JP2007311993A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】線形特性と対数特性との複数の特性が合成された光電変換特性を有するリニアログ変換型センサを撮像素子に用いた場合であっても適切なシェーディング補正をする。
【解決手段】線形光電変換特性と対数光電変換特性とのいずれか入射光量に応じた光電変換特性により入射光を光電変換して入射光量に応じた撮像信号を発生する光電変換素子を複数有する撮像素子と、前記撮像素子から出力された撮像信号により、いずれの特性により光電変換されたかを判定する特性判定部と、前記特性判定部の判定結果に応じて、光電変換された際の特性に適した状態でシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像素子により撮像を行って画像データを生成する撮像装置のシェーディング補正に関し、リニアログ変換型センサを用いた場合のシェーディングを補正することが可能な撮像装置および信号処理装置に関する。
ディジタルカメラやビデオカメラなど撮像素子を用いて画像データを生成する撮像装置が多数使用されている。そして、この種の撮像装置では小型の光学系を用いることが多く、そのために周辺光量が低下する現象(シェーディング)が発生する場合がある。
一般的に、レンズは周辺に行くほど光量が落ちてしまう。CCD,CMOSセンサ等で撮影した画像を見ると、センサの周辺のデータほど、暗くなる。
これを避けるためレンズのシェーディング特性を考慮したデータ補正を行う。レンズのシェーディング特性に合わせて周辺の画素ほどゲインを上げる、均一な光量を照射した場合に、均一なデータ値になるように画素毎にゲイン調整を行う、といった補正を行う。
なお、従来のシェーディング補正は、線形特性を持つ撮像素子、或いは対数特性を持つ撮像素子のみに対して考案されてきた。
補正方法としてはN次曲面関数を用いて補正する方法(特許文献1:特開平8−79773号公報)や、対数特性を持つ撮像素子に対してのシェーディング補正方法が記載されている(特許文献2:特開平5−30350号公報)。
また、撮像装置に用いる撮像素子としては、デジタルスチルカメラ等で使われている線形出力を行う撮像素子(リニア変換型センサ)や、ダイナミックレンジの確保に有用な対数変換型のみを行う撮像素子(ログ変換型センサ)が知られている。
特開平8−79773号公報(第1頁、図1) 特開平5−30350号公報(第1頁、図1)
なお、近年では入射光量に応じて撮像信号の線形変換及び対数変換の切り替えを可能にした撮像素子(リニアログ変換型センサ)が提案されている(特開2002−77733号公報)。
このリニアログ変換型センサでは、入力光量が小さい場合には線形特性(図6(a))であり、入力光量が大きい場合には線形特性(図6(b))であり、これらが合成された特性(図6(c))となっている。
ここで、以上のシェーディング補正方法は、単一の光電変換特性を持つ撮像素子に対してしか考慮されていないため、すなわち、別々の特性による補正であるため、複数の光電変換特性を持つ撮像素子ではシェーディング補正が適切に動作しない問題が発生する。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであって、線形特性と対数特性との複数の特性が合成された光電変換特性を有するリニアログ変換型センサを撮像素子に用いた場合であっても適切なシェーディング補正をすることが可能な撮像装置および信号処理回路をを提供することを目的とする。
以上の課題を解決する本発明は、以下に記載するようなものである。
(1)請求項1記載の発明は、線形光電変換特性と対数光電変換特性とのいずれか入射光量に応じた光電変換特性により入射光を光電変換して入射光量に応じた撮像信号を発生する光電変換素子を複数有する撮像素子と、前記撮像素子から出力された撮像信号により、いずれの特性により光電変換されたかを判定する特性判定部と、前記特性判定部の判定結果に応じて、光電変換された際の特性に適した状態でシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、を備えることを特徴とする撮像装置である。
(2)請求項2記載の発明は、前記撮像素子の光電変換特性を制御する光電変換特性制御部を備え、前記特性判定部は、前記光電変換特性制御部の制御信号から抽出された変曲点情報を基準にして、いずれの特性により光電変換されたかを判定する、ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
