JP2007302943A - 熱処理用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークであるリングギヤを載置する熱処理用治具において、リングギヤの品質低下を防止して耐用寿命を向上させる。
【解決手段】円筒状のスペーサ部10の外周の上部及び下部にそれぞれ3つの第1載置片11及び第2載置片12を等間隔(120°間隔)で放射状に突出させる。熱処理用治具9の第1載置片11上にリングギヤWを載置し、これらを複数積重ねて熱処理炉にセットして熱処理を行う。熱処理用治具9を交互に上下を反転させて使用してリングギヤWを第1、第2載置片11、12に交互に載置することにより、熱処理時に第1及び第2載置片11、12がリングギヤWの重量による荷重を受けて高温クリープによって変形する頻度が減少するので、第1及び第2載置片11、12の垂れによるリングギヤWの平面度品質の低下を防止して、熱処理治具9の耐用寿命を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、浸炭焼入れ等の熱処理を行う際にリングギヤ等の環状のワークを載置するための熱処理用治具に関するものである。
一般的に、自動車の終減速装置、手動変速機、自動変速機等に使用するリングギヤは、鍛造成形された環状の粗形材に歯切り等の切削加工を施して所定形状とし、これに浸炭焼入れ等の熱処理を施した後、ラッピング等の仕上加工を行うことによって製造されている。そして、切削加工されたリングギヤは、熱処理用治具に載置された状態で熱処理炉のトレイにセットされて熱処理される。
一例として、自動車の終減速装置のリングギヤを熱処理炉にセットするための従来の熱処理用治具について、図6及び図7を参照して説明する。図6及び図7に示すように、ワークであるリングギヤWを載置するための熱処理用治具1は、円筒状のスペーサ部2の外周に矩形の断面形状を有する3つの載置片3を等間隔で放射状に突出させた形状であり、耐熱鋼によって一体成形されている。そして、スペーサ部2の上部をリングギヤWの開口部4に挿通させ、3つの載置片を歯形面5の背面6に当接させるようにしてリングギヤWを載置する。このようにリングギヤWを載置した熱処理用治具1は、熱処理炉のトレイ7に立設された円柱状の支柱8をスペーサ部2に挿通させて順次積重ねることにより、複数のリングギヤWを干渉させることなく熱処理炉にセットすることができる。
しかしながら、上記従来の熱処理用治具1では、次のような問題がある。熱処理用治具1の載置片3は、耐熱鋼で製造されているが、浸炭焼入れ等の高温の熱処理に使用すると、高温下でリングギヤWの重量(約6kg程度)による荷重が長時間作用することにより、高温クリープによって下方へ塑性変形して垂れが生じる。そして、繰返しの使用によって図6中に仮想線で示すように載置片3の垂れが大きくなると、リングギヤWを中心側のみで支持することになり、接触応力が増大してリングギヤWの背面6の平面度品質を低下させることになる。
そこで、例えば特許文献1には、載置片の先端部にリングギヤの背面に当接する隆起部を形成することにより、載置片に垂れが生じた場合でも、リングギヤを支持する支持部の位置が変化しないようにした熱処理用治具が記載されている。
特開平7−268447号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたものでは、載置片に隆起部を形成することにより、リングギヤとの接触長が短くなるため、接触応力が大きくなり、熱処理による高温下においてリングギヤの接触部に圧痕が生じるという別の問題を発生する虞がある。
また、熱処理用治具1の上下を交互に反転して使用することにより、載置片3の垂れをある程度軽減することができると考えられるが、載置片3の高温クリープによる変形の問題を完全に解消することはできず、リングギヤWの背面6の平面度品質の低下を避けることはできない。熱処理用治具1の上下を交互に反転して使用した場合のリングギヤWの背面6に生じるうねりと熱処理用治具1の使用回数との関係を図8に示す。図8において、各プロットの○印は、うねりの平均値を表し、その上下のバーは、それぞれうねりの最大値及び最小値を表している。図8に示すように、使用回数が200回に達すると、うねりの最大値が要求精度である0.10mmを超えることになるため、熱処理用治具1を交換する必要がある。
