JP2007309490A - 既設流体管の流路切換弁設置工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弁箱の移動時における重量の軽減化と重心位置の低下及び弁箱から外方への張り出し量の減少化を促進して、流路切換弁の設置工事の作業性を改善する。
【解決手段】 既設流体管1に、内面に弁座18を形成してある流路切換弁Aの弁箱3を管軸芯X方向に摺動可能に装着し、この弁箱3の弁体挿入口部4に作業弁14を介して取付けた切断装置Bにより流体管1の一部を切断したのち、作業弁14に取付けた弁挿入機Gに保持されている弁体6を、弁箱3の内周面と流体管1の外周面との間に形成されている管外回動領域部分S1内に流体管1と非接触状態で挿入し、かつ、弁姿勢維持手段Cによって弁体6を挿入姿勢に維持するとともに、弁蓋5を弁箱3の弁体挿入口部4に固定連結し、作業弁14を撤去する。その後、流体管1の切断端面1aの一方が弁体回動領域S外に位置するまで、弁箱3を移動手段Dによって摺動操作したのち、弁箱3を既設流体管1に固定する。
【選択図】 図13

Description

本発明は、水道管等の既設流体管に、それの管軸芯に対して交差する方向に流体を分流案内する分岐管部と、この分岐管部の分岐管軸芯と既設流体管の管軸芯との交差箇所を支点として既設流体管の半径よりも大きな半径で回動する流路切換用の弁体とを備えた流路切換弁を、既設流体管内の流体の流れを維持したまま設置する工法に関する。
既設流体管内の流体の流れを維持したまま流路切換弁を設置する工法としては従来から種々の工法が提案されているが、そのうち、既設流体管に外装される弁箱の内面を弁座に利用する工法では、特許文献1に示すように下記の(a)〜(c)工程で流路切換弁が設置されている。
(a)既設流体管に、それの周方向に沿って脱着自在に固定連結される複数の分割弁ケースを備え、かつ、それの弁室内に臨む内面に前記弁体に対する弁座を形成してある流路切換弁の弁箱を、管軸芯方向に密封状態で摺動可能に装着し、この弁箱の弁体挿入口部に取付けられた作業弁に、既設流体管の外径よりも大なる切断口径の回転切断具及びこの回転切断具を収納可能な作業ケースを備えた切断装置を取付け、この切断装置の作業ケース内の回転切断具を開弁操作された作業弁及び弁体挿入口部を通して弁室内に送り込むことにより既設流体管の一部を分断状態で切断する。
(b)前記回転切断具を作業ケース内に引き上げて作業弁を閉弁操作したのち、既設流体管の切断端面の一方が、弁箱の胴部から管軸芯方向に延出される取付け筒部の一方に没入する状態にまで、前記弁箱を既設流体管の外周面に沿って摺動操作する。
(c)次に、前記作業弁から切断装置を撤去したのち、前記作業弁に、前記弁体及びこれの回転操作軸が貫通支持されている弁蓋を弁回転軸芯方向に沿って弁室側に送込み可能な送込み手段と、弁体及び弁蓋を収納可能な作業ケースとを備えた弁挿入機を密封状態で取付け、この弁挿入機の作業ケース内に保持された弁体を、開弁操作された作業弁及び弁体挿入口部を通して弁室内に挿入し、前記弁蓋を弁箱の弁体挿入口部に密封状態で固定連結したのち、前記作業弁を撤去するとともに弁箱を既設流体管に固定する。
特開平8−193686号公報
従来の流路切換弁設置工法では、切断装置による切断終了後に、前記作業弁に切断装置を取付けた嵩高いまま弁箱全体を既設流体管の外周面に沿って摺動させるため、移動させる総重量が大きくなるとともに、重心位置が高くなって安定性が低くなり、作業性が悪くなる問題がある。
また、弁箱を移動させる前に作業弁から切断装置を取り外すことが考えられるが、この場合で、弁箱の弁体挿入口部よりも外方に大きく張り出す作業弁は後の弁体挿入工程のために残置する必要があり、まだ作業性の面で改善の余地がある。
特に、前記回転切断具を収納可能な作業ケースと前記弁体及び弁蓋を収納可能な作業ケースとの一部又は全体の兼用化を図る場合では、作業弁に作業用ケースを装着したままで弁箱を移動させる必要がある。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、弁箱内の弁座が使用可能になってから弁体を挿入するという従来の技術常識を打破した合理的な改良により、弁箱の移動時における重量の軽減化と重心位置の低下及び弁箱から外方への張り出し量の減少化を促進して、流路切換弁の設置工事の作業性を大幅に改善することのできる既設流体管の流路切換弁設置工法を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、既設流体管に、それの管軸芯に対して交差する方向に流体を分流案内する分岐管部と、この分岐管部の分岐管軸芯と既設流体管の管軸芯との交差箇所を支点として既設流体管の半径よりも大きな半径で回動する流路切換用の弁体とを備えた流路切換弁を、既設流体管内の流体の流れを維持したまま設置する工法であって、下記(イ)〜(ハ)の工程を備えていることを特徴とする。
