JP2007300990A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体によって特定入賞と一般入賞の振分けを行う遊技装置を備え、特定入賞による大当り発生への期待感を向上させる一方で、特定入賞のタイミングを狙われ難くすることができ、どの遊技者にも公平な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技装置(センターケース10)の入賞部より遊技空間部に受入れられた遊技球を保持可能な複数の誘導用球保持部62aを有し、該誘導用球保持部に保持された遊技球を流下案内位置まで回転移動させてから流下案内する案内回転体(第2回転体47)と、前記誘導用球保持部によって流下案内されて流下した遊技球を、特定入賞口57hへ誘導可能な第1状態と誘導不可能な第2状態とに繰り返し変換される変換誘導部材(第1回転体45)とを設け、前記誘導用球保持部の形状を異ならせることにより、前記案内回転体により流下案内されて流下し始めた遊技球が、前記変換誘導部材に到達するまでのタイミングを異ならせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機に関する。
従来の遊技機、例えばパチンコ遊技機としては、遊技領域が形成される遊技盤に、可動部材によって開閉される入賞部と、該入賞部より受け入れられた遊技球が流入する遊技空間部(例えば、前記可動部材を設けた取付基板に形成した前面が開口する凹室)とを有する遊技装置を配設し、所定条件(始動入賞口へ遊技球が入賞することや変動表示ゲームが所定の表示結果になること)の成立により、前記可動部材を閉状態から開状態に変換させて遊技球を遊技空間部内に受け入れるようにしたものがある。そして、前記遊技空間部内には、複数の一般振分口及び特別振分口を設けた第1回転体と、複数個の一般振分口及び特別振分部(特定領域部)を設けた第2回転体を配設した遊技機が知られている(例えば特許文献1)。
この種の遊技機は、所定条件の成立により可動部材が開状態に変換されて遊技空間部内に受入れられた遊技球が第1回転体のうち一般振分口に入球すると、該遊技球を一般入賞口(一般入賞領域)に誘導する一方で、第1回転体のうち特別振分口に入球すると、該遊技球を第2回転体に向けて誘導し、該誘導された遊技球が第2回転体のうち一般入賞部に入球すると、該遊技球を一般入賞口に誘導する一方で、第2回転体のうち特別振分部に遊技球が入球すると、該遊技球を特定入賞口(特別入賞口)へ誘導するように構成されており、特定入賞口への遊技球の入賞(特定入賞)により遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状態)を発生させるようにしている。
特開平7−284558号公報
しかしながら、従来の遊技機においては、特別遊技状態発生への第1ステップとなる第1回転体の特別振分口が1つしかないため、次のステップである第2回転体まで遊技球が到達する頻度が少なく、特別遊技状態の発生に対する遊技者の期待感を十分に盛り上げることができなかった。また、第1回転体の特別振分口が第2回転体に向けて遊技球を誘導するタイミングと、第2回転体のうち特別振分部が遊技球を受入れ可能な状態になるタイミング(特別遊技状態を発生させるタイミング)が所定の周期毎に発生するため、その周期を狙って単発打ち等をすることにより特別遊技状態を頻発させるといった不正が行われていた。そのような不正が行われると、遊技店が不測の不利益を被るという問題点が発生していたし、不正を行う者と通常の遊技者との間で公平性が保たれなくなってしまっていた。なお、従来は一定速度で回転駆動される第1回転体や第2回転体の回転速度を仮に変化させれば、理論的には上記タイミングが一定周期毎に発生することを回避できるが、その場合には回転体の制御が複雑化して実用的ではない。
そこで本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、前述したように回転体によって特定入賞と一般入賞の振分けを行う遊技装置を備えた遊技機において、特別遊技状態発生への期待感を十分に向上させる一方で、回転体が一定速度で回転駆動されても、特別遊技状態を発生させるタイミングを狙われ難くすることができ、どの遊技者にも公平な遊技機を提供することを目的とする。
本願請求項1に記載の遊技機は、入賞部と、該入賞部より遊技球を受け入れ可能な開状態と受け入れ不能な閉状態とに変換可能な可動部材と、前記入賞部より受け入れられた遊技球が流入する遊技空間部と、該遊技空間部に配設された一般入賞口及び特定入賞口とを有する遊技装置を備え、所定条件の成立により前記可動部材を開状態に変換させる補助遊技を実行し、該補助遊技において前記入賞部より前記遊技空間部に受け入れられた遊技球が前記特定入賞口に入賞した場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記遊技装置には、
前記入賞部より前記遊技空間部に受入れられた遊技球を保持可能な複数の誘導用球保持部を有し、該誘導用球保持部に保持された遊技球を流下案内位置まで回転移動させてから流下案内する案内回転体と、
