JP2007325371A - 電源装置 - Google Patents

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裕久 田辺
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卓也 石井
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Abstract

【課題】抵抗性負荷に可変制御された直流の出力電圧を供給する電源装置において、負荷に高電圧で大電流を供給する動作時に対して、低電圧で小電流となるような場合にも適切に過電流保護動作ができる電源装置を提供する。
【解決手段】電源装置は、コンバータ11と、コンバータ11の出力電流を検出して電流検出信号を出力する電流検出回路12と、入力される出力制御信号に応じて増加する過電流保護設定値を生成する設定回路13と、出力制御信号に応じてコンバータ11の出力電圧を制御するとともに、電流検出信号が過電流保護設定値以下となるようにコンバータ11の出力電流を制限する制御回路15とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器に直流の出力電圧を供給する電源装置に関し、特に過電流保護機能を有する電源装置に関するものである。
一般的な電源装置においては、出力短絡などの原因による過電流から構成部品及び電源装置自身を保護するために、過電流保護回路が具備されている。
図6および図7は特許文献1に開示された従来の過電流保護回路を有するDC−DCコンバータの一例を示す。図6は特許文献1に示されたDC−DCコンバータの構成を示し、図7は特許文献1に示されたDC−DCコンバータにおける入力電圧Vinと入力電流Iinの相関図を示している。
図6に全体を示すDC−DCコンバータ80は、ハイサイドスイッチ81、ローサイドスイッチ82、インダクタ83、キャパシタ84、検出抵抗85およびDC−DCコンバータ制御IC86から構成される。また、DC−DCコンバータ制御IC86は、スイッチング制御部87と過電流保護動作判定部88から構成され、過電流保護動作判定部88は、入力電流検出部89と入力電圧検出部90から構成される。
DC−DCコンバータ80は、ハイサイドスイッチ81およびローサイドスイッチ82が交互にオン・オフし、スイッチング電圧VLxを生成する。インダクタ83とキャパシタ84はスイッチング電圧VLxを平滑して、直流の出力電圧Voutを出力する。また、スイッチング制御部87は出力電圧Voutを検出し、所定値となるようにハイサイドスイッチ81とローサイドスイッチ82のオン・オフ時間比を調整する。例えば、出力電圧Voutが増加した場合は、スイッチング制御部87でハイサイドスイッチ81をオフ、ローサイドスイッチ82をオンする時間を延長し、出力電圧Voutが減少するようにフィードバックがかかる。出力電圧Voutが減少した場合も同様にフィードバックがかかり、出力電圧Voutは一定電圧に保たれる。
入力電流検出部89では検出抵抗85に流れる入力電流Iinを検出し、入力電圧検出部90ではキャパシタ91の両端の電圧を検出する。検出抵抗85の抵抗値が小さいため、キャパシタ91の両端の電圧は、入力電圧Vinとしてよい。過電流保護動作判定部88は、これらの検出部89,90から得られる入力電流値と入力電圧値に基づいて過電流保護動作を行わせるか否かを判定する。そして所定の正常動作域から外れたと判断すると、スイッチング制御部87へ停止信号Sstopを出力する。スイッチング制御部87は、制御信号Sctlによってハイサイドスイッチ81とローサイドスイッチ82の動作を停止する。
正常動作域は、図7に示すように、入力電流Iinの最大値と入力電圧Vinの最大値と、それらの積である最大入力電力によって規定される。即ち、DC−DCコンバータ80は、最大入力電圧以下、最大入力電流以下、および最大入力電力以下において正常動作し、この正常動作域を超えた場合には、DC−DCコンバータ80は動作を停止する過電流保護動作を行う。
以上のように、特許文献1に開示されたDC−DCコンバータである電源装置は、入力電流の検出による低損失化と、さらに入力電圧検出による一定の最大入力電力の制限によって入力電圧の変動に対応している。
