JP2007321369A - 高層建築物における給水方法並びに給水システム及びその制御方法 - Google Patents

高層建築物における給水方法並びに給水システム及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】停電や故障などのポンプの停止時においても高層建築物の各蛇口に水を供給することができる給水方法、並びに、給水システム及びそれを用いた給水制御方法を提供すること。
【解決手段】耐圧容器からなる給水タンクに、水に対して難溶性で、かつ、不燃性のガスからなるハイドレートを投入する。投入されたハイドレートは分解手段によりガスと水に分解されて給水タンク内の圧力を上昇させる。圧力上昇後、ハイドレートを分解させることにより得られた給水タンク内の水を、高層建築物において、給水タンクと給水可能に接続され、給水タンクより高所に設置された蛇口に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高層建築物における給水方法並びに給水システム及びその制御方法に関する。
高層建築物に設けられた各蛇口に配水管の水圧で水を供給できない場合には、従来、ブースターポンプを設置して配水管の水を直接各蛇口に供給したり、配水管からの水を一旦受水タンクに貯蔵してポンプにより高層建築物の屋上に設置されている高置タンクに供給し、各蛇口に供給したりしている。
しかしながら、これらの方法では、停電や故障時においてポンプが停止し、各蛇口に水を供給できないため、ある程度の給水を可能とした技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−324976号公報
しかしながら、上述のような技術では、高置タンクに残っている水しか高層建築物の各蛇口に直接供給することができないため、停電や故障などのポンプの停止時においても水を各蛇口に供給することができる技術の開発が求められている。
そこで、本発明は、停電や故障などのポンプの停止時においても高層建築物の各蛇口に水を供給することができる給水方法、並びに、給水システム及びそれを用いた給水制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る給水方法は、高層建築物において、給水タンクと給水可能に接続され、前記給水タンクより高所に設置された蛇口に、前記給水タンクから水を供給する給水方法であって、前記給水タンクは耐圧容器からなり、前記給水タンクに、水に対して難溶性で、かつ、不燃性のガスからなるハイドレートを投入する工程と、前記ハイドレートをガスと水に分解させることにより前記給水タンク内の圧力を上昇させて前記水を前記蛇口に導入する工程と、を含む。
上述の給水方法は、前記高層建築物において、前記給水タンク及び前記蛇口と給水可能に接続され、前記給水タンクより高所であって、前記蛇口と同じ高さか、より高所に高置タンクを設け、前記ハイドレートを分解させることにより前記給水タンク内の圧力を上昇させて前記水を前記高置タンクに導入する工程と、前記高置タンクから前記蛇口に水を供給する工程と、をさらに含むこととしてもよい。
本発明に係る給水システムは、高層建築物において、給水タンクと、前記給水タンクと給水可能に接続され、前記給水タンクより高所に設置された蛇口と、を備える給水システムであって、前記給水タンクは、耐圧容器からなり、水に対して難溶性で、かつ、不燃性のガスからなるハイドレートを前記給水タンク内に供給するハイドレート供給手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る給水システムは、前記ハイドレートをガスと水に分解するための分解手段を、さらに備えることとしてもよい。前記分解手段は、例えば、前記給水タンクに水を供給する水供給手段などである。
また、本発明に係る給水システムは、前記高層建築物において、前記給水タンク及び前記蛇口と給水可能に接続され、前記給水タンクより高所であって、前記蛇口と同じ高さか、より高所に設置された高置タンクをさらに備えることとしてもよい。
