JP2007312230A - 無線端末装置 - Google Patents

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彰 加藤
Koichi Ogawa
晃一 小川
Hiroshi Iwai
岩井  浩
Atsushi Yamamoto
山本  温
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Abstract

【課題】共振周波数と周波数帯域幅とを制御することにより、少数のアンテナで複数の搬送波周波数及び周波数帯域幅における通信を、良好かつ効率的に行うことができる無線端末装置を提供する。
【解決手段】共振長可変部11は、制御部14の指示に従って、アンテナ10a又は10bのいずれかが受信した信号を選択する。整合部12は、共振長可変部11で選択された信号を入力し、インダクタL1及び可変キャパシタVD1の回路とインダクタL3及びキャパシタC3の回路とによる2つの並列共振回路、及びキャパシタC2と可変キャパシタVD4とによる2つの結合容量で定まる周波数帯域幅の信号を、信号処理部13へ出力する。整合部12には、並列接続されたバラクタダイオードVD1を共振長可変部11に最も近い位置に設け、かつ、直列接続されたバラクタダイオードVD4を信号処理部13に最も近い位置に設けた回路を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話端末に代表される無線端末装置等に関し、より特定的には、アンテナのインピーダンス適応整合の技術に関する。
携帯電話(UMTS)は、通常、人体に近接して使用される。しかし、アンテナが人体に近接すると、アンテナのインピーダンスが整合状態からずれて不整合損により特性が劣化する。そこで、アンテナのインピーダンスが整合状態からずれると、整合回路の負荷を調整して、無線回路とアンテナとの間のインピーダンス整合を図る無線端末装置が、従来から提案されている(特許文献1を参照)。
図12は、この特許文献1に記載された従来の無線端末装置100の構成を示す図である。この従来の無線端末装置100では、可変容量ダイオードによって共振周波数を変化させる。
図12において、受信波は、アンテナ101と、可変容量ダイオード106及び107を含む整合回路102とを介して、受信機114に入力される。受信機114は、受信波の受信信号強度RSSIを取り出す。アナログ/デジタル(A/D)変換回路115は、取り出された受信信号強度RSSIをデジタル化する。
論理回路(LOG)116は、整合回路102の可変容量ダイオード106及び107に印加する電圧を決定する。決定する手順は、(1)可変容量ダイオード106及び107に初期電圧V01及びV02を印加して、受信信号強度RSSIのレベルを測定する。(2)初期電圧V01のみ変化量ΔV01だけ増加させた場合の受信信号強度RSSIのレベルを測定して、前回のレベルと比較する。比較の結果、レベルが増加していれば(1)及び(2)の処理を繰り返す。一方、レベルが減少していれば、変化量ΔV01の極性を反転して(1)及び(2)の処理を繰り返す。そして、受信信号強度RSSIが最大となったら、電圧V01を固定する。以上の処理で、可変容量ダイオード106の印加電圧は最適に設定される。次に、可変容量ダイオード107の印加電圧の最適化を同様の手順で行う。
なお、上記従来の無線端末装置100では、論理回路116からのデジタル出力を可変容量ダイオード106及び107の印加電圧に変換するため、デジタル/アナログ(D/A)変換回路112及び113が用いられている。
また、周波数帯域幅を可変にすることで、良質なS/N(信号対雑音比)を得ることができる無線端末装置200が開示されている(特許文献2を参照)。図13は、特許文献2に記載された従来の無線端末装置200の構成を示す図である。図14は、図13のフィルタ203の詳細な構成例を示す図である。
図13において、アンテナ201で受信された信号は、コンバータ202でUHF信号に変換され、必要信号だけを通過する通過帯域制限フィルタ203で帯域制限される。帯域制限された信号は、増幅器204、リミッタ205、及び復調器206を介して復調信号として出力される。レベル検出器208は、増幅器204が出力する信号のレベルを検出し、検出した信号レベルに応じた電圧を、フィルタ203の可変容量ダイオード220に印加する。検出した信号レベルが小さいときは、フィルタ203の周波数帯域幅を狭くしてC/Nを改善する。
