JP2007319211A - ブラシ - Google Patents

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一廣 岡田
Shingo Komaba
真吾 駒場
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哲也 千葉
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Abstract

【課題】頭髪やまつ毛などのケラチン質繊維組織に、染毛剤やマスカラ剤などの薬剤を容易に塗布し得るブラシを提供すること。
【解決手段】ブラシ10は、芯材14に保持された毛材15が芯材周囲に突出してなるブラシ部13を支持軸11の先端に有している。芯材14は、直線状の前方部14aと、前方部14aの後端及び支持軸11の前端にそれぞれ連なる屈曲部14bとからなる。前方部14aの軸線16と支持軸11の軸線17とが所定距離をおいて略平行に位置している。前方部14aには毛材15が保持されており、屈曲部14bには毛材15が保持されていないことが好ましい。ブラシ10は、薬剤をケラチン質繊維組織に施すために好適に用いられる。
【選択図】図3

Description

本発明はブラシに関し、更に詳しくはケラチン質繊維組織に薬剤を施すために特に好適に用いられるブラシに関する。
従来、頭髪の根元を剤により着色する場合には(以下、本明細書では、頭髪の着色に用いるあらゆる剤を略して染毛剤と総称する)、図7に示すように、支持軸111と、その先端から直線状に延びる芯材114に保持された毛材115からなるブラシ部113とを備えた塗布具100が用いられている。この塗布具100によって染毛剤を例えばこめかみの毛髪の根元に施す場合には、図8に示すように、染毛剤がブラシ部113に保持されている塗布具100を、そのブラシ部113を上に向けて立てた状態で前後に動かして、毛髪の根元に染毛剤を塗布する。毛髪の根元に染毛剤を確実に塗布するためには、塗布具100全体を顔に近づけてブラシ部113を毛髪に密着させる必要がある。しかし塗布具100全体を顔に近づけると、塗布具100を持つ手や支持軸111が顔に当たりやすくなり邪魔になる。また、鏡を見ながら塗布操作を行う場合に、塗布具100を持つ手によって毛髪の根元が死角になる。これらに起因して、染毛剤が塗りづらくなる。この不都合は、図7に示す形状の塗布具100を用いている限り、こめかみの部分の毛髪に染毛剤を塗布する場合だけでなく、ひたい周りや、分け目などの生えぎわの毛髪に染毛剤を塗布する場合にも同様に生じる。
ところで、特許文献1及び2には、支持軸に対してブラシ部の芯材が湾曲した形状になっているブラシが開示されている。また特許文献3には、支持軸に対してブラシ部の芯材が所定の角度をもって傾斜しているブラシが開示されている。しかし、これらのブラシを用いて染毛剤を頭髪に塗布した場合であっても、上述の不都合は完全には解消されない。
特開2002−325629号公報 特開2002−325630号公報 実開昭58−40009号公報
従って本発明の目的は、前述した従来技術が有する種々の欠点を解消し得るブラシを提供することにある。
本発明は、芯材に保持された毛材が芯材周囲に突出してなるブラシ部を支持軸の先端に有し、
前記芯材は、直線状の前方部と、該前方部の後端及び前記支持軸の前端にそれぞれ連なる屈曲部とからなり、
前記前方部の軸線と前記支持軸の軸線とが所定距離をおいて略平行に位置しているブラシを提供するものである。
また本発明は、芯材に保持された毛材が芯材周囲に突出してなるブラシ部を支持軸の先端に有し、
前記芯材は、前方部と、該前方部の後端及び前記支持軸の前端にそれぞれ連なる屈曲部とからなり、
前記前方部に保持された前記毛材の先端を結んで形成される仮想線が直線部を有するように且つ該仮想線の直線部と前記支持軸の軸線とが所定距離をおいて略平行に位置するように、前記毛材が配置されているブラシを提供するものである。
本発明のブラシによれば、頭髪やまつ毛などのケラチン質繊維組織に、染毛剤やマスカラ剤などの薬剤を塗布する場合に、ブラシを持つ手やブラシの支持軸が顔に当たりにくくなる。また、鏡を見ながら塗布操作を行う場合に、ブラシを持つ手によって薬剤を塗布する部分が死角になることが起こりにくくなる。その結果、薬剤を目的の部位に首尾良く塗布することが可能になる。また、目的の部位以外に誤って薬剤を塗布しづらくなる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明のブラシの一実施形態としての染毛剤塗布具が示されている。本実施形態の塗布具10は、棒状の支持軸11を有している。支持軸11の後端は、後述する染毛剤容器のキャップを兼ねるキャップ部材12に固着されている。一方、支持軸の前端にはブラシ部13が設けられている。
