によって受け止められており、加振テーブル10のローラ17とカム機構20の偏心カム21との間の押圧力はあまり大きくはならない。具体的には、ローラ17と偏心カム21との間の押圧力が100〜600Nくらいになるように、コイルばね13,13,…の長さやバネ定数を設定している。
そうしてマウントMの予荷重が設定範囲内に入り、前記ステップS3において予荷重OK(YES)と判定すれば、ステップS5に進み、電動機24を起動してカム機構20の回転軸23を回転させる。このとき、加振テーブル10は下降していてその下部のローラ18がカム機構20の一方の偏心カム21に押し付けられているから、電動機24によって回転軸23が回転されれば、偏心カム21はローラ18を介して加振テーブル10を加振するようになる。
ここで、前記一方の偏心カム21は加振テーブル10を±0.5mmの振幅で加振するものであるが、この実施形態のマウントMでは、その損失係数(tanδ)を計測する際の加振条件が振幅±0.5mm、周波数10Hz(一例であり、限定されない)と定められているので、その周波数になるように電動機24の回転数を制御する。そして、ステップS6では変位センサ14からの信号に基づき前記の加振条件が満たされているかどうか判定し(加振条件OK?)、この判定がNOであれば故障の可能性があるので、検査を中止すべく後述のステップS27(図11に示す)に進む。
一方、前記ステップS6で加振条件OKでありYESと判定すれば、続くステップS7において損失係数を求めるための演算を行う。この演算は、ロードセル8により検出される荷重データと変位センサ14により検出される変位データとに基づいて、従来周知の如く位相角δを求め、これに基づいて損失係数を算出するというものである。尚、変位については加振条件から推定することも可能だが、変位センサ14を用いれば精度が高く、よりきめ細かな検査も可能になる。
そうしてマウントMの荷重及び変位のデータから算出した損失係数の値が予め設定した基準範囲内にあるかどうかステップS8で判定し(tanδ:OK?)、基準範囲内になければ(NO)マウントMは不良品であるから、後述のステップS25,S26(図11に示す)に進む一方、tanδ:OKでYESと判定すれば続くステップS9において一旦、電動機24を停止させた後、ステップS10に進んでサーボシリンダ4を退入作動させ、マウントMに荷重がかからない状態になるまで押さえ治具9を上昇させる。
こうすると、加振テーブル10はコイルばね13,13…の付勢力によって上昇し、そのローラ18がカム機構20の偏心カム21から離間する。このことはロードセル8の出力やサーボシリンダ4の作動状態から判定することができ、また、変位センサ14の出力から検知することもできる。そして、そうなればステップS11において偏心カム21,22の切換えを行う。すなわち、エアシリンダ36の作動により定盤25を前進させて、後側の偏心カム22をローラ18の下方に位置付ける。
つまり、損失係数tanδがOKであれば、今度は動ばねの検査のために加振条件を変更すべく一旦、マウントMへの荷重を抜いて、加振テーブル10をカム機構20から離間させ、その上で偏心カム21,22を切換えるのである。
続いて、図11に示すステップS12〜S15において前記ステップS2〜S5と同様にマウントMに予荷重をかけ、電動機24を起動して、偏心カム22の回転によりローラ18を介して加振テーブル10を(即ちマウントMを)加振する。ここで、偏心カム22は加振テーブル10を±0.1mmの振幅で加振するのであるが、動ばね定数(kd)を計測する際の加振条件は振幅±0.1mm、周波数約20Hzと定められており、そうなるように電動機24の回転数を制御する。
そして、ステップS16では、前記ステップS6と同様にして加振条件が満たされているかどうか判定し(加振条件OK?)、判定がNOであれば後述のステップS27に進む一方、判定がYESで加振条件が満たされていればステップS17に進み、マウントMの荷重及び変位のデータに基づいて動ばね定数を求めるための演算を行う。この演算も従来周知のものである。
そうして求めた動ばね定数の値が予め設定した基準範囲内にあるかどうかステップS18で判定し(kd:OK?)、基準範囲内になければ(NO)マウントMは不良品であるから、後述のステップS25,S26に進む一方、基準範囲内にあれば(YES)ステップS19に進んで電動機24を停止させた後、ステップS20においてサーボシリンダ4を所定量、退入作動させてマウントMへの予荷重を減少させる(荷重抜き)。この際、押さえ治具9はマウントMから離れないようにする。
続いてステップS21において再びサーボシリンダ4を進出作動させて、マウントMへの荷重を徐々に増大させてゆき、ステップS22では、ロードセル8により所定の荷重が検出されたときの変位センサ14の出力に基づいて、マウントMの静ばね定数(ks)を算出する。この際、予め設定した2点においてそれぞれマウントMの荷重及び変位を計測し、両者間の荷重及び変位の差に基づいて静ばね定数を算出するのが好ましい。
