JP2007309317A - ファン組み立て体及びその固定構造 - Google Patents

Abstract

【課題】放熱ファンの固定構造及びファン組み立て体を提供する。
【解決手段】ファンに用いる固定構造であって、少なくとも１つの固定部品を有するフレームを備え、前記固定部品は、前記ファンの外フレームの端縁に対応し、前記フレームに固定設置された直立部と、前記フレームの内部に向いて延伸され、突出が設置された延伸部とを含み、前記ファンが前記固定構造に組み立てられる時、前記ファンを軸に沿って回転し、前記突出を前記ファンの外フレームの孔に嵌合させ、前記ファンをそれに固定する固定構造。
【選択図】図５

Description

本発明は、固定構造（ｆａｓｔｅｎｉｎｇ ｓｔｒｕｃｔｕｒｅ）及びファン組み立て体（ｆａｎ ａｓｓｅｍｂｌｙ）に関し、特に、情報製品の放熱ファンの固定構造に関するものである。

パソコンまたはサーバーの中央演算処理装置（ＣＰＵ）、またはグラフィックスプロセッシングユニット（ＧＰＵ）は、作動周波数がかなり高いことから、電力消費量が大きく、大量のエネルギーを発生する。前記エネルギーを適当に排除しなければ、作動温度が高くなり過ぎ、ＣＰＵ、またはＧＰＵの機能停止を招き易くなる。

この問題を克服するための従来の技術でよく見られる手段は、ＣＰＵ、またはＧＰＵ上に放熱フィンと放熱ファンを組み込んでいるものである。図１は、従来のファン１００がカバー２００に固定される側面分解図を表している。先ず、ファン１００とカバー２００の孔（未図示）が軸線Ａに沿って合わせられ、軸線Ａに沿ってネジ３００が通されて留められ、ファン１００とカバー２００をしっかりと接合させる。しかし、この接合の方式は、以下の欠点を有する。ネジ３００を用いなければならない、コストを増加させる、ねじ回しなどの工具を用いて組み立て、解体をしなければならない。また、ファンを解体して再度ネジで留めなければならない場合、ネジ山が破損し、固定不良の問題を生じる可能性がある。

図２は、従来のファン１００がもう１つのカバー２１０に固定される方式を表している。カバー２１０は、複数のフック３１０を有し、フック３１０によってファン１００の外フレームに接合され、ファン１００をカバー２１０に固定させることができる。この組み立て方式は、ネジを必要とすることなく組み立て、解体ができるが、フック３１０とファン１００の外フレームとの接合強度が制御し易い訳ではない。フック３１０とファン１００の外フレームとの接合に間隙がある場合、ファン１００が回転する時に騒音を発生する。フック３１０とファン１００の外フレームとの接合がきつ過ぎる場合、解体したい時にフック３１０を壊す可能性がある。

よって、如何にファンとカバー（ファンカバー）との解体を容易にし、且つ、適当な接合強度を維持するかが目下、速やかに解決したい課題である。

放熱ファンの固定構造及びファン組み立て体を提供する。

上述の問題に対して、本発明は、固定構造を提供する。前記固定構造は、ファンの外フレームの各直角部分に対応し、前記直角部分の２つ側にそれぞれ位置された２つの固定部品を有するフレームを有し、前記固定部品は、前記フレームに固定設置された直立部を有し、前記直立部の端は、前記フレームの内部（内側）に向いて実質的に延伸された延伸部が設置され、前記延伸部は、突出が設置され、前記延伸部から前記フレームの距離は、前記ファンの外フレームの厚さと実質的に等しく、前記突出は、前記フレームに向いている。よって、前記ファンが前記固定構造に組み立てられる時、前記ファンは、前記固定構造に取り付けられ、前記ファンの長方形の外フレームの直角部分を２つの固定部品の間に位置させ、前記ファンは、軸に沿って回転され、前記孔を前記突出に嵌合させ、前記ファンを前記固定構造（フレーム）に固定する。

本発明の固定構造の前記ファンの外フレームは、長方形からなり、且つ、前記外フレームの各直角部分は孔を有する。

本発明の固定構造は、カバー（ファンカバー）と接合され、且つ、一体成型からなることができる。前記カバーは、その他の従来の方式を用いて放熱フィン、またはメインボードに固定設置されることができる。

