JP2007311373A - 露光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 露光装置の精度を低下させることなく露光装置の稼働率を向上させることができる露光方法を提供する。
【解決手段】 基板と共に該基板を処理するジョブが露光装置に送られ、前記ジョブに基づき前記基板にパターンを露光する露光方法において、前記露光装置の装置情報を記憶する記憶ステップ(S18)と、前記露光装置を調整する調整ステップ(S20)と、前記装置情報に応じて前記調整ステップ(S20)を省略して、前記ジョブに基づき前記基板に前記パターンを露光する露光ステップ(S29)とを含む。
【選択図】 図3

Description

この発明は、半導体素子、液晶表示素子等のマイクロデバイスをリソグラフィ工程で製造するための露光装置を用いた露光方法に関するものである。
液晶表示素子等を製造するリソグラフィ工程においては、マスク上に形成されたパターンを、表面にレジスト(感光剤)が塗布された感光性基板(プレート等)上に投影光学系を介して転写する投影露光装置が使用されている(例えば、特許文献1参照)。投影露光装置においては、高い露光精度を維持するために、例えば投影光学系の光学特性等のさまざまな計測及び調整を行う必要がある。
特開平7−57986号公報
ところで、投影露光装置の露光精度を維持するための計測及び調整は、露光装置の露光処理を停止させて行う必要があり、露光装置の稼働率の低下等の問題が生じていた。
この発明の課題は、露光装置の精度を低下させることなく露光装置の稼働率を向上させることができる露光方法を提供することである。
この発明の露光方法は、基板(P)と共に該基板(P)を処理するジョブが露光装置(EX)に送られ、前記ジョブに基づき前記基板(P)にパターンを露光する露光方法において、前記露光装置(EX)の装置情報を記憶する記憶ステップ(S18)と、前記装置情報を用いて前記露光装置(EX)を調整する調整ステップ(S20)と、前記装置情報に応じて前記調整ステップ(S20)を省略して、前記ジョブに基づき前記基板(P)に前記パターンを露光する露光ステップ(S29)とを含むことを特徴とする。
この発明の露光方法によれば、装置情報に応じて調整ステップによる露光装置の調整を省略して露光を行うことができるため、露光装置の稼働率を向上させることができる。また、露光装置が稼動を休止している間等の露光装置の空時間に露光装置の調整やメンテナンスを行うことができるため、露光装置の空時間を有効に利用することができ、かつ露光精度を低下させることなく露光装置の稼働率を向上させることができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態にかかる露光装置について説明する。図1は実施の形態にかかる露光装置の概略を示す斜視図、図2は概略構成図である。図1及び図2に示すように、露光装置EXは、パターンが形成されているマスクMを載置するマスクステージMSTと、感光性基板Pを載置する基板ステージPSTと、マスクMを露光光ELで照明する照明光学系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンを感光性基板P上に投影する投影光学系PLと、露光処理の制御を行う制御装置CONTとを備えている。
この実施の形態においては、投影光学系PLは、投影領域を分割して投影する複数(この実施の形態においては11個)の投影光学ユニットPLa〜PLkを有している。また、照明光学系ILは、各投影光学ユニットPLa〜PLkに対応して複数(この実施の形態においては11個)の照明光学ユニット(図示せず)を有している。
この露光装置EXは、投影光学系PLに対してマスクM(マスクステージMST)と感光性基板P(基板ステージPST)とを相対的に所定の方向に走査させて露光する走査型露光装置、所謂マルチレンズスキャン型露光装置である。なお、以下の説明においては、投影光学系PLの光軸方向をZ方向、Z方向に垂直な方向でマスクM及び感光性基板Pの同期移動方向をX方向、Z方向とX方向と直交する方向をY方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりのそれぞれの方向をθX、θY及びθZとする。
照明光学系ILは、図示していないが、各投影光学ユニットPLa〜PLkに対応する複数の照明光学ユニットを備えて構成されている。照明光学系ILから射出された露光光ELは、マスクMを照明する。マスクMの走査方向両側(±X側)には、複数のマークを有するマーク形成領域27,28が設けられている。マーク形成領域27,28には、Y方向に所定の間隔で並ぶ複数のマーク(図示せず)が形成されている。マーク形成領域27,28上に形成されているマークは、投影光学系PLの光学特性を調整するキャリブレーションに用いられる。