特開昭61−135235号公報 特開昭52−80768号公報
しかし、上記特許文献1に記載された従来の無線端末装置100では、周波数帯域幅を制御することができない。従って、異なる搬送周波数の複数のアプリケーションを通信に用いる場合には、アンテナが最も広い周波数帯域幅に合わせて設計されるため、狭い周波数帯域幅のアプリケーションを動作させている間は、アンテナの性能を活かしきれていないことになる。
また、上記特許文献2に記載された従来の無線端末装置200では、共振周波数を所望の周波数に変化させることが困難である。従って、異なる搬送周波数の複数のアプリケーションを通信に用いる場合には、複数のアプリケーションに対応させた複数のアンテナ及び複数の整合回路を設ける必要がある。
それ故に、本発明の目的は、共振周波数と周波数帯域幅とを制御することにより、少数のアンテナで複数の搬送波周波数及び周波数帯域幅における通信を、良好かつ効率的に行うことができる無線端末装置を提供することである。
本発明は、複数の搬送波周波数及び周波数帯域幅の無線通信を実行する無線端末装置に向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の無線端末装置は、少なくも1つのアンテナと、少なくも1つのアンテナに接続され、少なくも1つアンテナの共振長を変化させる共振長可変部と、信号を処理する信号処理部と、共振長可変部と信号処理部とを接続し、共振長可変部を含めたアンテナと信号処理部とをインピーダンス整合させる整合回路と、共振長可変部及び整合回路を制御する制御部とを備える。整合回路は、少なくも1つのアンテナに対して並列に挿入される2つ以上の並列共振回路と、少なくも1つのアンテナに対して、2つ以上の並列共振回路のそれぞれの間に直列に挿入される2つ以上の結合容量とを含む。そして、制御部が、共振長可変部に最も近接して接続される並列共振回路及び最終段の並列共振回路と信号処理部とを接続する結合容量の負荷値を制御する。
好ましくは、共振長可変部に最も近接して接続される並列共振回路を、可変キャパシタとインダクタとを並列接続して構成し、最終段の並列共振回路と信号処理部とを接続する結合容量を、可変キャパシタで構成する。そして、制御部が、可変キャパシタの印加電圧をそれぞれ制御する。この可変キャパシタには、バラクタダイオードが利用できる。
また、好ましくは、共振長可変部に最も近接して接続される並列共振回路を、切り替え可能な複数のキャパシタとインダクタとを並列接続して構成し、最終段の並列共振回路と信号処理部とを接続する結合容量を、切り替え可能な複数のキャパシタを並列接続して構成する。そして、制御部が、複数のキャパシタの切り替えを制御してもよい。
また、複数のアンテナを備える場合には、共振長可変部は、制御部による制御に従って整合回路に接続するアンテナを切り替えればよいし、1つのアンテナを備える場合には、共振長可変部は、複数のインダクタを含んだ構成として、制御部による制御に従って整合回路とアンテナとを接続するインダクタを切り替えればよい。
なお、制御部が制御する並列共振回路及び結合容量の負荷値を記憶する記憶部をさらに備えてもよい。この記憶部には、制御部が制御する共振長可変部の切り替え状態がさらに記憶されていてもよい。
上記本発明によれば、複数のアンテナ又は複数のインダクタと所定の位置に設けたバラクタダイオードとを制御する構成とすることで、少数のアンテナで複数の搬送波周波数及び周波数帯域幅における通信を、良好かつ効率的に行うことができる。
