JP2007305918A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子素子評価装置を用いて、ビアの抵抗評価や異常が発生したビアの特定を容易に行うことが可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板60の上方に配置された1層目配線11と、1層目配線11の上方に配置された第1の2層目配線21と、1層目配線11と第1の2層目配線21とを接続する第1の接続用ビア32と、第1の2層目配線21と同じ配線層内に形成された評価用配線51と、1層目配線11と評価用配線51とを接続する評価用ビア41とを備えている。第1の2層目配線21と評価用配線51との間に評価用の信号を流すことで、ビアの抵抗評価や異常が発生したビアの特定を容易に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、多層配線を有する集積回路等の半導体装置において、不良解析を行うための構造に関するものである。
従来の多層配線を有する半導体装置について、特許文献1に記載されている半導体装置を例にとって図8を用いて説明する。
図8(a)は、従来の半導体装置を上方からの見た場合の透視図であり、図8(b)は、従来の半導体装置の(a)に示すVIIIb-VIIIb線における断面図である。
図8(a)、(b)に示すように、従来の半導体装置では、トランジスタやダイオード等の電子素子が形成された半導体基板160の上に第1層間絶縁膜171が設けられ、第1層間絶縁膜171の上に1層目配線111が設けられている。1層目配線111および第1層間絶縁膜171の上には、第2層間絶縁膜172が設けられている。第2層間絶縁膜172の上には、第1の2層目配線121および第2の2層目配線122が設けられている。ここで、第1の2層目配線121と1層目配線111とは、第1の接続用ビア132により接続され、第2の2層目配線122と1層目配線111とは、第2の接続用ビア133により接続されている。さらに、第1の2層目配線121、第2の2層目配線122および第2層間絶縁膜172の上には、第3層間絶縁膜173が設けられている。
次に、従来の多層配線を有する半導体装置の不良解析について、特許文献2に記載されているサブミクロン領域の電子素子評価装置を例にとって図9を用いて説明する。
図9(a)、(b)は、サブミクロン領域の電子素子評価装置を用いて、実際の半導体装置上に設けられた回路素子の特性解析をする様子を表した図である。
サブミクロン領域の電子素子評価装置は、微小領域の電気的特性評価のために用いられており、高速化、微細化、高集積化が進む半導体装置に対応するため、半導体装置の不良解析には不可欠な装置である。
半導体装置に形成された複数の配線およびビアを含むノードの不良解析では、配線の形状異常に起因する断線やショートが不良原因である場合、走査型電子顕微鏡(SEM)等を用いた表面観察により不良原因の究明は可能である。これに対し、ビアの高抵抗化や断線が不良原因である場合、表面観察ではビアと配線の境界部分を確認できないため、原因究明には走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)等を用いたビアの断面観察が必須となる。しかし、不良ノードに存在する高抵抗化したビアや断線したビアは走査型電子顕微鏡(SEM)等を用いた表面観察では特定することが難しい。従って、サブミクロン領域の電子素子評価装置を用いて高抵抗化や断線の可能性があるビアの抵抗評価を行い、異常ビアを特定する必要がある。
例えば、図9(a)に示すように、第1の接続用ビア132が高抵抗化もしくは断線191していることを明らかにするためには、第1の接続用ビア132により接続された第1の2層目配線121および1層目配線111にサブミクロン領域の電子素子評価装置の評価用探針181、182をそれぞれ接触させ、評価用探針181と評価用探針182との間に電圧を印加し、電気的特性を評価する必要がある。評価用探針181を第1の2層目配線121に直接接触させるためには、第1の2層目配線121を露出させなければならないが、これは第3層間絶縁膜173(図8(b)参照)を除去することにより可能となる。しかし、第3層間絶縁膜173を除去しても、1層目配線111の上面には第2層間絶縁膜172があるため、評価用探針182を1層目配線111に直接接触させることができない。そこで、1層目配線111の上方に評価用の孔192を形成させ、1層目配線111を露出させることで、評価用探針182を1層目配線111に直接接触させる方法が用いられている。また、図9(b)に示すように、孔192に金属を埋め込むことにより電極193を作製し、電極193を介して、評価用探針182と1層目配線111とを電気的に接続させる方法も用いられている。
特開2001−274164号公報 特開平9−26436号公報
このように、サブミクロン領域の電子素子評価装置を用いてビアの抵抗評価を行うためには、ビアに接続された上層配線および下層配線にそれぞれ探針を接触させる必要がある。しかし、下層配線上に層間絶縁膜が設けられているため、下層配線に探針を直接接触させる事ができない。そのため、層間絶縁膜に孔を形成し、ビアに接続された下層配線を露出させる工程や、形成した孔に金属を埋め込んで電極を作製する工程などが必要とされ、ビアの抵抗評価を行うために多大な労力を費やす必要があった。
そこで、本発明は、上記課題を考慮し、電子素子評価装置を用いて、ビアの抵抗評価や異常が発生したビアの特定を容易に行うことが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る第1の半導体装置は、基板と、前記基板上に形成された第1層間絶縁膜と、前記第1層間絶縁膜上に形成された1層目配線と、前記1層目配線および前記第1層間絶縁膜の上に形成された第2層間絶縁膜と、前記第2層間絶縁膜を貫通し、前記1層目配線に接続された接続用ビアと、前記第2層間絶縁膜上に形成され、前記接続用ビアに接続された2層目配線と、前記第2層間絶縁膜を貫通し、前記1層目配線に接続され、第1の評価用ビアと、前記2層目配線と同じ配線層内に形成され、前記第1の評価用ビアに接続され、第1の評価用配線と、前記2層目配線と前記第1の評価用配線および前記第2層間絶縁膜の上に形成された第3層間絶縁膜とを備えている。