なお、載置片3の数を増加することによって各載置片3に作用する荷重を分散して軽減することが考えられるが、このようにした場合、熱変形等によって結局3つの載置片3のみがリングギヤWに接触することになり、均等な接触が得られなくなるため、結局、リングギヤWの背面6の平面度品質が損なわれることになる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ワークの品質低下を防止して耐久性を高めた熱処理用治具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係る熱処理用治具は、円筒状のスペーサ部と、該スペーサ部から外側へ等間隔で放射状に延びる3つの第1載置片と、前記スペーサ部から外側へ等間隔で放射状に延びる3つの第2載置片とを備え、前記3つの第1載置片は、前記スペーサ部の軸方向の中央から一方へオフセットされた同一平面上に配置され、前記3つの第2載置片は、前記スペーサ部の軸方向の中央から他方へオフセットされた同一平面上に配置されていることを特徴とする。
請求項2の発明に係る熱処理用治具は、上記請求項1の構成において、前記3つの第1載置片が配置された平面と前記3つの第2載置片が配置された平面とは、前記スペーサ部の軸方向の中央から同じオフセット量だけオフセットされていることを特徴とする。
本発明に係る熱処理用治具によれば、交互に上下を反転させて使用してワークを第1、第2載置片に交互に載置することにより、熱処理時に第1及び第2載置片がワークの重量による荷重を受けて高温クリープによって変形する頻度が減少するので、第1及び第2載置片の垂れによるワークの平面度品質の低下を防止して、熱処理治具の耐用寿命を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る熱処理用治具9は、上記従来例と同様のリングギヤWを熱処理炉にセットするためのものであり、ワークであるリングギヤWは、中心に開口部4を有し、一側にハイポイドギヤ又はまがりばかさ歯車等の歯形面5が形成され、他側に平坦面である背面6が形成されている。また、開口部4の背面6側の縁部には、面取り部4Aが形成されている。
熱処理用治具9は、円筒状のスペーサ部10の外周の上部及び下部にそれぞれ3つの第1載置片11及び第2載置片12が等間隔(120°間隔)で放射状に突出した構造で耐熱鋼によって一体形成されたものである。スペーサ部10は、リングギヤWの開口部4に一定の隙間をもって挿通可能な外径を有している。また、スペーサ部10の側壁には、軽量化、材料の節約及び熱処理炉内での熱の伝達等を考慮して複数の穴を設けてもよい。
第1及び第2載置片11、12は、矩形の断面形状を有し、先端部が載置されるリングギヤWの背面6の外周部まで延ばされている。また、第1及び第2載置片11、12の基部には、リングギヤWの面取り部4Aに係合するテーパ部13、14が形成されており、リングギヤWが載置されたとき、面取り部4Aにテーパ部13、14が係合することにより、リングギヤWの中心が熱処理治具9の中心に位置決めされるようになっている。
3つの第1載置片11は、同一平面上に120°間隔で等間隔に配置され、図3(A)に示すように、スペーサ部10の高さA(軸方向長さ)に対して、高さBを有し、その中心がスペーサ部10の軸方向の中央からオフセット量Cだけ一方(図の上方)へオフセットされている。同様に、3つの第2載置片12は、同一平面上に120°間隔で等間隔に配置され、図3(B)に示すように、スペーサ部10の高さAに対して、高さBを有し、その中心がスペーサ部10の軸方向の中央からオフセット量Cだけ他方(図の下方)へオフセットされている。これにより、熱処理用治具9は、上下を反転しても第1載置片11と第2載置片12とが入替わるだけで実質的に同じ形状になる。また、第1載置片11と第2載置片12とは、互いに60°間隔で配置されている。なお、第1載置片11と第2載置片12との間隔は60°でなくてもよく、任意である。