特開2002−84742号公報
電源装置の出力電力の供給先が、例えば携帯電話の送信系パワーアンプのような抵抗性負荷であり、出力電圧を可変制御する場合、出力電流は出力電圧に対して単調増加する。電源装置の出力電圧、即ちパワーアンプの電源電圧を可変制御するのは、携帯電話と基地局との距離に応じて送信電力の調整が行われるからである。しかしながら、従来の電源装置では、過電流保護回路は出力電圧が一定に制御されている場合を想定したものであり、一定の出力電流に達すると過電流保護動作を行うものであった。このため、上記のような抵抗性負荷に、従来の過電流保護回路を備えた電源装置から電力を供給すると、低出力時に大電流が出力されているにもかかわらず異常が検出されないといった問題が起こり得る。
本発明では、抵抗性負荷に対して可変制御された直流の出力電圧を供給する電源装置において、負荷に高電圧で大電流を供給する動作時に対して、低電圧で小電流となるような場合でも適切に過電流保護動作が作動する電源装置の提供を目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明の電源装置においては、直流の入力電圧を直流の出力電圧に変換して出力するとともに、前記出力電圧の増加に応じて連続的または段階的に出力電流の制限値が増加する。具体的には、直流の入力電圧を直流の出力電圧に変換して出力するコンバータと、前記コンバータの出力電流を直接的または間接的に検出して電流検出信号を出力する電流検出回路と、前記出力電圧の増加に応じて連続的または段階的に増加する過電流保護設定値を生成する設定回路と、出力制御信号が入力されて前記出力電圧が所定値となるように前記コンバータを制御し、前記電流検出信号が前記過電流保護設定値以下となるように前記出力電流を制限する制御回路と、を備えた構成を有する。
ここで、前記制御回路は、入力される出力制御信号に応じて前記出力電圧を制御し、前記設定回路は、前記出力制御信号のレベルに対して単調増加あるいは単調減少する前記過電流保護設定値を生成する構成としても良い。あるいは、前記設定回路は、前記出力電圧を分圧する複数の抵抗器を有しても良く、前記制御回路は、前記出力電圧を検出する複数の抵抗器を有し、前記設定回路の有する複数の抵抗器は、前記制御回路の有する複数の抵抗器と兼用する構成としても良い。
また、前記設定回路は、前記コンバータの入力電流を検出して前記電流検出信号を生成する構成としても良い。
また、前記コンバータはスイッチング素子とインダクタを有するスイッチングコンバータであって、前記電流検出回路は、前記スイッチング素子または前記インダクタに流れる電流を検出して前記電流検出信号を出力する構成としても良い。
また、前記コンバータは、入出力間に制御トランジスタを有するシリーズドロッパであって、前記電流検出回路は、前記制御トランジスタに流れる電流を検出して前記電流検出信号を出力する構成としても良い。
以上の構成により、出力電圧の増加とともに過電流保護設定点が大きくなるので、負荷に高出力電圧で大出力電流を供給する動作時に対して、低出力電圧で小出力電流となるような場合にも適切に過電流保護動作が可能となる。
本発明によれば、パワーアンプ等のように動作電圧と動作電流が正の相関を有する抵抗性負荷に対して、可変制御された出力電圧を供給する電源装置において、出力電圧の変化に適した過電流保護動作が可能となる。
《第1の実施形態》
以下、本発明の電源装置に係る好適な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る第1の実施形態の電源装置の構成を示す回路図である。
図1に示すように、本発明に係る第1の実施形態の電源装置は、コンバータ11、電流検出回路12、設定回路13および制御回路15を具備している。バッテリー1は、例えば携帯機器の各電子回路に直流の入力電圧Vinを供給している。図1に示す電電装置は、バッテリー1から入力電圧Vinが供給されて、負荷であるパワーアンプ30に電源電圧を出力する。