(3)請求項3記載の発明は、線形光電変換特性と対数光電変換特性とのいずれか入射光量に応じた光電変換特性により入射光を光電変換して入射光量に応じた撮像信号を発生する光電変換素子を複数有する撮像素子からの撮像信号を処理する信号処理装置であって、前記撮像素子から出力された撮像信号により、いずれの特性により光電変換されたかを判定する特性判定部と、前記特性判定部の判定結果に応じて、光電変換された際の特性に適した状態でシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、を備えることを特徴とする信号処理装置である。
(4)請求項4記載の発明は、前記撮像素子の光電変換特性を制御する光電変換特性制御部を備え、前記特性判定部は、前記光電変換特性制御部の制御信号から抽出された変曲点情報を基準にして、いずれの特性により光電変換されたかを判定する、ことを特徴とする請求項3記載の信号処理装置である。
本発明によると以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明では、線形光電変換特性と対数光電変換特性とのいずれか入射光量に応じた光電変換特性により入射光を光電変換して入射光量に応じた撮像信号を発生する光電変換素子を複数有する撮像素子を用い、この撮像素子での撮像により得られた撮像信号に対して、特性判定部がいずれの特性により光電変換されたかを判定し、シェーディング補正部は、この判定結果に応じて、光電変換された際の特性に適した状態でシェーディング補正を行う。
これにより、撮像装置において、線形特性で光電変換された撮像信号については線形特性に応じたシェーディング補正がなされ、対数特性で光電変換された撮像信号については対数特性に応じたシェーディング補正がなされるようになり、線形特性と対数特性との複数の特性が合成された光電変換特性を有するリニアログ変換型センサを撮像素子に用いた場合であっても適切なシェーディング補正が行える。
(2)請求項2記載の発明では、特性判定部は、撮像素子の光電変換特性を制御する光電変換特性制御部の制御信号から抽出された変曲点情報を基準にして、いずれの特性により光電変換されたかを判定している。
これにより、撮像回路において、撮像素子の特性に応じた適切なシェーディング補正がなされるようになり、線形特性と対数特性との複数の特性が合成された光電変換特性を有するリニアログ変換型センサを撮像素子に用いた場合であっても適切なシェーディング補正が行える。
(3)請求項3記載の発明では、線形光電変換特性と対数光電変換特性とのいずれか入射光量に応じた光電変換特性により入射光を光電変換して入射光量に応じた撮像信号を発生する光電変換素子を複数有する撮像素子を用いた撮像により得られた撮像信号に対して、特性判定部がいずれの特性により光電変換されたかを判定し、シェーディング補正部は、この判定結果に応じて、光電変換された際の特性に適した状態でシェーディング補正を行う。
これにより、信号処理回路において、線形特性で光電変換された撮像信号については線形特性に応じたシェーディング補正がなされ、対数特性で光電変換された撮像信号については対数特性に応じたシェーディング補正がなされるようになり、線形特性と対数特性との複数の特性が合成された光電変換特性を有するリニアログ変換型センサを撮像素子に用いた場合であっても適切なシェーディング補正が行える。
(4)請求項4記載の発明では、特性判定部は、撮像素子の光電変換特性を制御する光電変換特性制御部の制御信号から抽出された変曲点情報を基準にして、いずれの特性により光電変換されたかを判定している。
これにより、信号処理回路において、撮像素子の特性に応じた適切なシェーディング補正がなされるようになり、線形特性と対数特性との複数の特性が合成された光電変換特性を有するリニアログ変換型センサを撮像素子に用いた場合であっても適切なシェーディング補正が行える。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
〈撮像装置および信号処理装置の電気的構成〉
ここでは、撮像素子と信号処理装置との組み合わせである撮像装置の具体例により説明を行う。
図1は本発明の第1の実施形態の撮像装置100内の詳細構成を示すブロック図である。なお、この図1では、本実施形態の動作説明に必要な部分の周囲を中心に記載してあり、その他の撮像装置100として既知の部分(電源部など)については省略してある。
