JP2007313967A - 浮標の係留装置 - Google Patents

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JP2007313967A JP2006143719A JP2006143719A JP2007313967A JP 2007313967 A JP2007313967 A JP 2007313967A JP 2006143719 A JP2006143719 A JP 2006143719A JP 2006143719 A JP2006143719 A JP 2006143719A JP 2007313967 A JP2007313967 A JP 2007313967A
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Morio Okuda
盛夫 奥田
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Abstract

【課題】構造が簡単で係留索の切断事故の発生の恐れのない浮標の係留装置を提供することである。
【解決手段】海底6に沈下して自重により定位置に静止するアンカー7と、このアンカー7に連結された第一の係留索13と、浮力によって海底6と海面12との中間位置に位置決めされるように前記第一の係留索13に連結された中間浮き輪9と、この中間浮き輪9に連結された第二の係留索17と、満潮時にも海面に浮遊するように前記第二の係留索17に連結された浮標16とよりなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、船舶の航路水域、危険水域、作業水域等を表示するために海中に沈設するようにした浮標の係留装置に関するものである。
一般に、発電所周辺の海上には、船舶入出港時における安全航行上、簡易浮標を3箇所に設置している。例えば、満潮時の水深が14m程度であり、満潮時と干潮時との水深の変化が4〜5m程度の水域において、図1及び図2に示す構造の浮標の係留装置が用いられている。すなわち、海底1にアンカー2が沈められ、このアンカー2に金属製の鎖等により形成された係留索3に海面4に浮かぶ浮標5を連結しているものである。この場合、係留索3の長さは、図1に示すように、満潮時においても浮標5が海面4に十分に浮遊している状態を維持できるように設定されているものである。このとき、海流があるため、係留索3は斜めになった状態で浮標5を係留している状態が考えられるが、この状態においても浮標5が沈まないように係留索3の長さや浮標5の浮力の大きさは設定されている。また、干潮時においては、海面4が低くなるため、浮標5の位置は低くなり、係留索3は緩んで余剰分は海底1に接触した状態になっている。
このような従来の構造の浮標の係留装置は、特許文献1にも記載されている。すなわち、特許文献1に記載された構造は、基本的に前述の図1及び図2に示したものと同様であるが、その構造のものにおいて、浮標の下部に係留索を覆う金属製の尾筒を形成したものであり、この尾筒により浅水域においても沈設位置からの浮標の離出距離が小さく、かつ、波浪中において揺動が少なくて安定した浮標となるものである。
特開平05−077782号公報 特開平07−081669号公報 特開平07−101382号公報
一般に浮標が設置される海域においては、潮の干満潮潮位差が大きく、干潮時において、図2に示すように係留索3の緩んだ下方部分が海底1に接触する。この状態で海流の影響を受けて浮標5が移動するため、係留索3の海底1に接触した部分が海底1上を移動し、これにより、磨耗し易く、損傷しやすい。現実に、係留索3が切れて浮標5が流れ出す事故が発生している。そのため、近くに設置されている定置網等を損傷する恐れがあり、地元漁協に多大な迷惑をかける。また、流れ出した浮標5の処理を行うにも多大な労力を必要とし、大きな問題となる。
このようなことから、特許文献2及び特許文献3には、干潮時に潮位が低下しても係留索が海底1に接触することがなく、係留索に海底との接触による磨耗が発生することがない構造のものが開示されている。すなわち、アンカーに中空柱体を立設し、この中空柱体に抜け出すことがないようにしたガイドを兼ねた錘を摺動自在に挿入し、この錘に係留索を結合しているものである。そのため、中空柱体の内部を錘が上下動することにより、干満潮潮位差の変動分を吸収して係留索が海底に接触することがないように配慮しているものである。したがって、特許文献2及び特許文献3に記載された構造により、係留索の切断等の事故を防止する対策はなされていることになるが、海中に沈める部分の構造体が複雑化し、しかも、構造が複雑であるため長期間に亘っての完全な動作を期待することができず、海中に設置されているため、その点検作業も大変であるという別の問題がある。
本発明は、構造が簡単で係留索の切断事故の発生の恐れのない浮標の係留装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、海底に沈下して自重により定位置に静止するアンカーと、このアンカーに連結された第一の係留索と、浮力によって海底と海面との中間位置に位置決めされるように前記第一の係留索に連結された中間浮き輪と、この中間浮き輪に連結された第二の係留索と、満潮時にも海面に浮遊するように前記第二の係留索に連結された浮標とよりなる浮標の係留装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の浮標の係留装置において、前記第一の係留索は金属製の鎖により形成され、全長にわたって柔軟性のある保護筒により覆われているものである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の浮標の係留装置において、前記第二の係留索は、干潮時に弛みを生じた際に、少なくとも前記中間浮き輪に接する範囲は柔軟性のある保護筒により覆われているものである。
請求項1記載の発明によれば、干潮時に浮標が下がっても、中間浮き輪と浮標との間を結合する第二の係留索が弛むだけであり、海底に近い第一の係留索は中間浮き輪の浮力により直線状に緊張しているため、海底に近い第一の係留索が海底に接触することがなく、これにより、潮の干満潮潮位差及び海流があっても係留索が損傷することがない。