コンバータ11は、PMOSFET(PチャンネルMOSFET)であるハイサイドスイッチ16、NMOSFET(NチャンネルMOSFET)であるローサイドスイッチ17、インダクタ18、キャパシタ19を有して構成される降圧型コンバータである。コンバータ11において、ハイサイドスイッチ16およびローサイドスイッチ17が交互にオン・オフし、スイッチング電圧VLxを生成する。インダクタ18とキャパシタ19はスイッチング電圧VLxを平滑し、直流の出力電圧Voutを出力する。インダクタ18は、ハイサイドスイッチ16のオン期間中にバッテリー1からエネルギーが供給されて蓄積し、ハイサイドスイッチ16のオフ期間中に出力へ放出する。従って、ハイサイドスイッチ16のオン期間が長いほど、コンバータ11が出力する電力は大きくなる。1スイッチング周期に占めるハイサイドスイッチ16のオン期間はデューティ比と呼ばれ、出力電圧Voutはデューティ比Dを用いて次式(1)のように表される。
Vout=D×Vin (1)
電流検出回路12は、出力電流Ioutが流れる検出抵抗20と、差動アンプ21から構成される。検出抵抗20の両端電圧は差動アンプ21に入力されて増幅される。この構成により、差動アンプ21は出力電流Ioutに比例した電流検出信号SIoutを生成する。設定回路13は、抵抗器22および抵抗器23を具備している。設定回路13は、後述する出力電圧設定信号Sctrを抵抗器22と抵抗器23で分圧した信号を、過電流保護設定信号SImaxとして出力する。
制御回路15は、エラーアンプ14、可変電圧源24、エラーアンプ25、ダイオード26、ダイオード27、三角波発振器28および比較器29を具備して構成される。可変電圧源24は、出力電圧設定信号Sctrに応じた基準電圧Vrefを出力する。即ち、基準電圧Vrefは、出力電圧設定信号Sctrによって電源装置外部から制御可能である。携帯機器においては、出力電圧設定信号Sctrは、パワーアンプの電力調整のためにCPUからの指令信号がDAC(Digital-to-Analog Converter:DA変換器)等を介して出力される電圧信号であって、これを基準電圧Vrefとして用いても構わない。
エラーアンプ25には、基準電圧Vrefと出力電圧Voutが入力され、両者の誤差を増幅した電圧誤差信号Veが出力される。電圧誤差信号Veは、出力電圧Voutが基準電圧Vrefより大きくなろうとすると低下する信号である。一方、エラーアンプ14には、過電流保護設定信号SImaxと電流検出信号SIoutが入力され、両者の誤差を増幅した停止信号Sstopとして出力する。停止信号Sstopはダイオード27を通して、電圧誤差信号Veはダイオード26を通して比較器29の反転入力に信号Serとして入力される。信号Serは、電圧誤差信号Veと停止信号Sstopのうち低いレベルの信号に各ダイオードの順方向降下電圧を加えたレベルの信号として比較器29に入力される。三角波発振器28では、所定の周期で増減を繰り返す三角波信号Splを出力する。比較器29において、信号Serと三角波信号Splを比較し、制御信号Sctlを出力する。制御信号Sctlは、信号Serが低いとハイレベルの期間が長くなるパルス信号であり、ハイサイドスイッチ16とローサイドスイッチ17の各ゲートに入力され、これらのスイッチング素子をドライブする。
図1の電源装置の通常動作時では、停止信号Sstopは電圧誤差信号Veよりも高レベルのため動作に影響せず、電圧誤差信号Veが働く。制御回路15は出力電圧Voutを検出し、所定値となるようにハイサイドスイッチ16とローサイドスイッチ17のオン・オフ時間比を調整する。例えば、出力電圧Voutが基準電圧Vrefよりも高くなった場合は、制御回路15でハイサイドスイッチ16をオフ、ローサイドスイッチ17をオンする時間を延長する。即ち、デューティ比Dを低下させることによって出力電圧Voutが減少するようにフィードバックがかかる。逆に、出力電圧Voutが基準電圧Vrefよりも減少した場合には、デューティ比Dを増加させることによって出力電圧Voutが上昇するようにフィードバックがかかる。以上のような動作によって出力電圧Voutは基準電圧Vrefに一致するように制御される。
