JP2007317483A - 流れ点灯式照明システム、及び同システムに用いられる制御装置 - Google Patents

Abstract

【課題】流れ点灯式照明システム、及び同システムに用いられる制御装置において、複数個の光源をそれぞれが流れ点灯制御する複数の制御装置による一連のスムーズな流れ点灯を行なう。
【解決手段】流れ点灯式照明システム１は、ＬＥＤ３_１〜３_Ｎと、ＬＥＤ３_１〜３_Ｍを流れ点灯制御する制御装置２_ｉと、ＬＥＤ３_Ｍ＋１〜３_Ｎを流れ点灯制御する制御装置２_ｉ＋１とを備える。制御装置２_ｉの送信部６_ｉは、一連の流れ点灯制御のため点灯タイミングを通知する通知信号を、流れ点灯順序における後段の制御装置２_ｉ＋１に送信する。制御装置２_ｉ＋１の受信部４_ｉ＋１はこの通知信号を受信し、マイコン５_ｉ＋１は、この通知信号をトリガとして、ＬＥＤ３_Ｍ＋１〜３_Ｎに点灯制御のための制御信号を順に送信する。このようにして、複数個のＬＥＤ３_１〜３_Ｎをそれぞれが流れ点灯制御する制御装置２_ｉ、２_ｉ＋１による一連のスムーズな流れ点灯が可能となる。
【選択図】図１

Description

本発明は、複数の光源を流れ点灯させる流れ点灯式照明システム、及び同システムに用いられる制御装置に関する。

従来から、流れ点灯式照明システムとして、例えば、料金所への誘導路に安全且つ所定の速度を保って車両を誘導するため、複数の光源を点滅させることで自動車道路の料金所への誘導路に車両を誘導する車両誘導用照明装置が知られている（例えば、特許文献1参照）。この車両誘導用照明装置は、光軸を誘導路の車両進入側に向けて誘導路の車両進行方向に沿って配置される複数の光源と、各光源を高輝度点灯状態と低輝度点灯状態に切り換えて点滅させる制御装置とを備える。この制御装置は、高輝度点灯状態となる光源が誘導路の車両進入側から車両退出側へと順次変移するように各光源を点滅させると共に、変移の速さを誘導路における車両の移動速さよりも速くする。
特開２００１−３１２７９４号公報

しかしながら、特許文献１に記載の技術では、同一の制御装置により複数の光源の点灯タイミングを制御し、流れ点灯を実現することは可能であったが、複数の制御装置により複数の光源を点灯制御して流れ点灯を実現する場合、異なる制御装置によりそれぞれ点灯制御される異なる光源の点灯タイミングを相関させて、複数台の制御装置により一連のスムーズな流れ点灯を実現することが困難であった。

本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであり、複数個の光源をそれぞれが流れ点灯制御する複数の制御装置によって、一連のスムーズな流れ点灯を可能とする流れ点灯式照明システム、及び同システムに用いられる制御装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために請求項１の発明は、複数の光源と、これらの光源の点灯状態を順に変移させることにより、該光源を流れ点灯制御する制御装置と、を備えた流れ点灯式照明システムにおいて、前記制御装置は、流れ点灯順序が設定されて複数台設けられ、前記複数台の制御装置は、それぞれ、流れ点灯順序における前段の制御装置から送信される、一連の流れ点灯制御のため点灯タイミングを通知する通知信号を受信する受信部と、前記受信部が前記通知信号を受信したとき、前記複数の光源に対して、これらの光源を順に点灯制御するための制御信号を送信する点灯制御部と、前記点灯制御部からの信号に基づき、流れ点灯順序における後段の制御装置に対して前記通知信号を送信する送信部と、を備えるものである。