撮像装置100は、撮像素子により被写体を光学的に撮像して画像データを生成するディジタルカメラやビデオカメラなどの各種カメラであり、単体のカメラだけではなく、各種の装置に組み込まれた状態のカメラであってもよい。
光電変換特性制御部101は、撮像素子の光電変換特性について線形光電変換特性と対数光電変換特性とのいずれか切り替える制御と、線形光電変換特性と対数光電変換特性とが切り替わる点(変曲点)を設定する制御を行う制御手段である。
変曲点情報抽出部102は、光電変換特性制御部101の制御信号から変曲点情報を抽出し、後述する特性判定部に供給する。
撮像素子駆動部105は、光電変換特性制御部101からの制御に応じて後述する撮像素子120を駆動するための駆動信号を生成する駆動手段である。
光学系110は、被写体を撮像する際に光学像を撮像素子の受光面上に生成する光学系であり、撮像装置に固定された状態のものであっても交換式であってもよく、また、単焦点であっても可変焦点であってもよい。なお、光学系110が交換式の場合には、レンズ鏡筒内に識別情報をROMなどにより有していて、後述する補正係数LUT170と通信可能であることが望ましい。なお、光学系110が可変焦点の場合には、レンズ鏡筒内に焦点距離情報を生成して、補正係数LUT170と通信可能であることが望ましい。
撮像素子120は、光学系110により結像された光学像を各画素で光電変換し、撮像素子駆動部105からの駆動信号に応じて撮像信号を読み出して出力するCCDやC−MOSなどの撮像素子である。なお、この撮像素子120は、線形光電変換特性と対数光電変換特性とのいずれか入射光量に応じた光電変換特性により入射光を光電変換して入射光量に応じた撮像信号を発生する光電変換素子を複数有する撮像素子であり、光電変換特性制御部101からの制御により、線形光電変換特性と対数光電変換特性とのいずれか切り替える制御がなされる。
アンプ130は撮像素子120から出力されるアナログ状態の撮像信号を増幅するアンプであり、A-D変換器140は撮像素子120から読み出されたアナログ状態の撮像信号をA-D変換してディジタルデータ(撮像データ)として出力するA−D変換手段である。
特性判定部150は、撮像素子120から出力されてA−D変換された撮像データが、線形光電変換特性と対数光電変換特性とのいずれの特性により光電変換されたかを判定する判定手段であり、変曲点情報抽出部102で抽出された変曲点情報を判定基準とする。
座標抽出部160は、撮像素子駆動部105からの駆動信号を参照し、撮像素子120から出力されている信号がどの座標の信号かを抽出する座標抽出手段であり、抽出された座標は後述する補正係数LUT170のアドレス入力として用いられる。
補正係数LUT170は、シェーディング補正のため、光学系110の周辺光量低下特性に応じて、画素毎に、中心画素の輝度値を基準として、当該画素の輝度値を何倍すれば中心画素と同等な輝度値になるかを示す補正倍率データがシェーディング補正係数として格納されている。そして、この補正係数LUT170は、座標抽出部160で抽出された座標をアドレスとして、補正係数を出力する。
シェーディング補正部180は、特性判定部150の判定結果に応じて、補正係数LUT170から出力された補正係数を用いて、線形光電変換特性用補正係数と対数光電変換特性用補正係数とのいずれか適した変換式を用いて補正係数によりシェーディング補正を実行する。
なお、補正係数LUT170から出力された補正係数を用いて、また、特性判定部150の判定結果に応じて、線形用演算器180aでは線形光電変換特性で光電変換された場合に適した状態のシェーディング補正を実行し、対数用演算器180bでは対数光電変換特性で光電変換された場合に適した状態のシェーディング補正を実行する。そして、このシェーディング補正部180で各画素毎にシェーディング補正されデータが外部に出力される。
〈第1の実施形態の動作状態〉
以下、第1の実施形態の撮像装置の動作について、図2のフローチャート、図3以降の各説明図を参照して、詳細な動作説明を行う。
撮像装置100のメインスイッチ(図示せず)がオンされると、まず、光電変換特性制御部101は、撮像素子120の光電変換特性を決定する(図2中のステップS201)。
複数の出力特性を持つ撮像素子120として、ここでは、線形特性と対数特性との複数の特性が合成された光電変換特性を有するリニアログ変換型センサを撮像素子に用いた場合を具体例にしている。