本発明の固定構造は、エアガイドカバーと接合され、且つ、一体成型からなることができる。

本発明は、ファンとカバーとの固定方法も掲示する。前記ファンは、長方形の外フレームを有するファンを用い、且つ、前記外フレームの各直角部分は孔を有する。前記カバーは、固定構造を有し、前記固定構造は、ファンの外フレームの各直角部分に対応し、前記直角部分の２つ側にそれぞれ位置された２つの固定部品を有するフレームを有し、前記固定部品は、前記フレームに固定設置された直立部を有し、前記直立部の端は、前記フレームの内部（内側）に向いて実質的に延伸された延伸部が設置され、前記延伸部は、突出が設置され、前記延伸部から前記フレームの距離は、前記ファンの外フレームの厚さと実質的に等しく、前記突出は、前記フレームに向いている。前記方法のステップは、ファンを前記カバーに取り付け、前記ファンの長方形の外フレームの直角部分を２つの固定部品の間に位置させ、前記ファンを軸に沿って回転し、前記孔を前記突出に嵌合させ、前記ファンを前記固定構造（フレーム）に固定する。

この方法は、前記ファンと前記カバーの固定を限定するものではない。前記固定構造を有するエアガイドカバーもこの方法を用いて前記ファンと前記エアガイドカバーの固定を行うことができる。

よって、放熱ファンは、本発明の固定構造によってエアガイドカバーと、またはカバーに固定されることができる。ファンの組み立て、または解体の時、余分な工具を必要とすることなく、その他の部品も必要とすることなく接合が行なわれる。

本発明のファン組み立て体及びその固定構造によれば、市販のファンと自由に適用でき、ファンをより容易に解体、組み立てることができる。ファンが固定構造と固定する時、適当な接合強度も有し、パソコン、またはサーバーの衝撃と震動試験に適合することができる。

本発明についての目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に実施形態を例示し、図面を参照にしながら、詳細に説明する。

図３Ａは、カバー２２０とファン１００とが固定される前の側面図である。本実施例では、カバー２２０は、固定構造２０１（図３Ａ中、四辺状の点線で示す）を含み、固定構造２０１は、フレーム２４０と固定部品２５０を有する。固定構造２０１は、カバー２２０と一体成型される。ファン１００の外フレーム１１０は、ｄの厚さを有する。ファン１００は、矢印Ｂの方向に沿って固定構造２０１と取り付けられる。図３Ｂは、ファン１００が固定構造２０１によって、カバー２２０に取り付けられた後の側面図を表している。

図３Ｃは、図３Ａに示す固定部品２５０の拡大図である。固定部品２５０は、直立部２５１を有し、直立部２５１は、フレーム２４０上に固定設置される。直立部２５１の端は、延伸部２５２が設置され、延伸部２５２は、フレーム２４０の中心に向いて実質的に延伸される。延伸部２５２は、突出２５３が設置され、突出２５３は、フレーム２４０に向いている。延伸部２５２とフレーム２４０との間の距離ｄ’は、外フレーム１１０の厚さｄと実質的に等しい。

図４は、図３Ｂに示すようにファン１００が固定構造２０１に取り付けられた後の上面図を現している。図４では、ファン１００の長方形の外フレーム１１０の各直角部分（端縁）は、孔１２０を有する。この時、固定部品２５０は、長方形の外フレーム１１０の直角部分の両側に位置する。

図５は、ファン１００が固定構造２０１に固定された後の上面図を現している。図４に示すように、ファン１００が固定構造２０１に取り付けられた後、ファン１００は、時計回り、または逆時計回りの方向で当該ファン１００の軸に沿って回転される。固定部品２５０の延伸部２５２とフレーム２４０との間の距離ｄ’が外フレーム１１０の厚さｄと同じであることから、ファン１００の外フレーム１１０は、延伸部２５２とフレーム２４０との間にスライドすることができる。突出２５３は、ファン１００の孔１２０に嵌合し、ファン１００を固定構造２０１に固定する。突出２５３の大きさは、ファン１００の孔１２０に適当に収容されて、嵌合することができるように選定されている。本実施例では、ファン１００は、軸に沿って時計回り、または逆時計回りにスライドすることができ、突出２５３をファン１００の孔１２０に嵌合させ、ファンを固定構造２０１に固定することができる。

以上の実施例は、固定構造を有するカバーを例に挙げたが、カバーと固定構造は、接着、嵌合、または一体成型からなることができる。固定構造はまた、エアガイドカバーと接着、嵌合、または一体成型されてなることができ、従来のファンとエアガイドカバーを固定する。カバーとエアガイドカバーの材料はプラスチックからなることができる。

