JP2007323344A - モデリングシステム、およびモデリング方法 - Google Patents

モデリングシステム、およびモデリング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組み合わされる複数の部品の設計の簡略化を図ること。
【解決手段】 構成部品11に要素形状データベースに格納された要素形状部12を付加した新たな第1の部品のモデルを生成し、構成部品11の取り付け位置の周囲の構成部品13,14に要素形状部12に対応する要素形状部15,16を付加する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、部品を設計するためのモデリングシステム、およびモデリング方法に関する。
筐体等の部品の設計には3次元CAD(computer-aided design )が用いられる。特許文献1には、部分形状の寸法及び配置パラメータをデータベース化し、それらを読み出し、組み立てて3次元ソリッドモデルを作成する。作成したモデルをデータベース化して、設計工程の簡略化を図った技術が開示されている。
特開2001−155185号公報
上述した技術では、単一の部品の設計工程の簡略化を図っているが、多くの部品は他の部品との組み合わせで製品ができあがる。そこで、組み合わされる複数の部品の設計の簡略化を図ることが望まれている。
本発明の目的は、組み合わされる複数の部品の設計の簡略化を図ることが可能なモデリングシステムおよびモデリング方法を提供することにある。
本発明の一例に係わるモデリングシステムは、第1の部品のモデルが格納される第1モデルデータベースと、前記第1の部品が取り付けられる位置の周辺に設けられる第2の部品のモデルが格納される第2モデルデータベースと、第1の要素形状のモデルと前記第1の要素形状に対応する第2の要素形状とが格納される要素形状データベースと、前記第1の部品に前記第1の要素形状を付加した新たな第1の部品のモデルを作成する第1モデル変更部と、前記第1の部品の取り付け位置の周囲の第2の部品のモデルを第1の要素形状に対応する第2の要素形状に応じて変更する第2モデル変更部とを具備することを特徴とする。
本発明の一例に係わるモデリング方法は、第1の部品に要素形状データベースに格納された第1の要素形状を付加した新たな第1の部品のモデルを生成し、前記第1の部品の取り付け位置の周囲の第2の部品のモデルを前記要素形状データベースに格納された前記第1の要素形状に対応する第2の要素形状のモデルに応じて変更することを特徴とする。
本発明の一例に係わる、コンピュータに部品のモデリングを実行させるCADプログラムは、前記コンピュータに、第1の部品に要素形状データベースに格納された第1の要素形状を付加した新たな第1の部品のモデルを生成する処理を実行させる手順と、前記コンピュータに、前記第1の部品の取り付け位置の周囲の第2の部品のモデルを前記要素形状データベースに格納された前記要素形状に対応する第2の要素形状のモデルに応じて変更するする処理を実行させる手順とを具備することを特徴とする。
組み合わされる複数の部品の設計の簡略化を図ることが可能になる。
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。
図1は、3次元モデリングシステムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すモデリングシステムは、コンピュータによって実行され、入力部1、CADモデルデータベース(第1,第2,第3モデルデータベース)2、要素形状データベース3、属性データベース4、自動モデリングシステム部5、CAD本体部6、およびグラフィックディスプレイ7を有する。
入力部1は、ユーザがCAD本体部6に対しモデリングに必要な情報を入力するための入力部である。
CADモデルデータベース2は、CADモデルである部品の形状データやアセンブリデータが管理されているデータベース部である。
要素形状データベース3は、ボス・リブ等の部品の一部の構成要素となっている要素形状のモデルと属性情報とが管理されているデータベース部である。属性情報は、ある要素形状に対応する要素形状の情報のことである。例えば、ある部品に設けられる突起形状のモデルに対応して他の部品に設けられる穴形状のモデルの上のことである。 属性データベース4は、部品に含まれる要素形状(第3の要素形状)に付加するための属性情報が格納されているデータベース部である。既に入力部から逐次形状を構築したCADモデルデータベース2の中の1つのCADモデルに要素形状がモデリングされている場合に、自動モデリングシステム部5によって部品の取り付け位置の周辺の部品(第4の部品)に第3モデルデータベースとしてのCADモデルデータベース2に格納された要素形状(第4の要素形状)に応じた自動モデリングを行うための必要な属性情報を付加したと場合がある。この際、属性データベース4より属性情報を取り出し要素形状に属性情報を付加する。属性データベース4にはこのための属性情報群が管理されている。
