JP2007306996A - シャツ仕上げ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生地の重合箇所を有するシャツの前身頃を、迅速にプレス仕上げできるようにし、作業能率の向上を図る。
【解決手段】 シャツ1を着せるための人体型2と、この人体型2の前後を押圧してシャツ1をプレス仕上げするプレス鏝3とを備える。人体型2を、前後に対向状に配置したプレート2a、2bで形成する。前側のプレート2aの裏側の、シャツ1の前立て1aに対応する位置に、前側のプレート2aを加熱するためのスチームの流通管4を配管する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シャツ仕上げ機に関し、更に詳しくは洗濯済みのワイシャツ等のシャツを人体型に着せた状態でプレス仕上げするシャツ仕上げ機に関するものである。
従来この種の仕上げ機としては、例えばシャツを着せるための人体型と、この人体型の前後を押圧してシャツをプレス仕上げするプレス鏝とを備え、上記の人体型が前後に対向状に配置されたプレートで形成されているものがある(例えば特許文献1参照)。
ところで、ワイシャツ等のシャツは、前身頃に、生地の重合箇所がある。具体的には、前立て(前ボタンとボタン孔が形成されている、襟元から前身頃の下端まで延びる部分)や、ポケットの位置である。前立ての部分は、前ボタンの側と、ボタン孔の側が、ともに夫々生地が内側に折り返されている。従って人体型にシャツを着せてセットすると、前立ての部分は、生地が四層状に重なり、厚くなる。また前身頃にポケットが縫い付けられている場合は、ポケットの生地と、ポケットの部分の前身頃の生地とで二重になる。またポケットの口の箇所は、通常、生地が内側に折り返されているから、前身頃の生地と合わせると三重になる。
而してこの種の仕上げ機は、人体型をプレス鏝(熱鏝)で押圧し、このプレス鏝の圧力と熱で、人体型に着せたシャツの前身頃の皺を伸ばして仕上げる構造である。従って従来、この種の仕上げ機は、前身頃が乾燥しても、前立ての箇所が完全に乾燥するまで、プレス鏝を人体型に押し続ける必要があった。その結果、従来機によると、シャツの前身頃の仕上げに時間がかかり、作業能率が上がらない、という問題点があった。
特開2000−189697号公報
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の解決しようとする技術的課題は、生地の重合箇所を有するシャツの前身頃を、迅速にプレス仕上げできるようにし、シャツのプレス作業の能率が上がるよう形成したシャツ仕上げ機を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本発明は、図1等に示されるように、シャツ1を着せるための人体型2と、この人体型2の前後を押圧してシャツ1をプレス仕上げするプレス鏝3とを備え、上記の人体型2が前後に対向状に配置されたプレート2a、2bで形成されているシャツ仕上げ機であって、前側のプレート2aの裏側の、シャツ1の前立て1aに対応する位置に、前側のプレート2aを加熱するためのスチームの流通管4が配管されていることを特徴とする(請求項1)。
ここで、シャツ1の前立て1a、とは、シャツ1の前ボタン1bとボタン孔が形成されている、襟元から前身頃の下端まで延びる部分を意味する。また、シャツ1の前立て1aに対応する位置とは、前立て1aの真後ろの位置や、前立て1aの真後ろの位置より多少左右に寄った片側、又は両側の位置を意味する。本発明の場合、スチームの流通管4は、熱伝導率の良い、例えば銅、銅合金、アルミ等の金属材で形成され、前側のプレート2aの裏側に直かに接して配管されたり、前側のプレート2aの裏側の補強リブ5に取り付けられて補強リブ5を介して前側のプレート2aに伝熱可能に配管される。
また本発明は、スチームの流通管4が、前側のプレート2aの上部の裏側で、シャツ1のポケット1cに対応する位置に連ねて配管されているのが好ましい(請求項2)。