続いてステップS23において再びサーボシリンダ4を退入作動させて、押さえ治具9を退避位置まで上昇させるとともに、エアシリンダ36を作動させて定盤35を後退させ、前側の偏心カム21をローラ18の下方に位置付け(原点復帰)、続くステップS24では総合判定を行う。すなわち、前記ステップS22で算出した静ばね定数の値が予め設定した基準範囲内にあるかどうか判定し、基準範囲内にあれば検査合格(OK)と判定する一方、基準範囲内になければ不良品である(NG)と判定して、検査シ−ケンスを終了する(END)。
つまり、マウントMにその使用状況下での静荷重に相当する予荷重をかけるとともに、予め設定した複数の加振状態においてそれぞれ動ばね定数及び損失係数を調べ、さらに、静的な荷重をかけて静ばね定数も調べて、それら全てが基準範囲内にあれば、このマウントMは検査合格であると判定する。この判定の結果は操作盤41のディスプレーに表示させる。
これに対し、前記ステップS8、S18でそれぞれ損失係数若しくは動ばね定数が基準範囲内にないと判定して進んだステップS25では、前記ステップS23と同様に原点復帰作動を行い、続くステップS26でマウントMが不良品である(NG)と判定して、検査シ−ケンスを終了する(END)。また、前記ステップS6、S16で故障の可能性ありと判定して進んだステップS27でも前記と同様に原点復帰させた後に、検査を中止する(END)。
上述の如きフローのステップS7,S17において、それぞれマウントMの損失係数及び動ばね定数を演算する手順が、マウントMの荷重及び変位のデータからその動特性を表す物理量(即ち損失係数、動ばね定数)を演算する演算手段に相当し、この実施形態では、コントローラ40がソフトウエアプログラムの形態で前記演算手段を備えていることになる。
したがって、この実施形態に係る動特性検査装置Aでは、例えばエンジンマウントMのようなワークの動特性を検査する際に、それに使用状況下に相当する予荷重をかけつつ、偏心カム21,22によって機械的に加振するようにしたから、カム21,22の偏心量によって決まる振幅で正確にマウントMを加振することができ、空気圧シリンダのように加振波形が歪んだり、雰囲気温度等によって振幅が変動することがない。また、加振周期は電動機24の制御によって自由に設定することができる。
つまり、油圧シリンダを用いてマウントMを加振する従来の設備に比べてコンパクトで簡素な構成でありながら、それと同様に正確にマウントMを加振して、その使用状況下における動特性を検査することができる。しかも、偏心カム21,22を有するカム機構20を電動機24により駆動するという簡単な構成であり、メンテナンスは容易でサーボバルブ等の高価な部品も不要なので、コストを大幅に削減することができる。
また、この実施形態ではマウントMを載置する加振テーブル10を予荷重に対向するよう上向きにコイルばね13,13,…によって付勢し、このコイルばね13,13,…によって予荷重の一部を受け止めるようにしたから、マウントMにはその使用状況下に相当する大きな予荷重をかけても、カム機構20にはあまり大きな負荷がかかることはない。よって、偏心カム21,22を回転させるための電動機24の出力が比較的小さくて済むとともに、偏心カム21,22及びローラ18の間、或いはカム機構20内の摺接部における異音の発生や摩耗を抑えることができる。
また、マウントMを加振テーブル10上に載置して計測開始スイッチを押すだけで、コントローラ40によりサーボシリンダ4や電動機24、さらにはエアシリンダ36の制御が行われ、一連の検査シーケンスにおいてマウントMに所要の予荷重をかけつつ、損失係数や動ばね定数の検査をそれぞれ異なる加振条件の下で行うことができる。このことは、種々の異なる振動入力に対してそれぞれ適切な動特性が求められるマウントMの検査には非常に有用である。
さらに、この実施形態の検査装置Aでは、加振テーブル10上にセット治具15が設けられており、その位置決めピン15bにマウントMの連結軸m1のボルト穴を外挿し、且つ該連結軸m1の下端を受け座15aの凹部に嵌め合わせることで、該マウントMを加振テーブル10上に載置することができる。つまり、検査装置AへのマウントAのセットも非常に容易に行える。
尚、本発明に係る動特性検査装置の構成は、前記実施形態のものに限定されず、その他の種々の構成をも包含する。例えば、前記の実施形態では、加振テーブル10上に設けたセット治具15の位置決めピン15bにマウントMの連結軸m1を係合させる一方、そのマウントMのハウジングm2を上方から押さえ治具9によって保持するようにしているが、これとは反対に加振テーブル10上に椀状の保持部を設けて、マウントMのハウジングm2を保持するようにし、そのマウントMの連結軸m1に係合する保持部材を上方に配置することもできる。
また、前記の実施形態では、カム機構20に2つの偏心カム21,22を備え、これを切換えることでマウントMの加振条件を変更するようにしているが、これに限らず、カム機構には3つ以上のカムを備えてそれらを切換え可能に構成してもよい。さらに、それらのカムの切換は前記実施形態のようにエアシリンダ36を用いて自動で行うのが好ましいが、手動で行うようにすることもできる。
