JP2007313575A - 盛上げタップの製造方法および盛上げタップ - Google Patents

盛上げタップの製造方法および盛上げタップ Download PDF

Info

Publication number
JP2007313575A
JP2007313575A JP2006143066A JP2006143066A JP2007313575A JP 2007313575 A JP2007313575 A JP 2007313575A JP 2006143066 A JP2006143066 A JP 2006143066A JP 2006143066 A JP2006143066 A JP 2006143066A JP 2007313575 A JP2007313575 A JP 2007313575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thread
grinding
lead
biting
complete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006143066A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4580894B2 (ja
Inventor
Noriyuki Matsushita
敬之 松下
Hiroyuki Matsui
広行 松井
Takayuki Nakajima
孝之 中嶋
Koichi Saito
貢一 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSG Corp
Original Assignee
OSG Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OSG Corp filed Critical OSG Corp
Priority to JP2006143066A priority Critical patent/JP4580894B2/ja
Publication of JP2007313575A publication Critical patent/JP2007313575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4580894B2 publication Critical patent/JP4580894B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

【課題】ねじ研削工程が簡単で研削加工能率や製造コストを低減できる盛上げタップの製造方法を提供する。
【解決手段】複数の完全ねじ山56およびそれに連続する食付ねじ山60の基端側フランク面および先端側フランク面の少なくとも一方を、その完全ねじ山56に対する第1送りリードL1とそれとは異なるその食付ねじ山60に対する第2送りリードL2或いは第3送りリードL3とを用いて研削砥石26をねじ部10bに対して軸方向に相対的に送ることにより、そのねじ部10bの軸方向全体にわたって連続的に研削することから、完全ねじ山56および食付ねじ山60の両側のフランク面の少なくとも一方が一挙に研削されるので、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。
【選択図】図5

Description

本発明は盛上げタップの製造方法および盛上げタップに係り、特に、その盛上げタップの完全ねじ山および食付ねじ山のフランク面の研削方法に関するものである。
シャンク部と、そのシャンク部の先端側において複数の完全ねじ山およびそれに連続して設けられ且つ先端に向かうに従って小径となる複数の食付ねじ山を含むねじ部とを備え、研削砥石によりその完全ねじ山および食付ねじ山が一定のリードで形成された盛上げタップの製造方法が知られている。たとえば、特許文献1に記載されたものがそれである。
その盛上げタップの製造方法によれば、(a) 食付部から平行ねじ部にわたって研削砥石をタップ軸心に平行移動させてブランクにねじ部を研磨する工程と、(b) 食付部における食付ねじ山の前側フランク面研削と後側フランク面研削とを、食付部の先端後端間で研削砥石の送り量を漸次変化させて交互に行う工程と、(c) 食付部の山頂を同リードで傾斜するよう研磨する工程とを経て、盛上げタップが製造される。これによれば、一旦、ねじ部全体に平行ねじが形成された後で、食付部を研削できるので、食付き部のねじ研削時には研削砥石が深く出入りする必要がなく、特に、径の細い盛上げタップの場合、研削砥石の先端がねじ部側センタに当たって食付ねじ山を加工できないという問題が解消されるとされている。
特許第3457248号公報
ところで、上記従来の盛上げタップの製造方法でも、未だ問題が残されていた。すなわち、一旦、食付部および完全ねじ山を含むねじ部全体に平行ねじが形成された後で、食付ねじ山の前側フランク面研削と後側フランク面研削とを食付部の先端後端間で研削砥石の送り量を1回転当たりの送りリードを順に変化させて交互に研削を行うので、ねじ研削工程が未だ複雑であり、研削加工能率や製造コストの低下のネックとなっていた。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、ねじ研削工程が簡単で研削加工能率や製造コストを低減できる盛上げタップの製造方法を提供することにある。
かかる目的を達成するために、請求項1に係る発明は、シャンク部と、複数の完全ねじ山およびそれに連続して設けられ且つ先端に向かうに従って小径となる複数の食付ねじ山を含むねじ部とを備え、研削砥石によりその完全ねじ山および食付ねじ山が一定のリードで連続して形成された盛上げタップの製造方法であって、前記複数の完全ねじ山およびそれに連続する食付ねじ山の基端側フランク面および先端側フランク面の少なくとも一方を、その完全ねじ山に対する送りリードとそれとは異なるその食付ねじ山に対する送りリードとを用いて前記研削砥石を前記ねじ部に対して軸方向に相対的に送ることにより、前記ねじ部の軸方向全体にわたって連続的に研削することを特徴とする。