マスクMを載置するマスクステージMSTは移動可能に構成されており、一次元の走査露光を行うべくX方向への長いストロークと、走査方向と直交するY方向への所定距離のストロークとを有している。図2に示すように、マスクステージMSTにはマスクステージ駆動部MSTDが接続されている。マスクステージMSTは、マスクステージ駆動部MSTDの駆動により、X方向及びY方向に移動する。マスクステージ駆動部MSTDは、制御装置CONTにより制御されている。
また、露光装置EXは、図1に示すように、マスクステージMSTのX方向における位置を検出するXレーザ干渉計1xと、マスクステージMSTのY方向における位置を検出するYレーザ干渉計1yとを備えている。Xレーザ干渉計1xは、X移動鏡2xにレーザ光を照射してX移動鏡2xとの距離を検出する。Yレーザ干渉計1yは、Y移動鏡2yにレーザ光を照射してY移動鏡2yとの距離を検出する。制御装置CONTは、レーザ干渉計1x,1yの検出結果に基づいて、マスクステージ駆動部MSTDを制御することによりマスクステージMSTを所望の位置に設定する。
マスクMを通過した露光光ELは、投影光学ユニットPLa〜PLkのそれぞれに入射する。投影光学ユニットPLa〜PLkは、マスクMの照明領域に存在するパターン像を感光性基板Pに投影露光するものであり、各照明光学ユニットに対応して設けられている。図1に示すように、複数の投影光学ユニットPLa〜PLkのうち、投影光学ユニットPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLkがY方向に配列されており、また投影光学ユニットPLb,PLd,PLf,PLh,PLjがY方向に配列されている。
図2に示すように、投影光学ユニットPLjは、シフト調整機構5、二組の反射屈折型光学系10,20、像面調整機構6、図示しない視野絞り、スケーリング調整機構7を備えている。なお、他の投影光学ユニットPLa〜PLi,PLkも投影光学ユニットPLjと同一の構成である。
マスクMを通過した光束は、シフト調整機構5に入射する。シフト調整機構5は、Y軸まわりに回転可能に設けられた平行平面ガラス板5Aと、X軸まわりに回転可能に設けられた平行平面ガラス板5Bを備えている。平行平面ガラス板5Aはモータ等の駆動装置5AdによりY軸まわりに回転し、平行平面ガラス板5Bはモータ等の駆動装置5BdによりX軸まわりに回転する。平行平面ガラス板5AがY軸まわりに回転することにより感光性基板P上におけるマスクMのパターン像はX方向にシフトし、平行平面ガラス板5BがX軸まわりに回転することにより感光性基板P上におけるマスクMのパターンの像はY方向にシフトする。駆動装置5Ad,5Bdは、制御装置CONTにより制御されている。
シフト調整機構5を通過した光束は、1組目の反射屈折型光学系10に入射する。反射屈折型光学系10は、直角プリズム11、レンズ12、凹面鏡13を備え、マスクMのパターンの中間像を形成する。直角プリズム11はZ軸まわりに回転可能に構成されており、モータ等の駆動装置11dによりZ軸まわりに回転する。直角プリズム11がZ軸まわりに回転することにより感光性基板P上におけるマスクMのパターンの像はZ軸まわりに回転する。即ち、直角プリズム11はローテーション調整機構として機能する。駆動装置11dは、制御装置CONTにより制御されている。反射屈折型光学系10の中間像が形成される位置には、図示しない視野絞りが配置されている。視野絞りは、感光性基板P上に投影される投影領域を形成する。視野絞りの開口を通過した光束は、像面調整機構6に入射する。
像面調整機構6は、反射屈折光学系10の中間像が形成される位置またはその近傍に設置され、投影光学系PLjの結像位置を調整する。像面調整機構6は、第1光学部材6A、第2光学部材6B,第1光学部材6A及び第2光学部材6Bを相対的に移動する駆動装置6Ad,6Bdを備えている。第1光学部材6A及び第2光学部材6Bは、くさび状に形成されており、一対のくさび型光学部材を構成している。駆動装置6Ad,6Bdにより第1光学部材6A及び第2光学部材6Bを相対的にX方向にスライドさせることにより、投影光学系PLjの像面位置がZ方向に移動する。駆動装置6Ad,6Bdは、制御装置CONTにより制御されている。像面調整機構6を通過した光束は、2組目の反射屈折型光学系20に入射する。
