JP2007315862A - 計数装置、絞り制御装置およびカメラ - Google Patents

計数装置、絞り制御装置およびカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】絞り制御を行う際の分解能を向上する。
【解決手段】制御回路101は、レリーズ動作開始後、フォトインタラプタ460から出力されるパルス信号が所定のパルス数Aに達した時点で、矩形波1周期あたりのON/OFF時間比を計測する。制御回路101は、計測したON/OFF時間比に基づいて、PI抵抗103の抵抗値Rを補正して、LED462の発光光量を制御する。すなわち、制御回路101は、LED462の発光光量を制御することでフォトインタラプタ460の検出感度、すなわちフォトインタラプタ460の応答特性を変更して、矩形波の欠損を防止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、非接触で計数する計数装置と、この計数装置を用いた絞り制御装置およびカメラに関する。
カメラ等に使用される絞り制御装置では、レンズに設けられた絞りをカメラ側の絞り駆動レバーで駆動する。カメラ側の絞り駆動レバーの駆動量は、ギヤ列により増速・拡大し、ギヤの回転数としてフォトカプラ等により検出される。そしてこの検出値が所定の値となったとき、ギヤ列に対して制動をかけて当該ギヤ列とギヤ列に連動している絞り駆動レバーを停止させることで所望の絞り値を得る。絞り制御の精度を向上させるために、絞り駆動時の駆動特性の変化を補正する絞り制御装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平8−76171号公報
従来の絞り制御装置では、スリットを設けた円盤の回転によって得られる、フォトインタラプタのパルス信号数を計数してギヤの回転数を算出している。絞り制御の精度を向上させるためには、スリットの間隔を狭めることで円盤1回転当たりのスリット数を増やして分解能を挙げることが考えられる。しかし、従来の絞り制御装置では、円盤のスリットの間隔を狭めると、フォトインタラプタの検出部を通過するスリット数を正確に検出できなくなるため、絞り制御の精度をさらに向上させるのが困難である。
(1) 請求項1の発明による計数装置は、計数対象物の変化を非接触で検出する検出手段と、検出手段で検出した結果に基づいて変化を計数する計数手段と、検出手段の応答特性を変更する変更手段とを備えることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の計数装置において、検出手段は、発光部と、発光部が発する光を受光する受光部とを有し、計数対象物の変化を受光部が受光する光の強度変化で検出する光学検出手段であり、変更手段は、発光部の光量を変更することによって応答特性を変更することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項2に記載の計数装置において、変更手段は、抵抗値を変更することで発光部を流れる電流を変更して発光部の光量を変更することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の計数装置において、変更手段は、検出手段で計数対象物の変化を検出した結果に基づいて、応答特性を変更することを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の計数装置において、検出手段近傍の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、変更手段は、温度検出手段で検出した検出手段近傍の温度に基づいて、応答特性を変更することを特徴とする。
(6) 請求項6の発明によるカメラの絞り制御装置は、レンズの絞りを駆動する絞り駆動部材と、請求項1〜5のいずれか一項に記載の計数装置を用いて絞りの状態を検出する絞り検出装置と、絞り駆動部材と連動して駆動されて絞りの状態を絞り検出手段に伝達する伝達部材とを備えることを特徴とする。
(7) 請求項7の発明によるカメラは、請求項6に記載の絞り制御装置を備えることを特徴とする。
本発明による計数装置では、計数精度を向上できる。また、この計数装置を備えたカメラの絞り制御装置では、絞り制御の精度を向上できる。さらに、この絞り制御装置を備えたカメラでは、ユーザの所望する画質で安定的に撮像できる。