(イ)前記既設流体管に、それの周方向に沿って脱着自在に固定連結される複数の分割弁ケースを備え、かつ、それの弁室内に臨む内面に前記弁体に対する弁座を形成してある流路切換弁の弁箱を、管軸芯方向に密封状態で摺動可能に装着し、この弁箱の弁体挿入口部に作業弁を介して取付けられた切断装置の回転切断具を開弁操作された作業弁及び弁体挿入口部を通して弁室内に送り込むことにより既設流体管の一部を分断状態で切断する。
(ロ)前記切断装置が取り外された作業弁に、前記弁体及びこれの回転操作軸が貫通支持されている弁蓋を弁回転軸芯方向に沿って弁室側に送込み可能な送込み手段と、弁体及び弁蓋を収納可能なケースとを備えた弁挿入機を密封状態で取付け、この弁挿入機のケース内に保持された弁体を、弁室の弁体回動領域内における前記弁箱の内周面と既設流体管の外周面との間に形成されている管外回動領域部分内に既設流体管と非接触状態で挿入し、その挿入前を含む弁箱移動操作前において弁姿勢維持手段で弁体を挿入姿勢に維持するとともに、前記弁蓋を弁箱の弁体挿入口部に密封状態で固定連結したのち、前記作業弁を撤去する。
(ハ)前記既設流体管の切断端面の一方が弁体回動領域外に位置するまで、前記弁箱を移動手段によって既設流体管の外周面に沿って摺動操作したのち、弁箱を既設流体管に固定する。
上記特徴構成によれば、前記切断装置の回転切断具によって既設流体管の一部を切断した状態では、既設流体管の両切断端面が弁室内に突出して、弁箱の内面に形成された弁座が使用不能な状況にあるものの、弁体の回動領域のうち、前記弁箱の内周面と既設流体管の外周面との間に存在する管外回動領域部分に着目し、この管外回動領域部分内に既設流体管と非接触状態で挿入可能な大きさに形成された弁体を、弁挿入機の送込み手段によって弁室の管外回動領域部分内に既設流体管と非接触状態で挿入し、かつ、その弁体の挿入姿勢を弁姿勢維持手段によって確実に維持することにより、既設流体管の両切断端面の一方が弁体回動領域外に位置するまで、前記弁箱を移動手段によって既設流体管の外周面に沿って摺動操作しても、管外回動領域部分内に挿入された弁体と既設流体管の他方の切断端面等とが衝突して破損することはない。
それ故に、弁箱の摺動操作前において、弁体を弁室の管外回動領域部分内に既設流体管と非接触状態で挿入維持するとともに、弁蓋を弁箱の弁体挿入口部に密封状態で固定連結することができるから、切断装置又は弁挿入機のみならず、弁箱の弁体挿入口部の外方に大きく張り出す作業弁をも撤去することができる。
従って、弁箱内の弁座が使用可能になってから弁体を挿入するという従来の技術常識を打破し、弁座が使用不能な状況において存在する弁室内の管外回動領域部分を活用した合理的な改良により、弁箱の摺動操作時における重量の軽減化と重心位置の低下化及び弁箱から外方への張り出し量の減少化を促進して、流路切換弁の設置工事の作業性を大幅に改善することができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記弁姿勢維持手段が、前記弁蓋と弁体の回転操作軸との間に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、弁蓋に対する弁体の回転操作軸の相対回転を阻止する、或いは、その相対回転に回転抵抗を付与する弁姿勢維持手段を、弁蓋と弁体の回転操作軸との間を利用して簡単に構成することができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記移動手段が、既設流体管の切断残置管部に外装される弁箱の両取付け筒部の一方とこれに対応する一方の残置管部に脱着自在に外嵌固定される固定輪体とにわたって引寄せ機構又は押出し機構を設けることにより構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、弁箱を移動手段によって既設流体管の外周面に沿って摺動させる際、一方の切断残置管部に外嵌固定された固定輪体と弁箱の一方の取付け筒部との間に設けた引寄せ機構又は押出し機構により、弁箱を既設流体管の外周面に沿って確実、スムースに摺動させながらも、固定輪体と引寄せ機構又は押出し機構は弁体の摺動後に撤去することができるので、流路切換弁以外の構成部品が残置されることもない。
〔第1実施形態〕
図3〜図14は、既設流体管の一例である既設水道管の流路切換弁設置工法に用いられる流路切換弁Aを示し、これは、既設水道管1の切断除去予定箇所よりも少し広い領域を水密状態(密封状態)で囲繞する分割構造の作業用ハウジングを兼用構成し、かつ、既設水道管1の管軸芯Xに対して直交する方向に流体である上水を分流案内する分岐管部2を突設してある弁箱3と、該弁箱3の上部に形成された弁体挿入口部4を水密状態(密封状態)で閉止可能な弁蓋5と、前記分岐管部2の分岐管軸芯Yと既設水道管1の管軸芯Xとの交差点を弁回転軸芯Zとして既設水道管1の半径よりも大きな半径で回動する流路切換用の弁体6とが備えられている。