請求項2記載の発明によれば、全長にわたって柔軟性のある保護筒により覆われた金属製の鎖により形成されているため、海流と共に移動する異物が当たっても係留索が損傷を受けることがないものである。
請求項3記載の発明によれば、第二の係留索は、干潮時に弛みを生じた際に、少なくとも前記中間浮き輪に接する範囲は柔軟性のある保護筒により覆われているため、中間浮き輪との接触により損傷を受けることがないものである。
本発明の実施の態様を図3〜図5に基づいて説明する。まず、海底6にはアンカー7が沈下されている。このアンカー7の重量は、約0.5tである。そして、前記アンカー7の上面中央には、鉤型のフック8が固定的に形成されている。また、ポリウレタンフォームなどの材料により形成された中間浮き輪9が設けられている。この中間浮き輪9の浄化面のそれぞれの中央には、鉤型のフック10、11が固定的に設けられている。前記中間浮き輪9の下方に位置するフック10と前記アンカー7のフック8との間には、前記中間浮き輪9が海底6と海面12との中間位置に位置するように長さを定めた第一の係留索13が結合されている。すなわち、前記中間浮き輪9と前記アンカー7とは、前記第一の係留索13で連結されている。この第一の係留索13は、金属製のチェン14よりなるものであり、このチェン14の全体は、柔軟性のあるゴム等により形成された保護筒15により覆われている。
ついで、海面12を浮遊する浮標16が設けられている。この浮標16の下面中央には、鉤状のフック17が設けられている。そして、前記浮標16と前記中間浮き輪9とは、第二の係留索17により連結されている。すなわち、前記浮標16の前記フック17と前記中間浮き輪9のフック11との間に前記第二の係留索17が結合されているものである。そして、前記第二の係留索17の全長は、満潮時においても前記浮標16が海面12に浮いているに十分な長さに定められている。また、前記第二の係留索17は、金属製のチェン18により形成されているものであり、その下方部分には、干潮時において弛んだ時に前記中間浮き輪9に接する範囲以上の長さをもって柔軟性のあるゴム等により形成された保護筒19により覆われている。
しかして、図5に基づいて、図1及び図2に示す従来の装置の仕様と本実施の態様の各種の仕様とを具体的に説明する。まず、図1及び図2に示す従来の装置、すなわち、現状においては、係留索3はφ16のチェンよりなるものであり、その長さは12mであり、重量は95kgである。そして、浮標5の重量は、95kgであり、その浮力は3.9kNである。これに対して、本実施の態様、すなわち、改良品においては、第一の係留索13と第二の係留索17とのチェン14、18のサイズがφ22、φ24、φ28の三種の場合を例示する。まず、第一の係留索13と第二の係留索17との長さは、それぞれ6mである。
<チェンサイズφ22の場合>
第一の係留索13のチェン重量は64kgであり、中間浮き輪9の重量は50kgであり、その浮力は1.7kNであり、第二の係留索17の重量は第一の係留索13と同様にそのチェン重量は64kgであり、浮標16の重量は95kgであり、その浮力は3.9kNである。
<チェンサイズφ24の場合>
第一の係留索13のチェン重量は76kgであり、中間浮き輪9の重量は70kgであり、その浮力は2.6kNであり、第二の係留索17の重量は第一の係留索13と同様にそのチェン重量は76kgであり、浮標16の重量は95kgであり、その浮力は3.9kNである。
<チェンサイズφ22の場合>
第一の係留索13のチェン重量は103kgであり、中間浮き輪9の重量は90kgであり、その浮力は4.1kNであり、第二の係留索17の重量は第一の係留索13と同様にそのチェン重量は103kgであり、浮標16の重量は95kgであり、その浮力は3.9kNである。
このような構成において、アンカー7は海底6に静止する。そして、中間浮き輪9はその浮力により第一の係留索13を直線状に引っ張った状態で垂直方向に位置させる。第二の係留索17は、海面12の水位に応じて上下動する浮標16の位置に応じて弛み具合が変化する。基本的には、中間浮き輪9から引き出される第二の係留索17の長さの範囲内で浮標16の海面12上での位置は規定され、大きな位置変化がなく船舶等に対するガイドの作用を行う。この際。第二の係留索13の一部が中間浮き輪9の上面に接触し、海流の変化に応じて摩擦力を受けるが、その接触部分には保護筒19が存するため、チェン18自体の損傷はなく、十分に保護されている。また、海底6付近において、海流により移動する異物があり、その異物が第一の係留索13に衝突しても、その第一の係留索13は保護筒15により覆われているため、チェン14部分は十分に保護され、切断力を受けて損傷することもない。したがって、アンカー7、第一の係留索13、中間浮き輪9が海底6の上で静かに静止していることにより、潮位の変化、海流の変化が大きくても浮標16の係留作用は安定している。
満潮時における従来の浮標の係留装置の説明図である。 干潮時における従来の浮標の係留装置の説明図である。 本発明の実施の態様を示す側面図である。 係留索の構造を示す一部を切り欠いた斜視図である。 従来の装置と本実施の態様とを対比した各部の仕様を示す説明図である。
符号の説明
6 海底
7 アンカー
9 中間浮き輪
12 海面
13 第一の係留索
16 浮標
17 第二の係留索

Claims (3)

  1. 海底に沈下して自重により定位置に静止するアンカーと、このアンカーに連結された第一の係留索と、浮力によって海底と海面との中間位置に位置決めされるように前記第一の係留索に連結された中間浮き輪と、この中間浮き輪に連結された第二の係留索と、満潮時にも海面に浮遊するように前記第二の係留索に連結された浮標とよりなることを特徴とする浮標の係留装置。
  2. 前記第一の係留索は金属製の鎖により形成され、全長にわたって柔軟性のある保護筒により覆われていることを特徴とする請求項1記載の浮標の係留装置。
  3. 前記第二の係留索は、干潮時に弛みを生じた際に、少なくとも前記中間浮き輪に接する範囲は柔軟性のある保護筒により覆われていることを特徴とする請求項1又は2記載の浮標の係留装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113447066A (zh) * 2020-03-25 2021-09-28 中天海洋系统有限公司 海底数据监测装置及系统

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