JP2007303002A - 衣類 - Google Patents
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Abstract
【課題】無理なくウエスト部を括れた状態に整えるための衣類を提供する。
【解決手段】ウエスト部を挟む上下両側部を備えた衣類であって、
ウエストラインを挟む上下30mm〜70mmの範囲を前記ウエスト部とし、該ウエスト部から上下方向に延在するウエスト外上部とウエスト外下部とを前記ウエスト部と共に前身頃部と後身頃部とが連続した丸編地から形成し、かつ、該丸編地は同一編み組織で上下に連続編成していると共に編糸として弾性糸を用いており、前記ウエスト部では、前記弾性糸の張力をコントロールして編成して、前記ウエスト外上部およびウエスト外下部より伸縮力を大とした高パワー部とし、さらに、前記ウエスト部内においても上下方向で中央領域は上下領域よりもパワーを高め最高パワー部とし、前記ウエスト部の中央領域に向けて上下方向から括れを生じさせてウエスト補正機能を持たせている
【選択図】図1
【解決手段】ウエスト部を挟む上下両側部を備えた衣類であって、
ウエストラインを挟む上下30mm〜70mmの範囲を前記ウエスト部とし、該ウエスト部から上下方向に延在するウエスト外上部とウエスト外下部とを前記ウエスト部と共に前身頃部と後身頃部とが連続した丸編地から形成し、かつ、該丸編地は同一編み組織で上下に連続編成していると共に編糸として弾性糸を用いており、前記ウエスト部では、前記弾性糸の張力をコントロールして編成して、前記ウエスト外上部およびウエスト外下部より伸縮力を大とした高パワー部とし、さらに、前記ウエスト部内においても上下方向で中央領域は上下領域よりもパワーを高め最高パワー部とし、前記ウエスト部の中央領域に向けて上下方向から括れを生じさせてウエスト補正機能を持たせている
【選択図】図1
Description
本発明は、ウエスト補整機能を有するインナー等の衣類に関し、着用者に無理な締付感を与えることなく、ウエスト部にスムーズなくびれを現出させるものである。
従来より、着用者のウエストラインにくびれを現出させるように、伸縮力を大としてウエスト部分を押圧補整できるパワーを付与した衣類が種々提供されている。
例えば、実開昭51−9914号で提供されている腹巻付ブルマでは、図8に示すように、腹巻きに相当する部分50では間欠的に任意のコース数をあけてゴム状糸を局部的に挿入したパワー部51A、51B、51Cを設けている。
特開平8−209404号公報で提供されている補整下着では、ウエスト近傍に接触する領域では、編み目を他の領域より多くして編み方を変えることにより伸縮性を強くしている。
例えば、実開昭51−9914号で提供されている腹巻付ブルマでは、図8に示すように、腹巻きに相当する部分50では間欠的に任意のコース数をあけてゴム状糸を局部的に挿入したパワー部51A、51B、51Cを設けている。
特開平8−209404号公報で提供されている補整下着では、ウエスト近傍に接触する領域では、編み目を他の領域より多くして編み方を変えることにより伸縮性を強くしている。
前記特許文献1および特許文献2を含めて、従来提供されているウエスト近傍の伸縮力を強めた肌着では、いずれもウエスト近傍の伸縮性が他の領域より強められているだけである。
しかしながら、ウエスト近傍の伸縮性を他の領域より単に強めただけでは、該伸縮力を強めた部分で押圧されたウエスト近傍の贅肉が上下にはみ出して、ウエスト部の上下に贅肉が段状に膨出して、上下方向からスムーズにくびれていくウエスト部とならず、見栄えがかえって悪くなりやすい。
しかしながら、ウエスト近傍の伸縮性を他の領域より単に強めただけでは、該伸縮力を強めた部分で押圧されたウエスト近傍の贅肉が上下にはみ出して、ウエスト部の上下に贅肉が段状に膨出して、上下方向からスムーズにくびれていくウエスト部とならず、見栄えがかえって悪くなりやすい。
また、特許文献1では腹巻きに相当する部分50に間隔をあけてゴム状糸を編み込んだパワー部51A〜51Cを設けているため、ゴム状糸の編み込み部分のみが局部的に着用者の肌に食い込む現象が発生し、ウエスト部の肉に段差が発生しやすく、ウエスト近傍全体にウエストラインに向けて括れを現出させることは困難であり、かつ、着用者の肌にゴム状糸が編み込み部分に沿った筋が発生しやすい問題もある。