ブラシ部13は、芯材14と、該芯材14に保持された毛材15とから構成されている。芯材14は、直線状の前方部14aと、該前方部14aの後端及び支持軸11の前端にそれぞれ連なる屈曲部14bとからなる。
毛材15は、芯材周囲から突出している。芯材14の軸線方向から見ると、毛材15は放射状に突出している。毛材15は、例えば熱可塑性樹脂からなる複数のブラシ繊維束を、二条の金属芯線材(図示せず)によって挟持しながら、これらをらせん状に捻回することによって芯材14に保持されている。
図2(a)及び(b)には、ブラシ部13の要部拡大図が示されている。上述の通り、毛材15は芯材14の周囲にらせん状に保持されている。毛材15がらせん状に保持されていることによって、髪束を割って毛材15を髪束の奥深くまで入り込ませることができ、髪束の内部にまで染毛剤を塗布できるという利点がある。図2(a)及び(b)に示す何れのブラシ部13においても、該ブラシ部13は、直線状をしている芯材14の前方部14aの軸線に対して対称な形状になっている。尤も、ブラシ部13の形状が軸線に対して対称であることは、本発明において必須のことではなく、塗布具13の具体的な用途によっては非対称の形状であってもよい。
更に、図2(a)及び(b)に示す何れのブラシ部13においても、毛材15は芯材14における前方部14aにのみ保持されており、屈曲部14bには毛材15が保持されていない。このような構成にすることの利点は後述する。
図2(a)に示すブラシ部13においては、中央部13aから後方部13bにかけての毛材15の長さは一定になっている。これに対して前方部13cにおいては、ブラシ部13の先端に向かうに連れて毛材15の長さは次第に短くなっている。このような形状を有するブラシ部13は、染毛剤をこめかみ等の細かい場所の毛髪に塗布するときに、毛髪を毛材15の奥深くまで入り込ませることができるという点で有利である。また、こめかみ等の細かい場所から、分け目等の広い場所までの様々な広さの塗布対象領域に対して染毛剤を容易に塗布することができるという点でも有利である。
図2(b)に示すブラシ部13においては、該ブラシ部13の長手方向の中央部に位置する毛材15の長さが最も長く、該中央部から前方側及び後方側に向かうに連れて毛材15の長さは次第に短くなっている。
図1に戻ると、芯材14においては、その屈曲部14bの屈曲形状によって、直線状の前方部14aの軸線16が、支持軸11の軸線17と一致していない位置にある。且つ、前方部14aの軸線16は、所定距離Dをおいて支持軸11の軸線17と略平行に位置している。図1に示す屈曲部14bの形状は、支持軸11の軸線17に対して傾斜した直線形状になっているが、屈曲部14bの形状はこれに限られない。本実施形態における屈曲部14の屈曲形状は、前方部14aの軸線16と支持軸11の軸線17とが一致しないように且つ両軸線16,17が所定距離Dをおいて略平行に位置するように、前方部14aを配置可能な形状をすべて包含する。略平行とは、完全に平行な場合の他に、塗布具10の製造条件の変動の結果、不可避的に平行となっていない場合を包含する。
本実施形態の塗布具10の使用形態の一例が図3に示されている。図3に示す使用形態は、染毛剤がブラシ部13に保持されている塗布具10を、そのブラシ部13を上に向けて立てた状態で前後に動かして、こめかみの毛髪の根元に染毛剤を塗布する状態を示している。図3から明らかなように、塗布具10を持つ手や支持軸11と使用者の顔との間には空間ができている。この空間の存在によって、手や支持軸11が顔に当たりづらくなる。従って、塗布動作が行いやすくなる。また、ブラシ部13の全体で染毛剤を塗布しやすくなる。更に、図示していないが、本実施形態の塗布具10を用いて、鏡を見ながら頭頂部付近の分け目の毛髪に染毛剤を塗布する場合であっても、塗布具10を持つ手によって毛髪の根元が死角になることが起こりづらい。これによっても塗布動作が行いやすくなる。