以上の実施例で挙げられた従来のファンの外フレームは、長方形だが、これを限定するものではなく、外フレームが少なくとも１つの孔を有し、固定構造の固定部品の突出が孔に嵌合すればよい。

固定構造は、ファンの外フレームの各直角部分に対応する少なくとも１つの固定部品を有し、各直角部分の任意の側にそれぞれ位置される。固定部品の数は、限定されるものでなく、ファンの孔と互いに嵌合できればよい。

本発明の固定構造によって、ファンは、エアガイドカバーまたはカバーに固定されることができる。ファンの解体を行いたい時、使用者は、元の組み立て方向の反対方向に沿ってファンを回転すれば、ファンを固定構造と分離させることができる。

以上の説明で分かるように、本発明より提供された固定構造は、市販のファンと自由に適用でき、ファンをより容易に解体、組み立てることができる。ファンが固定構造と固定する時、適当な接合強度も有し、パソコン、またはサーバーの衝撃と震動試験に適合する。

以上、本発明の好適な実施例を例示したが、これは本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することは可能である。従って、本発明が保護を請求する範囲は、特許請求の範囲を基準とする。

従来のファンがカバーに固定される側面分解図を表している。 従来のファンがもう１つのカバーに固定される側面分解図を表している。 ファンと本発明の固定構造とが組み立てられる前の側面図を表している。 ファンと本発明の固定構造とが組み立てられた後の側面図を表している。 図３Ａに示す固定構造の固定部品の拡大図である。 ファンと本発明の固定構造とが組み立てられた後の上面図を表している。 ファンと本発明の固定構造とが組み立てられて固定された後の上面図を表している。

符号の説明

１００ ファン
１１０ 外フレーム
２００ カバー
２０１ 固定構造
２１０ カバー
２２０ カバー
２４０ フレーム
２５０ 固定部品
２５１ 直立部
２５２ 延伸部
２５３ 突出
３００ ネジ
３１０ フック
ｄ 厚さ
ｄ’ 距離
Ａ 軸線
Ｂ 取り付け方向

Claims (11)

1. ファンに用いる固定構造であって、
   少なくとも１つの固定部品を有するフレームを備え、
   前記固定部品は、
   前記ファンの外フレームの端縁に対応し、前記フレームに固定設置された直立部と、前記フレームの内部に向いて延伸され、突出が設置された延伸部とを含み、
   前記ファンが前記固定構造に組み立てられる時、前記ファンを軸に沿って回転し、前記突出を前記ファンの外フレームの孔に嵌合させ、前記ファンを前記フレームに固定することを特徴とする固定構造。
2. 前記ファンの外フレームは、長方形からなり、且つ、前記外フレームの端縁は、前記孔を有する請求項１に記載の固定構造。
3. 前記延伸部から前記フレームの距離は、前記ファンの外フレームの厚さと実質的に等しく、前記突出は、前記フレームに向いている請求項１に記載の固定構造。
4. 前記固定構造は、カバー、またはエアガイドカバーに接着、または嵌合される請求項１に記載の固定構造。
5. 前記固定構造は、カバー、またはエアガイドカバーに接合され、一体成型となる請求項１に記載の固定構造。
6. 前記カバーと前記エアガイドカバーは、プラスチック材料からなる請求項４または請求項５に記載の固定構造。
7. 外フレームと少なくとも１つの孔を有するファンと、固定部品を有するフレームとを備え、
   前記固定部品は、
   前記フレームに固定設置された直立部と、前記フレームの内部に向いて延伸され、突出が設置された延伸部とを含み、
   前記ファンを前記フレームの上に設置し、前記ファンを軸に沿って回転し、前記孔を前記突出に嵌合させ、前記ファンを前記フレームに固定することを特徴とするファン組み立て体。
8. 前記ファンの外フレームは、長方形からなり、且つ、前記外フレームの端縁は、前記孔を有する請求項７に記載のファン組み立て体。
9. 前記延伸部から前記フレームの距離は、前記ファンの外フレームの厚さと実質的に等しく、前記突出は、前記フレームに向いている請求項７に記載のファン組み立て体。
10. 前記フレームは、カバー、またはエアガイドカバーからなる請求項７に記載のファン組み立て体。
11. 前記固定構造は、前記カバー、またはエアガイドカバーに接着、または嵌合される、または、前記固定構造は、前記カバー、またはエアガイドカバーと接合され、一体成型となる請求項１０に記載のファン組み立て体。

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