また、特許文献2にように編み目を他の領域よりも増加し、編み密度を高めてパワーを強めると、ウエスト領域は他の領域よりも通気性が悪くなり蒸れが発生しやすくなる。かつ、編地の編成が複雑になりコスト高に要因にもなる。
また、特許文献2にように編み目を他の領域よりも増加し、編み密度を高めてパワーを強めると、ウエスト領域は他の領域よりも通気性が悪くなり蒸れが発生しやすくなる。かつ、編地の編成が複雑になりコスト高に要因にもなる。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、着用者に締付感や蒸れを与えることなく、上下方向からスムーズにくびれていくウエストを現出できる衣類を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、ウエスト部を挟む上下両側部を備えた衣類であって、
ウエストラインを挟む上下30mm〜70mmの範囲を前記ウエスト部とし、該ウエスト部から上下方向に延在するウエスト外上部とウエスト外下部とを前記ウエスト部と共に前身頃部と後身頃部とが連続した丸編地から形成し、かつ、該丸編地は同一編み組織で上下に連続編成していると共に編糸として弾性糸を用いており、
前記ウエスト部では、前記弾性糸の張力をコントロールして編成して、前記ウエスト外上部およびウエスト外下部より伸縮力を大とした高パワー部とし、さらに、前記ウエスト部内においても上下方向で中央領域は上下領域よりもパワーを高め最高パワー部とし、前記ウエスト部の中央領域に向けて上下方向から括れを生じさせてウエスト補正機能を持たせていることを特徴とする衣類を提供している。
ウエストラインを挟む上下30mm〜70mmの範囲を前記ウエスト部とし、該ウエスト部から上下方向に延在するウエスト外上部とウエスト外下部とを前記ウエスト部と共に前身頃部と後身頃部とが連続した丸編地から形成し、かつ、該丸編地は同一編み組織で上下に連続編成していると共に編糸として弾性糸を用いており、
前記ウエスト部では、前記弾性糸の張力をコントロールして編成して、前記ウエスト外上部およびウエスト外下部より伸縮力を大とした高パワー部とし、さらに、前記ウエスト部内においても上下方向で中央領域は上下領域よりもパワーを高め最高パワー部とし、前記ウエスト部の中央領域に向けて上下方向から括れを生じさせてウエスト補正機能を持たせていることを特徴とする衣類を提供している。
前記のように、本発明では、ウエスト部分、ウエスト外上部、ウエスト外下部は丸編地で連続編成し、該丸編地は、同一編み組織で上下に連続編成し、パワーを高める前記ウエスト部においては、編み組織を変えることなく、編み糸として用いている弾性糸の張力をコントロールして、張力を増減することでパワーに強弱を付与している。
よって、前記特許文献2で問題となる編密度の増加による蒸れの発生等の問題を解消できる。
なお、前記丸編地は、ウエスト部にパワーを大とするために編み組織を変えていないが、両脇部等にデザイン上等の観点から編み組織を変えた部分を設けてもよい。
よって、前記特許文献2で問題となる編密度の増加による蒸れの発生等の問題を解消できる。
なお、前記丸編地は、ウエスト部にパワーを大とするために編み組織を変えていないが、両脇部等にデザイン上等の観点から編み組織を変えた部分を設けてもよい。
具体的には、編糸の弾性糸は前記ウエスト部およびウエスト外上部、ウエスト外下部の全体編み組織で用いて、ウエスト部の弾性糸の張力はウエスト外上部とウエスト外下部よりも強くしていると共にウエスト部内でも張力をコントロールしている。
あるいは、前記ウエスト外上部およびウエスト外下部には弾性糸を用いずにウエスト部で弾性糸をレイドインさせて該弾性糸の張力を1コース毎にコントロールし、あるいは、弾性糸と非弾性糸とを交互に入れて弾性糸の張力をコントロールしている。
このように、少なくともウエスト部の領域全体では同一編み組織としながら弾性糸の張力をコントロールし、かつ、前記のように、ウエスト部内において弾性糸の張力を変えているため、前記特許文献1で問題となるゴム状糸の混入部のみに発生する局部的な締め付けが発生する問題を解消できる。
あるいは、前記ウエスト外上部およびウエスト外下部には弾性糸を用いずにウエスト部で弾性糸をレイドインさせて該弾性糸の張力を1コース毎にコントロールし、あるいは、弾性糸と非弾性糸とを交互に入れて弾性糸の張力をコントロールしている。