前記案内回転体の誘導用球保持部によって流下案内されて前記流下案内位置において流下した遊技球を、前記特定入賞口へ誘導可能な第1状態と誘導不可能な第2状態とに繰り返し変換される変換誘導部材と、を設け、
前記複数の誘導用球保持部毎に当該誘導用球保持部の形状を異ならせることにより、前記案内回転体により流下案内された遊技球が、前記変換誘導部材に到達するタイミングを前記誘導用球保持部毎に異ならせたことを特徴とする。
なお、「一般入賞口」とは、特定入賞口でない入賞口を意味する。
また、「流下案内」とは、自重によって流下するように案内することを意味する。
ことを特徴とする。
また、「前記案内回転体により流下案内された遊技球が、前記変換誘導部材に到達するタイミング」とは、例えば、前記流下案内位置において案内回転体の誘導用球保持部から遊技球が流下し始めた時点を基準とし、その時点から当該遊技球が変換誘導部材に到達するまでの時間によって、定量的に把握できるタイミングを意味する。
なお、本発明の好ましい態様として、例えば請求項2に記載のように、前記誘導用球保持部は、前記流下案内位置で前記変換誘導部材に向けて下り傾斜状態になる傾斜部を有し、該傾斜部によって保持された遊技球を前記流下案内位置で流下案内する構成であり、
前記傾斜部の傾斜角度を前記誘導用球保持部毎に異ならせることにより、前記タイミングを異ならせた構成としてもよい。
また、例えば請求項3に記載のように、前記誘導用球保持部毎に遊技球を保持する位置を異ならせて、当該誘導用球保持部から前記変換誘導部材までの遊技球の流下距離を異ならせることにより、前記タイミングを異ならせた構成としてもよい。
また、例えば請求項4に記載のように、前記変換誘導部材は、当該変換誘導部材が前記第1状態のときに前記案内回転体から流下案内された遊技球を保持可能な特定球保持部を備え、
前記特定球保持部に保持された遊技球は、当該変換誘導部材が前記第2状態に変換された場合に、前記特定入賞口へ遊技球を誘導する構成としてもよい。
また、例えば請求項5に記載のように、前記案内回転体には、前記入賞部より前記遊技空間部に受入れられた遊技球を保持可能な一般球保持部が、前記誘導用球保持部と混在した状態で形成され、
前記案内回転体は、前記一般球保持部に保持された遊技球を前記一般入賞口へ向けて流下案内する構成としてもよい。
請求項1に記載の遊技機によれば、案内回転体に誘導用球保持部が複数あるため、変換誘導部材に誘導される遊技球が必然的に多くなり、特別遊技状態発生への期待感を十分に向上させることができる。また、複数の誘導用球保持部毎に形状を異ならせることにより、案内回転体により流下案内された遊技球が変換誘導部材に到達するタイミングを異ならせるようにしたので、変換誘導部材が遊技球を特定入賞口に誘導可能な状態(特別遊技状態を発生させるタイミング)を狙いづらくすることが可能となり、不正に単発打ちやタイミング打ち等の狙い打ちをされても、遊技店に不測の不利益を与えることなくどの遊技者にも公平な遊技を提供することができる。
また、請求項2に記載の遊技機によれば、傾斜部の角度が誘導用球保持部毎に異なるので、球保持部から変換誘導部材に向かって流下する遊技球の速度が誘導用球保持部毎に変化する(ばらつく)ことになり、変換誘導部材が遊技球を特定入賞口に誘導する状態(特別遊技状態を発生させるタイミング)を狙いづらくすることが可能となる。
また、請求項3に記載の遊技機によれば、複数の誘導用球保持部毎に、遊技球を保持する位置を異ならせるようにすることで、当該誘導用球保持部から前記変換誘導部材への遊技球の流下距離が異なるようにしたので、誘導用球保持部から流下した遊技球が変換誘導部材に到達するまでの時間が誘導用球保持部毎に変化する(ばらつく)ことになり、変換誘導部材が遊技球を特定入賞口に誘導する状態(特別遊技状態を発生させるタイミング)を狙いづらくすることが可能となる。
また、請求項4に記載の遊技機によれば、変換誘導部材が第1状態のときに案内回転体から流下案内された遊技球を保持可能な特定球保持部を当該変換誘導部材が備え、特定球保持部に保持された遊技球は、当該変換誘導部材が前記第2状態に変換された場合に、前記特定入賞口へ遊技球を誘導するので、第1状態と第2状態に変換される1サイクルで球を保持して特定入賞口へ誘導するという2つの機能を変換誘導部材に持たせることができ効率的であるとともに、遊技球が特定入賞口へ誘導される状態を遊技者に見せることができて遊技の興趣が増す。また、特定球保持部に遊技球が保持されれば確実に特定入賞口へ遊技球を誘導することができるので、遊技者は安心して遊技を楽しむことができる。
また、請求項5に記載の遊技機によれば、案内回転体に一般球保持部を設けることにより、一般球保持部の数や形状等を変更することで特別遊技状態の発生確率を調整することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態として、パチンコ機に適用した場合の形態例を、図面を参照して説明する。
(第1形態例)
まず、第1形態例を説明する。
A.遊技盤の全体構成
図1は本形態例のパチンコ機の遊技盤の前面図である。
図1において、符号1は遊技盤であり、前面の略円形領域がガイドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成されている。