図1〜6を参照して、本発明による計数装置をカメラの絞り制御装置に適用した一実施の形態を説明する。図1は、本発明による計数装置を適用した電子カメラである、一眼レフタイプのカメラボディ1と、カメラボディ1に装着する撮影レンズ2を示した斜視図である。カメラボディ1にはレリーズボタン4と、撮像素子であるCCD5と、カメラボディ1の各部を制御する制御回路101と、絞り機構400とが設けられている。301は、撮影レンズ2からの被写体像をCCD5に導くための撮影光路であり、321は、メインミラーである。本実施の形態の電子カメラでは、制御回路101からの制御信号によってCCD5の電荷の蓄積時間を制御する、いわゆる電子シャッタと呼ばれるもので露出時間を制御する。カメラボディ1に撮影レンズ2を装着すると、レンズ側絞りレバー3とカメラ側の絞りレバー404の当接部404bとが当接する。レンズ側絞りレバー3は、カメラ側の絞りレバー(以下、単に絞りレバーと呼ぶ)404により駆動されて所定の絞り値に制御される。
図2は、カメラボディ1に組み込まれる絞り機構400の構造を概念的に示す図であり、レリーズ動作開始前の状態を示している。絞り機構400は、駆動モータ402と、駆動レバー403と、上述した絞りレバー404と、拡大ギヤ列407と、ラチェットギヤ410と、スリット円盤411と、フォトインタラプタ460と、係止レバー409と、マグネット408と、リセットレバー413とを有する。絞り機構400は、撮影レンズ2の絞りを制御する絞り制御装置である。
駆動モータ402は、絞り込み動作を行う際の動力源であり、軸402aが回転駆動されると軸402aに取り付けられた当接部402bが図示左右方向に移動して、後述するように、駆動レバー403を駆動する。駆動レバー403は、軸AX1を中心に回動可能に軸支されたレバーであり、腕403a,403bと、当接部403cと、カム部403d,403eとを備えている。駆動レバー403は、バネ451によって図示反時計方向に付勢され、駆動モータ402の軸402aに取り付けられた当接部402bに腕403aが当接することで、図示反時計方向への回動が規制されている。腕403bは、メインミラー321の当接部321aに当接している。なお、メインミラー321は、軸AX2を中心に回動可能に軸支され、バネ351によって図示時計方向に付勢されている。
当接部403cは、絞りレバー404の後述する当接部404cと当接している。カム部403d,403eは、リセットレバー413の一端に設けられたカムフォロアと当接する。カム部403dは、軸AX1を中心とするカム部403dの高さがカム部403eの高さよりも高くなるように形成されている。
絞りレバー404は、軸AX1を中心に回動可能に軸支されたレバーであり、レンズの絞りを駆動する絞り駆動部材である。絞りレバー404は、腕404aと、当接部404cと、扇形ギヤ部404dとを備えている。絞りレバー404は、バネ452を介して駆動レバー403と連結され、バネ452によって図示時計方向に付勢されている。絞りレバー404は、当接部404cが駆動レバー403の当接部403cと当接することで、図示時計方向への回動が規制されている。腕404aの先端には、上述した当接部404bが設けられ、カメラボディ1に装着した撮影レンズ2のレンズ側絞りレバー3と当接する。扇形ギヤ部404dは、軸AX1を中心とした円弧に沿って設けられた扇状のギヤ部分であり、後述する拡大ギヤ列407の入力側(低速側)のギヤと噛合している。
拡大ギヤ列407は、絞りレバー404の回転量を拡大するギヤ列であり、入力側(低速側)のギヤにラチェットギヤ410が取り付けられ、出力側(高速側)のギヤにスリット円盤411が取り付けられている。拡大ギヤ列407は、絞りレバー404の回転量をフォトインタラプタ460に伝達する伝達部材である。スリット円盤411にはスリット(小穴)411aが円周方向に沿って等間隔で複数設けられ、このスリット円盤411を挟み込むようにフォトインタラプタ460が設けられている。フォトインタラプタ460は、スリット円盤411の回転によって検出部の近傍を小穴411aが移動すると、小穴411aの位置に応じてオンオフ信号(パルス信号)を出力する光学式のセンサである。フォトインタラプタ460の詳細については後述する。
係止レバー409は、軸AX3に回動可能に支持されたレバーであり、一端にはラチェットギヤ410に係合する係合部409aと、マグネット408に吸着されるアーマチャ409bとが設けられている。係止レバー409の他端にはバネ453の一端が取り付けられている。バネ453の他端は後述するリセットレバー413に取り付けられている。係止レバー409は、バネ453によって図示時計方向に付勢されている。
リセットレバー413は、軸AX3に回動可能に支持されたレバーであり、一方側の腕413aの先端にカムフォロア413bが設けられている。リセットレバー413は、他方側の腕に接続されたバネ454によって図示時計方向に付勢され、カムフォロア413bが駆動レバー403のカム部403dまたはカム部403eに当接することで、図示時計方向への回動が規制されている。一方側の腕413aには、マグネット408が取り付けられている。