請求項1に係る発明の盛上げタップの製造方法によれば、前記複数の完全ねじ山およびそれに連続する食付ねじ山の基端側フランク面および先端側フランク面の少なくとも一方を、その完全ねじ山に対する送りリードとそれとは異なるその食付ねじ山に対する送りリードとを用いて前記研削砥石を前記ねじ部に対して軸方向に相対的に送ることにより、前記ねじ部の軸方向全体にわたって連続的に研削することから、完全ねじ山およびそれに連続する食付ねじ山の両側のフランク面の少なくとも一方が一挙に研削されるので、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。
ここで、好適には、請求項2に係る発明のように、前記完全ねじ山を研削するために前記研削砥石は一定の第1送りリードで送られ、前記食付ねじ山の基端側フランク面を研削するためにその研削砥石はその第1送りリードよりも大きい第2送りリードで送られ、その食付ねじ山の先端側フランク面を研削するためにその研削砥石はその第1送りリードよりも小さい第3送りリードで送られることから、完全ねじ山および食付ねじ山の両側のフランク面の一方または他方が、一定の第1送りリードとそれよりも大きい第2リードまたはそれよりも小さい第3リードとで研削砥石が送られる。この製造方法によれば、完全ねじ山のフランク面が第1送りリードにより研削され、その完全ねじ山に連続する食付ねじ山のフランク面が第2送りリードまたは第3送りリードにより連続して一挙に研削されるので、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。
また、好適には、請求項3に係る発明のように、(a) 前記研削砥石は、前記完全ねじ山の谷の幅寸法と同じ幅寸法の環状研削面と、その完全ねじ山のフランク角と同じ傾斜角を有してその環状研削面に隣接してその両側に位置する一対の傾斜研削面とを備えたものであり、(b) 前記複数の完全ねじ山の基端側フランク面および先端側フランク面の両方と、その完全ねじ山に連続する前記複数の食付ねじ山の基端側フランク面および先端側フランク面の一方とを、前記ねじ部の軸方向全体にわたって連続的に研削する第1研削工程と、(c) 前記研削砥石を用い、前記食付ねじ山の基端側フランク面および先端側フランク面の他方を連続的に研削する第2研削工程とが、含まれる。この製造方法によれば、完全ねじ山および食付ねじ山の両側のフランク面の少なくとも一方が一挙に研削されるので、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。また、完全ねじ山については、研削砥石を一方向に送るだけでその両フランク面が研削されるので、1方向の送りだけで研削される利点がある。
また、好適には、請求項4に係る発明のように、前記食付ねじ山の谷径は前記完全ねじ山の谷径と同じとされる。このようにすれば、特に小径のタップにおいて、先端部の強度が高く破損が少ない盛上げタップが安価に得られる利点がある。
また、好適には、請求項5に係る発明のように、前記食付ねじ山の谷径は前記完全ねじ山から離れるほど小径とされる。このようにすれば、先端部の食い付きの良い盛上げタップが安価に得られる利点がある。
また、好適には、請求項6に係る発明のように、前記一定のリードを第1リードL1、前記食付ねじ山の基端側フランク面のリードを第2リードL2、前記食付ねじ山の先端側フランク面のリードを第3リードL3、前記食付ねじ山の全角をα、前記ねじ部のうち前記食付きねじ山が設けられている部分の食付き角をθとしたとき、前記第2リードL2は次式(1)で定義され、前記第3リードL3は次式(2)で定義される。このような製造方法によれば、シャンク部と、複数の完全ねじ山およびそれに連続して設けられ且つ先端に向かうに従って小径となる複数の食付ねじ山を含むねじ部とを備え、その完全ねじ山および食付ねじ山が一定のリードで連続して形成された高精度の盛上げタップが安価に得られる。
また、好適には、請求項7に係る発明のように、シャンク部と、複数の完全ねじ山およびそれに連続して設けられ且つ先端に向かうに従って小径となる複数の食付ねじ山を含むねじ部とを備え、その完全ねじ山および食付ねじ山が一定のリードで連続して形成された盛上げタップであって、前記完全ねじ山のリードを第1リードL1、前記食付ねじ山の基端側フランク面のリードを第2リードL2、前記食付ねじ山の先端側フランク面のリードを第3リードL3、前記食付ねじ山の全角をα、前記ねじ部のうち前記食付ねじ山が設けられている部分の食付き角をθとしたとき、前記食付ねじ山の形状は後述の式(1)および式(2)を満足するものであることにある。このようにすれば、シャンク部と、複数の完全ねじ山およびそれに連続して設けられ且つ先端に向かうに従って小径となる複数の食付ねじ山を含むねじ部とを備え、その完全ねじ山および食付ねじ山が一定のリードで連続して形成された盛上げタップが高精度に且つ安価に得られる。
また、好適には、前記盛上げタップの製造方法において、(a) 前記第1研削工程は、前記完全ねじ山に対しては一定の第1送りリードを用いて研削し、それに続いて前記食付ねじ山の基端側フランク面をその第1送りリードよりも大きい一定の第2送りリードを用いて連続的に研削するものであり、(b) 前記第2研削工程は、前記食付ねじ山の先端側フランク面を前記第1送りリードよりも小さい一定の第3送りリードを用いて先端から連続的に研削するものであることから、2種類の一定の送りリードで完全ねじ山の両フランク面および食付ねじ山の基端側フランク面を一挙に研削でき、食付ねじ山の先端側フランク面を一定の第3送りリードで研削できるので、一層、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。