請求項２の発明は、請求項１に記載の流れ点灯式照明システムにおいて、前記制御装置の点灯制御部は、前記受信部が前段の制御装置からの前記通知信号を受信したとき、この通知信号に基づき、最初に点灯状態を変移させる光源を点灯制御するための前記制御信号を、前段の制御装置に対して前記送信部により送信し、前記受信部が後段の制御装置からの前記制御信号を受信したとき、この制御信号に基づき、後段の制御装置に対して送信する前記通知信号の送信タイミングを制御するものである。

請求項３の発明は、請求項１又は請求項２に記載の流れ点灯式照明システムに用いられる制御装置である。

請求項１の発明によれば、１台の制御装置から後段の制御装置に対して通知信号が送信され、後段の制御装置がこの通知信号を受信したとき、該装置による複数の光源の点灯制御が行なわれるので、１台の制御装置による流れ点灯に続く、次の制御装置による流れ点灯が可能となる。さらに、通知信号の送信タイミングを調整することにより、後段の制御装置による流れ点灯の開始時間を調整でき、複数個の光源をそれぞれが流れ点灯制御する複数の制御装置によって、一連のスムーズな流れ点灯が可能となる。

請求項２の発明によれば、後段の制御装置の点灯制御部は、最初に点灯状態を変移させる光源を点灯制御するための制御信号を前段の制御装置に対して送信するので、制御装置は、自装置による流れ点灯の終了時間と、後段の制御装置による流れ点灯の開始時間との時間間隔を把握することができる。従って、この時間間隔に基づいて、後段の制御装置に対して送信する通知信号の送信タイミングを自動で制御することができ、これにより、複数個の光源をそれぞれが流れ点灯制御する複数の制御装置によって、一連のスムーズな流れ点灯が可能となる。

請求項３の発明によれば、制御装置を複数台設け、これらに流れ設定順序を設定することにより、一連のスムーズな流れ点灯が可能な流れ点灯制御システムを構築することができる。

本発明の第１の実施形態に係る流れ点灯式照明システム、及び同システムに用いられる制御装置について図１乃至図３を参照して説明する。図１は、本実施形態による流れ点灯式照明システム１、及び同システムに用いられる制御装置２の電気的構成を示す。ここで、Ｎ、Ｍ、ｉを任意の正の整数とし、ＮとＭとの間には、Ｎ＞Ｍが成り立つものとする。

流れ点灯式照明システム１は、複数個のＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ）３（光源）と、これらのＬＥＤ３の点灯状態を順に変移させることにより、ＬＥＤ３を流れ点灯制御する制御装置２と、を備える。ここで、ＬＥＤ３はＮ個設けられるとする。Ｎ個のＬＥＤ３_１〜３_Ｎは、例えば、ＬＥＤ３_１からＬＥＤ３_Ｎの順で、直線上又は曲線上に一列に、且つ、等間隔に配置される。また、制御装置２は、流れ順序が設定されて複数台設けられる。これらの制御装置２のうち、例えば、隣り合う２台の制御装置２_ｉ、２_ｉ＋１について以下に説明する。制御装置２_ｉは、ＬＥＤ３_１〜３_ＮのうちＬＥＤ３_１〜３_Ｍを点灯制御する装置であり、制御装置２_ｉ＋１は、残りのＬＥＤ３_Ｍ＋１〜３_Ｎを点灯制御する装置である。これらの制御装置２_ｉ、２_ｉ＋１の流れ点灯順序は、点灯制御するＬＥＤ３_１〜３_Ｎの流れ点灯順序に基づいて設定される。例えば、ＬＥＤ３_１〜３_Ｎを、ＬＥＤ３_１からＬＥＤ３_Ｎの順番で流れ点灯するように設定する場合、上記の通り、ＬＥＤ３_１〜３_Ｍは制御装置２_ｉにより、ＬＥＤ３_Ｍ＋１〜３_Ｎは制御装置２_ｉ＋１により点灯制御されるので、制御装置２_ｉ、２_ｉ＋１の流れ点灯順序において、制御装置２_ｉが前段となり、制御装置２_ｉ＋１が後段となる。