次に、負荷の異常によって出力電流Ioutが大きくなり、電流検出信号SIoutが過電流保護設定信号SImaxに達すると、停止信号Sstopが低下する。即ち、過電流を検出した場合には、停止信号Sstopが電圧誤差信号Veよりもローレベルとなり、デューティ比Dが減少して、出力電圧Voutを低下させる。この場合、電流検出信号SIoutと過電流保護設定信号SImaxが等しくなるようにフィードバックが働き、出力電流Ioutは一定電流のまま出力電圧Voutが垂下する。
さて、過電流保護設定信号SImaxは出力電圧設定信号Sctrを抵抗器22と抵抗器23で分圧した信号であるので、出力電圧設定信号Sctrに比例する。前述のように、出力電圧設定信号Sctrと基準電圧Vrefが比例または同一の電圧信号であれば、出力電圧Voutもまた出力電圧設定信号Sctrに比例する。従って、出力電圧Voutが垂下する過電流保護動作において、出力電流が制限される一定電流は通常動作時の出力電圧Voutに比例する。
以上のような構成により、電源装置の出力電圧Voutと出力電流Ioutの相関図は図2のようになる。ある出力電圧VoutAに対しては、出力電流Ioutが過電流動作点IoutMaxAを超えると出力電圧Voutは垂下し、出力電流Ioutは過電流動作点IoutMaxAを超えることはない。また、出力電圧VoutAよりも高い電圧の別の出力電圧VoutBに対しては、出力電流Ioutは過電流動作点IoutMaxAよりも高い、過電流動作点IoutMaxBを超えると出力電圧Voutが垂下し、出力電流Ioutは過電流動作点IoutMaxBを超えることはない。
《第2の実施形態》
図3は、本発明に係る第2の実施形態の電源装置の構成を示す回路図である。
図3において、図1に示した第1の実施形態の電源装置と同様の構成要素には同じ番号を付与し、その説明は第1の実施形態の説明を適用し第2の実施例においては省略する。図3の電源装置が図1の電源装置と異なる構成は、出力電圧設定信号Sctrを分圧する設定回路13のかわりに出力電圧を分圧する設定回路13Aを用いた点である。第2の実施形態における設定回路13Aは、抵抗器22A、抵抗器22および抵抗器23から構成され、過電流保護設定信号SImaxはこれらの抵抗器22A,22,23による分圧により生成される。また、第2の実施形態においては、エラーアンプ25の一方の入力として、出力電圧Voutをそのまま用いるのではなく、出力電圧Voutを抵抗器22A,22,23により分圧した電圧を使用している。
設定回路13Aの抵抗器22A、抵抗器22および抵抗器23の各抵抗値をそれぞれR1,R2およびR3とすると、通常動作時において、出力電圧Voutは次式(2)で表される電圧に制御される。
Vout=(1+R1/(R2+R3))×Vref (2)
一方、出力電圧Voutが抵抗器22A,22,23により分圧されて生成される過電流保護設定信号SImaxは、次式(3)で表される。
SImax=R3/(R1+R2+R3)×Vout (3)
以上のように、出力電圧Voutは出力電圧設定信号Sctrによって設定される基準電圧に比例し、過電流保護設定信号SImaxは出力電圧Voutに比例する。従って、前述の第1の実施形態の電源装置と同様に、出力電圧が垂下する過電流保護動作において、出力電流が制限される一定電流は通常動作時の出力電圧Voutに比例する。
《第3の実施形態》
図4は、本発明に係る第3の実施形態の電源装置の構成を示す回路図である。
図4において、図3に示した第2の実施形態の電源装置と同様の構成要素には同じ番号を付与し、その説明は第1の実施形態および第2の実施形態における説明を適用し第3の実施形態においては省略する。図4の電源装置の電源装置が図3の電源装置と異なる構成は、電流検出回路12のかわりに入力電流を検出する電流検出回路12Aを用いている点である。第3の実施形態における電流検出回路12Aは出力側ではなく、キャパシタ31より前の入力側に接続されており、出力電流Ioutのかわりに入力電流Iinを検出する構成である。電流検出回路12Aは、検出抵抗20Aおよび差動アンプ21Aを具備して構成される。
第3の実施形態では、出力電流ではなく入力電流の検出によって過電流保護動作を行う構成である。このように第3の実施形態においては、コンバータ11が降圧型のスイッチングコンバータであるので、出力電流よりも入力電流の方が小さく、その電流検出回路における電力損失が小さくて済む利点がある。
