JP2007309559A - 電気ヒータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極とチューブ部材の間の絶縁体を廃止可能とし、部品点数減によるコスト・組付工数の低減を図ること、発熱部材の薄型化による装置の小型化を図ること、エネルギ効率の向上を図ることができる電気ヒータ装置を提供すること。
【解決手段】発熱部材70が、シート状の第1・第2コンタクトシート73,74がPTC素子72を挟んだ状態で挿入された筒状のチューブ部材75を備え、チューブ部材75が、2分割された雄チューブ75a,雌チューブ75bを備え、各チューブ75a,75bの、係合フランジ75c,75dの間に、弾性部材79が介在された電気ヒータ装置であって、弾性部材79を絶縁性を有した素材により形成して、両コンタクトシート73,74とチューブ部材75との間の絶縁体を廃止した。
【選択図】図7

Description

本発明は、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子を熱源に備えた電気ヒータ装置に関する。
従来、通電により発熱するPTC素子およびこのPTC素子に通電を行う電極を備えた発熱部材を備え、この発熱部材が、シート状の2枚の電極が前記PTC素子を挟んだ状態で挿入された筒状のチューブ部材を備え、このチューブ部材が、2分割された分割チューブを備え、各分割チューブが、両分割チューブを合体させた状態で係合して両分割チューブが分割方向に相対変位するのを規制する係合フランジを備え、両係合フランジの間に、両係合フランジの間隔を拡げる方向に付勢する弾性部材が介在されている電気ヒータ装置が知られている(特許文献1参照)。
また、従来の電気ヒータ装置にあっては、一方の電極とチューブ部材との間に、絶縁体が介在されている。
特開平1−230204号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、チューブ部材と電極との間に絶縁体が介在されているため、部品点数が多くなり、コスト増・組付工数増を招くという問題、および発熱部材の厚さが厚くなって、装置の大型化を招くという問題を有していた。それに加えて、絶縁体を介在させている分だけ、チューブ部材への熱の伝達性能が悪化し、エネルギ効率の悪化を招くという問題があった。
本発明は、このような従来の問題に着目して成されたもので、電極とチューブ部材の間の絶縁体を廃止可能とし、部品点数減によるコスト・組付工数の低減を図ること、発熱部材の薄型化による装置の小型化を図ること、エネルギ効率の向上を図ることができる電気ヒータ装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、通電により発熱するPTC素子およびこのPTC素子に通電を行う電極を備えた発熱部材を備え、この発熱部材は、シート状の2枚の電極が前記PTC素子を挟んだ状態で挿入された筒状のチューブ部材を備え、このチューブ部材は、前記電極がPTC素子を挟む方向の正逆方向に2分割された分割チューブを備え、各分割チューブは、両分割チューブを合体させた状態で係合して両分割チューブが分割方向に相対変位するのを規制する係合フランジを備え、両係合フランジの間に、両係合フランジの間隔を拡げる方向に付勢して分割チューブ、電極、PTC素子の接触圧力を得る弾性部材が介在された電気ヒータ装置であって、前記弾性部材が絶縁性を有した素材により形成されていることを特徴とする電気ヒータ装置とした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電気ヒータ装置において、前記弾性部材には、前記分割チューブの分割方向に略直交する方向で、各係合フランジと、他方の係合フランジが形成されている分割チューブとの間に挿入されたリップ部が一体に形成されていることを特徴とする電気ヒータ装置とした。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電気ヒータ装置において、前記係合フランジには、両分割チューブが前記合体状態から前記分割方向と略直交する方向に相対変位したときに前記弾性部材と係合して、前記相対変位を規制する係合爪が形成されていることを特徴とする電気ヒータ装置とした。
本発明の電気ヒータ装置では、絶縁性を有する素材で弾性部材を形成したため、各分割チューブの電気極性を異ならせることができる。このため、各分割チューブに電極を直接接触させることが可能となり、電極と分割チューブとの間に介在させる絶縁体を廃止させることができる。
これにより、部品点数減によるコスト・組付工数の低減を図ること、発熱部材を薄型化して装置の小型化を図ること、電極と分割チューブとの間の熱伝達性能を向上させてエネルギ効率の向上を図ることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明では、両分割チューブを合体させた状態で、両分割チューブが分割方向と略直交する方向に相対変位したときには、弾性部材に一体に形成されたリップ部が、各係合フランジと他方の係合フランジが形成されている分割チューブとが接してショートするのを防止でき、絶縁性能を向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明では、両分割チューブを合体させた状態で、両分割チューブが分割方向と略直交する方向に相対変位したときには、係合フランジに形成した係合爪と弾性部材とが係合して、両分割チューブの相対変位が規制される。