JP2007319340A - 断層撮影装置 - Google Patents

断層撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007319340A
JP2007319340A JP2006151736A JP2006151736A JP2007319340A JP 2007319340 A JP2007319340 A JP 2007319340A JP 2006151736 A JP2006151736 A JP 2006151736A JP 2006151736 A JP2006151736 A JP 2006151736A JP 2007319340 A JP2007319340 A JP 2007319340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
rotation
irradiation
subject
tomography apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006151736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4770594B2 (ja
Inventor
Katsuhiro Ueno
功裕 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2006151736A priority Critical patent/JP4770594B2/ja
Publication of JP2007319340A publication Critical patent/JP2007319340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4770594B2 publication Critical patent/JP4770594B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】照射手段および検出手段、または、被検体を回転軸周りに回転移動させる際に被検体の体軸が照射軸上にない場合であっても、検出手段に入射する電磁波の強度が検出手段のダイナミックレンジを超過することを抑制することができる断層撮影装置を提供する。
【解決手段】被検体MとX線管1との間に、端部の減衰度が高いウェッジフィルタ13を設け、移動機構15によってX線管1に対して相対的にウェッジフィルタ13を移動させる。よって、被検体Mが照射軸Aからずれていても、ウェッジフィルタ13によってFPD3のダイナミックレンジを超える強度のX線が入射することがない。また、ウェッジフィルタ13の端部がFPD3に投影されることがないのでX線の強度が急峻に変化してしまうこともない。さらに、ウェッジフィルタ13は単一であるので移動機構15も簡略にできる。
【選択図】図1

Description

この発明は、医療分野や、非破壊検査、RI(Radio isotope)検査、および光学検査などの工業分野などに用いられる断層撮影装置に関する。
この種の従来装置の一例を図7に示す。図示するように、X線管81およびフラットパネル型X線検出器(以下、適宜「FPD」という)83は、互いに対向する位置でC字状アーム84に保持される。C字状アーム84は回転軸Bを中心として回転可能に支持される。C字状アーム84が回転することによって、X線管81およびFPD83は一体に回転移動する。被検体M1は、その体軸C1がX線管81およびFPD83の回転軸Bとなるように位置決めされる。これにより、X線管81およびFPD83の回転移動の際、常に被検体M1の体軸C1はFPD83の中央に投影される。
X線管81と被検体M1との間には、X線を減衰させる2個のウェッジフィルタ85、86が設けられている。ウェッジフィルタ85、86は、常にX線の照射軸Aを中心として対称となるように、互いに同期して照射軸Aに対して進退可能に設置されている。ウェッジフィルタ85、86の間隔を離隔距離dとする。ウェッジフィルタ85、86の位置は、X線を照射する方向から見て、ウェッジフィルタ85、86の全体形状と、被検体M1の形状とが相補的になるように制御される。よって、X線は同程度に減衰されて、X線の強度はFPD83の検出面内にわたって均一化される(補償効果と呼ばれる)。したがって、X線強度がFPD83のダイナミックレンジを超過することがなく、FPD83から適切な撮影像が得られる。また、適切な撮影像を再構成することで適切な断層像を取得することができる(例えば、特許文献1、2参照)。
特開昭55−40531号公報 特開平8−605号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、FPD83は最大サイズでも40cm程度と小さい。X線管81と被検体M1との距離を70cm、X線管81とFPD13との距離を110cmとしたとき、被検体M1の直径は約25cm以下でなければ、被検体M1全体が投影されない。このため、人体の腹部の断層像を取得することは困難な場合がある。
よって、人体の特定の臓器(たとえば肝臓等)について断層像を得るときは、その臓器が中心となるように人体を偏心して配置する必要がある。図7において、被検体M2は偏心配置の例示である。
図7から明らかなように、被検体M2の体軸C2を回転軸Bから偏心させているので、被検体M2が照射軸Aからずれる場合がある。この場合、ウェッジフィルタ85、86をいかに移動させても補償効果が低下する。すなわち、著しくX線強度の大きいX線がFPD83の検出面のいずれかの位置に入射するおそれがある。この結果、X線強度がFPD83のダイナミックレンジを超過すると、FPD83が適切にX線を検出することができないという不都合を招く。
図8を参照する。図8(a)は被検体M2のみを透過した後に得られる仮想的なX線強度のプロファイルであり、図8(b)はウェッジフィルタ85,86のみを透過した後に得られる仮想的なX線強度のプロファイルであり、図8(c)はウェッジフィルタ85、86および被検体M2を透過した実際のX線強度のプロファイルである。各図の縦軸は、X線強度に比例する信号値の対数表示であり、低いほどX線強度が小さい(X線が減衰している)ことを表す。また、図8(c)には、FPD83のダイナミックレンジの上限値および下限値を明示する。