遊技盤1の前面には、図1に示すように、アウト球流入口4、センターケース10、普通電動役物タイプの始動入賞口11、変動入賞装置12、一般入賞口13〜16、普図表示器17、普図記憶表示器18、普図始動ゲート19、特図表示器20、特図記憶表示器21、多数の障害釘(図示省略)などが設けられている。また、センターケース10の右側部には、装飾特図表示器22とラウンド表示部23が設けられている。
センターケース10は、本発明の遊技装置に相当し、遊技盤1の略中央に設けられる。遊技盤1を構成する基板(いわゆるベニヤ)には、このセンターケース10をはめ込むためのセンターケース用開口(図示省略)が形成されており、センターケース10は、このセンターケース用開口にはめ込まれて取り付けられる。このセンターケース10の詳細構成(装飾特図表示器22やラウンド表示部23等を除く)は、後述する。
また、始動入賞口11は、後述するように特図の始動入賞口として機能する入賞口であり、入賞口としての開口部分の開度を変化させる開閉部材11aを有する。この始動入賞口11は、センターケース10の中央部下方に配置されている。
また、変動入賞装置12は、後述する大当りになったことを条件として開放される大入賞口12aを有する装置である。
次に、普図表示器17は、いわゆる普図の表示を行う表示器(例えば点滅する複数のランプよりなるもの)である。
また、普図記憶表示器18は、普図表示器17の周囲4箇所に設けられた小さなランプよりなり、そのランプの点灯数によって、普図始動ゲート19を遊技球が通過することにより発生した普図の始動記憶の数(この場合、上限数が4個)を表示するものである。
次に、特図表示器20は、特図としての数字等を表示可能な7セグメントの表示器であり、始動入賞口11への入賞により発生した特図の始動記憶に基づいて特図の変動表示を実行するためのものである。
また、特図記憶表示器21は、特図表示器20の周囲4箇所に設けられた小さなランプよりなり、そのランプの点灯数によって、始動入賞口11への入賞により発生した特図の始動記憶の数(この場合、上限数が4個)を表示するものである。
また、装飾特図表示器22は、演出又は装飾としての特図(ダミーの特図)の変動表示を行う表示器である。なお、装飾特図表示器22で表示される特図がダミーの特図であるのに対して、前記特図表示器20で表示される特図は、いわゆる本特図である。
また、ラウンド表示部23は、大当りのラウンド数を表示する表示部である。
B.センターケースの構成
次に、本例のセンターケース10の構成について、図2〜図10を参照して説明する。
なお図2は、センターケースの前面図である。図3は、センターケースの各回転体等を示す図であり、図3(a)は前面側斜視図、図3(b)は裏面側斜視図である。図4は、センターケースの前面図(可動部材が開いた状態)であり、図4(a)は、後述する第2回転体(案内回転体)が遊技球を保持して回転移動させ流下案内するまでの状態を示し、図4(b)は、入賞部より受入れられた遊技球が同第2回転体の球保持部に保持されるまでの状態を示す。図5は、第2回転体(案内回転体)の球保持部が形成された部分を示す図であり、図5(a)は前面側斜視図、図5(b)は左側が縦断面図であり右側が前面図である。図6は、センターケースの前面図(可動部材が閉じた状態)であり、図6(a)は、第2回転体(案内回転体)から流下案内された遊技球が後述する第1回転体(変換誘導部材)によって特定入賞口に誘導されない状態等を示し、図6(b)は、第2回転体(案内回転体)から流下案内された遊技球が第1回転体(変換誘導部材)の特定球保持部に流下する状態を示す。図7は、第1回転体(変換誘導部材)を示す図であり、図7(a)は分解斜視図、図7(b)は裏面側斜視図、図7(c)は裏面図である。図8は、図2におけるA−A断面図である。図9は、センターケースの第2回転体の位置を遊技盤面に平行な面で破断して前面から見た断面図であり、図9(a)は特定入賞部を覆う壁が見える位置で破断した状態を示し、図9(b)は特定入賞部内が見える位置で破断した状態(遊技球が1番目の特定入賞部39aに入賞する状態)を示す。図10は、センターケースの第2回転体の位置を遊技盤面に平行な面で破断して前面から見た断面図であり、図10(a)は遊技球が2番目の特定入賞部39bに入賞する状態を示し、図10(b)は遊技球が3番目の特定入賞部39cに入賞する状態を示す。
センターケース10は、図8に示すように、前面側ケース31と裏面側ケース32とを有し、これらケースの内部に遊技空間部が形成されたものである。
なお、このセンターケース10は、前後方向の一つの軸線を中心として主要部品が配置され組み立てられており、以下ではこの軸線をケース軸線という。
また本例の場合、遊技空間部とは、後述する鎧部35の切欠き35a,35bから流入した遊技球が存在する可能性のあるセンターケース10内の空間を意味する。
ここで、前面側ケース31は、内側が前後に開口した枠状のものである。図2に示すように、この前面側ケース31の内側の底部には、遊技球が転動可能ないわゆる球見せ用のステージ部34が形成されている。