このリニアログ変換型センサの撮像素子120は、出力特性の割合、すなわち、線形特性と対数特性との全体に占める割合を変更できる。割合の変更は、撮像素子120の出力特性を決める電圧(変曲点電圧)を調整することによって、自由に調整することができる。ここで、この線形と対数の切り替わる点を変曲点と呼ぶ。
まず、特性の決定として、撮像素子120の変曲点を決定する。この変曲点は操作者が操作部(図示せず)などから自由に調整することができる。例えば、出力特性の線形と対数の割合を、輝度から見て1:1にしたい場合、光電変換特性制御部101によって変曲点電圧を1.0Vなどと設定する。線形のみの駆動、対数のみの駆動、線形対数混在の駆動、の切り替えはこの変曲点電圧の調整によって可能である。光電変換特性制御部101によって、出力特性が決定されると、撮像素子駆動部105は、出力特性に応じた駆動信号を撮像素子120に供給し、撮像素子120はそれに従って撮像信号を出力する。
変曲点電圧が決まると、変曲点の電圧から求められる変曲点における撮像素子120の出力デジタル値(変曲点値)が変曲点情報として、変曲点情報抽出部102にて記録される。この値は、線形特性/対数特性の切り替り変わる点を示しており、この値を基準にして現在出力されている撮像信号が線形特性信号であるか対数特性信号であるかを判定することが可能になる。
以上のようにして光電変換特性が決定された後、撮像素子駆動部105からの駆動信号に応じて駆動されている撮像素子120は撮像を実行する(図2中のステップS202)。これにより、撮像素子120を構成する複数の各光電変換素子には、撮像に応じた電荷が発生する。なお、この撮像では、被写体の明るさと、光学系110のシェーディング(周辺光量の低下)とに応じた状態の電荷が各光電変換素子に発生する。
所定の露光時間の撮像が完了すると、撮像素子120から各画素毎に順に撮像信号が読み出され(図2中のステップS203)、読み出された撮像信号はアンプ130によって増幅され、A-D変換器140によってデジタル信号としての撮像データに変換される。
この際、A-D変換器140によりディジタル信号に変換された撮像データは、シェーディング補正部180に送られると共に、特性判定部150にも入力され、現在読み出されている画素が線形光電変換特性により生成された信号であるか、対数光電変換特性により生成された信号であるかが判定される(図2中のステップS204)。
この特性判定部150での判定方法は、変曲点情報抽出部102に記録された変曲点値とA-D変換された撮像データの値とを比較し、撮像データが変曲点値より小さければ線形光電変換特性により光電変換された信号であると判定し、撮像データが変曲点値より大きければ対数光電変換特性により光電変換された信号であると判定する。そして、特性判定部150は、この判定結果をシェーディング補正部180に供給する。
一方、撮像素子120から撮像信号が出力されるのと並行して、撮像素子駆動部105からの駆動信号に応じて座標抽出部160では現時点で撮像素子120から読み出し中の画素座標を抽出し、補正係数LUT170のアドレス信号として供給する。
ここで、補正係数LUT170には、画素座標に応じたシェーディング補正係数が記録されている。
このシェーディング補正係数は、画素毎に、中心画素の輝度値を基準として、当該画素の輝度値を何倍すれば中心画素と同等な輝度値になるかを示す補正倍率データであり、光学系110の周辺光量低下特性(図3参照)を実測して算出されて、図4のようにして、予め補正係数LUT170に格納されている。なお、図4は、中心画素からの距離に応じて各方向均等に周辺光量の低下が生じる場合における補正倍率データ(補正係数)を模式的に示した特性である。
以上のようにして補正係数LUT170に対して、撮像素子120から読み出し中の画素の座標が供給されると、補正係数LUT170からは当該座標に対応する補正係数が読み出され、シェーディング補正部180に供給される(図2中のステップS205)。
ここで、シェーディング補正部180では、線形用演算器180aでは線形光電変換特性で光電変換された場合に適した状態のシェーディング補正を実行するための演算式が格納されており、対数用演算器180bでは対数光電変換特性で光電変換された場合に適した状態のシェーディング補正を実行するための演算式が格納されており、特性判定部150の判定結果に応じていずれか一方が選択され、補正係数LUT170から出力された画素の座標に応じた補正係数を用いてシェーディング補正が実行される(図2中のステップS206)。すなわち、撮像素子120の光電変換特性に連動してシェーディング補正の演算式を切り替える。