制御装置２_ｉは、流れ点灯順序における前段の制御装置２_ｉ−１（不図示）から送信される信号を受信する受信部４_ｉと、ＬＥＤ３_１〜３_Ｍに対して、これらを順に点灯制御のための制御信号を送信することにより、これらを流れ点灯制御するマイクロコンピュータ（以下、マイコンと略す）５_ｉ（点灯制御部）と、マイコン５_ｉからの信号に基づき、流れ点灯順序における後段の制御装置２_ｉ＋１に対して信号を送信する送信部６_ｉと、を備える。この制御装置２_ｉにより流れ点灯制御されるＬＥＤ３_１〜３_Ｍの個数Ｍは、例えば８〜１６個である。

送信部６_ｉは、長距離通信の場合、送信する信号を増幅するためのトランジスタ等を含む送信回路で構成され、近距離通信の場合、マイコン５_ｉからの信号をそのまま出力するための送信回路で構成される。これらの送信回路は、有線により信号を送出するための回路であっても、無線により信号を送信するための回路であってもよい。このように構成される送信部６_ｉが、後段の制御装置２_ｉ＋１に対して送信する信号には、一連の流れ点灯制御のため点灯タイミングを通知する通知信号が含まれる。

受信部４_ｉは、長距離通信の場合、受信した信号を増幅するためのトランジスタ等を含む受信回路で構成され、近距離通信の場合、前段の制御装置２_ｉ−１からの信号をそのまま受信するための受信回路で構成される。これらの受信回路は、有線により信号を受信するための回路であっても、無線により信号を受信するための回路であってもよい。このように構成される受信部４_ｉが前段の制御装置２_ｉ−１から受信する信号には、上記の通知信号が含まれる。

マイコン５_ｉは、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）を含み、このＣＰＵにより、受信部４_ｉが通知信号を受信したとき、受信部４_ｉからの信号に基づいて、一連の流れ点灯制御の順番が回ってきたことを把握する。そのときマイコン５_ｉは、受信部４_ｉからの該信号をトリガとして、ＬＥＤ３_１〜３_Ｍによる流れ点灯を開始する。流れ点灯は、点灯／消灯を指示するＯＮ／ＯＦＦ信号から成る制御信号がマイコン５_ｉからＬＥＤ３_１〜３_Ｍへ個別に送信されることによりなされる。ＬＥＤ３_１〜３_Ｍに対する制御信号の個別送信は、例えば、ＬＥＤ３_１〜３_Ｍに対応付けられたスイッチング素子によりなされる。このスイッチング素子はマイコン５_ｉに含まれる。また、制御信号の個別送信は、ＬＥＤ３_１〜３_Ｍの夫々に、固有のアドレスが設定された点灯制御回路を接続し、この点灯制御回路が、自身のアドレスと一致するアドレスデータを含む制御信号を、自身に対する信号と認識することによりなされても構わない。

さらに、マイコン５_ｉは、ＬＥＤ３_１〜３_Ｍによる流れ点灯の流れを、ＬＥＤ３_Ｍ＋１〜３_Ｎによる流れ点灯へと繋げるため、後段の制御装置２_ｉ＋１に対して通知信号を送信部６_ｉにより送信する。この通知信号は、例えば、マイコンの汎用ポートから出力されるＨｉｇｈ／Ｌｏｗの値を持つ信号である。この信号の具体例には、値がＬｏｗからＨｉｇｈへ切り替わるステップ信号がある。上記のような流れ点灯制御は、劇場等での調光制御の際に用いられるＤＭＸ５１２信号等により可能となるが、１台の制御装置により流れ点灯制御を行なう場合と比べて、制御装置の構成やその操作方法が複雑となる。これに対して、本実施形態による流れ点灯制御によれば、上記のような通知信号を送受信するだけでよいので、通信のため信号のコード化や複雑な計算を行なう通信用ＩＣ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ）等は不要となる。このため、１台の制御装置により流れ点灯制御を行なう場合と比べて、制御装置の構成に大幅な変更を加えることなく、複数台の制御装置２による一連の流れ点灯制御が可能となる。

