JP2007316347A - 粒子移動型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接する3つの表示単位にRGB三原色の着色層を配置する画像表示装置よりも高精細なカラー画像表示が可能な電気泳動表示装置100を提供する。
【解決手段】隣接する2つの表示単位20A、20Bを用いてRGB三原色とそれぞれの加法混色とを表示させる。表示単位20Aには、着色層(R)10、着色層(G)11を配置する。表示単位20Bには着色層(B)12、着色層(W)13を配置する。表示電極1に印加する電圧信号の電圧と印加時間とのパターンを異ならせて、表示電極1上の帯電粒子8による被覆状態を変化させることにより、観察基板4側から見た画素20の色相が変化する。
【選択図】図1
【解決手段】隣接する2つの表示単位20A、20Bを用いてRGB三原色とそれぞれの加法混色とを表示させる。表示単位20Aには、着色層(R)10、着色層(G)11を配置する。表示単位20Bには着色層(B)12、着色層(W)13を配置する。表示電極1に印加する電圧信号の電圧と印加時間とのパターンを異ならせて、表示電極1上の帯電粒子8による被覆状態を変化させることにより、観察基板4側から見た画素20の色相が変化する。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示電極に印加された電圧信号に応じて観察側から見た表示面の遮光状態を変化させる粒子移動型表示装置、詳しくは、1つの表示電極上で2以上のカラー表示が可能な表示単位の構造と制御とに関する。
近年、パソコンやモバイル機器である携帯電話やPDA等の情報機器の発達は著しく、それらのネットワーク環境の充実によってオフィスは勿論、家庭やアウトドア環境でも様々な形で情報機器の表示装置を利用することが多くなった。しかし、一方では、そうした表示装置の視認性や頻繁かつ長時間利用することによる目の疲労・ストレスといった問題によって、情報機器を介して入手した膨大な量の情報を一旦紙に出力し、暫くしてから破棄する行動が頻繁に行われている。これにより、紙の消費量が増加の一途を辿っている。
こうした背景から最近では、紙の消費量増加による環境破壊を防ぎ、視認性が良く長時間正視してもストレスが少なく、可搬性に優れた表示装置の普及が求められている。その1つとして電子ペーパー、ペーパーライクディスプレイといった新しい表示装置の研究開発が盛んに行われるようになった。最も代表的な表示方式としては、電気泳動によるモノクロの書き換えを行うものである。反射光による紙のような視認性の表示が行えるため、発光型表示装置と比較して目の疲労やストレスが少ないことが特徴である。
このように、画素ごとの表示電極に対する電圧信号の印加停止後もその遮光状態を保持する遮光媒体を用いた画素表示のメモリ性を有する各種の画像表示装置が実用化されている。分散液体に分散させた帯電粒子を遮光媒体として用いる電気泳動表示装置に関しても、その実用化に向けた研究開発がなされている。
特許文献1には、背面側基板に形成した隔壁構造で表示単位を仕切って移動空間を形成し、帯電粒子を分散させた分散液体を移動空間に充填した電気泳動表示装置が示される。ここでは、表示電極に印加する電圧信号の電圧と印加時間とを制御して、帯電粒子によって表示面が部分的に遮光された表示状態を形成して、画素の中間階調を表示している。
特許文献2には、観察側基板における分散液体との界面に透過型のカラーフィルタ層を配置して画素のカラー表示を行う電気泳動表示装置が示される。ここでは、隣接する3つの表示単位に光の三原色の赤、緑、青のカラーフィルタ層を配置し、3つの表示単位の階調バランスを調整して、1つの画素のフルカラー表示を行う。また、表示電極を拡散反射面として観察基板側からの入射光を折り返すことにより、反射型の画像表示装置を構成している。
このような画像表示装置によれば、屋外でも自然光の反射を利用して低消費電力でかつ長時間の表示を行うことが可能になる。自然光の反射を有効利用することは従来の生活に合った表示装置の理想の形であり、目にやさしい表示装置であると言える。
一方、近年の画像表示装置は、一般にカラー表示を行うために、RGB等のカラーフィルタ層(着色層)を積層する。そのためには、モノクロ表示に利用していた1画素1表示単位ではカラー表示できず、3つの表示単位(サブピクセル)をRGB等に振り当てることによってカラー表示を得ている。
従って、画像表示装置全体に従来のモノクロ表示に用いていた画素数の3倍の表示単位を設置しなければ、従来のモノクロ表示と同様な精細度を得ることができない。プラズマ発光素子を用いた表示装置や、バックライトを用いた非自発光型である液晶表示装置もそうである。
液晶表示装置の中にはバックライトを3色繰り返し発光させることによって1画素でカラー表示を実現させるフィールドシーケンシャル技術もある。しかし、フィールドシーケンシャル技術は、ちらつきや目に負担がかかるためストレスを感じるという点や、バックライトの消費電力が大きいので、自然光を有効利用した目にやさしい画像表示装置とは言えない。