この構成によれば、評価用配線と1層目配線は評価用ビアを介して電気的に接続されている。また、評価対象のビアに接続された上層配線(2層目配線)と同じ配線層内に、当該評価対象ビアと接続された評価用配線が設けられている。このため、サブミクロン領域の電子素子評価装置を用いてビアの抵抗評価をする際には、下層配線を露出させなくても、上層配線と評価用配線の間に評価用の信号を流すことで、ビアの抵抗評価や異常が発生したビアの特定を行うことが可能となっている。したがって、ビアの抵抗評価を行う際の手間を大幅に省くことができる。また、製造コストの低減を図ることができる。
さらに、上記の構成では、加工する際に発生するビアへのダメージを防ぐことができるため、異常が発生したビアの高感度な不良解析を実施することが可能となる。
また、前記第1の評価用ビアおよび前記第1の評価用配線との合計容量が、前記1層目配線、前記2層目配線および前記接続用ビアの合計容量の10分の1以下であることが好ましい。これにより、評価用ビアおよび評価用配線が論理回路動作へ与える遅延などの影響を測定の不具合が生じない範囲に低減させることができる。
また、前記第2層配線と前記第1の評価用配線との配線間距離が10μm以下であることが好ましい。電子素子評価装置を用いる場合、2本の評価用探針間の距離が小さい程プロービングの精度が向上する。本発明に係る半導体装置では、評価用探針を接触させる評価用配線間距離が10μm以下であるため、評価用探針が精度よくプロービングが可能な範囲において解析することができる。
また、本発明に係る第1の半導体装置においては、前記第3層間絶縁膜を貫通し、前記第1の評価用配線に接続され、第2の評価用ビアと、前記第3層間絶縁膜上に形成され、前記第2の評価用ビアに接続され、第2の評価用配線と、前記第3層間絶縁膜を貫通し、前記2層目配線に接続され、第3の評価用ビアと、前記第2の評価用配線と同じ配線層内に設けられ、前記第3の評価用ビアに接続され、第3の評価用配線とをさらに備えていてもよい。また、本発明に係る第1の半導体装置は、前記第2の評価用配線、前記第3の評価用配線および前記第3層間絶縁膜の上に形成された第4層間絶縁膜をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、第2の評価用配線と1層目配線とは、第1の評価用ビア、第1の評価用配線および第2の評価用ビアとを介して電気的に接続されている。また、第3の評価用配線と第1の2層目配線とは、第3の評価用ビアを介して電気的に接続されていることになる。したがって、サブミクロン領域の電子素子評価装置を用いてビアの抵抗評価をする際には、1層目配線および2層目配線とを露出させることなく、同じ配線層内に設けられた2つの評価用配線(ここでは、第2の評価用配線および第3の評価用配線)の間に評価用の信号を流すことで、ビアの評価を容易に行うことができる。
また、上述の効果に加えて、評価中に層間絶縁膜内の配線が評価用探針から受けるダメージや加工時に受けるダメージを防ぐことができる。その結果、論理回路動作に影響を与えることなく、異常が発生したビアの抵抗評価を実施することができる。
さらに、前記接続用ビアと前記第3の評価用ビアとは、平面的に見て重なり合っていないことが好ましい。この場合、サブミクロン領域の電子素子評価装置を用いてビアの抵抗評価をする際に、評価用探針を評価用配線に接触させる時に生じる基板方向への圧力が測定に及ぼす影響を小さく抑えることができる。その結果、評価中に異常が発生したビアの抵抗を変動させることなく、高精度な抵抗評価を行うことが可能となる。
また、本発明に係る第2の半導体装置は、基板と、前記基板上に形成された第1層間絶縁膜と、前記第1層間絶縁膜を貫通し、前記基板に接続された接続用コンタクトと、前記第1層間絶縁膜上に形成され、前記接続用コンタクトに接続された1層目配線と、前記1層目配線および前記第1層間絶縁膜の上に形成された第2層間絶縁膜と、前記第2層間絶縁膜を貫通し、前記1層目配線に接続された接続用ビアと、前記第2層間絶縁膜上に形成され、前記接続用ビアに接続された2層目配線と、前記2層目配線および前記第2層間絶縁膜上に形成された第3層間絶縁膜と、前記第3層間絶縁膜を貫通し、前記2層目配線に接続され、評価用ビアと、前記第3層間絶縁膜上に形成され、前記評価用ビアに接続され、評価用配線とを備えている。さらに、本発明に係る第2の半導体装置は、前記評価用配線および前記第3層間絶縁膜の上に形成された第4層絶縁膜を備えていてもよい。
上記の構成によれば、評価用配線と半導体基板とは、接続用コンタクト、1層目配線、接続用ビア、2層目配線および評価用ビアとを介して電気的に接続されている。この場合、基板の電位を接地電位にすると、評価用配線上から配線や基板上の拡散領域などを介して流れる電流が確認される。
したがって、評価用探針を評価用配線に接触させることにより、接続用コンタクト、1層目配線、接続用ビア、2層目配線のいずれかにおける接続不良を1本の評価用探針を用いて検出することができる。そのため、上層配線および下層配線を露出させなくても、ビアや配線の接続不良を検出することが可能となっている。したがって、ビアの抵抗評価を行う際の手間を大幅に省くことができる。これにより、製造コストの低減を図ることができる。また、加工する際に発生するビアへのダメージを防ぐことができるため、異常が発生したビアの高感度な不良解析を実施することが可能となる。