このように、少なくともウエスト部の領域全体では同一編み組織としながら弾性糸の張力をコントロールし、かつ、前記のように、ウエスト部内において弾性糸の張力を変えているため、前記特許文献1で問題となるゴム状糸の混入部のみに発生する局部的な締め付けが発生する問題を解消できる。
かつ、本発明では、上下部分よりパワーを高めるウエスト部は上下30〜70mmの範囲、好ましくは45mm〜55mmの範囲に規定し、この比較的広い範囲をウエスト部とし、該ウエスト部内において、さらに、ウエストラインに相当する中央部のパワーを最高パワーとし、ウエスト部内の上下領域はパワーを中央部より弱めている。
このように、ウエスト部を挟むウエスト外上部、ウエスト外下部よりウエスト部のパワーを強めると共に、該ウエスト部内においても、上下方向の中央領域を最高パワーとしてパワーを上下方向から次第にウエストラインに向けて強めている。
即ち、ウエスト外上部およびウエスト外下部のパワーを低パワーとすると、ウエスト部内の上下領域のパワーを中パワー、中央領域を高パワーとして、パワーの強弱を付けていることで、ウエストラインに向けて上下よりスムーズにくびれを現出でき、押圧されてはみ出す贅肉を上下領域の中パワー部分で吸収できる。
このように、ウエスト部を挟むウエスト外上部、ウエスト外下部よりウエスト部のパワーを強めると共に、該ウエスト部内においても、上下方向の中央領域を最高パワーとしてパワーを上下方向から次第にウエストラインに向けて強めている。
即ち、ウエスト外上部およびウエスト外下部のパワーを低パワーとすると、ウエスト部内の上下領域のパワーを中パワー、中央領域を高パワーとして、パワーの強弱を付けていることで、ウエストラインに向けて上下よりスムーズにくびれを現出でき、押圧されてはみ出す贅肉を上下領域の中パワー部分で吸収できる。
かつ、ウエスト部ではウエスト外上部およびウエスト外下部より編糸に張力を負荷して編成し、さらに、ウエスト部内においても編糸に負荷する張力を変えて編成しているため、ウエスト部の中央領域に向けて編糸の胴回り寸法は次第に短くなる。例えば、ウエスト外上部およびウエスト外下部の胴回り寸法を100%とすると、ウエスト部内の上下領域は85%〜95%(好ましくは90%)、中央領域は80%〜90%(好ましくは85%)と次第に縮小する。よって、提供される製品は、ウエストラインに向けて次第に細くなるくびれを有する外観形状を呈する一方、同一編糸で同一編み組織であるためウエスト部分に締付部分を設けている外観を呈することはなく、ユーザーにとっては、ウエスト部のシルエットを美しく整えながらフィットする肌着として、抵抗感なく受け入れることができるようにしている。
前記ウエスト部内において、前記最高パワーの中央領域を挟む上下領域は、上側領域は下側領域よりもパワーを大とすることが好ましい。
これは、通常、ウエストラインに沿った上下領域においては、下側領域よりも上側領域に贅肉が生じているため、上側領域を下側領域よりもパワーを大とすることで、贅肉の膨出を防止するためである。
これは、通常、ウエストラインに沿った上下領域においては、下側領域よりも上側領域に贅肉が生じているため、上側領域を下側領域よりもパワーを大とすることで、贅肉の膨出を防止するためである。
前記ウエスト部内では、最高パワー部分とする中央領域に向けて上下両側縁より無段階でパワーを大としてもよいし、あるいは、段階的にパワーを大としてもよい。
その場合、前記ウエスト外上部とウエスト外下部のパワーを100%に対して、前記ウエスト部内の中央領域の最高パワー部のパワーは115〜130%、ウエスト部内の上側領域のパワーは110〜115%、ウエスト部内の下側領域のパワーは105〜110%として、前記のように、無段階、あるいは段階的にパワーの強弱をつけることが好ましい。
特に、ウエスト部内の最高パワー部となる中央領域は約120%、上側領域は約110%、下側領域は約105%がすることが好ましい。
前記のようなパワーの強弱で、次第にウエストラインに向けてパワー強めていくことで、着用者に締付感を与えることなく、ウエストラインにスムーズなくびれを現出させることができる。
