JP2007325381A - 非常用電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非常時の高応答電力供給と小型化を両立する非常用電源装置を提供することを目的とする。
【解決手段】非常用電源装置3を、昇圧コンバータ6によって出力電圧が昇圧される第1蓄電素子4と、直接負荷2に電力供給を行う第2蓄電素子7とを設ける構成にすることにより、高応答性が要求される負荷2の起動時のみ、応答遅れを生じる昇圧コンバータ6を介さずに直接第2蓄電素子7からピーク電力を供給するので、確実に負荷2を起動でき、さらに、負荷2の駆動定常時には昇圧コンバータ6を介して第1蓄電素子4から電力を供給するので、蓄電素子の数量を減らすことができる上、昇圧コンバータ6に大電流が流れないので、昇圧コンバータ6の構成部品を小型化できる。
【選択図】図1
【解決手段】非常用電源装置3を、昇圧コンバータ6によって出力電圧が昇圧される第1蓄電素子4と、直接負荷2に電力供給を行う第2蓄電素子7とを設ける構成にすることにより、高応答性が要求される負荷2の起動時のみ、応答遅れを生じる昇圧コンバータ6を介さずに直接第2蓄電素子7からピーク電力を供給するので、確実に負荷2を起動でき、さらに、負荷2の駆動定常時には昇圧コンバータ6を介して第1蓄電素子4から電力を供給するので、蓄電素子の数量を減らすことができる上、昇圧コンバータ6に大電流が流れないので、昇圧コンバータ6の構成部品を小型化できる。
【選択図】図1
Description
本発明は主電源の異常に対して負荷へ継続して電力を供給する非常用電源装置に関するものである。
近年、地球環境保護の観点からハイブリッドカーや電気自動車の開発が急速に進められており、それに伴い車両の制動についても、従来の機械的な油圧制御から電気的な油圧制御への各種の提案がなされてきている。また、従来のエンジン駆動による車両も含めて、エンジンへの負担を軽減し燃費向上と排ガス低減を図るために、電動パワーステアリングの搭載率が向上してきている。
しかし、その主電源として用いられるバッテリにおいて、断線やケーブル外れ等が起こり電力の供給が絶たれると、電気的な油圧制御ができなくなり車両の制動が不可能になる可能性がある。また、電動パワーステアリングも機能しなくなるので操舵力が突然増加し、自在な操舵が困難になる可能性がある。そこで、バッテリとは別に補助電源として大容量キャパシタ等の蓄電素子を搭載することにより、非常時にも車両が安全に停車するまで制動や操舵を可能にするための非常用電源装置が開発されている。
このような非常用電源装置として、例えば特許文献1に示すような非常用電源装置が提案されている。図2はこの非常用電源装置の主要部分における概略ブロック回路図を示す。主電源101はバッテリからなり、負荷102は電気的な油圧制御による車両制動装置や電動パワーステアリングからなる。これらの間には、主電源101の補助電源としての非常用電源装置103が接続されている。
非常用電源装置103には非常時に負荷102に供給する電力を蓄えるために、直並列接続された複数のキャパシタ104が内蔵されている。キャパシタ104は急速充放電特性に優れるので、非常時に負荷102に対して迅速に電力を供給できる。ここで負荷102を駆動するためには主電源101の通常電圧である約14ボルトが必要なので、1個当たりのキャパシタ104の定格電圧が2ボルトであるとすると、7個直列に接続する必要がある。しかし、キャパシタ104は直列接続すると容量が減少するので、非常時に負荷102が消費する電力を蓄電するためには、7個直列のキャパシタ104を複数列並列にして容量を増やす必要がある。図2の例では2列並列としている。従って、1個当たりのキャパシタ104の容量をCとすると、蓄電できる総電荷量は全容量2C/7×電圧14ボルト=4Cとなる。この総電荷量は非常時に負荷102が消費する電力を十分まかなうことができる上、負荷102の駆動下限電圧(例えば11ボルト)以上を維持し続けることができる電荷量に相当する。