図8(a)におけるX線強度のプロファイルは谷状の湾曲曲線であるが、曲線全体が左にずれている。これは、被検体M2の体軸C2が照射軸Aからずれているためである。図8(b)におけるX線強度のプロファイルは山状の湾曲曲線であるが、左右に対称である。これは、ウェッジフィルタ85、86がX線の照射軸Aに対して対称な位置にあるためである。この結果、図8(c)に示すように、FPD83に入射するX線の一部は、その強度がFPD83のダイナミックレンジの上限値を超過してしまう。
また、従来例には次のような別の問題もある。各ウェッジフィルタ85、86の各エッジ85a、86a付近を通過するX線の強度は、急峻に変化する。各エッジ85a、86aはFPD83に投影されるため、FPD83から得られる投影像および断層像は、その影響により画質が劣化するという不都合がある。また、2個のウェッジフィルタ85、86を移動させるためにそれぞれ別個の駆動機構を設ける必要があり、構成が複雑となるという不都合がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、照射手段および検出手段、または、被検体を回転軸周りに回転移動させる際に被検体の体軸が照射軸上にない場合であっても、検出手段に入射する電磁波の強度が検出手段のダイナミックレンジを超過することを抑制することができる断層撮影装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、照射手段から照射される電磁波を、端部の減衰度が高い減衰体を介して被検体に照射し検出手段で検出したデータに基づき断層像を取得する断層撮影装置において、前記照射手段から照射される電磁波の照射軸に交差する回転軸周りに、前記照射手段および前記検出手段、または、被検体を回転移動させる回転手段と、前記回転手段による回転移動によって作られる断層面内で、前記照射手段に対して相対的に前記減衰体を移動させる移動手段と、前記回転移動に伴い前記検出手段によって検出される電磁波の強度が所定値以下となるよう、被検体の体軸と前記照射軸と前記回転軸との相対的な位置情報に基づいて前記移動手段を制御し前記減衰体を移動させる制御手段と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、制御手段による制御によって、移動手段は減衰体を照射手段に対して相対的に移動させるので、電磁波の照射軸から被検体の体軸がずれている場合であっても、検出手段に入射する電磁波の強度を所定値以下とすることができる。なお、所定値とは、検出手段が適切に検出することができる電磁波の強度範囲であるダイナミックレンジの上限値である。よって、検出手段は電磁波を適切に検出でき、検出手段から得られるデータに基づき適切な断層像を取得することができる。
本発明において、前記断層面と前記体軸との交点を体軸点とし、前記照射軸上において電磁波が出射される位置を出射源点として、前記制御手段は、前記減衰体における電磁波の減衰度が低い部位が、前記出射源点と前記体軸点とを結ぶ直線上に位置するように、制御することが好ましい(請求項2)。電磁波の強度を効果的に所定値以下とすることができる。
本発明において、前記移動手段は、前記照射軸と交差する、前記断層面内の1軸方向に前記減衰体を直線的に移動させることが好ましい(請求項3)。移動手段は、電磁波の照視野内における被検体の変動方向に減衰体を移動させるので、電磁波の強度を効果的に所定値以下にすることができる。
本発明において、前記移動手段は、前記断層面内の円または楕円に沿って、前記減衰体を平行に移動させることが好ましい(請求項4)。移動手段は、電磁波の照視野内における被検体の変動方向に減衰体を移動させるとともに、電磁波の照視野内に対する被検体の大きさが変動するのに対応して、出射源点から減衰体までの距離を変えるように移動させるので、電磁波の強度を所定値以下とすることを一層効果的に抑制することができる。
本発明において、前記移動手段は、前記断層面内の円弧に沿って、前記減衰体を回転させることが好ましい(請求項5)。照射手段から見た被検体の形状と減衰体自体の形状とが常に相補的になるので、電磁波の強度を所定値以下に効果的に抑制することができる。
本発明において、前記位置情報は、前記照射軸および前記回転軸の交点と前記体軸点とを結ぶ直線と、前記照射軸とのなす回転角度を含むことが好ましい(請求項6)。位置情報として回転移動に伴って変動する回転角度を含むことで、制御手段は適切に制御することができる。
本発明において、前記回転移動による前記照射手段、または、被検体の回転移動量を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果に基づいて前記回転角度を算出する位置情報取得手段と、を備えていることが好ましい(請求項7)。位置情報を確実かつ適切に取得することができる。
本発明において、前記回転手段を操作して前記回転移動を制御する回転制御手段と、前記回転制御手段の操作量に基づいて前記回転角度を算出する位置情報取得手段と、を備えていることが好ましい(請求項8)。位置情報を簡易かつ適切に取得することができる。
なお、本明細書は、次のような断面像再構成装置に係る発明も開示している。
(1)請求項1に記載の断層撮影装置において、前記制御手段は、前記減衰体の厚みの薄い部位が、前記出射源点と前記体軸点とを結ぶ直線上に位置するように、制御することを特徴とする断層撮影装置。
前記(1)に記載の発明によれば、電磁波の強度を効果的に所定値以下とすることができる。
(2)請求項1または請求項2に記載の断層撮影装置において、前記位置情報は、前記出射源点と前記体軸点と結ぶ直線と、前記照射軸とのなす第2回転角度を含むことを特徴とする断層撮影装置。
位置情報として回転移動に伴って変動する第2回転角度を含むことで、制御手段は適切に制御することができる。
(3)照射手段から照射される電磁波を、端部の減衰度が高い減衰体を介して被検体に照射し検出手段で検出したデータに基づき断層像を取得する断層撮影装置において、前記照射手段から照射される電磁波の照射軸に交差する回転軸周りに、前記照射手段および前記検出手段、または、被検体を回転移動させる回転手段と、前記回転手段による回転移動によって作られる断層面内で、前記照射手段に対して相対的に前記減衰体を移動させる移動手段と、前記回転移動に伴い前記検出手段によって検出される電磁波の強度が所定値以下となるよう、前記断層面と被検体の体軸との交点を体軸点とし、前記照射軸上において電磁波が出射される位置を出射源点として、前記体軸点と前記出射源点との相対的な位置情報に基づいて前記移動手段を制御し前記減衰体を移動させる制御手段と、を備えていることを特徴とする断層撮影装置。
