JP2007315791A - 水中超音波利用装置付き船舶、水中超音波利用装置、これに用いる超音波振動子、及び波長整合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 魚群探知機付きボート10は、ボート1の金属船底部3に超音波振動子6が固着されている。この超音波振動子6は、駆動により厚さ方向に振動する圧電素子61と、圧電素子61にバッファ体63を介して積み重ねられ、船内側面3Bに接し、金属柱状部62Cを多数有する柱状部を含むアルミ整合体62と、を含み、金属船底部を伝わる超音波振動の波長をλb、この金属船底部の厚さをtb、アルミ整合体62を伝わる超音波振動の波長をλs、この波長整合体の厚さをtsとしたとき、1/2−1/10≦tb/λb+ts/λs≦1/2+1/10を満たす。
【選択図】 図2
Description
1/2−1/10≦tb/λb+ts/λs≦1/2+1/10 …式(1)
水中超音波利用装置付き船舶である。
また、この波長整合体には、その厚み方向を所定振動方向とする超音波振動が振動素子から与えられる。従って、振動素子の所定振動方向の超音波振動は、金属柱(または金属柱状部)の軸線に沿って伝えられる。
この金属柱では、この超音波振動の伝達に伴い、軸線に直交する径方向にも振動(径方向振動)が誘起される。しかし、一般に、径方向振動は、媒体(この場合には金属柱)の径が小さい場合には、誘起されにくい傾向にある。従って、例えば、多柱部を有さない(従って、全体が一体となるために径方向寸法が大きい)波長整合体に比して、径方向振動の誘起が抑制される。かくして、振動素子の所定振動方向の超音波振動が、各金属柱を通じて、さらに効率よく金属船底部に伝えられ、金属船底部をその厚さ方向に振動させるので、この金属船底部から正面に向かって効率よく超音波を放射することができる。その一方、波長整合体の径方向振動など、厚さ方向の振動とは異なる形態の振動の発生が抑えられるので、正面とは異なる方向への超音波放射を抑えて、指向角を小さくでき、サイドローブの発生をも抑制することができる。
また、超音波の放射時における特性のみならず、受波感度も向上し、正面からずれた角度から入射する不要な超音波が波長整合体を通じて振動素子に伝わることも抑制され、受波時のノイズを抑制することもできる。
また、水中超音波利用装置付き船舶に用いる船舶本体としては、船底の少なくとも一部が金属船底部となって、この金属船底部に超音波振動子を取り付けられる船舶であれば良いが、船底の全部が金属からなる船舶、さらには、アルミ船など全体が金属で構成されている船舶を用いることもできる。
また、振動素子としては、水中に放射する超音波を適切に励起しうる振動素子であればいずれのものも使用しうる。例えば、圧電素子、電歪素子、磁歪素子など電気的駆動により、所定周波数の超音波振動を生じうる振動素子が挙げられる。さらに圧電素子を用いる場合には、厚さ方向に分極した円板状、あるいは角板状の圧電セラミックからなる圧電素子や、リング状の圧電素子を用いたボルト締めランジュバン型の振動素子を用いることもできる。
しかも、波長整合体は、前述の式(1)あるいは後述の式(2)を満たす厚み(所定振動方向の寸法)を有するものである。
さらに、波長整合体が、金属柱のほかに金属平板を有する場合、あるいは金属柱状部と一体の金属平板部を有する場合には、波長整合体(全体)の厚さtsに占める、金属柱あるいは金属柱状部の厚さ方向寸法(軸線方向寸法)を、少なくとも50%以上、好ましくは75%以上とすると良い。前述したように、金属柱あるいは金属柱状部は径方向振動を抑制する。従って、厚さ方向について、この部分の波長整合体に占める割合を多くすることで、波長整合体全体として、径方向振動を抑制する効果が得られるからである。
なお、波長整合体のうち、接着面となる金属柱や金属柱状部の端面、平板あるいは平板部の他方側接着面などを、ラップ仕上げなどにより平坦に整面しておくのが好ましい。同様に、金属船底部の船内側面や金属接水部の内側面のうち、少なくとも波長整合体と接合する部分についても、ラップ仕上げやサンドペーパでの整面など適宜の整面を行ってあると良い。
また、所望の方向に向けて超音波を集中して放射し、また所望の方向からの超音波を選択的に受波することができる、いわゆる指向性の高い水中超音波利用装置とするには、サイドローブを抑圧することが求められる。