また、自然光を用いた反射型の液晶表示装置であっても、3つの表示単位にRGB等の各色を設けることで1つの画素のカラー表示を行っている。一般的な電気泳動表示装置においても同様である。最近、電気泳動表示装置の中には、着色した電気泳動粒子を用いて、1画素に例えばRGB色の電気泳動粒子を設けることでカラー表示する方法も検討されている。しかし、一般に染料や顔料は耐光性が充分でなく、例えば屋外で長時間直射日光に晒して使用すると退色するといった問題がある。結局、従来の有効なカラー表示を行う技術としては3画素に各RGB色等を設け、3画素を任意に駆動させることでカラー表示させる以外にないのが現状であり、従来のモノクロ表示同等の精細度を得るには3倍の表示単位が必要である。
こうした背景の中で、画像表示させるデータ量の増加に伴ってよりいっそう表示の高精細化が進み、最近では精細度300dpi以上でカラー表示させることが望まれている。すなわち、目の疲労やストレスが少ない自然光を用いた反射型であって、視認性が良く、かつ消費電力の増加を防ぐと共に高精細化が容易になる画像表示装置が臨まれている。それらを満たすカラー画像表示装置が設置された情報機器を介して入手した膨大な量の情報を紙に出力することなく、紙の消費量を低減させることは大きな課題であり、大きなメリットとなる。
3つの表示単位を用いて1つの画素をカラー表示させる場合、1つの表示単位で1つの画素をモノクロ表示する場合に比較して画像の解像度は1/3になる。また、同じ画素数の画像表示を行うための薄膜トランジスタの個数、表示電極の配線パターンの本数は、ドライバ出力の端子数は、モノクロ表示する場合に比較して3倍となる。
携帯情報端末等の用途では高精細なディスプレイが要求されるが、カラー表示を行うからと言って表示単位の幅を単純に1/3とすることは容易ではない。電気泳動表示装置では、帯電粒子の自由な移動や積層が妨げられるほど小さな表示単位は物理的に不可能だからである。また、物理的な限界に達しないまでも、表示単位の縮小は、組立ての位置決め精度や部品の加工精度を高めて、製造歩留まりの低下や、製造コストの上昇を招いてしまう。
本発明は、1つの表示単位で複数の色相を表示して、3つの表示単位を1つの画素に割り当てる場合よりも少ない表示単位で高精細な画像表示を行える粒子移動型表示装置を提供することを目的としている。
本発明の粒子移動型表示装置は、表示単位ごとの表示面に配置された表示電極と、前記表示電極から平面位置をずらして前記表示単位に配置された反対電極と、前記表示電極と前記反対電極との間に印加された電圧信号の極性に応じて前記表示面を被覆する帯電粒子とを備える。そして、前記電圧信号の電圧と印加時間との少なくとも一方を制御して、前記帯電粒子による前記表示面の部分的な被覆状態を形成する制御手段と、1つの前記表示単位に前記部分的な被覆状態に対応させて配置された色相が異なる複数の着色層とを備える。
3つの表示単位で1つの画素を構成する場合、1つの表示単位は1つの色相しか表示できないが、本発明では1つの表示単位が2以上の色相を表示できる。従って、3つの表示単位で1つの画素を構成する場合に比較して、同一面積の表示領域を用いて、表示単位の数が少ない小さな画素を構成して高精細なカラー画像の表示が可能である。
1つの画素を駆動するための表示電極の数が減るので、画面全体に配置された多数の表示電極をそれぞれ駆動するためのスイッチング素子、配線、ドライバの端子数も削減される。
以下、本発明の粒子移動型表示装置の一実施形態である電気泳動表示装置について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の粒子移動型表示装置は、以下に説明する各実施形態の限定的な構成には限定されない。表示電極に印加された電圧信号に応じて観察側から見た表示面の遮光状態を変化させる限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実現可能である。
本実施形態では、表示面を囲む隔壁構造の起立面全体に反対電極を形成しているが、隔壁構造の一部分に、あるいは表示電極と隣接させて表示面に反対電極を形成してもよい。
本実施形態では、表示単位の周辺側と中央側とに異なる着色層を配置したが、着色層の配置は、電極配置に応じてストライプ状等としてもよい。複数の着色層は、RGBの三原色以外の組み合わせでもよく、帯電粒子による被覆領域は、常に着色層の境界で位置決める必要はない。
なお、特許文献1、2に示される電気泳動表示装置の構成部材、材料、製造方法、駆動方法等については、繰り返しの煩雑を回避すべく一部図示を省略し、詳細な説明も省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の電気泳動表示装置の断面構成の説明図、図2は画素を構成する2つの表示単位の配置パターンの説明図、図3は表示単位の駆動回路の説明図である。図4は帯電粒子による表示面の部分的な被覆状態の説明図、図5は表示面の部分的な被覆状態を得るための電圧信号の説明図、図6は表示単位を用いた白表示の説明図である。図7は画素を構成する2つの表示単位の別の配置パターンの説明図である。
