JP2007304053A - 化学分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感染性を有する液体試料の核酸捕捉部への往復通液が密閉系で可能な化学分析装置を実現する。
【解決手段】保持ディスクの回転中心から検査モジュール2の中間ポート360の配置位置までの距離を上記回転中心から液ポート701の配置位置までの距離より大とする。中間ポート360は密閉され検査モジュール2も全体として密閉可能である。バルブ350により液ポート701と中間ポート360とが連通された状態で保持ディスクが回転すると液体試料は液ポート701から捕捉部301を介して中間ポート360に移動し内部空気が圧縮される。保持ディスク12の回転が停止されると中間ポート360の圧縮空気で液体試料が捕捉部301を介して液ポート701に移動する。ディスクの回転及び停止を繰り返すことにより感染性液体試料の核酸捕捉部301への往復通液が密閉系で可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体試料中に含まれる特定成分を捕捉する捕捉部を備えた化学分析装置に関する。
複数の化学物質を含む液体試料から核酸等の化学物質の抽出・検出を密閉系で行う方法が、例えば、特許文献1、特許文献2に記載されている。これら特許文献1、2に記載された装置では、遠心力を利用して、液体の定量保持及び供給を行い、密閉系で抽出から検出までの一貫処理を行うことが可能である。
また、核酸の抽出法として吸引吐出を繰り返し行い、捕捉部に対して液を往復させることにより、核酸の抽出率及び再現性を向上させることが可能である(特許文献5)。
さらに、特許文献3には、シリンジポンプを利用して反応液を往復させる技術が記載され、特許文献4には、ポンプを利用して試料溶液を循環させる技術が記載されている。
特開2004−212050号公報 特開2005−180983号公報 特開7−274935号公報 特開2003−315337号公報 特開平11−127854号公報
しかし、特許文献1及び2に記載された技術においては、核酸等の捕捉部に対して試料溶液は一方向に一回通過させるのみであり、核酸抽出効率、再現性は低い。
特許文献3又は4に記載されたポンプを利用して、試料液を捕捉部に往復あるいは循環させる、若しくは特許文献5に記載のチップとシリンジを利用して複数回吸引・吐出を繰り返し、核酸の抽出効率及び再現性を向上させる技術は、試料溶液が開放系で処理可能な場合でなければ利用できない。周囲環境を汚染させる可能性がある試料溶液に対しては、密閉系で一貫処理を行う必要があり、特許文献3、4及び5に記載の技術ではこのような液体試料を処理することは困難である。
本発明の目的は、密閉系で、核酸捕捉部に対する試料液の往復通液が可能な化学分析装置の実現に関する。
本発明によれば、液ポートに液体試料を収容し、この液ポートと中間ポートとを流路で連通させ、この流路内に成分捕捉手段を配置する。液ポート及び中間ポートが配置される回転ディスクの回転中心からの距離を液ポートの配置位置より中間ポートの配置位置の方を大とする。回転ディスクが回転すると、遠心力により、液ポート内の液体試料が捕捉手段を通過して中間ポート方向に移動する。
中間ポート方向に移動させた液体試料は、中間ポート内の気体の圧縮膨張等を利用して、捕捉手段を通過させて液ポート方向に移動させる。
これにより、回転ディスクの回転制御等により、感染性の液体試料を捕捉手段に往復通過させる。
本発明によれば、密閉系で、核酸捕捉部に対する試料液の往復通液が可能な化学分析装置及び化学分析方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である化学分析装置の全体概略構成図であり、遺伝子検査装置に適用した場合の例を示す図である。
図1において、遺伝子検査装置1は、モータ11により回転可能に支持された保持ディスク12と、この保持ディスク12上に配置された複数の検査モジュール2と、液体の流動を制御するための穿孔機13と、誘導伝導加熱方式の加温装置14と、試料の検査(分析)を行なう蛍光測定装置15とを備えている。なお、遺伝子検査装置1は、モータ11、加温装置14、穿孔機13、蛍光測定装置の動作を制御する制御部(図示せず)を備えるともに、
パーソナルコンピュータ(図示せず)に接続されている。
操作者は、感染性を有する液体試料の各検査項目ごとに検査モジュール2を用意し、保持ディスク12に装着して、遺伝子検査装置1を起動させる。