さらに、前述のように、金属柱あるいは金属柱状部では、自身の径方向の振動の誘起が抑制されている。その上、誘起された径方向振動が充填されている樹脂により吸収されるので、さらに効率よく、波長整合体の厚さ方向(金属柱の軸線方向)の振動以外の振動の発生を抑制することができる。このため、指向性を鋭くでき、サイドローブを抑圧できる。
これに対し、本発明の水中超音波利用装置付き船舶では、バッファ体の介在により、振動素子と波長整合体の機械的結合が緩和された超音波振動子を用いている。これによって、バッファ体に接着した振動素子が振動素子の振動により剥がれる不具合が防止され、より信頼性の高い水中超音波利用装置付き船舶とすることができる。
また、振動素子と波長整合体との電気的絶縁を図るため、バッファ体としては、絶縁性材料、例えば絶縁性ゴムを用いるのが好ましい。
1/2−1/10≦tb/λb+ts/λs≦1/2+1/10 …式(1)
水中超音波利用装置である。
また、この波長整合体には、その厚み方向を所定振動方向とする超音波振動が振動素子から与えられる。従って、振動素子の所定振動方向の超音波振動は、金属柱(または金属柱状部)の軸線に沿って伝えられる。
この金属柱では、この超音波振動の伝達に伴い、軸線に直交する径方向にも振動(径方向振動)が誘起される。しかし、一般に、径方向振動は、媒体(この場合には金属柱)の径が小さい場合には、誘起されにくい傾向にある。従って、例えば、多柱部を有さない(従って、全体が一体となるために径方向寸法が大きい)波長整合体に比して、径方向振動の誘起が抑制される。かくして、振動素子の所定振動方向の超音波振動が、各金属柱を通じて、さらに効率よく金属船底部に伝えられ、金属船底部をその厚さ方向に振動させるので、この金属船底部から正面に向かって効率よく超音波を放射することができる。その一方、波長整合体の径方向振動など、厚さ方向の振動とは異なる形態の振動の発生が抑えられるので、正面とは異なる方向への超音波放射を抑えて、指向角を小さくでき、サイドローブの発生をも抑制することができる。
また、超音波の放射時における特性のみならず、受波感度も向上し、正面からずれた角度から入射する不要な超音波が波長整合体を通じて振動素子に伝わることも抑制され、受波時のノイズを抑制することもできる。
1/2−1/10≦tc/λc+ts/λs≦1/2+1/10 …式(2)
水中超音波利用装置である。
また、この波長整合体には、その厚み方向を所定振動方向とする超音波振動が振動素子から与えられる。従って、振動素子の所定振動方向の超音波振動は、金属柱(または金属柱状部)の軸線に沿って伝えられる。
この金属柱では、この超音波振動の伝達に伴い、軸線に直交する径方向にも振動(径方向振動)が誘起される。しかし、一般に、径方向振動は、媒体(この場合には金属柱)の径が小さい場合には、誘起されにくい傾向にある。従って、例えば、多柱部を有さない(従って、全体が一体となるために径方向寸法が大きい)波長整合体に比して、径方向振動の誘起が抑制される。かくして、振動素子の所定振動方向の超音波振動が、各金属柱を通じて、さらに効率よく金属接水部に伝えられ、金属接水部をその厚さ方向に振動させるので、この金属接水部から正面に向かって効率よく超音波を放射することができる。その一方、波長整合体の径方向振動など、厚さ方向の振動とは異なる形態の振動の発生が抑えられるので、正面とは異なる方向への超音波放射を抑えて、指向角を小さくでき、サイドローブの発生をも抑制することができる。
また、超音波の放射時における特性のみならず、受波感度も向上し、正面からずれた角度から入射する不要な超音波が波長整合体を通じて振動素子に伝わることも抑制され、受波時のノイズを抑制することもできる。
また、金属接水部をなす金属の材質としては、水中超音波利用装置の用途に応じて適宜選択すればよく、また、超音波を低損失で伝えられる金属を選択するのが好ましい。例えば、アルミニウム、ジュラルミンなどのアルミニウム合金が挙げられる。また、炭素鋼、ステンレスなどの鉄鋼や、チタン合金などが挙げられる。
さらに、前述のように、金属柱あるいは金属柱状部では、自身の径方向の振動の誘起が抑制されている。その上、誘起された径方向振動が充填されている樹脂により吸収されるので、さらに効率よく、波長整合体の厚さ方向(金属柱の軸線方向)の振動以外の振動の発生を抑制することができる。このため、指向性を鋭くでき、サイドローブを抑圧できる。