図1は第1実施形態の電気泳動表示装置の断面構成の説明図、図2は画素を構成する2つの表示単位の配置パターンの説明図、図3は表示単位の駆動回路の説明図である。図4は帯電粒子による表示面の部分的な被覆状態の説明図、図5は表示面の部分的な被覆状態を得るための電圧信号の説明図、図6は表示単位を用いた白表示の説明図である。図7は画素を構成する2つの表示単位の別の配置パターンの説明図である。
図1に示すように、隔壁15は、背面側基板3と観察側基板4とを所定間隔に保ち、隣接する表示単位20A、20Bを隔てる。隔壁15は、構造体としての絶縁層14の表面を覆って、表示面を囲む隔壁電極2が設けてある。背面側基板3および観察側基板4は、例えば透明ガラスや透明フィルムなどの光透過性材料で構成する。ここで、背面側基板3は、必ずしも透明である必要はなく、不透明なフィルム基板や金属基板等で構成してもよい。背面側基板3上には、薄膜トランジスタ素子(TFT)を用いた駆動素子5、絶縁膜6、白色散乱面を形成した反射膜7を設置してある。
背面側基板3と観察側基板4とに挟まれて隔壁15で仕切られた表示単位20A、20Bの移動空間には、帯電粒子8を分散させた分散液体9が充填されている。帯電粒子8は、表示電極1と隔壁電極2との間に形成された電界によって移動空間内を移動して、表示単位20A、20Bの表示状態を変化させる。
帯電粒子8は、正に帯電するものや負に帯電するもののどちらでも良いが、第1実施形態では、正に帯電するものを用いている。また、帯電粒子8の色は、第1実施形態では黒色とする。表示電極1に負の電圧信号を印加すると、帯電粒子8は、引力により表示電極1側に集まって表示面(反射膜7の表面)を被覆する。一方、表示電極1に正の電圧信号を印加すると、帯電粒子8は、斥力により隔壁電極2の起立面に集まる。
図1中左側の表示単位20Aでは、表示電極1に正の電圧信号を印加して、帯電粒子8を隔壁電極2の起立面に寄せた状態が示される。このとき、観察側基板4より表示単位20Aに入射した外光は、分散液体9を通過して反射膜7で反射した後、再び分散液体9を通過して観察側基板4から射出する。これにより、着色層10、11を透過した光を観察することができる。
図1中右側の表示単位20Bでは、表示電極1に負の電圧信号を印加して、帯電粒子8を表示電極1側に寄せている。このとき、黒色の帯電粒子8が表示面(反射膜7の表面)を被覆して反射膜7まで外光を透過させないので、観察側基板4を通じて光を観察できず、即ち黒い表示が形成される。
表示単位20Aの観察側基板4における背面側基板3との対向面、言い換えれば分散液体9との界面に透光性の着色層10、11が配置される。赤い着色層(R)10と緑の着色層(G)11が1つの表示単位20Aに割り当てられる。
表示単位20Aに隣接する表示単位20Bには、青い着色層(B)12と、透明または白色の着色層(W)13が配置される。着色層10、11、12は、着色層10、11、12の材料の色濃度に依存して設置面積を調整できるが、帯電粒子8による表示制御を行うため、着色層10、11、12の設置面積は均一である方が好ましい。
着色層10、11、12は、透過性があって、所望の着色を呈するものであれば特に限定されないが、膜厚に色純度が影響することが考えられるため、熱などによって膜厚変化を生じないものが好ましい。
図2に電気泳動表示装置100の平面構成を示す。図1に示すように電気泳動表示装置100は、表示単位20A、20Bごとの表示面に配置された表示電極1と、表示電極1から平面位置をずらして表示単位20A、20Bに配置された隔壁電極2と、表示電極1と隔壁電極2との間に印加された電圧信号の極性に応じて表示面を被覆する帯電粒子8とを備える。電圧信号の電圧と印加時間との少なくとも一方を制御して、帯電粒子8による表示面の部分的な被覆状態を形成するパネルコントローラ30と、1つの表示単位20A、20Bに前記部分的な被覆状態に対応させて配置された色相が異なる複数の着色層10、11、12とを備える。
電気泳動表示装置100は、表示面の観察側に配置された観察側基板4と、観察側基板4に対向配置されて表示電極1が配置された背面側基板3とを備える。複数の着色層10、11、12は、観察側基板4と背面側基板3との少なくとも一方における帯電粒子8の移動空間の界面に配置されている。
電気泳動表示装置100は、表示単位20A、20Bごとに前記移動空間を仕切る隔壁15を備える。隔壁電極2は、表示面を囲んで隔壁15の起立面に配置され、複数の着色層10、11、12は、前記起立面から等距離を持たせた境界線で輪郭付けられている。
電気泳動表示装置100における複数の着色層10、11、12は、表示単位20A、20Bに占めるそれぞれの面積が等しい。
電気泳動表示装置100は、光の三原色のうち2色の着色層10、11を配置した表示単位20Aに隣接させて、残りの1色の着色層12を配置した表示単位20Bが配置されている。
電気泳動表示装置100は、1色の着色層12を配置した表示単位20Bには、2色の着色層10、11と等しい配置で観察側から白色を観察させる別の着色層13が配置されている。