本発明に係る給水制御方法は、高層建築物において、給水タンクと、前記給水タンクと給水可能に接続され、前記給水タンクより高所に設置された蛇口と、耐圧容器からなり、水に対して難溶性で、かつ、不燃性のガスからなるハイドレートを前記給水タンク内に供給するハイドレート供給手段と、を備える給水システムに、前記給水タンク及び前記蛇口と給水可能に接続され、前記タンクより高所であって、前記蛇口と同じ高さか、より高所に設置された高置タンクと、前記高置タンク内の水量を測定する高置タンク水量測定器と、をさらに備え、前記高置タンク水量測定器によって測定された前記高置タンクの水量が所定値に満たない場合、前記ハイドレート供給手段が前記給水タンクにハイドレートを供給するように制御する工程を含む。なお、前記給水システムは、前記ハイドレートをガスと水に分解するための分解手段をさらに備えることとしてもよい。前記分解手段は、例えば、前記給水タンクに水を供給する水供給手段などである。
また、本発明に係る給水制御方法は、高層建築物において、給水タンクと、前記給水タンクと給水可能に接続され、前記給水タンクより高所に設置された蛇口と、耐圧容器からなり、水に対して難溶性で、かつ、不燃性のガスからなるハイドレートを前記給水タンク内に供給するハイドレート供給手段と、を備える給水システムに、前記ハイドレートを前記給水タンク内でガスと水に分解するために前記給水タンクに水を供給する水供給手段と、前記給水タンク及び前記蛇口と給水可能に接続され、前記タンクより高所であって、前記蛇口と同じ高さか、より高所に設置された高置タンクと、前記高置タンク内の水量を測定する高置タンク水量測定器と、をさらに備え、前記給水タンクは、前記ハイドレートを受け入れるためのメッシュ状の容器を備え、前記高置タンク水量測定器によって測定された前記高置タンクの水量が所定値に満たない場合に、前記水供給手段が、メッシュ状の容器に受け入れられたハイドレートが浸水する量の水を前記給水タンクに供給するように制御する工程を含む。
上述の給水制御方法は、前記給水タンクはガス抜き弁を備え、前記高置タンク水量測定器によって測定された前記高置タンク内の水量が所定値以上に達した場合に前記ガス抜き弁が開放されるように制御する工程をさらに含むこととしてもよい。
さらに、本発明に係る給水制御方法は、高層建築物において、給水タンクと、前記給水タンクと給水可能に接続され、前記給水タンクより高所に設置された蛇口と、耐圧容器からなり、水に対して難溶性で、かつ、不燃性のガスからなるハイドレートを前記給水タンク内に供給するハイドレート供給手段と、を備える給水システムに、前記ハイドレートを前記給水タンク内でガスと水に分解するために前記給水タンクに水を供給する水供給手段をさらに備え、前記給水タンク水量測定器によって測定された前記給水タンクの水量が所定値に満たない場合に、前記水供給手段は前記給水タンクに水を供給するように制御する工程を含む。
本発明によれば、停電や故障などのポンプの停止時においても高層建築物の各蛇口に水を供給することができる給水方法、並びに、給水システム及びそれを用いた給水制御方法を提供することができる。
以下、好ましい実施の形態につき、添付図面を用いて詳細に説明する。
==本発明に係る給水システムの全体構成==
図1は、本発明の一実施形態として説明する給水システムの概略構成を示す図である。図1に示すように、本発明に係る給水システム100は、受入タンク10、ポンプ20、高置タンク30、開閉装置40、水道本管50などを備える。
高置タンク30は、アパートやマンションなどの高層建築物200に設置された蛇口33と同じ高さか、より高所(例えば、高層建築物200の上層部(好ましくは3階以上の部分)や屋上など)に設置され、前記蛇口33に配管32を介して重力により水を供給する水槽である。
受入タンク(給水タンク)10は、水道本管50から配管51を介して供給される水を受け入れ、受け入れた水を受入タンク10より高所に設置された高置タンク30に配管22を介して導入する装置である。受入タンク10は、耐圧容器からなり、水に対して難溶性で、かつ不燃性のガスからなるハイドレート(以下、単に「ガスハイドレート」と称する。)を受入可能な受入口11を備える。この受入口11からガスハイドレートを受入タンク10内に投入すると、ガスハイドレートは受入タンク10内に供給された水によりガスと水に分解され、これにより受入タンク10内の圧力が上昇し、受入タンク10内の水が配管22を介して高置タンク30に導入されることとなる。