しかも、こめかみの毛髪及び頭頂部の分け目の毛髪の何れに染毛剤を塗布する場合であっても、前述した通りブラシ部13においては屈曲部14bに毛材15が保持されていないので(図1参照)、塗布対象部以外の部位への意図しない染毛剤の塗布が効果的に防止できる。その上、ブラシ部13を毛髪に密着させても、ブラシ部13を構成する芯材14が浮くことに起因して、芯材14が頭皮や毛髪に付着しにくい。更に、芯材14に屈曲部14bが存在していることで、ブラシ部13を毛髪に押し付けたときに、該屈曲部14がその押し付け力に反発するので、適度な力でブラシ部13を毛髪に密着させることができ。短い毛であっても押さえながら染毛剤を塗布することができる。
染毛剤を一層首尾良く塗布する観点から、芯材14のヤング率(縦弾性係数)は好ましくは0.1×109〜1000×109N/m2、更に好ましくは10×109〜500×109N/m2,一層好ましくは50×109〜250×109N/m2である。芯材14のヤング率はJIS Z 2280などにより規定される静的測定法によって測定される。なお前述の説明においては、芯材14は金属芯線材から構成されていると述べたが、芯材14の材質はこれに限られず、例えば合成樹脂製であってもよい。
更に芯材14に関しては、芯材14における屈曲部14bと支持軸11とのなす角度や、芯材14における直線状の前方部14aの軸線16と、支持軸11の軸線17との距離も、染毛剤の塗布性の向上に寄与する。具体的には、図1に示すように、芯材14における屈曲部14bと支持軸11とのなす角度θ1は好ましくは10〜90度、更に好ましくは10〜70度、一層好ましくは10〜50度,最も好ましくは20〜40度である。なお、この角度θ1は、芯材14における屈曲部14bと直線状の前方部14aとのなす角度θ2と略同じである。一方、前方部14aの軸線16と、支持軸11の軸線17との距離Dは、好ましくは1〜10mm、更に好ましくは1〜7mm、一層好ましくは2〜5mmである。
前述のD及びθ1は、先に述べた本発明の効果、即ちブラシ10の塗布しやすさと、ブラシ10のマスカラ容器(後述する図4に示す容器18)への出し入れのしやすさの二つの要因により好ましい範囲が決定される。具体的には、D及びθ1の上限値を前記の値とすることで、ブラシ10を容器18へ出し入れしやすくなる。またD及びθ1の下限値を前記の値とすることで、ブラシ10による染毛剤の塗布が行いやすくなる。
染毛剤を一層首尾良く塗布するための要素をブラシ部13の観点から検討すると、ブラシ部13の太さ及び長さが染毛剤の塗布性に寄与する。具体的には、毛材15のうち最も長い部分におけるブラシ部13の太さW(図2(a)及び(b)参照)が、2〜10mm、特に5〜8mmであることが好ましい。またブラシ部13の長さL(図2(a)及び(b)参照)が、10〜40mm、特に13〜30mm、とりわけ17−30mmであることが好ましい。
Wは、染毛剤の保持及び染毛剤の塗布時の頭髪への食い込みというブラシ本来の性能と、本発明の効果である塗布のしやすさの面から設定されるDとの関係の二つの要因から、好ましい範囲を定めることができる。具体的には、Wの下限値を前記の値とすることで、染毛剤の保持量を十分なものとすることができ、またブラシ部13が頭髪へ十分に食い込むようになり、染毛剤による着色を十分なものとすることができる。一方、Wの上限値を前記の値とすることで、Dの値を上述の通りに設定したことによる本発明の効果を最大限発揮させることが可能となる。
ブラシ部13に関しては、芯材周囲にらせん状に保持されている毛材15間のピッチP(図2(a)及び(b)参照)も、染毛剤の塗布性に寄与する。具体的にはピッチPが0.5〜3mm、特に0.7〜2mmであると、髪束の奥まで染毛剤を塗布することができ、また髪束の一本一本に確実に染毛剤を塗布することができる。
毛材15の材質や硬さ、太さ等は、従来のスクリューブラシと同様とすることができ、染毛剤の具体的な種類に応じて適宜適切なものが選択される。
本実施形態の塗布具10は、図4に示すように、染毛剤(図示せず)を収容した容器18内に挿入されており、該塗布具10のブラシ部13が染毛剤中に浸漬されている状態で用いられる。先に述べたように、塗布具10の支持軸11の後端部は、容器18のキャップを兼ねるキャップ部材12に固着されている。これらの各部材から染毛剤塗布用具19が構成されている。容器18の内部には、しごき部材20が取り付けられている。しごき部材20は、染毛剤が付着したブラシ部13を容器18から取り出すときに、余分な染毛剤をしごき取るために用いられる。しごき部材20は、例えばゴム等の弾性材料からなる板状部材であって、塗布具10の通過が可能な大きさの開口が形成されたものである。