また、本発明に係る第2の半導体装置では、評価用配線を1本のみ設けることでビアの接続不良の検出が可能になっているため、評価用ビアおよび評価用配線の数を低減することができ、評価用ビアおよび評価用配線が回路設計レイアウトに与える影響を小さく抑えることができる。
また、本発明の係る第1および第2の半導体装置において、前記1層目配線の配線幅が前記2層目配線の配線幅よりも広いことが好ましい。このような場合、2層目配線と2層目配線よりも広い1層目配線とに接続される接続用ビアの不良発生頻度は高くなる。特に、配線として銅を用いた場合、幅の広い配線では、幅の狭い配線と比較して、グレイン(結晶粒)境界での微少なボイドが増加する。そのため、幅の広い配線では、回路動作時にボイドが集まって、不良を発生させる可能性が高くなる。その結果、幅の広い配線に接続された接続用ビアの不良発生頻度は高くなる。
したがって、本発明に係る第1および第2の半導体装置において、1層目配線の配線幅が2層目配線よりも広い場合、評価用ビアおよび評価用配線は、不良発生頻度の高いビアに接続されているため、効率良くビア不良を検出することができる。これにより、評価用ビアおよび評価用配線の数を低減しても効果的にビア不良の発生を検出することができるので、評価用ビアおよび評価用配線が回路設計レイアウトに与える影響を小さく抑えることができる。
また、本発明の係る第1および第2の半導体装置において、前記接続用ビアは、1つのみ配置され、且つ孤立して配置されていることが好ましい。一般的に、孤立ビアでは、不良発生頻度が他のビアに比べて高くなることが知られている。そのため、孤立ビアである接続用ビアに評価用ビアおよび評価用配線が接続されていることで、接続ビアにおける不良の発生を容易に検出することができ、ひいては半導体装置のビア不良を少ない本数の評価用配線を用いて効率良く検出することができるようになる。これにより、評価用ビアおよび評価用配線の数を低減することができ、評価用ビアおよび評価用配線が回路設計レイアウトに与える影響を小さく抑えることができる。
以上のように、本発明の半導体装置によれば、電子素子評価装置を用いて、下層配線を露出させることなく、多層配線構造におけるビアの抵抗評価や異常が発生したビアの特定を容易に行うことができる。さらに、加工する際に発生するビアへのダメージを防ぐことができるため、異常が発生したビアの高感度な不良解析を実施することが可能となる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置について、図1(a)、(b)を参照して説明する。
図1(a)、(b)は、本実施形態に係る多層配線を有する半導体装置の構造を示す図である。図1(a)は、本実施形態に係る半導体装置を上方から見た場合の透視図であり、図1(b)は、本実施形態の半導体装置の(a)に示すIb-Ib線における断面図である。なお、多層配線の位置関係を明確にするために、半導体基板上に形成されたトランジスタやダイオード等の電子素子の記載は省略している。
本実施形態の半導体装置は、図1(a)、(b)に示すように、トランジスタやダイオード等の電子素子が形成された半導体基板60と、半導体基板60上に設けられた第1層間絶縁膜71と、第1層間絶縁膜71上に設けられた1層目配線11と、1層目配線11および第1層間絶縁膜71の上に設けられた第2層間絶縁膜72と、第2層間絶縁膜72上に設けられた第1の2層目配線21および第2の2層目配線22と、第2層間絶縁膜72を貫通し、1層目配線11と第1の2層目配線21とを接続する第1の接続用ビア32と、第2層間絶縁膜72を貫通し、1層目配線11と第2の2層目配線22とを接続する第2の接続用ビア33と、第1の2層目配線21、第2の2層目配線22および第2層間絶縁膜72の上に設けられた第3層間絶縁膜73と、第2層間絶縁膜72を貫通し、1層目配線11と接続され、論理回路動作に寄与しない評価用ビア41と、評価用ビア41の上に設けられ、論理回路動作に寄与しない評価用配線51とを備えている。
また、第3層間絶縁膜73の上面から第1の2層目配線21および第2の2層目配線22の上面までの距離は、第3層間絶縁膜73の上面から評価用配線51の上面までの距離とほぼ等しくなっている。これにより、一律に第3層間絶縁膜73を除去するだけで、第1の2層目配線21、第2の2層目配線22、および評価用配線51を同時に露出させることができる。
本実施形態の半導体装置の特徴は、評価対象のビアに電気的に接続された上層配線(ここでは、第1の2層目配線21または第2の2層目配線22)と同じ配線層内に、当該評価対象ビアと電気的に接続された評価用配線が設けられていることである。
以上のような構成の本実施形態の半導体装置では、評価用配線51と1層目配線11は評価用ビア41を介して電気的に接続されていることになる。したがって、サブミクロン領域の電子素子評価装置を用いて第1の接続用ビア32の抵抗評価をする際には、第3層間絶縁膜73を除去し、第1の2層目配線21と評価用配線51とに評価用探針をそれぞれ接触させ、評価用探針から電気信号を加えることにより、第1の接続用ビア32の抵抗を評価すればよい。また、第2の接続用ビア33の抵抗評価をする際には、第2の2層目配線22と評価用配線51とに評価用探針をそれぞれ接触させて電気的特性を評価すればよい。
そのため、本実施形態の半導体装置においては、第3層間絶縁膜73を除去後に下層配線を露出させなくても、ビアの抵抗評価や異常が発生したビアの特定を行うことが可能となっている。従来の半導体装置においては、下層配線を露出させるためにマスクを用いて選択的にエッチングを行う必要があったが、本実施形態の半導体装置では、このような工程が不要となっており、ビアの抵抗評価を行う際の手間を大幅に省くことができる。また、これにより、製造コストの低減を図ることができる。
さらに、本実施形態の半導体装置を用いれば、加工する際に発生するビアへのダメージを防ぐことができるため、異常が発生したビアの高感度な不良解析を実施することが可能となる。