設定回路13Aが抵抗器22A、抵抗器22および抵抗器23を具備して構成されており、過電流保護設定信号SImaxがこれらの抵抗器22A,22,23による出力電圧Voutの分圧により生成される点は、前述の第2の実施形態と同様である。即ち、出力電圧が垂下する過電流保護動作において、出力電流が制限される一定電流は通常動作時の出力電圧Voutに比例する。
尚、第3の実施形態における電流検出回路12Aが入力電流を検出しているため、同じ出力電圧であっても、入力電圧が変動すると過電流動作点が変動してしまう。一定の出力電流Voutに対して、入力電流Iinと入力電圧Vinの積は、出力電流Ioutに比例することから、入力電圧Vinによって電流検出信号を補正する。
第3の実施形態の電源装置においては、入力電流Iinを検出抵抗20Aで検出後、差動アンプ21Aに検出抵抗20Aの両端電圧が入力される。差動アンプ21Aでは、入力電圧Vinを同時に検出しており、検出抵抗20Aの両端電圧と入力電圧Vinの積に比例するように補正のかかった信号SPinが出力される。
図示はしていないが、補正のかかった信号SPinの形成方法としては、例えば、以下のような方法がある。
(1)差動アンプ21Aのゲインが入力電圧Vinに比例するように補正する、
(2)差動アンプ21Aの出力と入力電圧Vinとの乗算結果を信号SPinとする、
(3)近似補正であるが、入力電圧Vinが高いほど差動アンプ21Aの出力が高くなるように、入力電圧Vinを分圧する抵抗対を設け、差動アンプ21Aの出力から抵抗を介して抵抗対の接続点と接続し、この接続点電位を信号SPinとする。
また、補正を信号SPinにかけるのではなく、過電流保護設定信号SImaxにかけてもよい。補正のかかった過電流保護設定信号SImaxの形成方法としては、例えば、以下のような方法がある。
(4)抵抗22と抵抗23の接続点電位に入力電圧Vinに反比例する信号を乗算する、
(5)近似補正であるが、入力電圧Vinが高いほど抵抗22と抵抗23の接続点電位が低くなるように、入力電圧Vinに比例した電流を抵抗22と抵抗23の接続点電位から引き抜く。
尚、上記第1から第3の実施形態においては、コンバータ11の出力電流や入力電流といった直流の電流値を検出し、定電流垂下するような構成で説明してきたが、過電流保護の方法はこれに限ったものではなく、本発明も上記過電流保護動作に限定されるものではない。例えば、上記第1から第3の実施形態のようにコンバータ11がスイッチング式のコンバータのような場合、ハイサイドスイッチ16のようなスイッチング素子やインダクタ18の電流を検出しても構わない。降圧コンバータのインダクタ電流であれば、これを平均化することによって出力電流と等価である。スイッチング素子に流れるスイッチング電流を検出する場合、過電流保護設定値を越えるとスイッチング素子を強制的にターンオフするパルスバイパルス過電流保護動作が知られている。
また、上記第1から第3の実施形態においては、過電流保護の方法として、出力電流が制限値を越えないように出力電圧を低下させる定電流垂下を適用して説明してきたが、本発明は、無論これに限定されるものでもない。背景技術で示した特許文献1のような停止信号を創出して、コンバータの動作を停止しても構わない。定電流垂下ではなく、出力電流Ioutが制限値Ilimitを超えると出力電圧の低下に伴って出力電流が減少する垂下(図5の(a)参照)や、逆に出力電流Ioutが制限値Ilimitを超えると出力電圧の低下に伴って出力電流が増加する垂下(図5の(b)参照)であっても構わない。
また、上記第1から第3の実施形態においては、コンバータ11もスイッチング式のコンバータに限定されない。例えば、入出力間に制御トランジスタを設け、そのインピーダンスを調整することによって出力電圧Voutを制御するシリーズドロッパ方式のコンバータであってもよい。
本発明は、抵抗性負荷に対して可変制御された直流電圧を供給する電源装置において有用である。