よって、分割チューブが分割方向と略直交方向に相対変位して、分割チューブどうしが接触してショートするのを防止でき、絶縁性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態の電気ヒータ装置は、通電により発熱するPTC素子(72)およびこのPTC素子(72)に通電を行う電極(73,74)を備えた発熱部材(70)を備え、この発熱部材(70)は、シート状の2枚の電極(73,74)が前記PTC素子(72)を挟んだ状態で挿入された筒状のチューブ部材(75)を備え、このチューブ部材(75)は、前記電極がPTC素子(72)を挟む方向の正逆方向に2分割された分割チューブ(75a,75b)を備え、各分割チューブ(75a,75b)は、両分割チューブ(75a,75b)を合体させた状態で係合して両分割チューブ(75a,75b)が分割方向に相対変位するのを規制する係合フランジ(75c,75d)を備え、両係合フランジ(75c,75d)の間に、両係合フランジ(75c,75d)の間隔を拡げる方向に付勢して分割チューブ(75a,75b)、電極(73,74)、PTC素子(72)の接触圧力を得る弾性部材(79)が介在された電気ヒータ装置であって、前記弾性部材(79)が絶縁性を有した素材により形成されていることを特徴とする電気ヒータ装置とした。
以下に、図1〜図18に基づいて、この発明の最良の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aについて説明する。
この実施例1の電気ヒータ装置Aは、図1に示す車両用空調ユニットACUに適用されている。
この車両用空調ユニットACUは、ユニットハウジング1の空気取入口1a側から順にブロワファン2、エバポレータ3、ヒータコア4を備えている。また、ヒータコア4の近傍に、エアミックスドア5が設けられ、このエアミックスドア5の開度を調節することで、エバポレータ3を通過した冷気と、ヒータコア4を通過した暖気との混合割合を任意に調節し、各吹出口1b,1c,1dからの吹出空気温度を調節可能に構成されている。
実施例1の電気ヒータ装置Aは、通電することで発熱するもので、ヒータコア4に並設され、ヒータコア4の発熱温度が不十分なときに通電されて発熱するようになっており、例えば、ディーゼル車など図外の推進装置の冷却水が比較的低い車両に用いられる。
以下に、実施例1の電気ヒータ装置Aの詳細について説明する。
図2に示すように、電気ヒータ装置Aは、ヒータ積層体10の長手方向(矢印CD方向)の両端部に、フロントハウジング20とエンドハウジング30とを装着して形成されている。
ヒータ積層体10は、3つのヒータユニット40,40,40を、その間に支持プレート50,50を介在させて上下(この図において矢印LD方向を以下、上下方向と称する)に積み重ね、さらに、その上下にエンドプレート60,60を装着して形成されている。
ヒータユニット40は、発熱部材70の上下に放熱フィン部材80,80を重ねて形成されている。
なお、放熱フィン部材80は、熱伝導性に優れた金属板材(例えば、アルミやアルミ合金製の板材)により図3に示すように波形状に形成されており、発熱部材70から伝達された熱を、矢印FL方向である幅方向に流れる空気に伝達する。
フロントハウジング20およびエンドハウジング30は、電気絶縁性および耐熱性に優れた素材、例えば、繊維強化PBT(Polybutylene terephthalate)などにより形成されている。この繊維強化PBTは、吸水率や熱膨張係数が低いため優れた寸法安定性を示し、また、電気絶縁性にも優れ、吸湿による電気特性の変化が小さく、絶縁破壊電圧が高いという特長を有している。
フロントハウジング20には、箱状の積層体差込部21とコネクタ接続部22とが形成されている。
積層体差込部21は、図11に示すように、ヒータ積層体10への装着時にヒータ積層体10の一端部を挿入する凹状の挿入用凹部21aが、ヒータ積層体10の積層方向(矢印LD方向)に長く形成されている。また、この挿入用凹部21aには、後述するチューブ差込溝20a、支持プレート差込溝20b、エンドプレート差込溝20c、プレート抜け止め爪20dが形成されている。
エンドハウジング30には、ヒータ積層体10への装着時にヒータ積層体10の他端部を挿入する凹状の挿入用凹部31aが、ヒータ積層体10の積層方向(矢印LD方向)に長く形成されている。また、この挿入用凹部31aには、後述するチューブ差込溝30a、支持プレート差込溝30b、エンドプレート差込溝30c、プレート抜け止め爪30dが形成されている。
また、フロントハウジング20において、 コネクタ接続部22には、電力を供給する図外のコネクタを差し込む差込用凹部22aが形成されている。なお、図14に示すように、積層体差込部21とコネクタ接続部22とは、縦壁23で仕切られているがその詳細については後述する。
次に、上述した発熱部材70、支持プレート50、エンドプレート60について順に詳細に説明する。
発熱部材70は、図4に示すように、ポジションフレーム71と、複数(本実施例1では4個)のPTC素子72と、第1コンタクトシート(電極)73および第2コンタクトシート(電極)74と、チューブ部材75を備えている。
ポジションフレーム71は、複数のPTC素子72を長手方向(矢印CD方向)に所定の間隔で並べて配置するもので、絶縁性および耐熱性に優れた素材(例えば、ポリアミドなど)によりプレート状に形成され、図5に示すように、PTC素子72の保持用の切欠部71a,71a,71a,71aが4箇所に形成されている。
さらに、ポジションフレーム71の長手方向の両端部には、上下1組の係合爪部材71b,71bが、一体に形成されている。なお、図6は、これら1組の係合爪部材71b,71bを拡大して示しており、ポジションフレーム71の本体から、上下方向にあらかじめ設定された間隔の隙間を空けて配置されている。そして、この隙間に両コンタクトシート73,74をそれぞれ挿入され、これにより、係合爪部材71b,71bが、各コンタクトシート73,74に対し、これらシート73,74がポジションフレーム71が積層方向(矢印LD方向)に離れる相対変位を規制するよう係合されている(図4参照)。
PTC素子72は、一般にPTC(Positive Temperature Coefficient)と称されるチタン酸バリウム(BaTiO3)を主成分とする半導体セラミックで、通電により発熱する特性を有している。なお、本実施例1では、図4に示すように、略長方形の板状に形成されており、ポジションフレーム71の切欠部71aに嵌めこまれて配置されている。