図2は検査モジュール2の概略構成図である。図2において、検査モジュール2は、試薬カートリッジ本体21に透明な試薬カートリッジカバー22を接合した試薬カートリッジ20を、検査カートリッジ本体31に透明な検査カートリッジカバー32を接合した検査カートリッジ30に装着して構成している。
次に、検査モジュール2についての詳細な構造を図3〜図5を参照して説明する。
試薬容器220には、溶解液R1が550ul、試薬容器230には追加溶解液R1が80ul分注されている。また、試薬容器250には洗浄液R2が340ul、 試薬容器240には洗浄液R3が320ul、試薬容器260には洗浄液R5(10mmol/l Bicineと0.1mmol/l EDTA/2Naからなり、 pHは8.5)が650ul分注されている。
さらに、試薬容器270には溶離液R5(10mmol/l Bicineと0.1mmol/l EDTA/2Naからなり、 pHは8.5)が28ul、試薬容器280には核酸増幅用プライマーが33ul、試薬容器290には酵素溶液が17ulが分注されている。
これら各試薬容器220〜290には、モータ11の回転による遠心中に外周側から流出しようとする試薬を一旦内周側に戻すような、内周側へ折れ曲がった流路構造(例えば、試薬容器220の戻り流路223)が形成されている。これにより、遠心の際に生じる試薬容器220〜290内の圧力低下を抑制し、遠心中の不本意な試薬の流出を防いでいる。
また、試薬を流出させたい場合には、これら各試薬容器220〜290の最内周部(図5中、上方向)を穿孔し、回転させればよい。図3に示すように、試薬カートリッジ20には、各試薬容器220〜290に連通する試薬流出口221、231、241、251、261、271、281、291が設けてある。この試薬カートリッジ20を検査カートリッジ30(図4に示す)に装着することで、検査カートリッジ30の各試薬流入口321、331、341、361、381、391に接続する。
試薬カートリッジ20を検査カートリッジ30に装着した時点で、各試薬容器220〜290は各試薬流出口221〜291及び対応する各試薬流入口321、331、341、361、381、391を通して検査カートリッジ30内で連通する。
これにより、試薬容器220、230は混合ポート420に、試薬容器240、250、270は液ポート701に、試薬容器260、280、290は溶離ポート390に連絡される。
試薬カートリッジ20に予め試薬が分注されているため、ユーザーは検査カートリッジ30に試薬カートリッジ20を接続するだけで良く、試薬分注の手間が省ける。検査カートリッジ30は、特定の化学物質を含む試料を注入する注入口320と、この注入口320より注入された試料から検査対象の化学物質(例えば核酸等)を含む分離試料を分離する分離部312(例えば血球と血清を分離する)とを備える。
また、試薬カートリッジ20から連通部を通って供給された第一の試薬(R1)と前記分離試料とを導入して反応させる第一反応部420と、反応後の分離試料から化学物質を捕捉する捕捉部701と、試薬カートリッジ20から供給された洗浄用試薬(R2、R3)を化学物質捕捉部701へ導く洗浄用試薬流路と、試薬カートリッジ20から供給された溶離用試薬(R5)を化学物質捕捉部701へ導く溶離用試薬流路と、溶離された化学物質を保持する保持部390と、試料や洗浄液を廃棄するための廃棄部402とを備える。
さらに、回転中、核酸捕捉部301を通過した試料の一部を一時的に溜めておくことができ、回転速度の低下とともに空気の膨張作用でその液を押し出すことが可能な中間ポート360と、下流へ繋がる複数の流路の切り替えを行うバルブ350とを備える。
このバルブ350としては、例えば、多方コックが考えられる。バルブ350は、液ポート701からその下流に伸びる微小流路の分岐点に設けられている。この分岐点において、液ポート701の底から伸びる微小流路は、中間ポート360へつながる微小流路351と、廃棄部402へつながる微小流路352と、溶離液保持部390へつながる微小流路353とに分岐する。
流路切り替えバルブ350を微小流路351側へ開いた場合には、捕捉部301を通過してきた液を中間ポート360へ導き、バルブ350を微小流路352側へ開いた場合には捕捉部301を通過してきた液を廃棄部402へ導く。また、バルブ350を微小流路353側へ開いた場合には捕捉部301を通過してきた液を溶離液保持部390へと導くことができる。
中間ポート360の底(最外周部)は、試料、洗浄液が流入してくる液ポート701の底(最外周部)よりも外周側に設置されており、これらのポート360と、701の底とがU字型微小流路で連結されている。