反射屈折型光学系20は、反射屈折型光学系10と同様の構成を有している。反射屈折光学系20を通過した光束は、スケーリング調整機構7を通過し、感光性基板P上にマスクMのパターンの像を形成する。スケーリング調整機構7は、レンズ及び駆動装置7dを備えている。駆動装置7dによりレンズをZ方向に移動させることにより、マスクMのパターンの像の倍率(スケーリング)を調整することができる。駆動装置7dは、制御装置CONTにより制御されている。
このように、各投影光学ユニットPLa〜PLkは、照明光学ユニットから射出しマスクMを通過した複数の露光光ELを通過させ、感光性基板PにマスクMのパターン像を投影する。
基板ステージPSTは、一次元の走査露光を行うべく、X方向に長いストロークと、走査方向と直交するY方向にステップ移動するための長いストロークとを有している。図2に示すように、基板ステージPSTには基板ステージ駆動部PSTDが接続されている。基板ステージPSTは、基板ステージ駆動部PSTDの駆動により、X方向、Y方向、Z方向、θX、θY、θZ方向に移動する。基板ステージ駆動部PSTDは、制御装置CONTにより制御されている。
図1に示すように、露光装置EXは、基板ステージPSTのX方向における位置を検出するXレーザ干渉計3xと、基板ステージPSTのY方向における位置を検出するYレーザ干渉計3yとを備えている。Xレーザ干渉計3xは、X移動鏡4xにレーザ光を照射してX移動鏡4xとの距離を検出する。Yレーザ干渉計3yは、Y移動鏡4yにレーザ光を照射してY移動鏡4yとの距離を検出する。制御装置CONTは、レーザ干渉計3x,3yの検出結果に基づいて、基板ステージ駆動部PSTDを制御することにより基板ステージPSTを所望の位置に設定する。
また、基板ステージPSTの−X側の所定位置には、Y方向に沿って延在する基準指標板29が設けられている。基準指標板29は、投影光学ユニットPLa〜PLkのキャリブレーションを行う際に用いられる。基準指標板29には、投影光学系PLを介して投影される像の基準となる基準マーク(図示せず)が形成されている。マスクMに設けられているマークと基準指標板29に設けられている基準マークの相対的な位置関係を投影光学系PLを介して測定することにより、投影光学ユニットPLa〜PLkの像回転シフトなどを計測することができる。
また、基準指標板29の下方には、基板ステージPSTに埋設されるように、基準マークを通過した光を受光することにより、基準マークを計測するAIS受光系60が設けられている。AIS受光系60は、レンズ系61、レンズ系61を介した光を受光するCCDからなる撮像素子62を備えている。AIS受光系60による計測結果は、制御装置CONTに対して出力される。
また、制御装置CONTには、記憶装置70が接続されている。記憶装置70は、露光装置EXの装置情報、例えばAIS受光系60により計測された投影光学系PL(投影光学ユニットPLa〜PLk)の光学特性(以下、基準光学特性という。)、露光装置EXの調整項目等が記憶されている。
この実施の形態にかかる露光装置EXにおいては、高い露光精度を維持するための調整、例えば、基板ステージPSTの真直度キャリブレーション、投影光学系PLの光学特性の調整、各種センサ(図示せず)の再現性チェック、各部材の清掃及びメンテナンス等のさまざまな調整を行う。従来の露光装置においても、これらの調整は高い露光精度を維持するために実行しなければならないタスクであったが、露光装置の露光処理を停止して行う必要があり、露光装置の稼働率を低下させていた。しかしながら、この実施の形態にかかる露光装置EXにおいては、装置の稼動状況を記録した露光装置の稼動記録に基づき、露光処理が行われる可能性が低い時間帯に上述の各種調整を行うことができるため、露光装置の稼働率を低下させることなく高い露光精度を維持することができる。
以下、この実施の形態にかかる露光装置EXを用いた露光方法(調整方法)について図3に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、制御装置CONTは、感光性基板が搬入されない、露光処理の終えた感光性基板が搬出されない、または感光性基板の処理単位であるロットの露光処理が終了した等により露光処理がストップした際の時刻(空時間発生時刻)を記憶装置70に記憶させる(ステップS10)。即ち、制御装置CONTは、露光が実施されていない空時間の発生時刻を記憶装置70に記憶させる。