第1コンタクトシート73および第2コンタクトシート74は、図7に示すように、PTC素子72を上下から挟んで配置され、各コンタクトシート73,74を、それぞれ図外の電源のプラスとマイナスとに接続させることで、PTC素子72に通電する。
そこで、図外のコネクタに接続するために、図4に示すように、第1コンタクトシート73と第2コンタクトシート74とにおいて、フロントハウジング20が装着される側の端部には、それぞれ第1通電端子76と第2通電端子77とが一体に形成されている。
すなわち、図4(a)に示すように、第1コンタクトシート73の端部(フロントハウジング20が装着される側の端部)は、チューブ部材75の外方まで矢印CD方向に真っ直ぐに延在され、この部分に第1通電端子76が形成されている。
また、図4(b)に示すように、第2コンタクトシート74のフロントハウジング20が装着される側の端部においてチューブ部材75の外方に延在された部分に第2通電端子77が一体に形成されている。
さらに、第2通電端子77と第2コンタクトシート74との間には、折曲片(折曲部)77aが設けられている。この折曲片77aは、第2通電端子77と第1通電端子76との間隔を、図外のコネクタ側の端子間隔に一致させるべく第2通電端子77を折曲して形成したものである。したがって、本実施例1では、第2通電端子77は、基端側の折曲片77aと、先端側の端子部77bとにより側方から視て略L字の断面形状に形成され、折曲片77aの図において上下両端位置で略直角に折曲され、端子部77bは、第1通電端子76と略平行に延在されている。
上述した第1通電端子76は、全ての発熱部材70,70,70に設けられているのに対し、図4に示す形状の第2通電端子77は、図2において上から1番目と2番目の発熱部材70,70に設けられている。
そして、上から3番目の発熱部材70の第2コンタクトシート74の端部には、図8に示すように、その上に配置された第2通電端子77への圧接を目的とした圧接用通電端子78が設けられているが、その詳細については後述する。
また、両コンタクトシート73,74は、軽量化および小型化を目的として、その板厚が第1通電端子76および第2通電端子77の端子部77bの板厚の略1/2の厚さに形成されている。すなわち、第1通電端子76および第2通電端子77の端子部77bは、両コンタクトシート73,74の一般部を形成する部分を折り返して重ね合わせて形成されており、これにより、両通電端子76,77は、要求される板厚に形成されている。
なお、図8に示す圧接用通電端子78は、その全体が、第2コンタクトシート74の一般部と同じ板厚に形成されている。
チューブ部材75は、図7に示すように、上下方向に短い略長方形の筒状に形成され、雄チューブ(分割チューブ)75aと雌チューブ(分割チューブ)75bとに、PTC素子72を挟む方向(矢印LD方向)に2分割されている。
雌チューブ75bの開口縁には、係合フランジ75cが開口の内側に向けて折曲されている。
一方、雄チューブ75aの開口縁には、雌チューブ75bの開口の内側に挿入されて係合フランジ75cと略平行に対向される断面略コの字形状の係合フランジ75dが形成されている。
そして、雄チューブ75aの係合フランジ75dと、雌チューブ75bの係合フランジ75cとを上下方向に係合させた合体状態としたときに、チューブ部材75が筒状に形成される。
また、係合フランジ75cと係合フランジ75dとの間には、両フランジ75c,75dの間隔を拡げる方向に付勢する弾性部材79が圧入されている。この弾性部材79の圧入により発生する弾発力で、雄チューブ75aの一般部と雌チューブ75bの一般部との間隔が、矢印a,aに示すように狭まるよう付勢され、両チューブ75a,75b、両コンタクトシート73,74、PTC素子72の接触圧力が得られる。
弾性部材79は、樹脂あるいはゴムなどの絶縁性を有した弾性体により形成され、かつ、図7の要部の拡大図である図9に示すように、リップ部79a,79aが一体に形成されている。これらリップ部79a,79aは、各係合フランジ75c,75dの先端面と他方のチューブ75a,75bとの間に挿入され、両チューブ75a,75bが合体状態から分割方向と直交する方向(矢印FL方向)に相対変位したときに、各係合フランジ75c,75dの先端面と他方のチューブ75a,75bとが当接してショートするのを防止する。また、図において、係合フランジ75cの下面と、これに対向する雄チューブ75aとの間隔L1も、確実にショートを防止できる寸法が確保されている。
以上説明した構成の発熱部材70の両端部は、図10に示すエンドハウジング30に形成されたチューブ差込溝30aと、図11に示すフロントハウジング20に形成されたチューブ差込溝20a,20a,20aとに、それぞれ、その先端が図示を省略した溝底部に突き当たるまで差し込まれた状態で支持されている。
図2に戻り、支持プレート50は、ヒータユニット40とヒータユニット40との間で、上下に位置する放熱フィン部材80,80を支持する熱伝導性に優れた板材(例えば、アルミ・アルミ合金製の板)製のプレートである。
この支持プレート50は、図12に示すように帯板状に形成され、長手方向の両端部には、放熱フィン部材80の長手方向の位置を規制する位置規制爪50a,50aが上下に形成されている。
さらに、支持プレート50において、幅方向(矢印FL方向)の両端縁部には、放熱フィン部材80の幅方向の位置を規制する位置規制フランジ50b,50cが、それぞれ8枚ずつ形成されている。これらは、上方に折曲された位置規制フランジ50bと、下方に折曲された位置規制フランジ50cとが、長手方向で交互に配置され、かつ、矢印FL方向に重なるものは、その折曲方向が逆となるように配置されている。