化学物質捕捉部301は、U字型微小流路の途中で且つ、流路切り替えバルブ350よりも上流(内周側)に設置されている。捕捉部301の材質としては、目的化学物質が核酸の場合には、カオトロピック物質(グアニジン等)の存在下で核酸と結合することが可能なガラスフィルタ等のシリカ含有固相を積層したものを用いればよい。
次に、全血を試料として用いた場合の検査モジュール2を利用したウイルス核酸の抽出および分析動作を説明する。
操作者は、真空採血管等で採血した全血を、図4に示した検査カートリッジ30の試料注入口301より試料容器310に注入し、試薬カートリッジ20を検査カートリッジ30に装着する。組上げた検査モジュール2を、図1の保持ディスク12に必要な数だけ装着し、遺伝子検査装置1を稼動させれば、全血からウイルスの遺伝子が抽出され、続いて遺伝子が増幅・検出される。微量ウィルス核酸の正確な検出の為には、試料中の核酸の高効率、高再現性での抽出が必須となる。
ここで、遺伝子検査装置1内部での核酸抽出までの各動作における液の流動状態を図5を用いて説明する。本発明は捕捉部301に対して液、特に試料液を往復流動させることにより、捕捉部301への核酸の結合効率を増大させることを特徴とする。
従来技術における遠心カートリッジの構造と本発明との異なる点は、本発明においては、核酸捕捉部301と溶離液回収容器390との間に微小流路(U字型)を用いて空気溜めとなる中間ポート360を連結させ、核酸捕捉部301と廃液ポート402を連結する流路352を設け、核酸捕捉部301から続く流路の分岐点に流路切り替えバルブ35を設けた点である。
全血を注入後、モータ11で保持ディスク12を回転させる。試料容器310に注入された全血は、保持ディスク12の回転により発生する遠心力の作用で外周側に流動し、血球貯蔵容器311および血清定量容器312を満たし、余分な全血はオーバーフロー細管流路313からオーバーフロー太管流路314を通って全血廃棄容器315へ流れる。
オーバーフロー細管流路313からオーバーフロー太管流路314にかけての接続部は急拡大しており、かつオーバーフロー細管流路313の最内周側(半径位置601)にあるため、全血はオーバーフロー細管流路313を満たした状態で上記接続部で分離される。
したがって、半径位置601より内周側に血液は存在できないので、血清定量容器312の液面も半径位置601になる。また、血清定量容器312から分岐している血清毛細管316にも全血が流れ込み、ここでも全血の最内周部は半径位置601になる。
さらに、保持ディスク12の回転を続けると、全血は血球と血清に分離し(遠心分離)、血球は外周側の血球貯蔵容器311へ移動し、血清定量容器312内は血清のみとなる。
上記一連の血清分離動作時に、試薬カートリッジ20にある各試薬容器220〜290の通気孔(例えば、試薬容器220の通気孔222)は試薬カートリッジカバー22で蓋をされていて空気が入らない状態になっている。遠心力により各試薬は試薬容器外周側より流出しようとするが、容器内に空気が入らないため試薬容器内の圧力が低下し、遠心力と釣り合って試薬は流出することができない。
しかし、回転数が増加し遠心力が大きくなると、試薬容器内の圧力は徐々に低下し、試薬の飽和蒸気圧以下になると気泡が発生する。
そこで、図5に示すように、各試薬容器外周側から流出する試薬を一旦内周側に戻すような流路構造(例えば、試薬容器220の戻り流路223)とすることで、試薬容器内の圧力低下を抑制し、気泡の発生を防ぐことができる。このように、血清分離動作時には、各試薬は試薬容器に保持されたまま流動しない。
保持ディスク12を所定の時間回転させ、血清分離動作が終了すると、保持ディスク12の回転停止により検査モジュール2は回転停止し、血清定量容器312内の血清の一部が血清毛細管316内部に表面張力により毛細管流動し、血清毛細管316との接続部である混合部410まで流動し、血清毛細管316を満たす。
続いて、穿孔機13が各試薬容器上流部の通気孔222、232、242、252、262、272等の一つずつに穴をあけては、モータ11を回転し、各試薬を遠心力で流動させる。
次に、血清分離終了後の動作を説明する。
溶解液容器220には血清中のウイルスの膜蛋白を溶解するための溶解液が分注してある。穿孔機13が溶解液通気孔222に穴をあけた後、モータ11を回転させると、遠心力の作用により溶解液は溶解液容器220より溶解液戻り流路223を経て、混合部410に流れ込む。
また、血清定量容器312内の血清の最内周側(血清分離終了時には半径位置601)が混合部410(半径位置602)より内周側にあるため、遠心力によるヘッド差で血清定量容器312および血清毛細管316内の血清は混合部410に流れ込む。
