JP2007310109A - パウダーディスプレイ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】少量生産や多種にわたる形状への変化に対応でき、更に、様々なディスプレイを一体的に組み合わせることも簡単であり、様々な対応を可能とするディスプレイ商品を提供する。
【解決手段】各種形状の透明或いは半透明の有底容器11内に、粒径が0.01乃至10mmの顆粒状材料1と接着剤3のほかに、芳香・消臭剤8を固めた状態で詰め込み形成され、その上方部に各種ディスプレイが、その下端部が該顆粒状材料及び接着剤及び芳香・消臭剤に固定されている。
【選択図】図8
【解決手段】各種形状の透明或いは半透明の有底容器11内に、粒径が0.01乃至10mmの顆粒状材料1と接着剤3のほかに、芳香・消臭剤8を固めた状態で詰め込み形成され、その上方部に各種ディスプレイが、その下端部が該顆粒状材料及び接着剤及び芳香・消臭剤に固定されている。
【選択図】図8
Description
本発明は、顆粒状材料を固めたその上方部に各種ディスプレイを装着してなるパウダーディスプレイ及びその製造方法に関するものである。
飲食店、レストラン等の食品や飲料水等を販売する店舗或いは他の販売品の店舗 には、その店頭において当該食品や各種販売品等の見本品が飾られることが多い。この見本品には合成樹脂を利用して本物品にその外観を似せて製造した、当該本物品と見間違えるほど精巧なものが採用されている。
しかし、上記合成樹脂製品は、見本品を製造するために金型を造ったり、そうでない少量生産の場合においても木型や石膏型のような何等かの型を造る必要があった。更に、その型内に見本品となる合成樹脂や他の材料を流し込む必要があった。従って、極めて高価な見本品となり、多量生産を前提としない限り価格的に問題があった。
更に、従来のものは同一の見本品でもその形状を変化させるには他の見本品と同様、金型からその製品に合ったものを製造し直す必要があり、様々な多種に及ぶ形状にはとても対応しきれるものではなかった。また、他の商品と一体的に組合せる自由度も少なく、バラエティに富んだディスプレイ商品を製造することはできなかった。
更に、合成樹脂製品の場合、当該商品から長期間にわたって芳香・消臭機能のあるディスプレイ商品として製造することは困難であった。
特開2005−266439号公報
上記文献は、食品サンプルから香りが出ているように工夫しているが、該サンプルの下方部に水供給手段、香料液供給手段及び混合蒸気手段等よりなる香り付き蒸気発生装置を備えたもので、食品サンプルから香りが放出されているように見せかけているが、大掛かりな装置を必要とし、多くの様々な種類のサンプル品に対応できるものではなかった。
本発明は、上記各種欠点を解決したもので、少量生産や多種にわたる形状への変化に対応でき、更に、様々なディスプレイを一体的に組み合せることも簡単であり、様々な対応を可能とするディスプレイ及びその製造方法を提供するものである。
また、そのディスプレイに対して芳香・消臭機能を付与することもでき、多様性に富んだパウダーディスプレイ及びその製造方法を提供するものである。
本発明は、各種形状の透明或いは半透明の有底容器内に、粒径が0.01乃至10mmの顆粒状材料を接着剤により固めた状態で詰め込み形成され、その上方部に各種ディスプレイが、その下端部が該顆粒状材料及び接着剤に固定されてなるパウダーディスプレイを特徴とする。
また、各種形状の透明或いは半透明の有底容器内に、粒径が0.01乃至10mmの顆粒状材料、接着剤及び芳香・消臭剤とを固めた状態で詰め込み形成され、その上方部に各種ディスプレイが、その下端部が該顆粒状材料、接着剤及び芳香・消臭剤に固定されてなるパウダーディスプレイを特徴とする。
更に、各種形状の透明或いは半透明の有底容器内の底側より、粒径が0.01乃至10mmの顆粒状材料を接着剤により固めながら順次積層し、その上方部において食品サンプル或いは草木等のディスプレイを、その下端部が該顆粒状材料及び接着剤中に植え付けるようにして埋設或いは接着剤により表面側に固定することにより装着してなるパウダーディスプレイの製造方法を特徴とする。
また、各種形状の透明或いは半透明の有底容器内の底側より、粒径が0.01乃至10mmの顆粒状材料及び芳香・消臭剤とを接着剤により固めながら順次積層し、その上方部において食品サンプル或いは草木等のディスプレイを、その下端部が顆粒状材料、接着剤及び芳香・消臭剤中に植え付けるようにして埋設或いは接着剤により表面側に固定することにより装着してなるパウダーディスプレイの製造方法を特徴とする。
本発明は、容器及び顆粒状材料と接着剤をディスプレイの基材として採用することにより、様々な形状のディスプレイに対応することができ、各種ディスプレイを組み合わせたものを含め極めて安価なディスプレイを提供することが可能となった。
また、透明或いは半透明の様々な形状の据え付けや装飾等を考慮した既製品の容器や特別な形状に形成した容器等を採用することにより、変化に富んだ綺麗なディスプレイを提供することが可能となった。
更に、顆粒状材料とともに芳香・消臭剤を併用して各種形状に固めることにより、該ディスプレイから長期にわたって芳香を漂わせることを可能とした。
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1に示すものは、本発明のパウダーディスプレイの主たる材料となる顆粒状材料1、1´、1´´、1´´´を示している。(イ)は顆粒状の石1、(ロ)は顆粒状のセラミック1´、(ハ)は顆粒状の発泡ポリウレタン1´´、(ニ)は顆粒状の軽石1´´´等を示している。以下、それらを顆粒状材料1という。