なお、本実施形態の半導体装置において、評価用ビア41および評価用配線51の合計容量が、1層目配線11、第1の2層目配線21、第2の2層目配線22、第1の接続用ビア32、および第2の接続用ビア33の合計容量に対して10分の1以下となるように、評価用ビア41および評価用配線51が配置されているとより好ましい。これにより、評価用ビア41および評価用配線51が論理回路動作へ与える遅延などの影響を測定の不具合が生じない範囲に低減させることができる。
また、第3層間絶縁膜73の上には3層目配線が形成されていてもよい。この場合、3層目配線に接続されたビアの抵抗評価をするために、評価対象のビアに接続された評価用配線を3層目配線と同じ配線層内に設けてもよい。これと同様にして、4層目以上の配線がある場合でも、評価用ビアおよび評価用配線を設けることでビアの抵抗評価や不良解析を容易に行うことができる。
なお、本実施形態の半導体装置においては、評価用配線および上層配線に接続され、半導体装置の表面に露出させた評価用端子を別途設けてもよい。これにより、評価用探針は評価用端子に接触させればよいため、層間絶縁膜を取り除いて評価用配線および上層配線を露出させることなく、ビアの抵抗評価を行うことが可能となる。
また、本発明の実施形態の半導体装置は、半導体基板上に設けられた電子素子の一部と1層目配線11とを接続させたコンタクトをさらに備えていてもよい。例えば、電界効果トランジスタのソースとドレインに接続された2つのコンタクトが設けられ、各コンタクトに別々の1層目配線が接続される場合、評価用ビアと評価用配線とを設けることでコンタクトの良否確認を行うことができる。なお、本発明の実施形態の半導体装置においては、基板としてシリコンなどが用いられた半導体基板を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
(第2の実施形態)
図2(a)、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置の構造を示す図である。図2(a)は、本実施形態に係る半導体装置を上方から見た場合の透視図であり、図2(b)は、本実施形態の半導体装置の(a)に示すIIb-IIb線における断面図である。なお、多層配線の位置関係を明確にするために、半導体基板上に形成されたトランジスタやダイオード等の電子素子の記載は省略している。
本実施形態の半導体装置は、図2(a)、(b)に示すように、トランジスタやダイオード等の電子素子が形成された半導体基板60と、半導体基板60上に設けられた第1層間絶縁膜71と、第1層間絶縁膜71上に設けられた1層目配線11と、1層目配線11および第1層間絶縁膜71の上に設けられた第2層間絶縁膜72と、第2層間絶縁膜72上に設けられた第1の2層目配線21および第2の2層目配線22と、第2層間絶縁膜72を貫通し、1層目配線11と第1の2層目配線21とを接続する第1の接続用ビア32と、第2層間絶縁膜72を貫通し、1層目配線11と第2の2層目配線22とを接続する第2の接続用ビア33と、第1の2層目配線21、第2の2層目配線22および第2層間絶縁膜72の上に設けられた第3層間絶縁膜73とを備えている。
また、本実施形態の半導体装置は、第2層間絶縁膜72を貫通し、1層目配線11と接続され、論理回路動作に寄与しない第1の評価用ビア42と、第1の評価用ビア42の上に設けられ、論理回路動作に寄与しない第1の評価用配線52と、第3層間絶縁膜73を貫通し、第1の評価用配線52と接続され、論理回路動作に寄与しない第2の評価用ビア43と、第2の評価用ビア43の上に設けられ、論理回路動作に寄与しない第2の評価用配線53と、第3層間絶縁膜73を貫通し、第1の2層目配線21と接続され、論理回路動作に寄与しない第3の評価用ビア44と、第3の評価用ビア44の上に設けられ、論理回路動作に寄与しない第3の評価用配線54と、第2の評価用配線53、第3の評価用配線54および第3層間絶縁膜73の上に設けられた第4層間絶縁膜74とを備えている。
また、第4層間絶縁膜74の上面から第2の評価用配線53の上面までの距離は、第4層間絶縁膜74の上面から第3の評価用配線54の上面までの距離とほぼ等しくなっている。これにより、一律に第4層間絶縁膜74を除去するだけで、第2の評価用配線53および第3の評価用配線54の両方を同時に露出させることができる。
本実施形態の半導体装置の特徴は、評価対象のビアに電気的に接続された上層配線(ここでは、第1の2層目配線21)と、当該評価対象ビアと電気的に接続された評価用配線(ここでは、第1の評価用配線52)との上に、それぞれ評価用ビアを介して、同じ配線層内に評価用配線(ここでは、第3の評価用配線54および第2の評価用配線53)が設けられていることである。
以上のような構成の本実施形態の半導体装置では、第2の評価用配線53と1層目配線11とは、第1の評価用ビア42、第1の評価用配線52および第2の評価用ビア43とを介して電気的に接続されている。また、第3の評価用配線54と第1の2層目配線21とは、第3の評価用ビア44を介して電気的に接続されていることになる。したがって、サブミクロン領域の電子素子評価装置を用いて第1の接続用ビア32の抵抗評価をする際には、第4層間絶縁膜74を除去し、第2の評価用配線53と第3の評価用配線54との2つの評価用配線に評価用探針をそれぞれ接触させて評価用探針から電気信号を加えることにより、第1の接続用ビア32の抵抗を評価すればよい。
そのため、本実施形態の半導体装置においては、第4層間絶縁膜74を除去後に上層配線および下層配線を露出させなくても、ビアの抵抗評価や異常が発生したビアの特定を行うことが可能となっている。したがって、本実施形態の半導体装置を用いれば、ビアの抵抗評価を行う際の手間を大幅に省くことができる。これにより、製造コストの低減を図ることができる。