なぜならこれによると、シャツ1にポケット1cが形成されている場合、ポケット1cの位置を迅速に乾燥できるからである。ポケット1cに対応する位置は、前側のプレート2aの上部の片側でも両側でも良い。ここで、連ねて配管されている、とは、スチームの流通管4が、前立て1aに対応する位置とポケット1cに対応する位置とで連続している、ということを意味し、具体的には一筋(一筆書き状)に繋がれて形成されたり、前立て1aに対応する位置から分岐されてポケット1cに対応する位置に配管されることで実現される。またスチームの流通管4は、ポケット1cに対応する位置で横方向に曲げられたり、蛇行状に配管されたり(図3参照)、正弦波状に形成されて配管されるのでも良い。
また請求項2記載の本発明は、図4等に示されるように、スチームの流通管4が、シャツ1のポケット1cの口に対応する位置に、前側のプレート2aを加熱する横方向に延びる熱伝達部8を備えて形成されているのでも良い(請求項3)。
なぜならこれによると、ポケット1cの口に対応する、生地の折り返し位置を迅速に乾燥できるからである。熱伝達部8は、スチームの流通管4と同様、熱伝導率の良い金属、例えば銅、銅合金、アルミ等の金属材で、板状等に形成される。またこの熱伝達部8は、熱伝導率を良くするため板面が前側のプレート2aの裏面に当接され、例えば平行状に配管したスチームの流通管4に横架されたり、スチームの流通管4から横に突き出され、先端が解放状態で設けられる。
本発明のシャツ仕上げ機は、このようにシャツを着せるための人体型と、この人体型の前後を押圧してシャツをプレス仕上げするプレス鏝とを備え、上記の人体型が前後に対向状に配置されたプレートで形成されているシャツ仕上げ機であって、前側のプレートの裏側の、シャツの前立てに対応する位置に、前側のプレートを加熱するためのスチームの流通管が配管されているものである。
従って本発明によれば、前側のプレートを加熱できるから、生地の重合箇所を有するシャツの前身頃を、プレス鏝と協働して迅速に乾燥でき、シャツを短時間で能率良くプレス仕上げできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明のシャツ仕上げ機は、図1等に示されるように、シャツ1を着せるための人体型2と、この人体型2の前後を押圧してシャツ1をプレス仕上げするプレス鏝3とを備えている。そして上記の人体型2が、前後に対向状に配置された前側のプレート2aと後側のプレート2bで形成されている。
4は、前側のプレート2aを加熱するためのスチームの流通管である。このスチームの流通管4は、例えば銅管で形成され、前側のプレート2aの裏側の、シャツ1の前立て1a(シャツ1の前ボタン1bとボタン孔が形成されている、襟元から前身頃の下端まで延びる部分)に対応する位置に配管されている。この実施形態の場合、スチームの流通管4は、前立て1aを挟んだ状態で前立て1aの左右の後側の位置に、縦方向に平行状に延ばされて配管されている。
またこの実施形態では、スチームの流通管4は、前側のプレート2aの上部の裏側で、シャツ1のポケット1cに対応する位置に連ねて配管されている。具体的には、図1、図2に示されるように、スチームの流通管4は人体型2を正面から見て、左側の端から起立状に立ち上げられ、前側のプレート2aの左側上部で水平に延ばされ、この左側上部から前立て1aに沿って立ち下げられ、人体型2の右側で前立て1aに沿って立ち上げられ、右側上部が水平に延ばされ、この右側上部から人体型2の右側の端で立ち下げられて一繋がりに形成されている。
またスチームの流通管4は、前側のプレート2aの裏側に直かに接して配管され、前側のプレート2aの下方の位置は補強リブ5の配管孔5aに通されて配管されている。6はスチームの供給源であり、スチームの流通管4はこの供給源6に接続されている。また7は、前側のプレート2aとの熱交換により温度の低下した蒸気から水分を除去する気水分離器である。
次に本発明の作用を説明する。
本発明は、スチームが前立て1aに沿って流れ、熱交換作用により、前立て1aに対応する前側のプレート2aの中心位置を縦方向にわたって加熱する。従って本発明は、前側のプレート2aが、シャツ1の前立て1aをプレス鏝3と協働して乾燥する。またポケット1cに対応する前側のプレート2aの位置が加熱されるから、シャツ1にポケット1cが形成されている場合は、前側のプレート2aがシャツ1のポケット1cの位置を迅速に乾燥する。
