JP2007311825A - 光電変換装置および光電変換装置の製造方法 - Google Patents

光電変換装置および光電変換装置の製造方法 Download PDF

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Yasuyuki Kobayashi
靖之 小林
Tomotsugu Sakai
智嗣 坂井
Yoshimichi Yonekura
義道 米倉
Koichi Asakusa
剛一 浅草
Yoji Nakano
要治 中野
Fumihiko Hirose
文彦 廣瀬
Nobuki Yamashita
信樹 山下
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】光電変換装置の光劣化を低減させるとともに、光電変換効率の向上を図ることを目的とする。
【解決手段】絶縁性基板上に、第1電極と、p型シリコン層、n型シリコン層およびi型シリコン層からなるpin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層と、第2電極とを少なくとも順次積層してなるとともに、前記第1電極の前記アモルファスシリコン層側の面が微細な凹部12aおよび凸部12bを有するテクスチャ構造とされた光電変換装置であって、前記凸部12bの周囲を取り囲む、前記凹部12aを結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差が、0.04〜0.18であることを特徴とする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、絶縁性基板上に、第1電極と、p型シリコン層、n型シリコン層およびi型シリコン層からなるpin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層と、第2電極とを少なくとも順次積層してなるとともに、第1電極のアモルファスシリコン層側の面の表面構造が微細な凹部および凸部を有するテクスチャ構造とされた光電変換装置に関するものである。
従来、シリコン系薄膜を有する光電変換装置では、光閉じ込め効果を得て光電変換効率を向上させるために透明電導層(第1電極、第2電極)の表面を凹凸化したものが知られている(たとえば、特許文献1,2)。
特許文献1には、凹凸の傾斜角を測定し、この標準偏差によってテクスチャ構造を評価する技術が開示されている。
また、特許文献2には、凸部の高さと直径の比によってテクスチャ構造を評価する技術が開示されている。
特開2002−134772号公報 特許第2862174号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、得られる角度がプローブ顕微鏡のサンプリング長によって変動することになり、再現性のある評価が困難である。
また、特許文献2に記載された技術は、単に凸部の高さと直径を評価したものであり、光電変換装置の性能に及ぼす影響を精度良く反映するものとはいえない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、光電変換装置の性能を精度良くかつ再現性ある方法で評価でき、これにより、所望の性能を有する光電変換装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1に記載の光電変換装置は、絶縁性基板上に、第1電極と、p型シリコン層、n型シリコン層およびi型シリコン層からなるpin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層と、第2電極とを少なくとも順次積層してなるとともに、前記第1電極の前記アモルファスシリコン層側の面の表面構造が微細な凹部および凸部を有するテクスチャ構造とされた光電変換装置であって、前記凸部の周囲を取り囲む、前記凹部を結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差が、0.04〜0.18であることを特徴とする。
このような光電変換装置によれば、第1電極上にアモルファスシリコン層が成膜されていく際に、成長しにくく、かつ光電変換装置にとって有害な物質を蓄積しやすい凹部が、従来の光電変換装置の劣化後効率よりも向上させることのできる範囲で少なくなるように形成されている。
請求項2に記載の光電変換装置は、前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を積層して2層構造とすることを特徴とする。
このような光電変換装置によれば、入射した太陽光のような光が、アモルファスシリコン層および多結晶シリコン層により光電変換される。
請求項3に記載の光電変換装置は、前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を2層積層して3層構造とすることを特徴とする。
このような光電変換装置によれば、入射した太陽光のような光が、アモルファスシリコン層および多結晶シリコン層により光電変換される。