この支持プレート50も、長手方向の両端部は、図10に示すエンドハウジング30に形成された支持プレート差込溝30bと、図11に示すフロントハウジング20に形成された支持プレート差込溝20bとに、それぞれ差し込まれて支持されている。
図2に戻り、エンドプレート60は、ヒータ積層体10の上下端縁を形成する帯板状の金属プレートであって、例えば、亜鉛メッキ鋼板により形成されている。
このエンドプレート60は、図13に示すように、矢印FL方向の両端縁部に放熱フィン部材80の矢印FL方向への相対移動を規制する位置規制フランジ60a,60aが形成された、略C形状の縦断面形状に形成されている。
また、エンドプレート60の長手方向の両端部には、一組の抜け止め用穴60bおよびフィン規制爪60cが形成されている。抜け止め用穴60bは、略長方形を成してエンドプレート60に穿設されている。
フィン規制爪60cは、位置規制フランジ60aの立ち上げ方向と同方向に切り起こされており、放熱フィン部材80の長手方向の端部に係合して、放熱フィン部材80が矢印CD方向に相対移動するのを規制する。
これらのエンドプレート60は、図10に示すエンドハウジング30に形成されたエンドプレート差込溝30cと、図11に示すフロントハウジング20に形成されたエンドプレート差込溝20cとに、それぞれ差し込まれている。そして、この差込状態で、エンドプレート60の抜け止め用穴60bに、図10に示すエンドハウジング30に形成されたプレート抜け止め爪30d、および図11に示すフロントハウジング20に形成されたプレート抜け止め爪20dが係合されることで、両ハウジング20,30に対してエンドプレート60が長手方向に相対移動するのが規制されている。
次に、上述した通電端子76,77および圧接用通電端子78と、フロントハウジング20との関係について説明する。
図14に示すように、積層体差込部21とコネクタ接続部22とを仕切る縦壁23に、各通電端子76,77を差し込む5個の端子挿通穴24,24,24,24,25が上下方向に並んで形成されている。
すなわち、前述したように、3本の発熱部材70のうち、上から3番目の発熱部材70は、図外のコネクタとの接続を目的とする第2通電端子77を有しないことから端子挿通穴24,25の総数は5個となっている。
これについて説明を加えると、図15に示すように、3本の発熱部材70のうち、上から3番目に配置された発熱部材70は、上から1番目および2番目の発熱部材70,70とは、上下が逆に配置され、この3番目の発熱部材70の圧接用通電端子78が、上から2番目の発熱部材70の第2通電端子77に圧接され、両者で1つに合体した接続通電端子778が形成されている。そして、図外のコネクタの接続時には、3本の第1通電端子76,76,76が、プラス、マイナスの一方の極性に接続され、第2通電端子77および接続通電端子778が、プラス、マイナスの他方の極性に接続され、圧接用通電端子78も、この第2通電端子77と同じ極性に接続される。
なお、接続通電端子778では、第2通電端子77がコネクタに接続される通電端子として機能するようになっている。
圧接用通電端子78は、図8に示すように、第1通電端子76から離れる方向に立ち上げられた立ち上げ部78aと、この立ち上げ部78aの先端において、第1通電端子76と略平行に延在された当接部78bとを備えた、略逆J形状に形成されている。
立ち上げ部78aは、図8(b)に示すように、第2コンタクトシート74に対して略直角の角度を成した状態では、当接部78bが、その上方に位置する第2通電端子77の端子部77bに圧接されるだけの長さに形成されている。また、立ち上げ部78aは、フロントハウジング20を装着する前の状態では、図8(a)に示すように、当接部78bが端子部77bに僅かに離れた近接状態となるようその傾斜角度θaが90度よりも小さな角度に設定されている。
当接部78bは、先端が端子挿通穴25まで達することのない長さに形成され、かつ、端子部77bに接触した際に、線接触状態となるように上方に凸となる湾曲形状に形成されている。
図14に戻り、フロントハウジング20の説明を続けると、フロントハウジング20の縦壁23の積層体差込部21において、上から4番目の端子挿通穴25の上側に受圧部としての受圧突片26が図中矢印CD方向に突出して形成され、かつ、その下方位置に押圧部材としての押圧変形用突片27が受圧突片26と略平行に突出して形成されている。
受圧突片26は、図8(b)に示す組付状態で、上から2番目の発熱部材70の第2通電端子77の端子部77bの上面に沿って配置されるよう形成され、かつ、先端下側に、斜め下向きのガイド面26aが形成されている。
なお、受圧突片26に隣接される端子挿通穴25を除いた他の端子挿通穴24には、積層体差込部21側の上下に、ガイド面24a,24aが形成されている。そして、受圧突片26に隣設される端子挿通穴25には、下側のみにガイド面25aが形成されている。
さらに、ヒータ積層体10には、図16に示すように、各発熱部材70のフロントハウジング20を装着する側の端部に、ストッパ部材90が装着されている。
このストッパ部材90は、両ハウジング20,30と同様に、繊維強化PBTなどのように、電気絶縁性および耐熱性に優れた素材により形成され、図17に示すように、3つの挟持部91,91,91を2本のロッド部92,92で結合した形状に一体に形成されている。
挟持部91は、挿入空間91aを挟んで上下に対向して配置された一対の挟持片91b,91bと、各挟持片91b,91bの一端を連続させた押え片91cと、が一体に形成された略コの字断面形状に形成されている。挿入空間91aは、発熱部材70の端部であって、チューブ部材75の先端から突出された部分、すなわち、ポジションフレーム71の上下両側に両コンタクトシート73,74が重なっている部分を挟持可能な間隔に形成されている。そして、各挟持片91bの先端部には、挿入空間91aに発熱部材70を挿入させた際に、発熱部材70の端縁に係合する係合爪91dが形成されている。