図2に示すように、同心配置したほぼ正方形の升目を重ねた形状の着色層10、11、12、13は、カラーフィルタ形成のための通常のフォトグラフィ技術を用いて形成される。背面側基板3の全面に塗布した感光レジストの着色層10の枡目部分を遮光して紫外線露光し、未硬化部分を現像除去して枡目の開口を形成する。そして、全体に着色層11を塗布して枡目部分だけを露光して、未硬化部分を現像除去することにより、升目を重ねた形状の着色層10、11が形成される。
電気泳動表示装置100の表示単位20Aと表示単位20Bとは、列を揃えて飛び飛びの行に配置され、隣接する行の表示単位20Aと表示単位20Bとによって画素20が形成される。
図3に示すように、電気泳動表示装置100の背面側基板3には多数の走査信号線34と書き込み信号線33とが立体交差して配置される。走査線駆動回路(ドライバ)32は、多数の走査信号線34に対して順番に走査信号を出力する。走査線信号が出力されている期間、その走査信号線34に接続された駆動素子5がONして、書き込み信号線33を通じた表示電極1への電圧信号の入力が可能となる。
信号線駆動回路(ドライバ)31は、走査線信号が出力されている期間に、多数の書き込み信号線33に対して図5に示されるような種々のパターンの電圧信号を並列に出力する。パネルコントローラ30は、表示画像データから走査線データを抽出して、多数の書き込み信号線33に対する電圧信号のパターンを決定する。
パネルコントローラ30は、走査線駆動回路32と信号線駆動回路31とを連繋動作させて、図1に示すように、表示単位20Aの表示電極1と表示単位20Bの表示電極1とに印加する電圧信号を制御する。背面基板3上の表示単位20A、20Bにおけるそれぞれの表示面の帯電粒子8による被覆状態を制御して、画素20のカラー表示を行う。
観察側基板4より入射した外光が着色層10、11、12、13を通過して分散液体9に入射し、反射膜7を反射往復する。そして、再び着色層10、11、12、13を透過した光が観察基板4側から観察される。帯電粒子8が表示電極1に寄せられているときは、帯電粒子8によって反射膜7まで光が透過せず、反射光を観察することができない。従って、観察側基板4に設置された着色層10、11、12、13の有無によらず黒表示を形成する。このような着色層10、11、12、13の配置と、この配置に基づく電圧信号の制御(図5)とによって、2つの表示単位20A、20Bの色相と階調とが制御される。
図4と図5とを参照して表示電極1と隔壁電極2との間に印加する電圧信号によって形成される表示例を詳細に示す。
図4の(a)に示すように、表示単位20Aは、帯電粒子8を表示電極1の中央領域に残して表示電極1の周辺領域から除去することで、着色層(R)10による赤色表示となる。これは、図5の(a)に示すように、表示電極1に負の電圧を印加して帯電粒子8が表示電極1の全面を被覆した後に、印加した負の電圧の絶対値よりも少ない正の電圧を引き続き印加した場合の表示である。同じ駆動を表示単位20Bで行うと、着色層13(W)による白色表示となる。
図4の(b)に示すように、表示単位20Aは、帯電粒子8を表示電極1の全体に被覆させることで、帯電粒子8の黒色表示となる。これは、図5の(b)に示すように、帯電粒子8が表示電極1に負の電圧を印加した場合の表示である。同じ駆動を表示単位20Bで行ってもやはり黒色表示である。
図4の(c)に示すように、表示単位20Aは、表示電極1の周辺領域を帯電粒子で被覆して中央領域を露出させることで、着色層(G)11による緑色表示となる。これは、図5の(c)に示すように、表示電極1に正の電圧を印加して表示電極8の全面を露出させた後、印加した正の電圧の絶対値よりも少ない負の電圧を引き続き印加した場合の表示である。同じ駆動を表示単位20Bで行うと、着色層(B)12を用いた青色表示となる。
図4の(d)に示すように、表示単位20Aは、表示電極1の全面を露出させることで、着色層(R)10、着色層(G)を加法混色した黄色表示となる。これは、図5の(d)に示すように、表示電極1に正の電圧を印加した場合の表示である。同じ駆動を表示単位20Bで行うと、着色層(B)12、着色層(W)13を加法混色した水色表示となる。
そして、表示単位20Aの表示色と表示単位20Bの表示色とを組み合わせた加法混色によって、画素20を多数色にカラー表示できる。図1に示すように、隔壁電極2を共通電極として、表示電極1の電位を制御することにより、帯電粒子8の移動を制御して図4の(a)〜(d)に示す各表示を実現できる。印加する電圧信号のパターンは、表示電極1や反射膜7、隔壁電極2、および絶縁層14などにより、所望の帯電粒子8の移動量に合わせて電圧と印加時間とを組み合わせる。
しかし、電圧のみ、印加時間のみを制御して所望の帯電粒子8の移動量を設定してもよい。
帯電粒子8は、隔壁電極2の起立面と表示電極1との間の電界によって制御される。表示電極1の中央領域と隔壁電極2の観察側基板4寄り部分との間での移動は、表示電極1の周辺領域と隔壁電極2の背面側基板3寄り部分との間での移動に比べて移動距離が長くなる。従って、移動が遅くなる。これを利用することで図4に示す(a)〜(d)の表示が可能となる。