これに対し、本発明の水中超音波利用装置では、バッファ体の介在により、振動素子と波長整合体の機械的結合が緩和された超音波振動子を用いている。これによって、バッファ体に接着した振動素子が振動素子の振動により剥がれる不具合が防止され、より信頼性の高い水中超音波利用装置とすることができる。
1/2−1/10≦tb/λb+ts/λs≦1/2+1/10 …式(1)
超音波振動子である。
また、この波長整合体には、その厚み方向を所定振動方向とする超音波振動が振動素子から与えられる。従って、振動素子の所定振動方向の超音波振動は、金属柱(または金属柱状部)の軸線に沿って伝えられる。
この金属柱では、この超音波振動の伝達に伴い、軸線に直交する径方向にも振動(径方向振動)が誘起される。しかし、一般に、径方向振動は、媒体(この場合には金属柱)の径が小さい場合には、誘起されにくい傾向にある。従って、例えば、多柱部を有さない(従って、全体が一体となるために径方向寸法が大きい)波長整合体に比して、径方向振動の誘起が抑制される。かくして、振動素子の所定振動方向の超音波振動が、各金属柱を通じて、さらに効率よく金属船底部に伝えられ、金属船底部をその厚さ方向に振動させるので、この金属船底部から正面に向かって効率よく超音波を放射することができる。その一方、波長整合体の径方向振動など、厚さ方向の振動とは異なる形態の振動の発生が抑えられるので、正面とは異なる方向への超音波放射を抑えて、指向角を小さくでき、サイドローブの発生をも抑制することができる。
また、超音波の放射時における特性のみならず、受波感度も向上し、正面からずれた角度から入射する不要な超音波が波長整合体を通じて振動素子に伝わることも抑制され、受波時のノイズを抑制することもできる。
1/2−1/10≦tc/λc+ts/λs≦1/2+1/10 …式(2)
超音波振動子である。
また、この波長整合体には、その厚み方向を所定振動方向とする超音波振動が振動素子から与えられる。従って、振動素子の所定振動方向の超音波振動は、金属柱(または金属柱状部)の軸線に沿って伝えられる。
この金属柱では、この超音波振動の伝達に伴い、軸線に直交する径方向にも振動(径方向振動)が誘起される。しかし、一般に、径方向振動は、媒体(この場合には金属柱)の径が小さい場合には、誘起されにくい傾向にある。従って、例えば、多柱部を有さない(従って、全体が一体となるために径方向寸法が大きい)波長整合体に比して、径方向振動の誘起が抑制される。かくして、振動素子の所定振動方向の超音波振動が、各金属柱を通じて、さらに効率よく金属接水部に伝えられ、金属接水部をその厚さ方向に振動させるので、この金属接水部から正面に向かって効率よく超音波を放射することができる。その一方、波長整合体の径方向振動など、厚さ方向の振動とは異なる形態の振動の発生が抑えられるので、正面とは異なる方向への超音波放射を抑えて、指向角を小さくでき、サイドローブの発生をも抑制することができる。
また、超音波の放射時における特性のみならず、受波感度も向上し、正面からずれた角度から入射する不要な超音波が波長整合体を通じて振動素子に伝わることも抑制され、受波時のノイズを抑制することもできる。
さらに、前述のように、金属柱あるいは金属柱状部では、自身の径方向の振動の誘起が抑制されている。その上、誘起された径方向振動が充填されている樹脂により吸収されるので、さらに効率よく、波長整合体の厚さ方向(金属柱の軸線方向)の振動以外の振動の発生を抑制することができる。このため、指向性を鋭くでき、サイドローブを抑圧できる。
これに対し、本発明の超音波振動子では、バッファ体の介在により、振動素子と波長整合体の機械的結合が緩和されている。これによって、バッファ体に接着した振動素子が振動素子の振動により剥がれる不具合が防止され、より信頼性の高い水中超音波利用装置とすることができる。
この波長整合体には、その厚み方向を所定振動方向とする超音波振動が振動素子から与えられる。従って、振動素子の所定振動方向の超音波振動は、金属柱(または金属柱状部)の軸線に沿って伝えられる。
