JP2007323017A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶パネルはホルダーに載置され、液晶パネルと接続するフレキシブル配線基板はホルダーの背面側におりかえされて使用される表示装置において、フレキシブル配線基板を折り返すことによって生ずる応力が液晶パネルをホルダーから引き剥がす現象を対策し、信頼性の高い液晶表示装置を実現する。
【解決手段】液晶パネルはホルダー4の上面に載置され、液晶パネルの下側基板2にフレキシブル配線基板6が接続され、フレキシブル配線基板6はホルダー4の背面に折り返される。ホルダー4をフレーム7に収容するさいの、フレキシブル配線基板6に発生する上面への応力をホルダーのピン42に吸収させることによって、フレキシブル配線基板6と液晶パネルの下側ガラス基板2との間、あるいは、ホルダー4と下側液晶基板2との間に剥離応力が働かないようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は携帯電話等に使用される小型液晶表示装置において、セットの外形寸法を小さくし、かつ信頼性の高い表示装置を得る技術に関連する。
液晶表示装置では、画面は一定のサイズを保ったまま、セットの外形寸法を小さくしたいという要求が強い。この要請にこたえるため、液晶パネルの狭額縁化、液晶を収容するホルダー4の部品精度の向上、薄肉化、外枠となる金属フレーム7の部品精度の向上、薄肉化、バックライト構造の小型化等、様々な努力がなされている。さらには電源回路、バックライト用光源等を搭載したフレキシブル配線基板を折り返して搭載することによる外形寸法の縮小をしている。
図9は携帯電話等に用いられる従来の液晶表示装置の平面図を示す例である。液晶表示パネルは上ガラス基板1と下ガラス基板2との間に挟持された液晶に、画素毎に画素信号を与えることによって画像を形成する。上ガラス基板1には上側偏光板3が貼り付けられる。これに対応して下ガラス基板2の背面には図9には現れない下偏向板が貼り付けられている。液晶パネルはホルダー4の上に載置されている。ホルダー4は一般には樹脂で形成されている。液晶パネルの下側ガラス基板2には液晶を駆動するためのICチップ5が搭載されている。フレキシブル配線基板6は、液晶駆動用ICチップ5に電源等を供給する。フレキシブル配線基板6はおりかえされて、液晶パネルの裏側に設置されたバックライトと一体となる。液晶パネル、駆動回路、バックライトが組合わさったものは、外枠である金属フレーム7に収納される。
このような、液晶表示装置としての基本的な構成を保ったまま、かつ有効画面の大きさを保ち、かつ、セットの外形を小さくしたいという要請がある。
このような従来技術が記載された文献として下記のようなものが挙げられる。
特開2001−133756号公報 特開2004−29651号公報 特開2004−62048号公報 特開2005−338497号公報
携帯電話等のセットの小型化をはかるためと、部品の搭載工程の短縮化のために、上記背景技術で述べたように、フレキシブル配線基板6に駆動回路電源、バックライト電源、光源等を組み込んで、これらの部品を1回の工程で、液晶モジュールに組み込む技術が行われている。図10にこの技術の1例を示す。
図10は製造工程における図9のA−A断面である。図9と同じ部品には同じ番号を付す。図10において、下側偏光板8は下側ガラス基板2にはりつけられる。液晶パネルの下側基板はホルダー4と、両面遮光接着テープ9によって接着されている。なお、この遮光両面テープ9は液晶パネルをホルダー4に固定するだけでなく、液晶画面の周辺にバックライトからの光が侵入して画面周辺のコントラストが低下するのを防止している。下側偏光板の下には、上拡散シートが配置される。この上拡散シートは導光板からの光を均一にする働きを有する。上拡散シートの下側には上側プリズムシートと下側プリズムシートが配置される。上側プリズムシートと下側プリズムシートに形成されたプリズムアレイは、互いに直角方向に形成されており、導光板からの光を液晶パネル方向に向ける役割をしている。下側プリズムシートの下には下側拡散シートが設置されている。下側プリズムシートは上側プリズムシートとともに、バックライトの光を均一にする役割をもっている。下側拡散シートの下には導光板が設置されている。導光板の側面にはフレキシブル配線基板に設置されたLEDが対向している。導光板はLEDからの光を液晶パネル側に向ける役目を持っている。導光板の下には反射シートが設置されている。反射シートは導光板から下に向かう光を反射して液晶パネル側に向ける役割をもっている。