請求項4に記載の光電変換装置の製造方法は、絶縁性基板上に、第1電極と、p型シリコン層、n型シリコン層およびi型シリコン層からなるpin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層と、第2電極とを少なくとも順次積層してなるとともに、前記第1電極の前記アモルファスシリコン層側の面の表面構造が微細な凹部および凸部を有するテクスチャ構造とされた光電変換装置の製造方法であって、前記絶縁性基板上に前記第1電極を成膜する際、前記凸部の周囲を取り囲む、前記凹部を結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差が、0.04〜0.18となるように成膜制御することを特徴とする。
このような光電変換装置の製造方法によれば、第1電極上にアモルファスシリコン層が成膜されていく際に、成長しにくく、かつ光電変換装置にとって有害な物質を蓄積しやすい凹部が、従来の光電変換装置の劣化後効率よりも向上させることのできる範囲で少なくなるように形成されている。
請求項5に記載の光電変換装置の製造方法は、前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を積層して2層構造とすることを特徴とする。
このような光電変換装置の製造方法によれば、入射した太陽光のような光が、アモルファスシリコン層および多結晶シリコン層により光電変換される。
請求項6に記載の光電変換装置の製造方法は、前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を2層積層して3層構造とすることを特徴とする。
このような光電変換装置の製造方法によれば、入射した太陽光のような光が、アモルファスシリコン層および多結晶シリコン層により光電変換される。
請求項7に記載の光電変換装置の検査方法は、絶縁性基板上に、第1電極と、p型シリコン層、n型シリコン層およびi型シリコン層からなるpin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層と、第2電極とを少なくとも順次積層してなるとともに、前記第1電極の前記アモルファスシリコン層側の面の表面構造が微細な凹部および凸部を有するテクスチャ構造とされた光電変換装置の検査方法であって、前記絶縁性基板上に前記第1電極を成膜した後、前記テクスチャ構造を観察し、その結果、前記凸部の周囲を取り囲む、前記凹部を結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差が、0.04〜0.18となっているものを合格品とし、それ以外のものを不合格品とすることを特徴とする。
このような光電変換装置の検査方法によれば、第1電極上にアモルファスシリコン層が成膜されていく際に、成長しにくく、かつ光電変換装置にとって有害な物質を蓄積しやすい凹部が、従来の光電変換装置の劣化後効率よりも向上させることのできる範囲で少なくなるように形成された製品が合格品とされ、それ以外の製品は不合格品とされる。
請求項8に記載の光電変換装置の検査方法は、前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を積層して2層構造とすることを特徴とする。
このような光電変換装置の検査方法によれば、入射した太陽光のような光が、アモルファスシリコン層および多結晶シリコン層により光電変換される。
請求項9に記載の光電変換装置の検査方法は、前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を2層積層して3層構造とすることを特徴とする。
このような光電変換装置の検査方法によれば、入射した太陽光のような光が、アモルファスシリコン層および多結晶シリコン層により光電変換される。
本発明による光電変換装置によれば、光劣化を低減させるとともに、光電変換効率の向上を図ることができる。
また、本発明による光電変換装置の製造方法によれば、光劣化を低減させるとともに、光電変換効率の向上を図ることができる光電変換装置を製造することができる。
さらに、本発明による光電変換装置の検査方法によれば、光劣化を低減させるとともに、光電変換効率の向上を図ることができる光電変換装置のみが合格品として出荷されることとなり、製品の品質および信頼性を一定以上に維持することができる。
以下、本発明による光電変換装置の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、光電変換装置100は、透明絶縁性基板(絶縁性基板)11と、第1透明電極(第1電極)12と、p型シリコン層13、i型シリコン層14およびn型シリコン層15からなるpin構造のアモルファスシリコン層10と、第2透明電極(第2電極)16と、裏面電極(第2電極)17とを主たる要素として構成されたものである。
このような構成を有する光電変換装置10は、たとえば、以下のような行程を経て製造される。
(第1工程)
まずはじめに、透明絶縁性基板11上に第1透明電極12を形成する。透明絶縁性基板11には、例えば光透過を示す白板ガラスや青板ガラスが用いられる。第1透明電極12は、例えば酸化錫(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)のような金属酸化物から作られる。第1透明電極12を形成する際には、種々の方法が用いられ、例えば、CVD法が挙げられる。テクスチャ構造は、成膜条件を適宜調節することによって得ることができる。