さらに、本実施形態の半導体装置を用いれば、加工する際に発生するビアへのダメージを防ぐことができるため、異常が発生したビアの高感度な不良解析を実施することが可能となる。
また、本実施形態の半導体装置においては、サブミクロン領域の電子素子評価装置の2本の評価用探針は、論理回路動作に寄与する層間絶縁膜内の配線には直接接触させる必要はなく、評価用に別途設けられた2つの評価用配線の上面にそれぞれ接触させればよいため、評価中に層間絶縁膜内の配線が評価用探針から受けるダメージを防ぐことができる。その結果、論理回路動作に影響を与えることなく、異常が発生したビアの抵抗評価を実施することができる。
また、配線が3層以上にわたって設けられていてもよい。この場合、各配線に接続されてた評価用配線を最上層に配置すれば、評価対象ビアの不良解析を容易に行うことができる。
なお、本実施形態の半導体装置においては、評価用配線に接続され、半導体装置の表面に露出させた評価用端子を別途設けてもよい。これにより、評価用探針は評価用端子に接触させればよいため、層間絶縁膜を取り除いて評価用配線を露出させることなく、ビアの抵抗評価を行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
図3(a)、(b)は、本発明の第3の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置の構造を示す図である。図3(a)は、本実施形態に係る半導体装置を上方から見た場合の透視図であり、図3(b)は、本実施形態の半導体装置の(a)に示すIIIb-IIIb線における断面図である。なお、多層配線の位置関係を明確にするために、半導体基板上に形成されたトランジスタやダイオード等の電子素子の記載は省略している。
本実施形態の半導体装置は、図3(a)、(b)に示すように、トランジスタやダイオード等の電子素子が形成された半導体基板60と、半導体基板60上に設けられた第1層間絶縁膜71と、第1層間絶縁膜71上に設けられた1層目配線11と、第1層間絶縁膜71を貫通し、半導体基板60と1層目配線11とを電気的に接続する接続用コンタクト34と、1層目配線11および第1層間絶縁膜71の上に設けられた第2層間絶縁膜72と、第2層間絶縁膜72上に設けられた第1の2層目配線21および第2の2層目配線22と、第2層間絶縁膜72を貫通し、1層目配線11と第1の2層目配線21とを接続する第1の接続用ビア32と、第2層間絶縁膜72を貫通し、1層目配線11と第2の2層目配線22とを接続する第2の接続用ビア33と、第1の2層目配線21、第2の2層目配線22および第2層間絶縁膜72の上に設けられた第3層間絶縁膜73とを備えている。
また、本実施形態の半導体装置は、第3層間絶縁膜73を貫通し、第1の2層目配線21と接続され、論理回路動作に寄与しない評価用ビア41と、評価用ビア41の上に設けられ、論理回路動作に寄与しない評価用配線51と、評価用配線51および第3層間絶縁膜の上に設けられた第4層間絶縁膜74とを備えている。
本実施形態の半導体装置の特徴は、半導体基板と電気的に接続された接続用コンタクトと、評価対象のビアと電気的に接続された上層配線(ここでは、第1の2層目配線21)の上に、評価ビアを介して設けられた評価用配線とを備えていることにある。
以上のような構成の本実施形態の半導体装置では、評価用配線51と半導体基板60とは、接続用コンタクト34、1層目配線11、第1の接続用ビア32、第1の2層目配線21および評価用ビア41とを介して電気的に接続されている。この場合、基板の電位を接地電位にすると、評価用配線上から配線や基板上の拡散領域などを介して流れる電流が確認される。
したがって、第4層間絶縁膜74を除去し、評価用探針を評価用配線に接触させることにより、接続用コンタクト34、1層目配線11、第1の接続用ビア32、第1の2層目配線21のいずれかにおける接続不良を1本の評価用探針を用いて検出することができる。
そのため、本実施形態の半導体装置においては、第4層間絶縁膜74を除去後に上層配線および下層配線を露出させなくても、ビアや配線の接続不良を検出することが可能となっている。したがって、ビアの抵抗評価を行う際の手間を大幅に省くことができる。これにより、製造コストの低減を図ることができる。
さらに、本実施形態の半導体装置を用いれば、加工する際に発生するビアへのダメージを防ぐことができるため、異常が発生したビアの高感度な不良解析を実施することが可能となる。
また、本実施形態の半導体装置では、評価用配線を1本のみ設けることでビアの接続不良の検出が可能になっているため、評価用ビアおよび評価用配線の数を低減することができ、評価用ビアおよび評価用配線が回路設計レイアウトに与える影響を小さく抑えることができる。
また、本実施形態の半導体装置において、評価用ビア41および評価用配線51の合計容量が、接続用コンタクト34、1層目配線11、第1の2層目配線21、第2の2層目配線22、第1の接続用ビア32、および第2の接続用ビア33の合計容量に対して10分の1以下となるように、評価用ビア41および評価用配線51が配置されているとより好ましい。これにより、評価用ビア41および評価用配線51が論理回路動作へ与える遅延などの影響を測定の不具合が生じない範囲に低減させることができる。
なお、本実施形態の半導体装置においては、評価用配線に接続され、半導体装置の表面に露出させた評価用端子を別途設けてもよい。これにより、評価用探針は評価用端子に接触させればよいため、層間絶縁膜を取り除いて評価用配線を露出させることなく、ビアの抵抗評価を行うことが可能となる。
(第4の実施形態)
図4(a)、(b)は、本発明の第4の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置の構造を示す図である。図4(a)は、本実施形態に係る半導体装置を上方から見た場合の透視図であり、図4(b)は、本実施形態の半導体装置の(a)に示すIVb-IVb線における断面図である。