上記のように構成される制御装置２_ｉと同様に、該装置の後段である制御装置２_ｉ＋１は、前段の制御装置２_ｉから送信される通知信号を受信する受信部４_ｉ＋１と、受信部４_ｉ＋１が通知信号を受信したとき、ＬＥＤ３_１〜３_ＮのうちＬＥＤ３_Ｍ＋１〜３_Ｎに対して、点灯制御のための制御信号を順に送信するマイコン５_ｉ＋１と、マイコン５_ｉ＋１からの信号に基づき、流れ点灯順序における後段の制御装置２_ｉ＋２（不図示）に対して通知信号を送信する送信部６_ｉ＋１と、を備える。この制御装置２_ｉ＋１により流れ点灯制御されるＬＥＤ３_Ｍ＋１〜３_Ｎの個数Ｎ−Ｍは、例えば８〜１６個である。制御装置２_ｉ＋１を構成する各部の詳細は、上記制御装置２_ｉのそれと同様である。

図２は、制御装置２_ｉによるＬＥＤ３_１〜３_Ｍの流れ点灯動作を示す。ここで、ＬＥＤ３_１〜３_Ｍは、ＬＥＤ３_１からＬＥＤ３_Ｍの順で流れ点灯すると仮定する。まず、制御装置２_ｉの受信部４_ｉが、前段の制御装置２_ｉ−１から送信される通知信号を受信する（＃１０１）。マイコン５_ｉは、受信部４_ｉが通知信号を受信したとき、ＬＥＤ３_１を点灯させるため、ＬＥＤ３_１に対して、点灯を指示するＯＮ信号を送信する（＃１０２）。ＬＥＤ３_１は、所定の点灯時間Ｔ_ＯＮだけ点灯した後、マイコン５_ｉからの消灯を指示するＯＦＦ信号に基づいて消灯される（＃１０３）。消灯時間Ｔ_ＯＦＦだけ時間間隔が空けられた後（＃１０４）、ＬＥＤ３_２が、マイコン５_ｉからのＯＮ信号により点灯される（＃１０５）。ＬＥＤ３_２は、所定の点灯時間Ｔ_ＯＮだけ点灯した後、マイコン５_ｉからのＯＦＦ信号に基づいて消灯される（＃１０６）。ＬＥＤ３_２の消灯後、消灯時間Ｔ_ＯＦＦだけ時間間隔が空けられ（＃１０７）、上記の点灯動作が同様に繰り返される。そして最後に、ＬＥＤ３_Ｍがマイコン５_ｉからのＯＦＦ信号に応じて点灯し、その後、消灯する（＃１０８）。このようにして、ＬＥＤ３_１〜３_Ｍはマイコン５_ｉにより流れ点灯制御される。一連の流れ点灯を行なうため、マイコン５_ｉは、ＬＥＤ３_１〜３_Ｍを順に点灯させた後、流れ点灯順序において後段に該当する制御装置２_ｉ＋１に対して送信部６_ｉにより通知信号を送信する（＃１０９）。このように、１台の制御装置２_ｉから後段の制御装置２_ｉ＋１に対して、一連の流れ点灯制御のため点灯タイミングを通知する通知信号が送信されるので、後段の制御装置２_ｉ＋１がこの通知信号を受信したとき、この制御装置２_ｉ＋１が上記と同様にＬＥＤ３_Ｍ＋１〜３_Ｎの流れ点灯制御を行なうことにより、制御装置２_ｉによる流れ点灯に続く、後段の制御装置２_ｉ＋１による流れ点灯が可能となる。