また、スパッタリングによって第1透明電極12を形成し、湿式または乾式によるエッチングでテクスチャ構造を形成しても良い。
(第2工程)
次に、プラズマCVD装置の陽極に、第1透明電極12が形成された透明絶縁性基板11を被処理物として保持させた状態で、被処理物を反応容器に収納した後、真空ポンプを作動して前記反応容器内を真空排気する。つづいて、陽極に内蔵された加熱ヒーターに通電し、前記被処理物の基板を例えば160℃以上に加熱する。そして、反応容器内に原料ガスであるシリコン含有ガス、水素ガス及びp型ドーパントとなるIII族元素を含有するガス(B等)を導入し、反応容器内を所定の圧力に制御する。そして、高周波電源から高周波電力を放電用電極に供給することにより前記放電用電極と前記被処理物の間にプラズマを発生させ、前記被処理物の第1透明電極12上にアモルファスのp型シリコン層13を成膜する。
シリコン含有ガスとしては、SiH、Si、SiHCl等を、III族元素含有ガスとしては、B、Al、Ga、Inを含有するガスを用いることができる。前記p型不純物ガスとしては、例えばB等を用いることができる。
(第3工程)
p型シリコン層13を成膜した後、原料ガスの供給を停止し、反応容器内を真空排気する。つづいて、真空排気された別の反応容器に収納し、反応容器内に原料ガスであるシリコン含有ガスと水素との混合ガスを導入し、反応容器内の所定の圧力に制御する。そして、超高周波電源から周波数が10〜200MHzの超高周波電力を放電用電極に供給することにより、前記放電用電極と前記被処理物の間にプラズマを発生させ、前記被処理物のp型シリコン層13の上にアモルファスのi型シリコン層14を成膜する。
また、反応容器内にプラズマを発生させる際の圧力は、0.01〜5Torrの範囲、より好ましくは0.1〜0.5Torrの範囲に設定することが望ましい。
(第4工程)
i型シリコン層14を成膜した後、原料ガスの供給を停止し、反応容器内を真空排気する。つづいて、真空排気された別の反応容器内に透明絶縁性基板11を収納してこの反応容器内に原料ガスであるシリコン含有ガス、水素及びn型ドーパントとなるV族元素を含有するガス(PH等)を導入し、反応容器内の所定の圧力に制御する。そして、超高周波電源から超高周波電力を放電用電極に供給することにより放電用電極と被処理物の間にプラズマを発生させ、i型シリコン層14上にアモルファス又は多結晶のn型シリコン層15を成膜する。この後、前記被処理物をプラズマCVD装置から取り出し、n型シリコン層15上に第2透明電極16および裏面電極17を順次形成して光電変換装置を製造する。この光電変換装置は、透明絶縁性基板11側から太陽光のような光を入射させて前記pin構造のアモルファスシリコン層10で光電変換させることにより起電される。
なお前記V族元素含有ガスとしては、P、As、sbを含有するガス例えばPH等を用いることができる。また第2透明電極16は、例えば酸化インジウム錫(ITO)、あるいは酸化亜鉛(ZnO)から作られる。更に裏面電極17は、例えばAlあるいはAgから作られる。
さてここで、本実施形態による光電変換装置100では、透明絶縁性基板11上に第1透明電極12を成膜(積層)する際、図2に示すように、第1透明電極12のアモルファスシリコン層10側の面に、微細な凹部(谷部)12aおよび凸部(山部)12bを有するテクスチャ構造が形成されるように成膜制御される。
図3は、図2に示す第1透明電極12のアモルファスシリコン層10側の表面を斜め上方から見た要部斜視図であり、第1透明電極12のアモルファスシリコン層10側の面に、微細な凹部12aおよび凸部12bを有するテクスチャ構造が形成されている様子を立体的に示した図である。
また図4は、図2および図3に示した凸部12bのうちの一つを示す平面図である。図4において凸部12bの輪郭線は凹部12aを示している。
このようなテクスチャ構造の凹凸は、原子力間顕微鏡(AFM)を用いて観察することができる。
すなわち、観察対象である第1透明電極12は、光電変換装置(すなわち、太陽電池)用のTCO(透明導電性酸化物)であることから、太陽光波長(0.3〜1.5μm)程度のテクスチャが判別できればよい。したがって、5μm角の範囲を256×256点で分割し、各点の表面高さをAFM(Tapping mode)で観察する。
なお、AFM探針(カンチレバー)はへき開したn+型シリコン単結晶で作られ、カンチレバー厚さは1〜10μm程度、カンチレバー幅は10〜30μm程度である。カンチレバー先端は(111)面へき開で構成されるため約70度ほどである。したがって、このカンチレバーが容易に入るサイズ以上の凹部12aしか考慮しないこととする。また、表面高さ分解能は10〜30nmとする。
次に、市販の画像解析ソフトウェアを用いて、前述した256×256点の各点についてラプラシアン(2階微分(透明絶縁性基板11の表面と平行な面上におけるx,y方向の微分)の和である、スカラー微分演算子)を計算する。事前に同一観察条件のAFMで平坦面(例えば、単結晶シリコンのへき開面)をモニターした結果得たノイズよりも大きな値のラプラシアンを検出し、最近傍の点同士を結び、AFM観察像中のテクスチャ構造を形成する凹部12aおよび凸部12bを検出することができる。