ステージ部34は、ここに流入した遊技球をある程度の確率で始動入賞口11へ誘導する。このステージ部34へは、センターケース10の左側部に形成されたワープ流路(図示省略)を通過した遊技球が流入する構成となっている。例えばセンターケース10の上に流下して左に流れ落ちた遊技球が、図示しない障害釘に当って、上記ワープ流路に流入し、ステージ部34上に流れる構成となっている。なお、ステージ部34上には、このようにワープ流路を経由した遊技球に限られず、例えば障害釘に当って跳ねた遊技球が前面から直接入ってくる構成であってもよい。
また図2や図8に示すように、前面側ケース31の上辺部には、遊技盤面よりも前方に突出する鎧部35が設けられ、この鎧部35を部分的に開閉する部材として、可動部材36,37(図2に示す)が設けられている。鎧部35は、遊技球がセンターケース10内に落下しないようにする部分であり、可動部材36,37が閉状態にある限り、打ち込まれた遊技球を必ずセンターケース10の左側又は右側に誘導する。この鎧部35の頂点の左右両側の位置には、ここに落下する遊技球が流入可能な切欠き35a,35bが形成されている。そして、可動部材36,37は、これら切欠き35a,35bに対応する位置にそれぞれ配置され、遊技盤面に沿って図2に矢印で示す方向にスライド可能に支持されて、図示省略された駆動機構によって、各切欠き35a,35bを開放する開状態(図4に示す)と、各切欠き35a,35bを閉鎖する閉状態(図2や図6に示す)とに動作可能となっている。即ち、可動部材36,37は、本発明の入賞部に相当する切欠き35a,35bより遊技球を受け入れ可能な開状態と受け入れ不能な閉状態とに変換可能である。
なお図2では、各可動部材36,37が閉状態にある様子を示しており、また図2の矢印は、各可動部材36,37が閉状態から開状態に向かう方向を示している。また図4(b)では、各可動部材36,37が開状態となったときの遊技球Kの流入経路を矢印で例示している。各可動部材36,37が開状態になっていると、この図4(b)の矢印に示すように、遊技球Kが上方からセンターケース10内(即ち、遊技空間部内)に流入可能である。
次に、裏面側ケース32は、前面側ケース31の後面側に、前面側ケース31の後面側を覆うように取り付けられる部材である。この裏面側ケース32の奥壁中央(概略円形状の周壁の中心軸上の位置)には、図8に示すように、後述する奥側外れ球誘導部材48等を配置するための円形状開口部38が形成されている。この円形状開口部38は、前記ケース軸線を中心として配置される。
なお、この裏面側ケース32は、図8に示すように、正面から見て概略円形状の側壁を、円形状開口部38を中心とする外周位置に有し、前面側が開口した箱型の部材である。なお取付状態において、この裏面側ケース32の側壁は、前面側ケース31の側壁を後方へ延長するような状態に概略配置される。こうして、前面側ケース31と裏面側ケース32は、全体として、内側に後方に窪んだ概略円形状の凹室を有したセンターケース10の外形部分を構成している。
そして、図9に示すように、この裏面側ケース32の右斜め下の側壁32aは、部分的に半径方向に張り出した形状となっていて、これによって、この右斜め下位置に比較的広い拡大空間部32b(後述する特定入賞部39b,39cを設置できるスペース)が形成されている。
なお、裏面側ケース32内は、前面側ケース31内の開口を介して前面から視認可能である。
また、図9や図10に示すように、裏面側ケース32の奥壁の前面(円形状開口部38よりも外周側の適宜位置)には、特定入賞部39a,39b,39cが形成されている。本例の場合、特定入賞部39a(最も上流となる特定入賞部)は、正面から見て円形状開口部38の左側位置に設けられ、その他の特定入賞部39b,39cは、正面から見て円形状開口部38の右斜め下位置(前述の拡大空間部32bの位置)に設けられている。また、特定入賞部39b,39cのうち、特定入賞部39bは比較的上方に、最も下流となる特定入賞部39cは、その下方に配置されている。
また、図9(b)に示すように、これら特定入賞部39a,39b,39cには、それぞれ球検出器(特定入賞部39aについてのみ符号40aで示す)が設けられ、各特定入賞部39a,39b,39cに流入した遊技球がそれぞれ検出される構成となっている。なお、これら球検出器40a等からの検出信号に基づいて発生する賞態様については後述する。
また図9(a)において符合32eは、特定入賞部39aの前面を覆う壁を構成する部材を示す。また符合32fは、特定入賞部39bの前面を覆う壁を構成する部材を示す。また符合32gは、特定入賞部39cの前面を覆う壁を構成する部材を示す。
次に、センターケース10内の遊技空間部に関連する構成について説明する。
センターケース10の内部や裏面には、主に、次のような部材が設けられている。即ち、図1等に示す第1回転体45(変換誘導部材)、図1に示すクリアユニット46、図3や図8等に示す第2回転体47(案内回転体)、図3や図8等に示す奥側外れ球誘導部材48、図3や図8等に示す第3回転体49、及び図8に示すモータベース51が設けられている。