ここで、非常時に負荷102が消費する電流について説明する。負荷102として車両制動装置を用いた場合、非常時に車両が停車するまでのブレーキ操作を数回(例えば2回)行える必要がある。これは、万一1回目のブレーキ操作で車両を停止させられなかった場合、2回目のブレーキで確実に停止させるためである。車両制動装置はブレーキをかけた瞬間は短時間に大電流(以下、ピーク電流といい、その時の電力をピーク電力という)を消費するが、それ以降は車両制動装置の駆動定常電流のみを消費する特性を有する。この消費電流の経時特性図を図3に示す。図3において、横軸は時間を、縦軸は消費電流をそれぞれ示す。図3に示すようにブレーキをかけた瞬間、すなわち時間t0からt1の間は短時間にピーク電流が消費され、その後t1からt2までは定常電流が消費される。さらに2回目のブレーキをかけると、その瞬間(時間t2からt3)にピーク電流が消費され、その後t3からt4まで定常電流が消費される。時間t4では2回分のブレーキ操作により、すでに車両が停止しているので、これ以上車両制動装置を駆動させ続ける必要がない。ゆえに、駆動を停止しても構わない。従って、図3の太線で囲まれた面積の電荷量と、負荷102の駆動下限電圧以上を維持できる電荷量の合計よりも、キャパシタ104の総電荷量が大きければ、非常時に車両制動が十分可能となることがわかる。このような負荷102の消費電流特性も考慮してキャパシタ104の総電荷量を決定している。
なお、図3では負荷102が車両制動装置の場合について説明したが、電動パワーステアリングの場合も操舵した瞬間にピーク電流が消費され、その後の駆動定常時は消費電流が少なくなるので、図3と同様の消費電流経時特性を示す。従って、負荷102が電動パワーステアリングの場合も、図3の特性を考慮してキャパシタ104の総電荷量を決定すればよい。
ここで、非常用電源装置103の構成の説明に戻る。非常用電源装置103にはキャパシタ104を充電する充電回路105、主電源101の電圧を検出する電圧検出回路107、および主電源101とキャパシタ104のいずれかの電力を負荷102に供給するよう切り替える切替スイッチ108からなる電力系の回路が構成されている。また、充電回路105、電圧検出回路107、および切替スイッチ108を制御するために、これらと電気的に接続されたマイクロコンピュータからなる制御部109が設けられている。なお、図2では電力系配線を太線で、制御系配線を細線で、それぞれ示した。
次に、このような非常用電源装置103の動作について説明する。車両起動のためにイグニションスイッチ(図示せず)がオンになると、制御部109は切替スイッチ108を図2に示す方向に切り替え、主電源101を選択する。これにより、主電源101の電力が負荷102に供給される。同時に制御部109は主電源101の電力をキャパシタ104に充電するように充電回路105に指示する。これにより、キャパシタ104には非常時に備えて電力が充電される。なお、充電回路105はキャパシタ104が満充電になれば主電源101からの充電を停止する。
その後、制御部109は電圧検出回路107により主電源101の電圧を監視する。万一、主電源101が異常電圧(例えば負荷102の動作下限電圧である11ボルト以下)になれば、制御部109は直ちに切替スイッチ108をキャパシタ104側に切り替える。これにより、負荷102にはキャパシタ104に蓄えられた電力が迅速に供給されるので、何らかの理由で主電源101からの電力供給が断たれても、継続して負荷102が動作し続けられる。従って、車両制動や操舵が可能となり、安全性を確保できる。
しかし、このような非常用電源装置103は非常時に負荷102が消費する電力を蓄電するために多数のキャパシタ104を必要とするので、非常用電源装置103が大型化してしまう。そこで、キャパシタ104の必要数を減らした構成の非常用電源装置が特許文献2に提案されている。図4は特許文献2の提案を非常用電源装置に適用した際の主要部分の概略ブロック回路図を示す。図4において、図2と同じ構成には同じ番号を付して詳細な説明を省略する。また、図4の太線と細線の意味も図2と同じである。
すなわち、図4の構成の特徴は、キャパシタ104と充電回路105の接続点、および切替スイッチ108の間に昇圧コンバータ110を設けた点である。これにより、非常時にはキャパシタ104の電圧を昇圧コンバータ110で昇圧して負荷102に供給できるので、キャパシタ104における電圧を低くすることができる。そのため、直列数(キャパシタ104を直列に接続した数量)を少なくできるので、キャパシタ104の全体数量を減らすことができる。但し、昇圧コンバータ110の入力電圧と出力電圧の差が大きくなれば効率が低下し損失が大きくなるので、キャパシタ104における電圧をあまり低くすることはできない。そこで、ここでは具体的に2個のキャパシタ104を直列に接続して4ボルトとする構成とした。この場合、図2で説明したように非常時に必要な総電荷量は4Cであるので、図4に示すように2個のキャパシタ110を直列に接続したものを2列並列に接続することにより、総電荷量4C(=総容量C×電圧4ボルト)を確保している。この結果、従来14個必要であったキャパシタ104が4個に低減でき、非常用電源装置103の小型化が可能となる。