本実施形態の半導体装置は、図4(a)、(b)に示すように、1層目配線11と、1層目配線11の上層に設けられた2層目配線23と、1層目配線11と2層目配線23とを接続する接続用ビア31と、2層目配線23上に設けられ、論理回路動作に寄与しない評価用ビア41と、評価用ビア41の上に設けられ、論理回路動作に寄与しない評価用配線51とを備えている。なお、図4に示す本実施形態の半導体装置において、半導体基板や層間絶縁膜などは省略されているが、第1〜第3の実施形態で示した半導体装置と同様に形成されている。
本実施形態の半導体装置の特徴は、接続用ビア31の中心と評価用ビア41の中心との平面上の距離(ビア間距離61)が、大きい方のビアの直径以上となっていることである。ここで、図4(a)、(b)に示す例では、接続用ビア31と評価用ビア41の直径は互いに等しくなっている。
以上のような構成の本実施形態の半導体装置では、平面的に見て接続用ビア31と評価用ビア41とが重なっている領域が存在しない。このため、サブミクロン領域の電子素子評価装置を用いてビアの抵抗評価をする際に、評価用探針を評価用配線51に接触させる時に生じる基板方向への圧力が測定に及ぼす影響を小さく抑えることができる。その結果、評価中に異常が発生したビアの抵抗を変動させることなく、高精度な抵抗評価を行うことが可能となる。
また、本実施形態の半導体装置においても、第1〜3の実施形態で述べた効果と同様に、上層配線および下層配線を露出させなくても、ビアの抵抗評価を行うことが可能であるため、評価の際の手間を大幅に省くことができ、製造コストの低減を図ることができる。さらに、異常が発生したビアの高精度かつ高感度な不良解析を実施することが可能となる。
(第5の実施形態)
図5(a)、(b)は、本発明の第5の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置の構造を示す図である。図5(a)は、本実施形態に係る半導体装置を上方から見た場合の透視図であり、図5(b)は、本実施形態の半導体装置の(a)に示すVb-Vb線における断面図である。
本実施形態の半導体装置は、図5(a)、(b)に示すように、1層目配線11と、1層目配線11の上層に設けられた2層目配線23と、1層目配線11と2層目配線23とを接続する接続用ビア31と、1層目配線11上に設けられ、論理回路動作に寄与しない第1の評価用ビア42と、第1の評価用ビア42に接続され、2層目配線23と同じ配線層内に設けられた第1の評価用配線52と、第1の評価用配線52の上に設けられ、論理回路動作に寄与しない第2の評価用ビア43と、第2の評価用ビア43の上に設けられ、論理回路動作に寄与しない第2の評価用配線53と、2層目配線23と接続され、論理回路動作に寄与しない第3の評価用ビア44と、第3の評価用ビア44に接続され、第2の評価用配線53と同じ配線層内に設けられた第3の評価用配線54とを備えている。なお、図5に示す本実施形態の半導体装置において、半導体基板や層間絶縁膜などの記載は省略されているが、第1〜第3の実施形態で示した半導体装置と同様に形成されている。
本実施形態の半導体装置の特徴は、1層目配線11と2層目配線23とを接続する接続用ビア31が単独で形成されたレイアウトにおいて、評価用ビアおよび評価用配線が設けられていることにある。
一般的に、孤立ビアでは、不良発生頻度が他のビアに比べて高くなることが知られている。そのため、孤立ビアである接続用ビア31に評価用ビアおよび評価用配線が接続されていることで、接続用ビア31における不良の発生を容易に検出することができ、ひいては半導体装置のビア不良を少ない本数の評価用配線を用いて効率良く検出することができるようになる。これにより、評価用ビアおよび評価用配線の数を低減することができ、評価用ビアおよび評価用配線が回路設計レイアウトに与える影響を小さく抑えることができる。
また、本実施形態の半導体装置においても、第1〜3の実施形態で述べた効果と同様に、上層配線および下層配線を露出させなくても、ビアの抵抗評価を行うことが可能であるため、評価の際の手間を大幅に省くことができ、製造コストの低減を図ることができる。さらに、異常が発生したビアの高感度な不良解析を実施することが可能となる。
(第6の実施形態)
図6(a)、(b)は、本発明の第6の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置の構造を示す図である。図6(a)は、本実施形態に係る半導体装置を上方から見た場合の透視図であり、図6(b)は、本実施形態の半導体装置の(a)に示すVIb-VIb線における断面図である。
本実施形態の半導体装置は、図6(a)、(b)に示すように、1層目配線11と、1層目配線11の上層に設けられた2層目配線23と、1層目配線11と2層目配線23とを接続する接続用ビア31とを備えている。ここで、本実施形態の半導体装置は、1層目配線11の幅が2層目配線23幅よりも広くなっている以外は、第5の実施形態で示した半導体装置と同じ構造となっている。なお、図6に示す本実施形態の半導体装置において、半導体基板や層間絶縁膜などの記載は省略されているが、第1〜第3の実施形態で示した半導体装置と同様に形成されている。
本実施形態の半導体装置の特徴は、1層目配線11の幅が2層目配線23の幅よりも広い場合のレイアウトにおいて、評価用ビアおよび評価用配線が設けられていることにある。
以上のような構成の本実施形態の半導体装置では、2層目配線23と、2層目配線23よりも広い1層目配線11とに接続される接続用ビア31の不良発生頻度は高くなる。特に、配線として銅を用いた場合、幅の広い配線では、幅の狭い配線と比較して、グレイン(結晶粒)境界での微少なボイドが増加する。そのため、幅の広い配線では、回路動作時にボイドが集まって、不良を発生させる可能性が高くなる。その結果、幅の広い配線に接続された接続用ビアの不良発生頻度は高くなる。