次に本発明の別の実施形態を図5を参照しながら説明する。本実施形態に関し特に説明しない点については、先に説明した実施形態に関する説明が適宜適用される。また、図5において、図1ないし図4と同じ部材には同じ符号を付してある。
本実施形態は、先に説明した実施形態と同様に、本発明のブラシを染毛剤の塗布具に適用した例である。図5に示すブラシ10は、棒状の支持軸11と、その後端部に固着されたキャップ部材12を備えている。また支持軸11の先端からは芯材14が延出している。芯材周囲には毛材15が保持されている。これによってブラシ部13が形成されている。毛材15は、芯材14における前方部14aに保持されており、屈曲部14bには毛材15は保持されていない。これらの構成に関しては、先に説明した実施形態と同様である。本実施形態が、先に説明した実施形態と異なる点は、芯材14を含むブラシ部13の形状である。
芯材14は、前方部14aと、該前方部14aの後端及び支持軸11の前端にそれぞれ連なる屈曲部14bとからなる。前方部14aは緩やかな曲線を描く湾曲形状をしている。屈曲部14bは、支持軸11の軸線に対して所定の角度をなすように緩やかに屈曲した形状をしている。
先に述べた実施形態と異なり、本実施形態においては、芯材14の前方部14aは直線状になっていない。その代わりに、前方部14aに保持された毛材15の先端を結んで形成される仮想線Fが直線部を有するように、毛材15が配置されている。直線部の長さは,ブラシ部の長さLの好ましくは10〜100%、更に好ましくは50〜100%、一層好ましくは75〜100%である。なお、塗布具10の観察角度によっては、前方部14aに保持された毛材15の先端を結んで形成される仮想線Fが直線部を持たない場合もある。そこで、本実施形態で言う仮想線Fとは、塗布具10を支持軸11のまわりに回転させたときに、図5に示すように、前方部14aの湾曲状態が最も大きくなる状態を基準として、前方部14aの凸状に湾曲した側に位置する毛材15aの先端を結んで描かれた線をいう。
ブラシ部13においては、前記の仮想線Fが直線部を有するように毛材15が配置されていることに加えて、該仮想線Fの直線部と支持軸11の軸線17とは略平行になるように毛材15が配置されている。ここで言う直線とは、完全な直線以外に、塗布具10の製造条件の変動の結果、不可避的に完全な直線になってはいないものの実質的に直線とみなすことができる場合、及び小さな振幅の波線であって実質的に直線とみなすことができる場合等を包含する。また、略平行の意味は、先に述べた意味と同じである。
本実施形態の塗布具10がこのような構成になっていることによって、本実施形態の塗布具10によれば、先に述べた実施形態と同様の有利な効果が奏される。最も顕著な効果は、塗布具10を持つ手や支持軸11と使用者の顔との間に空間ができることである。この空間の存在によって、手や支持軸11が顔に当たりづらくなり染毛剤の塗布操作を首尾良く行うことができる。また、本実施形態の塗布具10を用いて、鏡を見ながら頭頂部付近の分け目の毛髪に染毛剤を塗布する場合であっても、塗布具10を持つ手によって毛髪の根元が死角になることが起こりづらいという、もう一つの顕著な効果も奏される。
本実施形態の塗布具10においては、仮想線Fの直線部と、支持軸11の軸線17との距離D’が染毛剤の塗布性の向上に寄与する。具体的には図5に示すように、仮想線Fの直線部と、支持軸11の軸線17との距離D’が、2〜15mm、特に4.5〜10mmであることが好ましい。
図5に示すように、本実施形態の塗布具10においては、ブラシ部13は、芯材14の前方部14aの軸に関して対称になっていない。本実施形態の塗布具10においては、図5に示す前方部14aの凸状に湾曲した側に位置する毛材15aが、主として染毛剤の塗布性に関与している。従って、前方部14aの凸状に湾曲した側に位置する毛材15aの長さが、染毛剤の塗布性の向上に寄与する。この観点から前方部14aの凸状に湾曲した側に位置する毛材15aの長さは、1〜15mm、特に2.5〜10mmであることが好ましい。なお、図5から明らかなように、前方部14aの凸状に湾曲した側に位置する毛材15aには長いものもあれば、短いものもある。上述の毛材15aの長さは、これら種々の長さを有する毛材15aをすべて包含するものである。