フレキシブル配線基板はホルダーの端部において曲げられて、背面に延在する。ホルダーは、フレキシブル配線基板が折り返される短辺側は、フレキシブル配線基板6をまげやすいようにRをもった断面となっている。フレキシブル配線基板6には電源を含んだ配線基板のほかバックライトの光源となる発光ダイオイード16が搭載されている。この発光ダイオード16はホルダー4にあらかじめ形成された凹部41に、フレキシブル配線基板6を背面に延在させた際、自動的に入るように設計されている。この凹部は発光ダイオード16のフレキシブル配線基板6への取り付け誤差、組み立て裕度等を考慮して、発光ダイオード16の大きさよりも大きく形成されている。
フレキシブル配線基板を曲げてディスプレイの背後に延在させるさい、フレキシブル配線基板6は剛性をもっているため、図10に示すような撓み61が生ずる。この状態でホルダー4をフレーム7内に設置すると、フレキシブル配線基板6の反力によって、図11に示すように、フレキシブル配線基板6の上側、すなわち、ディスプレイの表側に撓み611を生ずるようになる。
このようにして生じた撓み611はフレキシブル配線基板6を図11の矢印の方向に戻そうとする応力を生ずる。この力はフレキシブル配線基板6を液晶パネルの下側ガラス基板2から引き剥がそうという力となる。同様に、図11における矢印方向のフレキシブル配線基板の応力は液晶パネルをホルダー4から引き剥がそうという力になる。液晶の下側ガラス基板2はホルダー4に両面粘着テープ9で貼り付けられているだけなので、このようなフレキシブル配線基板の応力が長い間印加されると、液晶パネルがホルダー4から外れてしまうという深刻な問題を生ずる。
従来技術におけるもう一つの問題は、図10に示す撓み61が図11に示す撓み611になることによって、LED16が導光板14から離れるように作用するということである。LED16が導光板14から離れるとバックライトの輝度、ひいては、表示装置の輝度が低下するという深刻な問題を生ずる。
本発明は上記問題点を克服して、部品のコスト、製造コストの上昇をまねくことなく、信頼性の高い液晶表示装置を提供するものである。
具体的には、本発明は液晶表示装置に対して次のような構成をとることにより、上記問題点を解決する。
(1)液晶パネルとこれを上面に載置するホルダーと、前記液晶パネルと接続するフレキシブル配線基板と、前記ホルダーを収容するフレームとを有する液晶表示装置であって、前記フレキシブル配線基板は前記ホルダーの側面を囲んで前記ホルダーの背面に延在し、前記ホルダーの前記側面には突起が形成され、前記フレキシブル配線基板には前記突起に対応する孔が設けられており、前記フレキシブル配線基板の孔が前記突起に挿入されていることを特徴とする液晶表示装置。
(2)前記フレキシブル配線基板には発光ダイオードが搭載され、前記ホルダーは前記液晶パネルの背面と対向する導光板と前記発光ダイオードを収容し、前記発光ダイオードは前記導光板の側面と対向していることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(3)前記ホルダーを前記フレームに収容するさいのフレキシブル配線基板に発生するホルダー上面方向へのフレキシブル配線基板の曲げ応力は前記ホルダーの側面に形成された突起が吸収することを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(4)前記ホルダーを前記フレームに収容するさいの、前記フレキシブル配線基板に発生する応力は、前記発光ダイオードを前記導光板側面に近づけるように作用することを特徴とする(2)に記載の液晶表示装置。
(5)前記ホルダーの側面に形成された前記突起と前記フレキシブル配線基板に形成された孔によって前記ホルダーと前記フレキシブル配線基板との相対位置が決められることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(6)前記ホルダーに形成された前記突起は前記導光板の前記側面の2箇所に形成されていることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(7)前記フレキシブル配線基板に形成された前記孔は、前記ホルダーの厚さ方向に縦長であることを特徴とする、(1)に記載の液晶表示装置。