上記顆粒状材料1は、0.01mm乃至10mm径の不定形材料のものが選ばれ、色はディスプレイとなる完成品に応じて各種のものが選定される。着色しても良い。表面周囲の形状は、それらを連結する接着剤とよくなじむものが良く、特に限定するものではない。
図2に示すように、上記顆粒状材料1を適宜形状の上方側が開口した有底容器2内に詰め込みながら接着剤3を付与することにより固定させる。該有底容器2としては、合成樹脂製やガラス製の透明、半透明或いは各種色や模様等をその側壁に設けたものを選定する。場合によってはアルミニウム製や鋼製等のものを選定することもできる。有底容器2は、既製品でも特別に製造しても良いが、下記するようにディスプレイによって商品を変化させることができるので同一形状の有底容器2を使用しても多様な商品を得ることが可能となる。
該接着剤3としては、PVAポリビニールアルコール、PEポリエチレン、WAX蝋、グリセリン、アルコール水、デンプン等の材料の中から1種或いは多種を選定したものが選ばれる。例えば、PVAの場合、5〜90%の間で希釈した材料を使用する。該接着剤3の付与としては、図2に示すように、顆粒状材料1を有底容器2内において順次積層しながらスプレー4からの接着剤3の吹き付けによって相互に連結する手段、或いは予め該顆粒状材料1の周囲に水溶性の非粘着性接着剤をまぶしておき、上記同様、該顆粒状材料1を積層しながらスプレー4からの水の吹き付けによって粘着機能が得られるようにしてそれら相互を接着する手段等を選定することができる。
上記有底容器2内の底側より該顆粒状材料1を積層しながら順次上方部へ向かって固定し、図3に示すように、その上方部に食品サンプル或いは草木等(以下、ディスプレイ5という)をその下端部が該顆粒状材料及び接着剤中に植え付けられるようにして埋設或いは接着剤により表面側に固定することにより装着する。埋設する場合、該ディスプレイ5は該有底容器2内の顆粒状材料1相互を連結している接着剤により強固に固定することが可能となる。
上記有底容器2の形状は、ディスプレイ5を装飾するにふさわしく、且つ設置や飾り付け等に安定した様々なものを選択することができ、且つその周囲側面に、図4に示すように、様々な色や模様を形成しておくこともでき、上記ディスプレイ5の装飾と相乗効果を出すことができる。
上記ディスプレイ5は、イチゴ、ブドウ、ミカン、バナナ、パン等の食品サンプル(一部本物品を含め食品サンプルという)の単品や組み合せ品或いはバラ、カーネーション、松、竹、梅等の草木の単品や組み合せ品、更に、上記食品に華やかさを出すために草木を組み合わせる等の様々な態様として飾り付けることができ、それらのものは本物品や合成樹脂、その他の材料での大量生産できるもの等を単独で或いは組み合せて使用するものである。
上記実施例1と同様の顆粒状材料1を、上記同様の接着剤3によって有底容器2内に固定させるが、その際、周囲に凹凸を有する形状の発泡ポリウレタンや軽石等の浸透性の良好な物質6に芳香・消臭材7を浸透させて芳香・消臭剤8を形成する。
上記周囲に凹凸を有する浸透性の良好な物質6の形状としては、図5に示すように、少なくとも本体の最大径の1/4前後の凹部をその中心部に向かって適数個形成したものが良い。図5のものは径の約1/3の凹部を中心部に向かって5箇所形成している。
また、芳香・消臭材7の浸透性の良好な物質6への浸透手段としては、図6に示すように、容器9内の液状芳香・消臭材7の中にドブ漬けするか、図7に示すように、スプレー10により吹き付ける等によって行なう。上記両者を併用してもよい。
上記浸透性の良好な物質6の周囲を凹凸形状とすることにより、図7に示すように、該凹部に芳香・消臭材7が入り込み、且つ該物質6全体を包み込むことになり、凸部側の芳香・消臭材7の効果が薄れても、凹部側に深く浸透している芳香・消臭材7が長期間にわたりその効果を奏することが可能となる。また、それらの効果が薄れても、次には該物質6中に浸透している芳香・消臭材7が凹部によって周辺長を長くされた側壁より放香されることになり、更なる長期間にわたる効果を奏することが可能となっている。
該芳香・消臭材7としては、ディスプレイ5として装着されるものに合わせた香りが放香されるものが選定される。材料としては合成樹脂によって合成したものや、草や葉等の自然品から製造したもの等が選定される。
図8は、有底容器11内に顆粒状材料1と接着剤3の他に、上記方法によって形成した芳香・消臭剤8を順次積層しながら固定し、その上方部に各種ディスプレイ5をその下端部が該顆粒状材料1、接着剤3及び芳香・消臭剤8中に植え付けるようにして埋設することにより装着した例を示している。
上記芳香・消臭剤8は、顆粒状材料1内に接着剤3により固定されるが、顆粒状材料1相互及び顆粒状材料1と芳香・消臭剤8或いは芳香・消臭剤8相互を連結する該接着剤3は、相互を連結するのみであり、全体がドブ漬け状態で全面が接合されることなくその相互間には隙間が生じており、該隙間から有底容器11内に固定されている芳香・消臭剤8から香りが放香されることになる、そして該接着剤3により隙間は狭くされており、放香は少しずつ長期にわたって放たれることになる。また、接着剤3の臭いは、接着剤3の種類によって選定された消臭効果のある消臭剤の消臭効果により消されることになる。