図３は、制御装置２_ｉにより流れ点灯制御されるＬＥＤ３_Ｍ−１、３_Ｍの点灯タイミングと、制御装置２_ｉ＋１により流れ点灯制御されるＬＥＤ３_Ｍ＋１の点灯タイミングと、制御装置２_ｉから送信される通知信号の送信タイミングとを示す。上記のように制御装置２_ｉによりＬＥＤ３_Ｍ−１、３_Ｍのそれぞれが、順に、点灯時間Ｔ_ＯＮだけ点灯し、その後消灯したとする。ＬＥＤ３_Ｍ−１が消灯してからＬＥＤ３_Ｍが点灯するまでの時間が、上記の消灯時間Ｔ_ＯＦＦであったとする。

制御装置２_ｉは、ＬＥＤ３_Ｍ−１、３_Ｍによる流れ点灯の流れを、ＬＥＤ３_Ｍ＋１以降のＬＥＤ３による流れ点灯へと繋げるため、後段の制御装置２_ｉ＋１に対して通知信号を送信する。この通知信号は、例えば、ステップ信号から成り、ＬＥＤ３_Ｍの点灯中に送出される。制御装置２_ｉ＋１は、この通知信号を受信し、この信号をトリガとしてＬＥＤ３_Ｍ＋１を点灯させる。ＬＥＤ３_Ｍ＋１は、マイコン等の処理時間が経過した後、点灯時間Ｔ_ＯＮだけ点灯する。ここで、ＬＥＤ３_Ｍ消灯からＬＥＤ３_Ｍ＋１点灯までの消灯時間がＴ_ｄであったとする。なお、通知信号の送信タイミングはＬＥＤ３_Ｍの点灯前又は消灯後であってもよい。

ＬＥＤ３_Ｍ＋１点灯のトリガとなる通知信号の送信タイミングは、流れ点灯式照明システム１を構築するため制御装置２_ｉ、２_ｉ＋１を備え付ける際、初期設定により調整される。この調整は、ユーザが、ＬＥＤ３_Ｍ消灯後のＬＥＤ３_Ｍ＋１の点灯タイミング、すなわち消灯時間Ｔ_ｄを計りながら、不図示の操作キー等から成る操作部を操作することにより行なわれる。消灯時間Ｔ_ｄが消灯時間Ｔ_ＯＦＦより長い場合、通知信号の送信タイミングは早められ、消灯時間Ｔ_ｄが消灯時間Ｔ_ＯＦＦより短い場合、通知信号の送信タイミングは遅らされる。このように通知信号の送信タイミングを調整することにより、制御装置２_ｉ＋１によるＬＥＤ３_Ｍ＋１の点灯開始時間、すなわち、制御装置２_ｉ＋１による流れ点灯の開始時間が調整される。従って、上記の消灯時間Ｔ_ＯＦＦと、制御装置２_ｉによるＬＥＤ３_Ｍの消灯と制御装置２_ｉ＋１によるＬＥＤ３_Ｍ＋１の点灯との間の消灯時間Ｔ_ｄとを同じ時間にできる。このため、ＬＥＤ３_１〜３_Ｍを流れ点灯制御する制御装置２_ｉと、ＬＥＤ３_Ｍ＋１〜３_Ｎを流れ点灯制御する制御装置２_ｉ＋１によって、一連のスムーズな流れ点灯が可能となる。また、制御装置２_ｉによる通知信号の最適な送信タイミングが設定された場合、他の制御装置２の通知信号送信タイミングについても同様に設定すればよい。このため、全制御装置２の通知信号送信タイミングを容易に合わせることができる。

次に、本発明の第２の実施形態に係る流れ点灯式照明システム、及び同システムに用いられる制御装置について図４及び図５を参照して説明する。図４は、本実施形態による流れ点灯式照明システム１、及び同システムに用いられる制御装置２の電気的構成を示す。本実施形態による流れ点灯式照明システム１、及び同システムに用いられる制御装置２では、上記実施形態に係るそれらと比べて、さらに、制御装置２_ｉ＋１が、ＬＥＤ３_Ｍ＋１を点灯制御するための制御信号を、前段の制御装置２_ｉに対して送信する。ＬＥＤ３_Ｍ＋１は、制御装置２_ｉ＋１により、最初に点灯状態が変移される光源である。