制御手段による制御によって、移動手段は減衰体を照射手段に対して相対的に移動させるので、電磁波の照射軸から被検体の体軸がずれている場合であっても、検出手段に入射する電磁波の強度を所定値以下とすることができる。なお、所定値とは、検出手段が適切に検出することができる電磁波の強度範囲であるダイナミックレンジの上限値である。よって、検出手段は電磁波を適切に検出でき、検出手段から得られる撮影像を再構成することで適切な断層像を取得することができる。
この発明に係る断層撮影装置によれば、制御手段による制御によって、移動手段は減衰体を照射手段に対して相対的に移動させるので、電磁波の照射軸から被検体の体軸がずれている場合であっても、検出手段に入射する電磁波の強度を所定値以下とすることができる。なお、所定値とは、検出手段が適切に検出することができる電磁波の強度範囲であるダイナミックレンジの上限値である。よって、検出手段は電磁波を適切に検出でき、検出手段から得られるデータに基づき適切な断層像を取得することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は、実施例1に係る断層撮影装置の概略構成を示したブロック図であり、図2は、断層面で切断した断層撮影装置の要部断面図である。
実施例1に係る断層撮影装置は、被検体MにX線を照射するX線管1と、X線管1に対向して配置され、X線を検出するフラットパネル型X線検出器(以下、「FPD」と略記する)3とを備えている。X線管1およびFPD3はC字状アーム5の両端にそれぞれ保持されている。回転機構7は、C字状アーム5を保持するとともに、C字状アーム5を摺動する。C字状アーム5の摺動によって、X線管1およびFPD3は、X線の照射軸Aに交差する回転軸B周りに回転移動する。ここで、X線管1およびFPD3の回転移動によって作られる平面を断層面Hと呼ぶ。この回転機構7は、図示省略の基台によって床に固定的に設けられている。また、回転センサ11は、C字状アーム5の回転量を検出することで、X線管1の回転移動量を間接的に計測する。回転センサ11としては、ロータリエンコーダ等が例示される。X線管1とFPD3と回転センサ11は、それぞれこの発明における照射手段と検出手段と計測手段とに相当する。また、C字状アーム5および回転機構7は、この発明における回転手段に相当する。
被検体Mは、図示省略の天板に載置されている。天板は、X線管1とFPD3との間であって、被検体Mの体軸Cが回転軸Bから外れるような位置に配置されている。
X線管1と被検体Mとの間には、X線を減衰させる単一のウェッジフィルタ13が設けられている。ウェッジフィルタ13は端部ほど減衰度が高い。より詳しくは、ウェッジフィルタ13は、その端部がX線の照視野内に入ることがない程度に大きく、被検体Mの形状と相補的な形状を呈し、その表裏面は滑らかに形成されている。図1、図2では、X線管1側の面が平面であって反対側の面が湾曲に凹んでいる。本実施例におけるウェッジフィルタ13は、断面視で中央の部位が最も薄く、かつ、減衰量(減衰度)が最も小さい(低い)。移動機構15は、C字状アーム5に固定的に支持されるとともに、保持部材17を介してウェッジフィルタ13と連結している。そして、ウェッジフィルタ13を、断層面H内において照射軸Aと直交する1軸u方向に直線的に移動させる。ウェッジフィルタ13と移動機構15は、それぞれこの発明における減衰体と移動手段に相当する。
フィルタ制御部19は、移動機構15を制御してウェッジフィルタ13を移動させる。位置情報取得部21は、上述した回転センサ11からの検出結果に基づき、照射軸A、回転軸B、体軸Cの相対的な位置情報を算出し、フィルタ制御部19に出力する。フィルタ制御部19は、相対的な位置情報に基づいて、ウェッジフィルタ13を移動させる移動量を算出し、算出した移動量に基づいて移動機構15を制御する。フィルタ制御部19と位置情報取得部21は、所定のプログラムを読み出して実行する中央演算処理装置(CPU)や、各種情報を記憶するRAM(Random-Access Memory)や固定ディスク等の記憶媒体等で実現される。フィルタ制御部19と位置情報取得部21とは、それぞれこの発明における制御手段と位置情報取得手段に相当する。
位置情報取得部21とフィルタ制御部19とについて、より詳しく説明する。回転軸Bと体軸Cとは、X線管1、FPD3、C字状アーム5、天板等の構造、寸法から自ずと決まる。したがって、断層面Hの位置、さらには、断層面Hと体軸Cとの交点である体軸点cも既知である。位置情報取得部21が有する記憶部には予め、回転軸B、体軸点c等の既知の位置情報が設定されている。
位置情報取得部21は、X線管1が回転移動する際、回転センサ11から得られるX線管1の回転移動量に基づいて照射軸Aの位置情報を求める。そして、既知の位置情報を参照して、照射軸Aと回転軸Bの交点(以下、単に「交点a」と記載する)と体軸点cとを結ぶ直線と、照射軸Aとのなす回転角度θを算出する。この回転角度θが上述した相対的な位置情報に相当する。
フィルタ制御部19の記憶部にも、以下に示す既知の位置情報が予め設定されている。すなわち、X線管1からX線が出射される位置を出射源点eとして、出射源点eと交点aの間の第1距離D1、ウェッジフィルタ13が照射軸A上に位置するときの出射原点eとウェッジフィルタ13の間の第2距離D2と、交点aと体軸点cとの間の偏心距離rである。
フィルタ制御部19は、X線管1が回転移動する際、照射軸Aと1軸uとの交点に対する1軸u方向への変位を、ウェッジフィルタ13の移動量Fとして算出する。具体的には、数式(1)で与えられる。
Figure 2007319340
ここで、第1、第2距離D1、D2と偏心距離rはともに定数であるので、移動量Fは回転角度θのみに依存して変化する。この移動量Fは、ウェッジフィルタ13の減衰量(減衰度)が最も小さい(低い)部位(本実施例1ではウェッジフィルタ13の中央である)を、出射源点eと体軸点cとを結ぶ直線上に位置させる値である。
画像処理部31は、FPD3で検出されたデータ(撮影像)を収集し、複数の撮影像を再構成処理して断層像を生成する。モニタ33は、生成された断層像を表示する。この画像処理部31は、所定のプログラムを読み出して実行する中央演算処理装置(CPU)や、各種情報を記憶するRAM(Random-Access Memory)や固定ディスク等の記憶媒体等で実現される。