図3は、カメラボディ1の回路構成のうち、絞り機構400に関する要部を示す図である。制御回路101には、レリーズスイッチ4aと、駆動モータ402と、マグネット408と、フォトインタラプタ460とが接続されている。レリーズスイッチ4aは、レリーズボタン4の押圧操作によってオンオフされるスイッチである。フォトインタラプタ460には、スリット円盤411を挟み込むように対面する検出部461が設けられている。検出部461には、スリット円盤411を挟み込むように発光ダイオード(LED)462と受光素子463とが対面して配設されている。
制御回路101には、メモリ102と、フォトインタラプタ(PI)抵抗103と、トランジスタ104と、温度センサ105とが接続されている。メモリ102は、PI抵抗103の後述する設定抵抗値や初期値を記憶するメモリである。PI抵抗103は、LED462に流れる電流を制限する抵抗であり、その抵抗値Rが制御回路101によって制御される。トランジスタ104は、LED462を点灯または消灯させるスイッチとしての役割を果たし、制御回路101からの信号によって、LED462を点灯または消灯させる。温度センサ105は、温度検出手段としての、フォトインタラプタ460の近傍の温度を検出するためのセンサである。
−−−絞り機構400の動作について−−−
このように構成される絞り機構400は、次のように動作する。レリーズボタン4が押圧されると、レリーズスイッチ4aからレリーズ信号が制御回路101へ出力される。制御回路101は、レリーズ信号が入力されると駆動モータ402の駆動を開始することでレリーズ動作を開始する。駆動モータ402が駆動されると当接部402bが図示右方向に移動して、腕403a(駆動レバー403)を、図示時計方向に駆動する。駆動レバー403が図示時計方向に回動されると、腕403bがミラー321の当接部321aを押圧してメインミラー321を図示反時計方向に回動させてミラーアップさせる。
また、駆動レバー403が図示時計方向に回動されると、当接部403cも図示時計方向に回動するので、バネ452の付勢力、および、レンズ側絞りレバー3からの付勢力によって絞りレバー404が図示時計方向に回動される。上述のように、扇形ギヤ部404dが拡大ギヤ列407の入力側のギヤと噛合しているので、駆動レバー403の回動量は、拡大ギヤ列407によって拡大され、スリット円盤411の回転量として、フォトインタラプタ460で検出される。すなわち、フォトインタラプタ460の検出部を通過する小穴411aの通過数に等しいパルス信号がフォトインタラプタ460から制御回路101へ出力される。
制御回路101は、不図示の測光装置で検出された被写体の明るさに基づいて公知の測光演算を行い、制御絞り値を演算する。制御回路101は、フォトインタラプタ460から出力されるパルス信号の数(パルス数)が、所定の目標パルス数に達したと判断すると、マグネット408を所定の時間だけ励磁して、マグネット408に吸着されていたアーマチャ409bを釈放する。これにより、係止レバー409は、バネ453の付勢力によって図示時計方向に回動し、係合部409aをラチェットギヤ410に係合させてラチェットギヤ410の回動を停止させる。
ラチェットギヤ410の回動が停止されると、ラチェットギヤ410が取り付けられた拡大ギヤ列407の入力側のギヤ、および、このギヤと噛合する扇形ギヤ部404d(すなわち絞りレバー404)の回動が停止する。これにより、絞りレバー404の当接部404bに追従してレンズ側絞りレバー3がレンズ側のバネ351の付勢力で駆動されて、撮影レンズ2が制御絞り値となるように絞り込まれる。
ラチェットギヤ410の回動停止後も、駆動レバー403は図示時計方向へ回動し続けるので、当初駆動レバー403のカム部403dに当接していたカムフォロア413bがカム部403eと当接するようになる。これにより、リセットレバー413とマグネット408とがバネ454の付勢力によって図示時計方向に回動されるので、マグネット408が釈放したアーマチャ409bを再び吸着する。
次いで、周知の装置により不図示のシャッタが作動して撮影動作が行われ、被写体像がCCD5で撮像されると、引き続き各部のリセット動作が行われる。以下、リセット動作について説明する。リセット動作では、制御回路101は、レリーズ動作のときとは逆方向に駆動モータ402を駆動させる。駆動モータ402が逆方向に駆動されると当接部402bが図示左方向に移動するので、バネ451の付勢力によって腕403a、すなわち駆動レバー403が図示反時計方向に回動される。これにより、当接部321aを押圧していた腕403bが図示反時計方向に回動するので、メインミラー321はバネ351の付勢力によって図示時計方向に回動されてミラーダウンする。