本発明に係る第1の実施形態の電源装置の構成を示す回路図である。 本発明に係る第1の実施の形態における過電流保護回路の出力電圧と出力電流の相関図である。 本発明に係る第2の実施形態の電源装置の構成を示す回路図である。 本発明に係る第3の実施形態の電源装置の構成を示す回路図である。 本発明に係る電源装置における別の構成の過電流保護回路の出力電圧と出力電流の相関図である。 従来の電源装置を示す回路図である。 従来の電源装置における入力電圧と入力電流の相関図である。
符号の説明
10 電源装置
11 コンバータ
12 電流検出回路
13 設定回路
13A 設定回路
14 エラーアンプ
15 制御回路
16 ハイサイドスイッチ
17 ローサイドスイッチ
18 インダクタ
19 キャパシタ
20 検出抵抗
21 差動アンプ
20A 検出抵抗
21A 差動アンプ
22 抵抗器
22A 抵抗器
23 抵抗器
24 可変電圧源
25 エラーアンプ
26 ダイオード
27 ダイオード
28 三角波発振器
29 比較器
30 掛け算器
31 キャパシタ
80 DC−DCコンバータ
81 ハイサイドスイッチ
82 ローサイドスイッチ
83 インダクタ
84 キャパシタ
85 検出抵抗
86 DC−DCコンバータ制御IC
87 スイッチング制御部
88 過電流保護動作判定部
89 入力電流検出部
90 入力電圧検出部
91 キャパシタ
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧
Iin 入力電流
Iout 出力電流
VLx スイッチング電圧
SImax 過電流保護設定信号
Sctr 出力電圧設定信号
Ve 誤差信号
Sstop 停止信号
Spl 三角波
Ser 信号
Sctl 制御信号
SIout 信号
SPin 信号
VoutA 出力電圧
VoutB 出力電圧
IoutA 出力電流
IoutMaxA 過電流保護設定値
IoutB 出力電流
IoutMaxB 過電流保護設定値
Vin1 入力電圧
Iin1 入力電流
Vout 出力電圧
VLx1 スイッチング電圧

Claims (8)

  1. 直流の入力電圧を直流の出力電圧に変換して出力するコンバータと、
    前記コンバータの出力電流を直接的または間接的に検出して電流検出信号を出力する電流検出回路と、
    前記出力電圧の上昇に応じて連続的または段階的に上昇する過電流保護設定値を生成する設定回路と、
    出力制御信号が入力されて前記出力電圧が所定値となるように前記コンバータを制御し、前記電流検出信号が前記過電流保護設定値以下となるように前記出力電流を制限する制御回路と、
    を具備する電源装置。
  2. 前記制御回路は、入力された出力制御信号に応じて前記出力電圧を制御し、
    前記設定回路は、前記出力制御信号のレベルに対して単調増加あるいは単調減少する前記過電流保護設定値を生成する請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記設定回路は、前記出力電圧を分圧する複数の抵抗器を有する請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記制御回路は、前記出力電圧を検出する複数の抵抗器を有し、
    前記設定回路の有する複数の抵抗器は、前記制御回路の有する複数の抵抗器と兼用することを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記設定回路は、前記コンバータの入力電流を検出して前記電流検出信号を生成する請求項1に記載の電源装置。
  6. 前記コンバータは、スイッチング素子とインダクタを有するスイッチングコンバータであって、
    前記電流検出回路は、前記スイッチング素子または前記インダクタに流れる電流を検出して前記電流検出信号を出力するよう構成された請求項1に記載の電源装置。
  7. 前記コンバータは、入出力間に制御トランジスタを有するシリーズドロッパ方式であって、
    前記電流検出回路は、前記制御トランジスタに流れる電流を検出して前記電流検出信号を出力する請求項1に記載の電源装置。
  8. 直流の入力電圧を直流の出力電圧に変換して出力するとともに、前記出力電圧の増加に応じて連続的または段階的に出力電流の制限値が増加するよう構成された電源装置。
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