言い換えれば、隔壁電極2と表示電極1とは平面的に位置をずらせて配置されているので、表示電極1に電圧信号を印加した際の分散液体9の界面における空間電位(ポテンシャル)の傾斜は場所によって異なる。隔壁電極2に近い位置では空間電位の傾斜が大きいので、帯電粒子8は大きな引力/斥力を受ける。しかし、隔壁電極2から遠い位置では、同じ電圧信号でも空間電位の傾斜が小さいので、帯電粒子8は小さな引力/斥力を受ける。そして、帯電粒子8は、物理的、電気的な親和力によって反射膜7の表面に拘束されているので、周辺領域ほど小さな電圧信号でも帯電粒子8が移動し易い。つまり、中央領域ほど大きな電圧信号を長時間印加しないと、帯電粒子8による被覆、帯電粒子8を追い払っての反射膜7の露出が困難である。このため、電圧信号の電圧と印加時間との少なくとも一方を異ならせた電圧信号パターンによって、中央領域と周辺領域とにおける帯電粒子8による被覆状態を制御できる。
図6に示すように、白表示部W1は、表示単位20Bの中央領域を黒色表示として周辺領域を透過表示として、着色層(W)13により画素を白色表示としている。隣接する表示単位20Aは全面黒色表示である。図6では着色層(B)12がベタ黒に見えて(本来は青)、帯電粒子8で被覆された遮光表示との区別が容易でないが、表示単位20Bの中央領域は透過表示となっている。
白表示部W2は、表示単位20Aと表示単位20Bとの両方を全面透過表示としている。着色層(R)10、着色層(G)11、着色層(B)12を用いた加法混色による白表示と、着色層(W)13を用いた白表示とにより画素を明るい白表示とする。表示単位20Bの中央領域は透過表示となっている。
白表示部W3は、白表示部W2と同様に、表示単位20Aと表示単位20Bとの両方を全面透過表示のとしているが、表示単位20Aと表示単位20Bとは隣接する別々の画素に属している。これにより、白表示部W2と白表示部W3とを組み合わせて、2つの画素による3つの白表示が実現され、画像の解像度が増す。
白表示部W4は、白表示部W1の着色層(W)13を遮光表示として、画素が白表示部W1よりも光量の少ない暗い白色表示となっている。表示単位20Bの中央領域は透過表示となっている。
これにより、縦・横・斜め方向のいずれであっても1〜2画素で白色表示させることができ、縦・横・斜め方向ともに白表示にかかる画素数は従来のRGB表示に表示単位を3つ割り当てるものと比較して1/3〜2/3となる。さらに、赤(R)と緑(G)との混色や、青(B)と白色(W)との混色の表示にかかる画素数は、1画素で処理できるため、従来のRGB表示に表示単位を3つ割り当てるものと比較して画素数比1/2となる。また、画素数を増やすことなく、着色層に着色層(W)13を設けることによって、明るさとコントラストとを向上できる。
なお、表示単位20Aと表示単位20Bとの平面配置は、図2に示す配列には限定されない。図7に示す千鳥配列やその他の配置パターンを利用できる。
従来の方式のように3つの表示単位で1つの画素を構成する場合、1つの表示単位は1つの色相しか表示できない。これに対して本発明の第1実施形態では、1つの表示単位20Aが2以上の色相を表示できる。従って、3つの表示単位で1つの画素を構成する場合に比較して、同一面積の表示領域を用いて、表示単位20A、20Bの数が少ない小さな画素20を構成して高精細なカラー画像の表示が可能である。
1つの画素20を駆動するための表示電極1の数が減るので、画面全体に配置された多数の表示電極1をそれぞれ駆動するための駆動素子3、配線、ドライバの端子数も削減される。
<第2実施形態>
図8は第2実施形態の電気泳動表示装置の断面構成の説明図、図9は帯電粒子による表示面の部分的な被覆状態の説明図、図10は表示面の部分的な被覆状態を得るための電圧信号の説明図である。第2実施形態では、1つの表示単位21Aに三原色の着色層(R)10、(G)11、(B)12を配置して1つの画素21により三原色とその加法混色とを表示する。これ以外は第1実施形態の電気泳動表示装置100と同様に構成されているので、図8中、図1と共通する構成には共通の符号を付して詳細な説明を省略する。
図8は第2実施形態の電気泳動表示装置の断面構成の説明図、図9は帯電粒子による表示面の部分的な被覆状態の説明図、図10は表示面の部分的な被覆状態を得るための電圧信号の説明図である。第2実施形態では、1つの表示単位21Aに三原色の着色層(R)10、(G)11、(B)12を配置して1つの画素21により三原色とその加法混色とを表示する。これ以外は第1実施形態の電気泳動表示装置100と同様に構成されているので、図8中、図1と共通する構成には共通の符号を付して詳細な説明を省略する。
図8に示すように、背面側基板3と観察側基板4とのうち、観察側基板4の背面側基板3に向いた面に設ける着色層に、着色層(R)10、(G)11、(B)12を表示単位21A内に設けてある。第2実施形態では、各着色層10、11、12の表示面積は均一とする。各着色層10、11、12の設置面積は、各着色層10、11、12の色濃度に依存して設置面積を制御できる。しかし、帯電粒子8による表示制御を行うため、各着色層10、11、12の設置面積は均一である方が好ましい。