その場合、前記ウエスト外上部とウエスト外下部のパワーを100%に対して、前記ウエスト部内の中央領域の最高パワー部のパワーは115〜130%、ウエスト部内の上側領域のパワーは110〜115%、ウエスト部内の下側領域のパワーは105〜110%として、前記のように、無段階、あるいは段階的にパワーの強弱をつけることが好ましい。
特に、ウエスト部内の最高パワー部となる中央領域は約120%、上側領域は約110%、下側領域は約105%がすることが好ましい。
前記のようなパワーの強弱で、次第にウエストラインに向けてパワー強めていくことで、着用者に締付感を与えることなく、ウエストラインにスムーズなくびれを現出させることができる。
前記ウエスト部内において、段階的にパワーを切り替える場合には、中央領域、上下領域は上下方向に3等分に分けても良いし、上側領域:中央領域:下側領域を2:1:2としても良い。
前記丸編地の編み組織はプレーン編地(平編地)とし、パワーを変えるウエスト部もウエスト外上部およびウエスト外下部に連続したプレーン編地としていることが好ましい。
本発明の衣類としては、下記に列挙する肌着からなる衣類が挙げられる。
(1)前記ウエスト部と、上下幅50mm〜80mmの前記ウエスト外上部と、上下幅50mm〜90mmの前記ウエスト外下部とからなる円筒形状のソフト・ウエストニッパー。
即ち、ウエストの補整用機能のみを有するウエスト外周を囲む円筒の腹巻き形状としたウエスト補正肌着。
(2)シャツタイプのトップインナー。
シャツは、ランニングタイプ、Tシャツタイプの半袖肌着、長袖肌着。
(3)ハイウエストタイプのパンツやガードルを含むボトムインナー。
(4)トップ部とボトム部とが一体タイプのボデイスーツ。
前記(2)(3)(4)は他の機能を有する肌着にウエスト補整機能を付加している。
さらに、肌着に限らず、レオタード、水着、Tシャツ等のウエスト部を肌に密着する衣類にも適用可能である。
(1)前記ウエスト部と、上下幅50mm〜80mmの前記ウエスト外上部と、上下幅50mm〜90mmの前記ウエスト外下部とからなる円筒形状のソフト・ウエストニッパー。
即ち、ウエストの補整用機能のみを有するウエスト外周を囲む円筒の腹巻き形状としたウエスト補正肌着。
(2)シャツタイプのトップインナー。
シャツは、ランニングタイプ、Tシャツタイプの半袖肌着、長袖肌着。
(3)ハイウエストタイプのパンツやガードルを含むボトムインナー。
(4)トップ部とボトム部とが一体タイプのボデイスーツ。
前記(2)(3)(4)は他の機能を有する肌着にウエスト補整機能を付加している。
さらに、肌着に限らず、レオタード、水着、Tシャツ等のウエスト部を肌に密着する衣類にも適用可能である。
上述したように、本発明に係わるウエスト部、ウエスト外上部、ウエスト外下部を有する衣類は、丸編機で弾性糸を用いて同一編み組織で編成した編地とし、特に、パワーを大とするウエスト部を30mm〜70mmの範囲と比較的広幅とし、この広幅としたウエスト部内においてもウエストラインに当たる中央領域を最高パワー部分として次第に上下両側領域よりもパワーを大としていることで、締め付けた部分を挟む条両側、特に上側部に贅肉の段状膨出部を発生させず、美しくくびれたウエスト部分のシルエットを現出させることができる。
よって、特許文献1で発生する局部的な締め付けを防止でき、ウエストラインに向けたスムーズなくびれを現出させることができる。また、特許文献2のような、編み目を増加させてパワーを大とする場合に発生する蒸れも防止できる。
よって、特許文献1で発生する局部的な締め付けを防止でき、ウエストラインに向けたスムーズなくびれを現出させることができる。また、特許文献2のような、編み目を増加させてパワーを大とする場合に発生する蒸れも防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は第一実施形態にかかわるウエスト部分に装着する腹巻き状のソフトウエストニッパー1からなる。
図1は第一実施形態にかかわるウエスト部分に装着する腹巻き状のソフトウエストニッパー1からなる。
前記ソフトウエストニッパー1は前身項部2と後身項部3とが連続した丸編地からなる円筒形状である。該ソフトウエストニッパー1は、円筒体の上下方向の中央部に上下幅を30mm〜70mmの範囲(本実施形態では50mm)としたウエスト部5と、該ウエスト部5の上縁から上方へ50mm〜70mm範囲(本実施形態では60mm)としたウエスト外上部6と、ウエスト部5の下縁から下方へ50mm〜80mmの範囲(本実施形態では70mm)としたウエスト外下部7とを備えた形状とし、ウエスト外上部6の上縁6aおよびウエスト外下部7の下縁7aの上下両側縁よりウエスト部5の中央に向けて次第に細くなって括れた外観を呈している。
