JP2007303541A - 真空用位置決め装置 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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Abstract

【課題】環境変化に関わらず、メンテナンスのサイクルを長く確保できる真空用位置決め装置を提供する。
【解決手段】温度センサ103が、ガイドレール1の温度上昇を検出したとする。制御手段106は、かかる温度センサ103からの信号を入力し、その温度に対応して最適な面圧となるように、予圧調整手段102を駆動制御する。駆動制御された予圧調整手段102は、各スライダ3において付勢力を発揮するようにし、固体潤滑剤が塗布された転動体2の予圧を最適に維持することができるので、固体潤滑剤の寿命を長く確保することができ、メンテナンスサイクルを延長することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえば真空環境で用いられると好適な真空用位置決め装置に関する。
半導体製造装置などにおいては、高真空環境や特殊ガス雰囲気に維持したプロセス室内で、ワークをテーブルに支持して移動させて加工処理することが行われている。ここで、プロセス室内でテーブルを移動させるために、リニアガイド等が設けられている。リニアガイドは、一般的にガイドレールと、スライドと、それらの間で転動するボール(転動体)とから構成されている。
ところで、真空環境下で使用される位置決め装置において、真空環境等を汚染させないように、リニアガイド等のボールの潤滑のために固体潤滑剤が多用されている。しかるに、固体潤滑剤は一般的には寿命が短いため、メンテナンスのサイクルを延長するためには、ボールの面圧が極力小さくなる状態で使用されることが望ましい。一方で、面圧が極力小さくなるようにボールに予圧を与えると、剛性が低くなって位置決め精度が低下するという問題がある。
特に、ボールねじを位置決め装置の駆動要素として用いる場合には、駆動源であるサーボモータを真空環境外に配置する場合が多い。この場合、真空環境外からの駆動力を真空環境内に伝達するシール要素が配置される。そのため、モータとボールねじ軸端を連結するために、ねじりばね特性を有するカップリングが2個使用されることが多い。しかしながら、この構成は位置決め装置の駆動方向の剛性を小さくするという欠点がある。特にこのカップリングは、シール要素の配置される真空槽の圧力変動による変形を吸収するために、2個中1個は、従来よりもフレキシブルなものを採用することが多いため、かかる場合には、より剛性が小さくなる。
このような問題に対して、スライダの長さを長くしたり数を増やして、有効玉数を増すことで剛性を向上させることも考えられる。しかし、それによりステージの大型化を招いたり、有効玉数を増やしても、それに見合うほど剛性向上の効果が得られないなどの問題がある。
特許文献1には、予圧調整用伸縮部を用いて、直線送り装置の動特性を制御できる直線送り装置の動特性制御システムが開示されている。この動特性制御システムによれば、予圧調整用伸縮部により予圧を調整することで、例えば走行時等の低摩擦が要求される場合には予圧を小さくして軽快に移動させ、位置決め停止時の制定時間を短くしたい場合には、予圧を大きくして減衰性を高めるなどしている。
特開平5−285758号公報
ところで、位置決め装置が用いられる環境において、例えば温度変化などの環境変化が生じると部品の熱膨張が生じたりする恐れがある。しかるに、特に固体潤滑剤は低い面圧で用いる必要があるが、熱膨張が生じて面圧が高くなると、固体潤滑剤の寿命が大幅に低下する恐れがある。このような問題は、特許文献1の技術では対処することができない。
そこで本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、環境変化に関わらず、メンテナンスのサイクルを長く確保できる真空用位置決め装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の真空用位置決め装置は、