前記弁箱3は、図3〜図7に示すように、前記弁体6を収納可能な弁室7を形成する円筒状の弁箱本体8のうち、既設水道管1の管軸芯X方向で相対向する側壁部に、該弁箱本体8内において不断水状態のまま切断装置Bの回転切断具の一例であるホールソー40で切断分離された既設水道管1の両切断残置管部(切断前は切断残置予定管部と称する)1Aに対して連通状態で外嵌装着される取付け筒部10とが同軸芯状態で連設されているとともに、前記弁箱本体8の分岐軸芯Y方向で相対向する一方の側壁部には、分岐管部2を水密状態で嵌合固定可能な接続筒部11が連設されている。
また、前記弁箱3は、既設水道管1の管軸芯X又はその近傍を通る仮想水平面で二分割されていて、既設水道管1の切断除去予定管部(切断後は切断除去管部と称する)1B及びそれの両側に連続する弁箱装着用の両切断残置予定管部1Aに対して水密状態で下方から装着される下側分割弁ケース3Aと、切断除去予定管部1B及び両切断残置予定管部1Aに対して水密状態で上方から装着される上側分割弁ケース3Bとから構成されている。
そのため、前記下側分割弁ケース3Aは、弁箱本体8の下側弁箱本体部8Aと両取付け筒部10の下側取付け半筒体10A及び接続筒部11の下側接続半筒体11Aとを一体形成して構成されているとともに、前記上側分割弁ケース3Bも、弁箱本体8の上側弁箱本体部8Bと両取付け筒部10の上側取付け半筒体10B及び接続筒部11の上側接続半筒体11Bとを一体形成して構成されている。
前記両分割弁ケース3A,3Bの接合面に沿って一体形成された連結フランジ部12A,12B同士は、既設水道管1の管軸芯X又はその近傍を通る仮想水平面上の分割合わせ面において既設水道管1への装着時に固定ボルト13で固定連結されているとともに、前記上側分割弁ケース3Bの上側弁箱本体部8Bの上端に形成された弁体挿入口部4の開口周縁には、水平方向に開閉移動自在な弁体14A及びこれを開閉作動させるための操作ネジ軸14Bを備えた作業弁14の連結筒部14Cが上方から外嵌装着可能で、かつ、前記弁蓋5又は前記弁体挿入口部4を密封する水圧試験用の閉止蓋34を位置決めボルト15A又は固定ボルト15Bで取付けるためのネジ孔21aを備えた連結フランジ部21が一体形成されている。
前記作業弁14の連結筒部14Cには、上側分割弁ケース3Bの連結フランジ部21の下面に対して径方向外方から係合可能なテーパー面を備えた引寄せ固定ボルト37を螺合するためのネジ孔14aが形成されていて、各ネジ孔14aに螺合した引寄せ固定ボルト37の締付け操作に連れて、上側分割弁ケース3Bの連結フランジ部21に対して作業弁14の連結筒部14Cが水密状態で引寄せ固定されるように構成されている。
前記両分割弁ケース3A,3Bの内周面には、図3、図6〜図10に示すように、当該両分割弁ケース3A,3Bの合わせ面間と既設水道管1の両切断残置予定管部1Aの外周面との間及び分岐管部2の外周面との間をそれぞれ水密状態に密封するためのシール材16を保持するシール保持溝17が形成されているとともに、前記弁体6の背面には、図10、図11、図13に示すように、該弁体6の弁回転軸芯Z周りでの回動に連れて両分割弁ケース3A,3Bの内周面に形成された弁座18に選択的に接当可能なシール材19を保持するシール保持溝20が形成されていて、前記弁体6の回転操作により、弁室7側に開口する三つの連通口9a〜9cのうち、下流側切断残置管部1Aが臨む下流側連通口9bを密閉して上流側切断残置管部1Aから分岐管部2に上水を流動案内する分流状態と、分岐管部2が臨む連通口9cを密閉して上流側切断残置管部1Aから下流側切断残置管部1Aに上水を流動案内する本流状態と、各接続口9a〜9cを開放して上流側切断残置管部1Aからの上水を上流側切断残置管部1A及び分岐管部2に分配案内する双流状態とに切換え可能に構成されている。
前記両分割弁ケース3A,3Bの接続半筒体11A,11Bの内面には、図3、図4に示すように、前記分岐管部2の外周面に一体的に突出形成された環状突起2Aが径方向から嵌合する抜止め溝11a,11bが形成されているとともに、前記分岐管部2の先端には連結フランジ部2Bが一体形成され、この連結フランジ部2Bには閉止板28がボルト29A・ナット29Bを介して水密状態で取付けらけれている。
前記弁体6は、図9、図10、図13に示すように、弁回転軸芯Z周りの円弧状に形成されていて、それの下端に連設された扇状の操作アーム22には、前記弁箱本体8の下側弁箱本体部8Aの中央位置に形成された軸受け部23に対して弁回転軸芯Z周りで回転自在に嵌合保持される支持軸24が突設されているとともに、前記弁体6の上端に連設された扇状の操作アーム25には、前記弁蓋5の軸受け部5Aに回転操作のみ自在に貫通状態で支承された回転操作軸26が固定ボルト27で固定連結されている。
前記弁体6は、弁室7内の弁体回動領域Sにおける前記弁箱3の内周面と既設水道管1の外周面との間に形成されている管外回動領域部分S1内に既設水道管1と非接触状態で挿入可能な大きさ、形状に構成されているとともに、前記管外回動領域部分S1内に挿入される弁体6を弁箱移動操作前に所期挿入姿勢に維持する弁姿勢維持手段Cと、この弁姿勢維持手段Cにて弁体6を所期挿入姿勢に維持したまま、前記既設水道管1の切断端面1aの一方が弁体回動領域S外に位置するまで前記弁箱3を既設水道管1の外周面に沿って管軸芯X方向に摺動させる移動手段D、及び、摺動操作された弁箱3を既設水道管1に固定する固定手段Eが設けられている。