ここで、スペーサ部の高さAと、第1及び第2載置片11、12の高さBと、オフセット量Cとは、熱処理用治具9を積重ねたとき(図4参照)、第1載置片11上に載置されたリングギヤWと第2載置片12とが干渉しないように、リングギヤの高さDに対してA−B−C>Dとなっており、更に、熱処理炉内での繰返し使用による第1及び第2載置片11、12の変形を考慮してC>0.25Bとなるように設定されている。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
図4に示すように、リングギヤWの開口部4にスペーサ部10の上部を挿通させ、背面6を上側の第1載置片11に当接させるようにリングギヤWを熱処理用治具9上に載置する。このとき、リングギヤWの面取り部4Aと第1載置片11の基部のテーパ部13とが係合することにより、リングギヤWの中心を熱処理用治具9の中心に位置決めすることができる。これにより、リングギヤWは、等間隔で配置された3つの第1載置片11によって均等に3点支持される。
このようにリングギヤWを載置した熱処理用治具9は、熱処理炉のトレイ7に立設された円柱状の支柱8をスペーサ部10に挿通させて順次積重ねることにより、複数のリングギヤWを干渉させることなく熱処理炉にセットすることができる。そして、熱処理治具9を繰返し使用する際には、交互に上下を反転させることによって第1載置片11と第2載置片12とを入れ替えて使用する。
このようにして、上下に配置された第1及び第2載置片11、12を交互に使用することにより、熱処理時に第1及び第2載置片11、12が高温下でリングギヤWの重量による荷重を受けて高温クリープによって変形する頻度が減少するので、第1及び第2載置片11、12の垂れによるリングギヤWの背面6の平面度品質の低下を防止することができ、熱処理治具9の耐用寿命を向上させることができる。
熱処理用治具9の交互に上下を反転して使用した場合に、リングギヤWの背面6に生じるうねりと熱処理用治具9の使用回数との関係を図5に示す。図5において、各プロットの○印は、うねりの平均値を表し、その上下のバーは、それぞれうねりの最大値及び最小値を表している。図5に示すように、使用回数が200回を超えても要求精度を満たすことができ、400回程度の使用が可能であり、耐用寿命が向上している。
なお、本実施形態では、一例として自動車の終減速装置のリングギヤを載置するための熱処理治具について説明しているが、本発明は、これに限らず、環状のものでれば他のワークを載置するものにも同様に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る熱処理用治具の図2におけるA−A線による縦断面図である。 図1に示す熱処理用治具の平面図である。 図1に示す熱処理用治具の第1及び第2載置片の配置を示す縦断面図である。 図1に示す熱処理治具を熱処理炉のトレイに積重ねた状態を示す縦断面図である。 リングギヤの背面に生じるうねりと図1に示す熱処理治具の使用回数との関係を示すグラフ図である。 従来の熱処理治具を熱処理炉のトレイに積重ねた状態を示す縦断面図である。 図6に示す従来の熱処理治具の平面図である。 リングギヤの背面に生じるうねりと従来の熱処理治具の使用回数との関係を示すグラフ図である。
符号の説明
9 熱処理用治具、10 スペーサ部、11 第1載置片、12 第2載置片

Claims (2)

  1. 円筒状のスペーサ部と、該スペーサ部から外側へ等間隔で放射状に延びる3つの第1載置片と、前記スペーサ部から外側へ等間隔で放射状に延びる3つの第2載置片とを備え、前記3つの第1載置片は、前記スペーサ部の軸方向の中央から一方へオフセットされた同一平面上に配置され、前記3つの第2載置片は、前記スペーサ部の軸方向の中央から他方へオフセットされた同一平面上に配置されていることを特徴とする熱処理用治具。
  2. 前記3つの第1載置片が配置された同一平面と前記3つの第2載置片が配置された同一平面とは、前記スペーサ部の軸方向の中央から同じオフセット量だけオフセットされていることを特徴とする請求項1に記載の熱処理用治具。
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