内部が真空環境に維持された筐体と、
前記筐体内において、ガイドレールと、スライダと、前記ガイドレールと前記スライダとの間に配置された転動体とを含むリニアガイドと、
前記ガイドレールと前記スライダの少なくとも一部を、前記転動体に近接する方向に相対的に付勢する付勢力(予圧)を調整可能な付勢手段と、
前記付勢手段を駆動制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記筐体内の環境変化に応じて、前記付勢手段の付勢力を変更することを特徴とする。
本発明の真空用位置決め装置によれば、前記制御手段が、前記筐体内の環境変化に応じて、前記付勢手段の付勢力を変更するので、例えば前記ガイドレール等の部品の温度が上昇したような場合、熱膨張によって前記転動体の面圧が上昇する恐れがあるので、温度センサ等によって温度変化を検出した前記制御手段は、前記付勢手段を駆動制御して、前記転動体の面圧が一定となる方向に付勢力を与えることができる。かかる本発明は、前記転動体に固体潤滑剤が付与されていた場合に、その効果をより発揮できる。
更に、前記ガイドレールに沿った方向における前記スライダの相対移動距離が所定値以下の場合には、前記制御手段は、前記付勢手段の付勢力を第1の値に設定し、前記相対移動距離が前記所定値を超えたときは、前記制御手段は、前記付勢手段の付勢力を前記第1の値より低い第2の値に設定するので、前記スライダの移動距離に応じて、前記転動体に適切な面圧を付与することができる。
更に、前記付勢手段は圧電素子を含むと好ましい。本発明の真空用位置決め装置が好適に用いられる半導体製造装置においては、電子ビーム描画装置など磁場の乱れの影響を嫌う装置が多いので、電磁気を用いた駆動源より圧電素子などの方が好ましい。又、圧電素子はミクロンオーダーの変位を精度良く与えることができ、前記転動体に必要な予圧を与えるのに十分な付勢力を発揮できるという利点もある。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。図1(a)は、本実施の形態にかかる真空用位置決め装置の制御システムを示す概略図であり、図1(b)は、スライダをガイドレールの軸線に沿ってみた図である。真空用位置決め装置は、ガイドレール1と、このガイドレール1に沿ってボールやコロ等の転動体2を介して摺動自在に設けられるスライダ3と、このスライダ3に取り付けられるテーブル100と、テーブル100を駆動するボールねじ等を含む駆動系101と、から構成されており、真空チャンバである筐体C内に収容されている。筐体C内は、ターボ分子ポンプ(不図示)などによって排気され高真空状態に維持されている。転動体2は、ガイドレール1とスライダ3に設けられた互いに対向する転動体転走溝4,5間に介在されている。転動体2は、固体潤滑剤が塗布されている。
更に、転動体2の予圧(転動体2に接するガイドレール1とスライダ3の面同士を互いに近接する方向に付勢する力)を調整できる予圧調整手段(付勢手段)102と、予圧調整手段102を駆動制御する制御手段106と、ガイドレール1の温度を検出して、それに応じた信号を制御手段106に送信する温度センサ103とが設けられている。
図示例では、一対のガイドレール1に4つのスライダ3を介してテーブル100を支持しており、このスライダ3の全てについて、予圧調整手段102を設けることが望ましい。なお、予圧量を常時検出し、その検出情報を制御手段106に伝達する予圧センサを設けていても良い。
本実施の形態にかかる真空用位置決め装置の動作について説明する。モータなどの駆動源からの駆動力を駆動系101から伝達することで、不図示のワークを搭載したテーブル100はガイドレール1に沿って移動する。それにより内部が高真空状態にある筐体C内で、ワークに対して所定の処理を行うことができる。
ここで、温度センサ103が、ガイドレール1の温度上昇を検出したとする。制御手段106は、かかる温度センサ103からの信号を入力し、その温度に対応して最適な面圧となるように、予圧調整手段102を駆動制御する。駆動制御された予圧調整手段102は、各スライダ3において付勢力を発揮するようにし、固体潤滑剤が塗布された転動体2の予圧を最適に維持することができるので、固体潤滑剤の寿命を長く確保することができ、メンテナンスサイクルを延長することができる。
なお、制御手段106は、不図示の処理装置から信号を入力することで、ガイドレール1に沿った方向におけるスライダ3の相対移動距離が所定値以下の場合には、予圧調整手段102の付勢力を第1の値に設定し、相対移動距離が所定値を超えたときは、予圧調整手段102の付勢力を前記第1の値より低い第2の値に設定するので、スライダ3の移動距離に応じて、転動体2に適切な面圧を付与することができる。
更に、テーブル100の走行特性として、高速で移動させる場合には予圧を小さくして高速で動けるようにし、停止時には予圧を大きくして減衰性を高め制定時間を短くするように予圧調整手段102を駆動制御するとよい。このような特性は、走行停止の作動状態によって定まるもので、作動状態が予め分かっている場合には、作動状態に応じて予め予圧量をデータとして入れておけば、この作動状態に応じ動特性となるように適切な予圧量が調整される。
以上の制御システムに用いられる予圧調整手段102としては、予圧を調整可能な構成であればよく、特定の構成に限定されるものではないが、図2以下に示す可変予圧リニアガイドを用いることが好適である。
図2(a) 〜(d) は、上記の制御システムに用いる可変予圧リニアガイドの基本的な構成を示す断面図である。すなわち、Aはリニアガイド全体を示すもので、直線的に延びるガイドレール1と、このガイドレール1に転動体としての左右二列のボール2を介して組みつけられるスライダ3と、から構成される。スライダ3はガイドレール1を跨ぐように配置される下面側が開いた断面コ字形状のブロック体で、上面部31と、この上面部31の左右両端から下方に伸びる左右スカート部32,33と、から構成されている。そして、軌道レ−ル1の左右両側面と対向するスライダ3の左右両スカート部32,33内側面に、それぞれ転動体転動溝4,5が形成されており、ボール2はこの転動体転動溝4,5間に転動自在に介在されている。そして、このガイドレール1とスライダ3の少なくともいずれか一方に、転動体転動溝4,5間の間隔を調整する予圧調整用伸縮部6を設けている。この予圧調整用伸縮部6は、転動体転動溝4,5間の間隔を拡大縮小する方向に伸縮可能で、転動体転走溝4,5間の間隔を可変制御することにより予圧量を制御するようになっている。なお、予圧調整用伸縮部6には、予圧量を検出するための予圧センサ9が設けられていると好ましい。この予圧センサ9については、代表例として図2(a) にのみ図示するものとする。
予圧調整用伸縮部6の場所は、図2(a) ,(b) に示すようにスライダ3側に設ける場合と、図2(c) に示すようにガイドレール1側に設ける場合がある。
図2(a) に示す構成は、スライダ3の上面部31に左右に伸縮する予圧調整用伸縮部6を設けたものであり、予圧調整用伸縮部6を収縮させることにより、予圧を付与するようになっている。
図2(b) に示す構成は、スライダ3の一方のスカート部33に左右に伸縮する予圧調整用伸縮部6を形成したものである。
図2(c) に示す構成は、左右に伸縮する予圧調整用伸縮部6をガイドレール1に設けたものである。すなわち、予圧調整用伸縮部6を伸長させることで、左右のボール2に予圧を付与する。
図2(d) に示す構成は、モーメントを利用して左右のボールに予圧を付与するようにしたものである。すなわち、予圧調整用伸縮部6を伸縮作動させることによってスライダ3をガイドレール1の回りに回転させるモーメントを作用させ、左右のボールの転動体転走溝4,5間が狭まる方向に加圧してボール2に予圧を付与するようにしたものである。
なお、図2(e) はこのリニアガイドAの概略斜視図である。
図3(a) 〜(f) は、ガイドレール1の左右側面に上下二列づつ計4列のボール2を有するリニアガイド、特に左右2列ずつのボール2がガイドレール1の左右側面に突出形成した突堤部7を上下から挟むように配置されるタイプのリニアガイドに、予圧調整用伸縮部6を形成する場合の各種変形例を示す図である。
すなわち、図3(a) に示す構成は、図2(a) に示す構成に対応するもので、スライダ3の上面部31に左右に伸縮する予圧調整用伸縮部6を設けたものである。
図3(b) に示す構成は、スライダ3の左右スカート部32,33に上下に伸縮する予圧調整用伸縮部6を設けたもので、予圧調整用伸縮部6を収縮させることで上下のボール2に予圧を付与している。
図3(c) に示す構成は、スライダ3の上面部31の下面に上下に伸縮する予圧調整用伸縮部6を形成したもので、この予圧調整用伸縮部6を伸長させることで上下のボール2に予圧を付与するようになっている。
図3(d) に示す構成は、スライダ3の一方のスカート部33に左右に伸縮する予圧調整用伸縮部6を設けたものであり、図2(b) に示す構成と同様である。
図3(e) に示す構成は、ガイドレール1に左右に伸縮する予圧調整用伸縮部6を設けたもので、図2(c) に示す構成と同様である。
図3(f) に示す構成は、ガイドレール1に上下に伸縮する予圧調整用伸縮部6を設けたもので、この予圧調整用伸縮部6を伸長させることにより、上下のボール2に予圧を付与するようになっている。
図4(a) 〜(f) は、図3と同様のガイドレール1の左右側面に上下二列づつ計4列のボール2を有するリニアガイドであるが、この例は特に左右2列ずつのボール2がスライダ3の左右のスカート部32,33の内側面に形成した突堤部8を上下から挟むように配置されるタイプのリニアガイドに、予圧調整用伸縮部6を形成する場合の各種変形例を示す図である。
すなわち、図4(a) に示す構成は、図2(a) に示す構成に対応するもので、スライダ3の上面部31に左右に伸縮する予圧調整用伸縮部6を設けたものである。
図4(b) に示す構成は、図3(b) に示す構成と同様に、スライダ3の左右スカート部32,33に上下に伸縮する予圧調整用伸縮部6を設けたもので、予圧調整用伸縮部6を伸長させることで上下のボール2に予圧を付与している。
図4(c)に示す構成は、スライダ3の上面部31の下面に上下に伸縮する予圧調整用伸縮部6を形成したもので、この予圧調整用伸縮部6を収縮させることで上下のボール2に予圧を付与するようになっている。
図4(d) に示す構成は、スライダ3の一方のスカート部33に左右に伸縮する予圧調整用伸縮部6を設けたものであり、図2(b) に示す構成と同様である。
図4(e) に示す構成は、ガイドレール1に左右に伸縮する予圧調整用伸縮部6を設けたもので、図2(c) に示す構成と同様である。
図4(f) に示す構成は、ガイドレール1に上下に伸縮する予圧調整用伸縮部6を設けたもので、この予圧調整用伸縮部6を伸長させることにより、上下のボール2に予圧を付与するようになっている。予圧センサ9としては、図5(a) に示すように予圧調整用伸縮部6の変位を検出する変位検出手段10を用い、予圧に対応する変位から予圧を検出するものと、図5(b) に示すように、予圧調整用伸縮部6に加わる荷重を検出する力検出手段11を用い、予圧に対応する軸方向荷重から予圧を検出するものがある。
図6(a) ,(b) は、予圧調整用伸縮部6の基本構成例を示す図であり、いずれの例も、予圧調整方向に弾性変形可能でかつその他の方向には剛的な弾性部材12と、この弾性部材12を軸方向に伸縮させるための微小変位手段13と、を備えている。図6(a) に示す例は、弾性部材12と微小変位手段13を互いに並べて設けたものである。図6(b) に示す例は、スライダ3あるいはガイドレール1の予圧調整用伸縮部6を介して互いに対向する対向端部14,15間には弾性部材12のみを介在させ、対向端部14,15に設けた第1,第2フランジ部14a,15aに係合する連結部材16を用いたものである。すなわち、連結部材16の両端には、対向端部14,15の第1,第2フランジ部14a,15aと対向するように第1,第2座部16a,16bが突出しており、第1,第2座部16a,16bの内の一方の座部、図示例では第2座部16bを第2フランジ部15aに固定し、第1座部16aと第1フランジ部14aとの間に微小変位手段13を介在させている。もちろん、微小変位手段13を第2座部12bと第2フランジ部15a間に介在させる構成としてもよい。この微小変位手段13は、指令値を与えると指令値に比例して伸縮する手段であり、たとえば、圧電素子または電歪素子の他に、物体の熱膨張を利用して伸縮される熱アクチュエータや、図6(c) ,(d) に示すような流体圧によって伸縮するアクチュエータ13a、その他ボイスコイルや磁歪素子を用いたアクチュエータ等、要するに指令値に基づいて指令値に比例して伸縮する各種アクチュエータを適用することができる。図6(e) は、弾性部材の一例を示している。この弾性部材12Aは平板形状の薄肉部によって構成される板ばねであり、形状的に予圧調整のための伸縮方向に弾性変形可能でかつその他の方向に剛な構造になっている。
図5に示す変位検出手段10としては、たとえば、図7(a) に示すようなひずみゲージ等の抵抗式センサ10a、同図(b) に示すような圧電素子や電歪素子等を用いて変位を電圧変化として検出する電圧式センサ10b、同図(c) に示すような作動トランスやうず電流センサ等の電磁誘導式センサ10c、同図(d) に示すような静電容量式のセンサ10d、同図(e) に示すような光ファイバ等を用いた光干渉方式のセンサ10e等、微小変位を検出可能な公知の種々のセンサを用いることができる。また、図7(f) , (g)には力検出手段11の一例を示している。すなわち、図7(f) に示すものは、軸方向荷重に応じて軸方向に弾性変形する弾性部材11bと、この弾性部材11bの歪み量を検出する抵抗式センサ10aと、から構成されており、弾性部材11bの歪み量の検出値から軸方向荷重を検出するものである。
図7(g) に示す例は、弾性部材11bと、この弾性部材11bと並べて配置される圧電素子11cとから構成したものである。もちろん、力検出手段としては、この図示例の他種々の検出手段を用いることができる。
図8は本発明の第1の具体例を示している。この例は図3(a) の基本構成を具体化したもので、予圧調整用伸縮部6の構成として図6(a) の構成を採用したものである。すなわち、スライダ3をスライダ本体3Aとスライダ本体3Aの外周を取り囲む外枠部材17とから構成し、スライダ本体3Aの上面部31に図6(e) に示したような板ばね状の弾性部材12Aを介在させ、この弾性部材12Aに変位検出手段としての抵抗式センサ10aが貼着されている。そして、外枠部材17内側面とスライダ本体3Aの左右スカート部32,33の背面との間に圧電素子等の微小変位手段13が介在されている。
図9は、図8の装置の制御ブロック図を示している。すなわち、圧電素子等の微小変位手段13を動作させるため、指令値をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ200と、この信号を増幅するドライブアンプ201と、弾性部材12に張りつけられた抵抗式センサ10aの抵抗値を読むためのストレインアンプ202と、ストレインアンプ202から出力されたアナログの検出値をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ203と、それを処理しコントロールする演算回路104と、から構成されている。そして、抵抗式センサ10aによって予圧状態を常時モニタし、検出値を演算回路204にフィードバックして適切な予圧状態となるように圧電素子等の微小変位手段11を制御する。
もっとも、図中点線で示すように、抵抗式センサ10aからのアナログ情報をディジタル情報に変換しないで、直接アナログ情報のままで比較するようにクローズドループを構成することもできる。
また、この抵抗式センサ10aからの検出情報は、荷重変化等の動特性変化に対応して変化するので、この検出情報を動特性情報として動特性の制御に用いることができる。
図10は本発明の第2具体例を示している。この例は図3(b) の基本構成を具体化したもので、予圧調整用伸縮部の構成として図7(b) の構成を採用したものである。すなわち、スライダ3の左右スカート部32,33に上下方向に伸縮する弾性部材12を介在させている。また、スライダ3の上面部31左右両端から下方に向かって側板18,18が延びており、この側板18,18の下端に内向きに屈曲して左右スカート部32,33の下面に対向する係合座部18a,18aが設けられ、この係合座部18aと左右スカート部32,33下面の間に微小変位手段13,13が介在されている。
図11は本発明の第3具体例を示している。この例は図3(c) の基本構成を具体化したもので、予圧調整用伸縮部の構成として図5(a) の構成を採用したものである。すなわち、スライダ3は、左右に配されるボール2,2,2,2のうち、上側のボール2,2が転動するボール転動溝4,4を有するレース部材19と、このレース部材19を取り囲むように設けられる断面略リップ付きコ字形断面の外枠20と、から構成され、このレース部材19と外枠20の上面部21の間に、弾性部材12と微小変位手段13が介在されている。
図12は本発明の第4具体例を示している。この例は図3(e) に示す基本構成を具体化したものである。すなわち、ガイドレール1を左右のボール転動溝5,5を分離するように縦割りに分割し、このガイドレール1の左右半体1A,1Aの間に微小変位手段13を介在させたものである。
図13は本発明の第5具体例を示している。この第5具体例は、第4具体例のようにガイドレール1を完全に分離しないで、ガイドレール1に縦溝1Aを設けて左右に弾性変形可能とし、縦溝1Aに微小変位手段13を介在させたものである。そして、微小変位手段13としてガイドレール1よりも熱膨張率の高い異材質の熱アクチュエータを用い、ガイドレール1との接触部には断熱材を介在させている。この熱アクチュエータ13Aの材質としては、たとえばガイドレール1が鉄系の材料の場合にアルミ系材料が用いられる。
図14は本発明の第6具体例を示している。この例は図2(d) の基本構成を具体化したもので、予圧調整用伸縮部の構成として図6(e) の構成を採用したものである。このスライダ3は、ボールスライダ本体部と予圧調整用伸縮部が分離され別体構成となっている。
すなわち、ガイドレール1の図中左側に位置するボールは、ガイドレールの右側方に突出形成される突堤1Aと、この突堤1Aの下面と対向して設けられたスライダ本体31の左スカート部32の下面に形成されるリップ部34との間に介装されている。一方、ガイドレール1の図中右側に位置するボール2は、ガイドレール1上面の右側縁に形成された転動体転動溝5と、スライダ本体31下面に形成された転動体転動溝4間に介在されている。
一方、予圧調整用伸縮部6としては、図6(e) の板ばね状の弾性部材12と変位手段13とが並列して設けられた構成で、変位手段13の位置を図中右側ボール2の方に近づけてある。
このようにすれば、変位手段を伸長させると、スライダ本体31をガイドレール1回りに図中時計回りに回転させようとするモーメントが作用することになり、左側のボールが2介在される転動体転動溝4,5間の間隔および、右側のボール2が介在される転動体転動溝4,5間の間隔を狭められて予圧が大きくなる。
図15は本発明の第7具体例を示している。この第7具体例は、図11に示した第3具体例の変形例に相当するもので、第3具体例と異なり、予圧調整用伸縮部6を流体圧アクチュエータのみにより構成したものである。
すなわち、外枠20の上にテーブル等が取付けられる取付台部21を設け、この取付台部21と、外枠20内に設けられるレース部材19を連結部材22を介して一体的に連結している。この連結部材22は、外枠22に設けられるガイド孔23に流体密の状態で摺動自在に挿入されており、レース部材19と外枠20の間に油等の流体室24を形成している。そして、流体室24に油等の所定圧の流体25を封入し、この流体圧を制御することによってレース部材19と外枠20との締めつけ力を変化させて、予圧量を制御するものである。
なお、このようにボール2に付与する予圧を可変とすることによって、静的に剛性を適切な値に制御するだけでなく動剛性を可変にして、走行状態では予圧を軽減させて軽快に高速で動けるようにし、停止後は予圧を大きくして剛性を大きくするように制御することが可能である。
このような動剛性を可変とする場合には、転動体転走溝4,5は、図16(a)に示すような2点で接触する断面円弧状のサーキュラアーク溝よりも、同図(b)に示すような4点で接触するゴシックアーチ溝の構成とすることが好ましい。もっとも、ゴシックアーチ溝に限定されるものではない。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、環境の変化として温度の代わりに真空度などを測定しても良い。又、上述の実施の形態では、リニアガイドに付勢手段を設けた場合について示したが、これに代え、又はこれに加え、駆動系としてのボールねじに本発明を適用しても良い。この場合、例えば、ボールねじナットを軸線方向に分割し、間に圧電素子等を用いた軸線方向に伸縮する付勢手段を介在させると良い。これにより、ボールねじに使用した固体潤滑剤の長寿命化を図れる。
図1(a)は、本実施の形態にかかる真空用位置決め装置の制御システムを示す概略図であり、図1(b)は、スライダをガイドレールの軸線に沿ってみた図である。 本実施の形態にかかる制御システムに用いる可変予圧リニアガイドの基本的な構成を示す断面図である。 本実施の形態にかかるリニアガイドに、予圧調整用伸縮部6を形成する場合の各種変形例を示す図である。 本実施の形態にかかるリニアガイドに、予圧調整用伸縮部6を形成する場合の別な変形例を示す図である。 予圧センサ9の例を示す図である。 予圧調整用伸縮部6の基本構成例を示す図である。 変位検出手段10の例を示す図である。 本発明の第1の具体例を示す図である。 図8の装置の制御ブロック図を示している。 本発明の第2の具体例を示す図である。 本発明の第3の具体例を示す図である。 本発明の第4の具体例を示す図である。 本発明の第5の具体例を示す図である。 本発明の第6の具体例を示す図である。 本発明の第7の具体例を示す図である。 転動体と溝の関係を示す断面図である。
符号の説明
1 ガイドレール
2 ボール
3 スライダ
4,4 ボール転動溝
5,5 ボール転動溝
6 予圧調整用伸縮部
7 突堤部
8 突堤部
9 予圧センサ
10 変位検出手段
10a 抵抗式センサ
10b 電圧式センサ
10c 電磁誘導式センサ
10d センサ
10e センサ
11 力検出手段
11 微小変位手段
11b 弾性部材
11c 圧電素子
12 弾性部材
12A 弾性部材
12b 座部
13 微小変位手段
13a アクチュエータ
14 対向端部
14a フランジ部
15a フランジ部
16 連結部材
16a 座部
16b 座部
17 外枠部材
18 側板
18a 係合座部
19 レース部材
20 外枠
21 取付台部
22 外枠
22 連結部材
23 ガイド孔
24 流体室
25 流体
31 上面部
32 スカート部
33 スカート部
34 リップ部
100 テーブル
101 駆動系
102 予圧調整手段
103 温度センサ
104 演算回路
106 制御手段
200 コンバータ
201 ドライブアンプ
202 ストレインアンプ
203 コンバータ
204 演算回路
A リニアガイド
C 筐体

Claims (3)

  1. 内部が真空環境に維持された筐体と、
    前記筐体内において、ガイドレールと、スライダと、前記ガイドレールと前記スライダとの間に配置された転動体とを含むリニアガイドと、
    前記ガイドレールと前記スライダの少なくとも一部を、前記転動体に近接する方向に相対的に付勢する付勢力を調整可能な付勢手段と、
    前記付勢手段を駆動制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記筐体内の環境変化に応じて、前記付勢手段の付勢力を変更することを特徴とする真空用位置決め装置。
  2. 前記ガイドレールに沿った方向における前記スライダの相対移動距離が所定値以下の場合には、前記制御手段は、前記付勢手段の付勢力を第1の値に設定し、前記相対移動距離が前記所定値を超えたときは、前記制御手段は、前記付勢手段の付勢力を前記第1の値より低い第2の値に設定することを特徴とする請求項1に記載の真空用位置決め装置。
  3. 前記付勢手段は圧電素子を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の真空用位置決め装置。
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