制御装置２_ｉ＋１のマイコン５_ｉ＋１は、前段の制御装置２_ｉからの通知信号を受信部４_ｉ＋１により受信したとき、最初に点灯するＬＥＤ３_Ｍ＋１対して送信する制御信号を送信部６_ｉ＋１により前段の制御装置２_ｉに対して送信する。このため、前段の制御装置２_ｉは、自装置による流れ点灯の終了時間と、後段の制御装置２_ｉ＋１による流れ点灯の開始時間との時間間隔を把握することができる。

前段の制御装置２_ｉのマイコン５_ｉは、制御装置２_ｉ＋１からの制御信号を受信部４_ｉにより受信したとき、この制御信号を受信した時間に基づき、通知信号の送信タイミングを制御する。

図５は、制御装置２_ｉによる通知信号の送信タイミング制御動作を示す。まず、制御装置２_ｉが、一連の流れ点灯のための通知信号を後段の制御装置２_ｉ＋１に対して送信し、後段の制御装置２_ｉ＋１がこの通知信号を受信する（＃２０１）。後段の制御装置２_ｉ＋１は、この通知信号をトリガとして点灯タイミングを把握し、前段の制御装置２_ｉによる流れ点灯を引き継いで、最初にＬＥＤ３_Ｍ＋１を点灯させる。ＬＥＤ３_Ｍ＋１点灯のため、点灯を指示するＯＮ信号がＬＥＤ３_Ｍ＋１に対して制御装置２_ｉ＋１のマイコン５_ｉ＋１から送出される。この際、マイコン５_ｉ＋１は、このＯＮ信号を前段の制御装置２_ｉに対して送信部６_ｉ＋１により送出する（＃２０２）。制御装置２_ｉは、後段の制御装置２_ｉ＋１からのＯＮ信号を受信したとき、ＬＥＤ３_Ｍ消灯時間からこのＯＮ信号の受信時間までの時間、すなわちＬＥＤ３_Ｍ消灯からＬＥＤ３_Ｍ＋１点灯までの消灯時間Ｔ_ｄを計測する（＃２０３）。

制御装置２_ｉのマイコン５_ｉは、この消灯時間Ｔ_ｄと、流れ点灯におけるＬＥＤ３の消灯と次のＬＥＤ３の点灯との間の時間である消灯時間Ｔ_ＯＦＦとを比較する。消灯時間Ｔ_ｄと消灯時間Ｔ_ＯＦＦとの比較の結果、消灯時間Ｔ_ｄが消灯時間Ｔ_ＯＦＦより長い場合（＃２０４でＹｅｓ）、制御装置２_ｉのマイコン５_ｉは、通知信号の送信タイミングを早める（＃２０５）。一方、消灯時間Ｔ_ｄが消灯時間Ｔ_ＯＦＦより短い場合（＃２０４でＮｏで、且つ、＃２０６でＹｅｓ）、マイコン５_ｉは通知信号の送信タイミングを遅らす（＃２０７）。送信タイミングを早める時間、或いは遅らす時間は、消灯時間Ｔ_ｄと消灯時間Ｔ_ＯＦＦとの差分である。

消灯時間Ｔ_ｄが消灯時間Ｔ_ＯＦＦと等しいとき（＃２０６でＮｏ）、送信タイミングの調整は行なわれない。通知信号の送信タイミング制御後、さらに流れ点灯を行なう必要がある場合（＃２０８でＮｏ）、＃２０１の動作が再度行なわれる。この場合、幾度も送信タイミング制御が行なわれるので、誤差が少なくなり、漸進的に、より正確に消灯時間Ｔ_ｄと消灯時間Ｔ_ＯＦＦとが等しくされる。流れ点灯が終了した場合は（＃２０８でＹｅｓ）、通知信号の送信タイミング制御に係る一連の動作は終了する。