本実施形態では、第1透明電極12のアモルファスシリコン層10側の面に、凸部12bの周囲を取り囲む、凹部12aを結ぶ無端の線の長さを、この凹部12aを結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積で除した値が、10μm〜20μm/μmとなるテクスチャ構造が形成されている。
すなわち、図4に示すように、凸部12bの輪郭線の長さ(周囲長)を、この輪郭線で囲まれた面積で除した値が、10μm〜20μm/μmとなるようにテクスチャ構造が形成されている。
これら輪郭線の長さおよび輪郭線で囲まれた面積は、一つの凹部12aおよび凸部12bに注目して算出されたものであってもよいし、あるいは所定範囲(たとえば、5μm角の範囲)内にあるすべての凹部12aおよび凸部12bに注目して算出された平均値であってもよい。
このようなテクスチャ構造を有する光電変換装置の性能試験結果を図5に示す。
図5は、縦軸に劣化後効率(相対値)を示し、横軸に凸部12bの周囲長を、その周囲長が取り囲む面積で除した値を示している。なお、試験は光電変換装置に模擬太陽光(スペクトル:AM−1.5、照射強度:100mW/cm、照射温度25℃)をその透明絶縁性基板11側から入射し、劣化後効率を評価した。
図5において、縦軸の値が1.00、横軸の値が21近辺にあるデータは、比較のために示した従来の光電変換装置のデータである。図5から分かるように、凸部12bの輪郭線の長さ(周囲長)を、この輪郭線で囲まれた面積で除した値が、10μm〜20μm/μmとなるようにテクスチャ構造を形成させることにより、従来のものよりも劣化後効率を向上させることができる。
その理由について、図6を用いて説明する。
第1透明電極12上にアモルファスシリコン層10が成膜されていく際、ある入射方位分布をもって成膜化学種が第1透明電極12・アモルファスシリコン層10上に到達してアモルファスシリコン層10が成長していくため、第1透明電極12上の凸部12bに成長する場合に遮蔽効果(シャドゥイング効果)によって第1透明電極12上の凹部12aの成長が抑制される傾向がある。そのため、成長しにくい凹部12aには不純物(たとえば、酸素原子)F等の光電変換装置にとって有害な物質が蓄積されやすく、光電変換装置の性能低下を招く。すなわち、不純物F等の光電変換装置にとって有害な物質が蓄積されやすい凹部12aが多く形成されると光電変換装置の性能が低下する。したがって、有害な物質がたまりやすい凹部12aをできるだけ少なくすることにより、光電変換装置の劣化を低減させて、効率を向上させることができる。
しかしながら、この凹部12bが少なすぎる場合、すなわち、凸部12bの輪郭線の長さ(周囲長)を、この輪郭線で囲まれた面積で除した値が10μm/μmよりも小さい場合、図5に示すように、劣化後効率は従来のものと略等しくなり、劣化後効率は必ずしも向上しないことがわかる。
これは、太陽光(波長が0.3〜1.5μm程度)の散乱効果が低下するために、入射光の光路長が小さく、有効に光電変換装置の内部で吸収されず、却って光電変換装置の電池特性が劣化するためである。
また、凸部12bの輪郭線、すなわち、凹部12aの平面視形状は、略円形(円形に近い形状)を有するように形成させることが望ましい。言い換えれば、凸部12bの半径をできるだけ大きく、かつ単純な形状とすることが望ましい。
凹部12aの平面視形状をこのような形状とすることにより、不純物Fがたまりやすい凹部12aを最小にすることができ、光電変換装置の電池特性の劣化を低減させて、効率をさらに向上させることができる。
このように、凹部12bの占める割合は、第1透明電極12の結晶粒(凸部)密度や結晶粒面積でも概算できるが、同じ密度・面積でも複雑に入り組んだ粒界をもつ結晶で構成された第1透明電極12の方が太陽電池特性を悪化させるため、本実施形態のように、透明導電膜上の凹部の占める割合の指標として、凸部12bの輪郭線の長さ(周囲長)を、この輪郭線で囲まれた面積で除した値を用いることは妥当といえる。
このようにして製造された製品のすべて、あるいは各ロットから無作為に抽出された少なくとも一つの製品について第1透明電極12のテクスチャ構造を検査して、その結果、凸部12bの周囲を取り囲む、凹部12aを結ぶ無端の線の長さを、凹部12aを結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積で除した値が、10μm〜20μm/μmとなっているもの、あるいはその製品が含まれていたロットを合格品とし、それ以外のもの、あるいはその製品が含まれていたロットのすべてを不合格品とすることもできる。
これにより、光劣化を低減させるとともに、光電変換効率の向上を図ることができる光電変換装置のみが合格品として出荷されることとなり、製品の品質および信頼性を一定以上に維持することができる。
次に、本発明による光電変換装置の第2実施形態について説明する。本実施形態は、前述した第1実施形態と第1透明電極12の成膜のさせ方、すなわち、テクスチャ構造の形成のさせ方が異なり、その他の構成および製造方法は前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態では、凸部12bの数密度が、4〜12個/μmとなるように、透明絶縁性基板11上に第1透明電極12が成膜制御される。