また、好適には、前記盛上げタップの製造方法において、(a) 前記第1研削工程は、前記食付ねじ山の先端側フランク面を一定の第2送りリードを用いて研削し、それに続いて前記完全ねじ山に対してその第2送りリードよりも小さい一定の第1送りリードを用いて研削するものであり、(b) 前記第2研削工程は、前記食付ねじ山の基端側フランク面を前記第1送りリードよりも大きい第3送りリードを用いて研削するものであることから、2種類の一定の送りリードで完全ねじ山の両フランク面および食付ねじ山の先端側フランク面を一挙に研削でき、食付ねじ山の基端側フランク面を一定の第3送りリードで研削できるので、一層、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。
また、好適には、前記盛上げタップの製造方法において、(a) 前記研削砥石は、前記完全ねじ山の谷形状と同じ傾斜ではあるが軸方向寸法が小さい断面形状のねじ山研削面を備えたものであり、(b) 前記完全ねじ山およびこれに連続する前記食付ねじ山の基端側フランク面を、その完全ねじ山に対しては一定の第1送りリードを、その食付ねじ山に対しては前記第1送りリードよりも大きい第2送りリードをそれぞれ用いて、連続的に研削する基端側フランク面研削工程と、前記食付ねじ山およびこれに連続する前記完全ねじ山の先端側フランク面を、その食付ねじ山に対しては前記第1送りリードよりも小さい一定の第3送りリードを、その完全ねじ山に対してはその第1送りリードを用いて、連続的に研削する先端側フランク面研削工程と、少なくとも前記食付部の外径を仕上げる外径仕上研削工程とを、含むことから、完全ねじ山および食付ねじ山の両側のフランク面が片側のフランク面毎に一挙に研削されるので、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。
以下、本発明の1適用例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一例の製造方法を実施するための装置であって、盛上げタップ10のねじ研削装置12の平面視の概念図を示している。ねじ研削装置12は、基台14と、その基台14上に固定され、作業者から見て左右方向であるX方向に円柱状のタップ素材(ブランク)16を案内するためのX方向ガイド装置18と、このX方向ガイド装置18によってX方向に案内され且つX方向サーボモータ20により送りねじ22を介して位置制御されるX方向テーブル24、基台14上に固定され、作業者から見て左右方向であるY方向に研削砥石26を案内するためのY方向ガイド装置28と、このY方向ガイド装置28によってY方向に案内され且つY方向サーボモータ30により送りねじ32を介して位置制御されるY方向テーブル34とを備えている。
タップ素材16の一端部である基端部に相対回転不能に嵌合してその基端部を支持する基端側(シャンク側)センタ37とその基端側センタ37を軸心Cまわりに回転駆動する電動モータ38と備えてそのタップ素材16をその軸心がX方向に平行な状態で回転駆動するワーク回転駆動装置40と、上記タップ素材16の他端部である先端部を相対回転可能に受けてそのタップ素材16の先端部を軸心Cまわりに回転可能に支持するセンタ42とが、上記X方向テーブル24上に設けられている。また、円板状の研削砥石26をその回転軸心が前記X方向と平行な状態で保持する砥石主軸44とその砥石主軸44を回転駆動する電動モータ46と備えてその研削砥石26を連続的に回転駆動する砥石回転駆動装置48が、上記Y方向テーブル34上に設けられている。
上記X方向テーブル24の移動位置を検出するX方向位置センサ50がX方向ガイド装置18に設けられているとともに、上記Y方向テーブル34の移動位置を検出するY方向位置センサ52がY方向ガイド装置28に設けられ、それらX方向位置センサ50およびY方向位置センサ52による検出信号が電子制御装置54に供給されるようになっている。
電子制御装置54は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースを含む所謂マイクロコンピュータを備えており、予めROMおよびRAMに記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、X方向サーボモータ20、Y方向サーボモータ30、電動モータ38、電動モータ46を制御することにより、タップ素材16をその軸心Cまわりに回転させつつ、研削砥石26の外周研削面であるねじ山研削面26aをタップ素材16の外周面に切り込ませ且つ両者をX方向に相対移動させることにより、タップ素材16に対する予め設定された研削を自動的に実行し、盛上げタップ10を製造する。
図2は上記盛上げタップ10の構成を説明する図である。図2において、盛上げタップ10は、工作機械に保持されるための、4つの面に囲まれた断面四角形状の角軸端を有するシャンク部10aと、そのシャンク部10aの先端側に位置するねじ部10bとを備えている。ねじ部10bは、複数の完全ねじ山56から成り且つ一定の外径DKHを有する完全ねじ山部58と、その完全ねじ山56に連続して設けられ且つ先端に向かうに従って小径となる外径DFHを有する複数の食付ねじ山60から成る食付部62とを含む。上記複数の完全ねじ山56および食付ねじ山60は、1または2以上のつる巻き線に沿って一定のリードで形成されている。図2において、θは、ねじ部10bのうち食付ねじ山60が形成されている部分すなわち食付部62の食付き角(食付勾配角)である。
図3は、上記盛上げタップ10の要部断面を示す概念図であって、上記ねじ部10bの先端側において完全ねじ山56の一部とそれに続く食付ねじ山60とを示している。完全ねじ山56および食付ねじ山60はそれらの山頂間では同じ第1リードL1となるように形成されており、複数の完全ねじ山56は同じ高さ(同径)H(=DKH−DKL)であるが、食付ねじ山60の高さH(=DFH−DFL)は先端に向かうに伴って完全ねじ山56の高さから直線的(比例的)に順次小さく(小径)されるとともに、食付ねじ山60間の谷径DFLは完全ねじ山56間の谷径DKLと同じとされている。図3において、αは、完全ねじ山56および食付ねじ山60のねじ山の角度すなわちねじ山の全角を示している。