なお、受入タンク10内の水が高置タンク30に供給された後、受入タンク10内に残った不要なガスは、ガス抜き弁12を介して大気に放出される。また、高置タンク30内の不要なガスは、ガス抜き弁31を介して大気に放出される。
開閉装置40は、配管51を介して水道本管50から受入タンク10に水を流して受入タンク10に水を供給したり、水道本管50から受入タンク10への水の供給を停止したりする装置である。開閉装置40は、例えば、弁、電磁弁などである。
ポンプ20は、配管21を介して受入タンク10内の水を高置タンク30に供給する装置である。
以上のように、ポンプ20で高層建築物200の蛇口33に水を供給する給水システム100において、受入タンク10を耐圧容器にし、ガスハイドレートを受入タンク10内に投入してガスハイドレートを分解させることにより、停電や故障によるポンプ20の停止時においても高層建築物200の蛇口33に水を供給することができるようになる。
なお、本実施の形態においては、ガスハイドレートにより受入タンク10内の水を高置タンク30に導入し、高置タンク30から配管32を介して蛇口33に水を供給することとしているが、ガスハイドレートにより受入タンク10内の水を直接蛇口33に導入することとしてもよい。
また、本実施の形態においては、ガスハイドレートを受入タンク10に供給した水により分解させることとしているが、ガスハイドレートを自然に分解させることとしてもよいし、ガスハイドレートを加熱装置により加熱して分解させることとしてもよい。
さらに、図2に示すように、上述の給水システム100に、ガスハイドレート61の保存容器60と、受入口11からガスハイドレート61を受入タンク10に供給するガスハイドレート供給装置13をさらに備えさせ、停電や故障によってポンプ20が停止した場合、あるいは、ポンプ20が設置されていない場合に、ガスハイドレート供給装置13がガスハイドレート61を受入タンク10に供給し、水道本管50から受け入れた受入タンク10内の水を蛇口33に導入することができるようにしてもよい。これにより、ガスハイドレートの受入タンク10内への供給を自動で行うことができるようになる。
また、図2に示すように、上述の給水システム100は、高置タンク30内の水位(水量)を測定するレベル発信器34をさらに備えて、通信線1により上述のガスハイドレート供給装置13をレベル発信器34と通信可能に接続し、ガスハイドレート供給装置13がレベル発信器34から、レベル発信器34が測定した高置タンク30内の水位(水量)のデータを受信できるようにし、ガスハイドレート供給装置13は、高置タンク30内の水位(水量)が所定値に満たない場合に、ガスハイドレート61を受入タンク10に供給し、受入タンク10が水道本管50から受け入れた水を高置タンク30に供給することができるようにしてもよい。これにより、高置タンク30内の水位(水量)が所定値に満たない場合に自動で水が高置タンク30に補給されるようにすることができる。なお、ガスハイドレート供給装置13及びレベル発信器34は、バッテリーや太陽電池等により、データの送受信を行ったり、ガスハイドレート61を供給したりする。
また、図2に示すように、上述の給水システム100は、受入タンク10内の水位(水量)を測定するレベル発信器14をさらに備えて、通信線1により上述のガスハイドレート供給装置13をレベル発信器14と通信可能に接続し、ガスハイドレート供給装置13がレベル発信器14から、レベル発信器14が測定した受入タンク10内の水位(水量)のデータを受信できるようにし、さらに、ガスハイドレート供給装置13が開閉装置40の開閉を制御できるように、ガスハイドレート供給装置13と開閉装置40とを制御線2で接続し、ガスハイドレート供給装置13は、受入タンク10内の水位(水量)が所定値に満たない場合に、開閉装置40を開放するように制御して水道本管50から受入タンク10に水が供給されるようにしてもよい。これにより、受入タンク10内の水位(水量)が所定値に満たない場合に自動で水が受入タンク10に補給されるようにすることができる。なお、レベル発信器34、ガスハイドレート供給装置13、及び開閉装置40は、バッテリーや太陽電池等により、データの送受信を行ったり、開閉したりする。