したがって、挿入空間91aに発熱部材70の端部を挿入させたときに、発熱部材70は、押え片91cと係合爪91d,91dとにより、幅方向(矢印FL方向)の相対移動が規制される。
ストッパ部材90のロッド部92は、断面が長方形の四角柱状に形成され、フロントハウジング20側を向く一側面には、挟持部91と面一に形成された平面状のストッパ面92aが形成されている。
ストッパ部材90は、図16に示すように各挟持部91に発熱部材70の端部を挿入させたチューブ装着状態において、挟持部91が、ポジションフレーム71の係合爪部材71bに、長手方向(矢印CD方向)で係合し、かつ、この状態で、ストッパ面92aが、第2通電端子77の折曲片77aに当接するよう形成されている。
次に、実施例1の電気ヒータ装置Aの組立手順を説明する。
まず、図外の治具などを用いて、下から順にエンドプレート60、放熱フィン部材80、発熱部材70、放熱フィン部材80、支持プレート50、放熱フィン部材80、発熱部材70、放熱フィン部材80、支持プレート50、放熱フィン部材80、発熱部材70、放熱フィン部材80、エンドプレート60と積み重ねてヒータ積層体10を形成する。
次に、このヒータ積層体10の一端に、図15に示すようにエンドハウジング30を装着し、その後、ヒータ積層体10の発熱部材70,70,70の他端に、ストッパ部材90を装着し、最後に、フロントハウジング20を装着して組み付けを終了する。
このフロントハウジング20の組み付け時に、図16において、上から3番目に示す発熱部材70の圧接用通電端子78は、接続通電端子778を構成する第2通電端子77に接触され、さらに、その接触圧力を高める変形が成される。
ここで、接続通電端子778における圧接用通電端子78の変形動作について説明を加える。
第2通電端子77の折曲片77aが略直角に立ち上げられているのに対し、この圧接用通電端子78の立ち上げ部78aは、当初の傾斜角度θaが、図8に示すように90度よりも小さな角度に形成されている。
すなわち、ヒータ積層体10の組付時には、各通電端子76,77は、フロントハウジング20の縦壁23に設けられた各端子挿通穴24,25の間隔と一致する間隔に配置される。このヒータ積層体10の組付状態において、立ち上げ部78aは傾斜角度θaで傾斜しており、圧接用通電端子78の当接部78bは、その上方に配置された第2通電端子77に近接されている。
この状態では、立ち上げ部78aは、弾性変形されていないことから、圧接用通電端子78の両側に配置される両通電端子76,77に対して、その間隔を拡げる弾性力が作用しないため、これらの通電端子76,77の間隔を、各端子挿通穴24,25の間隔に保持するための専用の工具や工程を必要としない。
そこで、図15に示すように、ヒータ積層体10の一端にエンドハウジング30を装着したら、次に、ヒータ積層体10の他端に、フロントハウジング20を矢印CD方向へ移動させながら装着する。
このとき、ヒータ積層体10から突出している各通電端子76,77を、フロントハウジング20の端子挿通穴24,25に挿通させるが、各通電端子76,77の位置と、各端子挿通穴24,25の位置とが、上下方向で多少ずれていても、各端子挿通穴24のガイド面24a,24aおよび端子挿通穴25のガイド面25aおよび受圧突片26のガイド面26aでガイドされて、スムーズに差し込まれる。
そして、各通電端子76,77を、端子挿通穴24,25に挿通させると、図8に示すように、押圧変形用突片27の先端面が、圧接用通電端子78の立ち上げ部78aを押し、その傾斜角度θaを立ち上げる方向に弾性変形させる。この弾性変形により圧接用通電端子78の当接部78bが、接続通電端子778を構成する第2通電端子77の端子部77bに圧接される。
さらに、この第2通電端子77の端子部77bの上側には、受圧突片26が当接状態で配置されているため、この圧接で第2通電端子77の端子部77bが変形するのが防止され、上記の圧接用通電端子78の変形ならびに圧接が確実に成される。
なお、押圧変形用突片27は、その矢印CD方向の寸法が、図8(b)に示す組付終了時に、圧接用通電端子78の傾斜角度θbが、略直角となる寸法に設定されている。
また、このとき、発熱部材70には、ストッパ部材90が装着されており、押圧変形用突片27から圧接用通電端子78に対する矢印CD方向への入力が、ストッパ部材90のストッパ面92aで受け止められ、圧接用通電端子78が、過大に変形することが防止される。ちなみに、ストッパ部材90への入力は、このストッパ部材90が係合された発熱部材70のポジションフレーム71がエンドハウジング30に突き当てられていることで、エンドハウジング30で受け止められる。
以上のようにして組み立てられた実施例1の電気ヒータ装置Aには、図外のコネクタが接続される。このコネクタの接続の際には、各通電端子76,77に対して矢印CD方向に入力を受ける。このとき、第1通電端子76は、第1コンタクトシート73と直線状に連続して形成されていることから、この入力は、他端のエンドハウジング30で受け止められる。
一方、第2通電端子77は、L字状に折曲された折曲片77aを有しており、第2通電端子77の端子部77bへの矢印CD方向への入力は、折曲片77aに対して立ち上げ角度を深くする方向に作用する。ここで、本実施例1では、第2通電端子77の折曲片77aの背面にストッパ部材90のストッパ面92aが接して設けられているため、折曲片77aに作用する力をストッパ部材90で受け止め、折曲片77aが変形するのが防止される。
これにより、第2通電端子77の折曲片77aの変形を原因とした接触不良の発生を防止できる。
以上説明したように、実施例1の電気ヒータ装置にあっては、3つの発熱部材70に設けられた合計6枚の第1・第2コンタクトシート73,74への電気的接続を、合計5本の第1・第2通電端子76,77で行うようにして、接続に要するスペースの小型化を図るとともに、各通電端子76,77間の距離を確保している。