次に、制御装置CONTは、空時間が発生してから所定時間(例えば、約2分)経過するまでに、感光性基板を処理する露光ジョブを受信した場合(ステップS11、No)、露光処理を開始する(ステップS29、露光ステップ)。一方、空時間が発生してから感光性基板を処理する露光ジョブが受信されず所定時間が経過した場合には(ステップS11、Yes)、露光装置EXの装置情報の計測を開始する(ステップS12、計測ステップ)。即ち、露光装置EXの装置情報として、例えば投影光学ユニットPLa〜PLkの光学特性(結像特性及び照明特性)をAIS受光系60を用いて計測する。
具体的には、制御装置CONTは、マスクステージ駆動装置MSTDに対して制御信号を出力し、マスクステージ駆動装置MSTDを駆動させることによりマスクステージMSTを移動させて、マーク形成領域27または28を照明光学系ILを介した光が照射される位置に配置する。また、同様に、基板ステージ駆動装置PSTDに対して制御信号を出力し、基板ステージ駆動装置PSTDを駆動させることにより基板ステージPSTを移動させて、基準指標板29を投影光学ユニットPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLkを介した光が照射される位置に配置する。
制御装置CONTは、照明光学系ILでマスク形成領域27または28に形成されているマークを照明する。マークを通過した光は、投影光学ユニットPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLkを介して、基準指標板29上に形成されている基準マークを通過し、AIS受光系60のレンズ61を通過して、撮像素子62に導かれる。撮像素子62による計測結果は、制御装置CONTに対して出力される。同様に、マスク形成領域27または28に形成されているマークを通過し、投影光学ユニットPLb,PLd,PLf,PLh,PLjを介して、基準指標板29上に形成されている基準マークを通過し、AIS受光系60のレンズ61を通過した光を撮像素子62により計測する。
ここで、制御装置CONTは、露光装置EXの装置情報を計測中に、感光性基板を処理する露光ジョブを受信した場合(ステップS13、Yes)、露光装置EXの装置情報を計測を続行するか否かを判断する(ステップS14、判断ステップ)。例えば、露光装置EXの装置情報を前回計測してからの時間経過が少なく、前回計測した露光装置EXの装置情報から露光装置EXの調整が必要でないと判断された場合、露光装置EXの装置情報の計測を中断して(ステップS14、No)、露光処理を開始する(ステップS29、露光ステップ)。また、計測中の露光装置EXの装置情報に応じた露光装置EXの調整の有効期間が切れていない場合、計測中に露光装置EXの装置情報に応じた露光装置EXの調整の優先度が低い場合についても、露光装置EXの装置情報の計測を中断して、露光処理を開始する。
なお、図4の表に示すように、調整項目(基板ステージPSTの真直度キャリブレーション、投影光学系PLの光学特性の調整、各種センサの再現性チェック、各部材の清掃及びメンテナンス等)毎の優先度、有効期間、実施予定時間、前回の処理時刻が、露光装置EXの装置情報として予め記憶装置70に記憶されている。優先度とは、有効期間が経過した調整項目が複数存在する場合、調整を行う優先順位を示すものである。この実施の形態においては、図4の表に示すように、優先度として調整項目毎に1〜3までの番号を付すことにより、調整を行う優先順位を示している。優先度1は優先度が高く、優先度2は普通、優先度3は優先度が低いことを示している。例えば、調整項目A,Bの有効期間が切れている場合、優先度1の調整項目Aは、優先度3の調整項目Bより先に調整が行われる。また、有効期間とは、前回調整が行われてからその調整の効果を維持することができる期間のことである。また、実施予定時間とは調整を行う際に要する処理時間のことであり、前回の処理時刻とは前回調整を行った時刻のことである。
また、例えば、計測中の露光装置EXの装置情報に応じた露光装置EXの調整の有効期間が切れている場合、計測中に露光装置EXの装置情報に応じた露光装置EXの調整の優先度が高い場合、露光装置EXの装置情報の計測を続行して(ステップS14、Yes)、露光処理を開始させずに装置情報の計測を終了させる(ステップS16)。一方、制御装置CONTは、露光装置EXの装置情報を計測中に、感光性基板を処理する露光ジョブを受信しなかった場合(ステップS13、No)、露光装置EXの装置情報の計測を終了させる(ステップS16)。このようにして計測された露光装置EXの装置情報を記憶装置70に記憶させる(ステップS18、記憶ステップ)。