図1に示す第1実施形態は、表示単位20A(21B)に設置する着色層10、11(12、13)を2つとした基本的な構成ではある。これに対して、第2実施形態では、光の三原色の着色層10、11、12が1つの表示単位21Aに配置されている。
1つの表示単位21Aに設置する着色層を3つの着色層10、11、12とした構成にすることによって、1つの表示単位21Aでカラー表示を行うことができる。従って、第2実施形態では、カラー表示にかかる表示単位の数は従来のRGB表示に3つの表示単位を割り当てるものと比較して1/3となる。表示単位21Aの遮光表示、透過表示の例を図9に示し、図9の各表示を得るための表示電極1に印加される電圧信号を図10に示す。
図9の(a)に示すように、表示単位21Aは、帯電粒子8を表示電極1の中央領域に残して表示電極1の周辺領域から除去することで、着色層(R)10による赤色表示となる。中間領域まで露出させた場合は、着色層(R)10、着色層(G)11の加法混色による黄色表示である。これは、図10の(a)に示すように、表示電極1に負の電圧を印加して帯電粒子8が表示電極1の全面を被覆した後に、印加した負の電圧の絶対値よりも少ない正の電圧を引き続き印加した場合の表示である。
図9の(b)に示すように、表示単位21Aは、帯電粒子8を表示電極1の全体に被覆させることで、帯電粒子8の黒色表示となる。これは、図10の(b)に示すように、帯電粒子8が表示電極1に負の電圧を印加した場合の表示である。
図9の(c)に示すように、表示単位21Aは、表示電極1の周辺領域を帯電粒子8で被覆して中央領域を露出させることで、着色層(G)11、着色層(B)12の加法混色による青緑色表示となる。これは、図10の(c)に示すように、表示電極1に正の電圧を印加して表示電極8の全面を露出させた後、印加した正の電圧の絶対値よりも少ない負の電圧を引き続き印加した場合の表示である。
図9の(d)に示すように、表示単位21Aは、表示電極1の全面を露出させることで、着色層(R)10、着色層(G)11、着色層(B)12を加法混色した白色表示となる。これは、図10の(d)に示すように、表示電極1に正の電圧を印加した場合の表示である。
図9の(e)に示すように、表示単位21Aは、表示電極1の中間領域を露出させることで、着色層(G)11による緑色表示となる。これは、図10の(e)に示すように、表示電極1に負の電圧を印加して帯電粒子8を表示面の全体に被覆させた後に、この負の電圧よりも絶対値が小さな正の電圧を印加する。これにより、着色層(R)10、着色層(G)11の平面領域までを被覆し、その後、さらに絶対値が小さな負の電圧を印加する。これにより、着色層(R)10の平面領域を再び帯電粒子8で被覆している。
図9の(f)に示すように、表示単位21Aは、(e)の場合と逆に、表示電極の中間領域を被覆して、着色層(R)10、着色層(B)12の加法混色による紫色表示となる。これは、図10の(f)に示すように、表示電極1に正の電圧を印加して全面を露出させた後に、絶対値がこれよりも小さな負の電圧を印加して周辺領域から中間領域までを被覆させる。そして、さらに絶対値が小さな正の電圧を表示電極1に印加して周辺領域を露出させている。
これら図10の(a)〜(f)に示す駆動によって図9の(a)〜(f)に示す表示を形成することにより、第2実施形態では1つの表示単位21に1つの表示電極、1つの駆動素子5のみで多様なカラー表示を行うことができる。
<変形例>
図11は第2実施形態の電気泳動表示装置の変形例の説明図である。図11中、(a)は観察側基板4に代えて背面側基板3に着色層10、11、12を形成した変形例、(b)は表示面に表示電極1と隣接させて共通電極を配置した変形例である。図11中、図1、図8と機能上共通する構成には共通の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11は第2実施形態の電気泳動表示装置の変形例の説明図である。図11中、(a)は観察側基板4に代えて背面側基板3に着色層10、11、12を形成した変形例、(b)は表示面に表示電極1と隣接させて共通電極を配置した変形例である。図11中、図1、図8と機能上共通する構成には共通の符号を付して詳細な説明は省略する。
第1実施形態および第2実施形態では、観察側基板4にRGBの着色層10、11、12を配置したが、背面側基板4にRGBの着色層を配置してもよい。
第1実施形態および第2実施形態では、反射膜7を設けて観察側基板4側からの入射光を折り返す反射型の構成とした。しかし、薄膜トランジスタ駆動される通常の液晶ディスプレイのように、背面側基板3側を透明に構成して、背面側基板3の後方にバックライトを配置する透過型の構成としてもよい。反射面とバックライトとを併用する半透過型としてもよい。
第1実施形態および第2実施形態では、観察側基板4側からの入射光を折り返すために、表示電極1上に反射膜7を配置したが、表示電極1それ自体を反射面としてもよい。例えば表示電極1を反射率の高いアルミニウム薄膜で形成し、その表面に微小な凹凸を形成して散乱反射面とすることができる。液晶表示装置で一般的な散乱反射電極上に絶縁を兼ねたRGBカラーフィルタ層(着色層)を配置する構成を採用してもよい。