この金属柱では、この超音波振動の伝達に伴い、軸線に直交する径方向にも振動(径方向振動)が誘起される。しかし、一般に、径方向振動は、媒体(この場合には金属柱)の径が小さい場合には、誘起されにくい傾向にある。従って、例えば、多柱部を有さない(従って、全体が一体となるために径方向寸法が大きい)波長整合体に比して、径方向振動の誘起が抑制される。
かくして、この波長整合体を振動素子と放射面部材の間に介在させると、放射面部材を伝わる超音波の波長整合を行うことにより、振動素子の所定振動方向の超音波振動が、各金属柱を通じて、さらに効率よく放射面部材に伝えられ、この放射面部材をその厚さ方向に振動させるので、この放射面部材の放射面から正面に向かって効率よく超音波を放射することができる。その一方、波長整合体の径方向振動など、厚さ方向の振動とは異なる形態の振動の発生が抑えられるので、正面とは異なる方向への超音波放射を抑えて、指向角を小さくでき、サイドローブの発生をも抑制することができる。
また、超音波の放射時における特性のみならず、この受波感度も向上し、正面からずれた角度から入射する不要な超音波が波長整合体を通じて振動素子に伝わることも抑制され、受波時のノイズを抑制することもできる。
さらに、前述のように、金属柱あるいは金属柱状部では、自身の径方向の振動の誘起が抑制されている。その上、誘起された径方向振動が充填されている樹脂により吸収されるので、さらに効率よく、波長整合体の厚さ方向(金属柱の軸線方向)の振動以外の振動の発生を抑制することができる。このため、指向性を鋭くでき、サイドローブを抑圧できる。
但し、図2(b)を参照すれば容易に理解できるように、金属柱状部62Cの平面形状は、周縁部分に位置するものにおいては、一部あるいは大半が切り欠かれたものも存在する。
本実施例1では、tp=3.0mm,Td=12.0mm,Wc=7.0,Wj=1.0mmである。
また、多柱部62Dにおいて、金属柱状部62C同士の間隙(スリット62L)には、柔軟性のあるウレタン樹脂が充填されて、上述の充填樹脂部62Jが形成されている。
このアルミ整合体62の働きについては、後述する。
さらに、この超音波振動子6は、ゴムからなるゴムフロート65を含む。このゴムフロート65は、バック材64及びアルミ整合体62を包囲する有底円筒状の形態を有する包囲部65Hと、この包囲部65Hから径方向外側に延び、ケーブル66を液密に把持するブッシュ部65Bとを有している。また、包囲部65Hの内周面65Iとアルミ整合体62の外周面65G及び裏面65Bの周縁部分とは液密に密着(接着)してなる。
なお、アルミ整合体62の外周面65Gには、係合鍔部65Tが設けられて、包囲部65Hから抜けにくくなっている。また、包囲部65Hの内周面65Iとバック材64との間には内部空間SPが形成されており、バック材64を通じてゴムフロート65の包囲部65Hにまで超音波振動が伝わらないように、いわゆる縁切りがされている。
1/2−1/10≦tb/λb+ts/λs≦1/2+1/10 …式(1)
なお、波長λsは、伝わる超音波振動の振動周波数fと、アルミ整合体62の厚み方向の音速vsから、λs=vs/fにより得られる。同様に、波長λbは、伝わる超音波振動の振動周波数fと、金属船底部3の厚み方向の音速vbから、λb=vb/fにより得られる。
なお、金属船底部3の厚さ方向の音速vbは、周波数が既知の超音波厚み計を用いて、金属船底部3の厚さを測定し、別途測定した厚さtbとの比較から、実際の音速vbを得た。詳細には、金属船底部3(実際には、これと同材質、同厚のアルミニウム合金の平板、□200×t6)の厚みを、マイクロメータを用いて測定する。一方、超音波厚み計(東京計器製、UTM100、パルス反射方式、図示しない)を用いて、金属船底部3(実際には上述の平板)の厚みを測定し、超音波厚み計の音速測定スイッチにより音速を変更して、この超音波厚み計で表示される厚みが、マイクロメータで実測した厚みに一致する音速を、金属船底部3の音速vbとした。なお、超音波厚み計の厚さの測定精度(表示精度)が0.1mmであるので、得られる音速Vbには、幅が生じることがある。この場合には、得られた音速の幅の中央値を真の音速Vbとした。
一般に、物体の厚さをt、これを伝わる超音波振動の波長をλとしたとき、t/λは、この物体の厚さ方向に、超音波振動の波が幾つ(何波長分)存在しているかを示す。従って、この式(1)は、アルミ整合体62と金属船底部3とを伝わる超音波振動の波が、これらに実効的に、1/2ヶ分(1/2波長分)含まれている寸法関係、あるいはこれに近似した寸法関係とするのが好ましいことを示している。