駆動レバー403が図示反時計方向に回動されると、カム部403dがカムフォロア413bを押圧して、リセットレバー413とマグネット408とを図示反時計方向に回動させる。マグネット408にはアーマチャ409bが吸着されているので、係止レバー409も同様に図示反時計方向に回動する。これにより、係合部409aとラチェットギヤ410との係合が解除され、増速ギヤ列407および扇形ギヤ部404d(すなわち絞りレバー404)の回動が可能となる。
さらに駆動レバー403が図示反時計方向へ回動されると、駆動レバー403の当接部403cと絞りレバー404の当接部404cとが当接して絞りレバー404を図示反時計方向に回動させる。これにより、レンズ側絞りレバー3がレンズ側のバネ351の付勢力に抗して駆動されて、撮影レンズ2の絞りが開放され、リセット動作が終了する。
−−−フォトインタラプタ460について−−−
フォトインタラプタ460は、LED462が発する光を受光素子463で受光したか否かによって異なる信号を出力する素子であり、計数対象物であるスリット円盤411の小穴411aの位置の変化を非接触で検出する検出手段(光学検出手段)である。たとえば、フォトインタラプタ460では、LED462が発する光を受光素子463で受光するとオン信号を出力し、LED462が発する光を受光素子463で受光できない場合には、オフ信号を出力する。
図4(a),(b)は、フォトインタラプタ460とスリット円盤411とを示す図であり、図4(a)は外観を示す図であり、図4(b)は、図4(a)のB−B矢視断面図である。スリット円盤411の回転によって検出部461を小穴411aが順次移動すると、LED462の発する光が小穴411aを通過したり、スリット円盤411の小穴411aが設けられていない部分(以下、遮光部と呼ぶ)411bで遮られたりする。受光素子463は、受光した光を光電変換して電気信号を出力する。受光素子463から出力される電気信号はさらにA/D変換されて制御回路101へ出力される。したがって、スリット円盤411の回転に伴い、図5に示すような矩形波のパルス信号がフォトインタラプタ460から出力される。
電子カメラや銀塩フィルムを用いるカメラでは、上述したレリーズ動作における絞り制御を行う際の分解能を向上させるため、スリット円盤411における小穴411aの間隔を狭めて小穴411aの数を増やすことが要請されている。しかし、スリット円盤411における小穴411aの間隔を狭めると、図4(b)に示すように、隣り合った2つの小穴(小穴1411aと小穴2411a)の双方を通過した光を受光素子463で同時に受光してしまう。すなわち、スリット円盤411における小穴411aの間隔を狭めると、LED462から発せられた光が遮光部411bで十分に遮られないこととなる。その結果、オフ信号が出力されなくなってフォトインタラプタ460から出力される矩形波が欠けてしまい、制御回路101へ出力されるパルス数が少なくなってしまう。
なお、受光素子463の受光感度はフォトインタラプタ460の個体毎に異なる。そのため、感度の高い個体では、小穴411aの間隔を狭めていなくても、上述したように隣り合った小穴1411aと小穴2411aの双方からの光を同時に検出してフォトインタラプタ460から出力される矩形波が欠けてしまう恐れがある。このような矩形波の欠損を防止するためには小穴411aの間隔を広げればよいが、絞り制御を行う際の分解能を向上させるという要請に反することとなる。
絞り制御を行う際の分解能を向上させるために、小穴411aの間隔とともに、小穴411a自体の幅も狭めることが考えられる。しかし、幅が狭められることで小穴411aから透過する光の光量が減ると、感度の低い個体では受光素子463で十分に光電変換できず、オン信号が出力されなくなってフォトインタラプタ460から出力される矩形波が欠けてしまう恐れがある。
さらに、受光素子463の受光感度や、LED462の発光光量には温度依存性が存在するため、フォトインタラプタ460としての検出感度が温度によって変化する。そこで、本実施の形態の電子カメラでは、温度センサ105で検出したフォトインタラプタ460の近傍の温度と、フォトインタラプタ460から出力される矩形波のオン信号の出力時間とオフ信号の出力時間との比率とに基づいて、PI抵抗103の抵抗値Rを変更して、LED462の発光光量を制御する。すなわち、LED462の発光光量を制御することでフォトインタラプタ460の検出感度、すなわちフォトインタラプタ460の応答特性を変更して、矩形波の欠損を防止する。
−−−LED462の発光光量制御−−−