これにより、第1実施形態と同様、不純物Fがたまりやすい凹部12aを少なくすることができ、太陽電池特性の劣化を低減させて、効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では凸部12bの数密度に依存しているため、凹部12aの平面視形状は上述したような略円形に限定されるものではなく、たとえば、図4に示すような多角形に近い形状となっている可能性もある。
このようなテクスチャ構造を有する光電変換装置の性能試験結果を図7に示す。
図7は、縦軸に劣化後効率(相対値)を示し、横軸に凸部12bの数密度(1/μm)を示している。なお、試験は光電変換装置に模擬太陽光(スペクトル:AM−1.5、照射強度:100mW/cm、照射温度25℃)をその透明絶縁性基板側から入射し、劣化後効率を評価した。
図7において、縦軸の値が1.00、横軸の値が13近辺にあるデータは、比較のために示した従来の光電変換装置のデータである。図7から分かるように、凸部12bの数密度が、4〜12個/μmとなるようにテクスチャ構造を形成させることにより、従来のものよりも劣化後効率を向上させることができる。
その理由は第1実施形態のところで述べた理由と同じであるので、ここではその説明を省略する。
このようにして製造された製品のすべて、あるいは各ロットから無作為に抽出された少なくとも一つの製品について第1透明電極12のテクスチャ構造を検査して、その結果、凸部12bの数密度が、4〜12個/μmとなっているもの、あるいはその製品が含まれていたロットを合格品とし、それ以外のもの、あるいはその製品が含まれていたロットのすべてを不合格品とすることもできる。
これにより、光劣化を低減させるとともに、光電変換効率の向上を図ることができる光電変換装置のみが合格品として出荷されることとなり、製品の品質および信頼性を一定以上に維持することができる。
本発明による光電変換装置の第3実施形態について説明する。本実施形態は、前述した実施形態と第1透明電極12の成膜のさせ方、すなわち、テクスチャ構造の形成のさせ方が異なり、その他の構成および製造方法は前述した実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態では、凸部12bの周囲を取り囲む、凹部12aを結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差が、0.04〜0.18となるように、透明絶縁性基板11上に第1透明電極12が成膜制御される。
これにより、前述した実施形態と同様、不純物Fがたまりやすい凹部12aを少なくすることができ、太陽電池特性の劣化を低減させて、効率を向上させることができる。
このようなテクスチャ構造を有する光電変換装置の性能試験結果を図8に示す。
図8は、縦軸に劣化後効率(相対値)を示し、横軸に凸部12bの周囲を取り囲む、凹部12aを結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差を示している。なお、試験は光電変換装置に模擬太陽光(スペクトル:AM−1.5、照射強度:100mW/cm、照射温度25℃)をその透明絶縁性基板側から入射し、劣化後効率を評価した。
図8において、縦軸の値が1.00、横軸の値が0.22〜0.26にあるデータは、比較のために示した従来の光電変換装置のデータである。図8から分かるように、横軸に凸部12bの周囲を取り囲む、凹部12aを結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差が、0.04〜0.18となるようにテクスチャ構造を形成させることにより、従来のものよりも劣化後効率を向上させることができる。
その理由は第1実施形態のところで述べた理由と同じであるので、ここではその説明を省略する。
このようにして製造された製品のすべて、あるいは各ロットから無作為に抽出された少なくとも一つの製品について第1透明電極12のテクスチャ構造を検査して、その結果、凸部12bの周囲を取り囲む、凹部12aを結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差が、0.04〜0.18となっているもの、あるいはその製品が含まれていたロットを合格品とし、それ以外のもの、あるいはその製品が含まれていたロットのすべてを不合格品とすることもできる。
これにより、光劣化を低減させるとともに、光電変換効率の向上を図ることができる光電変換装置のみが合格品として出荷されることとなり、製品の品質および信頼性を一定以上に維持することができる。