図4に示すように、研削砥石26は、完全ねじ山56の谷の幅寸法と同じ幅寸法の短円筒形状の環状研削面26aと、完全ねじ山56のフランク角α/2と同じ傾斜角を有してその帯状研削面26aに隣接してその両側に位置し且つその環状研削面26aから離れるほど小径となるテーパ状の一対の傾斜研削面26bとを有する、山形断面の外周研削面を備えている。上記一対の傾斜研削面26bは、フランク面を研削するためのものであり、上記環状研削面26aは、完全ねじ山56および食付ねじ山60の谷を研削してそれらの谷径DKLおよびDFLを整えるとともに、完全ねじ山56および食付ねじ山60の山頂を研削してそれらの外径DKHおよびDFHを整えるためのものである。本実施例では、上記山形断面の外周研削面の先端部は完全ねじ山56の谷形状と同じ断面形状、すなわち環状研削面26aの幅寸法と完全ねじ山56の谷の幅寸法とが同じ寸法を有しているため、完全ねじ山56の基端側(シャンク側)フランク面56および先端側フランク面56が同時に研削される。
図5は、電子制御装置54の作動を説明するフローチャートである。第1研削工程或いは基端側フランク面研削工程に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1では、少なくとも仕上げ研磨では、研削砥石26の環状研削面26aが食付ねじ山60の谷に到達するまでY方向へ送り込まれた状態で、図6に示すように、研削砥石26がタップ素材16の先端部から基端部(シャンク側端部)へ向かってX方向へ、食付部62では一定の第2リードL2で、完全ねじ山部58ではその第2リードL2より小さい一定の第1リードL1でで送られることにより、食付ねじ山60の基端側(シャンク側)フランク面60と完全ねじ山56の基端側フランク面56および先端側フランク面56とが、同じ送り方向の研削ストロークで一挙に研削される。
図6の1点鎖線は食付ねじ山60の大きさを完全ねじ山56に対比して示すためにその完全ねじ山56の形状を仮想的に示している。また、図6にはタップ素材16の径Dが示されている。なお、上記研削砥石26の環状研削面26aが完全ねじ山56の谷に到達するまでY方向へ送り込まれる工程は一挙に行われてもよいが、通常は、研削除去量を少なくして研削負荷を軽減するために、完全ねじ山56の谷に到達するまでのY方向の食込みを数回に分け、その食込みの都度、上記と同様に研削砥石26をX方向へ送ることが数回に分けて実行される。
次いで、第2研削工程或いは先端側フランク面研削工程に対応するステップS2では、少なくとも仕上げ研磨では、研削砥石26の環状研削面26aが食付ねじ山60の谷に到達するまでY方向へ送り込まれた状態で、図7に示すように、研削砥石26がタップ素材16の先端部から基端部へ向かってX方向へ、食付部62では第1リードL1よりも小さい一定の第3リードL3で、完全ねじ山部58では一定の第1リードL1で送られることにより、食付ねじ山60の先端側フランク面60S が一挙に研削される。すでにステップS1において完全ねじ山56が研削されているので、研削砥石26の環状研削面26aが食付ねじ山60の谷に到達するまででY方向へ送り込まれてもよい。これにより、完全ねじ山56の基端側フランク面56および先端側フランク面56と食付ねじ山60の基端側フランク面60および先端側フランク面60とが研削される。
このステップS2における研削では、研削砥石26がタップ素材16の先端部から基端部へ向かってX方向へ送られるとき、食付部62および完全ねじ山部58を通して送られてもよいし、食付部62から完全ねじ山部58の1若しくは2山まで送られてもよいし、食付部62だけ送られてもよい。図7においても、図6と同様に、食付ねじ山60の大きさを完全ねじ山56に対比して示すために1点鎖線によってその完全ねじ山56の形状が仮想的に示されるとともに、タップ素材16の径Dが示されている。このステップS2における研削でも、通常は、研削除去量を少なくして研削負荷を軽減するために、食付ねじ山60の谷に到達するまでのY方向の食込みを数回に分け、その食込みの都度、上記と同様に研削砥石26をX方向へ送ることが数回に分けて実行される。
ここで、上記基端側フランク面60および先端側フランク面60は追い側フランク面および進み側フランク面と称され、基端側フランク面60を研削加工するときの第2リードL2は追い側リードと、先端側フランク面60を研削加工するときの第3リードL3は進み側リードと称される。上記完全ねじ山56の第1リードL1、食付ねじ山60の基端側フランク面60の第2リード(追い側リード)L2とは、(1)を満足する関係にあり、その完全ねじ山56の第1リードL1と食付ねじ山60の先端側フランク面60の第3リード(進み側リード)L3とは、(2)式を満足する関係にある。すなわち、第2リードL2は、(1)式から第1リードL1、食付き角θ、およびねじ山の全角αに基づいて決定され、第3リードL3は、(2)式から第1リードL1、食付き角θ、およびねじ山の全角αに基づいて決定される。たとえば、M10×1用で、θ=8°15’のタップであるとき、第1リードL1が0.500mmであるとすると、第2リードL2は0.542mmとされ、第3リードL3は0.458mmとされる。
L2=L1+L1×tan θ×tan ( α/2) ・・・(1)
L3=L1−L1×tan θ×tan ( α/2) ・・・(2)