本発明の更に別の実施形態として、先に述べた二つの実施形態を組み合わせた実施形態が挙げられる。具体的には、ブラシ部13を構成する芯材14が直線状の前方部14aと屈曲部14bとからなり、前方部14aの軸線16と支持軸11の軸線17とが所定距離Dをおいて略平行に位置しており、更に前方部14aに保持された毛材15の先端を結んで形成される仮想線Fが直線部を持つように且つ仮想線Fの直線部と支持軸11の軸線17とが所定距離をおいて略平行に位置するように、毛材15が配置されている塗布具が一層好適な実施形態として挙げられる。この実施形態を図6に示す。この実施形態は、図1に示す実施形態において、ブラシ部13の形状として図2(a)に示す形状を採用したものに相当する。本実施形態は、先に述べた二つの実施形態の利点を兼ね備えたものになるので、染毛剤の塗布を更に一層首尾良く行うことができる。
前記の各実施形態の塗布具10によって塗布される染毛剤としては、例えば、酸性染料を着色剤とする半永久染毛料及び一時染毛料や、酸性染料及びカーボンブラックを着色剤とする一時染毛料、あるいは顔料を着色剤とする一時染毛料などが挙げられるが、これらに制限されるものではない。
特に、前記の各実施形態の塗布具10を用いることにより、頭髪の狙った部位に染毛剤を簡便に塗布することができる。しかも皮膚や意図しない部位への着色や、タレ、ハネを避けやすくなる。従って、従来よりも一層幅広い範囲の粘度、具体的には例えば10〜300000cPの粘度(25℃)の染毛剤を用いることができる。換言すれば、前記の各実施形態の塗布具10は、染毛剤の粘度に対する適応性が従来の塗布具よりも広いという利点を有する。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記の各実施形態は、本発明のブラシを、染毛剤を頭髪に塗布するために用いられる塗布具に適用した例であったが、本発明のブラシはこれ以外に、ケラチン質繊維組織に薬剤を施すために用いられる塗布具に適用できる。例えばマスカラ薬剤をまつ毛やひげなどに塗布するために用いられるマスカラ塗布具に適用できる。
図1は、本発明のブラシの一実施形態としての染毛剤塗布具を示す正面図である。 図2(a)及び(b)はそれぞれ図1に示す塗布具におけるブラシ部の要部拡大図である。 図3は、図1に示す塗布具の一使用形態を示す図である。 図4は、図1に示す塗布具を備えた染毛剤塗布用具を示す斜視図である。 図5は、本発明のブラシの他の実施形態としての染毛剤塗布具を示す正面図である。 図6は、本発明のブラシの更に他の実施形態としての染毛剤塗布具を示す正面図である。 図7は、従来の染毛剤塗布具を示す正面図である。 図8は、図7に示す塗布具の使用形態を示す図である。
符号の説明
10 染毛剤塗布具(ブラシ)
11 支持軸
12 キャップ部材
13 ブラシ部
14 芯材
14a 前方部
14b 屈曲部
15 毛材
16 前方部の軸線
17 支持軸の軸線

Claims (9)

  1. 芯材に保持された毛材が芯材周囲に突出してなるブラシ部を支持軸の先端に有し、
    前記芯材は、直線状の前方部と、該前方部の後端及び前記支持軸の前端にそれぞれ連なる屈曲部とからなり、
    前記前方部の軸線と前記支持軸の軸線とが所定距離をおいて略平行に位置しているブラシ。
  2. 前記前方部の軸線と前記支持軸の軸線との間の距離が1〜10mmである請求項1記載のブラシ。
  3. 前記屈曲部と前記支持軸の軸線とのなす角が10〜90度である請求項1又は2記載のブラシ。
  4. 芯材に保持された毛材が芯材周囲に突出してなるブラシ部を支持軸の先端に有し、
    前記芯材は、前方部と、該前方部の後端及び前記支持軸の前端にそれぞれ連なる屈曲部とからなり、
    前記前方部に保持された前記毛材の先端を結んで形成される仮想線が直線部を有するように且つ該仮想線の直線部と前記支持軸の軸線とが所定距離をおいて略平行に位置するように、前記毛材が配置されているブラシ。
  5. 前記前方部に前記毛材が保持されており、前記屈曲部には前記毛材が保持されていない請求項1ないし4の何れかに記載のブラシ。
  6. 前記芯材のヤング率が0.1×109〜1000×109N/m2である請求項1ないし5の何れかに記載のブラシ。
  7. 前記毛材が芯材周囲にらせん状に保持されており、毛材間のピッチが0.5〜3mmである請求項1ないし6の何れかに記載のブラシ。
  8. 薬剤をケラチン質繊維組織に施すために用いられる請求項1ないし7の何れかに記載のブラシ。
  9. ケラチン質繊維組織が頭髪であり、薬剤が頭髪を着色するものである請求項8記載のブラシ。
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