(8)前期フレームには前記ホルダーに形成された前記突起を収容する孔が形成されていることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(9)前期フレームには前記ホルダーに形成された前記突起を収容する切り欠きが形成されていることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(10)前記ホルダーの前記フレキシブル配線基板が折り返される側の断面は曲面状であり、前記曲面の水平方向の頂部に前記突起が形成されていることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(11)液晶パネルはホルダーの上面に接着材によって固定され、フレキシブル配線基板が前記液晶パネルと接続され、前記液晶パネルと接続するフレキシブル配線基板と、前記ホルダーを収容するフレームとを有する液晶表示装置であって、
前記フレキシブル配線基板は前記ホルダーの側面を囲んで前記ホルダーの背面に折り返されて延在し、前記ホルダーの、前記フレキシブル配線基板が折り返される側面には突起が形成され、前記フレキシブル配線基板には前記突起に対応する孔が設けられており、前記フレキシブル配線基板の孔が前記突起に挿入されていることを特徴とする液晶表示装置。
(12)前記フレキシブル配線基板の前期ホルダーの背面に折り返された部分には発光ダイオードが搭載され、前記ホルダーは前記液晶パネルの背面と対向する導光板と前記発光ダイオードを収容し、前記発光ダイオードは前記導光板の側面と対向していることを特徴とする(11)に記載の液晶表示装置。
(13)前記ホルダーを前記フレームに収容するさいのフレキシブル配線基板に発生するホルダー上面方向へのフレキシブル配線基板の曲げ応力は前記ホルダーの側面に形成された突起が吸収することを特徴とする(11)に記載の液晶表示装置。
(14)前記ホルダーを前記フレームに収容するさいの、前記フレキシブル配線基板に発生する応力は、前記発光ダイオードを前記導光板側面に近づけるように作用することを特徴とする(12)に記載の液晶表示装置。
(15)上記接着材は両面粘着テープであることを特徴とする、(11)に記載の液晶表示装置。
本発明によれば、フレキシブル配線基板の曲げ応力が液晶パネルをホルダーから引き剥がす方向には働かなくなるため、液晶パネルがホルダーから分離してしまうという問題を回避でき、信頼性の高い表示装置を得ることができる。同様に、フレキシブル配線基板が液晶パネルから剥離してしまうという危険も回避することができる。
本発明はこのような効果を得るために特別な部品を必要としないため、製造コスト、部品コストの上昇を伴うことなしに、信頼性の高い表示装置を得ることができる。
また、本発明では、ホルダーをフレームに収容するさい、フレキシブル配線基板に設置された発光ダイオードは導光板の側面に向かって移動するような力を受けるため、導光板と発光ダイオードの距離を常に小さくでき、したがって、常に輝度の高いバックライトを得ることができる。また、バックライト間の明るさのばらつき、ひいては液晶表示装置間の明るさのばらつきも回避することができる。
実施例にしたがって、本発明の詳細な内容を開示する。
図1は本発明による表示装置の平面図である。従来例と同じ部品は従来例と同じ番号を付す。本発明を示す図1の平面図ではホルダー4の突起42を除いては従来例と同じなので各部品の説明は省略する。図2は図1のA―A断面図である。本発明の特徴はホルダー4の側面に突起部42が形成されていることである。一方、フレキシブル配線基板6にはホルダー4の突起部42と対応するところには孔62が設けられおり、この孔をホルダー4の突起部42に差し込むことにより、フレキシブル配線基板6の位置を固定する。
図3に本発明における表示装置の製造工程の途中段階を示す。図4は図3を矢印Cの方向から見たものである。フレキシブル配線基板6は熱圧着あるいは異方性導電膜等により、液晶パネルの下側ガラス基板2に取り付けられる。その後、フレキシブル配線基板6は曲げられてホルダー4の背面に延在する。フレキシブル配線基板6を背面に曲げて使用するのは、ディスプレイの平面のサイズを小さくするためである。ホルダー4の端部はフレキシブル配線基板6を曲げやすいように、断面にRが形成されている。フレキシブル配線基板6には発光ダイオード16が取り付けられている。フレキシブル配線基板6がホルダー4の背面に曲げられてくると、発光ダイオード16がホルダー4の裏側に形成された凹部41に入るように設計されている。フレキシブル配線基板6に対して発光ダイオード16は半田付け等で取り付けられるが、この取り付け位置にはばらつきが生ずる。また、フレキシブル配線基板6の液晶パネルの下側ガラス基板2に対する取り付けのばらつき、さらには液晶パネルのホルダー4に対する取り付けのばらつきも存在する。