次に、制御装置CONTは、ステップS18において記憶装置70に記憶された露光装置EXの装置情報から、露光装置EXの調整が必要か否かを判断する(ステップS19)。例えば、ステップS18において記憶装置70に記憶された投影光学ユニットPLa〜PLkの光学特性から、投影光学ユニットPLa〜PLkの光学特性の調整が必要か否かを判断する。
ステップS19において露光装置EXの調整が必要であると判断された場合には、露光装置EXの調整を行う(ステップS20)。一方、ステップS19において露光装置EXの調整が必要でないと判断された場合には、露光装置EXの調整を省略する。
図5は、露光装置の各種調整を行うための方法について説明するためのフローチャートである。まず、図5に示すように、空時間の継続時間を算出する(ステップS30)。具体的には、制御装置CONTは、露光処理を行う稼働状況等の稼動記録、または露光処理を実施していない空時間(発生時刻及び継続時間)を記憶装置70に記憶させており、この記憶されている稼動記録または空時間を用いて露光処理を実施していない時間の規則性を求める。例えば、空時間の発生が午前8時であり、毎日午前8時〜11時までは露光処理を実施していないという規則性を有している場合には、空時間の継続時間が3時間であると推定する。このように、所定の時間帯、所定の曜日、1ヶ月に一度以上の所定の日等で露光処理を実施していない時間に所定の規則性を有している場合には、その規則性から空時間の継続時間を推定する。
次に、今回実施していない調整項目(基板ステージPSTの真直度キャリブレーション、投影光学系PLの光学特性の調整、各種センサの再現性チェック、各部材の清掃及びメンテナンス等)があるか否かを判別する(ステップS31)。今回実施していない調整項目があると判別された場合には、その中で有効期間が切れた調整項目があるか否かを判別する(ステップS32)。なお、上述したように、調整項目、及び調整項目毎の優先度、有効期間、実施予定時間、前回の処理時刻(図4参照)は記憶装置70に記憶されている。
ステップS32において有効期間が切れた調整項目がないと判別された場合には、今回実施していない調整項目の中で、有効期間が短く、かつ実施予定時間が空時間の継続時間より短い調整項目を選択し、選択された調整項目の調整タスクを実行する(ステップS37)。
一方、ステップS32において有効期間が切れた調整項目があると判別された場合には、その有効期間が切れた調整項目の中で優先度が高い調整項目、即ち優先度1の調整項目があるか否かを判別する(ステップS33)。
ステップS33において優先度1の調整項目がないと判別された場合には、優先度2の調整項目があるか否かを判別する。優先度2の調整項目があると判別された場合には、優先度2の調整項目の中で、実施予定時間が空時間の継続時間より短い調整項目を割り当て(割り当てステップ)、割り当てられた調整項目の調整タスクを実行する(ステップS38、調整ステップ)。優先度2の調整項目がないと判別された場合には、優先度3の調整項目の中で、実施予定時間が空時間の継続時間より短い調整項目を割り当て(割り当てステップ)、割り当てられた調整項目の調整タスクを実行する(ステップS38、調整ステップ)。
一方、ステップS33において優先度1の調整項目があると判別された場合には、優先度1の調整項目の中で処理時間が最も長い調整項目を割り当て(ステップS34、割り当てステップ)、割り当てられた調整項目の調整タスクを実行する(ステップS35、調整ステップ)。例えば、投影光学ユニットPLaの光学特性(結像特性)の調整を行う場合、まず、制御装置CONTは、ステップS13において記憶された投影光学ユニットPLaの光学特性から、投影光学ユニットPLaの像回転シフト量などを算出する。そして、算出結果からシフト調整機構5、直角プリズム11、像面調整機構6、スケーリング調整機構7の少なくとも1つの補正量を算出する。そして、駆動装置5Ad,5Bd、駆動装置11d、駆動装置6Ad,6Bd、駆動装置7dの少なくとも1つを介して、算出された補正量だけシフト調整機構5、直角プリズム11、像面調整機構6、スケーリング調整機構7を駆動させる。
また、照明光学系ILを構成する光源から射出される光の量の調整、光源からマスクMの間の光路中のいずれかに照明光の照度ムラを補正するための補正フィルタの挿入、ブラインドの開口部の大きさの調整等を行うことにより、投影光学ユニットPLa〜PLkの光学特性(照明特性)の調整を行うことができる。
次に、ステップS35、ステップS37、ステップS38において調整タスクが実行された調整項目の有効期間を更新する(ステップS36)。即ち、制御装置CONTは、調整タスクの実行がされた後を基準とする有効期間を記憶装置70に記憶させる。