血清と溶解液は混合部410で混合し反応容器420へ流れ込む。血清定量容器312から血清毛細管316への分岐部317(半径位置603)は混合部410(半径位置602)より内周側にあるため、サイホン効果により血清毛細管316内の血清はすべて混合部410に流れ出る。
一方、血清定量容器312の血清は遠心力で血清毛細管316に流れ込むから、血清定量容器312内での血清の液面が分岐部317(半径位置603)に到達するまで血清は混合部410に流出し続け、血清の液面が分岐部317に到達した時点で、血清毛細管316に空気が混入し空になって流動は終了する。
すなわち、血清分離終了時点での半径位置601から半径位置603までの血清定量容器312内の血清と、オーバーフロー細管流路313および血清毛細管流路316内の血清が混合部410に流出し、溶解液と混合する。
このように、半径位置601から半径位置603までの血清定量容器312、オーバーフロー細管流路313および血清毛細管流路316を所定の容積(必要血清量)になるよう設計すれば、全血に対する血清の比率が全血試料ごとに異なっても、分析に使用する血清を定量することができる。
例えば、血球貯蔵容器311の容積を250ulとし、必要血清量を200ulに設計したとき、全血を500ul分注すれば、全血廃棄容器315へ50ulの全血がオーバーフローし、残りの450ulが血清と血球に分離し、分離した血清のうち200ulが混合部410へ流出する。
すなわち、450ulの全血に対して、血清の量が200ul以上の全血試料については本発明のデバイスで分析が可能になる。血清の比率が小さい全血に対しては、血球貯蔵容器311の容積を大きく設計し、より多量の全血試料を用いればよい。
反応容器420では混合した血清と溶解液とが反応する。血清と溶解液との混合液が反応容器420に流入した後の反応容器420内の液面は、反応液流路421の最内周部(半径位置604)よりも外周側にあるため、反応液流路421の最内周部を越えることができず、回転中は混合液が反応容器420に保持される。
溶解液は、血清中のウイルスや細菌等からその膜を溶解して核酸を溶出させる働きをするが、さらに核酸結合部材(捕捉部)301への核酸の結合を促進させる。試薬としては、DNAの溶出及び結合には塩酸グアニジンを、RNAの溶出及び結合にはグアニジンチオシアネートを用いればよく、核酸結合部材としては石英やガラスの多孔質材や繊維フィルタ等を用いればよい。
血清と溶解液が反応容器420に保持された後、モータ11を停止して保持ディスク12の回転を停止し、穿孔機13で追加液容器230に空気を供給するための追加液通気孔232に穴をあけ、再びモータ11を駆動して保持ディスク12を回転させる。そうすると、遠心力の作用により追加液は追加液容器230より追加液戻り流路233を経て、反応容器420に流れ込み、反応容器420内の混合液の液面を内周側に移動させる。
反応容器420内の混合液の液面が反応液流路421の最内周部(半径位置604)に達すると、混合液は反応液流路421の最内周部を越えて流れ出し、合流流路(液ポート)701を経て核酸結合部材301へ流れ込む。
追加液としては、例えば、上述の溶解液を使用すればよい。尚、試料によっては混合液の壁面に対する濡れ性がよく、停止状態では反応液流路421内を毛細管現象で混合液が流動する場合もあり、このときは追加液を必要としない。
最初、流路切り替えバルブ350は流路351側へ開いており、溶解液と血清の混合液は核酸結合部材301を通過した後、流路351を通り、中間ポート360内へ溜まっていく。その際に、中間ポート360内の空気部分は圧縮された状態となる。遠心速度を低下あるいは遠心を停止させると、中間ポート360内の圧縮空気の膨張作用により、中間ポート360内に溜まった混合液が押し出される。これにより、混合液は、流路351を通り、核酸結合部材301を逆向き(外周側から内周側)に通過する。
このように、高速遠心と低速遠心(停止させてもよい)を繰り返すことにより、溶解液と血清の混合液が核酸結合部材301を往復し、液中の核酸が核酸結合部材301にトラップされる。核酸結合部材301複数回の往復通液の後、流路切り替えバルブ350を流路352側に開き、遠心を行うと、混合液は廃液貯蔵容器402へと流出する。
次に、モータ11を停止し、回転を停止させ、穿孔機13で第一洗浄液容器240に空気を供給するための第一洗浄液通気孔242に穴をあけた後、再びモータ11を駆動させて回転させる。これによって、遠心力の作用により第一洗浄液は第一洗浄液容器240より第一洗浄液戻り流路243および合流流路701を経て、核酸結合部材301に流れ込み、核酸結合部材301に付着した蛋白等の不要成分を洗浄する。