第1実施形態および第2実施形態では、表示面を囲む隔壁15の起立面全体を共通電極(隔壁電極2)とした。これは、隔壁電極2を黒色に着色することで表示単位20A、20Bのブラックマトリックスを形成して隔壁15からの不要な出射光を遮断できるからである。また、表示電極1の各部と隔壁電極2との間の帯電粒子8の移動距離を短くして表示の応答速度を高めるためである。
しかし、隔壁電極2は隔壁15の4つの起立面全部である必要は無い。隔壁15の起立面の1つ(または対向する2つ)を隔壁電極に割り当ててもよい。ただし、この場合、表示電極1に印加される電圧信号と帯電粒子8の移動(遮光)パターンとの関係が違ってくるので、移動パターンに合わせて、RGBの着色層の配置を調整する必要がある。すなわち、第1実施形態、第2実施形態のような大小の升目を重ねた着色層の配置ではなく、ストライプ状や千鳥配列に着色層を配列した配置を採用する必要がある。
第1実施形態、第2実施形態では、平面形状が正方形の表示単位を使用したが、表示単位の平面形状は正方形の平面形状には限定されない。長方形、亀甲模様、円形、楕円形等の平面形状でもよい。
第1実施形態、第2実施形態では、反射表示とする着色層を切り替えて画素の色相表示を切り替える説明を専ら行った。しかし、従来の電気泳動表示装置と同様に、1つの着色層を露出させる割合(遮光する面積)を変化させて、同一の色相表示の中で濃度階調(明るさ)を調整してもよい。明るさを異ならせた原色の加法混色を行うことで、表示可能な色数はさらに増加する。
つまり、帯電粒子8による遮光パターンは、着色層の境界で遮光パターンの縁を位置決める必要はない。隣接する2つの着色層を同時に露出させるような帯電粒子8の遮光パターンを形成することによって、2つ以上の着色層の混色を1つの表示単位で形成することも可能である。
第1実施形態、第2実施形態では、分散液体9に帯電粒子8を分散させて用いる電気泳動方式の粒子移動型表示装置を説明したが、本発明は、トナーディスプレイ、マイクロカプセル表示装置等の他の粒子移動型表示装置で実施してもよい。1つの表示電極、1つの表示単位に2以上の着色層を割り当てて、1つの表示単位で複数の色相とその加法混色の表示を行うことができる。
図11の(a)に示すように、変形例における画素22は、1つの表示単位22Aを用いて三原色の各色と、それぞれの加法混色とを表示できる。散乱反射面を形成した表示電極1Bの上に、着色層(R)10B、着色層(G)11B、着色層(B)12Bとが配置される。隔壁電極2は、図中左右の対向する隔壁15Bに形成されて、図中紙面と垂直方向の前後の隔壁には形成されていない。従って、帯電粒子8を表示電極1B側へ移動させた際の着色層10B、11B、12Bの遮光(被覆)パターンは表示単位22Aを紙面と垂直方向に横切るストライプ状となる。従って、着色層10B、11B、12Bも遮光パターンに合わせたストライプ状となる。
図11の(b)に示すように、別の変形例における画素23は、1つの表示単位23Aを用いて三原色の各色と、それぞれの加法混色とを表示できる。散乱反射面を形成した表示電極1Cの上に、着色層(R)10C、着色層(G)11C、着色層(B)12Cとがストライプ状に配置される。また、着色層10C、11C、12Cの表面の帯電粒子8に対する拘束力(親和性、表示メモリ性)は、着色層10C<着色層11C<着色層12Cとしてある。これにより、書き込み電圧によって遮光パターンの境界を着色層10C、11C、12Cの境界に位置決めし易くしている。
また、第2実施形態における隔壁電極2の代わりに、共通電極としてのコレクト電極2Cが配置されてもよい。この場合、表示電極1Cとコレクト電極2Cとの間に印加される電圧信号の電圧と印加時間とによって、着色層(R)10C、着色層(G)11C、着色層(B)12Cの露出/被覆、露出面積の制御を行うことができる。
上述した第1実施形態、第2実施形態によれば、目の疲労やストレスがない自然光の反射を用いたカラー表示装置を形成できる。従来のカラー表示技術より少ない画素数でカラー表示を行うことで駆動消費電力の増加を防止し、かつ高精細・高コントラストなカラー表示を可能にしている。
部分的な遮光領域を形成し得る表示素子としては、上記実施形態で説明した電気泳動表示素子の他に、明(光透過状態)から暗(光遮断状態)への表示状態の変化がドメインの成長と拡大によって引き起こされるような液晶を用いることもできる。
双安定性の強誘電性液晶においては、明状態の液晶中に暗状態のドメインが発生してこれが拡がって、最終的に画素全体を覆うと完全な暗状態が得られる。このドメインの発生位置と拡大方向は、画素内に閾値の勾配を設けることによって制御できる。
1 表示電極
2 反対電極(隔壁電極)
3 背面側基板
4 観察側基板
5 駆動素子(薄膜トランジスタ)
6 絶縁膜
7 反射膜
8 帯電粒子
9 分散液体
10、11、12、13 着色層
15 隔壁
20A,20B 表示単位
20 画素