前記ウエスト外上部6の上縁6aとウエスト外下部7の下縁7aは折り返して袋状とした端始末処理を行っている。
前記ウエスト外上部6の上縁6aとウエスト外下部7の下縁7aは折り返して袋状とした端始末処理を行っている。
前記のように上下方向に、ウエスト外上部6、ウエスト部5およびウエスト外下部7を設けた丸編地は、全域を同一の編糸で編成すると共に、両側脇部8A、8Bを除いて、すべてプレーン編み組織(平編み)としている。両側脇部8A、8Bは、両側脇部であることを示すためにニット、タック、ミスのくみあわせにより、リブ調柄をつけている。
また、本実施形態では、ウエスト外上部6、ウエスト部5およびウエスト外下部7ウエスト部5からなる全領域を編糸として弾性糸を用いて編成しており、ウエスト外上部6およびウエスト外下部7では編成時に編糸の張力はノーマルテンチョンして張力を変えていない。ウエスト部5では、パワーを大とするため弾性糸の張力をコントロールしている。即ち、パワーを大とするために従来行われている高弾性を有する沿え糸を施すことや編み目数を増加させることは行っておらず、編目数は上下全域に渡って同数としている。
かつ、ウエスト部5の内部でも、上下方向に3つの上側領域5a、中央領域5b、下側領域5cに2:1:2の割合で分けて、各領域5a、5b、5cのパワーを段階的に変え、中央領域5bのパワーP1を最大とし、上側領域5aのパワーP2は下側領域5cのパワーP3は強くし、P1>P2>P3の関係としている。このウエスト部5内のパワーの強弱も、編みたて時に編糸に負荷する張力を変え、パワーP1では編糸に最も大きな張力を負荷して、パワーを変えている。
本実施形態では、ウエスト外上部6とウエスト外下部7のパワーP0を100%とすると、ウエスト部5の中央領域5bのパワーP1は120%、上側領域5aのパワーP2は110%、下側領域5cのパワーP3は105%としている。
前記構成とした第一実施形態の丸編地からなる略円筒形状のソフトウエストニッパー1では、約50mmの上下幅としたウエスト部5では、その上下のウエスト外上部6、ウエスト外下部7よりもパワーを強めると共に、ウエスト部5内においても、ウエストラインLに沿う中央領域5bは上下領域5a、5cよりもパワーを大としている。即ち、ウエストラインLに沿うウエスト部5の中央領域5bに向けて、上部側ではウエスト外上部6からウエスト部5の上側領域5aを経て次第にパワーを高めると共に、ウエスト外下部7からウエスト部5の下側領域5cを経て次第にパワーを高めている。しかも、パワーの強さは5〜10%程度の差で次第に高めているため、ウエスト部に局部的な締付感を発生させることなく、スムーズなラインでウエストラインに沿ったくびれを現出させることができる。かつ、最大パワーで押圧されるウエスト部の中央領域5bから上下にはみ出す贅肉は上下両側5a、5bにおいても比較的弱いパワーで吸収して押圧できるため、段状の膨出部を発生させない。
また、パワーは弾性糸からなる編糸に張力を負荷して編成することで発生させ、パワーが増加するに従い編糸の胴回り長さは漸減していくため、着用前の状態においてもウエストラインに向けて上下両方から次第にくびれていく外観を呈示させることができる。しかも、パワーを増加させるために、編み密度を増加したり、高弾性糸を沿え糸として挿入したりしていないため、ウエスト部に無理なくくびれを発生させることができる外観を呈示させることができ、商品価値を高めることができる。かつ、編み密度を増加したり、高弾性糸の沿え糸を挿入する場合に発生しがちなウエスト部における蒸れの発生や筋が付いたりすることが防止できる。
図2は第二実施形態のソフトウエストニッパー1’を示す。
第二実施形態のソフトウエストニッパー1’では、第一実施形態と相違して、上下幅約50mmのウエスト部5内において、その上下両端縁5a−1、5c−1からウエストラインLに沿う中央部5b−1に向けて1コース毎にパワーを大としている。即ち、ウエスト部5では上下両端より連続して無段階にパワーを大としている。