不図示の電源スイッチがオンされた後の初回のレリーズ動作において、制御回路101は、あらかじめメモリ102に格納されているPI抵抗103の抵抗値Rの値(初期値)を、温度センサ105の検出温度に応じて補正し、初期値に代えて補正した抵抗値をPI抵抗103の抵抗値Rとして設定する。レリーズ動作時に、LED462に通電されると、LED462に流れる電流が抵抗値補正後のPI抵抗103で制限される。この状態で一旦撮像動作が行われる。
なお、上述した抵抗値Rの補正(温度補償)に際しては、温度センサ105の検出温度に基づいて所定の関係式を用いて補正値を演算し、抵抗値Rの初期値を演算した補正値で補正することとしても良い。また、温度センサ105の検出温度に基づいて、あらかじめ定められた所定のマップから補正値を読み出して、抵抗値Rの初期値を読み出した補正値で補正することとしても良い。
電源スイッチがオンされた後の初回のレリーズ動作において、あらかじめ定められたパルス数Aに達するまで、フォトインタラプタ460からパルス信号が出力されると、制御回路101は、パルス数Aに達した時点における矩形波1周期あたりのオン信号の出力時間とオフ信号の出力時間との比率を計測する。ここで、図5に示すように、矩形波の1周期の時間をTaとし、矩形波の1周期中のオン信号の出力時間をTbとして、矩形波の1周期中のオン信号の出力時間の割合(Tb/Ta)をON/OFF時間比と定義する。なお、絞り込み動作開始直後は絞りレバー404の速度変化率が大きいため、正確なON/OFF時間比を計測できない。そのため、絞り込み動作開始直後にON/OFF時間比を計測しないように、パルス数Aは、絞りレバー404の回動速度がある程度安定するパルス数に設定されている。
パルス数を正確に計測するためには、フォトインタラプタ460から出力されるパルス信号は、矩形波1周期あたりのオン信号の出力時間とオフ信号の出力時間との比率が略等しくなることが望ましい。すなわちON/OFF時間比が略0.5となることが望ましい。
そこで、本実施の形態の電子カメラでは、レリーズ動作中にON/OFF時間比を計測し、計測したON/OFF時間比に応じて抵抗値Rを補正して、次回のレリーズ時には、ON/OFF時間比に応じて補正された抵抗値Rに基づいて抵抗値Rが温度補償されるようにしている。すなわち、レリーズ動作中に計測したON/OFF時間比が0.4以下であるか、0.6以上である場合、たとえば次式(1)によって抵抗値Rを補正する。
R=X+Y×(Tb/Ta) ・・・(1)
ここで、X,Yはそれぞれあらかじめ定められた値である。
次回のレリーズ時には、(1)式で補正した抵抗値Rを初期値として、上述した温度補正を行う。なお、レリーズ動作中に計測したON/OFF時間比が0.4を超え、かつ、0.6未満である場合には、(1)式による補正は行わない。
なお、制御回路101は、上述したようにフォトインタラプタ460が出力するパルス信号に基づいて、スリット円盤411の回転数を計数する計数手段であり、フォトインタラプタ460の応答特性を変更する変更手段でもある。フォトインタラプタ460と制御回路101によって計数装置が構成されている。
−−−フローチャート−−−
図6は、上述の動作をソフトウェアとして実現するためのフローチャートを示している。不図示の電源スイッチがONとなると、図6に示す処理を行うプログラムが起動されて制御回路101で実行される。ステップS1において、レリーズスイッチ4aがオンされるまで待機する。ステップS1が肯定判断されるとステップS3へ進み、抵抗値Rの初期値をメモリ102から読み込んでステップS5へ進む。
ステップS5において、上述したように抵抗値Rの温度補償を行ってステップS7へ進む。ステップS7において、ステップS5における温度補償後の値を抵抗値Rに設定してステップS9へ進む。ステップS9において、LED462への通電を開始するようにトランジスタ104へ信号を出力して、ステップS11へ進む。
ステップS11において、駆動モータ402の駆動を開始してステップS13へ進む。ステップS13において、別途演算された制御絞り値が開放絞り値であるか否かを判断する。ステップS13が否定判断されるとステップS15へ進む。ステップS15において、制御絞り値から算出される目標パルス数があらかじめ定められたパルス数A以上であるか否かを判断する。ステップS15が肯定判断されるとステップS17へ進み、パルス数Aに達した時点におけるON/OFF時間比を計測する。
ステップS17が実行されるとステップS21およびステップS41へ進む。ステップS21において、フォトインタラプタ460から出力されるパルス信号のパルス数(計測パルス数)が目標パルス数に達するまで待機する。ステップS21が肯定判断されるとステップS23へ進み、アーマチャ409bの釈放に必要な所定の時間だけマグネット408を励磁してステップS25に進む。ステップS25において所定時間待機した後ステップS27へ進み、不図示のシャッタ機構を動作させてステップS29へ進む。