前記弁姿勢維持手段Cは、図11に示すように、弁蓋5の軸受け部5Aから上方に突出する回転操作軸26の角軸状の操作軸部に対して上方から脱着自在に回り止め状態で係合する角孔状の係合孔30aを備えた回転阻止部材30から構成され、前記回転阻止部材30を弁蓋5の上面にボルト31にて固定連結することにより、管外回動領域部分S1内に位置する弁体6を既設水道管1の外周面と非接触の所期挿入姿勢で固定する。
前記固定手段Eは、図4、図14に示すように、前記弁箱3の両取付け筒部10の先端部分における管周方向の複数箇所に、径方向に貫通するネジ孔32を形成し、各ネジ孔32に、弁箱3の両取付け筒部10が外装されている切断残置管部1Aの外周面に喰い込む締付けボルト33を螺合して構成されている。
前記移動手段Dは、図11、図12に示すように、既設水道管1の切断残置管部1Aに外装される弁箱3の両取付け筒部10の一方とこれに対応する一方の切断残置管部1Aに脱着自在に外嵌固定される固定輪体35とにわたって引寄せ機構36を設けることにより構成されている。
前記固定輪体35は、切断残置管部1Aに対して径方向から脱着自在に装着可能な略半円弧状の一対の挾持部材35Aと、この両挾持部材35Aの周方向両端の連結片35a同士を縮径側に引寄せながら固定連結するボルト35B・ナット35C及び、前記両挾持部材35Aの周方向一箇所又は複数箇所に形成された径方向に沿うネジ筒部35Dと、各ネジ筒部35Dに対する径方向内方への螺合操作によって切断残置管部1Aの外周面に喰い込む固定ボルト35Eから構成されている。
前記引寄せ機構36は、前記弁箱3の両取付け筒部10の先端側に形成されているネジ孔32を利用して螺合固定される係止ボルト36Aと、この係止ボルト36Aの環状係止部36aに挿通された引寄せボルト36Bの先端部側が挿通される挾持部材35A側のボルト挿通孔36Cと、このボルト挿通孔36Cに挿通された引寄せボルト36Bの先端側に螺合される引寄せナット36Dとから構成されている。
前記作業弁14の上側連結フランジ部14Dには、ホールソー40を備えた切断装置Bと、前記弁体6及びこれの回転操作軸26が貫通支持されている弁蓋5を弁回転軸芯Z方向に沿って弁室7側に送込み可能な送込み手段Fを備えた弁挿入機Gとを密封状態で選択的に取付け可能に構成されている。
前記切断装置Bは、図8に示すように、電動モータやエンジン等の原動部41の駆動により、ケーシング42に支承された回転並びに穿孔軸線方向に摺動自在な駆動回転軸43に対して駆動回転力と送り力とを付与し、この駆動回転軸43の先端部の連結フランジ部43Aに回転切断具の一例であるホールソー40を、開弁操作された作業弁4及び弁体挿入口部4を通して弁回転軸芯Z方向に沿って送り込むことにより、既設水道管1の一部である切断除去予定管部1Bを分断状態で円筒状に切断するように構成されている。
また、ケーシング42の下側連結フランジ部42Aには、ホールソー40の一部を収納可能な連結ケース44の上側連結フランジ部44Aがボルト・ナット等の締結手段を介して固定連結されているとともに、前記連結ケース44の下端には、作業弁14の上側連結フランジ部14Dにボルト45・ナット46等の締結手段を介して着脱自在に固定連結される下側連結フランジ部44Bが一体形成されている。
前記弁挿入機Gは、図10に示すように、前記弁体6及びこれの回転操作軸26が貫通支持されている弁蓋5とを収納可能なケース47の下端開口周縁部に、作業弁14の上側連結フランジ部14Dにボルト45・ナット46等の締結手段を介して着脱自在に固定連結される下側連結フランジ部47Bが一体形成されているとともに、前記ケース47の上端開口周縁部に形成された上側連結フランジ部47Aには、送込み手段Fの取付け基板48が水密状態でボルト45・ナット46等の締結手段を介して着脱自在に固定連結されている。
前記送込み手段Fは、取付け基板48の上面に固着された取付け基台49の昇降ガイド筒部49Aに、前記弁蓋5の軸受け部5Aの外面に形成された雄ネジ5Bに螺合連結可能な連結ネジ部50Aを備えた昇降筒軸50と、該昇降筒軸50内を通して回転操作軸26の角軸状操作軸部に対して上方から脱着自在に回り止め状態で脱着自在に係合する係合操作部51Aを備えた弁操作軸51とを相対回転可能な状態で一体的に昇降自在に取付けるとともに、前記昇降筒軸50の上端部に固定された押圧操作板52と取付け基台49のブラケット49Bとの間の複数の部位の各々には、前記ケース47内の弁体6及び弁蓋5を弁室7内の所定装着位置にまで送込み可能な長さを有する送込みボルト53と、前記押圧操作板52の上面に当接する状態で送込みボルト53に螺合される送込み操作ナット54及び、前記取付け基台49のブラケット49Bの下面に当接する状態で送込みボルト53に螺合される抜止めナット55とが設けられている。