さらに、第2通電端子77の数を減らすのにあたり、本実施例1では、上から3番目の発熱部材70の第2コンタクトシート74に、上から2番目の発熱部材70の第2通電端子77へ圧接させる圧接用通電端子78を設け、しかも、両者の圧接が、フロントハウジング20の装着作業に伴って成されるようにした。
このため、圧接用通電端子78と第2通電端子77とをあらかじめ溶接により接続させたり、両者を接続用の部品を用いて接続させたりする場合と比較して、作業工数や部品点数を減らして、作業性および経済性に優れる。
また、ヒータ積層体10を形成した時点で、圧接用通電端子78と第2通電端子77とを圧接させる場合と比較しても、専用の部品や手間を省くことができる。すなわち、ヒータ積層体10を形成した時点で、圧接用通電端子78と第2通電端子77とを圧接させる場合、図18(a)に示すように、本来、端子挿通穴24,24の間隔よりも広がっている第2通電端子77および第1接続用端子76の間隔を、同図(b)に示すように、端子挿通穴24,24の間隔に一致するように、圧接用通電端子78を弾性変形させることで圧接させる必要がある。この図18(b)に示す状態では、圧接用通電端子78を弾性変形させたことによる復元力で、これらを有した発熱部材70,70が離れようとするため、これを規制して圧接用通電端子78が弾性変形された状態に維持する専用の部品や工具が必要になるとともに、そのための作業が必要となる。
本実施例1では、フロントハウジング20の装着時に、この圧接用通電端子78を変形させることで圧接させるため、フロントハウジング20の装着前の時点で圧接用通電端子78の弾性変形状態を維持させることが不要であるため、このための専用部品や工具やその作業が不要で、作業性に優れ、かつ経済性にも優れる。
しかも、実施例1では、上述のように圧接用通電端子78の弾性変形は、その立ち上げ部78aの傾斜角度が大きくなる弾性変形でおこなうようにしたため、圧接用通電端子78が圧接された状態と圧接されない状態とが、フロントハウジング20の装着作業方向で形成することが容易となり、上述の作業性および経済性に優れる効果を、容易に発揮することができる。
加えて、実施例1では、フロントハウジング20の押圧変形用突片27が圧接用通電端子78を弾性変形させて、圧接用通電端子78が第2通電端子77に圧接されたときに、第2通電端子78の上面に沿って配置された受圧突片26が、この圧接力を受圧する。
よって、接続通電端子778の第2通電端子77が圧接用通電端子78の圧接力で変形するのを防止することができ、この変形を原因とする接触不良などの不具合の発生を防止することができる。
さらに、圧接用通電端子78は、他の通電端子76,77に比べて、板厚を薄く形成しているため、圧接用通電端子78を弾性変形させて圧接させる作業を容易に行うことができる。
また、実施例1では、筒状のチューブ部材75にプラス用およびマイナス用の第1・第2コンタクトシート73,74とPTC素子72とを挿入した発熱部材70を用い、PTC素子72の必要な電気的な接触は、この発熱部材70内で行うようにした。
したがって、放熱フィン部材80などの放熱用の部材を電極として用いるのに比べて、他の金属部材などが接触してショートなどが発生する不具合を回避しやすくなる。
また、チューブ部材75に第1・第2コンタクトシート73,74を挿入しているが、第2通電端子77をL字状に折曲させているため、両通電端子76,77どうしの接触による不具合が生じにくい。さらに、圧接用通電端子78との圧接が容易となるとともに、圧接用通電端子78の弾性変形代の確保も容易となる。
加えて、実施例1では、放熱フィン部材80の矢印FL方向の抜け止めは、図12に示す支持プレート50に形成された位置規制フランジ50b,50c、および図13に示すエンドプレート60の位置規制フランジ60a,60aにより行うようにして、発熱部材70には、熱交換する空気の流れを妨げるフランジを設けない構成とした。
このように、放熱フィン部材80の空気流との接触を妨げる構成が、放熱フィン部材80において熱源である発熱部材70から最も離れた部位に配置されており、放熱フィン部材80の熱源である発熱部材70に接している部位には、この空気流の妨げとなるものがない。
よって、放熱フィン部材80の抜け止め用のフランジを発熱部材70側に形成する場合と比較して、放熱フィン部材80の熱交換効率が向上する。
しかも、本実施例1では、支持プレート50に位置規制フランジ50b,50cを形成するのにあたり、フランジの起立方向を交互に形成したため、1枚の板材のプレス加工で、上下の両方に隣設される放熱フィン部材80,80の抜け止めを防止することができ、部品点数を削減して、軽量化およびコストダウンを図ることができる。
さらに、本実施例1では、発熱部材70にストッパ部材90を装着し、L字状に折曲された第2通電端子77および圧接用通電端子78の折曲片77aおよび立ち上げ部78aの裏面にストッパ面92aを当接あるいは近接させて配置した。これにより、圧接用通電端子78の圧接作業時、およびコネクタの接続作業時に、第2通電端子77および圧接用通電端子78に対して、矢印CD方向に荷重が入力されても、折曲片77aおよび立ち上げ部78aが過大に折り曲げられる変形が生じるのを防止できる。
よって、この変形により接続不良の発生を防止できる。特に、本実施例1では、軽量化のために、各コンタクトプレー73,74として、各通電端子76,77よりも板厚が薄いものを用いており、圧接用通電端子78の立ち上げ部78aの板厚が薄くなっているが、このような構成において特に有効となる。
しかも、ヒータ積層体10を組み付けた際に、3本の発熱部材70,70,70のフロントハウジング20側の端部の積層方向(矢印LD方向)の位置が、ストッパ部材90により位置決めされるようにした。このため、各通電端子76,77の間隔も、所定の間隔に保持され、これらの通電端子76,77を各端子挿通穴24,25に挿通させるのがスムーズになり、ストッパ部材90を設けない場合に比べて、フロントハウジング20の装着作業をスムーズに行うことができる。