基端側フランク面60の研削時において、食付部62における研削砥石26のX方向の送り量は(L1+Δ)×(食付ねじ山60の山数+a)であり、基端側フランク面56の研削時において、完全ねじ山部58における研削砥石26のX方向の送り量は(L1×完全ねじ山56の山数)とされる。したがって、基端側フランク面60および56を一挙に研削するときの研削砥石26のX方向の全送り量K12は、次式(3)となる。また、先端側フランク面60の研削時において、食付部62における研削砥石26のX方向の送り量は(L1−Δ)×(食付ねじ山60の山数+a)であり、先端側フランク面56の研削時において、完全ねじ山部58における研削砥石26のX方向の送り量は(L1×完全ねじ山56の山数)とされる。したがって、先端側フランク面60および56を一挙に研削するときの研削砥石26のX方向の全送り量S12は、次式(4)となる。なお、次式において、aは余裕を持たせるための空送り量であり、通常は0.5乃至1つの山数を意味する0.5乃至1に設定される。
K12=(L1+Δ)×(食付ねじ山60の山数+a)
+(L1×完全ねじ山56の山数)・・・(3)
S12=(L1−Δ)×(食付ねじ山60の山数+a)
+(L1×完全ねじ山56の山数)・・・(4)
但し、Δ=L1×tan θ×tan ( α/2)
そして、第3研削工程或いは外径仕上研削工程に対応するステップS3では、必要に応じて、研削砥石26がタップ素材16に対してY方向およびX方向へ相対的に送られることにより、食付部62の外径DFHおよび/または完全ねじ山部58の外径DKHが研削砥石26を用いて所定の公差に入るように仕上げられる。
上述のように、本実施例の盛上げタップの製造方法によれば、複数の完全ねじ山56およびそれに連続する食付ねじ山60の基端側フランク面および先端側フランク面の少なくとも一方を、その完全ねじ山56に対する第1送りリードL1とそれとは異なるその食付ねじ山60に対する第2送りリードL2或いは第3送りリードL3とを用いて研削砥石26をねじ部10bに対して軸方向に相対的に送ることにより、そのねじ部10bの軸方向全体にわたって連続的に研削することから、完全ねじ山56および食付ねじ山60の両側のフランク面の少なくとも一方が一挙に研削されるので、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。
また、本実施例の盛上げタップの製造方法によれば、完全ねじ山56を研削するために研削砥石26は一定の第1送りリードL1で送られ、食付ねじ山60の基端側フランク面60を研削するためにその研削砥石26はその第1送りリードL1よりも大きい第2送りリードL2で送られ、その食付ねじ山60の先端側フランク面60を研削するためにその研削砥石26はその第1送りリードL1よりも小さい第3送りリードL3で送られることから、完全ねじ山56および食付ねじ山60の両側のフランク面の一方または他方が、一定の第1送りリードL1とそれよりも大きい第2リードL2またはそれよりも小さい第3リードL3とで研削砥石26が送られることにより一挙に研削されるので、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。
また、本実施例の盛上げタップの製造方法によれば、(a) 研削砥石26は、先端部が完全ねじ山56の谷の幅寸法と同じ幅寸法の環状研削面26aと、その完全ねじ山56のフランク角α/2と同じ傾斜角を有してその環状研削面26aに隣接してその両側に位置する一対の傾斜研削面26bとを備えたものであり、(b) 複数の完全ねじ山56の基端側フランク面56および先端側フランク面56の両方と、その完全ねじ山56に連続する複数の食付ねじ山60基端側フランク面60および先端側フランク面60の一方とを、ねじ部10aの軸方向全体にわたって連続的に研削する第1研削工程と、少なくとも食付ねじ山60の基端側フランク面60および先端側フランク面60の他方を、連続的に研削する第2研削工程と、少なくとも食付部62の食付ねじ山60の外径を研削する外径仕上研削工程とを、含むことから、完全ねじ山56および食付ねじ山60の両側のフランク面の少なくとも一方が一挙に研削されるので、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。また、完全ねじ山56については、研削砥石26を一方向に送るだけでその両フランク面が研削されるので、1方向の送りだけで研削される利点がある。
また、本実施例の盛上げタップの製造方法によれば、食付ねじ山60間の谷径DFLは完全ねじ山56間の谷径DKLと同じとされていることから、盛上げタップ10が特に小径である場合において、先端部の強度が高く破損が少なくなる利点がある。
また、本実施例の盛上げタップの製造方法によれば、(a) 第1研削工程S1は、完全ねじ山56に対しては一定の第1送りリードL1を用いて研削し、それに続いて食付ねじ山60の基端側フランク面60をその第1送りリードL1よりも大きい一定の第2送りリードL2を用いて連続的に研削するものであり、(b) 第2研削工程S2は、食付ねじ山60の先端側フランク面60を第1送りリードL1よりも小さい一定の第3送りリードL3を用いて先端から連続的に研削するものであることから、2種類の一定の送りリードで完全ねじ山56の両フランク面および食付ねじ山60の基端側フランク面60を一挙に研削でき、食付ねじ山60の先端側フランク面60を一定の第3送りリードL3で研削できるので、一層、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。
次に、本発明の他の適用例を説明する。なお、以下の説明において実施例相互に共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示す実施例では、食付部62の食付ねじ山60の基端側フランク面60を研削する工程と、食付ねじ山60の先端側フランク面60を研削する工程とにおいて、研削砥石26をY方向に一定の送りピッチt4でタップ素材16の軸心C側へ接近或いは離隔するように送る点が相違する他は、前述の実施例と同様である。すなわち、研削砥石26は、食付ねじ山60の基端側フランク面60を研削する過程では図8に示すようにタップ素材16の先端に向かうほどタップ素材16の軸心C側へ送られ、食付ねじ山60の先端側フランク面60を研削する過程ではタップ素材16の基端に向かうほどタップ素材16の軸心C側から離される。なお、図8において、θ’は、食付部62における谷の勾配角である。本実施例においても、前述の実施例と同様の効果が得られるとともに、食い付きの良い盛上げタップが得られる。