次に、実施例1に係る断層撮影装置の動作について説明する。
図示省略の天板に被検体Mを載置した状態で、回転機構7はC字状アーム5を摺動させる。このとき、回転センサ11はC字状アーム5の移動量を検出して、位置情報取得部21に出力する。位置情報取得部21は、回転センサ11の検出結果に応じたX線管1の回転移動量に基づいて、回転角度θを求める。フィルタ制御部19は、回転角度θに基づいてウェッジフィルタ13を移動させる移動量Fを算出して移動機構15を制御する。移動機構15は、ウェッジフィルタ13を1軸u方向に移動量の距離だけ進退させる。
C字状アーム5の摺動に伴い、X線管1とFPD3は回転移動する。このとき、X線管1は、種々の角度から被検体MにX線を照射する。照射されたX線は、ウェッジフィルタ13および被検体Mを透過することによって減衰する。FPD3は、減衰したX線を検出する。
図3を参照して、ある撮影角度における、FPD3に入射するX線強度のプロファイルを説明する。図3(a)は被検体Mのみを透過した後に得られる仮想的なX線強度のプロファイルであり、図3(b)はウェッジフィルタ13のみを透過した後に得られる仮想的なX線強度のプロファイルであり、図3(c)はウェッジフィルタ13および被検体Mを透過した実際のX線強度のプロファイルである。各図の縦軸は、X線強度に比例する信号値の対数表示であり、低いほどX線強度が小さい(X線が減衰している)ことを表す。また、図3(c)では、FPD3が適切にX線を検出することができるX線の強度の上限値および下限値を明示する。また、本明細書では、この下限値から上限値までの範囲をダイナミックレンジと呼ぶ。
図3(a)におけるX線強度のプロファイルは谷状の湾曲曲線であるが、曲線全体が左にずれている。これは、被検体Mの体軸Cが照射軸Aからずれていることを示すものである。
このとき、図3(b)におけるX線強度のプロファイルは山状の湾曲曲線であるが、曲線全体が左にずれた位置にシフトしている。これは、フィルタ制御部19の制御により、ウェッジフィルタ13がX線管1に対して相対的に移動した結果、ウェッジフィルタ13の厚みが最も薄い部位が照射軸Aからずれていることを示す。
この結果、図3(c)に示すように、FPD3に入射するX線強度のプロファイルは、図3(a)と図3(b)とに示すX線強度のプロファイルを足し合わせたものに相当する。このように、入射するX線強度は、FPD3のダイナミックレンジの範囲内において分布している。したがって、FPD3は、適切にX線を検出することができる。
画像処理部31は、FPD3から複数の撮影像を収集し、所定の再構成処理を行って断層像を作成する。再構成処理としては、例えば適当な再構成関数を用いて畳み込み積分を行うと共に、畳み込み積分結果を逆投影する処理が挙げられる。そして、オペレータの指示等に基づいて、適宜モニタ33に断層像を出力する。
このように、実施例1に係る断層撮影装置によれば、1軸u方向に直線的にウェッジフィルタ13を移動させる移動機構15を備えることで、被検体Mの体軸Cが照射軸Aからずれる場合であっても、その方向にウェッジフィルタ13を移動させることができる。また、回転角度θに応じてウェッジフィルタ13の移動量Fを算出して移動機構15を制御するフィルタ制御部19を備えることで、ウェッジフィルタ13の減衰量(減衰度)が最も小さい(低い)部位を出射原点eと体軸点cとを結ぶ直線上に位置させることができる。よって、FPD3に入射するX線の強度がFPD3のダイナミックレンジの上限値を超過することを効果的に防止できる。
なお、FPD13は最大サイズでも40cmであり、例えば、第1距離D1が70cm、出射源点eとFPD13との距離が110cmのときの有効視野は25cmに過ぎない。この場合、被検体Mを人体として、X線管1とFPD3の回転移動中、腹部内の肝臓等の臓器を常に照視野内におさめるためには、被検体Mの体軸Cを回転軸Bから偏心させる必要があるが、本実施例1によれば、関心部位の適切な撮影像を常に得ることができる。
また、ウェッジフィルタ13が単一であるので、ウェッジフィルタ13の端部がFPD3に投影されることがなく、FPD3によって検出されるX線強度が急峻に変化することを防止できる。また、ウェッジフィルタ13を移動させる移動機構15も単一で済み、従来に比べて装置構成を簡略化できる。
また、回転センサ11を備えることで、X線管1の回転移動量を正確かつ適切に取得できる。また、移動機構15がC字状アーム5に設けられているので、X線管1に対して相対的にウェッジフィルタ13を移動させることを簡便に実現できる。
次に、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。なお、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。図4は、実施例2に係る断層撮影装置の概略構成を示したブロック図であり、図5は断層面で切断した断層撮影装置の要部断面図である。
実施例2に係る断層撮影装置は、被検体MにX線を照射するX線管1とFPD3とが固定されている。したがって、照射軸Aも不動である。
また、実施例1で説明した天板に変えて、実施例2では、被検体Mを回転させる回転テーブル41と、この回転テーブル41を保持する基台43とを備えている。回転テーブル41は、その回転軸Bが照射軸Aと交差するように位置決めされている。そして、被検体Mの体軸Cが回転軸Bから偏心した位置となるように、立位姿勢の被検体Mを所定位置41aに載置する。基台43は、床に固定して設けられており、その内部には回転テーブル41を回転させる回転駆動機構(図示省略)が設けられている。ここで、被検体Mの回転移動によって照射軸Aが被検体Mに作る平面を断層面Hと呼ぶ。回転センサ45は、回転テーブル41の回転量を検出することで、被検体Mの回転移動量を間接的に計測する。回転テーブル41および回転駆動機構は、この発明における回転手段に相当する。また、回転センサ45は、この発明における計測手段に相当する。
単一のウェッジフィルタ13には移動機構46が連結されている。この移動機構46は、X線管1と被検体Mとの間であって、断層面H内の楕円Gに沿ってウェッジフィルタ13を平行に移動させる。図示するように、楕円Gの中心点gは照射軸A上であることが望ましい。また、楕円Gの長軸は、断層面H内において照射軸Aと直交する1軸u方向とし、短軸は照射軸A方向とすることが望ましい。ただし、楕円Gはこれに限定されるものではなく、ウェッジフィルタ13が常にX線管1と被検体Mとの間を移動させることができれば、適宜に変更できる。移動機構46は、この発明における移動手段に相当する。