以下、本発明の各実施形態に係る無線端末装置を、携帯電話(UMTS)、地上波デジタルテレビ(DTV)、及び無線LANの3つのアプリケーションが使用可能である場合を一例に挙げて説明する。なお、この例では、携帯電話の搬送周波数として800MHz帯、2.0GHz帯、及び2.7GHz帯を使用し、地上波デジタルテレビの搬送周波数として470MHz〜770MHz(UHF帯)を使用し、無線LANの搬送周波数として2.4GHz帯を使用するものとする。さらに、携帯電話の2.7GHz帯に関しては、通信するデータ量又はユーザ数等に応じて、周波数帯域幅を5MHz又は10MHzに切り替えて通信を行うものとする。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線端末装置1の構成を示す図である。この第1の実施形態に係る無線端末装置1は、アンテナ10a及び10bと、共振長可変部11と、整合部12と、信号処理部13と、制御部14と、記憶部15とを備えている。整合部12は、インダクタL1及び可変キャパシタVD1の回路とインダクタL3及びキャパシタC3の回路とによる2つの並列共振回路、及びキャパシタC2と可変キャパシタVD4とによる2つの結合容量で構成されている。本実施形態では、可変キャパシタにバラクタダイオードを使用している。
第1の実施形態に係る無線端末装置1は、複数のアンテナ10a及び10bを備えており、いずれかのアンテナを使用して各アプリケーションの信号を受信する。アンテナ10a及び10bで受信された信号は、共振長可変部11にそれぞれ入力される。共振長可変部11は、アンテナの共振長を変化させるために用いられ、典型的にはアンテナ10a及び10bを切り替えるスイッチである。共振長可変部11は、制御部14の指示に従って、アンテナ10a又は10bのいずれかが受信した信号を選択する。整合部12は、共振長可変部11で選択された信号を入力し、2つの並列共振回路及び2つの結合容量で定まる周波数帯域幅の信号を通過させ、信号処理部13へ出力する。本発明の整合部12は、並列接続されたバラクタダイオードVD1を共振長可変部11に最も近い位置に設け、かつ、直列接続されたバラクタダイオードVD4を信号処理部13に最も近い位置に設けた回路、を用いることを特徴とする。
信号処理部13は、入力信号に対して実行しているアプリケーション固有の処理を行って後段へ出力すると共に、その出力信号を制御部14に伝える。また、信号処理部13は、実行しているアプリケーション、中心周波数(共振する中心周波数)、及び周波数帯域幅に関する情報を制御部14に伝える。制御部14は、信号処理部13からの出力信号及び情報と記憶部15に記憶されている情報とを参照して、現在実行しているアプリケーションに最適となるように、共振長可変部11、バラクタダイオードVD1及びVD4を制御する。
記憶部15には、上述した3つのアプリケーションのそれぞれについて、自由空間中でアンテナの効率がよくなると予想される回路パラメータが予め記憶されている。図2は、記憶部15が記憶する回路パラメータの一例を示す図である。この回路パラメータとは、共振長可変部11の端子の接続状態、バラクタダイオードVD1及びVD4の印加電圧値である。制御部14は、信号処理部13から通知されるアプリケーション中心周波数、及び周波数帯域幅の情報に応じて、接続すべき端子対を共振長可変部11に指示し、かつバラクタダイオードVD1及びVD4に印加する電圧値を変化させて共振周波数を変化させる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る無線端末装置1が行うアプリケーションの変更方法、中心周波数の変更方法、及び周波数帯域幅の変更方法を、具体例を挙げてそれぞれ説明する。
(1)アプリケーションの変更方法
今、中心周波数:2.7GHz及び周波数帯域幅:10MHzの携帯電話機能を実行している場合から、中心周波数:473MHz及び周波数帯域幅:6MHzの地上波デジタルテレビ機能に変更された場合を考える。
携帯電話機能を実行している場合、共振長可変部11は端子aと端子bとが接続されており、バラクタダイオードVD1及びVD4にはそれぞれ1.5V及び2Vが印加されている。その後、地上波デジタルテレビ機能に変更されると、共振長可変部11は端子aと端子cとの接続に切り替えられる。この例では、バラクタダイオードVD1及びVD4へ印加する電圧値は同じであるため、制御部14による切り替えは行われない。
このように、アプリケーションの変更は、基本的には、共振長可変部11の接続切り替え、すなわちアンテナの切り替えで行われる。但し、信号処理部13からフィードバックされる実際の信号に基づいて出力を微調整するため、バラクタダイオードVD1及びVD4の印加電圧値が制御されることもある。図3は、この例における電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)特性である。