さらに、図2に示すように、上述の給水システム100は、受入タンク10内の圧力を測定する圧力発信器(差圧発信器)15をさらに備えて、通信線1により上述のガスハイドレート供給装置13を圧力発信器15と通信可能に接続し、ガスハイドレート供給装置13が圧力発信器15から、圧力発信器15が測定した受入タンク10内の圧力のデータを受信できるようにし、さらに、ガスハイドレート供給装置13がガス抜き弁12の開閉を制御できるように、ガスハイドレート供給装置13とガス抜き弁12とを制御線2で接続し、ガスハイドレート供給装置13は、受入タンク10内の圧力上昇に応じてガス抜き弁12を開放し、受入タンク10内の圧力を減少するようにしてもよい。これにより、受入タンク10内の圧力上昇に応じて自動で圧力を減少させることができる。なお、圧力発信器15、ガスハイドレート供給装置13、及びガス抜き弁12は、バッテリーや太陽電池等により、データの送受信を行ったり、受入タンク10内のガスが抜けるように弁を開放したりする。
また、図2に示すように、上述の給水システム100は、高置タンク30内の水位(水量)を測定するレベル発信器34をさらに備えて、通信線1により上述のガスハイドレート供給装置13をレベル発信器34と通信可能に接続し、ガスハイドレート供給装置13がレベル発信器34から、レベル発信器34が測定した高置タンク30内の水位(水量)のデータを受信できるようにし、さらに、ガスハイドレート供給装置13とガス抜き弁12とを制御線2で接続し、ガスハイドレート供給装置13は、高置タンク30の水位(水量)が所定値以上に達した場合に、ガス抜き弁12を開放して受入タンク10内の圧力を減少させ、受入タンク10から高置タンク30への水の供給を停止することとしてもよい。これにより、高置タンク30の水位が所定値以上に達したときに、受入タンク10から高置タンク30への水の供給を自動で停止することができる。なお、レベル発信器34、ガスハイドレート供給装置13、及びガス抜き弁12は、バッテリーや太陽電池等により、データの送受信を行ったり、受入タンク10内のガスが抜けるように弁を開放したりする。
なお、上述においては、給水システム100にガスハイドレート供給装置13を設けて、受入タンク10へのガスハイドレートの供給、開閉装置40の開閉、及びガス抜き弁12の開閉、並びに、レベル発信器14,34又は圧力発信器15とのデータの送受信などの制御を行うこととしているが、図3に示すように、ガスハイドレート供給装置13の変わりに、給水システム100に当該装置13が行うガスハイドレート61の供給以外の制御を行う制御装置70を備えることとしてもよい。制御装置70は、例えば、CPUやメモリなどを備えるコンピュータ等の装置である。
また、図3に示すように、上述の給水システム100の受入タンク10にガスハイドレートを受け入れるためのメッシュ状の容器(ガスハイドレート容器)17を備え、制御装置70は、レベル発信器34から送信されてきた高置タンク30内の水位(水量)データから所定値に満たないと判断した場合に、開閉装置40を開放するように制御して水道本管50から水が受入タンク10に供給されるようにし、ガスハイドレート容器17に投入されたガスハイドレートが全部又は一部が浸水するまで所定量の水を受入タンク10に供給することとしてもよい。これにより、高置タンク30内の水位(水量)が所定値に満たない場合に、ガスハイドレート容器17内のガスハイドレートを気化させて、受入タンク10内の水を高置タンク30に自動で供給されるようにすることができる。
また、図1に示すように、本実施の形態において、受入タンク10は、高置タンク30に供給する水を水道本管50から受け入れることとしているが、図2及び図3に示すように、受入タンク10に給水装置(弁及び給水口など)16を設けて給水車などの給水輸送機と給水可能に接続し、弁を開放して給水口から高置タンク30に供給する水を受け入れることとしてもよい。これにより、水道本管50から水を受け入れることができない場合(例えば、断水時など)においても高層建築物200の蛇口33に水を供給することができるようになる。