ここで、特性判定部150で判定された光電変換特性が線形特性であった場合、シェーディング補正部180では、補正係数LUT170から読み出された補正倍率データに対して線形用演算器180aに格納されている演算式を適用し、A-D変換器140からの撮像データにシェーディング補正を実行する。
たとえば、中心画素の撮像データの値が40であったと仮定すると、図5(a)のように、周辺画素について線形用の演算式によりシェーディング補正を実行する。
この線形用演算器180aにおける演算式としては、以下の数1((1)式、(2)式)に示されるようになっている。なお、ここで、出力値とは、撮像素子120からの撮像信号あるいはA-D変換された撮像データの値を意味している。
Figure 2007311993
すなわち、線形光電変換特性であるため、補正前出力値D1と補正前輝度値Y1との関係が(1)式のように一次式で表せる。
そのため、補正係数cxyを用いて補正する補正後出力値D2は、補正前出力値D1と補正係数cxyとによって、(2)式のように表すことが可能である。すなわち、この(2)式が線形用演算器180aにおける演算式を表している。
ここで、特性判定部150で判定された光電変換特性が対数特性であった場合、シェーディング補正部180では、補正係数LUT170から読み出された補正倍率データに対して対数用演算器180bに格納されている演算式を適用し、A-D変換器140からの撮像データにシェーディング補正を実行する。
たとえば、中心画素の撮像データの値が50であったと仮定すると、図5(b)のように、周辺画素について対数用の演算式によりシェーディング補正を実行する。
この対数用演算器180bにおける演算式としては、以下の数2((3)式、(4)式)に示されるようになっている。なお、ここで、出力値とは、撮像素子120からの撮像信号あるいはA-D変換された撮像データの値を意味している。
Figure 2007311993
すなわち、対数光電変換特性であるため、補正前出力値D1と補正前輝度値Y1との関係が(3)式のように対数lnや指数を用いた式で表せる。
そのため、補正係数cxyを用いて補正する補正後出力値D2は、補正前出力値D1と補正係数cxyの対数とによって、(4)式のように表すことが可能である。すなわち、この(4)式が対数用演算器180bにおける演算式を表している。
そして、以上の処理(光電変換特性の判定(図2中のステップS204)、画素の座標時応じた補正係数の読み出し(図2中のステップS205)、光電変換特性に応じた演算式を用いたシェーディング補正(図2中のステップS206))を、撮像素子120から読み出される全画素について実行する(図2中のステップS207)。
以上のように、撮像装置において、線形特性で光電変換された撮像信号については線形特性に応じたシェーディング補正がなされ、対数特性で光電変換された撮像信号については対数特性に応じたシェーディング補正がなされるようになり、線形特性と対数特性との複数の特性が合成された光電変換特性を有するリニアログ変換型センサを撮像素子に用いた場合であっても適切なシェーディング補正が行える。
この場合、特性判定部150では、撮像素子120の光電変換特性を制御する光電変換特性制御部101の制御信号から抽出された変曲点情報を基準にして、いずれの特性により光電変換されたかを判定しているため、確実な特性判定が可能になる。すなわち、撮像素子の特性に応じた適切なシェーディング補正がなされるようになり、線形特性と対数特性との複数の特性が合成された光電変換特性を有するリニアログ変換型センサを撮像素子に用いた場合であっても適切なシェーディング補正が行える。
また、シェーディング補正部180では、線形光電変換特性用の演算式と、対数光電変換特性用の演算式とを予め用意してあるため、特性判定結果に応じていずれかの演算式を選択・適用し、画素の座標に応じてLUTから読み出された補正係数で撮像データに対してシェーディング補正を実行することで、確実なシェーディング補正が可能になる。
なお、以上の説明では、撮像装置を具体例としてきたが、撮像素子120からの信号を処理する信号処理装置に適用した場合であっても、シェーディング補正について良好な結果が得られるようになる。この信号処理装置としては、リニアログ変換型センサ用のシェーディング補正付き信号処理LSIなども該当する。
〈その他の実施形態〉