他の構成は第一実施形態と同様で、全体を平織りからなる同一編み組織とし、かつ、編糸として全体に渡って弾性糸を用い、パワーの強弱は弾性糸の張力をコントロールすることにより行っている。
第二実施形態のソフトウエストニッパー1’では、第一実施形態と相違して、上下幅約50mmのウエスト部5内において、その上下両端縁5a−1、5c−1からウエストラインLに沿う中央部5b−1に向けて1コース毎にパワーを大としている。即ち、ウエスト部5では上下両端より連続して無段階にパワーを大としている。
他の構成は第一実施形態と同様で、全体を平織りからなる同一編み組織とし、かつ、編糸として全体に渡って弾性糸を用い、パワーの強弱は弾性糸の張力をコントロールすることにより行っている。
図3は第三実施形態のTシャツ10を示す。
このTシャツ10では、ウエスト部5の上側のウエスト外上部6’は肩まで連続した部分となり、ウエスト外下部7’は第一実施形態と同様な長さ寸法となり、Tシャツの下端までの領域となる。
該Tシャツは全体を平織りして同一編み組織としているが、ウエスト外上部6’とウエスト外下部7’は編糸として綿糸等の非弾性糸のみを用いて編成している。
ウエスト部5には図4(A)(B)に示すように、非弾性糸31からなる地糸に1コース毎に弾性糸32からなる挿入糸をレイドインし、この挿入糸の弾性糸32の張力を第一、第二実施形態と同様にコントロールしている。
このTシャツ10では、ウエスト部5の上側のウエスト外上部6’は肩まで連続した部分となり、ウエスト外下部7’は第一実施形態と同様な長さ寸法となり、Tシャツの下端までの領域となる。
該Tシャツは全体を平織りして同一編み組織としているが、ウエスト外上部6’とウエスト外下部7’は編糸として綿糸等の非弾性糸のみを用いて編成している。
ウエスト部5には図4(A)(B)に示すように、非弾性糸31からなる地糸に1コース毎に弾性糸32からなる挿入糸をレイドインし、この挿入糸の弾性糸32の張力を第一、第二実施形態と同様にコントロールしている。
なお、前記第一、第二実施形態のソフトウエストニッパーにおいても、第三実施形態と同様に、ウエスト部に弾性糸を1コース毎に挿入し、その張力をコントロールしてパワーに強弱を設けてもよい。
逆に、第三実施形態のTシャツにおいて、ウエスト部に弾性糸の挿入せず、ウエスト部の地糸を弾性糸として、その張力をコントロールしてもよい。
逆に、第三実施形態のTシャツにおいて、ウエスト部に弾性糸の挿入せず、ウエスト部の地糸を弾性糸として、その張力をコントロールしてもよい。
図5は第三実施形態の変形例を示し、ウエスト部5の編み組織では、弾性糸を挿入糸としてレイドインしているのではなく、1コース毎に弾性糸32と非弾性糸31とを交互に用いて平編みしている。其の際、弾性糸32の張力をコントロールしてパワーに強弱を設けている。
図6は第四実施形態のハイウエストで且つロングのパンツ15を示す。
このパンツ15では、ウエスト部5の下側のウエスト外下部7’の下端に連続したパンツ部を設けていると共に、ウエスト部5の上側に第一実施形態のウエスト外上部6と略同一長さとしたウエスト外上部6’を設けている
ウエスト部5の構成は第一実施形態と同様な構成としているが、第二実施形態、第三実施形態と同様な構成としてもよい。
このパンツ15では、ウエスト部5の下側のウエスト外下部7’の下端に連続したパンツ部を設けていると共に、ウエスト部5の上側に第一実施形態のウエスト外上部6と略同一長さとしたウエスト外上部6’を設けている
ウエスト部5の構成は第一実施形態と同様な構成としているが、第二実施形態、第三実施形態と同様な構成としてもよい。
また、第四実施形態のパンツ15では、前面側の腹部16の中央部に三角状とした腹部抑え部16aを設けていると共に、背面側の臀部の上縁にそって三角形状とした背面抑え部17aを設け、パンツ部側においても肌に密着させる形状としている。さらに、ウエスト外上部6’の上端から太股回り位置まで左右両脇に沿った縦リブ編み部8A’、8N’を設け、かつ、該縦リブ編み部は太股位置から前後に逆V形状に開き、前面側では足回り下端まで連続すると共に、背面側では臀溝に沿わせている。
図7は第五実施形態のボデイスーツ20を示す。
該ボデイスーツ20のウエスト部5’およびウエスト外上部6’、ウエスト外下部7’は第一実施形態と同様な構成としているが、第二実施形態、第三実施形態と同様な構成としてもよい。