なお、上述の給水システム100において、ポンプ20とガスハイドレート供給装置13又は制御装置70とを通信線により通信可能に接続し、ポンプ20とガスハイドレート供給装置13又は制御装置70との間で信号のやり取りを行わせ、ガスハイドレート供給装置13又は制御装置70がポンプ20の動作を確認させるようにしてもよい。これにより、ポンプ20とガスハイドレート供給装置13又は制御装置70は、停電や故障によりポンプ20の停止を自動で検出し、受入タンク10内の水をガスハイドレートにより高層建築物200に設置されている蛇口33に供給することができるようになる。
また、上述のガスハイドレートとしては、水に対して難溶性(好ましくは不溶性)で、かつ不燃性のガスからなるハイドレートであれば特に限定されるものではないが、例えば、空気や窒素などのガスハイドレート、又はこれらの混合物を用いることができる。
==本発明に係る給水システムの給水制御方法==
次に、停電や故障などによってポンプ20が停止した場合に、図2に示すような給水システム100においてガスハイドレート供給装置13が制御する処理について説明する。図4に、本発明の一実施形態として、停電や故障などによってポンプ20が停止した場合に、ガスハイドレート供給装置13が制御する処理のフローチャートを示す。
まず、ガスハイドレート供給装置13は、レベル発信器34から送信されてくる高置タンク30の水位のデータを参照して、高置タンク30の水位が所定値以上であるかどうかを判断する(S401)。ガスハイドレート供給装置13は、高置タンク30の水位が所定値に満たないと判断した場合(S401;NO)には、レベル発信器14から送信されてくる受入タンク10の水位のデータを参照して、受入タンク10の水位が所定値以上であるかどうかを判断する(S402)。
ガスハイドレート供給装置13は、受入タンク10の水位が所定値に満たないと判断した場合(S402;NO)には、ガス抜き弁12を開放するように制御し(S403)、受入タンク10内の圧力を減少させて水道本管50から供給されてくる水が受入タンク10内の圧力により逆流しないようにする。
次に、ガスハイドレート供給装置13は、ガス抜き弁12を閉鎖するように制御するとともに(S404)、開閉装置40を開放するように制御し(S405)、配管51を介して水道本管50から水が受入タンク10に供給されるようにする。
受入タンク10に所定量の水が受け入れられると、ガスハイドレート供給装置13は、開閉装置40を閉鎖するように制御し(S406)、受入口11からガスハイドレート保存容器60内のガスハイドレートを受入タンク10に供給する(S407)。
また、ガスハイドレート供給装置13が、受入タンク10の水位が所定値以上であると判断した場合(S402;YES)にも、ガスハイドレート供給装置13は、受入口11からガスハイドレート保存容器60内のガスハイドレートを受入タンク10に供給する(S407)。
このように受入タンク10に供給されたガスハイドレートは、受入タンク10内の水で気化されてガスを発生し、タンク10内の圧力を上昇させて受入タンク10内の水を配管22を介して高置タンク30に揚水することとなる。
一方、上述の判断(S401)において、ガスハイドレート供給装置13が、高置タンク30の水位が所定値以上であると判断した場合(S401;YES)には、ガスハイドレート供給装置13は、ガス抜き弁12を開放するように制御して(S408)、受入タンク10から高置タンク30への水の供給を停止し、ガス抜き弁12を閉鎖するように制御し(S409)、処理を終了する。
以上のように、(S401)〜(S409)の処理をガスハイドレート供給装置13が行うことにより、必要なときに受入タンク10に水道本管50から水を供給したり、高置タンク30に受入タンク10から水を供給したりして、高置タンク30の水位を所定値以上にすることができ、受入タンク10から高置タンク30への水の供給を停止することができるようになる。また、ガスハイドレート供給装置13が定期的に(S401)〜(S409)の処理を行うことにより、長期間ポンプ20が停止した場合であっても高置タンク30に受入タンク10から水を供給することができるので、高層建築物200に設置されている蛇口33に給水することが可能となる。
次に、停電や故障などによってポンプ20が停止した場合に、図3に示すような給水システム100において制御装置70が制御する処理について説明する。図5に、本発明の一実施形態として、停電や故障などによってポンプ20が停止した場合に、制御装置70が制御する処理のフローチャートを示す。