したがって、本実施形態の半導体装置において、評価用ビアおよび評価用配線は、不良発生頻度の高いビアに接続されているため、効率良くビア不良を検出することができる。これにより、評価用ビアおよび評価用配線の数を低減しても効果的にビア不良の発生を検出することができるので、評価用ビアおよび評価用配線が回路設計レイアウトに与える影響を小さく抑えることができる。
なお、接続用ビア31が不良発生頻度の高い孤立ビアであればより好ましい。この場合、接続用ビア31の不良発生頻度は孤立ビアでない場合と比較してより高くなるため、さらに効率良くビア不良を検出することができるようになる。
また、本実施形態の半導体装置においても、第1〜3の実施形態で述べた効果と同様に、上層配線および下層配線を露出させなくても、ビアの抵抗評価を行うことが可能であるため、評価の際の手間を大幅に省くことができ、製造コストの低減を図ることができる。さらに、異常が発生したビアの高感度な不良解析を実施することが可能となる。
(第7の実施形態)
図7(a)、(b)は、本発明の第7の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置の構造を示す図である。図7(a)は、本実施形態に係る半導体装置を上方から見た場合の透視図であり、図7(b)は、本実施形態の半導体装置の(a)に示すVIIb-VIIb線における断面図である。
本実施形態の半導体装置は、図7(a)、(b)に示すように、第5の実施形態に係る半導体装置と基本的には同じ構造となっている。ここで、第2の評価用配線53と第3の評価用配線54との距離を配線間距離62とする。なお、図7に示す本実施形態の半導体装置において、半導体基板や層間絶縁膜などの記載は省略されているが、第1〜第3の実施形態で示した半導体装置と同様に形成されている。
本実施形態の半導体装置の特徴は、第2の評価用配線53と第3の評価用配線54との距離(配線間距離62)が10μm以下となるように、第2の評価用配線53および第3の評価用配線54が配置されていることである。
電子素子評価装置を用いる場合、2本の評価用探針間の距離が小さい程プロービングの精度が向上する。本実施形態の半導体装置では、評価用探針を接触させる評価用配線間距離が10μm以下であるため、サブミクロン領域の電子素子評価装置を用いてビアの抵抗評価を行う際には、評価用探針が精度よくプロービングが可能な範囲において解析することができる。なお、配線間距離62が10μmよりも大きいと、1回のスキャンでは評価対象のビアの位置を特定することが難しく、評価用探針が容易にプロービングできない可能性がある。
したがって、本実施形態の半導体装置では、評価用配線に評価用探針を容易に接触させることができ、短時間で高精度にビアの電気的特性を評価することが可能となる。
なお、本実施形態の半導体装置では、評価用探針を接触させる配線が評価用配線同士である場合について説明したが、第1の実施形態に係る半導体装置のように、評価用探針を接触させる配線が評価用配線と上層配線とである場合においても、評価用配線と上層配線との配線間距離が10μm以下となるように、それぞれの配線が配置されていればより好ましい。
また、本実施形態の半導体装置では、評価用ビアおよび評価用配線が不良頻度の高いレイアウトから優先的に配置されていると、少ない評価用ビアおよび評価用配線で効率良くビア不良を検出することができるため好ましい。具体的には、幅の広い配線上に設けられたビア、配線長が長い配線上に設けられたビア、および異なる配線にそれぞれ接続され、所定の個数以上設けられたビアに対して、評価用ビアおよび評価用配線が優先して配置される。また、下層配線上に設けられたビアより上層配線上に設けられたビアに対して、評価用ビアおよび評価用配線が優先的に配置される。これは、上層配線上に設けられたビアの評価を行うことで、上層配線上に設けられたビアの評価だけでなく、下層配線上に設けられたビアの評価も間接的に行うことができるからである。
なお、本実施形態の半導体装置においても、第1〜3の実施形態で述べた効果と同様に、上層配線および下層配線を露出させなくても、ビアの抵抗評価を行うことが可能であるため、評価の際の手間を大幅に省くことができ、製造コストの低減を図ることができる。さらに、異常が発生したビアの高感度な不良解析を実施することが可能となる。
以上説明したように、本発明の半導体装置は、多層配線を有する集積回路等の半導体装置において不良解析を行うために有用である。
(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置を示す上面図および断面図である。 (a)、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置を示す上面図および断面図である。 (a)、(b)は、本発明の第3の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置を示す上面図および断面図である。 (a)、(b)は、本発明の第4の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置を示す上面図および断面図である。 (a)、(b)は、本発明の第5の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置を示す上面図および断面図である。 (a)、(b)は、本発明の第6の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置を示す上面図および断面図である。 (a)、(b)は、本発明の第7の実施形態に係る多層配線を有する半導体装置を示す上面図および断面図である。 (a)、(b)は、従来の多層配線を有する半導体装置を示す上面図および断面図である。 (a)、(b)は、従来の多層配線を有する半導体装置において、不良解析の方法を示す断面図である。