本発明による光電変換装置の第4実施形態について説明する。本実施形態は、前述した実施形態と第1透明電極12の成膜のさせ方、すなわち、テクスチャ構造の形成のさせ方が異なり、その他の構成および製造方法は前述した実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態では、波長600〜1000nm、好ましくは波長800〜900nmで測定した分光ヘイズ率が、所定範囲内にくるように、透明絶縁性基板11上に第1透明電極12が成膜制御される。具体的には、波長800nmで測定した分光ヘイズ率が、2〜16%となるように、透明絶縁性基板11上に第1透明電極12が成膜制御される。すなわち、上述した第1実施形態ないし第3実施形態のいずれかのテクスチャ構造を有する第1透明電極12が、透明絶縁性基板11上に成膜制御される。
これにより、前述した実施形態と同様、不純物Fがたまりやすい凹部12aを少なくすることができ、太陽電池特性の劣化を低減させて、効率を向上させることができる。
その理由は以下の通りである。上述した実施形態のところで述べたように、凸部(粒子)12bの大きさが光劣化に影響する。この粒子の大きさはヘイズ率との相関が高い。一方、太陽光の波長は0.3〜1.5μmなので、散乱光はこの波長範囲と同等の粒子の大きさを有するときに散乱光強度が最も大きくなる。
したがって、光劣化に影響を及ぼす粒子の大きさを考慮して、600nm〜1000nm(0.6μm〜1.0μm)、好ましくは800nm〜900nm(0.8μm〜0.9μm)の範囲で分光ヘイズ率を測定するのが効果的である。
また、600nmよりも小さい波長の分光ヘイズ率は、小さい粒子の散乱光強度を反映してしまうので好ましくない。したがって、可視光域(550nmあたり)に測定波長が設定されたヘイズメータでは、光劣化との相関が高いヘイズ率を得ることができない。
一方、1000nmを超える分光ヘイズ率は、散乱だけではなく屈折の影響が加味された値を得てしまうことになるので好ましくない。
このようにして製造された製品のすべて、あるいは各ロットから無作為に抽出された少なくとも一つの製品について第1透明電極12のテクスチャ構造を検査して、その結果、波長600〜1000nm、好ましくは波長800〜900nmで測定した分光ヘイズ率が、所定範囲内にくるように、より具体的には、波長800nmで測定した分光ヘイズ率が、2〜16%となっているもの、あるいはその製品が含まれていたロットを合格品とし、それ以外のもの、あるいはその製品が含まれていたロットのすべてを不合格品とすることもできる。
これにより、光劣化を低減させるとともに、光電変換効率の向上を図ることができる光電変換装置のみが合格品として出荷されることとなり、製品の品質および信頼性を一定以上に維持することができる。
なお、上述した光電変換装置の製造において第1透明電極12側からp型、i型、n型のアモルファスシリコン層13,14,15を順次成膜してpin構造としたが、本発明はこのようなものに限定されるものではなく、たとえば、図9〜図15に示すような構成を有するように製造することもできる。
図9に示す光電変換装置200は、透明絶縁性基板11側から光を入射するタイプでnip構造からなるアモルファスシリコン層10を具備してなるものである。
図9に示すように、白板ガラスからなる透明絶縁性基板11上に酸化錫からなる第1透明電極12を形成した。つづいて、この第1透明電極12上にn型アモルファスシリコン層15、i型アモルファスシリコン層14、p型アモルファスシリコン層13を積層した。ひきつづき、酸化亜鉛からなる第2透明電極16およびAgからなる裏面電極17を順次形成して図9に示す光電変換装置を製造した。
図10に示す光電変換装置300は、透明絶縁性基板11側から光を入射するタイプでpin構造からなるアモルファスシリコン層10とpin構造からなる多結晶シリコン層30とを具備してなるタンデム型の光電変換装置である。
図10に示すように、白板ガラスからなる透明絶縁性基板11上に酸化錫からなる第1透明電極12を形成した。続いて、この第1透明電極12上にp型シリコン層(アモルファスシリコン層)13、i型シリコン層(アモルファスシリコン層)14、n型シリコン層15を積層してpin構造のアモルファスシリコン層10を形成した。つづいて、このアモルファスシリコン層10上にp型多結晶シリコン層31、i型多結晶シリコン層32、n型多結晶シリコン層33を積層した。ひきつづき、酸化亜鉛からなる第2透明電極16およびAgからなる裏面電極17を順次形成して図10に示す光電変換装置を製造した。
図11に示す光電変換装置400は、透明絶縁性基板11側から光を入射するタイプでnip構造からなるアモルファスシリコン層10とnip構造からなる多結晶シリコン層30とを具備してなるタンデム型の光電変換装置である。
図11に示すように、白板ガラスからなる透明絶縁性基板11上に酸化錫からなる第1透明電極12を形成した。続いて、この第1透明電極12上にn型シリコン層(アモルファスシリコン層)15、i型シリコン層(アモルファスシリコン層)14、p型シリコン層(アモルファスシリコン層)13を積層してnip構造のアモルファスシリコン層10を形成した。つづいて、このアモルファスシリコン層10上にn型多結晶シリコン層33、i型多結晶シリコン層32、p型多結晶シリコン層31を積層した。ひきつづき、酸化亜鉛からなる第2透明電極16およびAgからなる裏面電極17を順次形成して図11に示す光電変換装置を製造した。
図12に示す光電変換装置500は、第2透明電極21側から光を入射させるタイプであって、アモルファスシリコン層10がpin構造を具備してなる光電変換装置である。