まず、制御装置70は、レベル発信器34から送信されてくる高置タンク30の水位のデータを参照して、高置タンク30の水位が所定値以上であるかどうかを判断する(S501)。制御装置70は、高置タンク30の水位が所定値以上であると判断した場合(S501;YES)には処理を終了し、高置タンク30の水位が所定値に満たないと判断した場合(S501;NO)には、開閉装置40を開放するように制御して(S502)、配管51を介して水道本管50から水が受入タンク10に供給されるようにし、ガスハイドレート容器17に投入されたガスハイドレートが全部又は一部が浸水する所定量の水を受入タンク10に供給する。受入タンク10に所定量の水が受け入れられると、制御装置70は開閉装置40を閉鎖するように制御する(S503)。
なお、ガスハイドレート容器17内のガスハイドレートは、受入タンク10内に供給された水で気化されてガスを発生し、タンク10内の圧力を上昇させて受入タンク10内の水を配管22を介して高置タンク30に揚水することとなる。
揚水中または揚水後、制御装置70はレベル発信器34から送信されてくる高置タンク30の水位のデータを参照して、高置タンク30の水位が所定値以上であるかどうかを再度判断する(S504)。この判断により、制御装置70は、高置タンク30の水位が所定値に満たないと判断した場合(S504;NO)には、ガス抜き弁12を開放するように制御して(S505)、水道本管50から再度水を供給できるように受入タンク10内の圧力を減少させ、開放したガス抜き弁12を閉鎖するように制御する(S506)。そして、制御装置70は、当該装置70に設けたディスプレイや表示灯、ブザーなどのユーザインターフェースにより、高置タンク30の水位が所定値以上に達していないことをメッセージし(S507)、処理を終了する。これにより、使用者は、高置タンク30の水位を上昇させるために、受入タンク10のガスハイドレート容器17にガスハイドレートを投入しなければならないことを知ることができる。
一方、制御装置70は、高置タンク30の水位が所定値以上であると判断した場合(S504;YES)には、ガス抜き弁12を開放するように制御して(S508)、受入タンク10から高置タンク30への水の供給を停止し、開放したガス抜き弁12を閉鎖するように制御して(S509)、処理を終了する。
以上のように、(S501)〜(S509)の処理を制御装置70が行うことにより、必要なときに受入タンク10に水道本管50から水を供給したり、高置タンク30に受入タンク10から水を供給したりして、高置タンク30の水位を上昇させることができ、また、受入タンク10から高置タンク30への水の供給を停止することができるようになる。さらに、制御装置70は、受入タンク10内の水を高置タンク30に供給しても、高置タンク30の水位を所定値以上にできなかったことを使用者に知らせることができるようになるので、長期間ポンプ20が停止した場合であっても高置タンク30に受入タンク10から水を供給することができるようになり、高層建築物200に設置されている蛇口33に給水が可能となる。
本発明の一実施形態として説明する給水システムの概略構成を示す図である。 本発明において、他の一実施形態として説明する給水システムの概略構成を示す図である。 本発明において、他の一実施形態として説明する給水システムの概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態において、停電や故障などによってポンプが停止した場合に、図2に示す給水システムのガスハイドレート供給装置が制御する処理のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態において、停電や故障などによってポンプが停止した場合に、図3に示す給水システムの制御装置が制御する処理のフローチャートを示す図である。
符号の説明
1 通信線
2 制御線
10 受入タンク
11 受入口
12,31 ガス抜き弁
13 ガスハイドレート供給装置
14,34 レベル発信器
15 圧力発信器
16 給水装置
17 ガスハイドレート容器
20 ポンプ
21,22,32,51 配管
30 高置タンク
33 蛇口
40 開閉装置
50 水道本管
60 ガスハイドレート保存容器