まず、第1回転体45は、図7に示すように、第1回転体本体52と、この第1回転体本体52の中心軸線上に裏面側から挿入されて固定される第1回転体駆動軸53(図8に示す)と、第1回転体本体52の前面を覆うように第1回転体本体52に固定される第1回転体化粧部材54とを有し、図2や図3(a)に矢印で示すように、正面から見て反時計回りに回転駆動される回転体である。なお、この第1回転体45(第1回転体本体52、第1回転体駆動軸53、及び第1回転体化粧部材54)は、前記ケース軸線を中心として配置される。
ここで第1回転体本体52は、図7(a)に示すように、裏面側の円板状部52aと前面側の円筒状部52bとよりなる部材である。この第1回転体本体52の円筒状部52bの外周には、軸直角断面がL字型(靴下のような形)の溝であって円筒状部52bの周面に開口する入賞球保留用凹部52cが形成されている。この入賞球保留用凹部52cの外周面側の開口部の側壁52d,52eは、半径方向において、円板状部52aの周面位置近傍まで伸びている。またこの入賞球保留用凹部52cは、図7(a)に示す如く前面側等において開口しているが、組立て状態においては、第1回転体化粧部材54の対応する凹部54aで覆われることによって、周面側にのみ開口する。またこの入賞球保留用凹部52cの内部寸法は、少なくとも遊技球1個が流入可能な寸法となっている。このような構成によって、入賞球保留用凹部52cの周面側の開口が頂部位置にあるときに、この開口から入った1個の遊技球は、入賞球保留用凹部52cのL字型に曲がった奥に落下し、第1回転体本体52がその後に反時計回りに回転しても、前記開口が最下端位置近傍にくるまで、この入賞球保留用凹部52cから流出しない構成となっている。
また第1回転体駆動軸53は、一端側が第1回転体本体52に回り止めされた状態で取り付けられる。そして、この第1回転体駆動軸53の他端側は、図8に示すように後方に伸びており、クリアユニット46や第2回転体47や第3回転体49の中心軸線上を貫通してモータベース51内に達している。この第1回転体駆動軸53の他端側は、図8に示す軸継ぎ手55によって、後述する第1モータ91の出力軸91aに連結されている。
なお、図8における符号53a,53bは、第1回転体駆動軸53(ひいては、第1回転体45の全体)を自転可能に支持する軸受け(ブッシュ)を示す。
また、第1回転体本体52と第1回転体化粧部材54は、透明又は半透明な材料によって構成され、透視可能(透光性有り)となっている。
なお、第1回転体45は本発明の変換誘導部材を構成し、この第1回転体45の入賞球保留用凹部52cが本発明の特定球保持部に相当する。そして、この第1回転体45の入賞球保留用凹部52cが頂点位置(後述する前方誘導流路57iの真下位置)にある状態が、本発明の第1状態(遊技球を後述する特定入賞口57hへ誘導可能な状態)に相当し、それ以外の状態が本発明の第2状態(遊技球を後述する特定入賞口57hへ誘導不可能な状態)に相当する。
次に、クリアユニット46について説明する。
クリアユニット46は、図8に示すように、第1入賞球誘導部材56と、第2入賞球誘導部材57と、隔壁部材58と、囲繞部材59とを備える。これら各部材56〜59は、全て透明又は半透明な材料によって構成され、透視可能となっている。
ここで、第1入賞球誘導部材56は、前記ケース軸線を中心として第1回転体45の周囲を取り囲むように配置される円筒状部56aを有する部材であり、隔壁部材58の中央開口58bに対して前面から取り付けられ、固定状態とされる部材である。この第1入賞球誘導部材56の円筒状部56aの頂点位置には、入賞球誘導部56bが形成されている。入賞球誘導部56bは、可動部材36,37が開放状態にある時に、前記切欠き35a,35b(入賞部)から流入した遊技球を受け入れる部分であり、受け入れられた遊技球は、この入賞球誘導部56bの底部中央に左右に並んで形成された縦方向の誘導穴(図示省略)の何れかに落下する構成となっている。
そして、前記誘導穴には、ここを通過する遊技球を検出する球検出器(カウントセンサ)60a,60b(図4(b)に示す)が取り付けられる。また、前記誘導穴の下端側(球検出器の下流側)は、奥側に向かって曲がっており、後述する誘導流路57d(図8に示す)に連通している。このため、前記誘導穴に落下した遊技球は後述する誘導流路57dに流入する。
また、円筒状部56aの底面には、ここに落下した遊技球を後方に流下させる傾斜面56e(図8に示す)が形成されている。
また、第2入賞球誘導部材57は、全体として概略円盤状で中空の部材であり、第1入賞球誘導部材56の裏面側に配置されて、隔壁部材58の中央開口58bに対して取り付けられ、固定状態とされる部材である。この第2入賞球誘導部材57は、中心軸上に前述の第1回転体駆動軸53が貫通するボス部57a(図8に示す)が形成され、このボス部57aの周囲に内筒部57b(図4や図8に示す)が形成されている。なお図8に示すように、内筒部57b内には、前述の第1回転体本体52の後部がはまり込んで摺動する。なおボス部57aは、前記ケース軸線を中心として配置される。