発光ダイオード16のホルダー4に形成された凹部に対する位置のばらつきは、これらのばらつきの合成になる。これらのばらつきを吸収するために、ホルダー4に形成された凹部41の大きさは発光ダイオード16の大きさよりも大きく形成されている。このようにして、図3に示す発光ダイオード16と導光板14の側面との距離dにばらつきが生ずる。ここで導光板14は発光ダイオード16から入ってくる側面からの光を液晶パネル側に向ける働きをするものである。導光板14の側面と発光ダイオード16との距離がばらつくと導光板14から液晶方向に向かう光の量が大きくばらつくことになる。これは液晶パネルごとに輝度が大きくばらつくことになり、好ましくない。
図5Aは導光板14と発光ダイオード16の位置関係を示す模式図である。発光ダイオード16からの光は導光板14の側面から入射し、導光板14によって、導光板14の主面方向(液晶パネル側)に向けられる。この液晶パネルに入射する光は導光板14側面と発光ダイオード16の距離dによって大きく影響を受けるが、この様子を図5Bに示す。
図5Bの横軸は導光板14と発光ダイオード16との距離dであり、縦軸は導光板14主面の輝度Yである。図5Bに示すように、距離dが0.2mm以下であれば輝度Yに対する距離dの影響はほとんどない。また、距離dが0.3mm程度までは輝度Yの低下はわずかである。しかしながら、従来の技術ではdの値を0.2mm以下、あるいは0.3mm以下に安定して設定するのは容易ではない。上述したように、距離dは発光ダイオード16のフレキシブル配線基板6への取り付け位置のばらつき、フレキシブル配線基板6の液晶パネルへのとりつけのばらつき、液晶パネルのホルダー4への取り付けばらつき等の集積となるからである。したがって、従来技術では表示装置ごとの輝度のばらつきは大きなものであった。
本発明によれば、上記、各表示装置毎の輝度のばらつきは抑制することができる。すなわち、本発明では、フレキシブル配線基板6の設置されたホルダー4をフレーム7にとりつけるさい、図3に示すD方向にフレキシブル配線基板6および発光ダイオード16が押される形となり、導光板14と発光ダイオード16の距離dを小さくするように働くからである。つまり、本発明では、ホルダー4に突起42を形成しており、この突起42のためにフレキシブル配線基板6が上方向に移動できず、フレキシブル配線基板6の撓み61は発光ダイオード16を導光板14方向へずらすことになるからである。
本発明でさらに重要な点は、ホルダー4の側面に形成された突起42によって、フレキシブル配線基板6が上方へ撓むのがおさえられるため、フレキシブル配線基板6の曲げ応力によって、従来技術で問題になったような、フレキシブル配線基板6が液晶ガラス基板から剥離する問題、あるいは、液晶パネルがホルダー4から離脱してしまう不良を防止できるという点である。フレキシブル配線基板6は一般にはポリイミド樹脂で形成されているが、ポリイミド樹脂は曲げ強度が大きいため、従来は大きな問題となっていたが、本発明はこれを本質的に解決するものであり、大きな効果を奏する。
従来はフレキシブル配線基板6の曲げ応力に対する信頼性を確保するため、フレキシブル配線基板6と液晶パネルとの接続、および、液晶パネルとホルダー4との接着に特別に接着力の強い粘着剤、または接着剤等がもちいられていた。本発明の重要な点は、従来のような特別な処置を施さなくとも信頼性が確保できるという点であり、設計に裕度が出るとともに、製造コストの低減にも寄与する。
図4に示すように、ホルダー4に形成される突起42は、対応するフレキシブル配線基板6の両端部に近い、2箇所が適切である。フレキシブル配線基板6に形成された孔はフレキシブル配線基板6が上方へ移動するのを抑える働きをすればよいので、丸孔でもよい。本実施例においては、フレキシブル配線基板6に形成された孔62は図4に示すように、フレキシブル配線基板6の長さ方向に長い縦長である。フレキシブル配線基板6の孔62が縦長であれば、少なくとも縦方向には余裕があるため、ホルダー4の突起部42をフレキシブル配線基板6の孔62に入れやすい。また、ホルダー4をフレーム7に収容するさい、フレキシブル配線基板6が上方に撓もうとする力はフレキシブル配線基板6の孔62の下部621がストッパーとなって、押さえることができる。