自動モデリングシステム部5は、CADモデルに対し要素形状データベース3の要素形状や属性データベース4の属性情報を関連付けするシステム部である。また、関連付けされた要素形状は常に自動モデリングシステム部5が把握している。このためアセンブリを構成する部品内の2部品にそれぞれ要素形状が存在し関連をもった形状である場合、一方の要素形状が設計変更によって位置の変更または削除された場合、関連を持つもう片方の要素形状に自動モデリングシステム部5により、瞬時に位置移動または削除の処理が可能となる。
CAD本体部6は、自動モデリング以外のモデリング作業を実施する部分である。グラフィックディスプレイ7は、CADモデルデータベース2、要素形状データベース3、属性データベース4、CAD本体部6及び自動モデリングシステム部5で計算された結果を表示する。これにより随時ユーザがモデリング状況を認識することが可能となる。
図2は、CAD本体部6の基本機能でモデリングされた第1の部品である構成部品11の部品単体を示す状態である。
ユーザが入力部1からの入力により図2に示した構成部品に要素形状データベース3内に格納された要素形状部を付加する。図3に、構成部品11に要素形状部12が付加された状態を示す。図2に示す構成部品11は要素形状部12を具備している。この要素形状部12には、要素形状データベース3に格納された自動モデリングに必要な属性情報が付加されている。
図4は、図3に示す構成部品11をアッセンブルした場合に構成部品11の周囲の構成部品13,14を示す。
ユーザが自動モデリング機能を実行させることにより、自動モデリングシステム部5は、構成部品13、構成部品14にそれぞれ要素形状部12の属性情報に対応する要素形状部を自動的にモデリングして、図5に示すモデルを作成する。要素形状部15,16が自動的にモデリングされた要素形状であり、要素形状部15,16は要素形状部12が貫通する穴部である。
次に、より詳細に自動モデリング処理について説明する。
ユーザは入力部1をインターフェースとしてCADモデルデータベース2内の部品に対し、要素形状データベース3に登録されている形状を第1モデル変更部としての自動モデリングシステム部5を用いてモデリングし、新たな部品のモデルを作成する。例えば、第1モデルデータベースとしてのCADモデルデータベース2内に格納された図2の構成部品11に要素形状データベース3に格納されている要素形状12を呼出し、配置することで図3に示すモデルとなる。
ユーザは要素形状部12を配置するための位置情報を入力部1から入力する。自動モデリングシステム部5は、どの部品にどういった配置情報でどの要素形状が付加されたかを常に把握している。このため、図3のモデルには要素形状部12の形状が配置されるだけでなく、自動モデリングに必要な要素形状部12の属性情報も付加されている。
図4は図2に示す構成部品11のモデルをCAD本体部6に読込み、更に第2モデルデータベースとしてのCADモデルデータベース2内に格納された構成部品13,14をアッセンブリデータによって設計意図にあった位置で組み合わせた状態を示している。従来、要素形状部12が構成部品13,14を貫通する構造の場合、最終的には図5のような要素形状部15,16を構成部品13,14にCAD基本機能により手動でモデリングする作業が発生する。
しかし、本システムでは要素形状部12に対応する穴要素形状を事前に要素形状データベース3に登録しておくことで、自動モデリングシステム部5が関係する部品に該当要素形状を自動モデリングすることによって、モデルを作成することが可能となる。
より詳細に説明すると、自動モデリングシステム部5は、構成部品11のモデルに付加されている要素形状部12の属性情報に応じて、要素形状データベース3から要素形状部12に対応する要素形状を読み出す。第2の部品のモデルを第2モデル変更部としての自動モデリングシステム部5は、読み出した要素形状を構成部品13,14に付加したモデルを作成する。ここでは穴要素形状が付加されることとなる。
以上の処理によって、構成部品13,14に自動的に要素形状15,16を付加することができ、組み合わされる複数の部品の設計の簡略化を図ることができる。
ところで、図2に示す構成部品11に要素形状データベース3を使わずにCADの基本機能のみにより要素形状部12と同様の形状を入力してモデリングした場合(以下、「手動モデリング」とも言う。)は属性情報が存在しない。このため自動モデリングが実施不可となる。このような場合、手動モデリングした要素形状に属性データベース4から属性情報を追加することで自動モデリングに必要な属性情報が付加され自動モデリングが可能となる。
また、自動モデリングの元となる部品の要素形状と自動モデリングされた部品の要素形状は要素形状データベース3に登録されている。どちらかの部品の要素形状位置を修正または削除を実施すると自動モデリングシステム部5が瞬時にユーザへ変更状況を表示し、位置修正または削除の実施可否を問い合わせる。
要素形状部12に対応する穴要素形状を事前に要素形状データベース3に登録しておくことで、関係する部品に該当要素形状を自動モデリングすることが可能となる。従って穴等の該当要素形状を自動モデリングする際に直径等の入力をユーザに実施させることでより柔軟なモデリングが可能となる。