またスチームの流通管4が、この実施形態では上記の通り、人体型2の左右の上部まで延長され、左側及び右側の上部でスチームが横に流れるよう配管されている。従ってこの実施形態に係る本発明によると、シャツ1の袖の中にスチームを噴射し、袖を湿らせて膨張させ、緊張仕上げするとき、袖の中に噴射したスチームがドレイン化して前身頃の上部を濡らしても、前側のプレート2aの上部が加熱されるため、シャツ1の前身頃の上部を、迅速、確実に乾燥でき、この種のドレインによる不利益を一掃できる。
以上の処において、本発明は、図3に示されるように、スチームの流通管4が、ポケット1cに対応する位置、即ちこの実施形態では人体型2を正面から見て右側の上部の位置で横方向に曲げられて蛇行状に配管されているのでも良い。この場合は、スチームの流れる時間がポケット1cの位置で長くなり、ポケット1cに対応する前側のプレート2aの位置をより加熱できる。従ってこれによれば、シャツ1のポケット1cの位置を、更に短い時間で乾燥できる。
また本発明は、図4に示されるように、スチームの流通管4が、シャツ1のポケット1cの口に対応する位置に、前側のプレート2aを加熱する横方向に延びる熱伝達部8を備えて形成されているのでも良い。この熱伝達部8は、スチームの流通管4と同様、熱伝導率の良い金属、例えば銅で形成されている。またこの熱伝達部8は、例えば板状に形成され、板面が前側のプレート2aの裏面に当接されている。また熱伝達部8は、この実施形態の場合、人体型2を正面から見て前立て1aの右側の起立状の立ち上がり部4aと、右端の立ち下がり部4bとに左右端が接続され、横に架け渡されている。この本発明の場合は、熱伝達部8の縦幅や、形状、面積などを適宜変更することで、ポケット1cの口に対応する前側のプレート2aの位置を、簡単且つ的確に加熱できる。従ってこれによれば、人体型2の仕様変更にも柔軟に対応できる。
本発明のシャツ仕上げ機の好適な一実施形態を示す要部斜視図である。 前側のプレートの一部を切欠した同上シャツ仕上げ機の要部斜視図である。 同上シャツ仕上げ機の他の実施形態を示す要部正面図である。 同上シャツ仕上げ機の更に他の実施形態を示す要部正面図である。 図4のV−V線における要部拡大断面図である。
符号の説明
1 シャツ
1a 前立て
2 人体型
2a 前側のプレート
2b 後側のプレート
3 プレス鏝
4 スチームの流通管

Claims (3)

  1. シャツを着せるための人体型と、この人体型の前後を押圧してシャツをプレス仕上げするプレス鏝とを備え、上記の人体型が前後に対向状に配置されたプレートで形成されているシャツ仕上げ機であって、前側のプレートの裏側の、シャツの前立てに対応する位置に、前側のプレートを加熱するためのスチームの流通管が配管されていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
  2. 請求項1記載のシャツ仕上げ機であって、スチームの流通管が、前側のプレートの上部の裏側で、シャツのポケットに対応する位置に連ねて配管されていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
  3. 請求項2記載のシャツ仕上げ機であって、スチームの流通管が、シャツのポケットの口に対応する位置に、前側のプレートを加熱する横方向に延びる熱伝達部を備えて形成されていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
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CN115182146A (zh) * 2022-07-13 2022-10-14 北京铜牛科英针织技术开发有限公司 扣烫贴袋模板

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