符号の説明
11、111 1層目配線
21、121 第1の2層目配線
22、122 第2の2層目配線
23 2層目配線
31 接続用ビア
32、132 第1の接続用ビア
33、133 第2の接続用ビア
34 接続用コンタクト
41 評価用ビア
42 第1の評価用ビア
43 第2の評価用ビア
44 第3の評価用ビア
51 評価用配線
52 第1の評価用配線
53 第2の評価用配線
54 第3の評価用配線
60、160 半導体基板
61 ビア間距離
62 配線間距離
71、171 第1層間絶縁膜
72、172 第2層間絶縁膜
73、173 第3層間絶縁膜
74、174 第4層間絶縁膜
181、182 評価用探針
191 高抵抗化・断線
192 孔
193 電極

Claims (14)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された第1層間絶縁膜と、
    前記第1層間絶縁膜上に形成された1層目配線と、
    前記1層目配線および前記第1層間絶縁膜の上に形成された第2層間絶縁膜と、
    前記第2層間絶縁膜を貫通し、前記1層目配線に接続された接続用ビアと、
    前記第2層間絶縁膜上に形成され、前記接続用ビアに接続された2層目配線と、
    前記第2層間絶縁膜を貫通し、前記1層目配線に接続された第1の評価用ビアと、
    前記2層目配線と同じ配線層内に形成され、前記第1の評価用ビアに接続された第1の評価用配線と、
    前記2層目配線、前記第1の評価用配線および前記第2層間絶縁膜の上に形成された第3層間絶縁膜とを備えていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の評価用ビアと前記第1の評価用配線との合計容量が、前記1層目配線、前記2層目配線および前記接続用ビアの合計容量の10分の1以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2層配線と前記第1の評価用配線との配線間距離が10μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第3層間絶縁膜を貫通し、前記第1の評価用配線に接続された第2の評価用ビアと、
    前記第3層間絶縁膜上に形成され、前記第2の評価用ビアに接続された第2の評価用配線と、
    前記第3層間絶縁膜を貫通し、前記2層目配線に接続された第3の評価用ビアと、
    前記第2の評価用配線と同じ配線層内に設けられ、前記第3の評価用ビアに接続された第3の評価用配線とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第2の評価用配線と前記第3の評価用配線および第3層間絶縁膜の上に形成された第4層間絶縁膜をさらに備えていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第1の評価用ビア、前記第2の評価用ビア、前記第3の評価用ビア、前記第1の評価用配線、前記第2の評価用配線および前記第3の評価用配線の合計容量が、前記1層目配線、前記2層目配線および前記接続用ビアの合計容量の10分の1以下であることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置。
  7. 前記第2の評価用配線と前記第3の評価用配線との配線間距離が10μm以下であることを特徴とする請求項4〜6のうちいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記接続用ビアと前記第3の評価用ビアとは、平面的に見て重なり合っていないことを特徴とする請求項4〜7のうちいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 基板と、
    前記基板上に形成された第1層間絶縁膜と、
    前記第1層間絶縁膜を貫通し、前記基板に接続された接続用コンタクトと、
    前記第1層間絶縁膜上に形成され、前記接続用コンタクトに接続された1層目配線と、
    前記1層目配線および前記第1層間絶縁膜の上に形成された第2層間絶縁膜と、
    前記第2層間絶縁膜を貫通し、前記1層目配線に接続された接続用ビアと、
    前記第2層間絶縁膜上に形成され、前記接続用ビアに接続された2層目配線と、
    前記2層目配線および前記第2層間絶縁膜の上に形成された第3層間絶縁膜と、
    前記第3層間絶縁膜を貫通し、前記2層目配線に接続された評価用ビアと、
    前記第3層間絶縁膜上に形成され、前記評価用ビアに接続された評価用配線とを備えていることを特徴とする半導体装置。
  10. 前記評価用配線および前記第3層間絶縁膜の上に形成された第4層絶縁膜をさらに備えていることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記評価用ビアと前記評価用配線との合計容量が、前記1層目配線、前記2層目配線、前記接続用ビアおよび前記接続用コンタクトの合計容量の10分の1以下であることを特徴とする請求項9または10に記載の半導体装置。
  12. 前記接続用ビアと前記評価用ビアとは、平面的に見て重なり合っていないことを特徴とする請求項9〜11のうちいずれか1項に記載の半導体装置。
  13. 前記1層目配線の配線幅が前記2層目配線の配線幅よりも広いことを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 前記接続用ビアは、1つのみ設けられ、且つ孤立して配置されていることを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか1項に記載の半導体装置。
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