フィルタ制御部47は、移動機構46を制御してウェッジフィルタ13の移動させる。位置情報取得部49は、上述した回転センサ45からの検出結果に基づき、照射軸A、回転軸B、体軸Cの相対的な位置情報を算出し、フィルタ制御部19に出力する。フィルタ制御部47は、相対的な位置情報に基づいて、ウェッジフィルタ13を移動させる移動量を算出し、算出した移動量に基づいて移動機構を制御する。フィルタ制御部47と位置情報取得部49は、所定のプログラムを読み出して実行する中央演算処理装置(CPU)や、各種情報を記憶するRAM(Random-Access Memory)や固定ディスク等の記憶媒体等で実現される。フィルタ制御部47と位置情報取得部49は、それぞれこの発明における制御手段と位置情報取得手段に相当する。
位置情報取得部49とフィルタ制御部47とについて、より詳しく説明する。位置情報取得部49が有する記憶部には予め、既知の位置情報として照射軸Aと回転軸Bと断層面Hの位置情報が設定されている。位置情報取得部49は、被検体Mが回転移動する際、回転センサ45から検出される被検体Mの回転移動量に基づいて、かつ、既知の位置情報を参照して、回転平面と体軸Cとの交点である体軸点cの位置情報を求める。さらに、照射軸Aと回転軸Bとの交点aと体軸点cとを結ぶ直線と、照射軸Aとのなす回転角度θを算出する。この回転角度θが上述した相対的な位置情報に相当する。
フィルタ制御部47の記憶部にも、以下に示す既知の位置情報が予め設定されている。すなわち、出射源点eと回転軸B(交点a)との間の第1距離D1と、出射源点eと中心gとの間の第3距離D3と、体軸点cと回転軸B(交点a)との間の偏心距離rである。
フィルタ制御部47は、被検体Mが回転移動する際、中心点gに対する長軸方向の変位成分Iuおよび短軸方向の変位成分IAを算出し、これらの合成をウェッジフィルタ13の移動量とする。具体的には、数式(2)、数式(3)で与えられる。
Figure 2007319340
Figure 2007319340
ここで、kは1以下の正の定数が与えられる。なお、kの値を1としてもよく、この場合は、楕円Gは中心gの円となる。また、第1、第3距離D1、D3と偏心距離rはともに定数であるので、移動量Fは回転角度θのみに依存して変化する。この移動量Fは、ウェッジフィルタ13の減衰量(減衰度)が最も小さい(低い)部位を、照射源点eと体軸点cとを結ぶ直線上に位置させ、かつ、照射源点eと体軸点cとの距離SODの増減に応じて照射源点eとウェッジフィルタ13との距離SSDを増減させる値である。
次に、実施例2に係る断層撮影装置の動作について説明する。
回転テーブル41は被検体Mを載置した状態で回転軸B周りに回転する。このとき、回転センサ45は回転テーブル41の移動量を検出して、位置情報取得部49に出力する。位置情報取得部49は、回転センサ45の検出結果に応じた被検体Mの回転移動量に基づいて、回転角度θを求める。フィルタ制御部47は、回転角度θに基づいてウェッジフィルタ13を移動させる移動量Fを算出し、算出した移動量に基づいてウェッジフィルタ13の制御を行う。
被検体Mが回転移動する際、X線管1は、種々の角度から被検体MにX線を照射する。照射されたX線は、ウェッジフィルタ13および被検体Mを透過することによって減衰する。FPD3は、減衰したX線を検出する。
このように、実施例2に係る断層撮影装置によれば、フィルタ制御部47がウェッジフィルタ13を楕円G上で制御することで、X線の照視野に対して被検体Mの位置が変動する方向と同じ方向にウェッジフィルタ13を移動させるとともに、X線の照視野に対する被検体Mの大きさの変動に応じて、ウェッジフィルタ13と照射源点eの距離を変える。これにより、X線の強度がFPD3のダイナミックレンジの上限値を超過することを、一層効果的に抑制できる。
次に、図面を参照してこの発明に係る実施例3を説明する。なお、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
図6はこの発明の断層撮影装置の一実施例であるマルチスライスタイプのX線CT装置の全体構成を示すブロック図である。
実施例3に係るX線CT装置は、X線ファンビーム(以下、単にX線と呼ぶ)を被検体Mに照射するX線管2と、多数のX線検出素子4aがX線の広がり方向(横への広がり)にライン状に配列されている多チャンネル型のX線検出器4と、これらX線管2とX線検出器4とを互いに対向させつつ回転可能に収容するガントリ61を備えている。回転機構63は、X線の照射軸Aと交差する回転軸B周りにX線管2及びX線検出器4を回転させる。回転制御部65は、回転機構63を操作してX線管2とX線検出器64の回転移動を制御する。X線管2とX線検出器4と回転機構63と回転制御部65は、それぞれこの発明における照射手段と検出手段と回転手段と回転制御手段に相当する。
単一のウェッジフィルタ13には移動機構67が連結されている。移動機構67は、断層面H内における円弧にそって、ウェッジフィルタ13を回転させる。本実施例3では、円弧の中心を照射源点eと一致させている。移動機構67は、この発明における移動手段に相当する。
フィルタ制御部69は、移動機構65を制御してウェッジフィルタ13の移動させる。位置情報取得部71は、上述した回転制御部65による操作量の入力を受けて、照射軸A、回転軸B、体軸Cの相対的な位置情報を算出し、フィルタ制御部19に出力する。上述したフィルタ制御部69は、この位置情報に基づいて、ウェッジフィルタ13を回転させる移動量を算出し、算出した移動量に基づいて移動機構67を制御する。フィルタ制御部69と位置情報取得部71は、所定のプログラムを読み出して実行する中央演算処理装置(CPU)や、各種情報を記憶するRAM(Random-Access Memory)や固定ディスク等の記憶媒体等で実現される。フィルタ制御部69と位置情報取得部71は、それぞれこの発明における制御手段と位置情報取得手段に相当する。
位置情報取得部71とフィルタ制御部69とについて、より詳しく説明する。位置情報取得部71が有する記憶部には予め、体軸点c(回転軸Bと体軸Cとの交点である)の位置情報(既知)が設定されている。そして、位置情報取得部71は、回転制御部65から得られる操作量に基づいて照射軸Aおよび出射源点eの位置情報を求める。そして、既知の位置情報を参照して、体軸点cと出射源点eとを結ぶ直線と、照射軸Aとのなす第2角度θを算出する。この第2角度θが上述した相対的な位置情報に相当する。