補正係数LUT170は、光学系110が交換式あるいはズームレンズである場合には、光学系110と通信を行ってレンズ情報を取得する。そして、光学系110のレンズ情報を取得した補正係数LUT170は、光学系110のレンズ情報から、適した補正係数を読み出す。この場合、光学系110が交換式の場合にはレンズの種類に応じて、また、光学系110がズームレンズの場合には焦点距離に応じて、補正係数LUT170は適切な補正係数のテーブルを参照して読み出しを行う。
また、以上の撮像装置100で、光学系110が固定かつ単焦点の場合には、補正係数LUT170は、光学系110の情報を読み出すことを要しない。
さらに、以上の実施形態では、光学系110のシェーディング特性に応じて周辺光量の低下を相殺する方向のシェーディング補正を実行するようにしていたが、逆に、特殊効果として、周辺光量の低下を積極的に発生させることも可能である。この場合にも、本実施形態によれば、リニアログ変換型センサを用いた場合に、滑らかな特殊効果としての周辺光量の低下を発生させることが可能になる。
以上の撮像装置、信号処理装置では、撮像素子120とシェーディング補正部180とが近傍に配置されたものを具体例としていたが、撮像素子120からの撮像信号やA-D変換器140からの撮像データをネットワークを介して遠隔地のシェーディング補正部180に送るような信号処理装置や信号処理システム、撮像素子120からの撮像信号やA-D変換器140からの撮像データを移動可能な記録媒体を介して離れた位置のシェーディング補正部180に送るような信号処理装置や信号処理システムも、本願発明の実施形態の一態様である。
本発明の実施形態の撮像装置の電気的な構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態の撮像装置、信号処理装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のシェーディング補正の動作を示す説明図である。 本発明の実施形態のシェーディング補正の動作を示す説明図である。 本発明の実施形態のシェーディング補正の動作を示す説明図である。 リニアログセンサの光電変換特性の様子を示す説明図である。
符号の説明
100 撮像装置
101 光電変換特性制御部
102 変曲点情報抽出部
105 撮像素子駆動部
110 光学系
120 撮像素子
130 アンプ
140 A-D変換器
150 特性判定部
160 座標抽出部
170 補正係数LUT
180 シェーディング補正部

Claims (4)

  1. 線形光電変換特性と対数光電変換特性とのいずれか入射光量に応じた光電変換特性により入射光を光電変換して入射光量に応じた撮像信号を発生する光電変換素子を複数有する撮像素子と、
    前記撮像素子から出力された撮像信号により、いずれの特性により光電変換されたかを判定する特性判定部と、
    前記特性判定部の判定結果に応じて、光電変換された際の特性に適した状態でシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像素子の光電変換特性を制御する光電変換特性制御部を備え、
    前記特性判定部は、前記光電変換特性制御部の制御信号から抽出された変曲点情報を基準にして、いずれの特性により光電変換されたかを判定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 線形光電変換特性と対数光電変換特性とのいずれか入射光量に応じた光電変換特性により入射光を光電変換して入射光量に応じた撮像信号を発生する光電変換素子を複数有する撮像素子からの撮像信号を処理する信号処理装置であって、
    前記撮像素子から出力された撮像信号により、いずれの特性により光電変換されたかを判定する特性判定部と、
    前記特性判定部の判定結果に応じて、光電変換された際の特性に適した状態でシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  4. 前記撮像素子の光電変換特性を制御する光電変換特性制御部を備え、
    前記特性判定部は、前記光電変換特性制御部の制御信号から抽出された変曲点情報を基準にして、いずれの特性により光電変換されたかを判定する、
    ことを特徴とする請求項3記載の信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011203331A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Fujifilm Corp 立体撮像装置

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