なお、tb/λb+ts/λsの許容幅を、±1/10に設定したのは、この範囲内であれば、アルミ整合体62と金属船底部3とを併せて、実効的なλ/2共振体に近い状態とすることができ、放射面3Fからその正面(軸線AX方向)の水中に超音波USRを効率よく放射できる一方、サイドローブの発生も十分抑制できるからである。
多柱部62Dでは、圧電素子61で発生した軸線AXに沿う方向の超音波振動を多数の金属柱状部62Cを経由して金属船底部3に伝えることができる。
これに対し、本実施例1のアルミ整合体62では、多柱部62Dにおいて、多数の金属柱状部62Cを有している。個々の金属柱状部62Cは、平面寸法が一辺Wcであり、アルミ整合体62の径方向寸法(本実施例では、φ80mm)よりも十分小さな径方向寸法を有している。個々の金属柱状部62Cを超音波振動が伝わる際に、誘起される径方向振動はわずかであり、しかも、金属柱状部62C同士は、間隙を空けて配置され、この間には充填樹脂部62Jが配置されており、径方向振動が相互に伝わるのを防止している。このため、多柱部62Dを有する本実施例1のアルミ整合体62では、円板形状のアルミ整合体に比して、径方向振動の誘起が抑制されている。
しかも、アルミ整合体62の厚み寸法ts(ts=15.0mm)に対し、金属柱状部62Cの厚み方向寸法td(td=12.0mm)は、その80%(td/ts=80%)を占めているので、金属平板部62Pにおいて誘起される径方向振動も抑制されている。
従って、本実施例1のアルミ整合体62を使用することで、円板形状のアルミ整合体を使用する場合に比しても、厚み方向(軸線AX方向)以外の方向の振動(径方向振動)の発生が抑制され、このアルミ整合体62が接着している金属船底部3の放射面3Fから、その正面(軸線AX方向)の水中に超音波USRを効率よく放射できる一方、サイドローブの発生も十分抑制できる。
一方、比較例1として、圧電素子61及びバッファ体63を備え、アルミ整合体62を備えない超音波振動子を作成し、これを金属船底部3に固着することなく、直接水中に投げ入れて、その指向特性を測定した。
また、比較例2(比較試料2)として、比較例1で用いた超音波振動子(具体的にはバッファ体63)を、前述の平板(tb=6.0mm、200×200mm)に接着したものを作製し、その指向特性を測定した。
さらに、参考例(参考試料)として、アルミ整合体62に代えて、スリット62Lを形成せず、多柱部62D(金属柱状部62C)を備えない円板状のアルミ整合体(φ80×t20)を用いた点のみ本実施例1と異なるものを作成し、その指向特性を測定した。
一方、比較例1に係る超音波振動子では、図5に示すように、メインビームの指向角αは、α=20degであり、サイドローブのピークは、メインビームに比して−13dB以下に抑制されていることが判る。
また、比較例2に係る超音波振動子を用いた比較試料2では、図6に示すように、メインビームの指向角αは、α=22degであり、サイドローブのピークはメインビームに比して−4dBしか抑制されていないことが判る。
さらに、図7のグラフによれば、参考例に係るアルミ整合体を用いた参考試料においては、角度0deg付近に現れるメインビームの指向角(−6dB以上となる角度範囲)αが、α=14degであり、サイドローブのピークがメインビームに比して−17dB以下に抑制されていることが判る。
比較例2(比較試料2)の場合には、圧電素子を発生させた超音波振動を金属船底部(比較試料2の場合には平板)から水中に放射する際に、アルミ整合体が無いために、圧電素子から金属船底部への超音波振動の伝送、及び金属船底部から水中への超音波振動の伝送のいずれにおいても不整合が生じる。このため、それぞれの界面で反射や損失が生じ、結局、水中へ十分な強度で超音波を放射できなかったものと解される。また、圧電素子の厚み方向の振動のみならず、径方向振動なども励起され、メインビームの強度が低下して指向角αが大きくなるのに加えて、サイドローブとして大きなピークが現れたものと考えられる。