また、前記内筒部57bの周囲には、正面から見て逆U字状の案内壁57c(図4や図8に示す)が形成され、この案内壁57cの外周側の空間が、入賞球の誘導流路57dとなっている。そして、この誘導流路57dの頂部は、既述した如く前記誘導穴に連通している。また図4(b)に示すように、この誘導流路57dの頂部に流入した遊技球Kは、この誘導流路57d内の左側又は右側に流れ落ちて、最終的に第2入賞球誘導部材57の底部中央に形成された誘導溝57g(図4や図8に示す)上に流れる構成となっている。なお、誘導溝57gは底面が後方に向かって傾斜しており、またこの誘導溝57gの後方には第2回転体47の後述する小径円筒部47aの外周(球保持部62a,62b)の最下端位置が位置する構成とされている。そのため、この誘導溝57gに流れた遊技球Kは、後方に流れて、その時点で最下端位置にある小径円筒部47aの外周の球保持部62a又は62b内に流入する(図4(b)参照)。
また、前記内筒部57bの頂部位置であって、前記内筒部57bと案内壁57cとの間の位置には、遊技球を後方から前方(第1回転体本体52の頂部位置に向かう方向)に流下させる前方誘導流路57i(図4や図8に示す)が形成されている。
また、第2入賞球誘導部材57の下端(誘導溝57gが形成された部分の下方から前方)には、遊技球を後方に流す傾斜流路(符号省略)を内部に有する特定入賞口57h(図2や図8に示す)が形成されている。特定入賞口57hは、第2入賞球誘導部材57の下端から前方に伸びるように形成されて、その先端が第1回転体本体52の最下端位置下方に位置して上面が開口している。このため、前述した第1回転体45の入賞球保留用凹部52cに入ったまま最下端位置に回転移動してきた遊技球は、図6(a)に示すように、ほぼ確実にこの特定入賞口57h内に落下する。
なお図8に示すように、特定入賞口57hの下方には、特定入賞口57hに流入した遊技球を検出する非通過型のフラット近接スイッチ57jが配設されている。
次に隔壁部材58は、センターケース10内の前面側と後面側を区画する板状部58a(図1や図8に示す)を有する部材であり、板状部58aの周縁部が前面側ケース31と裏面側ケース32の間に挟まれた状態で、前面側ケース31と裏面側ケース32に対して固定される部材である。なお、前記板状部58aは、第2回転体47等が配置された領域と前記ステージ部34とを区画し、ステージ部34に流入した遊技球が前記領域に混入しないようにする隔壁として機能する。
また、板状部58aの中心には、中央開口58b(図8に示す)が形成されている。中央開口58bは、第2入賞球誘導部材57等の部材を位置決めする(取り付け時の案内となる)とともに、これら部材との干渉を避けるための開口であり、詳細構成については説明を省略する。なお中央開口58bは、前記ケース軸線を中心として配置される。
次に囲繞部材59は、図8に示すように、前面側の小径円筒状部59aと後面側の大径円筒状部59bを有する部材であり、隔壁部材58の中央開口58bに対して裏側から取り付けられ、固定状態とされる部材である。ここで、小径円筒状部59aと、大径円筒状部59bと、これらを連結する軸直角壁59eとは、第2回転体47の外周を取り囲む囲繞壁を構成している。また、この囲繞部材59(小径円筒状部59aや大径円筒状部59b)は、前記ケース軸線を中心として配置される。
大径円筒状部59bには、図9(b)に示すように、複数(本例では二つ)の開口部59c,59dが形成されている。ここで、開口部59c,59dは、前述した特定入賞部39a,39bにそれぞれ連通する位置に形成され、開口部59cから流出した遊技球は特定入賞部39aに、開口部59dから流出した遊技球は特定入賞部39bに、それぞれ流入する構成となっている。
また、囲繞部材59の下端部には、前述の特定入賞口57hの後端に連通する当り球導入部59f(図8に示す)が形成されている。この当り球導入部59fは、特定入賞口57h内を後方に流れた遊技球を受け入れ、これを大径円筒状部59b内の最下端位置(即ち、第2回転体47の後述する大径円筒部47bの最下端位置の球保持部63)に流す機能を持つ。
また図8に示すように、囲繞部材59の下端部(当り球導入部59fの両側及び下方)には、外れ球排出部59gが形成されている。外れ球排出部59gは、前述した隔壁部材58の板状部58aの下端中央を覆うように配置されて、板状部58aの下端中央の裏面側に、前面側外れ球排出流路61(図8に示す)を形成する部材である。この前面側外れ球排出流路61は、前述した第1入賞球誘導部材56の傾斜面56eを流下した遊技球を受け入れ、これを外れ球(センターケース10内には入賞したが、特定入賞口57h(特定入賞部39a,39b,39c)に入賞しなかった一般入賞球)としてセンターケース10の下方に排出するものである。なお、図8において符号61aは、前面側外れ球排出流路61から排出される遊技球を検出する検出器を示す。
次に、第2回転体47について説明する。
第2回転体47は、図3(a)に示すように、前面側の小径円筒部47aと後面側の大径円筒部47bとよりなる円盤状部を有する部材であり、前記ケース軸線を中心として配置されて、自転可能に支持された部材である。そして、図3(a)や図5に示すように、小径円筒部47aの外周には、周縁部を切り欠くことにより、前記入賞部(切欠き35a,35b)より受け入れられた遊技球を保持可能な複数の球保持部62a,62bが一定ピッチで全周に渡って形成されている。また図3(a)に示すように、大径円筒部47bの外周には、周縁部を切り欠くことにより、前記入賞部より受け入れられた遊技球を保持可能な複数の球保持部63が一定ピッチで全周に渡って形成されている。