第一洗浄液としては、例えば、上述の溶解液或いは溶解液の塩濃度を低減した液を使用すればよい。洗浄後の廃液は、流路352を通り、廃液貯蔵容器402へと流出する。
以降、上述と同様の洗浄動作を複数回繰り返す。例えば、第一洗浄液に引き続き、モータ11停止の状態で、穿孔機13で第二洗浄液容器250に空気を供給するための第二洗浄液通気孔252に穴をあけ、再びモータ11を回転させ、核酸結合部材301に付着した塩等の不要成分を洗浄する。第二洗浄液としては、たとえばエタノール或いはエタノール水溶液を用いればよい。
このように、核酸結合部材301を洗浄した後、核酸の溶離工程に移行する。すなわち、流路切り替えバルブ350を流路353側へ開き、モータ11停止の状態で、穿孔機13で溶離液容器270に空気を供給するための溶離液通気孔272に穴をあけ再びモータ11を回転させ、核酸結合部材301に溶離液を流す。溶離液は、核酸を核酸結合部材301から溶離する液で、水或いはpHを7から9に調整した水溶液を用いればよい。特に溶離しやすくするため、40度以上に加温することが望ましい。
次に、本発明の実施形態における効果の検証実験結果を示す。ただし、検証実験の説明内で示す材料、方法は例示にすぎず、これら以外の材料、方法を用いることも可能である。
本発明の実施形態による核酸の精製分離は、図6に示された手順に基づいて行う。
ただし、以下の説明では、ヒト血漿200 ulと溶解液R1 500 ulとをよく混合しておいた溶液にヒトLiver Total RNAを混ぜ、RNA濃度を10 ug/mlとしたものを試料として用いた。また、本実験では、中間ポート360の容積を500 ulに設計し、実験を行った。
まず、図6のステップS1において、上記の混合液を全量、図5の液ポート701へ直接、添加した。溶解液R1は血清中のウイルスや細菌等からその膜を溶解して核酸を溶出させる働きを有するが、さらに核酸捕捉部材301に対する核酸の結合を促進させる。このような試薬としては、DNAの溶出、結合には塩酸グアニジンを、RNAに対してはグアニジンチオシアネートを用いればよく、今回用いたR1の組成は、図7の(A)に示した通りである。核酸捕捉部材301としては石英やガラスの多孔質材や繊維フィルタ等を用いればよい。
次に、図6のステップS2において、検査モジュール2を遠心機にセットし、流路切り替えバルブ301を流路351側へ開いた後、5000rpmで20秒間遠心を行い、液ポート701内の液を遠心力の働きで中間ポート360内へと流動させた。この時、中間ポート360内の空気は圧縮され、加圧された状態となる。その後、回転を停止させると、中間ポート360内の圧縮空気が膨張し、中間ポート360内の液が押し出され、再び液ポート701内へと流動した。
このように、遠心と停止を5回繰り返し、試料溶液を核酸捕捉部材301に対して往復させることにより、核酸捕捉部材301にRNAを結合させた。その後、流路切り替えバルブ350を流路352側へ開き、再度5000rpmで60秒間遠心を行い、血漿と溶解液の混合液を廃液ポート402に流動させた。
次に、図6のステップS3において、洗浄液R2を500ul、液ポート701へ添加し、5000rpm、30秒の遠心を行い、核酸捕捉部材301の洗浄を行った。洗浄液R2は核酸捕捉部材301に付着したタンパク等の不要成分を洗浄する。このような洗浄液としては、例えば、上述の溶解液或いは溶解液の塩濃度を低減した液を利用すればよく、今回用いたR2の組成は、図7の(B)に示した通りである。洗浄終了後、再度、5000rpmで60秒間遠心を行い、洗浄液R2を完全に廃液ポート402へと流動させた。
さらに、図6のステップS4において、洗浄液R3を500ul、液ポート701へ添加し、5000rpm、30秒の遠心を行い、核酸捕捉部材301の洗浄を行った。洗浄液R3は核酸捕捉部材301に付着した塩等の不要成分を洗浄する。このような洗浄液としては、例えばエタノールあるいはエタノール水溶液を利用すればよく、今回用いたR3の組成は、図7の(C)に示した通りである。洗浄終了後、再度、5000rpmで60秒間遠心を行い、洗浄液R3を完全に廃液ポート402へと流動させた。
なお、本発明の一実施形態では、容器260内に貯蔵されている洗浄液R5(10mmol/l Bicineと0.1mmol/l EDTA/2Naからなり、pHは8.5)による溶離液回収ポート390の洗浄は不要であり(試料溶液や洗浄液が溶離液回収ポート390に入り込まず、塩等で汚染されることがないため)、洗浄液残りによる溶離液の希釈を防ぐことができる。
そして、洗浄液R3による核酸捕捉部材301の洗浄操作後、溶離操作に移った。