(2)中心周波数の変更方法
今、中心周波数:473MHz及び周波数帯域幅:6MHzの地上波デジタルテレビ機能を実行している場合から、中心周波数が577MHz(又は767MHz)に変更された場合を考える。
中心周波数が473MHzの場合、共振長可変部11は端子aと端子cとが接続されており、バラクタダイオードVD1及びVD4にはそれぞれ1.5V及び2Vが印加されている。その後、中心周波数が577MHz(又は767MHz)に変更されると、バラクタダイオードVD1へ印加する電圧値が2V(又は3V)に切り替えられる。このように、並列接続されたバラクタダイオードVD1の印加電圧を大きくすると、バラクタダイオードVD1のキャパシタンスが小さくなるので、中心周波数を高くすることができる。この変化は、並列接続されたバラクタダイオードVD1を共振長可変部11に最も近い位置に設けることで、より効果的となる。なお、この回路パラメータで指定された電圧値は制御初期値であり、動作安定状態になるまで後述する電圧値制御が行われる。
このように、中心周波数の変更は、基本的には、並列接続されたバラクタダイオードVD1の印加電圧値の切り替えで行われる。但し、信号処理部13からフィードバックされる実際の信号に基づいて出力を微調整するため、直列接続されたバラクタダイオードVD4の供給電圧値が制御されることもある。図4は、この例におけるVSWR特性である。
(3)周波数帯域幅の変更方法
今、中心周波数:2.7GHz及び周波数帯域幅:10MHzの携帯電話機能を実行している場合から、中心周波数をそのままで周波数帯域幅が5MHzに変更された場合を考える。
周波数帯域幅が10MHzの場合、共振長可変部11は端子aと端子bとが接続されており、バラクタダイオードVD1及びVD4にはそれぞれ1.5V及び2Vが印加されている。その後、周波数帯域幅が5MHzに変更されると、バラクタダイオードVD4へ供給する電圧値が3Vに切り替えられる。このように、直列接続されたバラクタダイオードVD4の印加電圧を大きくすると、バラクタダイオードVD4のキャパシタンスが小さくなるので、周波数帯域幅を狭くすることができる。この変化は、直列接続されたバラクタダイオードVD4を信号処理部13に最も近い位置に設けることで、より効果的となる。なお、この回路パラメータで指定された電圧値は制御初期値であり、動作安定状態になるまで後述する電圧値制御が行われる。
このように、周波数帯域幅の変更は、基本的には、直列接続されたバラクタダイオードVD4の印加電圧値の切り替えで行われる。但し、信号処理部13からフィードバックされる実際の信号に基づいて出力を微調整するため、並列接続されたバラクタダイオードVD1の印加電圧値が制御されることはある。図5は、この例におけるVSWR特性である。この制御を行うことによって不整合損失を減らすことができ、図5の斜線領域分アンテナの放射効率を向上させることができる。
図6〜図8は、上述した第1の実施形態に係る無線端末装置1が行う各種変更方法を示したフローチャートである。
制御部14は、信号処理部13からアプリケーション、中心周波数、又は周波数帯域幅の少なくとも1つが変更された旨の通知を受けると(ステップS601)、記憶部15から通知内容に対応する回路パラメータを取得する(ステップS602)。そして、制御部14は、取得した回路パラメータに従って、共振長可変部11の接続及びバラクタダイオードVD1及びVD4の印加電圧値を初期値に変更する(ステップS603)。この変更後、制御部14は、信号処理部13からフィードバックする最初の受信信号強度RSSI0を取得する(ステップS604)。以降、図7に示すバラクタダイオードVD4の電圧値制御の処理に移る。
図7において、制御部14は、回路パラメータで定められたバラクタダイオードVD4の初期の印加電圧値を所定量だけ変化させて(ステップS701及びS702)、信号処理部13からフィードバックする変化後の受信信号強度RSSI1を取得する(ステップS703)。この所定量は[符号Ss×変化量Δs]で定められる。変化量Δsは、安定状態へ遷移させるための制御ステップ幅であり、その値は自由に設定可能である(例えば、0.1V)。符号Ssは、制御が発散方向に遷移した場合に変化量を逆転させるための符号であり、初期値はプラスであってもマイナスであってもよい。そして、制御部14は、初期の受信信号強度RSSI0と変化後の受信信号強度RSSI1とを比較する(ステップS704)。