制御装置CONTが感光性基板を処理する露光ジョブの受信をしない間、ステップS31〜ステップS38の動作を繰り返す。一方、調整タスクが実行されている最中、すべての調整タスクを終了後、またはステップS19において調整が必要でないと判別された後に制御装置CONTが感光性基板を処理する露光ジョブを受信した場合、(ステップS21)、まず、制御装置CONTは、空時間終了時刻を記憶装置70に記憶させる(ステップS22)。ステップS10において記憶された空時間発生時刻と、ステップS22において記憶された空時間終了時刻は、空時間の継続時間の算出に用いられる。
次に、制御装置CONTは、現在調整タスクが実行されているか否かを判別する(ステップS23)。現在調整タスクが実行されていないと判別された場合には、受信した露光ジョブに基づいて露光処理を開始する(ステップS29、露光ステップ)。一方、現在調整タスクが実行されていると判別された場合には、実行されている調整タスクの調整項目の優先度が2または3であるか否かを判別する(ステップS24)。調整項目の優先度が2または3であると判別された場合には、現在実行されている調整タスクを中止する(ステップS28)。このとき、記憶装置70に記憶されている露光装置EXの装置情報に基づいて露光装置EXを調整前の装置状態にほぼ戻す。例えば、投影光学ユニットPLa〜PLkの光学特性の調整が行われていた場合には、投影光学ユニットPLa〜PLkの光学特性を調整前の光学特性にほぼ戻す。また、図5のフローチャートに示すステップS36において更新された有効期間も調整前の有効期間に戻す。そして、受信した露光ジョブに基づいて露光処理を開始する(ステップS29、露光ステップ)。
一方、調整項目の優先度が2または3でない、即ち優先度が1であると判別された場合には、現在実行されている調整タスクを続行する(ステップS25)。そして、調整が終了した後(ステップS26)、実施予定時間を更新する(ステップS27)。即ち、制御装置CONTは、調整に要した時間(処理時間)を実施予定時間として記憶装置70に記憶させる。例えば、実施予定時間として当初予定していた時間よりも処理時間が短い場合や長い場合に、この実際の処理時間を実施予定時間として更新することにより、より正確な実施予定時間とすることができる。そして、次回の調整時に露光処理が行われない空時間の継続時間と更新された実施予定時間から、調整項目の割り当てを行うことができる。そして、受信した露光ジョブに基づいて露光処理を開始する(ステップS29、露光ステップ)。
この実施の形態にかかる露光方法によれば、調整タスクに応じて露光装置の調整を省略して露光を行うことができるため、露光装置の稼働率を向上させることができる。また、露光装置が稼動を休止している間等の露光装置の空時間に露光装置の調整やメンテナンスを行うことができるため、露光装置の空時間を有効に利用することができ、かつ露光精度を低下させることなく露光装置の稼働率を向上させることができる。
なお、この実施の形態においては、調整項目毎に優先度1〜3(高〜低)を定めているが、露光処理中あるいは調整中に突然の精度悪化により早急に調整を行う必要がある調整項目が発生した場合には、その調整項目を優先度1よりも優先して調整を行う優先度0に設定し、割り込んで調整を行うようにしてもよい。この場合、調整を完了した際には、再度割り込み調整を行わないように元の優先度の設定に戻す必要がある。
実施の形態にかかる露光装置の構成を示す図である。 実施の形態にかかる投影光学ユニットの構成を示す図である。 実施の形態にかかる露光方法について説明するためのフローチャートである。 実施の形態にかかる露光装置の各種調整項目の優先度、有効期間等を示す表である。 実施の形態にかかる露光装置の調整方法について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1x,1y,3x,3y…レーザ干渉計、27,28…マーク形成領域、29…基準指標板、EX…露光装置、IL…照明光学系、M…マスク、MST…マスクステージ、PL…投影光学系、PLa〜PLk…投影光学ユニット、P…感光性基板、PST…基板ステージ。

Claims (15)

  1. 基板と共に該基板を処理するジョブが露光装置に送られ、前記ジョブに基づき前記基板にパターンを露光する露光方法において、
    前記露光装置の装置情報を記憶する記憶ステップと、
    前記装置情報を用いて前記露光装置を調整する調整ステップと、
    前記装置情報に応じて前記調整ステップを省略して、前記ジョブに基づき前記基板に前記パターンを露光する露光ステップと