ここで、小径円筒部47aの外周の球保持部62a,62bのうち、一方の球保持部62aは、本発明の誘導用球保持部に相当し、後方に壁が有り、底面が前方に向かって遊技球を流すように傾斜している。これに対して、他方の球保持部62bは、本発明の一般球保持部に相当し、後方に壁が無く、底面が後方に向かって遊技球を流すように傾斜している。また、球保持部62a,62bは周方向に例えば交互に形成されている。また、大径円筒部47bの外周の球保持部63は、内面が後方に向かって遊技球を流すように傾斜している。
そして本例では、上記球保持部62a(誘導用球保持部)の底面(本発明の傾斜部に相当)の傾斜角度θは、図5(b)に示すように、各球保持部62a毎に異なっている。即ち、複数(この場合、6個)設けられた球保持部62aの底面の傾斜角度θは、それぞれ同一ではなく、各球保持部62a毎に異なる値に設定されている。
また図8に示すように、第2回転体47を構成する前記円盤状部の後面側には、後方に伸びる円筒軸64が一体的に設けられ、さらにこの円筒軸64の後端には第2回転体従動ギア65が固定されている。なお、円筒軸64と第2回転体従動ギア65は、第2回転体47の中心軸線(即ち前記ケース軸線)を中心として設けられていて、前記第1回転体駆動軸53は、これら円筒軸64と第2回転体従動ギア65内を貫通している(図8参照)。なお、前述の軸受け53bは、この第2回転体従動ギア65の中心穴にはめ込まれている。
なお図8に示すように、円筒軸64は図示省略した軸受部によって回転可能に支持されており、第2回転体47全体が他の回転体とは別個に自転可能に支持されている。
また、第2回転体47は、図2や図3(a)に矢印で示すように、正面から見て時計回りに回転駆動される。
次に、奥側外れ球誘導部材48について説明する。
奥側外れ球誘導部材48は、図8に示すように、前面側の小径円筒部48aと後面側の大径円筒部48bとよりなる円盤状の部材であり、前記ケース軸線を中心として第2回転体47の後面側(前述の裏面側ケース32の円形状開口部38の内側)に配置され、裏面側ケース32に固定状態とされる部材である。ここで、小径円筒状部48aと、大径円筒状部48bと、これらを連結する軸直角壁48cとは、第2回転体47の外周を取り囲む囲繞壁を構成している。
そして、前記小径円筒部48aの内周側には、第2回転体47の球保持部62b内に保持された遊技球が、頂点位置に来るまでに、この遊技球を受け入れて前記外れ球(一般入賞球)として流下させる奥側外れ球誘導流路69が形成されている。
また、前記奥側外れ球誘導流路69の下端位置には、奥側外れ球誘導流路69を流下した遊技球を受け入れて当該奥側外れ球誘導部材48の下部後方に排出する奥側外れ球排出口(図示省略)が形成されている。
また、この奥側外れ球誘導部材48の外周における前述の特定入賞部39cに対応する位置には、前述の球保持部63に保持された遊技球を特定入賞部39cに向けて流出させる開口部としての切欠き71(図9(b)に示す)が形成されている。この切欠き71は、大径円筒部48bと軸直角壁48cに形成されている。そして、球保持部63に保持された遊技球が、この切欠き71の位置にくると、後方に向けて流れてこの切欠き71内に流入し、さらに後述する変換部材73によってこの切欠き71が開放状態になっていると、この切欠き71から半径方向外側に遊技球が流れて、前述の特定入賞部39cに流入して入賞する構成となっている。
なお、上記切欠き71内の空間は、待機空間として機能する。即ち、上記切欠き71の外周側が後述する変換部材73によって閉鎖された閉鎖状態であったとしても、前記遊技球が前記球保持部63から必ず流出して、開放状態となるまで一時的に前記遊技球が上記切欠き71内に待機する。
また、奥側外れ球誘導部材48は、透明又は半透明な材料によって構成され、透光性を有する。
次に、第3回転体49について説明する。
第3回転体49は、図3や図8に示すように、円盤状部49aからなる部材であり、前記ケース軸線を中心として奥側外れ球誘導部材48の後面側に自転可能に配置される。この円盤状部49aの外周部には、後方に突出する円筒状部49bが形成され、この円筒状部49bの内周面には、後述する第3回転体駆動ギア85が噛み合う内歯49c(図3(b)に示す)が全周に渡って形成されている。また、円盤状部49aの中心には、前面側に突出する円筒状ボス49d(図8に示す)が形成されている。この円筒状ボス49dは、図8に示すように、前述の奥側外れ球誘導部材48の中心に形成された円筒状ボス68の内周側に回転可能に取り付けられ、これによって第3回転体49が前記ケース軸線を中心として他の回転体とは別個に自転可能となっている。