本実施例では、前述の実施例1と同様に、式(1)および式(2)を満足する第2送りリードL2および第3送りリードL3を用いてフランク面が研削され、基端側フランク面60および56を一挙に研削するときの研削砥石26のX方向の全送り量K12は前述の式(3)となり、先端側フランク面60および56を一挙に研削するときの研削砥石26のX方向の全送り量S12は、前述の式(4)となる。但し、本実施例のΔは、以下の式で示されるものとなる。
Δ=tan ( α/2) ×L1×(tan θ−tan θ’)/2
図9および図10の研削砥石66の外周研削面は、完全ねじ山56のフランク面のフランク角α/2と同じ傾斜角を有する一対の傾斜研削面66bと、完全ねじ山56の谷の幅寸法よりも小さい幅寸法の環状研削面66aとから構成されている。図9および図10はその研削砥石66を用いたフランク面の研削を説明する図6および図7に対応する図である。
本実施例では、第1研削工程或いは基端側フランク面研削工程に対応するステップS1では、前述の実施例と同様に、研削砥石66の環状研削面66aが食付ねじ山60の谷に到達するまでY方向へ送り込まれた状態で、図9に示すように、研削砥石66がタップ素材16の先端部から基端部へ向かってX方向へ、食付部62ではその第1リードL1よりも大きい一定の第2リードL2で、完全ねじ山部58では一定の第1リードL1で、ねじ部16aの全体にわたって送られることにより、食付ねじ山60の基端側フランク面60と完全ねじ山56の基端側フランク面56とが、同じ方向の1送りストロークで一挙に研削される。
次いで、第2研削工程或いは先端側フランク面研削工程に対応するS2では、研削砥石66の環状研削面66aが食付ねじ山60の谷に到達するまでY方向へ送り込まれた状態で、図10に示すように、研削砥石66がタップ素材16の先端部から基端部へ向かってX方向へ、食付部62では第1リードL1よりも小さい一定の第3リードL3で、完全ねじ山部58では一定の第1リードL1でねじ部10aの全体にわたって送られることにより、食付ねじ山60の先端側フランク面60および完全ねじ山56の先端側フランク面56が一挙に研削される。そして、第3研削工程或いは外径仕上研削工程に対応するS3では、必要に応じて、食付部62の外径DFHおよび/または完全ねじ山部58の外径DKHが研削砥石66を用いて所定の公差に入るように仕上げられる。
本実施例においても、完全ねじ山56およびこれに連続する食付ねじ山60の基端側フランク面56および60を、その完全ねじ山56に対しては一定の第1送りリードL1を、食付ねじ山60に対してはその第1送りリードL1よりも大きい第2送りリードL2をそれぞれ用いて連続的に研削する基端側フランク面研削工程S1と、食付ねじ山60およびこれに連続する前記完全ねじ山56の先端側フランク面60および56を、その食付ねじ山60に対しては第1送りリードL1よりも大きい一定の第2送りリードL2を、完全ねじ山56に対してはその第1送りリードL1をそれぞれ用いて連続的に研削する先端側フランク面研削工程S2とを、含むことから、完全ねじ山56および食付ねじ山60の両側のフランク面が片側のフランク面毎に一挙に研削されるので、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。
以上、本発明の1実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述のねじ研削装置12では、研削砥石26、66がY方向に送られ、タップ素材16がX方向に送られるように構成されていたが、反対に、研削砥石26、66がX方向に送られ、タップ素材16がY方向に送られるように構成されてもよい。
また、前述の図5に示す研削ステップにおいて、S1、S2、S3の順に研削が実行されていたが、必ずしもその順次実行されなくてもよく、必要に応じて研削工程の順序の入れ換え可能は可能である。たとえば、S2、S1、S3の順に研削を実行する場合の盛上げタップの製造方法によれば、先ず、(a) 本実施例に第1研削工程に対応するS2において、食付ねじ山60の先端側フランク面60を一定の第2送りリードL2を用いて研削し、続いて完全ねじ山56に対してその第2送りリードL2よりも小さい一定の第1送りリードL1を用いて研削するものであり、(b) 次いで、本実施例の第2研削工程に対応するS1において、食付ねじ山60の基端側フランク面60を記第1送りリードL1よりも大きい第3送りリードL3を用いて研削するものであることから、2種類の一定の送りリードで完全ねじ山56の両フランク面および食付ねじ山60の先端側フランク面を一挙に研削でき、食付ねじ山60の基端側フランク面を一定の第3送りリードL3で研削できるので、一層、ねじ研削工程が簡素化され、研削加工能率が高められるとともに製造コストが安価となる。
前述の実施例の研削工程において、ステップS1における研削砥石26、66の送り方向とステップS2における研削砥石26、66の送り方向とは、精度を一層高めるために同じ方向とされていたが、装置の構造によっては逆方向であっても差し支えない。