まず、光透過を有する白板ガラスからなる透明絶縁性基板11上にNi、Al又はAgの1層又は複数層からなる裏面電極18および酸化亜鉛(ZnO)からなる第1透明電極19を形成した。つづいて、第1透明電極19上にp型アモルファスシリコン層13、i型アモルファスシリコン層14、n型アモルファスシリコン層15を積層した。ひきつづき、n型アモルファスシリコン層15に酸化インジウムからなる第2透明電極21を形成し、さらに第2透明電極21上に取出電極22を形成して図12に示す光電変換装置を製造した。
図13に示す光電変換装置600は、第2透明電極21側から光を入射させるタイプであって、アモルファスシリコン層10がnip構造を具備してなる光電変換装置である。
まず、光透過を有する白板ガラスからなる透明絶縁性基板11上にNi、Al又はAgの1層又は複数層からなる裏面電極18および酸化亜鉛(ZnO)からなる第1透明電極19を形成した。つづいて、第1透明電極19上にn型アモルファスシリコン層15、i型アモルファスシリコン層14、p型アモルファスシリコン層13を積層した。ひきつづき、p型アモルファスシリコン層13上に酸化インジウム(ITO)からなる第2透明電極21を形成し、さらに第2透明電極21上に集電電極22を形成して図13に示す光電変換装置を製造した。
図14に示す光電変換装置700は、第2透明電極21側から光を入射するタイプでpin構造からなるアモルファスシリコン層10とpin構造からなる多結晶シリコン層30とを具備してなるタンデム型の光電変換装置である。
まず、光透過を有する白板ガラスからなる透明絶縁性基板11上にNi、Al又はAgの1層又は複数層からなる裏面電極18および酸化亜鉛(ZnO)からなる第1透明電極19を形成した。つづいて、透明電極19上に、p型シリコン層(多結晶シリコン層)31、i型シリコン層(多結晶シリコン層)32、n型シリコン層(多結晶シリコン層)33を積層してpin構造の多結晶シリコン層30を形成した。多結晶シリコン層30の形成は、主としてシランの水素希釈率を増加させることにより行った。 次に、多結晶のn型シリコン層33上にp型アモルファスシリコン層13、i型アモルファスシリコン層14、n型アモルファスシリコン層15を積層した。
ひきつづき、n型シリコン層15上に酸化インジウムからなる第2透明電極21を形成し、さらに第2透明電極21上に集電電極22を形成して図14に示す光電変換装置を製造した。
図15に示す光電変換装置800は、第2透明電極21側から光を入射するタイプでnip構造からなるアモルファスシリコン層10とnip構造からなる多結晶シリコン層30とを具備してなるタンデム型の光電変換装置である。
まず、光透過を有する白板ガラスからなる透明絶縁性基板11上にNi、Al又はAgの1層又は複数層からなる裏面電極18および酸化亜鉛(ZnO)からなる第1透明電極19を形成した。つづいて、第1透明電極19上にn型多結晶シリコン層33、i型多結晶シリコン層32、p型多結晶シリコン層31を積層した。
次に、多結晶のp型シリコン層31上に、n型シリコン層(アモルファスシリコン層)15、i型シリコン層(アモルファスシリコン層)14、p型シリコン層(アモルファスシリコン層)13を積層してnip構造のアモルファスシリコン層10を形成した。
ひきつづき、p型シリコン層13上に酸化インジウムからなる第2透明電極21を形成し、さらに第2透明電極21上に集電電極22を形成して図15に示す光電変換装置を製造した。
これら図9〜図15に示すような光電変換装置200,300,400,500,600,700,800をそれぞれ製造するときにも、第1透明電極12,19が、前述した第1実施形態から第4実施形態の少なくともいずれか一つのテクスチャ構造を有するように成膜制御することにより、光電変換装置の光劣化を低減させるとともに、光電変換効率の向上を図ることができる。
本発明による光電変換装置の一実施形態を示す断面模式図である。 図1の要部拡大図である。 図2に示す第1透明電極の多結晶シリコン層側の表面を斜め上方から見た要部斜視図である。 図2および図3に示した凸部のうちの一つを示す平面図である。 第1実施形態の光電変換装置の劣化後効率と、凸部の輪郭線の長さ(周囲長)を、この輪郭線で囲まれた面積で除した値との関係を示すグラフである。 テクスチャ構造の凹部(谷部)に不純物がたまりやすいことを説明するための要部拡大断面図である。 第2実施形態の光電変換装置の劣化後効率と、凸部の数密度との関係を示すグラフである。 第3実施形態の光電変換装置の劣化後効率と、凸部の周囲を取り囲む、凹部を結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差との関係を示すグラフである。 透明絶縁性基板側から光を入射するタイプでnip構造からなる多結晶シリコン層を具備してなる光電変換装置の断面模式図である。 透明絶縁性基板側から光を入射するタイプでpin構造からなる多結晶シリコン層とpin構造からなるアモルファスシリコン層とを具備してなるタンデム型の光電変換装置の断面模式図である。 透明絶縁性基板側から光を入射するタイプでnip構造からなる多結晶シリコン層とnip構造からなるアモルファスシリコン層とを具備してなるタンデム型の光電変換装置の断面模式図である。 第2透明電極側から光を入射させるタイプであって、多結晶シリコン層がpin構造を具備してなる光電変換装置の断面模式図である。 第2透明電極側から光を入射させるタイプであって、多結晶シリコン層がnip構造を具備してなる光電変換装置の断面模式図である。 第2透明電極側から光を入射するタイプでpin構造からなる多結晶シリコン層とpin構造からなるアモルファスシリコン層とを具備してなるタンデム型の光電変換装置の断面模式図である。 第2透明電極側から光を入射するタイプでnip構造からなる多結晶シリコン層とnip構造からなるアモルファスシリコン層とを具備してなるタンデム型の光電変換装置の断面模式図である。