フィルタ制御部69は、ウェッジフィルタ13の減衰量(減衰度)の最も小さい(低い)部位が、出射源点eと体軸点cとを結ぶ直線上に位置するようにウェッジフィルタ13の移動量を算出する。
フィルタ制御部69は、ウェッジフィルタ13の照射軸Aに対する回転角度をウェッジフィルタ13の移動量として求める。この場合、移動量は、第2角度θと等しい角度で与えられる。
このような、実施例3に係る断層撮影装置によれば、X線管2から見た被検体Mの形状とウェッジフィルタ13自体の形状とが常に相補的な関係を保つことができる。これによって、X線の強度をX線検出器4のダイナミックレンジの上限値以下に抑制することを効果的に実現できる。
位置情報取得部71は、回転制御部65の操作量に基づいてX線管2の回転移動量を算出するので、X線管2の回転移動量を計測する回転センサ等を省略することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例1、2では、相対的な位置情報は回転角度θであったが、フィルタ13の移動量を適切に求めることができれば、これに限られない。たとえば、実施例3で説明したような体軸点cと出射源点eとを結ぶ直線と、照射軸Aとのなす第2角度θを相対的な位置情報としてもよい。
また、上述した各実施例において、ウェッジフィルタ13の移動量を説明したが、ウェッジフィルタ13を出射源点eと体軸点cとの結ぶ直線上に移動または回転させることができれば、適宜に設計変更できる。
たとえば、相対的な位置情報として出射源点eと体軸点cとの位置関係を求めることで、ウェッジフィルタ13の移動量を求めるように構成してもよい。たとえば、X線管1(2)が回転移動する場合は、被検体Mは固定されているので体軸点cの位置情報は既知である。よって、位置情報取得部21(71)は、体軸点cに対する出射源点eの位置を算出する。そして、フィルタ制御部19(69)は、出射源点eと体軸点cとを間にウェッジフィルタ13を位置させるように移動機構15(67)を制御する。なお、被検体Mが回転移動する場合は、出射源点eの位置情報が既知となり、位置情報取得部49が出射源点eに対する体軸点cを求める点が異なるが、フィルタ制御部47の処理は略同じでよい。
(2)上述した各実施例では、ウェッジフィルタ13の減衰量(減衰度)が最も小さい(低い)部位を、出射源点eと体軸点cとを結ぶ直線上に位置させるように構成した。しかし、FPD3のダイナミックレンジの上限値を超過することを防止できる程度にX線強度を均一化させることができれば、出射源点eと体軸点cとを結ぶ直線上に位置させるのは、厳密にウェッジフィルタ13の減衰量が最も小さい部位でなく、その付近としてもよい。また、ウェッジフィルタ13が最も薄い部位付近を、出射源点eと体軸点cとを結ぶ直線上に位置させるように変更してもよい。
(3)上述した実施例1、2では、X線管1およびFPD3の回転軸Bが照射軸Aに交差するように説明したが、所望の断層像が得られる限り、回転軸Bと照射軸Aとは厳密に直交しても直交してなくてもよい。
(4)上述した実施例1、2では、1軸uを断層面H内において照射軸Aと直交する軸と説明したが、これに限らず、断層面H内であれば任意の角度で照射軸Aと交差する軸を1軸uとしてよい。この場合であっても、移動機構15は、X線の照視野内における被検体Mの変動方向にウェッジフィルタ13を移動させることができる。ただ、実施例1の場合であれば、1軸uが照射軸Aと直交しているときに、ウェッジフィルタ13の移動量が最も少なくて済み、効率がよい。
(5)上述した実施例3では、ウェッジフィルタ13を回転させる円弧の中心を、出射原点eと同じ位置としていたが、これに限られない。円弧が、X線管2とX線検出器4との間であれば、任意の点を中心としてよい。この場合、フィルタ制御部69は、ウェッジフィルタ13の移動量はそのまま第2角度θとせずに、適切な処理により算出される。
(6)上述した実施例1、2では、C字状アーム5の移動量を計測する回転センサ11、または、回転テーブル41の回転量を計測する回転センサ45を設けていたが、それぞれX線管1または被検体Mの回転移動量が測定できれば、適宜にその他の物理量を計測するセンサに変更することができる。たとえば、光学センサを用いてX線管2または被検体Mの位置を計測する方法や、回転テーブル41の面内圧力を計測する方法によって回転移動量を求めてもよいし、被検体Mの投影像が投影されるFPD3の検出結果から回転移動量を求めるようにしてもよい。
(7)上述した各実施例において、照射軸Aと体軸Cのいずれか、または、第1、第2、第3距離D1、D2、D3と偏心距離rは既知として説明したが、これらを計測して得るように構成してもよい。
(8)上述した各実施例においては、X線管1、2はX線を照射し、FPD2、X線検出器4はX線を検出するものであったが、X線に限定されない。X線以外の放射線、電磁波、光を照射、検出させる場合にも適用できる。
(9)上述した各実施例では、医用のX線撮像装置であったが、これに限られない。たとえば、非破壊検査、RI(Radio Isotope)検査、および光学検査などの工業分野や、原子力分野などに用いられる放射線撮像装置にも適用できる。なお、各実施例において、被検体Mと記載したが、被検体Mは人体に限られるものではない。
実施例1に係る断層撮影装置の概略構成を示すブロック図である。 断層面で切断した断層撮影装置の要部断面図である。 図3(a)は被検体Mのみを透過した後に得られる仮想的なX線強度のプロファイルであり、図3(b)はウェッジフィルタのみを透過した後に得られる仮想的なX線強度のプロファイルであり、図3(c)はウェッジフィルタおよび被検体Mを透過した実際のX線強度のプロファイルである。 実施例2に係る断層撮影装置の概略構成を示すブロック図である。 断層面で切断した断層撮影装置の要部断面図である。 実施例3に係るX線CT装置の概略構成を示すブロック図である。 従来技術に係る断層撮影装置の要部断面図である。 図8(a)は被検体Mのみを透過した後に得られる仮想的なX線強度のプロファイルであり、図8(b)はウェッジフィルタのみを透過した後に得られる仮想的なX線強度のプロファイルであり、図8(c)はウェッジフィルタおよび被検体M2を透過した実際のX線強度のプロファイルである。
符号の説明
1、2 …X線管
3 …フラットパネル型X線検出器(FPD)