上記の動作により、計測された消灯時間Ｔ_ｄに基づいて、通知信号の送信タイミングを自動で制御することが可能となる。また、上記の送信タイミング調整により、制御装置２_ｉによるＬＥＤ３_１〜３_Ｍの流れ点灯と、制御装置２_ｉ＋１によるＬＥＤ３_Ｍ＋１〜３_Ｎの流れ点灯とが一続きとなり、一連の流れ点灯がスムーズに見える。さらに、何らかの要因により、制御装置２_ｉの送信部６_ｉから制御装置２_ｉ＋１の受信部４_ｉ＋１への通知信号の送達が遅れた場合や、通知信号を制御装置２_ｉ＋１のマイコン５_ｉ＋１が受信してからＬＥＤ３_Ｍ＋１が点灯するまでの処理時間が変動する場合においても、一連のスムーズな流れ点灯が可能となる。

本発明は、上記のような実施形態の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。例えば、光源はＬＥＤ３_１〜３_Ｎに限定されず、白熱灯、蛍光灯、有機ＥＬ（ｅｌｅｃｔｒｏ−ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）等の発光体であってもよい。また、マイコン５_ｉ、５_ｉ＋１から送信される制御信号は、ＯＮ／ＯＦＦ信号に限定されず、ＬＥＤ３_１〜３_Ｎを高輝度状態又は低輝度状態に切り換える信号であっても構わない。

本発明の第１の実施の形態に係る流れ点灯式照明システム、及び同システムに用いられる制御装置の電気的構成を示すブロック図。 上記制御装置による流れ点灯動作を示すフローチャート。 上記制御装置から送信される通知信号の送信タイミングを示す図。 本発明の第２の実施の形態に係る流れ点灯式照明システム、及び同システムに用いられる制御装置の電気的構成を示すブロック図。 上記制御装置による通知信号の送信タイミング制御動作を示すフローチャート。

符号の説明

１ 流れ点灯制御システム
２_ｉ、２_ｉ＋１ 制御装置
３_１〜３_Ｎ ＬＥＤ（光源）
４_ｉ、４_ｉ＋１ 受信部
５_ｉ、５_ｉ＋１ マイコン（点灯制御部）
６_ｉ、６_ｉ＋１ 送信部

Claims (3)

1. 複数の光源と、これらの光源の点灯状態を順に変移させることにより、該光源を流れ点灯制御する制御装置と、を備えた流れ点灯式照明システムにおいて、
   前記制御装置は、流れ点灯順序が設定されて複数台設けられ、
   前記複数台の制御装置は、それぞれ、
   流れ点灯順序における前段の制御装置から送信される、一連の流れ点灯制御のため点灯タイミングを通知する通知信号を受信する受信部と、
   前記受信部が前記通知信号を受信したとき、前記複数の光源に対して、これらの光源を順に点灯制御するための制御信号を送信する点灯制御部と、
   前記点灯制御部からの信号に基づき、流れ点灯順序における後段の制御装置に対して前記通知信号を送信する送信部と、を備えることを特徴とする流れ点灯式照明システム。
2. 前記制御装置の点灯制御部は、
   前記受信部が前段の制御装置からの前記通知信号を受信したとき、この通知信号に基づき、最初に点灯状態を変移させる光源を点灯制御するための前記制御信号を、前段の制御装置に対して前記送信部により送信し、
   前記受信部が後段の制御装置からの前記制御信号を受信したとき、この制御信号に基づき、後段の制御装置に対して送信する前記通知信号の送信タイミングを制御することを特徴とする請求項１に記載の流れ点灯式照明システム。
3. 請求項１又は請求項２に記載の流れ点灯式照明システムに用いられる制御装置。
   
   
   
   
   
   

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