最後に、図6のステップS5において、溶離操作として、溶離液R5(10mmol/l Bicineと0.1mmol/l EDTA/2Naからなり、pHは8.5(図7の(D))を50ul液ポート701に添加し、流路切り替えバルブ350を流路353側へと回した後、5000rpm、60秒の遠心を行い、核酸捕捉部材301に結合しているRNAの溶離を行った。
溶離液については試料溶液と同様、核酸捕捉部材間を往復させ、溶離を行うのがより好ましい。溶離液には水或いはpHを7から9に調整した水溶液を用いればよい。最後に溶離液ポート390から液を抜き取った。
このように、本発明の一実施形態により、核酸捕捉部材301に対し、試料溶液を往復させて得られた抽出RNA溶液との比較のため、試料溶液を往復させず、核酸捕捉部材へ試料溶液を1回だけ通液させ、RNA抽出を行う実験も行った。
すなわち、上記プロトコルにおいて、試料溶液を液ポート701へ添加した後、流路切り替えバルブ350を流路352側に切り換え、5000rpmで20秒間遠心を行い、核酸捕捉部材301へRNAを結合させた。その後の試料溶液振り切り操作、洗浄操作、溶離操作は上記プロトコルと全く同様である。
これら2種類の方法で試料溶液から抽出したRNA濃度を測定し、比較を行った。なお、RNA濃度の測定は、溶離液を適量に希釈し、分光光度計により260nmの吸光度を測定し、40μg/ml のRNA溶液の260nmの吸光度を1としてRNAの濃度を算出した。
この比較の結果、試料液を核酸捕捉部材301に対し、1回だけ通液させて得られた抽出RNA濃度と、核酸捕捉部材301に対し5回往復通液させて得られた抽出RNA濃度の比は、1:2.4となった。このように、核酸捕捉部301に対し、試料液を複数回、往復通液させることにより、核酸抽出効率は格段に向上する。
以上のように、本発明の一実施形態による遺伝子検査装置によれば、保持ディスク12の回転中心から、検査モジュール2の中間ポート360の配置位置までの距離を、上記回転中心から液ポート701の配置位置までの距離より大とする。また、中間ポート360は、微小流路351との接続部分以外は密閉された容器となっており、また、検査モジュール2も、全体として、密閉可能となっている。
これにより、バルブ350により液ポート701と中間ポート360とが連通された状態で、保持ディスク12が回転されると、液体試料は、遠心力により、液ポート701から、捕捉部301を介して、中間ポート360に移動し、中間ポート360内の空気が圧縮される。そして、保持ディスク12の回転が減速又は停止されると、遠心力が減少し、中間ポート360の圧縮された空気により、液体試料が捕捉部301を介して、液ポート701に移動する。
保持ディスク12の回転及び停止(減速)を繰り返すことにより、感染性を有する試料液体の核酸捕捉部301への往復通液が密閉系で可能となる。
また、液ポート701と中間ポート360とを連通する微小通路351は、保持ディスク12の半径方向に向かって屈曲する形状(凸状)となっているので、保持ディスク12の回転により、試料液体に気泡が生じることを回避可能となっている。
さらに、検査モジュール2は、廃棄部402と、溶離ポート390と、液ポート701と廃棄部402とを連通する微小流路352と、液ポート701と溶離ポート390とを連通する微小流路353と、液ポート701を微小流路351、352、353のうちのいずれに連通させるかを切り替えるバルブ350とを備える。
そして、保持ディスク12の回転中心から廃棄部402の配置位置までの距離及び溶離ポート390の配置位置までの距離を、上記回転中心から液ポート701の配置位置までの距離より大としている。
このため、バルブ350の切り替え動作により、液ポート701から中間ポート360への試料液の往復、液ポート701から廃棄部402への液体の移動、液ポート701から溶離ポート390への液体の移動をディスク12の回転と共に実行することができる。
なお、中間ポート360を加熱する手段又は清浄空気送出手段を設け、中間ポート360に移動された試料液体を、中間ポート360から捕捉部301を介して液ポート701に移動させることも可能である。このようにすれば、保持ディスク12の回転を停止又は減速することなく液体試料を、中間ポート360から液ポート701に移動させることができる。
また、液ポート701に液体を吸引する手段を設け、中間ポート360に移動された試料液体を、中間ポート360から捕捉部301を介して液ポート701に移動させることも可能である。
