JP2007302278A - 減圧変形防止液体紙容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体がいびつに変形するのを防止する円筒形状紙製容器の構造を提供すること。
【解決手段】紙(12)を基材とし少なくとも紙の両面に熱可塑性樹脂層を積層した複合シートからなる筒状の胴部材(1)の上部及び下部の開口端に、飲み口部(3)を有する蓋部材(4)及び飲み口部を有しない底部材(5)を熱融着により接合してなる筒状容器であって、筒状容器には、基材である紙にのみ穴(8)が開けられて形成されている。穴は胴部材(1)や底部材(5)に設けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、減圧変形防止液体紙容器に関するものであり、特には、清涼飲料等の液体を充填・包装する紙製容器の胴部材や蓋部材に工夫を凝らして減圧による変形を防止した液体紙容器に関する。
従来、果汁、ウーロン茶等の液体内容物を紙製容器に加熱充填した後、容器本体の天部を封緘していた。一方容器は、無菌充填機に供給されると、無菌チャンバーへ挿入され、過酸化水素ガス等で殺菌されホットエア−が吹き込まれて乾燥していた。殺菌された容器に充填ノズルからあらかじめ殺菌・冷却された常温の内容液が充填され、ヘッドスペースガスが窒素ガス置換された後、タブシールで密封される。以上の通り常温無菌充填されるため、充填された製品は常温で流通可能である。
一方、充填された製品は常温充填であるため、常温流通中は内部のヘッドスペース部分は基本的に外部と同等の圧力であるが、一部商品のように冷蔵流通され、冷蔵ショーケースに陳列されると、主にヘッドスペース部分の気体(および内容液)が冷却・収縮し、内部が減圧状態となる。また、冷蔵保管されている間に紙が吸湿し、剛性が低下し、胴部に凹みが生じる。特に円筒形容器であるため、胴部の凹み変形は目立ち、美観を損ねることとなる。
この問題を解決するための方法として、例えば、胴部の所定の位置に複数の切れ目(スリット)を形成した発明がある(例えば、特許文献1参照)。
上記先行技術文献を示す。
特開2003−312637号公報。
しかし、この発明は、紙に切れ目(スリット)を入れているだけなので、一つ一つの凹み防止効果が少なく、数カ所に多数の切れ目(スリット)を入れる必要があるという問題がある。
本発明は、常温または常温以上の温度で液体が充填された特に円筒形状をした紙製容器が冷蔵保管中に冷却されて胴部が凹むという現象に関する以上のような問題に鑑みてなされたもので、容器本体がいびつに変形するのを防止する円筒形状紙製容器の構造を提供することを課題とする。
本発明の請求項1の発明は、紙を基材として少なくとも紙の両面に熱可塑性樹脂層を積層した複合シートからなる筒状の胴部材の上部及び下部の開口端に、飲み口部を有する蓋部材及び飲み口部を有しない底部材を熱融着により接合してなる筒状容器であって、前記筒状容器には、基材である紙にのみ穴が開けられて形成されていることを特徴とする減圧防止液体紙容器である。
このように請求項1記載の発明によれば、筒状容器には、基材である紙にのみ穴が開けられて形成されているので、この筒形状容器に液体内容物を加熱充填した後、液体内容物
が密封された容器内で常温以下に冷却され、容器内が減圧されて負圧になって容器本体が変形したとしても剛性のない穴に沿って変形が分散されるため目立たなくなり、容器外観が損なわれることはない。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記筒状容器の底部材には、基材である紙にのみ縦長のスリット状の穴が開けられて形成されていることを特徴とする減圧防止液体紙容器である。
このように請求項2記載の発明によれば、前記筒状容器の底部材には、基材である紙にのみ縦長のスリット状の穴が開けられて形成されているので、この筒状容器に液体内容物を加熱充填した後、液体内容物が密封された容器内で常温以下に冷却され、容器内が減圧されて負圧になって容器本体が変形したとしても剛性のない縦長のスリット状の穴に沿って変形が分散されるため目立たなくなり、容器外観が損なわれることはない。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記筒状容器の底部材には、基材である紙にのみ穴が開けられて形成されていることを特徴とする減圧防止液体紙容器である。
このように請求項3記載の発明によれば、筒状容器の底部材には、基材である紙にのみ穴が開けられて形成されているので、この筒状容器に液体内容物を加熱充填した後、液体内容物が密封された容器内で常温以下に冷却され、容器内が減圧されて負圧になって容器本体が変形したとしても剛性のない縦長のスリット状の穴や底部材に設けられた穴に沿って変形が分散されるため目立たなくなり、容器外観が損なわれることはない。