100 粒子移動型表示装置(電気泳動表示装置)
2 反対電極(隔壁電極)
3 背面側基板
4 観察側基板
5 駆動素子(薄膜トランジスタ)
6 絶縁膜
7 反射膜
8 帯電粒子
9 分散液体
10、11、12、13 着色層
15 隔壁
20A,20B 表示単位
20 画素
100 粒子移動型表示装置(電気泳動表示装置)
Claims (8)
- 表示単位ごとの表示面に配置された表示電極と、
前記表示電極から平面位置をずらして前記表示単位に配置された反対電極と、
前記表示電極と前記反対電極との間に印加された電圧信号の極性に応じて前記表示面を被覆する帯電粒子と、を備えた粒子移動型表示装置において、
前記電圧信号の電圧と印加時間との少なくとも一方を制御して、前記帯電粒子による前記表示面の部分的な被覆状態を形成する制御手段と、
1つの前記表示単位に前記部分的な被覆状態に対応させて配置された色相が異なる複数の着色層と、を備えたことを特徴とする粒子移動型表示装置。 - 前記表示面の観察側に配置された観察側基板と、
前記観察側基板に対向配置されて前記表示電極が配置された背面側基板と、を備え、
前記複数の着色層は、前記観察側基板と前記背面側基板との少なくとも一方における前記帯電粒子の移動空間の界面に配置されていることを特徴とする請求項1記載の粒子移動型表示装置。 - 前記表示単位ごとに前記移動空間を仕切る隔壁構造を備え、
前記反対電極は、前記表示面を囲んで前記隔壁構造の起立面に配置され、
前記複数の着色層は、前記起立面から等距離を持たせた境界線で輪郭付けられていることを特徴とする請求項2記載の粒子移動型表示装置。 - 前記複数の着色層は、前記表示単位に占めるそれぞれの面積が等しいことを特徴とする請求項3記載の粒子移動型表示装置。
- 光の三原色のうち2色の前記着色層を配置した前記表示単位に隣接させて、残りの1色の前記着色層を配置した前記表示単位が配置されていることを特徴とする請求項1記載の粒子移動型表示装置。
- 前記1色の前記着色層を配置した前記表示単位には、前記2色の前記着色層と等しい配置で観察側から白色を観察させる別の着色層が配置されていることを特徴とする請求項1記載の粒子移動型表示装置。
- 光の三原色の前記着色層が1つの前記表示単位に配置されていることを特徴とする請求項1記載の粒子移動型表示装置。
- 表示単位ごとの表示面に配置された表示電極と、
前記表示電極に印加された電圧信号に応じて観察側から見た前記表示面の遮光状態を変化させ、電圧信号の印加停止後も前記遮光状態を保持する遮光媒体と、を備えた画像表示装置のカラー画像表示方法において、
それぞれ色相が異なる複数の着色層を1つの表示単位に位置をずらせて配置し、
前記電圧信号の振幅と周期との少なくとも一方を制御して、前記遮光媒体による前記表示面の部分的な遮光領域を形成することにより、前記複数の着色層を用いた前記表示単位のカラー表示を行うことを特徴とするカラー画像表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006146018A JP2007316347A (ja) | 2006-05-25 | 2006-05-25 | 粒子移動型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006146018A JP2007316347A (ja) | 2006-05-25 | 2006-05-25 | 粒子移動型表示装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007316347A true JP2007316347A (ja) | 2007-12-06 |
Family
ID=38850259
Family Applications (1)
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JP2006146018A Pending JP2007316347A (ja) | 2006-05-25 | 2006-05-25 | 粒子移動型表示装置 |
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JP (1) | JP2007316347A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009288600A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Bridgestone Corp | ドットマトリックス型情報表示用パネル |
WO2014034569A1 (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-06 | シャープ株式会社 | 表示装置 |
-
2006
- 2006-05-25 JP JP2006146018A patent/JP2007316347A/ja active Pending
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