なお、本実施形態のモデリング処理は全てコンピュータによって実行されるCADプログラムによって実現されているので、このCADプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じて通常のコンピュータにインストールするだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。また、このCADプログラムは、パーソナルコンピュータのみならず、プロセッサを内蔵した各種電子機器上で実行することができる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の一実施形態に係わる3次元モデリングシステムの概略構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係わる部品形状を示す図。 図1に示す部品に要素形状を付加した状態を示す図。 図3に示す部品をアッセンブルした場合の、部品とその周囲の部品を示す図。 図4に示す二つの部品に自動モデリングによって、要素形状を付加した状態を示す図。
符号の説明
1…入力部,2…CADモデルデータベース,3…要素形状データベース,4…属性データベース,5…自動モデリングシステム部,6…CAD本体部,7…グラフィックディスプレイ,11…構成部品,12…要素形状部,13,14…構成部品,15.16…要素形状部

Claims (9)

  1. 第1の部品のモデルが格納される第1モデルデータベースと、
    前記第1の部品が取り付けられる位置の周辺に設けられる第2の部品のモデルが格納される第2モデルデータベースと、
    第1の要素形状のモデルと前記第1の要素形状に対応する第2の要素形状とが格納される要素形状データベースと、
    前記第1の部品に前記第1の要素形状を付加した新たな第1の部品のモデルを作成する第1モデル変更部と、
    前記第1の部品の取り付け位置の周囲の第2の部品のモデルを第1の要素形状に対応する第2の要素形状に応じて変更する第2モデル変更部とを具備することを特徴とするモデリングシステム。
  2. 前記第1の部品に含まれる第3の要素形状に対応する第4の要素形状のモデルを有する第3モデルデータベースと、
    前記第1の部品のモデル中の第3の要素形状に前記第3モデルデータベースが有する第4の要素形状の情報を付加する手段と、
    前記第1の部品のモデルに付加された情報に基づいて、前記第1の部品の取り付け位置の周囲の第2の部品のモデルを第4の要素形状に応じて変更する手段とを更に具備することを特徴とする請求項1記載のモデリングシステム。
  3. 前記第1の部品に組み合わされた前記第1の要素形状に変更が生じた場合に、前記変更に応じて前記第2の部品の設計データを変更する手段とを更に具備することを特徴とする請求項1記載のモデリングシステム。
  4. 前記第1の部品に含まれる前記第3の要素形状に変更が生じた場合に、前記位置の変更に応じて前記第2の部品の設計データを変更する手段とを更に具備することを特徴とする請求項2記載のモデリングシステム。
  5. 第1の部品に要素形状データベースに格納された第1の要素形状を付加した新たな第1の部品のモデルを生成し、
    前記第1の部品の取り付け位置の周囲の第2の部品のモデルを前記要素形状データベースに格納された前記第1の要素形状に対応する第2の要素形状に応じて変更する
    ことを特徴とするモデリング方法。
  6. 第1の部品のモデル中の第3の要素形状に第3の要素形状に対応する第4の要素形状のモデルの情報を付加し、
    前記第1の部品のモデルに付加された情報に基づいて、前記第1の部品の取り付け位置の周囲の第2の部品のモデルを第4の要素形状のモデルに応じて変更する
    ことを特徴とする請求項5記載のモデリング方法。
  7. 前記第1の部品に組み合わされた前記第1の要素形状に変更が生じた場合に、前記変更に応じて前記第2の部品の設計データを変更する手段とを更に具備することを特徴とする請求項5記載のモデリング方法。
  8. 前記第1の部品に含まれる第1の要素形状に変更が生じた場合に、前記変更に応じて前記第2の部品の設計データを変更する
    ことを特徴とする請求項6記載のモデリング方法。
  9. コンピュータに部品のモデリングを実行させるCADプログラムであって、
    前記コンピュータに、第1の部品に要素形状データベースに格納された第1の要素形状を付加した新たな第1の部品のモデルを生成する処理を実行させる手順と、
    前記コンピュータに、前記第1の部品の取り付け位置の周囲の第2の部品のモデルを前記要素形状データベースに格納された前記要素形状に対応する第2の要素形状のモデルに応じて変更するする処理を実行させる手順と
    を具備することを特徴とするCADプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017519319A (ja) * 2014-05-22 2017-07-13 シーメンス プロダクト ライフサイクル マネージメント ソフトウェアー インコーポレイテッドSiemens Product Lifecycle Management Software Inc. オーバーレイデータを含むcadコンポーネント

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