ステップS29において、LED462を消灯するようにトランジスタ104へ信号を出力して、ステップS31へ進む。ステップS31において、公知の露光シーケンス動作を実行してステップS33へ進む。ステップS33において、上述したリセット動作を実行させてリターンする。
ステップS41において、ステップS17で計測したON/OFF時間比が0.4を超え、かつ、0.6未満であるか否かを判断する。ステップS43が否定判断されるとステップS43へ進み、上述した(1)式で抵抗値Rを補正し、この値を抵抗値Rの初期値としてメモリ102に記憶させてリターンする。ステップS41が肯定判断されるとリターンする。
ステップS13が肯定判断されるとステップS23へ進む。また、ステップS15が否定判断されるとステップS21へ進む。
上述した電子カメラでは、次の作用効果を奏する。
(1) フォトインタラプタ460の応答特性を変更するように構成したので、個体毎に感度が異なるフォトインタラプタ460を用いても、矩形波の欠損を防止できる。これにより、スリット円盤411の小穴411aの数を増やすことができ、絞り制御を行う際の分解能を向上できる。すなわち絞り制御の精度を向上できる。また、フォトインタラプタ460に課される感度条件を緩和できるので、安価なフォトインタラプタを採用できるようになり、電子カメラの製造コストを低減できる。
(2) LED462の発光光量を制御することでフォトインタラプタ460の応答特性を変更するように構成した。LED462の発光光量は、LED462に流れる電流によって制御できるのでフォトインタラプタ460の外部から容易に変更できる。また、PI抵抗103の抵抗値Rを変更することでLED462の発光光量を制御するように構成した。これにより、簡単な回路構成でフォトインタラプタ460の応答特性を変更できるので、設計変更も僅かで済み、絞り機構400および電子カメラの開発コストも低減できる。
(3) パルス数Aに達した時点におけるON/OFF時間比によってフォトインタラプタ460の応答特性を変更するように構成したので、フォトインタラプタ460が組み込まれた電子カメラ毎に適切な応答特性となるように変更できる。したがって、電子カメラ毎にフォトインタラプタ460の応答特性の再調整をする必要がなくなるので、製造コストを削減できる。
(4) 計測したON/OFF時間比に基づいて次回のレリーズ動作時のフォトインタラプタ460の応答特性を変更するように構成した。これにより、フォトインタラプタ460が出力するパルス信号のON/OFF時間比を、パルス数を正確に計測するために望ましいとされる略0.5に近づけることができるので、絞り込み精度を向上できる。
(5) 温度センサ105で検出したフォトインタラプタ460の近傍の温度に基づいて温度補償を行うように構成した。したがって、フォトインタラプタ460の検出感度が温度によって変化することを抑制できるので、電子カメラ周辺の雰囲気温度や電子カメラの使用に伴う発熱によって、絞り込み精度へ悪影響が及ぶのを防止できる。これにより、電子カメラの絞り込み精度が安定するので、ユーザの所望する画質を安定的に確保できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、温度センサ105で検出したフォトインタラプタ460の近傍の温度、および、計測したON/OFF時間比に応じてPI抵抗103の抵抗値Rを補正するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、温度センサ105の検出温度のみによってPI抵抗103の抵抗値Rを補正してもよく、計測したON/OFF時間比のみによってPI抵抗103の抵抗値Rを補正してもよい。
(2) 上述の説明では、PI抵抗103の抵抗値Rを変更することでLED462の発光光量を変更するように構成したが、本発明はこれに限定されない。LED462の発光光量を変更できるのであれば、電源側の電圧(印加電圧)を変更してLED462に流れる電流値を変更しても良い。
(3) 上述の説明では、計測したON/OFF時間比に応じて、発光側であるLED462の発光光量を変更することでフォトインタラプタ460の応答特性を変更するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、受光素子463から出力される電気信号をA/D変換する際に、どの程度の電気信号レベルを境にオン信号を出力するかオフ信号を出力するかという、A/D変換の特性を変更することでフォトインタラプタ460の応答特性を変更するように構成することもできる。このように、受光側の感度をフォトインタラプタ460の外部から変更できるように構成した場合には、上述したようなON/OFF時間比に応じたフォトインタラプタ460の応答特性の変更はしなくてもよい。