比較の結果、変化後の受信信号強度RSSI1の方が大きい場合には、制御部14は、変化が収束方向にあると判断して符号Ssの極性はそのままで、バラクタダイオードVD4の印加電圧値を[符号Ss×変化量Δs]の幅で累積的に変化させることを繰り返し、最大となる受信信号強度RSSI1を求める(ステップS705〜S708)。一方、比較の結果、変化後の受信信号強度RSSI1の方が小さい場合には、変化が発散方向にあると判断して符号Ssの極性を変えて(ステップS709)、バラクタダイオードVD4の印加電圧値を[符号Ss×変化量Δs]の幅で累積的に変化させることを繰り返し、最大となる受信信号強度RSSI1を求める(ステップS710、S705〜S708)。
以上の処理によりバラクタダイオードVD4の電圧値制御が終了し、次に図8に示すバラクタダイオードVD1の電圧値制御の処理に移る。
図8において、制御部14は、回路パラメータで定められたバラクタダイオードVD1の初期の印加電圧値を所定量だけ変化させて(ステップS801及びS802)、信号処理部13からフィードバックする変化後の受信信号強度RSSI1を取得する(ステップS803)。この所定量は[符号Sp×変化量Δp]で定められる。変化量Δpは、安定状態へ遷移させるための制御ステップ幅であり、その値は自由に設定可能である(例えば、0.1V)。符号Spは、制御が発散方向に遷移した場合に変化量を逆転させるための符号であり、初期値はプラスであってもマイナスであってもよい。そして、制御部14は、初期の受信信号強度RSSI0と変化後の受信信号強度RSSI1とを比較する(ステップS804)。
比較の結果、変化後の受信信号強度RSSI1の方が大きい場合には、制御部14は、変化が収束方向にあると判断して符号Spの極性はそのままで、バラクタダイオードVD1の印加電圧値を[符号Sp×変化量Δp]の幅で累積的に変化させることを繰り返し、最大となる受信信号強度RSSI1を求める(ステップS805〜S808)。一方、比較の結果、変化後の受信信号強度RSSI1の方が小さい場合には、変化が発散方向にあると判断して符号Spの極性を変えて(ステップS809)、バラクタダイオードVD1の印加電圧値を[符号Sp×変化量Δp]の幅で累積的に変化させることを繰り返し、最大となる受信信号強度RSSI1を求める(ステップS810、S805〜S808)。
以上の処理によりバラクタダイオードVD1の電圧値制御が終了し、図6のフローチャートに戻る。
バラクタダイオードVD1及びVD4の最適な電圧値制御(ステップS605及びS606)が完了すると、この最大の受信信号強度RSSI1を初期の受信信号強度RSSI0として更新して、この処理を終了する(ステップS607及びS608)。この更新は、次回のアプリケーション変更時に、素早くバラクタダイオードVD1及びVD4の最適な電圧値制御を行えるようにするものである。もちろん、初期の受信信号強度RSSI0が最も大きければ更新されることなく処理が終了する。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る無線端末装置1によれば、複数のアンテナ10a及び10bと所定の位置に設けたバラクタダイオードVD1及びVD4とを制御する構成とを用いる。これにより、少数のアンテナで複数の搬送波周波数及び周波数帯域幅における通信を、良好かつ効率的に行うことができる。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態に係る無線端末装置2の構成を示す図である。この第2の実施形態に係る無線端末装置2は、アンテナ20と、共振長可変部21と、整合部12と、信号処理部13と、制御部14と、記憶部25とを備えている。図9で示すように、第2の実施形態に係る無線端末装置2は、上記第1の実施形態に係る無線端末装置1と比べて、アンテナ20、共振長可変部21、及び記憶部25の構成が異なる。以下、この異なる構成を中心に第2の実施形態に係る無線端末装置2を説明する。