そして、前記弁挿入機Gのケース47を作業弁14の上側連結フランジ部14Dに固定連結した状態で作業弁14の弁体14Aを開弁操作すると、前記ケース47内に収納されている弁体6及び弁蓋5は水圧を受けるため、抜止めナット55が取付け基台49のブラケット49Bの下面に当接し、かつ、昇降筒軸50の上端部に固定された押圧操作板52の上面が送込み操作ナット54に当接した格納最上昇位置にあり、この格納最上昇位置が送込み操作ナット54による送込み開始位置となる。
次に、上述の如く構成された流路切換弁A、作業弁14、切断装置B、弁挿入機G、姿勢維持手段C、移動手段D、固定手段Eを用いた既設水道管の流路切換弁設置工法について説明する。
[1]図1〜図3に示すように、既設水道管1のうち、少なくとも弁箱3の装着領域Lに相当する両切断残置予定管部1A及び切断除去予定管部1Bの外周面を綺麗に清掃するとともに、両切断残置予定管部1Aの外周面において、前記弁箱3の両分割弁ケース3A,3Bの内面側に装着されているシール材16が接触(摺接)状態で弁箱3と一体的に移動する少なくとも接触移動領域L1に滑剤を塗布し、更に、前記両分割弁ケース3A,3Bの内面側に装着されているシール材16のうち、少なくとも切断残置予定管部1Aの外周面と接触する部位を清掃するとともに滑剤を塗布する。
[2]次に、図4に示すように、前記既設水道管1の両切断残置予定管部1A及び切断除去予定管部1Bに、弁箱3を構成する両分割弁ケース3A,3B及び分岐管部2を組付け、両分割弁ケース3A,3Bの連結フランジ部12A,12B同士を固定ボルト13にて設定トルクで締付け固定することにより、弁箱3の管軸芯X方向での摺動を許容する状態で両分割弁ケース3A,3Bの内面側に装着されているシール材16を圧縮して、両分割弁ケース3A,3B及び分岐管部2を水密状態になるように既設水道管1に取付ける。
[3]図5に示すように、前記上側分割弁ケース3Bの弁体挿入口部4の開口周縁に一体形成されている連結フランジ部21には、前記弁体挿入口部4を水密状態で閉止する水圧試験用の閉止蓋34を固定ボルト15Bにて締付け固定するとともに、前記分岐管部2の連結フランジ部2Bには、これの分岐開口を水密状態で閉止する閉止板28をボルト29A・ナット29Bを介して締付け固定したのち、弁箱3の弁室7内に圧力水を充填して漏洩試験を行う。
[4]図6に示すように、前記上側分割弁ケース3Bの連結フランジ部21から水圧試験用の閉止蓋34を撤去し、この上側分割弁ケース3Bの連結フランジ部21に形成されているネジ孔に、蓋体5の装着を案内する位置決めボルト15Aを螺合装着するとともに、図7に示すように、前記作業弁14の連結筒部14Cを、上側分割弁ケース3Bの連結フランジ部21に対して上方から外嵌装着したのち、前記連結筒部14Cの各ネジ孔14aに螺合した引寄せ固定ボルト37を締付け操作すると、各引寄せ固定ボルト37の先端テーパー部によって作業弁14の連結筒部14Cが上側分割弁ケース3Bの連結フランジ部21に対して水密状態で引寄せ固定される。
[5]図8に示すように、前記作業弁14の上側連結フランジ部14Dに、切断装置Bの連結ケース44の下端に形成された下側連結フランジ部44Bを、ボルト45・ナット46等の締結手段を介して水密状態で固定連結したのち、切断装置Bの原動部41を駆動してケーシング42に支承された駆動回転軸43に対して駆動回転力と送り力とを付与し、この駆動回転軸43の先端側の連結フランジ部43Aに取付けられた回転切断具の一例であるホールソー40を、開弁操作された作業弁14及び弁体挿入口部4を通して弁回転軸芯Z方向に沿って送り込むことにより、既設水道管1の一部である切断除去予定管部1Bを分断状態で円筒状に切断する。
次に、前記切断装置Bの原動部41を逆転駆動してケーシング42に支承された駆動回転軸43に対して駆動回転力と戻り力とを付与し、ホールソー40内に切断除去予定管部1Bを保持したまま連結ケース44内に一部が入り込む所期待機位置に上昇させたのち、作業弁14の弁体14Aを閉弁操作して、作業弁14の上側連結フランジ部14Dから切断装置Bの連結ケース44を撤去する。
[6]図9、図10に示すように、前記弁体6の回転操作軸26を弁蓋5の軸受け部5Aに回転操作のみ自在に予め組み付けたのち、この組み付けられた弁体6及び弁蓋5を弁挿入機Gのケース47内に収納した状態で、送込み手段Fの昇降筒軸50の連結ネジ部50Aを弁蓋5の雄ネジ5Bに螺合連結するとともに、弁操作軸51の係合操作部51Aを、弁体6の回転操作軸26の角軸状操作軸部に対して上方から回り止め状態で係合する。
前記弁操作軸51の係合操作部51Aと弁体6の回転操作軸26とが係合された状態では、弁室7内の弁体回動領域Sにおける前記弁箱3の内周面と既設水道管1の両切断残置管部1Aの外周面との間に形成されている管外回動領域部分S1内に対して弁体6を両切断残置管部1Aと非接触状態で上方から挿入可能な姿勢に設定されているが、弁体6の挿入姿勢が設定姿勢からずれている場合には、前記弁操作軸51により弁体6の挿入姿勢を設定姿勢に修正する。