(4) 上述の説明では、本発明による計数装置を電子カメラの絞り機構400に適用した実施例を説明したが、本発明はこれに限定されず、フォトインタラプタを用いた他の計数装置にも適用可能である。たとえば、フォトインタラプタを用いて電子カメラのレンズの駆動量を検出するなど、電子カメラにおける絞り機構400以外の可動部分の駆動量や位置の検出装置に本発明を適用してもよい。また、電子カメラ以外の各種装置における計数装置に本発明を適用してもよい。
(5) 上述の説明では、フォトインタラプタ460の応答特性を変更するように構成したが、本発明はこれに限定されず、ホール素子などの磁力を用いた計数装置など、非接触で計数可能な計数装置に本発明を適用できる。たとえば、ホール素子を用いた計数装置の場合には、発生させる磁力の強さを制御することによって、上述の説明と同様にホール素子の応答特性を変更できる。
(6) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、計数対象物の変化を非接触で検出する検出手段と、検出手段で検出した結果に基づいて変化を計数する計数手段と、検出手段の応答特性を変更する変更手段とを備える各種構造の計数装置や、この計数装置を備えたカメラの絞り制御装置、この絞り制御装置を備えたカメラを含むものである。
本発明による計数装置を適用した電子カメラである、一眼レフタイプのカメラボディ1と、カメラボディ1に装着する撮影レンズ2を示した斜視図である。 カメラボディ1に組み込まれる絞り機構400の構造を概念的に示す図である。 カメラボディ1の回路構成を示す図である。 フォトインタラプタ460とスリット円盤411とを示す図であり、(a)は外観を示す図であり、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。 フォトインタラプタ460から出力されるパルス信号を示すグラフである。 制御回路101で実行されるプログラムのフローチャートである。
符号の説明
1 カメラボディ 2 撮影レンズ
3 レンズ側絞りレバー 101 制御回路
103 フォトインタラプタ(PI)抵抗 105 温度センサ
400 絞り機構 404 カメラ側の絞りレバー(絞りレバー)
407 拡大ギヤ列 411 スリット円盤
460 フォトインタラプタ 461 検出部
462 発光ダイオード(LED) 463 受光素子

Claims (7)

  1. 計数対象物の変化を非接触で検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出した結果に基づいて前記変化を計数する計数手段と、
    前記検出手段の応答特性を変更する変更手段とを備えることを特徴とする計数装置。
  2. 請求項1に記載の計数装置において、
    前記検出手段は、発光部と、前記発光部が発する光を受光する受光部とを有し、前記計数対象物の変化を前記受光部が受光する光の強度変化で検出する光学検出手段であり、
    前記変更手段は、前記発光部の光量を変更することによって前記応答特性を変更することを特徴とする計数装置。
  3. 請求項2に記載の計数装置において、
    前記変更手段は、抵抗値を変更することで前記発光部を流れる電流を変更して前記発光部の光量を変更することを特徴とする計数装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の計数装置において、
    前記変更手段は、前記検出手段で前記計数対象物の変化を検出した結果に基づいて、前記応答特性を変更することを特徴とする計数装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の計数装置において、
    前記検出手段近傍の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
    前記変更手段は、前記温度検出手段で検出した前記検出手段近傍の温度に基づいて、前記応答特性を変更することを特徴とする計数装置。
  6. レンズの絞りを駆動する絞り駆動部材と、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の計数装置を用いて前記絞りの状態を検出する絞り検出装置と、
    前記絞り駆動部材と連動して駆動されて前記絞りの状態を前記絞り検出装置に伝達する伝達部材とを備えることを特徴とするカメラの絞り制御装置。
  7. 請求項6に記載の絞り制御装置を備えることを特徴とするカメラ。
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