特開2005−28908号公報
特開2005−112250号公報
図3に示す従来の非常用電源装置103は確かに主電源101の異常時にも負荷102に電力を供給し続けられる上、小型化が可能となる。しかし、そのために必要な昇圧コンバータ110は動作開始時の応答性に遅れを生じる特性を有する。そのため、負荷102の起動時におけるピーク電流が流れる時間(図3のt0からt1や、t2からt3)が極めて短い用途の場合には、昇圧コンバータ110の起動が追いつかず、ピーク電流を供給できないという課題があった。
また、昇圧コンバータ110にはピーク電流が流れるので、昇圧コンバータ110に用いられるスイッチング素子(図示せず)の放熱特性を向上するための大型ヒートシンクや、大電流対応の大型配線材が必要となる。その結果、キャパシタ104の数量を減らせても昇圧コンバータ110が大型化してしまい、総合的には確かに図2の構成より非常用電源装置103を小型化できるものの、小型化率は必ずしも高くなかった。従って、依然として非常用電源装置103が大きいという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、非常時の高応答電力供給と小型化を両立する非常用電源装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の非常用電源装置は昇圧コンバータによって出力電圧が昇圧される第1蓄電素子と、直接負荷に電力供給を行う第2蓄電素子を設ける構成としたものである。本構成によって瞬間的なピーク電力を負荷に供給する際は昇圧コンバータを介さない第2蓄電素子から直接供給し、負荷の駆動定常時は昇圧コンバータを通して第1蓄電素子から電力を供給する。その結果、前記目的を達成することができる。
本発明の非常用電源装置によれば、高応答性が要求される負荷の起動時のみ、応答遅れを生じる昇圧コンバータを介さずに直接第2蓄電素子からピーク電力を供給するので、確実に負荷を起動できる。さらに、負荷の駆動定常時には昇圧コンバータを介して第1蓄電素子から電力を供給するので、従来の図4と同様に蓄電素子の数量を減らすことができる上、昇圧コンバータに大電流が流れないので、ヒートシンクや配線材も小型化できる。これらのことから、高応答電力供給と小型化を同時に満たすことが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における非常用電源装置のブロック回路図である。なお、図1の配線において、太線と細線の意味は従来の図2と同じである。
図1は、本発明の実施の形態における非常用電源装置のブロック回路図である。なお、図1の配線において、太線と細線の意味は従来の図2と同じである。
図1において、主電源1はバッテリからなり、負荷2は車両制動装置や電動パワーステアリングからなる。これらの間には、主電源1の補助電源としての非常用電源装置3が接続されている。
非常用電源装置3は次の構成からなる。まず、第1蓄電素子4は従来の図4の構成と同様にキャパシタを2個直列に接続したものを2並列として形成した。キャパシタは例えば大容量である電気二重層キャパシタや電気化学キャパシタ等が好適である。なお、第1蓄電素子4にキャパシタを用いた理由は、車両起動時の急速充電が可能となり、非常用電源装置3の動作準備を迅速に完了できるためである。ここで、キャパシタの定格電圧は従来と同様に2ボルトであるので、1個当たりの容量をCとすると、第1蓄電素子4の総電荷量は4Cとなる。ゆえに、第1蓄電素子4は非常時に少なくとも負荷2が消費する総電力を十分まかなえるだけ蓄電することができる。
また、第1蓄電素子4には充電回路5が接続されている。これにより、第1蓄電素子4を充電している。第1蓄電素子4と充電回路5の接続点には昇圧コンバータ6の入力端子6aが接続されている。昇圧コンバータ6の出力端子6bには第2蓄電素子7が接続されている。