盛り上げタップ10は、そのローブ数はいずれの値であってもよい。通常、3乃至8程度の数のローブが設けられる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一適用例の研削方法を実行するためのねじ研削装置の構成を概念的に示す平面図である。 図1のねじ研削装置により研削された盛上げタップの構成を説明する側面図である。 図2の盛上げタップの要部を拡大して説明する要部断面図である。 図1のねじ研削装置に備えられている研削砥石の外周面に設けられたねじ山研削面および外径研削面を拡大して示す断面図である 図1のねじ研削装置の自動研削作動の要部すなわちタップ素材に対するねじ研削工程を順次示すフローチャートである。 図5の第1研削工程において、基端側フランク面を研削するための研削作動を説明する図である。 図5の第2研削工程において、先端側フランク面を研削するための研削作動を説明する図である。 本発明の他の適用例における研削作動を説明する図6に相当する図である。 本発明の更に他の適用例であって、完全山の谷形状と同じ傾斜ではあるが軸方向寸法が小さい断面形状のねじ山研削面を備えた研削砥石を用いて、基端側フランク面を研削するための研削作動を説明する図であって、図6に相当する図である。 図9の実施例の第2研削工程において、先端側フランク面を研削するための研削作動を説明する図であって、図7に相当する図である。
符号の説明
10:盛上げタップ
10a:シャンク部
10b:ねじ部
12:ねじ研削装置
16:タップ素材
26:研削砥石
26a:ねじ山研削面
56:完全ねじ山
56:完全ねじ山の先端側フランク面
56:完全ねじ山の基端側フランク面
60:食付ねじ山
60:食付ねじ山の先端側フランク面
60:食付ねじ山の基端側フランク面
66:研削砥石
S1:基端側フランク面研削工程
S2:先端側フランク面研削工程

Claims (7)

  1. シャンク部と、複数の完全ねじ山およびそれに連続して設けられ且つ先端に向かうに従って小径となる複数の食付ねじ山を含むねじ部とを備え、研削砥石により該完全ねじ山および食付ねじ山が一定のリードで連続して形成された盛上げタップの製造方法であって、
    前記複数の完全ねじ山およびそれに連続する食付ねじ山の基端側フランク面および先端側フランク面の少なくとも一方を、該完全ねじ山に対する送りリードとそれとは異なる該食付ねじ山に対する送りリードとを用いて前記研削砥石を前記ねじ部に対して軸方向に相対的に送ることにより、前記ねじ部の軸方向全体にわたって連続的に研削することを特徴とする盛上げタップの製造方法。
  2. 前記完全ねじ山を研削するために前記研削砥石は一定の第1送りリードで送られ、前記食付ねじ山の基端側フランク面を研削するために該研削砥石は該第1送りリードよりも大きい第2送りリードで送られ、該食付ねじ山の先端側フランク面を研削するために該研削砥石は該第1送りリードよりも小さい第3送りリードで送られることを特徴とする請求項1の盛上げタップの製造方法。
  3. 前記研削砥石は、前記完全ねじ山の谷の幅寸法と同じ幅寸法の環状研削面と、該完全ねじ山のフランク角と同じ傾斜角を有して該環状研削面に隣接してその両側に位置する一対の傾斜研削面とを備えたものであり、
    前記複数の完全ねじ山の基端側フランク面および先端側フランク面の両方と、該完全ねじ山に連続する前記複数の食付ねじ山の基端側フランク面および先端側フランク面の一方とを、前記ねじ部の軸方向全体にわたって連続的に研削する第1研削工程と、
    前記研削砥石を用い、前記食付ねじ山の基端側フランク面および先端側フランク面の他方を連続的に研削する第2研削工程と、
    を、含むことを特徴とする請求項1または2の盛上げタップの製造方法。
  4. 前記食付ねじ山の谷径は前記完全ねじ山の谷径と同じであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの盛上げタップの製造方法。
  5. 前記食付ねじ山の谷径は前記完全ねじ山から離れるほど小径となるものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの盛上げタップの製造方法。
  6. 前記一定のリードを第1リードL1、前記食付ねじ山の基端側フランク面のリードを第2リードL2、前記食付ねじ山の先端側フランク面のリードを第3リードL3、前記食付ねじ山の全角をα、前記ねじ部のうち前記食付きねじ山が設けられている部分の食付き角をθとしたとき、前記第2リードL2は次式(1)で定義され、前記第3リードL3は次式(2)で定義されることを特徴とする請求項2の盛上げタップの製造方法。
    L2=L1+L1×tan θ×tan ( α/2) ・・・(1)
    L3=L1−L1×tan θ×tan ( α/2) ・・・(2)
  7. シャンク部と、複数の完全ねじ山およびそれに連続して設けられ且つ先端に向かうに従って小径となる複数の食付ねじ山を含むねじ部とを備え、該完全ねじ山および食付ねじ山が一定のリードで連続して形成された盛上げタップであって、
    前記完全ねじ山のリードを第1リードL1、前記食付ねじ山の基端側フランク面のリードを第2リードL2、前記食付ねじ山の先端側フランク面のリードを第3リードL3、前記食付ねじ山の全角をα、前記ねじ部のうち前記食付ねじ山が設けられている部分の食付き角をθとしたとき、前記食付ねじ山の形状は次式(1)および(2)を満足するものであることを特徴とする盛上げタップ。
    L2=L1+L1×tan θ×tan ( α/2) ・・・(1)
    L3=L1−L1×tan θ×tan ( α/2) ・・・(2)

JP2006143066A 2006-05-23 2006-05-23 盛上げタップの製造方法および盛上げタップ Active JP4580894B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006143066A JP4580894B2 (ja) 2006-05-23 2006-05-23 盛上げタップの製造方法および盛上げタップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006143066A JP4580894B2 (ja) 2006-05-23 2006-05-23 盛上げタップの製造方法および盛上げタップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007313575A true JP2007313575A (ja) 2007-12-06