次に、弁挿入機Gのケース47の下側連結フランジ部47Bを、作業弁14の上側連結フランジ部14Dにボルト45・ナット46等の締結手段を介して水密状態で固定連結したのち、作業弁14の弁体14Aを開弁操作すると、前記ケース47内に収納されている弁体6及び弁蓋5は水圧を受けるため、送込み手段Fの抜止めナット55が取付け基台49のブラケット49Bの下面に当接し、かつ、送込み操作ナット54が昇降筒軸50の上端部に固定された押圧操作板52の上面に当接した格納最上昇位置に上昇する。
この状態で送込み手段Fの各送込み操作ナット54を下方の送込み側に回転操作すると、前記ケース47内の弁体6及び弁蓋5が弁室7内の所定装着位置にまで送込まれ、特に、前記弁体6は、弁室7内の弁体回動領域Sにおける前記弁箱3の内周面と既設水道管1の両切断残置管部1Aの外周面との間に形成されている管外回動領域部分S1内に両切断残置管部1Aと非接触状態で送込まれ、また、前記弁蓋5は上側分割弁ケース3Bの連結フランジ部21に当接して、弁蓋5の各ネジ孔5a内に連結フランジ部21のネジ孔21aに螺合された位置決めボルト15Aのガイド部分が嵌入されている。
この状態で、前記位置決めボルト15Aを順番に固定ボルト15Bに付け替え、弁蓋5を上側分割弁ケース3Bの連結フランジ部21に水密状態で固定連結したのち、弁蓋5の雄ネジ5Bと昇降筒軸50の連結ネジ部50Aとの螺合連結を解除するとともに、弁挿入機Gのケース47の下側連結フランジ部47Bを、作業弁14の上側連結フランジ部14Dから撤去し、更に、弁箱3の連結フランジ部21に対して作業弁14の連結筒部14Cを引寄せ固定している引寄せ固定ボルト37を固定解除操作して、弁箱3の連結フランジ部21から作業弁14を撤去する。
[7]図11に示すように、前記弁蓋5に、弁姿勢維持手段Cの回転阻止部材30を、それの中心位置に形成された角孔状の係合孔30aを弁蓋5の軸受け部5Aから上方に突出する回転操作軸26の角軸状操作軸部に対して上方から回り止め係合させた状態でボルト31にて固定連結し、管外回動領域部分S1内に挿入された弁体6を既設水道管1と非接触の所期挿入姿勢で固定保持する。
[8]図12、図13に示すように、既設水道管1の両切断残置管部1Aのうち、上流側に位置する切断残置管部1Aに、移動手段Dを構成する固定輪体35と引寄せ機構36とのうち、固定輪体35の両挾持部材35Aをボルト35B・ナット35Cで締付け固定するとともに、前記両挾持部材35Aの周方向一箇所又は複数箇所に形成された径方向に沿うネジ筒部35Dに固定ボルト35Eを螺合し、各固定ボルト35Eを切断残置管部1Aの外周面に喰い込む状態まで締付け側に固定操作する。
次に、前記弁箱3の上流側取付け筒部10の先端側に形成されているネジ孔32に引寄せ機構36の係止ボルト36Aを螺合固定し、この係止ボルト36Aの環状係止部36aに挿通された引寄せボルト36Bの先端部側を、挾持部材35Aに形成されているボルト挿通孔36Cに挿通させたのち、この挿通された引寄せボルト36Bの先端側に引寄せナット36Dを螺合し、前記引寄せボルト36B又は引寄せナット36Dの回転操作により、前記管外回動領域部分S1内に弁体6を既設水道管1と非接触で挿入したまま、前記既設水道管1の下流側の切断端面1aが弁体回動領域S外に位置するまで前記弁箱3を既設水道管1の外周面に沿って管軸芯X方向に接手移動量だけ摺動させる。
[9]図14に示すように、前記係止ボルト36A及び挾持部材35Aのボルト挿通孔36Cから引寄せボルト36B及び引寄せナット36Dを取り外し、前記係止ボルト36Aを上流側取付け筒部10のネジ孔32から取外し、更に、前記固定輪体35の両挾持部材35Aを上流側切断残置管部1Aから撤去するとともに、前記弁蓋5から弁姿勢維持手段Cの回転阻止部材30を撤去し、前記両取付け筒部10の各ネジ孔32に前記固定手段Eの締付けボルト33を螺合操作して、各締付けボルト33を切断残置管部1Aの外周面に喰い込む状態で固定する。
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、前記既設水道管1の切断端面1aの一方が弁体回動領域S外に位置するまで前記弁箱3を既設水道管1の外周面に沿って管軸芯X方向に摺動させる移動手段Dを、既設水道管1の切断残置管部1Aに外装される弁箱3の両取付け筒部10の一方とこれに対応する一方の切断残置管部1Aに脱着自在に外嵌固定される固定輪体35とにわたって引寄せ機構36を設けることにより構成したが、図15に示すように、前記弁箱3の両取付け筒部10の一方とこれに対応する一方の切断残置管部1Aに脱着自在に外嵌固定される固定輪体35とにわたって押出し機構56を設けることにより構成してもよい。