以上、説明したように、本発明は、例えば防振ゴムのような製品(ワーク)の動特性を検査するための検査装置に関し、油圧駆動のような大掛かりな設備を必要とせずに、設定した条件で正確に加振して、その使用状況下における動特性を検査することができるものであり、メンテナンスも容易でコストの削減も図られることから、非常に有用である。
実施形態の動特性検査装置を向かって左側から見て、その全体構成を示す側面図である。 同正面図である。 検査される製品としてのエンジンマウントの一例を示す斜視図である。 加振テーブルを前方斜め上方から見た斜視図である。 加振テーブル及び予荷重機構の構成を示す図1の拡大部分断面図である。 同図2の拡大部分断面図である。 カム機構の構成を側方から見て示す部分断面図である。 同上方からの部分断面図である。 同後方からの図8におけるIX-IX断面図である。 検査シーケンスの前半の手順を示すフローチャート図である。 同後半の手順を示すフローチャート図である。
符号の説明
A 動特性検査装置
M マウント(防振ゴム)
m1 軸部材(一方の連結部)
m2 ハウジング(他方の連結部)
m3 フランジ(他方の連結部)
4 サーボシリンダ(予荷重機構)
5 ガイドシリンダ(予荷重機構)
6 クロスヘッド(予荷重機構)
8 ロードセル
9 押さえ治具(保持部材)
10 加振テーブル(載置台)
13 コイルばね(ばね部材)
14 変位センサ
15 セット治具(載置台の保持部)
20 カム機構
21,22 偏心カム
24 電動機
25 定盤(カム移動機構)
33 スライド片(カム移動機構)
34 スライドレール(カム移動機構)
36 エアシリンダ(カム移動機構)
38 ねじ部材(カム移動機構)
39 ストッパ部材(カム移動機構)
40 コントローラ(制御手段、演算手段)

Claims (6)

  1. ワークを台上に載置し予荷重をかけて保持するとともに、その載置台の側から加振してこれによる荷重の変化を検出し、少なくともその荷重のデータに基づいてワークの動特性を検査するようにした検査装置であって、
    前記ワークの載置台を機械的に加振するカム機構と、
    前記カム機構を駆動する電動機と、
    前記電動機を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする動特性検査装置。
  2. ワークに作用する荷重を検出するように設けられたロードセルと、
    前記ワークの載置台側の変位を検出するように設けられた変位センサと、
    前記ロードセル及び変位センサのそれぞれから出力される信号を受けて、ワークの荷重及び変位のデータからその動特性を表す物理量を演算する演算手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の動特性検査装置。
  3. 載置台は少なくともワークへの予荷重の作用方向に移動可能とされ、且つその予荷重に対向する向きにばね部材によって付勢されている、ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の動特性検査装置。
  4. 載置台は、ワークに予荷重がかからない状態ではカム機構から離間するように、ばね部材によって付勢されており、
    前記カム機構は、形状の異なる複数のカムを相互に切換え可能に備えている、ことを特徴とする請求項3に記載の動特性検査装置。
  5. ワークは、被支持体を防振支持するための防振ゴムであって、各々支持側及び被支持側に連結される一対の連結部を備えており、
    載置台には、前記ワークの一方の連結部と係合して当該ワークを保持する保持部が設けられている一方、
    前記載置台上のワークの他方の連結部と係合して当該ワークを保持する保持部材と、
    前記保持部材を介して載置台上のワークを押圧し、予荷重をかける予荷重機構と、を備えており、
    前記予荷重機構は、前記保持部材をワークから離間した退避位置に移動可能に構成されている、ことを特徴とする請求項4に記載の動特性検査装置。
  6. 複数のカムのうちのいずれか1つを選択的に、載置台の加振が可能な位置に移動させるカム移動機構を備え、
    制御手段は、電動機の制御の他に予荷重機構及び前記カム移動機構の制御を行うものであり、前記カムの切換えを行うときには、まず、保持部材が退避位置の側に移動してワークに予荷重がかからなくなるように予荷重機構を作動させ、ばね部材によって付勢されている載置台がカム機構から離間した状態で、前記カム移動機構を作動させるように構成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の動特性検査装置。
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