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の発明において、前記穴は底部材の略中央に円形に開けられていることを特徴とする減圧防止液体紙容器である。
このように、本発明の変形防止液体紙容器は、胴部を構成する積層材料の紙層に、紙層を貫通する縦長のスリット状の穴を形成した構造であることから、例えば、この容器に液体内容物を加熱充填した後、液体内容物が密封された容器内で常温以下に冷却されて容器内が減圧されて負圧になって容器本体が変形したとしても、容器の胴部の紙に形成した縦長のスリット状の穴を中心として、穴の上の内層や外層を構成する軟らかなプラスチックフィルムに変形が分散されるため、目立たなくなり、容器外観が損なわれるということはない。
さらに容器の底部材にも紙層を貫通する円形の穴を形成した構造とすることにより、例えば、この容器に液体内容物を加熱充填した後、液体内容物が密封された容器内で常温以下に冷却されて容器内が減圧されて負圧になって容器本体が変形したとしても、容器の底部材の紙に形成した円形の穴を中心として、穴の上の内層や外層を構成する軟らかなプラスチックフィルムに変形が分散されるため、目立たなくなり、容器外観が損なわれるということはない。
本発明を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の減圧変形防止液体紙容器(10)は、例えば、図1に示すように、紙を基材とし少なくとも紙の両面に熱可塑性樹脂層を積層した複合シートからなる筒状の胴部材(1)、封止材(2)で封止した飲み口(3)を有する構造の紙を基材とし少なくとも紙の両面に熱可塑性樹脂層を積層した複合シートからなる蓋部材(4)と、紙を基材とし少なくとも紙の両面に熱可塑性樹脂層を積層した複合シートからなる底部材(5)とからなる。
そして、胴部材(1)の上部と蓋部材(4)、および胴部材の下部と底部材(5)はそれぞれヒートシールされて、シール部(6)を有し、さらに胴部材の貼着部を他の側端部に重ね合わせて重合部分をヒートシールして側端シール部(7)を形成して一体化した構造となっている。
図3に示すように、容器本体の胴部を構成する紙を主要構成材料とする積層材料(10)は、内層フィルム(11)と紙(12)と外層フィルム(13)からなり、その紙(12)の側端シール部の近傍には上方から下方に向けて例えば、縦長のスリット状の穴(8)が開けられている。
この穴(8)が開けられていることにより、例えば、減圧による容器の変形は、剛性のない軟包装フィルムのみから構成されるスリット状の穴部分に集中して穴部分のみが凹むことにより容器本体がいびつに変形することがなくなる。
ヘッドスペースを多く設けて充填されている場合には、スリット状に形成された穴(8)の大きさを大きくする必要がある。
胴部材にのみならず、図2に示すように底部材(5)に穴(9)を設けた構造としても良い。
穴(8、9)を多数設けることにより、ヘッドスペースが多く設けられて充填される場合にも対応できる。
本発明において使用される胴部材を構成する積層材料(10)は、その材質は紙(12)を主要構成材料とする積層材料であれば特に限定されるものではないが、液体内容物の流通過程や長期保存を考慮すると、熱融着性、酸素バリア性、水蒸気バリア性、耐衝撃性等に優れる積層材料が好適に使用できる。
本発明における胴部材を形成する積層材料の一例を例示すると、図4に示すように、紙(12)を中心に、両端の内層(11)および外層(13)、に例えば、ポリエチレン系樹脂を設けた構成であれば良く、液体内容物の保存性を高めるために、紙の内側にバリア材(14)を配置した構成の積層材料が好適に使用できる。
紙(12)は坪量100〜160g/m2 程度が好適に使用でき、内層(11)のポリエチレンは60μm程度の厚みのものが好適に使用でき、外層(13)のポリエチレンは60μm程度の厚みのものが好適に使用できる。
さらに、保形性を高めるために、少なくとも胴部材を構成する積層材料の紙の外側に延伸プラスチックフィルム(15)を配置することもできる。この延伸プラスチックフィルム(15)は、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリプロピレン、延伸ナイロン等のフィルムを用いることができる(図5参照)。厚みは12〜15μm程度で良い。
また、本発明における蓋部材(4)、底部材(5)を構成する積層材料は、上述した胴部材を構成する積層材料と同様に、紙(12)を中心に、両側の内層(11)および外層(13)にポリエチレン系樹脂を設けた構成であればよく、さらに少なくとも胴部材を構成する積層材料の紙の内側に、液体内容物の保存性を高めるためバリア材(14)を配置することも可能である。