第2蓄電素子7には第1蓄電素子4と同じ定格のキャパシタを用いている。第2蓄電素子7にもキャパシタを用いた理由は、第1蓄電素子4と同様に車両起動時に動作準備を迅速に完了させるためと、非常時に負荷2が起動する際に消費されるピーク電力を高応答に供給するためである。ここで、ピーク電力の高応答供給のためには、第2蓄電素子7は単純には図3のピーク電流部分の面積に相当する電荷量があればよいことになるが、それと同時に負荷2に対して直接電力を供給する必要があるので、第2蓄電素子7の出力電圧は14ボルトでなければならない。さらに、ピーク電力供給中に負荷2の駆動下限電圧(11ボルト)以上を維持し続けなければならない。従って、ここでは第2蓄電素子7の出力電圧が14ボルトから11ボルトの範囲を確保する最低限の数量として、7個のキャパシタを直列に接続するのみの構成とした。これにより、第2蓄電素子7の総電荷量は2Cになるが、図3のピーク電流を1回分供給するには十分である。以上のことから、第2蓄電素子7は負荷2を駆動可能な電圧が出力でき、非常時に少なくとも負荷2が消費する1回分のピーク電力を蓄電する構成とすればよい。
これらの構成により、キャパシタの必要総数は11個となり、従来の図2の構成よりも少なくすることができた。
また、主電源1には電圧を検出するための電圧検出回路8が接続されている。これにより、主電源1の非常時における電圧低下を検出している。また、主電源1の非常時に、主電源1から第1蓄電素子4や第2蓄電素子7に切り替えて電力を供給し続けるための切替スイッチ9が設けられている。切替スイッチ9は3端子スイッチ構成であり、その第1入力端子9aには出力端子6bと第2蓄電素子7の接続点が、第2入力端子9bには電圧検出回路8が、共通端子9cには負荷2がそれぞれ接続されている。
以上に説明した回路は図1に太線で示した電力系回路を構成する。
次に、図1の細線で示した制御系回路について説明する。充電回路5や昇圧コンバータ6の動作制御、電圧検出回路8の電圧検出、および切替スイッチ9の切り替え制御は、これらと電気的に接続された制御部10により司られている。制御部10は例えばマイクロコンピュータから構成されている。
次に、図1の非常用電源装置3の動作について説明する。
まず、車両起動のためにイグニションスイッチ(図示せず)がオンになると、制御部10は図1に示すように第2入力端子9bを選択するように切替スイッチ9を切り替える。これにより、主電源1が選択され、その電力が負荷2に供給される。同時に制御部9は主電源1の電力を第1蓄電素子4に充電するように充電回路5に指示する。これにより、第1蓄電素子4に電力が蓄電される。なお、この際に第1蓄電素子4へは定電流で充電されるように充電回路5により制御される。また、この時第2蓄電素子7にも充電しておく必要があるが、充電回路5と第2蓄電素子7の間には昇圧コンバータ6が接続されているので、制御部10は昇圧コンバータ6も起動する。これにより、充電回路5の出力が昇圧コンバータ6で昇圧されて第2蓄電素子7に充電される。
このような動作により、第1蓄電素子4と第2蓄電素子7には非常時に備えて電力が充電される。制御部10は、第1蓄電素子4と第2蓄電素子7が満充電になれば主電源1からの充電を停止するように充電回路5と昇圧コンバータ6を制御する。これにより、主電源1の正常時には昇圧コンバータ6が停止しているので、昇圧コンバータ6が駆動し続けることによる電力の無駄を低減している。
その後、制御部10は電圧検出回路8の検出電圧出力を読み込むことにより主電源1の電圧を監視する。万一、主電源1の電圧が既定値以下(例えば負荷2の動作下限電圧である11ボルト以下)の異常電圧になれば、制御部10は直ちに切替スイッチ9を第2入力端子9bから第1入力端子9aに切り替える。これにより、主電源1に替わって第2蓄電素子7が選択されるので、負荷2には第2蓄電素子7に蓄えられた電力が直接、迅速に供給される。その結果、負荷2が図3の時間t0からt1におけるピーク電流を消費しても十分な応答性で電力供給が得られ、継続して動作し続けられる。
同時に、制御部10は負荷2が定常状態で駆動する時の電力を供給し続けるために、昇圧コンバータ6を起動する。その結果、図3において負荷2が駆動定常電流を消費する時間t1の時点では昇圧コンバータ6の起動が完了しているので、第1蓄電素子4から負荷2に電力が供給される。これにより、時間t1以降も引き続き負荷2が動作し続けられる。