前記押出し機構56は、前記弁箱3の両取付け筒部10の先端側に形成されているネジ孔32を利用して螺合固定される係止ボルト36Aと、前記挾持部材35Aに形成されたボルト挿通孔36Cと、これと係止ボルト36Aの環状係止部36aとにわたって挿通される押出しボルト36Eと、該押出しボルト36Eの頭部との間で挾持部材35Aを挾持する抜止めナット36Fと、係止ボルト36Aの環状係止部36aに当接する状態で押出しボルト36Eに螺合される押出しナット36Gとから構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第3実施形態〕
上述の第1実施形態では、前記弁姿勢維持手段Cを、弁挿入直後又は弁挿入後から弁箱3の移動操作前までの間において、管外回動領域部分S1内に挿入される弁体6を所期挿入姿勢に固定維持するように構成したが、図16に示すように、弁挿入前(弁箱移動操作前の一例)において管外回動領域部分S1内に挿入される弁体6を所期挿入姿勢に固定維持するように構成してもよい。
前記弁姿勢維持手段Cは、弁蓋5の軸受け部5Aから上方に突出する回転操作軸26の角軸状の操作軸部に対して上方から脱着自在に回り止め状態で係合する角孔状の係合孔30aを備えた回転阻止部材30から構成され、前記回転阻止部材30を弁蓋5の上面にボルト31にて固定連結することにより、管外回動領域部分S1内に位置する弁体6を既設水道管1の外周面と非接触の所期挿入姿勢で固定するように構成されているとともに、前記回転阻止部材30の上面の係合孔30aの周囲には、前記弁挿入機Gの昇降軸60の下端に連結された筒状の連結ネジ部61が外装状態で螺合する雄ネジを備えた連結筒体62が連設されている。
そして、上述の第1実施形態で述べた既設水道管の流路切換弁設置工法の工程のうち、[6]、[7]の工程が下記[6A]、[7A]の工程に変更になる。
[6A]前記弁体6の回転操作軸26を弁蓋5の軸受け部5Aに回転操作のみ自在に予め組み付けたのち、この組み付けられた弁蓋5に、弁姿勢維持手段Cの回転阻止部材30を、それの中心位置に形成された角孔状の係合孔30aを弁蓋5の軸受け部5Aから上方に突出する回転操作軸26の角軸状操作軸部に対して上方から回り止め係合させた状態でボルト31にて固定連結し、管外回動領域部分S1内に挿入された弁体6を既設水道管1と非接触の所期挿入姿勢で固定保持する。
この組み付けられた弁体6及び弁蓋5を弁挿入機Gのケース47内に収納した状態で、弁挿入機Gの昇降軸60の連結ネジ部61を回転阻止部材30の連結筒体62の雄ネジに螺合連結するとともに、弁挿入機Gのケース47の下側連結フランジ部47Bを、作業弁14の上側連結フランジ部14Dにボルト45・ナット46等の締結手段を介して水密状態で固定連結したのち、作業弁14の弁体14Aを開弁操作すると、前記ケース47内に収納されている弁体6及び弁蓋5は水圧を受けるため、送込み手段Fの抜止めナット55が取付け基台49のブラケット49Bの下面に当接し、かつ、送込み操作ナット54が昇降筒軸50の上端部に固定された押圧操作板52の上面に当接した格納最上昇位置に上昇する。
この状態で送込み手段Fの各送込み操作ナット54を下方の送込み側に回転操作すると、前記ケース47内の弁体6及び弁蓋5が弁室7内の所定装着位置にまで送込まれ、前記弁体6は、弁室7内の弁体回動領域Sにおける前記弁箱3の内周面と既設水道管1の両切断残置管部1Aの外周面との間に形成されている管外回動領域部分S1内に両切断残置管部1Aと非接触状態で送込まれ、また、前記弁蓋5は上側分割弁ケース3Bの連結フランジ部21に当接して、弁蓋5の各ネジ孔5a内に連結フランジ部21のネジ孔21aに螺合された位置決めボルト15Aのガイド部分が嵌入されている。
[7A]この状態で、前記位置決めボルト15Aを順番に固定ボルト15Bに付け替え、弁蓋5を上側分割弁ケース3Bの連結フランジ部21に水密状態で固定連結したのち、弁挿入機Gの昇降軸60の連結ネジ部61と回転阻止部材30の連結筒体62との螺合連結を解除するとともに、弁挿入機Gのケース47の下側連結フランジ部47Bを、作業弁14の上側連結フランジ部14Dから撤去し、更に、弁箱3の連結フランジ部21に対して作業弁14の連結筒部14Cを引寄せ固定している引寄せ固定ボルト37を固定解除操作して、弁箱3の連結フランジ部21から作業弁14を撤去する。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、前記弁姿勢維持手段Cを、弁蓋5の軸受け部5Aから上方に突出する弁体6の回転操作軸26の角軸状操作軸部に対して上方から脱着自在に回り止め状態で係合する角孔状の係合孔30aを備えた回転阻止部材30から構成したが、前記弁体6の回転操作軸26と弁蓋5の軸受け部5Aとの間での摩擦力で、管外回動領域部分S1内に挿入された弁体6を既設水道管1と非接触状態で所期挿入姿勢に維持するように構成してもよい。
要するに、前記弁姿勢維持手段Cとしては、弁箱3を管軸芯X方向に摺動操作しても、弁体回動領域Sにおける管外回動領域部分S1内に挿入された弁体6を既設水道管1と非接触状態で所期の挿入姿勢に維持することのできるものであれば、如何なる構成を採用してもよい。