本発明の一実施形態である遺伝子検査装置の全体外観図である。 本発明の一実施形態である検査モジュールの外観図である。 本発明の一実施形態における試薬カートリッジの外観図である。 本発明の一実施形態における検査カートリッジの外観図である。 本発明の一実施形態における検査カートリッジの流路図である。 本発明の一実施形態における核酸精製分離作業の動作フローチャートである。 本発明と比較例との実験に用いた遺伝子抽出試薬の組成を示す図である。
符号の説明
1 遺伝子検査装置
2 検査モジュール
11 モータ
12 保持ディスク
13 穿孔機
14 加温装置
15 蛍光測定装置
20 試薬カートリッジ
30 検査カートリッジ
220 試薬容器
221 試薬流出口
301 捕捉部
321 試薬流入口
350 バルブ
351〜353 微小流路
360 中間ポート
390 溶離ポート
402 廃棄部
701 液ポート

Claims (16)

  1. 液体試料の対象成分を抽出して分析する化学分析装置において、
    回転ディスクと、上記回転ディスク上に配置され、液体試料中の対象成分を抽出する成分抽出手段と、上記成分抽出手段により抽出された対象成分を分析する分析手段と、上記回転ディスクの回転動作を制御する制御手段とを備え、
    上記成分抽出手段は、
    液体試料を収容する液ポートと、
    液体試料を収容でき、上記回転ディスクの回転中心からの距離が上記液ポートの配置位置より大の位置に配置される中間ポートと、
    上記液ポートと中間ポートとを連通する流路と、
    上記流路内に配置され、液体試料中の対象成分を捕捉する捕捉手段と、
    を備えることを特徴とする化学分析装置。
  2. 請求項1記載の化学分析装置において、上記液ポートと中間ポートとを連通する流路は、上記回転ディスクの半径方向に屈曲していることを特徴とする化学分析装置。
  3. 請求項1記載の化学分析装置において、上記回転ディスクの回転により、液体試料が、上記液ポートから捕捉手段を通過して、上記中間ポートに向けて移動され、この液体試料の移動により上記中間ポート内の気体が圧縮され、上記回転ディスクの回転停止又は回転速度減少により、上記中間ポート内の圧縮気体により、上記液体試料が、上記中間ポートから捕捉手段を通過して、上記液ポートに向けて移動されることを特徴とする化学分析装置。
  4. 請求項1記載の化学分析装置において、上記中間ポートを加熱する手段を備え、上記回転ディスクの回転により、液体試料が、上記液ポートから捕捉手段を介して、上記中間ポートに向けて移動され、上記加熱手段により中間ポートが加熱されることにより、上記中間ポート内の気体が膨張することにより、上記液体試料が、上記中間ポートから捕捉手段を介して、上記液ポートに向けて移動されることを特徴とする化学分析装置。
  5. 請求項1記載の化学分析装置において、上記中間ポートに気体を供給する気体供給手段を備え、上記回転ディスクの回転により、液体試料が、上記液ポートから捕捉手段を介して、上記中間ポートに向けて移動され、上記気体供給手段により中間ポート内に気体が供給され、上記中間ポート内の気体により、上記液体試料が、上記中間ポートから捕捉手段を介して、上記液ポートに向けて移動されることを特徴とする化学分析装置。
  6. 請求項1記載の化学分析装置において、廃棄部と、この廃棄部と上記液ポートとを連通する流路と、溶離ポートと、この溶離ポートと上記液ポートとを連通する流路と、上記液ポートを、上記中間ポート、上記廃棄部、上記溶離ポートのうちのいずれと連通するかを、上記制御手段からの指令信号により切り替え可能なバルブとを備え、上記廃棄部及び溶離ポートの上記回転ディスクの回転中心からの距離が上記液ポートの配置位置より大であることを特徴とする化学分析装置。
  7. 回転ディスクと、液体試料中の対象成分を分析する分析手段と、上記回転ディスクの回転動作を制御する制御手段とを有する化学分析装置に用いられ、上記回転ディスク上に配置され、液体試料中の対象成分を抽出するための検査モジュールであって、
    液体試料を収容する液ポートと、
    液体試料を収容でき、上記回転ディスクの回転中心からの距離が上記液ポートの配置位置より大の位置に配置される中間ポートと、
    上記液ポートと中間ポートとを連通する流路と、
    上記流路内に配置され、液体試料中の対象成分を捕捉する捕捉手段と、
    を備えることを特徴とする検査モジュール。
  8. 請求項7記載の検査モジュールにおいて、上記液ポートと中間ポートとを連通する流路は、上記回転ディスクの半径方向に屈曲していることを特徴とする検査モジュール。