このように、アルミ整合体62を備えた超音波振動子6とすることにより、アルミ整合体のない比較例2(比較試料2)に比して、この超音波振動子6(これを備えるボート10)における超音波USRの放射特性、指向特性を大幅に向上させることができる。また、水中投げ込み型の超音波振動子(比較例1)に比しても同等あるいはそれ以上の特性を得られることが判る。さらに、水中から超音波USPを受波する受波感度についても、アルミ整合体のない比較例2(比較試料2)に比して、大幅に向上させることができ、水中投げ込み型の超音波振動子(比較例1)と同等の特性を得られることが判る。
さらに実施試料1は、参考試料に比較して、サイドローブのピークで3dBの改善が観察されており、アルミ整合体62に金属柱状部62Cを形成することの効果が明らかとなった。
この図10のうち、(a)が実施例1にかかるボートで得られた画像であり、(b)が比較例2にかかるボートで得られた画像である。具体的には、同じボートに実施例1及び比較例2にかかる超音波振動子を取り付け、本体装置5を繋ぎ替えて、これらを駆動した。さらに詳細には、実施例1にかかる超音波振動子を駆動して画像(a)を得た後、直ちに本体装置5を繋ぎ替えて比較例2にかかる超音波振動子を駆動して、画像(b)を得た。
両者を比較すると、両画像において「1」と表示されて囲まれた同じ魚群と考えられる魚群映像について見ると、実施例1にかかる映像(a)の方が、信号強度が高くなっていることが判る。また、両画像において「2」と表示されて囲まれた海底映像について見ても、実施例1にかかる映像(a)の方が、信号強度が高くなっていることが判る。これらは、実施例1にかかる超音波振動子6の方が、超音波の放射特性及び受波特性が良好であるためと解される。
これに対し、本実施例2は、船舶SHで用いる水中超音波探査装置140にかかり、実施例6と同様の構成を有する超音波振動子6を用いる。従って、異なる部分について説明し、同様の部分については、記載を省略あるいは簡略化する。
なお、超音波振動子6のケーブル66は、ケース161から液密に取り出され、本体装置150に接続されている。
1/2−1/10≦tc/λc+ts/λs≦1/2+1/10 …式(2)
なお、金属接水部163の厚さ方向の音速vcもは、周波数が既知の超音波厚み計を用いて、金属接水部163の厚さを測定し、別途測定した厚さtcとの比較から、実際の音速vcを算出した。
なお、tc/λc+ts/λsの許容幅を、±1/10に設定したのは、この範囲内であれば、アルミ整合体62と金属接水部163とを併せて、実効的にλ/2共振体に近い状態とすることができ、放射面3Fからその正面(軸線AX方向)に超音波USRを効率よく水中に放射できる一方、サイドローブの発生も十分抑制できるからである。
多柱部62Dでは、圧電素子61で発生した軸線AXに沿う方向の超音波振動を多数の金属柱状部62Cを経由して金属船底部3に伝えることができる。その上、前述した実施例1と同じく、アルミ整合体62を使用することで、円板形状のアルミ整合体を使用する場合に比しても、厚み方向(軸線AX方向)以外の方向の振動(径方向振動)の発生が抑制され、このアルミ整合体62が接着している金属船底部3の放射面3Fから、その正面(軸線AX方向)の水中に超音波USRを効率よく放射できる一方、サイドローブの発生も十分抑制できる。
例えば、実施例1においては、船体全体がアルミニウムからなるボート1に適用した例を示したが、船体全体は例えばFRP、木材などで構成されていても良く、船底の一部に超音波振動子6が取り付け可能な金属船底部が設られているボートなどの船舶に適用してもよい。
また、実施例1では、アルミニウム合金からなる金属船底部3あるいは金属接水部163に、同じくアルミニウム合金からなるアルミ整合体62を接合した例を示したが、金属船底部3(金属接水部163)の材質に応じて、アルミ整合体62を他の材質の波長整合体に代えても良い。この際、波長整合体を、金属船底部(金属接水部)と同じ材質、あるいは同系の合金で構成するのが好ましい。
1 ボート
2 (ボートの)船底
3 金属船底部
tb 金属船底部の厚さ
vb 金属船底部を伝わる超音波振動の音速
λb 金属船底部を伝わる所定周波数の超音波振動の波長
3B (金属船底部の)船内側面
3F (金属船底部の)放射面
4 魚群探知機(水中超音波利用装置)
5 本体装置
51 (超音波振動子の)駆動電源
52 表示ディスプレイ
6 超音波振動子
61 圧電素子(振動素子)
61F 前面