(2)上述の実施形態では、前記移動手段Dとして、弁箱3の一方の取付け筒部10とこれに対応する一方の切断残置管部1Aに脱着自在に外嵌固定される固定輪体35とにわたってネジ式の引寄せ機構36又はネジ式の押出し機構56を設けることにより構成したが、前記引寄せ機構36又は押出し機構56を油圧ジャッキ等から構成してもよい。
また、前記流路切換弁Aが小口径の場合には、人為力で既設水道管1の切断端面1aの一方が弁体回動領域S外に位置するまで前記弁箱3を既設水道管1の外周面に沿って管軸芯X方向に摺動させるように構成してもよい。
(3)上述の実施形態では、前記固定手段Eとして、前記弁箱3の両取付け筒部10に、切断残置管部1Aの外周面に喰い込む締付けボルト33を螺合して構成したが、この構成に減他低されるものではなく、例えば、押輪等を用いて摺動操作された弁箱3を既設水道管1に固定するように構成してもよい。
本発明による既設水道管の流路切換弁設置工法の第1実施形態を示す既設水道管の清掃工程における側面図 既設水道管の滑剤塗布工程における側面図 弁箱の両分割弁ケースに対する清掃・滑剤塗布工程における側面図 既設水道管に弁箱を組み付ける工程の分解断面正面図 既設水道管に弁箱を組み付けた状態での水圧試験工程における断面正面図 水圧試験用の閉止蓋を取り外した工程の断面側面図 作業弁を組み付けた工程の断面側面図 作業弁に切断装置を組み付けた切断工程の断面側面図 弁体の回転操作軸を弁蓋に組み付けたときの正面図 作業弁に弁挿入機を組み付けた工程の断面側面図 弁姿勢維持手段を組み付ける工程の断面側面図 移動手段で弁箱を移動させる工程の側面図 移動手段で弁箱を移動させる工程の水平断面図 固定手段で弁箱を固定する工程の側面図 本発明による既設水道管の流路切換弁設置工法の第2実施形態を示し、移動手段で弁箱を移動させる工程の側面図 本発明による既設水道管の流路切換弁設置工法の第3実施形態を示し、作業弁に弁挿入機を組み付けた工程の断面側面図
符号の説明
A 流路切換弁
B 切断装置
C 弁姿勢維持手段
D 移動手段
E 固定手段
F 送込み手段
G 弁挿入機
S 弁体回動領域
S1 管外回動領域部分
X 管軸芯
Y 分岐管軸芯
Z 弁回転軸芯
1 既設流体管(既設水道管)
1a 切断端面
2 分岐管部
3 弁箱
3A 分割弁ケース(下側分割弁ケース)
3B 分割弁ケース(上側分割弁ケース)
4 弁体挿入口部
5 弁蓋
6 弁体
7 弁室
14 作業弁
18 弁座
26 回転操作軸
35 固定輪体
36 引寄せ機構
40 回転切断具(ホールソー)
47 ケース
56 押出し機構

Claims (3)

  1. 既設流体管に、それの管軸芯に対して交差する方向に流体を分流案内する分岐管部と、この分岐管部の分岐管軸芯と既設流体管の管軸芯との交差箇所を支点として既設流体管の半径よりも大きな半径で回動する流路切換用の弁体とを備えた流路切換弁を、既設流体管内の流体の流れを維持したまま設置する工法であって、下記(イ)〜(ハ)の工程を備えていることを特徴とする既設流体管の流路切換弁設置工法。
    (イ)前記既設流体管に、それの周方向に沿って脱着自在に固定連結される複数の分割弁ケースを備え、かつ、それの弁室内に臨む内面に前記弁体に対する弁座を形成してある流路切換弁の弁箱を、管軸芯方向に密封状態で摺動可能に装着し、この弁箱の弁体挿入口部に作業弁を介して取付けられた切断装置の回転切断具を開弁操作された作業弁及び弁体挿入口部を通して弁室内に送り込むことにより既設流体管の一部を分断状態で切断する。
    (ロ)前記切断装置が取り外された作業弁に、前記弁体及びこれの回転操作軸が貫通支持されている弁蓋を弁回転軸芯方向に沿って弁室側に送込み可能な送込み手段と、弁体及び弁蓋を収納可能なケースとを備えた弁挿入機を密封状態で取付け、この弁挿入機のケース内に保持された弁体を、弁室内の弁体回動領域における前記弁箱の内周面と既設流体管の外周面との間に形成されている管外回動領域部分内に既設流体管と非接触状態で挿入し、その挿入前を含む弁箱移動操作前において弁姿勢維持手段で弁体を挿入姿勢に維持するとともに、前記弁蓋を弁箱の弁体挿入口部に密封状態で固定連結したのち、前記作業弁を撤去する。
    (ハ)前記既設流体管の切断端面の一方が弁体回動領域外に位置するまで、前記弁箱を移動手段によって既設流体管の外周面に沿って摺動操作したのち、弁箱を既設流体管に固定する。
  2. 前記弁姿勢維持手段が、前記弁蓋と弁体の回転操作軸との間に設けられている請求項1記載の既設流体管の流路切換弁設置工法。
  3. 前記移動手段が、既設流体管の切断残置管部に外装される弁箱の両取付け筒部の一方とこれに対応する一方の残置管部に脱着自在に外嵌固定される固定輪体とにわたって引寄せ機構又は押出し機構を設けることにより構成されている請求項1又は請求項2記載の既設流体管の流路切換弁設置工法。

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