また、本実施例1では、発熱部材70のチューブ部材75として、雄チューブ75aと雌チューブ75bとの2分割構造のものを用い、両チューブ75a,75bの間に介在されて付勢する弾性部材79を、絶縁性を有する素材で形成し、さらに、第1・第2コンタクトシート73,74を両チューブ75a,75bに直接接触させて、これらの少なくとも一方の間に介在させていた絶縁体を廃止した。
このため、発熱部材70の構成部品点数を抑えて、コストおよび組付工数の低減を図ることができる。
さらに、発熱部材70板厚(図7の寸法L2)を抑えて、発熱部材70ならびに電気ヒータ装置Aの薄型化を図ることができる。あるいは、装置が同じサイズであれば、放熱フィン部材80の寸法を相対的に大きくして、熱交換効率の向上を図ることができる。
加えて、第1・第2コンタクトシート73,74を両チューブ75a,75bに直接接触させたことにより、熱伝達性能を向上させてエネルギ効率の向上を図ることが可能となる。
また、接続通電端子778では、第2通電端子77のみを端子挿通穴25に挿通させるため、接続通電端子778の通電用の端子を、他の通電端子76,77と同じ板厚に形成でき、製造が容易となる。
次に、図19に基づいてこの発明の実施の形態の実施例2の電気ヒータ装置について説明する。なお、この実施例2は、実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施例1と同様の構成および作用効果については説明を省略する。
実施例1との相違点は、発熱部材270のチューブ部材275の構成が異なる。すなわち、図19は、発熱部材270の断面図であり、雄チューブ275aの係合フランジ275dの先端部には、両チューブ75a,75bが分割方向と直交する方向(矢印FL方向)に相対変位したときに弾性部材279と係合する係合爪275eが立ち上げられている。また、雌チューブ275bの係合フランジ275cの先端部にも、同様に、両チューブ75a,75bが分割方向と直交する方向(矢印FL方向)に相対変位したときに弾性部材279と係合する係合爪275fが立ち上げられている。
そして、弾性部材279は、両係合フランジ275c,275dと両係合爪275e,275fとで形成される略四角形状の空間内に配置されている。
したがって、雄チューブ275aと雌チューブ275bとが、分割方向に直交する幅方向(矢印FL方向)に相対変位した場合、図において左右に配置されている両弾性部材279の一方に、両係合爪275e,275fの一方が係合することで、その相対変位が規制され、両チューブ275a,275bが電気的に接触するが防止される。なお、弾性部材279は、実施例1と同様に絶縁性を有した素材で形成されている。
この実施例2では、弾性部材279にリップ部79aが形成されておらず、リップ部79aを係合フランジ275c,275dの先端と、これに対向する雄・雌チューブ275a,275bとの間に挿入させる作業が不要となり、作業性に優れる。
また、実施例2において、発熱部材270に関する作用効果以外は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1,2を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1,2では、ヒータ積層体10としてヒータユニット40を3段重ねして形成した例を示したが、2段重ねあるいは4段重ねなど3段以外の複数重ね合わせた構成としてもよい。
また、実施例1,2では、折曲部77aは、第2通電端子77と第2コンタクトシート73との間に形成した例を示したが、第1通電端子76と第1コンタクトシート73との間にも設けるようにしてもよい。
また、実施例1,2では、折曲部77aは、第2コンタクトシート74よりも板厚を厚く形成した第2通電端子77の端部に形成した例を示したが、必要な強度が得られるならば、板厚が薄い側の第2コンタクトシート74を形成する部分で形成してもよい。
また、実施例1,2では、圧接用通電端子78の接続相手である第2通電端子77として、L字形状に形成したものを示したが、接続相手の第2通電端子77は、第1通電端子76のような真っ直ぐな形状の通電端子としてもよい。
また、実施例1,2では、通電端子76,77は板状のものを示したが、これに限定されず、例えば、棒状などの他の形状に形成することもできる。
また、実施例1,2では、電極としての第1・第2コンタクトシート73,74を発熱部材70内に配置した例を示したが、本発明は、従来技術のように、放熱フィン部材80などの放熱部材を電極として用い、この放熱部材に通電端子一体的に接続した構成にも適用できる。
また、実施例1,2では、発熱部材70と発熱部材70との間には、放熱部材としての放熱フィン部材80を2つ配置した例を示したが、この放熱部材を1つとしてもよい。
また、実施例1,2では、支持プレート50に放熱フィン部材80の抜け止めを行う構成として、位置規制フランジ50b,50cを折曲して形成した例を示したが、これに限定されるものではなく、支持プレートとは別体の規制専用の部材を設けてもよい。例えば、図22のように、エンドプレートと同様に、両端縁部に長手方向の全長に亘る規制フランジ501aを有した部材501,502を2枚張り合わせて支持プレート500を形成してもよい。
また、実施例1,2では、ハウジング部材の押圧部材は、圧接用通電端子78を、装着時に弾性変形させて通電端子77に圧接させるものであれば、その形状は、実施例で示したものに限定されない。すなわち、実施例1の押圧変形用突片27のように、突片状のものに限らず、例えば、フロントハウジング(ハウジング部材)から山状に盛り上がった膨出形状などとしてもよい。同様に、ハウジング部材の受圧部も、実施例で示した受圧突片26のように突片状のものに限定されず、フロントハウジング(ハウジング部材)から山状に盛り上がった膨出部の一側に形成してもよい。