61B 裏面
AX (圧電素子の)軸線
f 振動素子の振動周波数(駆動電源の駆動周波数)
62 アルミ整合体(波長整合体)
62F 前面
62B 裏面
62C 金属柱状部
62D 多柱部
62P 金属平板部
62M (アルミ整合体のうち)金属部
62L スリット
62J 充填樹脂部
ts アルミ整合体の厚さ
td 金属柱状部の厚さ方向寸法
vs アルミ整合体を伝わる超音波振動の音速
λs 波長整合体を伝わる所定周波数の超音波振動の波長
Wc 金属柱状部の辺寸法
Wj 金属柱状部同士の間隙寸法(充填樹脂部の幅寸法)
63 バッファ体
140 水中超音波探査装置
161 (水中超音波探査装置の)ケース
162 接水部
163 金属接水部
tc 金属接水部の厚さ(金属接水部のうち超音波振動が伝わる部分の厚さ)
vc 金属接水部を伝わる超音波振動の音速
λc 金属接水部を伝わる所定周波数の超音波振動の波長
163B (金属接水部の)内側面
163F (金属接水部の)放射面
Claims (12)
- 船底の少なくとも一部が金属からなる金属船底部であり、
上記金属船底部の船内側面に取り付けられた超音波振動子を含む水中超音波利用装置を備える
水中超音波利用装置付き船舶であって、
上記超音波振動子は、
所定周波数で所定振動方向に超音波振動する振動素子と、
上記所定振動方向を厚さ方向とする波長整合体であって、
上記振動素子とは上記所定振動方向に直接または間接に積み重ねられ、上記船内側面に接し、波長整合を行う所定厚さを有する
波長整合体と、を含み、
上記波長整合体は、
この波長整合体のうち、上記所定振動方向について少なくとも一部に、
上記所定振動方向に延びる軸線を有する金属柱または金属柱状部が互いに離間して多数配置されてなる多柱部を備え、
上記金属船底部を伝わる上記所定周波数の超音波振動の波長をλb、
この金属船底部の厚さをtb、
上記波長整合体を伝わる上記所定周波数の超音波振動の波長をλs、
この波長整合体の厚さをtsとしたとき、
下記式(1)を満たすように構成されてなる
1/2−1/10≦tb/λb+ts/λs≦1/2+1/10 …式(1)
水中超音波利用装置付き船舶。 - 請求項1に記載の水中超音波利用装置付き船舶であって、
前記波長整合体の多柱部は、前記金属柱または金属柱状部同士の間に、樹脂を充填してなる
水中超音波利用装置付き船舶。 - 請求項1または請求項2に記載の水中超音波利用装置付き船舶であって、
前記金属船底部は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、
前記波長整合体は前記樹脂からなる部分を除き、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる
水中超音波利用装置付き船舶。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の水中超音波利用装置付き船舶であって、
前記超音波振動子は、前記振動素子と波長整合体との間にゴムからなるバッファ体を備える
水中超音波利用装置付き船舶。 - 船底の少なくとも一部が金属からなる金属船底部である船舶に用いる水中超音波利用装置であって、
上記金属船底部の船内側面に取り付けられることが予定されている超音波振動子を含み、
上記超音波振動子は、
所定周波数で所定振動方向に超音波振動する振動素子と、
上記所定振動方向を厚さ方向とする波長整合体であって、
上記振動素子とは上記所定振動方向に直接または間接に積み重ねられ、上記船内側面に接し、波長整合を行う所定厚さを有する
波長整合体と、を含み、
上記波長整合体は、
この波長整合体のうち、上記所定振動方向について少なくとも一部に、
上記所定振動方向に延びる軸線を有する金属柱または金属柱状部が互いに離間して多数配置されてなる多柱部を備え、
上記金属船底部を伝わる上記所定周波数の超音波振動の波長をλb、
この金属船底部の厚さをtb、
上記波長整合体を伝わる上記所定周波数の超音波振動の波長をλs、
この波長整合体の厚さをtsとしたとき、
下記式(1)を満たす厚さtsを有する
1/2−1/10≦tb/λb+ts/λs≦1/2+1/10 …式(1)
水中超音波利用装置。 - 自身を包囲するケースのうち、使用時に水に接する接水部の少なくとも一部が、金属からなる金属接水部である水中超音波利用装置であって、