前記ウエスト外上部6’より上側およびウエスト外下部7’より下側が従来公知のボデイスーツの構成としている。
該ボデイスーツ20のウエスト部5’およびウエスト外上部6’、ウエスト外下部7’は第一実施形態と同様な構成としているが、第二実施形態、第三実施形態と同様な構成としてもよい。
前記ウエスト外上部6’より上側およびウエスト外下部7’より下側が従来公知のボデイスーツの構成としている。
前記第三実施形態〜第五実施形態に示すように、ウエスト部を備えたインナー(肌着)に本発明のウエスト部を適用することで、いずれの場合にも、着用者にウエストラインに向けて上下両側よりスムーズにくびれていく補整を行うことができる。
なお、インナーに限らず、水着、レオタード等のウエスト部が肌に密着される衣類にも本発明を適用することができる。
なお、インナーに限らず、水着、レオタード等のウエスト部が肌に密着される衣類にも本発明を適用することができる。
1 ソフトウエストニッパー
2 前身項
3 後身項
5 ウエスト部
5a 上側領域
5b 中央領域
5c 下側領域
6 ウエスト外上部
7 ウエスト外下部
2 前身項
3 後身項
5 ウエスト部
5a 上側領域
5b 中央領域
5c 下側領域
6 ウエスト外上部
7 ウエスト外下部
Claims (6)
- ウエスト部を挟む上下両側部を備えた衣類であって、
ウエストラインを挟む上下30mm〜70mmの範囲を前記ウエスト部とし、該ウエスト部から上下方向に延在するウエスト外上部とウエスト外下部とを前記ウエスト部と共に前身頃部と後身頃部とが連続した丸編地から形成し、かつ、該丸編地は同一編み組織で上下に連続編成していると共に編糸として弾性糸を用いており、
前記ウエスト部では、前記弾性糸の張力をコントロールして編成して、前記ウエスト外上部およびウエスト外下部より伸縮力を大とした高パワー部とし、さらに、前記ウエスト部内においても上下方向で中央領域は上下領域よりもパワーを高め最高パワー部とし、前記ウエスト部の中央領域に向けて上下方向から括れを生じさせてウエスト補正機能を持たせていることを特徴とする衣類。 - 前記編糸の弾性糸は前記ウエスト部およびウエスト外上部、ウエスト外下部の全体編み組織で用いて、ウエスト部の弾性糸の張力はウエスト外上部とウエスト外下部よりも強くしていると共にウエスト部内でも張力をコントロールしており、あるいは、
前記ウエスト外上部およびウエスト外下部には弾性糸を用いずに、ウエスト部の全コースに弾性糸をレイドインさせて該弾性糸の張力を1コース毎にコントロールし、あるいは1コース毎に弾性糸と非弾性糸とを交互に入れて弾性糸の張力をコントロールしている請求項1に記載の衣類。 - 前記ウエスト部内において、前記最高パワーの中央領域を挟む上下領域は、上側領域が下側領域よりもパワーを大としている請求項1または請求項2に記載の衣類。
- 前記ウエスト部内では上下方向の中央に向けて上下両側縁より無段階でパワーを大とし、あるいは、段階的にパワーを大としている請求項1または請求項2に記載の衣類。
- 前記ウエスト外上部とウエスト外下部のパワーを100%とすると、前記ウエスト部内の中央領域の最高パワー部のパワーは115〜130%、ウエスト部内の上側領域のパワーは110〜115%、ウエスト部内の下側領域のパワーは105〜110%としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の衣類。
- 前記ウエスト部と、上下幅50mm〜80mmの前記ウエスト外上部と、上下幅50mm〜90mmの前記ウエスト外下部とからなる円筒形状のソフト・ウエストニッパー、
シャツタイプのトップインナー、
ハイウエストタイプのパンツやガードルを含むボトムインナー、あるいは/および、
トップ部とボトム部とが一体タイプのボデイスーツからなる請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の衣類。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2006-05-08 JP JP2006129491A patent/JP2007303002A/ja not_active Withdrawn
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