第2の実施形態に係る無線端末装置2では、アンテナ20は1つである。アンテナ20で受信された信号は、共振長可変部21に入力される。共振長可変部21は、複数のインダクタL5及びL6を備えており、制御部14の指示に従って、アンテナ20が受信した信号を通過させる経路を選択する。この経路選択によって、各アプリケーションの信号を受信する。記憶部25には、上述した3つのアプリケーションのそれぞれについて、自由空間中でアンテナの効率がよくなると予想される回路パラメータが予め記憶されている。
以下、本発明の第2の実施形態に係る無線端末装置2が行うアプリケーションの変更方法を説明する。今、中心周波数:2.7GHz及び周波数帯域幅:10MHzの携帯電話機能を実行している場合から、中心周波数:473MHz及び周波数帯域幅:6MHzの地上波デジタルテレビ機能に変更された場合を考える。
携帯電話機能を実行している場合、共振長可変部21は端子a1と端子b1及び端子a2と端子b2がそれぞれ接続されており、バラクタダイオードVD1及びVD4にはそれぞれ1.5V及び2Vが印加されている。その後、地上波デジタルテレビ機能に変更されると、共振長可変部21は端子a1と端子c1及び端子a2と端子c2の接続にそれぞれ切り替えられる。この例では、バラクタダイオードVD1及びVD4へ印加する電圧値は同じであるため、制御部14による切り替えは行われない。
このように、アプリケーションの変更は、基本的には、共振長可変部21の切り替え、すなわちインダクタL5及びL6の切り替えで行われる。但し、信号処理部13からフィードバックされる実際の信号に基づいて出力を微調整するため、バラクタダイオードVD1及びVD4の印加電圧値が制御されることはある。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る無線端末装置2によれば、複数のインダクタL5及びL6と所定の位置に設けたバラクタダイオードVD1及びVD4とを制御する構成を用いる。これにより、少数のアンテナで複数の搬送波周波数及び周波数帯域幅における通信を、良好かつ効率的に行うことができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態で説明した回路構成は一例であり、アンテナ、並列共振回路、及び結合容量は、3つ以上であってもよい。特に、地上波デジタルテレビの搬送周波数470MHz〜770MHzをカバーするためには、図10に示すようにアンテナ、並列共振回路、及び結合容量の構成をそれぞれ3つにする回路が望ましい。もちろん、複数のアンテナではなく、共振長可変部に複数のインダクタを設ける構成にしてもよい。
また、可変キャパシタは、バラクタダイオード以外にも、図11に示すように複数の固定キャパシタをスイッチで切り替える構成にしてもよい。もちろん、複数のアンテナではなく、共振長可変部に複数のインダクタを設ける構成にしてもよい。また、可変インダクタを使用してもよい。
さらに、バラクタダイオードVD1及びVD4の制御方法は、上記手法以外にも、最急降下法や遺伝的アルゴリズム等他の手法を用いてもよい。また、バラクタダイオードVD1及びVD4の制御に、受信信号強度RSSIを使用したが、C/N(雑音電力に対する搬送波電力)、BER(Bit Error Rate)、又はPER(Packet Error Rate)等も使用可能である。また、他のアプリケーションとしては、GPS、Bluetooth、個人認証、RFID(Radio Frequency Identification)、及びデジタルラジオ等が考えられる。
本発明は、携帯電話端末に代表される無線端末装置等に利用可能であり、特に、少数のアンテナで複数の搬送波周波数及び周波数帯域幅における通信を良好かつ効率的に行いたい場合等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る無線端末装置1の構成を示す図 記憶部15が記憶する回路パラメータの一例を示す図 VSWR特性の一例を示す図 VSWR特性の一例を示す図 VSWR特性の一例を示す図 無線端末装置1が行う各種変更方法を示したフローチャート 図6のステップS605の詳細を示すフローチャート 図6のステップS606の詳細を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る無線端末装置2の構成を示す図 本発明の第1の実施形態を応用した無線端末装置3の構成を示す図 本発明の第1の実施形態を応用した無線端末装置4の構成を示す図 従来の無線端末装置の構成を示す図 従来の無線端末装置の構成を示す図 図13のフィルタ203の詳細な構成を示す図