上記金属接水部の内側面に取り付けられた超音波振動子を含み、
上記超音波振動子は、
所定周波数で所定振動方向に超音波振動する振動素子と、
上記所定振動方向を厚さ方向とする波長整合体であって、
上記振動素子とは上記所定振動方向に直接または間接に積み重ねられ、上記内側面に接し、波長整合を行う所定厚さを有する
波長整合体と、を含み、
上記波長整合体は、
この波長整合体のうち、上記所定振動方向について少なくとも一部に、
上記所定振動方向に延びる軸線を有する金属柱または金属柱状部が互いに離間して多数配置されてなる多柱部を備え、
上記金属接水部を伝わる上記所定周波数の超音波振動の波長をλc、
この金属接水部のうち上記超音波振動が伝わる部分の厚さをtc、
上記波長整合体を伝わる上記所定周波数の超音波振動の波長をλs、
この波長整合体の厚さをtsとしたとき、
下記式(2)を満たす厚さtsを有する
1/2−1/10≦tc/λc+ts/λs≦1/2+1/10 …式(2)
水中超音波利用装置。 - 請求項5または請求項6に記載の水中超音波利用装置であって、
前記波長整合体の多柱部は、前記金属柱または金属柱状部同士の間に、樹脂を充填してなる
水中超音波利用装置。 - 船底の少なくとも一部が金属からなる金属船底部である船舶において、上記金属船底部の船内側面に取り付けられることが予定されている超音波振動子であって、
所定周波数で所定振動方向に超音波振動する振動素子と、
上記所定振動方向を厚さ方向とする波長整合体であって、
上記振動素子とは上記所定振動方向に直接または間接に積み重ねられ、上記船内側面に接し、波長整合を行う所定厚さを有する
波長整合体と、を含み、
上記波長整合体は、
この波長整合体のうち、上記所定振動方向について少なくとも一部に、
上記所定振動方向に延びる軸線を有する金属柱または金属柱状部が互いに離間して多数配置されてなる多柱部を備え、
上記金属船底部を伝わる上記所定周波数の超音波振動の波長をλb、
この金属船底部の厚さをtb、
上記波長整合体を伝わる上記所定周波数の超音波振動の波長をλs、
この波長整合体の厚さをtsとしたとき、
下記式(1)を満たす厚さtsを有する
1/2−1/10≦tb/λb+ts/λs≦1/2+1/10 …式(1)
超音波振動子。 - 自身を包囲するケースのうち、使用時に水に接する接水部の少なくとも一部が金属からなる金属接水部である水中超音波利用装置において、上記金属接水部の内側面に取り付けられることが予定されている超音波振動子であって、
所定周波数で所定振動方向に超音波振動する振動素子と、
上記所定振動方向を厚さ方向とする波長整合体であって、
上記振動素子とは上記所定振動方向に直接または間接に積み重ねられ、上記内側面に接し、波長整合を行う所定厚さを有する
波長整合体と、を含み、
上記波長整合体は、
この波長整合体のうち、上記所定振動方向について少なくとも一部に、
上記所定振動方向に延びる軸線を有する金属柱または金属柱状部が互いに離間して多数配置されてなる多柱部を備え、
上記金属接水部を伝わる上記所定周波数の超音波振動の波長をλc、
この金属接水部のうち上記超音波振動が伝わる部分の厚さをtc、
上記波長整合体を伝わる上記所定周波数の超音波振動の波長をλs、
この波長整合体の厚さをtsとしたとき、
下記式(2)を満たす厚さtsを有する
1/2−1/10≦tc/λc+ts/λs≦1/2+1/10 …式(2)
超音波振動子。 - 請求項8または請求項9に記載の超音波振動子であって、
前記波長整合体の多柱部は、前記金属柱または金属柱状部同士の間に、樹脂を充填してなる
超音波振動子。 - 所定周波数で所定振動方向に振動する振動素子と水中に超音波を放射する放射面を有する放射面部材との間に介在して、上記放射面部材を伝わる超音波の波長整合を行う所定厚さの波長整合体であって、
この波長整合体のうち、上記所定振動方向について少なくとも一部に、
上記所定振動方向に延びる軸線を有する金属柱または金属柱状部が互いに離間して多数配置されてなる多柱部を備える
波長整合体。 - 請求項11に記載の波長整合体であって、
前記多柱部は、前記金属柱または金属柱状部同士の間に、樹脂を充填してなる
波長整合体。
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