ここで、時間t1以降は第2蓄電素子7がピーク電力を負荷2に供給した後なので、蓄電された電力が減少している。従って、第1蓄電素子4の電力は負荷2に供給されると同時に第2蓄電素子7の充電も行うことになる。この場合、昇圧コンバータ6の出力端子6bの電圧は負荷2の駆動定常電圧である14ボルトになるように昇圧しているので、第2蓄電素子7が満充電電圧(14ボルト)に至れば第2蓄電素子7への充電は停止する。
時間t1からt2の電流は図3に示すようにピーク電流に比べて非常に小さいので、昇圧コンバータ6は従来の図4の構成のようにピーク電流を考慮した構成とする必要がない。従って、昇圧コンバータ6に使用されるスイッチング素子の発熱は電流の二乗に比例するので発熱量が著しく低減され、ヒートシンクを大幅に小型化できる。さらに、流れる電流が小さいと、配線材による損失(これも電流の二乗に比例する)が極めて小さくなるので、その分、配線材を小さくしてもよいことになる。これらの結果、昇圧コンバータ6は図4の構成に比べ、極めて小型化することができる。従って、キャパシタの数量は従来の図4の構成より7個多くなるものの、昇圧コンバータ6が大幅に小型化されるので、総合的な非常用電源装置3の大きさは本実施の形態の構成が最も小さくなった。
次に図3の時間t2になると、再び負荷2にピーク電流を供給する必要があるが、この場合は既に昇圧コンバータ6が起動しているので、第1蓄電素子4からも電力を供給することができる。しかし、昇圧コンバータ6は駆動定常電流までしか供給できない構成であるので、時間t2からt3の間は第1蓄電素子4から供給される電流の不足分を第2蓄電素子7から供給することで負荷2を駆動し続けている。その後(時間t3以降)の動作は時間t1以降の動作と同様である。
以上の構成、動作により、主電源1の非常時に、ピーク電力も含めた必要電力を負荷2へ高応答に供給し続けることが可能な小型の非常用電源装置を実現できた。
なお、本実施の形態で述べた第1蓄電素子4や第2蓄電素子7に用いたキャパシタの仕様や数量、接続方法は、負荷2が必要とする電力特性等に応じて適宜変更してもよい。
本発明にかかる非常用電源装置によれば、高応答電力供給と小型化を同時に実現できるので、特に、車両の制動を電気的に行う電子ブレーキシステムや操舵力を低減する電動パワーステアリング等の非常用補助電源として有用である。
1 主電源
2 負荷
3 非常用電源装置
4 第1蓄電素子
5 充電回路
6 昇圧コンバータ
6a 入力端子
6b 出力端子
7 第2蓄電素子
8 電圧検出回路
9 切替スイッチ
9a 第1入力端子
9b 第2入力端子
9c 共通端子
10 制御部
2 負荷
3 非常用電源装置
4 第1蓄電素子
5 充電回路
6 昇圧コンバータ
6a 入力端子
6b 出力端子
7 第2蓄電素子
8 電圧検出回路
9 切替スイッチ
9a 第1入力端子
9b 第2入力端子
9c 共通端子
10 制御部
Claims (4)
- 第1蓄電素子と、
主電源の電力を前記第1蓄電素子に充電する充電回路と、
前記第1蓄電素子と前記充電回路の接続点に入力端子が接続された昇圧コンバータと、
前記昇圧コンバータの出力端子に接続された第2蓄電素子と、
前記主電源の電圧を検出する電圧検出回路と、
前記出力端子と前記第2蓄電素子の接続点に第1入力端子が、前記電圧検出回路に第2入力端子が接続されるとともに、共通端子が負荷に接続された切替スイッチと、
前記充電回路、前記昇圧コンバータ、前記電圧検出回路、および前記切替スイッチが電気的に接続された制御部を有し、
非常時に前記主電源の電圧が既定値以下になれば、前記制御部は前記切替スイッチを前記第2入力端子から前記第1入力端子に切り替えることにより、前記第1蓄電素子、または前記第2蓄電素子の電力を前記負荷に供給する非常用電源装置。 - 第1蓄電素子は非常時に少なくとも負荷が消費する総電力を蓄電する請求項1に記載の非常用電源装置。
- 第2蓄電素子は負荷を駆動可能な電圧が出力でき、非常時に少なくとも負荷が消費する1回分のピーク電力を蓄電する請求項1に記載の非常用電源装置。
- 第1蓄電素子、および第2蓄電素子はキャパシタである請求項1に記載の非常用電源装置。
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- 2006-05-31 JP JP2006151228A patent/JP2007325381A/ja active Pending
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