符号の説明
1〜4、100 無線端末装置
10a〜b、20、101 アンテナ
11、21 共振長可変部
12 整合部
13 信号処理部
14 制御部
15、25 記憶部
106、107、220 可変容量ダイオード
112、113、115 変換回路
114 受信機
116 論理回路
202 コンバータ
203 フィルタ
204 増幅器
205 リミッタ
206 復調器
208 レベル検出器
L1、L3、103、108、109、217〜219 インダクタ
C2、C3、104、105、211〜216 キャパシタ
VD1、VD4 バラクタダイオード

Claims (8)

  1. 複数の搬送波周波数及び周波数帯域幅の無線通信を実行する無線端末装置であって、
    少なくも1つのアンテナと、
    前記少なくも1つのアンテナに接続され、前記少なくも1つアンテナの共振長を変化させる共振長可変部と、
    信号を処理する信号処理部と、
    前記共振長可変部と前記信号処理部とを接続し、前記共振長可変部を含めた前記アンテナと前記信号処理部とをインピーダンス整合させる整合回路と、
    前記共振長可変部及び前記整合回路を制御する制御部とを備え、
    前記整合回路は、
    前記少なくも1つのアンテナに対して並列に挿入される2つ以上の並列共振回路と、
    前記少なくも1つのアンテナに対して、前記2つ以上の並列共振回路のそれぞれの間に直列に挿入される2つ以上の結合容量とを含み、
    前記制御部は、前記共振長可変部に最も近接して接続される前記並列共振回路及び最終段の前記並列共振回路と前記信号処理部とを接続する前記結合容量の負荷値を制御することを特徴とする、無線端末装置。
  2. 前記共振長可変部に最も近接して接続される並列共振回路は、可変キャパシタとインダクタとを並列接続して構成され、
    前記最終段の前記並列共振回路と前記信号処理部とを接続する結合容量は、可変キャパシタで構成され、
    前記制御部は、前記可変キャパシタの印加電圧をそれぞれ制御することを特徴とする、請求項1に記載の無線端末装置。
  3. 前記可変キャパシタが、バラクタダイオードであることを特徴とする、請求項2に記載の無線端末装置。
  4. 前記共振長可変部に最も近接して接続される並列共振回路は、切り替え可能な複数のキャパシタとインダクタとを並列接続して構成され、
    前記最終段の前記並列共振回路と前記信号処理部とを接続する結合容量は、切り替え可能な複数のキャパシタを並列接続して構成され、
    前記制御部は、前記複数のキャパシタの切り替えを制御することを特徴とする、請求項1に記載の無線端末装置。
  5. 複数のアンテナを備え、
    前記共振長可変部は、前記制御部による制御に従って、前記整合回路に接続するアンテナを切り替えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の無線端末装置。
  6. 1つのアンテナを備え、
    前記共振長可変部は、複数のインダクタを含み、前記制御部による制御に従って、前記整合回路と前記アンテナとを接続するインダクタを切り替えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の無線端末装置。
  7. 前記制御部が制御する前記並列共振回路及び前記結合容量の負荷値を記憶する記憶部をさらに備える、請求項1〜6のいずれかに記載の無線端末装置。
  8. 前記制御部が制御する前記並列共振回路及び前記結合容量の負荷値及び前記共振長可変部の切り替え状態を記憶する記憶部をさらに備える、請求項5又は6に記載の無線端末装置。
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