JP4580894B2 JP4580894B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=38847899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006143066A Active JP4580894B2 (ja) 2006-05-23 2006-05-23 盛上げタップの製造方法および盛上げタップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4580894B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110200404A1 (en) * 2008-10-27 2011-08-18 Osg Corporation Spiral tap
WO2019229932A1 (ja) 2018-05-31 2019-12-05 オーエスジー株式会社 盛上げタップ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6222016U (ja) * 1985-07-22 1987-02-10
JP2001252827A (ja) * 2000-03-09 2001-09-18 Tanoi Seisakusho:Kk 盛上げタップ及びねじ加工方法
JP2004001103A (ja) * 2002-04-05 2004-01-08 Yamawa Seisakusho:Kk 盛上げタップ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6222016U (ja) * 1985-07-22 1987-02-10
JP2001252827A (ja) * 2000-03-09 2001-09-18 Tanoi Seisakusho:Kk 盛上げタップ及びねじ加工方法
JP2004001103A (ja) * 2002-04-05 2004-01-08 Yamawa Seisakusho:Kk 盛上げタップ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110200404A1 (en) * 2008-10-27 2011-08-18 Osg Corporation Spiral tap
WO2019229932A1 (ja) 2018-05-31 2019-12-05 オーエスジー株式会社 盛上げタップ
KR20200125712A (ko) 2018-05-31 2020-11-04 오에스지 가부시키가이샤 스레드 포밍 탭

Also Published As

Publication number Publication date
JP4580894B2 (ja) 2010-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3457248B2 (ja) 盛上げタップ及びねじ加工方法
TWI451926B (zh) Internal gear machining method
JP5351700B2 (ja) 樽形ねじ状工具の製作方法
KR101272652B1 (ko) 밀링공구를 이용하여 비 가공 재료로부터 가공된 완성품을 제조하는 방법
US7114891B2 (en) Thread forming tool with annular ridge
US10661367B2 (en) Gear machining method and gear machining device
JP2007216289A (ja) 転造工具及びねじ又はウォームと少数歯スプラインとの同時転造方法
JPWO2017078174A1 (ja) 両ねじ体製造方法、両ねじ体製造プログラム
JP6107210B2 (ja) ねじ部の加工方法及び加工装置
JP4580894B2 (ja) 盛上げタップの製造方法および盛上げタップ
US20110200404A1 (en) Spiral tap
CN110621430B (zh) 螺纹切削加工装置以及螺纹切削加工方法
US4841682A (en) Process and device for producing turned parts from rods or bars
JPS60161028A (ja) ネジを切削加工する方法および装置
JPS59152055A (ja) むじ切り工具のねじ部分を形成する方法および装置
JP3876101B2 (ja) ウォームの加工方法及び加工装置
KR100581608B1 (ko) 웜의 가공장치
JP4632859B2 (ja) ねじれ溝タップのねじ研削方法
JP2003340542A (ja) ウォームの転造用素材
JP5809342B1 (ja) ねじ研削装置
JPH0613817Y2 (ja) 溝加工装置
US3371396A (en) Cutter for milling gears and the like
JP2021079475A (ja) 歯車の加工方法及び歯車の加工装置
JP2009095895A (ja) 歯付部材の噛合案内面形成方法および形成装置
JP4827562B2 (ja) 転造ダイスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100824

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4580894

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250