このバリア材(14)は、延伸フィルム単体であっても良く、また、延伸フィルムに他の材料を積層しても良く、具体的には、延伸プラスチックフィルムに酸化珪素等の無機化
合物蒸着プラスチックフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド、ポリエステル等のガスバリア性延伸プラスチックフィルムのいずれか、目的に応じて使用する。バリア性を向上させるため無機化合物の蒸着層を形成する場合、膜厚は5〜300nmの範囲で設けることが好ましい。
外層(13)のポリエチレンフィルムは、成形時のシール性、光沢性等から高密度ポリエチレンを用いることが好ましい。この高密度ポリエチレンは、高密度ポリエチレン単体だけでなく、20重量%以下の範囲で低密度ポリエチレンを混合しても良い。そして、内層(12)のポリエチレンフィルムは、成形時のシール性、凹凸模様の成形時に亀裂が入り難い性質を有する線状低密度ポリエチレン、特にメタセロン触媒を用いて合成した線状低密度ポリエチレンを用いることが好ましい。
さらに、本発明における飲み口を封止する封止材(2)は、ガスバリア性に優れた材料を基材として、下面にヒートシール層を設けた構成からなり、封止材を充填前に起立した状態に保つ構造であれば良い。
以上詳しく説明したように、本発明の変形防止液体紙容器は、胴部を構成する積層材料の紙に、紙を貫通する縦長のスリット状の穴を形成した構造であることから、例えば、この容器に液体内容物を加熱充填した後、液体内容物が密封された容器内で常温以下に冷却されて容器内が減圧されて負圧になって容器本体が変形したとしても、容器の胴部の紙に形成した縦長のスリット状の穴を中心として、穴の上の内層や外層を構成する軟らかなプラスチックフィルムに変形が分散されるため、目立たなくなり、容器外観が損なわれるということはない。
さらに容器の底部材にも紙を貫通する円形の穴を形成した構造とすることにより、例えば、この容器に液体内容物を加熱充填した後、液体内容物が密封された容器内で常温以下に冷却されて容器内が減圧されて負圧になって容器本体が変形したとしても、容器の底部材の紙に形成した円形の穴を中心として、穴の上の内層や外層を構成する軟らかなプラスチックフィルムに変形が分散されるため、目立たなくなり、容器外観が損なわれるということはない。
本発明の減圧変形防止液体紙容器の一実施例を示す斜視説明図である。 本発明の減圧変形防止液体紙容器の別の実施例を示す斜視説明図である。 本発明の減圧変形防止液体紙容器に使用する胴部材の材質構成の一実施例を示す(a)は紙層に穴を開けた場合の断面説明図であり、(b)は通常の場合の断面説明図である。 本発明の減圧変形防止液体紙容器に使用する胴部材の材質構成の別の実施例を示す断面説明図である。 本発明の減圧変形防止液体紙容器に使用する胴部材の材質構成のさらに別の実施例を示す断面説明図である。
符号の説明
1‥‥筒状の胴部材
2‥‥封止材
3‥‥飲み口
4‥‥蓋部材
5‥‥底部材
6‥‥シール部
7‥‥側端シール部
8‥‥穴、スリット状の穴
9‥‥穴、底部材の穴
10‥‥減圧変形防止液体紙容器
11‥‥内層フィルム
12‥‥紙
13‥‥外層フィルム
14‥‥バリア材
20‥‥積層材料

Claims (4)

  1. 紙を基材として少なくとも紙の両面に熱可塑性樹脂層を積層した複合シートからなる筒状の胴部材の上部及び下部の開口端に、飲み口部を有する蓋部材及び飲み口部を有しない底部材を熱融着により接合してなる筒状容器であって、
    前記筒状容器には、基材である紙にのみ穴が開けられて形成されていることを特徴とする減圧変形防止液体紙容器。
  2. 前記筒状容器の胴部材には、基材である紙にのみ縦長のスリット状の穴が開けられて形成されていることを特徴とする請求項1記載の減圧変形防止液体紙容器。
  3. 前記筒状容器の底部材には、基材である紙にのみ穴が開けられて形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の減圧変形防止液体紙容器。
  4. 前記穴は底部材の略中央に円形に開けられていることを特徴とする、請求項1、2又は3記載の減圧変形防止液体紙容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012162296A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Toppan Printing Co Ltd カップ紙容器

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