図9は、上記実施例或いは他の製造手段に基づく本発明の完成品の各種形状を示した斜視図である。図9のものは、透明或いは半透明の有底容器2内に顆粒状材料1を接着剤3によって固めたものの上方部にイチゴ、ブドウ、ミカン、サクランボ、お菓子等の食品サンプル品となるディスプレイを装着している。
図9の左上のディスプレイのように(図10のもの)、側壁側を偏平状にカットされた状態の有底容器2に透明か半透明の板状の表・裏板によって顆粒状材料1、接着剤3或いは芳香・消臭剤8をサンドイッチ状に挟持固定したもの、同図右上のディスプレイのように(図11のもの)、顆粒状材料1、接着剤3或いは芳香・消臭剤8が埋設された略V字形の偏平状カット状の有底容器2を湾曲状の板体により表・裏面からサンドイッチ状に挟持固定したもの等を製造することができ、且つそれらのものは必要に応じて板体の表・裏面や周縁部に各種形状の凹凸やカット、各種模様等を形成しておくことにより装飾効果を高めることができる。
1 顆粒状材料
2 有底容器
3 接着剤
4 スプレー
5 ディスプレイ
6 浸透性の良好な物質
7 芳香・消臭材
8 芳香・消臭剤
9 容器
10 スプレー
11 有底容器
2 有底容器
3 接着剤
4 スプレー
5 ディスプレイ
6 浸透性の良好な物質
7 芳香・消臭材
8 芳香・消臭剤
9 容器
10 スプレー
11 有底容器
Claims (4)
- 各種形状の透明或いは半透明の有底容器内に、粒径が0.01乃至10mmの顆粒状材料を接着剤により固めた状態で詰め込み形成され、その上方部に各種ディスプレイが、その下端部が該顆粒状材料及び接着剤に固定されてなることを特徴とするパウダーディスプレイ。
- 各種形状の透明或いは半透明の有底容器内に、粒径が0.01乃至10mmの顆粒状材料、接着剤及び芳香・消臭剤とを固めた状態で詰め込み形成され、その上方部に各種ディスプレイが、その下端部が該顆粒状材料、接着剤及び芳香・消臭剤に固定されてなることを特徴とするパウダーディスプレイ。
- 各種形状の透明或いは半透明の有底容器内の底側より、粒径が0.01乃至10mmの顆粒状材料を接着剤により固めながら順次積層し、その上方部において食品サンプル或いは草木等のディスプレイを、その下端部が該顆粒状材料及び接着剤中に植え付けるようにして埋設或いは接着剤により表面側に固定することにより装着してなることを特徴とするパウダーディスプレイの製造方法。
- 各種形状の透明或いは半透明の有底容器内の底側より、粒径が0.01乃至10mmの顆粒状材料及び芳香・消臭剤とを接着剤により固めながら順次積層し、その上方部において食品サンプル或いは草木等のディスプレイを、その下端部が顆粒状材料、接着剤及び芳香・消臭剤中に植え付けるようにして埋設或いは接着剤により表面側に固定することにより装着してなることを特徴とするパウダーディスプレイの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006138420A JP2007310109A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | パウダーディスプレイ及びその製造方法 |
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JP2006138420A JP2007310109A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | パウダーディスプレイ及びその製造方法 |
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JP2007310109A true JP2007310109A (ja) | 2007-11-29 |
Family
ID=38843031
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JP2006138420A Pending JP2007310109A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | パウダーディスプレイ及びその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012128213A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Kiyoshi Ichimura | 柑橘類模造品のカットモデル |
JP2015082030A (ja) * | 2013-10-23 | 2015-04-27 | 株式会社エビスサンプル | キウイフルーツ模造品のカットモデル、キウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法及び柑橘類模造品のカットモデルの製造方法 |
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2006
- 2006-05-18 JP JP2006138420A patent/JP2007310109A/ja active Pending
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JP2012128213A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Kiyoshi Ichimura | 柑橘類模造品のカットモデル |
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