  9. 請求項7記載の検査モジュールにおいて、上記回転ディスクの回転により、液体試料が、上記液ポートから捕捉手段を通過して、上記中間ポートに向けて移動され、この液体試料の移動により上記中間ポート内の気体が圧縮され、上記回転ディスクの回転停止又は回転速度減少により、上記中間ポート内の圧縮気体により、上記液体試料が、上記中間ポートから捕捉手段を通過して、上記液ポートに向けて移動されることを特徴とする検査モジュール。
  10. 請求項7記載の検査モジュールにおいて、上記中間ポートを加熱する手段を備え、上記回転ディスクの回転により、液体試料が、上記液ポートから捕捉手段を介して、上記中間ポートに向けて移動され、上記加熱手段により中間ポートが加熱されることにより、上記中間ポート内の気体が膨張することにより、上記液体試料が、上記中間ポートから捕捉手段を介して、上記液ポートに向けて移動されることを特徴とする検査モジュール。
  11. 請求項7記載の検査モジュールにおいて、上記中間ポートに気体を供給する気体供給手段を備え、上記回転ディスクの回転により、液体試料が、上記液ポートから捕捉手段を介して、上記中間ポートに向けて移動され、上記気体供給手段により中間ポート内に気体が供給され、上記中間ポート内の気体により、上記液体試料が、上記中間ポートから捕捉手段を介して、上記液ポートに向けて移動されることを特徴とする検査モジュール。
  12. 請求項7記載の検査モジュールにおいて、廃棄部と、この廃棄部と上記液ポートとを連通する流路と、溶離ポートと、この溶離ポートと上記液ポートとを連通する流路と、上記液ポートを、上記中間ポート、上記廃棄部、上記溶離ポートのうちのいずれと連通するかを、上記制御手段からの指令信号により切り替え可能なバルブとを備え、上記廃棄部及び溶離ポートの上記回転ディスクの回転中心からの距離が上記液ポートの配置位置より大であることを特徴とする検査モジュール。
  13. 液体試料中の対象成分を抽出する成分抽出手段を回転ディスク上に配置し、上記成分抽出手段により抽出された対象成分を分析する化学分析方法であって、
    液体試料を収容する液ポートを上記回転ディスク上に配置し、液体試料を収容し、上記回転ディスクの回転中心からの距離が上記液ポートの配置位置より大の位置に中間ポートを配置し、上記液ポートと中間ポートとを流路で連通し、上記流路内に液体試料中の対象成分を捕捉する捕捉手段を配置し、
    上記回転ディスクを回転させて、液体試料を上記液ポートから上記捕捉手段を通過させて上記中間ポートに向けて移動させ、この液体試料の移動により上記中間ポート内の気体を圧縮させ、上記回転ディスクの回転停止又は回転速度減少により、上記中間ポート内の圧縮気体により、上記液体試料を、上記中間ポートから捕捉手段を通過して、上記液ポートに向けて移動させることを特徴とする化学分析方法。
  14. 請求項13記載の化学分析方法において、上記液ポートと中間ポートとを連通する流路は、上記回転ディスクの半径方向に屈曲していることを特徴とする化学分析方法。
  15. 液体試料中の対象成分を抽出する成分抽出手段を回転ディスク上に配置し、上記成分抽出手段により抽出された対象成分を分析する化学分析方法であって、
    液体試料を収容する液ポートを上記回転ディスク上に配置し、液体試料を収容し、上記回転ディスクの回転中心からの距離が上記液ポートの配置位置より大の位置に中間ポートを配置し、上記液ポートと中間ポートとを流路で連通し、上記流路内に液体試料中の対象成分を捕捉する捕捉手段を配置し、
    上記回転ディスクを回転させて、液体試料を上記液ポートから上記捕捉手段を通過させて上記中間ポートに向けて移動させ、中間ポートを加熱することにより、上記中間ポート内の気体を膨張させて、上記液体試料を、上記中間ポートから捕捉手段を通過し、上記液ポートに向けて移動させることを特徴とする化学分析方法。
  16. 液体試料中の対象成分を抽出する成分抽出手段を回転ディスク上に配置し、上記成分抽出手段により抽出された対象成分を分析する化学分析方法であって、
    液体試料を収容する液ポートを上記回転ディスク上に配置し、液体試料を収容し、上記回転ディスクの回転中心からの距離が上記液ポートの配置位置より大の位置に中間ポートを配置し、上記液ポートと中間ポートとを流路で連通し、上記流路内に液体試料中の対象成分を捕捉する捕捉手段を配置し、
    上記回転ディスクを回転させて、液体試料を上記液ポートから上記捕捉手段を通過させて上記中間ポートに向けて移動させ、中間ポート内に気体を供給し、上記中間ポート内の気体により、上記液体試料を、上記中間ポートから捕捉手段を通過して、上記液ポートに向けて移動させることを特徴とする化学分析方法。
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