    を含むことを特徴とする露光方法。
  2. 前記露光装置が前記調整ステップ実施の際、前記露光ステップは、前記装置情報に応じて前記調整ステップを中断するとともに、前記記憶ステップで記憶された前記装置情報に基づいて、前記露光装置を前記調整ステップ前の装置状態にほぼ戻して露光することを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  3. 前記露光装置が前記調整ステップ実施の際、前記露光ステップは、前記装置情報に応じて前記調整ステップを継続するとともに、該調整ステップ後、前記ジョブに基づき前記基板に前記パターンを露光することを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  4. 前記露光ステップの前に前記装置情報を計測する計測ステップと、
    前記計測ステップにより計測された前記装置情報と、前記記憶ステップにより記憶されている前記装置情報とを比較し、前記調整ステップを実施するかどうかを判断する判断ステップと
    を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の露光方法。
  5. 前記調整ステップは、前記露光ステップが完了後もしくは実施されていない時間に、ほぼ定期的に実施されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の露光方法。
  6. 前記調整ステップは、複数の調整項目を含むと共に、前回の調整ステップを実施してからの経過時間に基づいて前記複数の調整項目のうち少なくとも一つを選択して実施することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の露光方法。
  7. 前記調整ステップは、複数の調整項目を含むと共に、該複数の調整項目毎に優先度、調整後の有効期間、調整処理時間の少なくとも一つの要件に基づいて、前記複数の調整項目の前記調整タスクの割り当てを行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の露光方法。
  8. 前記調整ステップは、過去の処理時間を基に実施予定時間を更新することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の露光方法。
  9. 前記調整ステップは、前記基板に投影するパターンが形成されたマスク基板に形成されたマークを用いて調整することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の露光方法。
  10. 前記装置情報は、前記露光装置に設けられた投影光学系の光学特性であり、
    前記計測ステップは、前記光学特性を計測することを特徴とする請求項4乃至請求項9の何れか一項に記載の露光方法。
  11. 前記記憶ステップは、複数の前記投影光学系の前記光学特性をそれぞれ記憶することを特徴とする請求項10記載の露光方法。
  12. 前記光学特性は、前記投影光学系の結像特性と照明特性との少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項10または請求項11記載の露光方法。
  13. 前記調整ステップは、前記基板の処理単位であるロットの露光ステップが終了し、さらに所定時間経過後に実行されることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の露光方法。
  14. 前記調整ステップは、主に前記露光ステップを含む前記基板の処理を行う稼動状況を記録した露光装置の稼動記録に基づき、前記露光ステップが実施される可能性の低い時間帯に実施されることを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れか一項に記載の露光方法。
  15. 前記記憶ステップは、前記露光装置が前記露光ステップを実施していない空き時間の発生時刻と継続時間とを記憶し、
    前記記憶ステップにおいて記憶された前記発生時刻と前記継続時間に基づいて、前記調整ステップで実施される前記調整タスクの割り当てを行う割り当てステップを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項14の何れか一項に記載の露光方法。
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