4 …X線検出器
5 …C字状アーム
7、63 …回転機構
11、45 …回転センサ
13 …ウェッジフィルタ
15、46、67 …移動機構
19、47、69 …フィルタ制御部
21、49、71 …位置情報取得部
41 …回転テーブル
43 …基台
65 …回転制御部
M …被検体
A …照射軸
B …回転軸
a …交点
C …体軸
c …体軸点
D1 …第1距離
D2 …第2距離
D3 …第3距離
r …偏心距離
F …移動量
G …楕円
H …断層面
Iu …長軸方向の変位成分
IA …短軸方向の変位成分
u …1軸
θ …回転角度
θ …第2角度

Claims (8)

  1. 照射手段から照射される電磁波を、端部の減衰度が高い減衰体を介して被検体に照射し検出手段で検出したデータに基づき断層像を取得する断層撮影装置において、前記照射手段から照射される電磁波の照射軸に交差する回転軸周りに、前記照射手段および前記検出手段、または、被検体を回転移動させる回転手段と、前記回転手段による回転移動によって作られる断層面内で、前記照射手段に対して相対的に前記減衰体を移動させる移動手段と、前記回転移動に伴い前記検出手段によって検出される電磁波の強度が所定値以下となるよう、被検体の体軸と前記照射軸と前記回転軸との相対的な位置情報に基づいて前記移動手段を制御し前記減衰体を移動させる制御手段と、を備えていることを特徴とする断層撮影装置。
  2. 請求項1に記載の断層撮影装置において、前記断層面と前記体軸との交点を体軸点とし、前記照射軸上において電磁波が出射される位置を出射源点として、前記制御手段は、前記減衰体における電磁波の減衰度が低い部位が、前記出射源点と前記体軸点とを結ぶ直線上に位置するように、制御することを特徴とする断層撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の断層撮影装置において、前記移動手段は、前記照射軸と交差する、前記断層面内の1軸方向に前記減衰体を直線的に移動させることを特徴とする断層撮影装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の断層撮影装置において、前記移動手段は、前記断層面内の円または楕円に沿って、前記減衰体を平行に移動させることを特徴とする断層撮影装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の断層撮影装置において、前記移動手段は、前記断層面内の円弧に沿って、前記減衰体を回転させることを特徴とする断層撮影装置。
  6. 請求項2に記載の断層撮影装置において、前記位置情報は、前記照射軸および前記回転軸の交点と前記体軸点とを結ぶ直線と、前記照射軸とのなす回転角度を含むことを特徴とする断層撮影装置。
  7. 請求項6に記載の断層撮影装置において、前記回転移動による前記照射手段、または、被検体の回転移動量を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果に基づいて前記回転角度を算出する位置情報取得手段と、を備えていることを特徴とする断層撮影装置。
  8. 請求項6に記載の断層撮影装置において、前記回転手段を操作して前記回転移動を制御する回転制御手段と、前記回転制御手段の操作量に基づいて前記回転角度を算出する位置情報取得手段と、を備えていることを特徴とする断層撮影装置。
JP2006151736A 2006-05-31 2006-05-31 断層撮影装置 Expired - Fee Related JP4770594B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006151736A JP4770594B2 (ja) 2006-05-31 2006-05-31 断層撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006151736A JP4770594B2 (ja) 2006-05-31 2006-05-31 断層撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007319340A true JP2007319340A (ja) 2007-12-13
JP4770594B2 JP4770594B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=38852626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006151736A Expired - Fee Related JP4770594B2 (ja) 2006-05-31 2006-05-31 断層撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4770594B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104207799A (zh) * 2014-08-29 2014-12-17 沈阳东软医疗系统有限公司 一种ct扫描设备中形状过滤器的控制方法及装置
JP2019056699A (ja) * 2017-09-19 2019-04-11 住友精密工業株式会社 ワークのx線測定条件決定方法およびx線測定装置の制御装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06269441A (ja) * 1993-03-19 1994-09-27 Hitachi Medical Corp X線回転立体撮影装置
JPH1024029A (ja) * 1996-07-12 1998-01-27 Toshiba Corp X線診断装置
JP2001161674A (ja) * 1999-10-21 2001-06-19 Siemens Ag X線装置およびx線放射に影響を与えるための方法
JP2002052019A (ja) * 2000-08-03 2002-02-19 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ctシステム及び操作コンソール及び制御方法及び記憶媒体
JP2003070780A (ja) * 2001-08-23 2003-03-11 Siemens Ag コンピュータトモグラフによる測定データの取得方法およびコンピュータトモグラフ