符号の説明
10 アモルファスシリコン層
11 透明絶縁性基板(絶縁性基板)
12 第1透明電極(第1電極)
12a 凹部
12b 凸部
13 p型シリコン層(アモルファスシリコン層)
14 i型シリコン層(アモルファスシリコン層)
15 n型シリコン層(アモルファスシリコン層)
16 第2透明電極(第2電極)
17 裏面電極(第2電極)
31 p型シリコン層(多結晶シリコン層)
32 i型シリコン層(多結晶シリコン層)
33 n型シリコン層(多結晶シリコン層)
100 光電変換装置
200 光電変換装置
300 光電変換装置
400 光電変換装置
500 光電変換装置
600 光電変換装置
700 光電変換装置
800 光電変換装置

Claims (9)

  1. 絶縁性基板上に、第1電極と、p型シリコン層、n型シリコン層およびi型シリコン層からなるpin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層と、第2電極とを少なくとも順次積層してなるとともに、前記第1電極の前記アモルファスシリコン層側の面が微細な凹部および凸部を有するテクスチャ構造とされた光電変換装置であって、
    前記凸部の周囲を取り囲む、前記凹部を結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差が、0.04〜0.18であることを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を積層して2層構造とすることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を2層積層して3層構造とすることを特徴とする請求項1または2に記載の光電変換装置。
  4. 絶縁性基板上に、第1電極と、p型シリコン層、n型シリコン層およびi型シリコン層からなるpin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層と、第2電極とを少なくとも順次積層してなるとともに、前記第1電極の前記アモルファスシリコン層側の面が微細な凹部および凸部を有するテクスチャ構造とされた光電変換装置の製造方法であって、
    前記絶縁性基板上に前記第1電極を成膜する際、前記凸部の周囲を取り囲む、前記凹部を結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差が、0.04〜0.18となるように成膜制御することを特徴とする光電変換装置の製造方法。
  5. 前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を積層して2層構造とすることを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置の製造方法。
  6. 前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を2層積層して3層構造とすることを特徴とする請求項4または5に記載の光電変換装置の製造方法。
  7. 絶縁性基板上に、第1電極と、p型シリコン層、n型シリコン層およびi型シリコン層からなるpin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層と、第2電極とを少なくとも順次積層してなるとともに、前記第1電極の前記アモルファスシリコン層側の面が微細な凹部および凸部を有するテクスチャ構造とされた光電変換装置の検査方法であって、
    前記絶縁性基板上に前記第1電極を成膜した後、前記テクスチャ構造を観察し、その結果、前記凸部の周囲を取り囲む、前記凹部を結ぶ無端の線で囲まれた領域の面積の標準偏差が、0.04〜0.18となっているものを合格品とし、それ以外のものを不合格品とすることを特徴とする光電変換装置の検査方法。
  8. 前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を積層して2層構造とすることを特徴とする請求項7に記載の光電変換装置の検査方法。
  9. 前記第1電極または前記第2電極と、前記pin構造またはnip構造のアモルファスシリコン層との間に、pin構造またはnip構造の多結晶シリコン層を2層積層して3層構造とすることを特徴とする請求項7または8に記載の光電変換装置の検査方法。
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