以上のように、本発明によれば、従来問題となっていた、フレキシブル配線基板6の曲げ応力による、フレキシブル配線基板6の液晶パネルからの剥離、液晶パネルのホルダー4からの離脱を防止でき、信頼性の高い表示素子を得ることができる。
本発明ではホルダー4をフレーム7に収容するさい、フレキシブル配線基板6が上方に撓んで、フレキシブル配線基板6の曲げ応力によって、液晶パネルがホルダー4から離脱する、液晶パネルからフレキシブル配線基板6が剥離する等を防止するため、ホルダー4の側面に突起を形成する必要がある。この突起は図2に示すように、フレーム7の外形、すなわち、表示装置の外形を大きくすることになる。
これを防止するため、第2の実施例ではフレーム7のホルダー4に対応する位置に孔71を設け、この孔71にホルダー4の突起42を収容する。この様子を図6Aに示す。図6Aで図1と同じ部品は同じ番号を付す。図6AをD方向から見た図を図6Bに示す。図6Aにおいては、ホルダー4の突起部42はフレーム7の板厚部に吸収されるため、表示装置の外形が大きくなることは防止できる。突起部42の高さを十分とりたい場合は、フレーム7からホルダー4の突起が突出する形とすればよい。
フレーム7に形成された孔71は突起を収容する役割をはたせばよいので、比較的大きな孔を形成して、組み立て作業に裕度を持たせることができる。一方このホルダー4に形成された突起42とフレーム7に形成された孔71とをフレーム7とホルダー4の組み立て時の位置決めとして使用することもできる。この場合は組み立て精度の必要に応じてホルダー4の突起42の径とフレーム7に形成する孔71の内径を決めればよい。
本発明の第3の実施例を図7Aおよび図7Bに示す。本発明が第2の実施例と異なるところは、ホルダー4の突起42を収容するフレーム7の形状が切り欠き72になっている点である。
図7Aは本発明を示す断面図である。図6Aと同じ部品には同じ番号を付す。図7Bは図7AをF方向から見た図である。フレーム7の切り欠き72を図7Bのようにすることによって、ホルダー4をフレーム7に収容するさい、ホルダー4の突起42が障害にならないので、スムースな作業が可能である。また、図7Bのような切り欠き形状であれば、ホルダー4のフレーム7に対する水平方向の位置あわせとしても使用することができる。さらに、図7Bのような切り欠き形状であれば横方向の径は最小限の寸法で済むため、フレーム7の強度低下も防止することができる。
フレキシブル配線基板6はホルダー4の端部において折り返される。この折り返しをスムースにおこない、曲げによる応力を小さくするために、ホルダー4の端部は単一のRではなく、場所によって曲率を変えたほうがよい場合がある。図8にその例をしめす。図8はホルダー4の断面の上側の曲率半径を下側の曲率半径よりも大きくした例である。このようにすれば、フレキシブル配線基板6の上側の曲げの曲率半径は大きくなるため、フレキシブル配線基板6に対する曲げ応力は小さくなる。したがって、液晶パネルをホルダー4から引き剥がそうとする応力はさらに小さくすることができる。
この場合も、ホルダー4の側面に形成された突起42は、ホルダー側面の平面方向の頂部に形成されていることが望ましい。したがって、実施例4の場合は、ホルダー4に形成された突起部42のホルダー下部からの位置h2は、ホルダーの高さh1の1/2よりも小さいことになる。実施例4ではホルダー4は若干複雑な形状となるが、ホルダー4は射出成型されるため、特にコストの上昇にはならない。
は本発明の第1の実施例の平面図、 は本発明の第1の実施例の断面図、 は本発明における、ホルダーとフレキシブル配線基板を組み立てた状態、 は本発明における、ホルダーとフレキシブル配線基板を組み立てた状態の側面図、 は導光板と発光ダイオード16の位置を示す模式図、 は導光板と発光ダイオード16の距離と輝度との関係を示す図、 は本発明の第2の実施例を示す断面図、 は本発明の第2の実施例の側面図、 は本発明の第3の実施例を示す断面図、 は本発明の第3の実施例の側面図、 は本発明の第4の実施例の断面図、 は従来例の平面図、 は従来例における、組み立ての途中状態を示す図、 は従来例における、組み立てが完了した状態を示す図である。
符号の説明
1…上ガラス基板、 2…下ガラス基板、 3…上偏光板、 4…ホルダー、 5…ICチップ、 6…フレキシブル配線基板、 7…フレーム、 14…導光板、 16…発光ダイオード、 42…ホルダーの突起部、 62…フレキシブル配線基板に設けられた孔、71…フレームの孔。

Claims (15)

  1. 液晶パネルとこれを上面に載置するホルダーと、前記液晶パネルと接続するフレキシブル配線基板と、前記ホルダーを収容するフレームとを有する液晶表示装置であって、前記フレキシブル配線基板は前記ホルダーの側面を囲んで前記ホルダーの背面に延在し、前記ホルダーの前記側面には突起が形成され、前記フレキシブル配線基板には前記突起に対応する孔が設けられており、前記フレキシブル配線基板の孔が前記突起に挿入されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記フレキシブル配線基板には発光ダイオードが搭載され、前記ホルダーは前記液晶パネルの背面と対向する導光板と前記発光ダイオードを収容し、前記発光ダイオードは前記導光板の側面と対向していることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記ホルダーを前記フレームに収容するさいのフレキシブル配線基板に発生するホルダー上面方向へのフレキシブル配線基板の曲げ応力は前記ホルダーの側面に形成された突起が吸収することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記ホルダーを前記フレームに収容するさいの、前記フレキシブル配線基板に発生する応力は、前記発光ダイオードを前記導光板側面に近づけるように作用することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  5. 前記ホルダーの側面に形成された前記突起と前記フレキシブル配線基板に形成された孔によって前記ホルダーと前記フレキシブル配線基板との相対位置が決められることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 前記ホルダーに形成された前記突起は前記導光板の前記側面の2箇所に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 前記フレキシブル配線基板に形成された前記孔は、前記ホルダーの厚さ方向に縦長であることを特徴とする、請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 前期フレームには前記ホルダーに形成された前記突起を収容する孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  9. 前期フレームには前記ホルダーに形成された前記突起を収容する切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  10. 前記ホルダーの前記フレキシブル配線基板が折り返される側の断面は曲面状であり、前記曲面の水平方向の頂部に前記突起が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  11. 液晶パネルはホルダーの上面に接着材によって固定され、フレキシブル配線基板が前記液晶パネルと接続され、前記液晶パネルと接続するフレキシブル配線基板と、前記ホルダーを収容するフレームとを有する液晶表示装置であって、
    前記フレキシブル配線基板は前記ホルダーの側面を囲んで前記ホルダーの背面に折り返されて延在し、前記ホルダーの、前記フレキシブル配線基板が折り返される側面には突起が形成され、前記フレキシブル配線基板には前記突起に対応する孔が設けられており、前記フレキシブル配線基板の孔が前記突起に挿入されていることを特徴とする液晶表示装置。
  12. 前記フレキシブル配線基板の前期ホルダーの背面に折り返された部分には発光ダイオードが搭載され、前記ホルダーは前記液晶パネルの背面と対向する導光板と前記発光ダイオードを収容し、前記発光ダイオードは前記導光板の側面と対向していることを特徴とする請求項11に記載の液晶
    表示装置。
  13. 前記ホルダーを前記フレームに収容するさいのフレキシブル配線基板に発生するホルダー上面方向へのフレキシブル配線基板の曲げ応力は前記ホルダーの側面に形成された突起が吸収することを特徴とする請求項11に記載の液晶表示装置。
  14. 前記ホルダーを前記フレームに収容するさいの、前記フレキシブル配線基板に発生する応力は、前記発光ダイオードを前記導光板側面に近づけるように作用することを特徴とする請求項12に記載の液晶表示装置。
  15. 上記接着材は両面粘着テープであることを特徴とする、請求項11に記載の液晶表示装置。
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