また、実施例1,2では、圧接用通電端子78は、略J形状に形成した例を示したが、これに限定されず、通電端子77に圧接されるものであれば、どのような形状に形成してもよい。
本発明の最良の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aが適用された車両用空調ユニットACUの構成の概略を示すに構成説明図である。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aを示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aに適用された放熱フィン部材80を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aに適用された発熱部材70の端部を示す斜視図であって、(a)は第2コンタクトシート74およびチューブ部材75を省略した状態を示し、(b)は両者を省略しない完成状態を示している。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aに適用されたポジションフレーム71を示す斜視図である。 前記ポジションフレーム71の端部を示す拡大図である。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aに適用された発熱部材70を示す断面図であり、(a)は全体の断面を示し、(b)はチューブ部材75のみを示している。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aの要部の動作を示す断面図であり、(a)はフロントハウジング20を装着する初期の状態を示し、(b)はフロントハウジング20の装着終了時を示している。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aに適用されたチューブ部材75の要部を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aに適用されたエンドハウジング30を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aに適用されたフロントハウジング20を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aに適用された支持プレート50を示す斜視図であり、(a)は全体を示し、(b)はその端部を示している。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aに適用されたエンドプレート60を示す斜視図であり、(a)は全体を示し、(b)はその端部を示している。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aに適用されたフロントハウジング20の縦断面図である。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aの組付作業の作業説明図である。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aのヒータ積層体10の要部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aに適用されたストッパ部材90を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の電気ヒータ装置Aの作用を説明するための比較例を示す断面図であり、(a)はフロントハウジング20の装着前の状態を示し、(b)はフロントハウジングの装着終了時を示している。 本発明の実施の形態の実施例2の電気ヒータ装置の要部を示す断面図であり、(a)は発熱部材270の断面図であり、(b)はその要部の拡大断面図である。
符号の説明
70 発熱部材
73 第1コンタクトシート(電極)
74 第2コンタクトシート(電極)
75 チューブ部材
75a 雄チューブ(分割チューブ)
75b 雄チューブ(分割チューブ)
75c 係合フランジ
75d 係合フランジ
79 弾性部材
79a リップ部
270 発熱部材
275 チューブ部材
275a雄チューブ(分割チューブ)
275b雌チューブ(分割チューブ)
275c係合フランジ
275d係合フランジ
275e係合爪
275f係合爪
279 弾性部材

Claims (3)

  1. 通電により発熱するPTC素子およびこのPTC素子に通電を行う電極を備えた発熱部材を備え、
    この発熱部材は、シート状の2枚の電極が前記PTC素子を挟んだ状態で挿入された筒状のチューブ部材を備え、
    このチューブ部材は、前記電極がPTC素子を挟む方向の正逆方向に2分割された分割チューブを備え、
    各分割チューブは、両分割チューブを合体させた状態で係合して両分割チューブが分割方向に相対変位するのを規制する係合フランジを備え、
    両係合フランジの間に、両係合フランジの間隔を拡げる方向に付勢して分割チューブ、電極、PTC素子の接触圧力を得る弾性部材が介在された電気ヒータ装置であって、
    前記弾性部材が絶縁性を有した素材により形成されていることを特徴とする電気ヒータ装置。
  2. 前記弾性部材には、前記分割チューブの分割方向に略直交する方向で、各係合フランジと、他方の係合フランジが形成されている分割チューブとの間に挿入されたリップ部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気ヒータ装置。
  3. 前記係合フランジには、両分割チューブが前記合体状態から前記分割方向と略直交する方向に相対変位したときに前記弾性部材と係合して、前記相対変位を規制する係合爪が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気ヒータ装置。
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