61 ガスハイドレート
70 制御装置
100 給水システム
200 高層建築物

Claims (10)

  1. 高層建築物において、給水タンクと給水可能に接続され、前記給水タンクより高所に設置された蛇口に、前記給水タンクから水を供給する給水方法であって、
    前記給水タンクは耐圧容器からなり、
    前記給水タンクに、水に対して難溶性で、かつ、不燃性のガスからなるハイドレートを投入する工程と、
    前記ハイドレートをガスと水に分解させることにより前記給水タンク内の圧力を上昇させて前記水を前記蛇口に導入する工程と、
    を含むことを特徴とする給水方法。
  2. 前記高層建築物において、前記給水タンク及び前記蛇口と給水可能に接続され、前記給水タンクより高所であって、前記蛇口と同じ高さか、より高所に高置タンクを設け、
    前記ハイドレートを分解させることにより前記給水タンク内の圧力を上昇させて前記水を前記高置タンクに導入する工程と、
    前記高置タンクから前記蛇口に水を供給する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の給水方法。
  3. 高層建築物において、
    給水タンクと、
    前記給水タンクと給水可能に接続され、前記給水タンクより高所に設置された蛇口と、を備える給水システムであって、
    前記給水タンクは、耐圧容器からなり、水に対して難溶性で、かつ、不燃性のガスからなるハイドレートを前記給水タンク内に供給するハイドレート供給手段を備えることを特徴とする給水システム。
  4. 前記ハイドレートをガスと水に分解するための分解手段を、さらに備えることを特徴とする請求項3に記載の給水システム。
  5. 前記分解手段が、前記給水タンクに水を供給する水供給手段であることを特徴とする、請求項4に記載の給水システム。
  6. 前記高層建築物において、前記給水タンク及び前記蛇口と給水可能に接続され、前記給水タンクより高所であって、前記蛇口と同じ高さか、より高所に設置された高置タンクをさらに備えることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の給水システム。
  7. 請求項3〜5のいずれかに記載の給水システムにおいて、
    前記給水システムは、
    前記給水タンク及び前記蛇口と給水可能に接続され、前記タンクより高所であって、前記蛇口と同じ高さか、より高所に設置された高置タンクと、
    前記高置タンク内の水量を測定する高置タンク水量測定器と、
    をさらに備え、
    前記高置タンク水量測定器によって測定された前記高置タンクの水量が所定値に満たない場合、前記ハイドレート供給手段が前記給水タンクにハイドレートを供給することを特徴とする給水制御方法。
  8. 請求項5に記載の給水システムにおいて、
    前記給水システムは、
    前記給水タンク及び前記蛇口と給水可能に接続され、前記タンクより高所であって、前記蛇口と同じ高さか、より高所に設置された高置タンクと、
    前記高置タンク内の水量を測定する高置タンク水量測定器と、
    をさらに備え、
    前記給水タンクは、前記ハイドレートを受け入れるためのメッシュ状の容器を備え、
    前記高置タンク水量測定器によって測定された前記高置タンクの水量が所定値に満たない場合に、前記水供給手段が、メッシュ状の容器に受け入れられたハイドレートが浸水する量の水を前記給水タンクに供給することを特徴とする給水制御方法。
  9. 前記給水タンクはガス抜き弁を備え、
    前記高置タンク水量測定器によって測定された前記高置タンク内の水量が所定値以上に達した場合に前記ガス抜き弁が開放されることを特徴とする請求項7又は8に記載の給水制御方法。
  10. 請求項5に記載の給水システムにおいて、
    前記給水システムは、前記給水タンク内の水量を測定する給水タンク水量測定器をさらに備え、
    前記給水タンク水量測定器によって測定された前記給水タンクの水量が所定値に満たない場合に、前記水供給手段は前記給水タンクに水を供給することを特徴とする給水制御方法。

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