JP2006075339A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 放射線撮影装置およびその放射線スキャン装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06269441A (ja) * 1993-03-19 1994-09-27 Hitachi Medical Corp X線回転立体撮影装置
JPH1024029A (ja) * 1996-07-12 1998-01-27 Toshiba Corp X線診断装置
JP2001161674A (ja) * 1999-10-21 2001-06-19 Siemens Ag X線装置およびx線放射に影響を与えるための方法
JP2002052019A (ja) * 2000-08-03 2002-02-19 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ctシステム及び操作コンソール及び制御方法及び記憶媒体
JP2003070780A (ja) * 2001-08-23 2003-03-11 Siemens Ag コンピュータトモグラフによる測定データの取得方法およびコンピュータトモグラフ
JP2006075339A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 放射線撮影装置およびその放射線スキャン装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104207799A (zh) * 2014-08-29 2014-12-17 沈阳东软医疗系统有限公司 一种ct扫描设备中形状过滤器的控制方法及装置
US20160058400A1 (en) * 2014-08-29 2016-03-03 Shenyang Neusoft Medical Systems Co., Ltd. Method and apparatus for controlling shape filter in ct scanning device
US10463322B2 (en) * 2014-08-29 2019-11-05 Shenyang Neusoft Medical Systems Co., Ltd. Method and apparatus for controlling shape filter in CT scanning device
JP2019056699A (ja) * 2017-09-19 2019-04-11 住友精密工業株式会社 ワークのx線測定条件決定方法およびx線測定装置の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4770594B2 (ja) 2011-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7302031B2 (en) Method and arrangement relating to X-ray imaging
JP5337031B2 (ja) Ct画像取得
US8483363B2 (en) Movable wedge for improved image quality in 3D X-ray imaging
US6435714B1 (en) X-ray diagnostic device
KR101922490B1 (ko) 엑스선 영상촬영장치 및 엑스선 영상촬영방법
US6501820B2 (en) X-ray CT apparatus and method for operating same for reducing the radiation dose to an examiner having a body part exposed to the X-ray beam
US20150117597A1 (en) Scanning system for three-dimensional imaging
JP3961468B2 (ja) 放射線計算断層画像装置およびそれに用いる放射線検出器
JP2007135658A (ja) X線ct装置およびx線ct透視装置
JP2012511950A (ja) 拡大された3d視野に対する半円形の逆オフセット・スキャン
JP6187959B2 (ja) X線検出器を配向させるシステム及び方法
EP2385793B1 (en) Method and apparatus to filter x-ray beams generated using a ct apparatus with displaced geometry
JP2007037994A (ja) X線ct装置
TW201515638A (zh) 一種三維造影掃描系統
JP5674299B2 (ja) イメージング・システムのz位置依存型x線ビーム・フィルタリングの装置及び方法
KR102139661B1 (ko) 회전 가능한 시준기를 구비한 ct 시스템
JP2007236446A (ja) 断層撮影装置
JP3836931B2 (ja) 照射範囲限定式x線ct装置
US9808209B2 (en) Collimator for use in a CT system
JP4770594B2 (ja) 断層撮影装置
JP6629158B2 (ja) X線ct装置
JP2007130278A (ja) X線ct装置
JP4763361B2 (ja) X線ct装置
EP4287217A1 (en) Systems and methods for an integrated filter assembly with two carriages
JP2008309705A (ja) コンピュータ断層撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080814

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110524

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110606

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4770594

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees