JP2007303436A - エンジンの排気ガス還流装置 - Google Patents

エンジンの排気ガス還流装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンの排気ガス還流装置において、排気ガス還流通路を流れる排気ガスのエンジンの冷却水との熱交換を促進し、吸入空気の充填効率を高める一方、排気ガス還流通路内に滞留する凝縮水を気化して外部に排出し易くし、また、適温に調整した排気ガスを各気筒の吸気通路に均等に分配する。
【解決手段】シリンダヘッド3の気筒5列方向の一側に排気ガス導入孔27を開口させ、上流端部が排気ガス導入孔27に接続されるとともにシリンダヘッド3内の冷却水通路に沿って気筒列方向に延びる集合室29を吸気ポート10の下部外周に形成し、集合室29からガスケット15に設けた連通孔33とスペーサ16に設けた分配通路35とを介して排気ガスを吸気孔24に案内する一方、集合室29内に排気ガスの流れを蛇行させる突部31を形成している。
【選択図】図1

Description

この発明は、エンジンの排気ガス還流装置に係り、特にエンジンのシリンダヘッドと吸気マニホルドとの間にガスケットとスペーサとを挟み込むとともに、シリンダヘッドとガスケットとスペーサとに跨って排気ガス還流通路を形成したエンジンの排気ガス還流装置に関する。
車両に搭載されるエンジンには、排気ガス中のNOxを低減するため、排気ガスの一部を排気還流弁(EGRバルブ)を通して吸気通路に還流する排気ガス還流装置を設けている。この排気ガス還流装置においては、排気ガスを吸気通路に還流する場合に、燃焼室に近い位置に排気ガスを導入することにより、排気ガスの制御性を高めている。
従来、エンジンの排気ガス還流装置には、シリンダヘッドと樹脂製の吸気マニホルドとの間に金属製のガスケットと金属製のスペーサとを挟み込み、これらガスケットとスペーサとに排気ガス還流通路を形成し、還流する排気ガスを直接吸気マニホルドに吐出させることなくシリンダヘッドの吸気ポートに導かせ、吸気マニホルドの熱変形等を回避させるものがある。
また、エンジンの排気ガス還流装置には、シリンダヘッドと吸気マニホルドとの間にガスケットとスペーサとを挟み込み、これらガスケットとスペーサとに排気ガス還流通路を形成し、シリンダヘッド内の冷却水通路によって排気ガスを冷却させ、吸気通路を流れる吸入空気が排気ガスで加熱されるのを回避させ、エンジンの出力が低下することを防止するものがある。
特開2000−8968号公報 特開2004−293418号公報
ところが、従来、シリンダヘッドと吸気マニホルドとの間にガスケットとスペーサとを挟み込んだエンジンの排気ガス還流装置において、スペーサ内の排気ガス還流通路は、断面変化がなく、単に直線的に形成されていることから、排気ガスがストレートに流去してしまい、このため、冷却水と排気ガスと熱交換を十分に行なわせることができず、吸入空気の充填効率が低くなるという不都合があった。
そこで、この発明は、シリンダヘッドと吸気マニホルドとの間に介装したガスケット及びスペーサの内部に排気ガス還流通路を備えたエンジンの排気ガス還流装置において、第1の目的として、排気ガス還流通路を流れる排気ガスのエンジンの冷却水との熱交換を促進させ、吸気通路へ還流する排気ガスを適温に維持することにより吸入空気の充填効率を高める一方、排気ガス還流通路内に滞留する凝縮水を気化して排出し易くし、また、第2の目的として、適温に調整した排気ガスを各気筒の各吸気通路に均等に分配するエンジンの排気ガス還流装置を提供することにある。
この発明は、多気筒エンジンのシリンダヘッドにガスケットとスペーサとを介して吸気マニホルドを装着し、この吸気マニホルドの吸気通路と前記シリンダヘッドの吸気ポートとの間を連絡する複数の吸気孔を前記ガスケット及び前記スペーサに形成する一方、前記シリンダヘッドの前記ガスケットが当接する接合面に排気ガス導入孔を開口させ、この排気ガス導入孔から導入される排気ガスを前記シリンダヘッドと前記ガスケットと前記スペーサとに跨がる排気ガス還流通路に通して前記各吸気孔へ還流させるエンジンの排気ガス還流装置において、前記シリンダヘッドの気筒列方向の一側に前記排気ガス導入孔を開口させ、上流端部が前記排気ガス導入孔に接続されるとともに前記シリンダヘッド内の冷却水通路に沿って気筒列方向に延びる集合室を前記吸気ポートの下部外周に形成し、前記集合室から前記ガスケットに設けた連通孔と前記スペーサに設けた分配通路とを介して排気ガスを前記吸気孔に案内する一方、前記集合室内に排気ガスの流れを蛇行させる突部を形成したことを特徴とする。
この発明のエンジンの排気ガス還流装置は、排気ガスの温度が高い排気ガス導入孔の直下流において排気ガス還流通路の集合室内の排気ガスを広い範囲で冷却水と熱交換させることができる。また、排気ガス還流通路の集合室内の排気ガスの流れを蛇行させることにより、集合室内を通過する排気ガスが冷却水通路の冷却水と十分熱交換を行えるようにして排気ガスを適温に調整することが可能になる。これにより、高温の排気ガスが吸気孔に導入されることを防止して吸入空気の充填効率を高めることができる一方、集合室内に滞留する排気ガスの凝縮水を加熱して気化させることで外部に排出し易くすることができる。
この発明は、還流する排気ガスを冷却水と十分熱交換させて適温に調整し、吸入空気の充填効率を高める一方、集合室内に滞留する排気ガスの凝縮水を加熱して気化させることで外部に排出し易くする目的を、シリンダヘッド内に冷却水通路と隣接する排気ガス還流通路の集合室を形成する一方、この集合室内に排気ガスの流れを蛇行させる突部を設けて実現するものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示すものである。図4において、1は車両に横置きに搭載される多気筒(4気筒)用のエンジン、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はシリンダヘッドカバーである。シリンダブロック2は、上部に開口する4つの気筒5を備えている。シリンダヘッド3は、後部の吸気側壁部6と、上部のカム室7と、下部で気筒5に連通する燃焼室8とを備えている。
図1に示すように、シリンダヘッド3の吸気側壁部6の後面の接合面9には、気筒列方向(車両左右方向)Xの右側から順次に、吸気ポート10として、第1〜第4吸気ポート10A〜10Dが所定間隔に並んで開口している。また、シリンダヘッド3の吸気側壁部6の接合面9には、第1吸気ポート10Aよりも右側の端部位で且つ上下に位置する第1上側、第1下側取付ねじ穴11A、11Bと、第1吸気ポート10Aと第2吸気ポート10B間で且つ上下に位置する第2上側、第2下側取付ねじ穴11C、11Dと、第2吸気ポート10Bと第3吸気ポート10C間で且つ上下に位置する第3上側、第3下側取付ねじ穴11E、11Fと、第3吸気ポート10Cと第4吸気ポート10D間で且つ上下に位置する第4上側、第4下側取付ねじ穴11G、11Hと、第4吸気ポート10Dよりも左側の端部位で且つ上下に位置する第5上側、第5下側取付ねじ穴11J、11Kとが開口している。
図4に示すように、シリンダヘッド3内には、吸気ポート10周りにおいて、エンジン1の冷却水を流通させる冷却水通路12として、吸気ポート10の下側で近接した下側冷却水通路12Aと、吸気ポート10の上側で近接した上側冷却水通路12Bとが形成されている。また、第1〜第4吸気ポート10A〜10Dの上側のシリンダヘッド3には、燃料噴射弁取付孔部13として、第1〜第4吸気ポート10A〜10Dに対応した位置で第1〜第4燃料噴射弁取付孔部13A〜13Dが形成されている。
図2〜図4に示すように、シリンダヘッド3の吸気側壁部6の接合面9には、吸気マニホルド14がガスケット15とスペーサ16とを介して締結用ボルトで装着される。
吸気マニホルド14は、シリンダヘッド3の吸気側壁部6の接合面9に接合される吸気マニホルドフランジ17と、この吸気マニホルドフランジ17に連設して後方に延び且つ湾曲されて吸気通路18としての第1〜第4吸気通路18A〜18Dを形成する第1〜第4分岐管19A〜19Dと、この第1〜第4分岐管19A〜19Dの各先端側に連設されて吸気マニホルドフランジ17よりも下方に位置する所定容量のサージタンク20とを備えている。このサージタンク20は、長手方向が気筒列方向Xに延出し、エアクリーナからの吸入空気を吸気通路18に導くものである。このように、吸気マニホルド14において、第1〜第4分岐管19A〜19Dが湾曲され且つサージタンク20が吸気マニホルドフランジ17よりも下方でエンジン1の側方に配置されることにより、エンジン1全体の小型化を図ることができる。
図1、図2に示すように、ガスケット15は、薄い板状で長方形状に形成されている。このガスケット15には、吸気通路として、シリンダヘッド3の第1〜第4吸気ポート10A〜10Dに対応した形状で、吸気マニホルド14の第1〜第4吸気通路18A〜18Dとシリンダヘッド3の第1〜第4吸気ポート10A〜10Dとの間を連絡する第1〜第4ガスケット用吸気孔21A〜21Dを形成し、また、この第1〜第4ガスケット用吸気孔21A〜21D周りで第1〜第4シール用ビード22A〜22Dを形成するとともにこの第1〜第4シール用ビード22A〜22Dの外周を環状に囲む第5シール用ビード22Eを形成する。また、このガスケット15には、第1上側、第1下側取付ねじ穴11A、11Bに対応した位置で第1上側、第1下側ガスケット用取付孔23A、23Bと、第2上側、第2下側取付ねじ穴11C、11Dに対応した位置で第2上側、第2下側ガスケット用取付孔23C、23Dと、第3上側、第3下側取付ねじ穴11E、11Fに対応した位置で第3上側、第3下側ガスケット用取付孔23E、23Fと、第4上側、第4下側取付ねじ穴11G、11Hに対応した位置で第4上側、第4下側ガスケット用取付孔23G、23Hと、第5上側、第5下側取付ねじ穴11J、11Kに対応した位置で第5上側、第5下側ガスケット用取付孔23J、23Kとが形成されている。
図1、図2に示すように、スペーサ16は、ガスケット15よりも厚さの厚い板状に形成されている。このスペーサ16には、吸気通路として、シリンダヘッド3の第1〜第4吸気ポート10A〜10Dに対応した形状で、吸気マニホルド14の第1〜第4吸気通路18A〜18Dとシリンダヘッド3の第1〜第4吸気ポート10A〜10Dとの間を連絡する第1〜第4スペーサ用吸気孔24A〜24Dが形成されている。また、このスペーサ16には、第1上側、第1下側取付ねじ穴11A、11Bに対応した位置で第1上側、第1下側スペーサ用取付孔25A、25Bと、第2上側、第2下側取付ねじ穴11C、11Dに対応した位置で第2上側、第2下側スペーサ用取付孔25C、25Dと、第3上側、第3下側取付ねじ穴11E、11Fに対応した位置で第3上側、第3下側スペーサ用取付孔25E、25Fと、第4上側、第4下側取付ねじ穴11G、11Hに対応した位置で第4上側、第4下側スペーサ用取付孔25G、25Hと、第5上側、第5下側取付ねじ穴11J、11Kに対応した位置で第5上側、第5下側スペーサ用取付孔25J、25Kとが形成されている。
図1〜図3に示すように、エンジン1には、排気系の排気ガスを吸気系に還流する排気ガス還流装置26が設けられる。この排気ガス還流装置26は、シリンダヘッド3のガスケット15が当接する吸気側壁部6の接合面9に排気ガス導入孔27を開口させ、この排気ガス導入孔27から導入される排気系の排気ガスをシリンダヘッド3とガスケット15とスペーサ16とに跨がる排気ガス還流通路28に通して各吸気孔としての第1〜第4スペーサ用吸気孔24A〜24Dへ還流させる。排気ガス導入孔27は、シリンダヘッド3の気筒列方向Xの一側である左側で吸気側壁部6の接合面9に開口し、エンジン1の排気系からの排気ガスを排気ガス還流通路28に導くものである。
排気ガス還流通路28は、以下に説明するように、シリンダヘッド3の吸気側壁部6の接合面9に吸気マニホルド14を装着した際に、シリンダヘッド3とガスケット15とスペーサ16との内部で且つこのシリンダヘッド3とガスケット15とスペーサ16とに跨って形成される。
図1に示すように、排気ガス還流通路28には、シリンダヘッド3の吸気側壁部6の接合面9を窪ませた集合室29を形成する。この集合室29は、第2吸気ポート10Bから第4吸気ポート10Dに至る下部外周で、上流端部が第4吸気ポート10Dの左側の排気ガス導入孔27に接続するとともに冷却水通路12に沿って気筒列方向Xの右側に延び且つ下流端部が第1吸気ポート10Aと第2吸気ポート10Bとの間の排気ガス分配空間30に至る細長い溝状に形成されている。つまり、この集合室29は、第2〜第4吸気ポート10B〜10Dとその下方に位置する第2下側取付ねじ穴11D・第3下側取付ねじ穴11F・第4下側取付ねじ穴11H・第5下側取付ねじ穴11Kとの中心間距離Lを他のねじ穴との間よりも長くし、その間に所定幅N、気筒列方向Xの長さMで且つ所定深さの細長い溝状に形成される。
そして、集合室29は、接合面9のうち第2吸気ポート10Bから第4吸気ポート10Dの下部周辺に沿って延びる上側接合面9Aと、この上側接合面9Aに所定距離Nで離れる下側接合面9Bとによって外周が囲まれる。
また、この溝状の集合室29は、接合面9に接合するガスケット15によって開口部が閉塞される。この際、第2下側取付ねじ穴11Dと第3下側取付ねじ穴11Fと第4下側取付ねじ穴11Hと第5下側取付ねじ穴11Kを、下側接合面9Bに配置し、シリンダヘッド3への吸気マニホルド14の取り付けと、ガスケット15と集合室29間の気密保持とに兼用している。以上のように、シリンダヘッド3において、集合室29を冷却水通路12に沿って気筒列方向Xに延ばすことにより、広い範囲で排気ガス導入孔27からの高温の排気ガスを冷却水通路12の冷却水と熱交換させる。また、集合室29が接合面9を用いて形成されることから、集合室29のために別のスペースを不要とし、シリンダブロック3の小型化を図ることができる。
図1に示すように、集合室29内には、該集合室29を流通する排気ガスの流れを蛇行させる突部31として、第2下側取付ねじ穴11Dと第3下側取付ねじ穴11Fと第4下側取付ねじ穴11Hと第5下側取付ねじ穴11Kとの部位で下側接合面9Bよりも内方に突出する第1〜第4突部31A〜31Dを形成する。このように、集合室29の内方に第1〜第4突部31A〜31Dを突出して設けることにより、集合室29内の排気ガスを積極的に蛇行させ、排気ガスが冷却水通路12の冷却水と十分熱交換を行えるようにし、排気ガスを冷却し、吸入空気の充填効率を低下させない適温に調整する。この第1〜第4突部31A〜31Dは、吸気マニホルド14をシリンダヘッド3に締結するための締結用ボスを兼ねる。これにより、集合室29の構造の簡素化を図り、且つ吸気ポート10の下側の狭い空間を効率良く利用させる。
また、集合室29には、内部空間を第2吸気ポート10Bと第3吸気ポート10Cとの間で拡大する第1膨出部32Aを形成するとともに、内部空間を第3吸気ポート10Cと第4吸気ポート10Dとの間で拡大する第2膨出部32Bを形成する。そして、この第1、第2膨出部32A、32Bに対応する第2、第3突部31B、31Cは、第1、第2膨出部32A、32Bの下方の下側接合面9Bの内壁に配設される。このように、第2、第3突部31B、31Cと第1、第2膨出部32A、32Bとを配設することにより、通気抵抗を増加させることなく、集合室29を流れる排気ガスを蛇行させ、排気ガスと冷却水通路12の冷却水との熱交換を十分に行わせ、排気ガスを適温に調整する。
図1に示すように、ガスケット15には、所定通路断面積を有する連通孔33として、第1吸気ポート10Aと第2吸気ポート10Bとの間で排気ガス分配空間30の部位に、一側、他側連通孔33A、33Bを気筒列方向Xに並んで形成するとともに、中央部位で第2突部31Bよりも上方の部位に、つまり、集合室29内の排気ガス流れ方向の中間部に中央側連通孔33Cを形成する。よって、ガスケット15の連通孔33のうち少なくとも1つである中央側連通孔33Cは、集合室29内の排気ガス流れ方向の中間部に配設される。また、この中央側連通孔33Cに対応する第2突部31Bは、該中央側連通孔33Cに向かって下側接合面9Bから上方に突出し、排気ガス流れ方向を中間側連通孔33Cに向かって変化させ、排気ガスを中間側連通孔33Cに導き込ませ、スペーサ16側に排気ガスを均等に分配させる。
図1に示すように、スペーサ16には、ガスケット15に接合する接合面34に、分配通路35として、ガスケット15の一側連通孔33Aに対応した位置で溝状の第1分配通路35Aと、ガスケット15の他側連通孔33Bに対応した位置で溝状の第2分配通路35Bとを形成する。第1分配通路35Aは、第1スペーサ用吸気孔24Aに連通している。第2分配通路35Bは、第2スペーサ用吸気孔24Bに連通している。また、スペーサ16には、ガスケット18に接合する接合面34に、分配通路35として、ガスケット15の中央側連通孔33Cに対応した位置で溝状の中央分配通路35Cを形成する。この中央分配通路35Cは、中央側連通孔33Cから気筒列方向Xに延びて、下流端部が第3スペーサ用吸気孔24Cと第4スペーサ用吸気孔24Dとの間に延びるように形成されている。更に、スペーサ19には、ガスケット18に接合する接合面34に、分配通路35として、中央分配通路35C及び第3スペーサ用吸気孔24Cに連通する溝状の第3分配通路35Dと、中央分配通路35C及び第4スペーサ用吸気孔24Dに連通する溝状の第4分配通路35Eとが形成されている。
よって、排気ガス還流通路28は、シリンダヘッド3に設けた集合室29とガスケット15に設けた第1〜第3連通孔33A〜33Cとスペーサ16に設けた第1〜第5分配通路35A〜35Dとからなる。そして、スペーサ16の第1〜第4スペーサ用吸気孔24A〜24D内には、集合室29から第1〜第3連通孔33A〜33Cと、中央分配通路35Cと第1〜第4分配通路35A〜35Eとを介して排気ガスが案内される。
詳しくは、この排気ガス還流通路28によれば、排気ガスの温度が高い排気ガス導入孔27の直下流の集合室29において、この集合室29がシリンダヘッド3内の冷却水通路12と隣接していることから、広い範囲で排気ガスと冷却水との熱交換を行わせることができる。また、集合室29内の排気ガスの流れを第1〜第4突部31A〜31Dによって蛇行させることができ、集合室29内を通過する排気ガスが冷却水通路12の冷却水と十分熱交換を行うことができ、排気ガスを適温に調整することが可能となる。よって、高温の排気ガスが第1〜第4スペーサ用吸気孔24A〜24Dを経て第1〜第4吸気通路18A〜18Dに導入されることを防止し、吸入空気の充填効率を高めることができる一方、集合室29内に滞留する排気ガスの凝縮水を加熱して気化させることにより、この排気ガスの凝縮水を外部に排出し易くすることができる。
また、ガスケット15の連通孔33のうち少なくとも1つである中間側連通孔33Cを、集合室29内の排気ガスの流れ方向の中間部に配設する一方、この中間側連通孔33Cに向かって第2突部31Bを突出させることから、この第2突部31Bによって集合室29内の排気ガス流れ方向を中間側連通孔33C内に向かって変化させ、排気ガスを中間側連通孔33Cに導き込むことができる。よって、中間側連通孔33Cの位置によらず排気ガスを集合室29からスペーサ16内の各分配通路35に均等に分配することができる。
更に、集合室29には、内部空間を、第2吸気ポート10Bと第3吸気ポート10Cとの間で拡大する第1膨出部32Aと、第3吸気ポート10Cと第4吸気ポート10Dとの間で拡大する第2膨出部32Bを形成する一方、第1、第2膨出部32A、32Bの下方の内壁に第2、第3突部31B、31Cを突出させて配設していることから、通気抵抗を増加させることなく、集合室29内を流れる排気ガスを蛇行させ、集合室29の排気ガスと冷却水通路12の冷却水との熱交換を十分に行えるようにし、排気ガスを適温に調整することができる。
従って、吸気通路としての第1〜第4スペーサ用孔24A〜24Dには、熱交換の効率を高めた排気ガス還流通路28の存在により、適温に調整された排気ガスを均等に分配させることができる。
また、図3に示すように、この排気ガス還流装置26において、シリンダヘッド3の気筒列方向Xの一側である左側端には、バルブ取付部36を介して排気還流弁(EGRバルブ)37が取り付けられている。この排気還流弁37は、エンジン1の運転状態に応じて作動制御され、排気ガス導入孔27を通る排気ガスの流量を調整するものである。
次に、この実施例の作用を説明する。
エンジン1の燃焼室8には、図4に示すように、吸入空気(図4に矢印で示す)がサージタンク20側から吸気マニホルド14の吸気通路18とスペーサ16のスペーサ用吸気孔24とガスケット15のガスケット用吸気孔21とシリンダヘッド3の吸気ポート10とを経て導入される。
一方、エンジン1の排気系から吸気系に還流する排気ガス(図1及び図3の破線で示す)は、その流量が排気還流弁37によって調整され、そして、排気ガス導入孔27から集合室29の上流端部に導入される。このとき、この集合室29の上流端部に導入された排気ガスは、高温になっている。
そして、この排気ガスは、冷却水通路12に沿って気筒列方向Xに延びる排気ガス還流通路28の集合室29において上流端部から右側の第1吸気ポート10A側に流動する。このとき、排気ガスは、その流れが集合室29内に突出する第1〜第4突部31A〜31D及び集合室29の内部空間を拡大する第1、第2膨張部32A、32Bによって積極的に蛇行され、そして、冷却水通路12の冷却水と広い範囲で熱交換が行われる。これにより、排気ガスは、この熱交換によって温度が低下し、吸気通路に導入されても吸入空気の充填効率を低下させないような適温に調整される。
その後、集合室29内で適温に調整された排気ガスの一部は、集合室29に連通するガスケット15の中央側連通孔33Cからスペーサ16の中央側分配通路35Cに至り、その後、第3分配通路35Dから第3スペーサ用吸気孔24Cに流れて吸入空気と混合するとともに、第4分配通路35Eから第4スペーサ用吸気孔24Dに流れて吸入空気と混合する。
また、集合室29内で適温に調整された他の排気ガスは、集合室29の下流端部の排気ガス分配空間30に至り、そして、ガスケット15の一側連通孔33Aからスペーサ16の一側分配通路35Aと第1スペーサ用吸気孔24Aに流れて吸入空気と混合するとともに、ガスケット15の他側連通孔33Bからスペーサ16の他側分配通路35Bと第2スペーサ用吸気孔24Bに流れて吸入空気と混合する。
以下に、この実施例の構成を請求項毎に当てはめて説明する。
先ず、請求項1に記載の発明は、シリンダヘッド3の気筒列方向の一側に排気ガス導入孔27を開口させ、上流端部が排気ガス導入孔27に接続されるとともにシリンダヘッド3内の冷却水通路12に沿って気筒列方向に延びる集合室29を吸気ポート10の下部外周に形成し、集合室29からガスケット15に設けた連通孔33とスペーサ16に設けた分配通路35とを介して排気ガスを吸気孔24に案内する一方、集合室29内に排気ガスの流れを蛇行させる突部31を形成した。これにより、排気ガスの温度が高い排気ガス導入孔29の直下流において集合部29によって広い範囲で排気ガスの熱交換を行わせることができる。また、集合室29内の排気ガスの流れを突部31によって蛇行させることによって、集合室29内を通過する排気ガスが冷却水通路12の冷却水と十分熱交換を行えるようにし、排気ガスと冷却水との熱交換を促進させ、排気ガスを適温に調整することが可能になる。よって、高温の排気ガスがスペーサ用吸気孔24に導入されることを防止し、これにより、吸入空気の充填効率を高めることができる一方、集合室29内に滞留する排気ガスの凝縮水を加熱して気化させることにより、この排気ガスの凝縮水を外部に排出し易くすることができる。
次に、請求項2の記載の発明は、ガスケット15の連通孔33のうち少なくとも1つの中間側連通孔33Cを集合室29内の排気ガス流れ方向の中間部に配設する一方、この中間側連通孔33Cに向かって第2突部31Bを突出させた。これにより、ガスケット15の連通孔33が集合室29内の排気ガス流れ方向の中間部に位置する場合であっても、集合室29に配設された第3突部31Cによって排気ガスの流れ方向を中間側連通孔33C内に向かって変化させ、この中間側連通孔33Cに排気ガスを導き込むことができる。これにより、連通孔33の位置によらないで、排気ガスを集合室29からスペーサ16内の分配通路35に均等に分配することができる。
更に、請求項3の記載の発明は、集合室29には内部空間を各吸気ポート10の間に拡大する第1、第2膨出部32A、32Bを形成する一方、この第1、第2膨出部32A、32Bの下方の内壁に第2、第3突部31B、31Cを配設した。これにより、第1、第2膨出部32A、32Bと第2、第3突部31B、31Cとによって、通気抵抗を増加させることなく集合室29内を流れる排気ガスを蛇行させ、集合室29の排気ガスと冷却水通路12の冷却水との熱交換を十分に行えるようにして排気ガスを適温に調整することができる。
また、請求項4の記載の発明において、第1〜第4突部31A〜31Dは、吸気マニホルド14をシリンダヘッド3に締結するための締結用ボスを兼ねる。これにより、締結用ボスを突部31として利用することで、集合室29の構造を簡素化でき、且つ吸気ポート10の下側の狭い空間を効率的に利用することができる。
シリンダヘッドとガスケットとスペーサとに跨って通路を設けることを、他の装置にも適用することができる。
シリンダヘッドの吸気側壁部の後面である接合面とこの吸気側壁部の接合面に接合されるガスケットとこのガスケットの後面に接合されるスペーサのガスケット側の接合面とにおいて、還流する排気ガスの流れを説明する図である。 シリンダヘッドとガスケットとスペーサとの後方から視た斜視図である。 シリンダヘッドの気筒列方向の一側に取り付けられる排気還流弁の斜視図である。 エンジンの一部断面図である。
符号の説明
1 エンジン
3 シリンダヘッド
5 気筒
6 吸気側壁部
8 燃焼室
9 接合面
10 吸気ポート
12 冷却水通路
14 吸気マニホルド
15 ガスケット
16 スペーサ
18 吸気通路
21 ガスケット用吸気孔
24 スペーサ用吸気孔
26 排気ガス還流装置
27 排気ガス導入孔
28 排気ガス還流通路
29 集合室
31 突部
32 膨張部
33 連通孔
35 分配通路
37 排気還流弁

Claims (4)

  1. 多気筒エンジンのシリンダヘッドにガスケットとスペーサとを介して吸気マニホルドを装着し、この吸気マニホルドの吸気通路と前記シリンダヘッドの吸気ポートとの間を連絡する複数の吸気孔を前記ガスケット及び前記スペーサに形成する一方、前記シリンダヘッドの前記ガスケットが当接する接合面に排気ガス導入孔を開口させ、この排気ガス導入孔から導入される排気ガスを前記シリンダヘッドと前記ガスケットと前記スペーサとに跨がる排気ガス還流通路に通して前記各吸気孔へ還流させるエンジンの排気ガス還流装置において、前記シリンダヘッドの気筒列方向の一側に前記排気ガス導入孔を開口させ、上流端部が前記排気ガス導入孔に接続されるとともに前記シリンダヘッド内の冷却水通路に沿って気筒列方向に延びる集合室を前記吸気ポートの下部外周に形成し、前記集合室から前記ガスケットに設けた連通孔と前記スペーサに設けた分配通路とを介して排気ガスを前記吸気孔に案内する一方、前記集合室内に排気ガスの流れを蛇行させる突部を形成したことを特徴とするエンジンの排気ガス還流装置。
  2. 前記ガスケットの前記連通孔のうち少なくとも1つを前記集合室内の排気ガス流れ方向の中間部に配設する一方、この中間部の連通孔に向かって前記突部を突出させたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気ガス還流装置。
  3. 前記集合室には内部空間を前記各吸気ポートの間に拡大する膨出部を形成する一方、この膨出部の下方の内壁に前記突部を配設したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気ガス還流装置。
  4. 前記突部は、前記吸気マニホルドを前記シリンダヘッドに締結するための締結用ボスを兼ねることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気ガス還流装置。
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