また図3に示すように、円盤状部49aの外周3箇所の位置には、変換部材73が固定される。これら変換部材73は、それぞれ、回転壁74と、これら回転壁74の外方に張り出した装飾部75と、を有する。回転壁74は、円盤状部49aの外周3箇所の位置から前方に伸びる断面円弧状の板状部分であり、前記大径円筒状部59bと大径円筒部48b(囲繞壁)に沿って回転する。装飾部75は、回転壁74の先端から軸直角方向外側に張り出した板状部分であり、この前面には前面から視認可能な装飾を施すことができる。
なお図8に示すように、回転壁74は、前述の裏面側ケース32の円形状開口部38の内側を貫通している。
また、回転壁74は、前記大径円筒状部59bと大径円筒部48b(囲繞壁)に沿って回転することによって、第2回転体47の球保持部63に保持された遊技球を流出させる開口部(開口部59c,59dや切欠き71)を閉鎖する閉鎖状態とこれら開口部を開放する開放状態とに変換する。
また、第3回転体49(変換部材73を除く)は、透明又は半透明な材料によって構成され、透光性を有する。
次に、モータベース51について説明する。
モータベース51は、図8に示すように、前面が開口した円筒状箱型のケース部(符号省略)を三つ有し、裏面側ケース32に固定状態とされる部材である。このモータベース51の各ケース部後面側には、第1モータ91、第2モータ92、第3モータ93(図3(b)に示す)がそれぞれ取り付けられる。
ここで、第1モータ91の出力軸91aは、前記ケース軸線を中心として配置され、既述したように軸継ぎ手55によって第1回転体駆動軸53の後端に連結され、この第1モータ91の作動によって、第1回転体駆動軸53を含む第1回転体45が回転する構成となっている。
また図8に示すように、第2モータ92の出力軸92aには、前記第2回転体従動ギア65と噛み合う第2回転体駆動ギア84が固定され、この第2モータ92の作動によって、第2回転体従動ギア65を含む第2回転体47が回転する構成となっている。
また図3(b)に示すように、第3モータ93の出力軸(図示省略)には、前述の内歯49cと噛み合う第3回転体駆動ギア85が固定され、この第3モータ93の作動によって、第3回転体49が回転する構成となっている。
また図示省略しているが、第1モータ91の出力軸91aの側方には、光学式の位置検出センサが設けられている。この位置検出センサは、軸継ぎ手55の後面に形成された突起95(図8に示す)の通過を検出するもので、この突起95が前記位置検出センサの検出部に進入すると前記位置検出センサの検出信号が立ち上がるか又は立ち下がる。そして、第1回転体45の前記入賞球保留用凹部52cが頂点位置にくると、突起95が前記位置検出センサの検出部に進入する設定となっている。また、図示省略した本パチンコ機の制御装置は、この検出信号の立ち上がり又は立ち下りを読み取ると、第1モータ91を所定時間停止して、第1回転体45をこの位置(入賞球保留用凹部52cが頂点にくる位置)に所定時間保持する構成となっている。
なお、モータベース51は、透明又は半透明な材料によって構成され、透光性を有する。
C.センターケース内の遊技球の流れ
次に、本例のセンターケース10内(ステージ部34を除く)における遊技球の流れや、そのための制御や各部材の動作について説明する。
まず、図示省略した制御装置は、第1回転体45については、正面から見て常に反時計回りに例えば約2秒/周の周期で回転させ、既述したように、前記入賞球保留用凹部52cが頂点位置にきた時には、所定時間だけ第1回転体45の回転を停止させ、所定時間が経過するとまた同方向に回転させる制御を継続する。なお、このように入賞球保留用凹部52cを頂点位置で停止させる制御は、所定の条件(例えば、特定の遊技状態になったこと)が成立したときのみ実行する態様でもよい。
また、第2回転体47(案内回転体)と第3回転体49については、何れも同方向(この場合、正面から見て常に時計回り)に回転させる。但し、各回転体47,49の回転周期は同一ではなく、異なる回転周期で回転させる。例えば、第2回転体47は約7秒/周の周期で回転させ、第3回転体49は、約5秒/周の周期で回転させる。このように異なる回転周期で回転させることによって、相対位置が変化し、変換部材73による開閉動作(前記閉鎖状態と開放状態の切換え)が実現される。
そして、開放された入賞部(可動部材36,37により開放された切欠き35a,35b)から流入した遊技球は、図4(b)に示すように、第1入賞球誘導部材56の入賞球誘導部56bに受け入れられ、前述の誘導穴の何れかに落下する。次いで、第2入賞球誘導部材57の誘導流路57dの頂部に流入する。そして、誘導流路57dの頂部に流入した遊技球は、この誘導流路57d内の左側又は右側に流れ落ちて、最終的に第2入賞球誘導部材57の底部中央に形成された誘導溝57g上に流れる。この誘導溝57gに流れた遊技球は、後方に流れて、その時点で最下端位置にある第2回転体47の小径円筒部47aの球保持部62a又は62b内に流入する。
次に、球保持部62a又は62b内に流入した遊技球Kは、図4(a)に示すように、この球保持部62a又は62b内に保持されて第2回転体47の回転に伴って頂部に向かって移送され、頂部を通過する前に前方又は後方に流れ落ちる。即ち、球保持部62aに保持された遊技球Kの場合には、頂部に到達した時に、前方に向かって流下する。一方、球保持部62bに保持された遊技球Kの場合には、頂部に到達するまでに後方に流下する。
そして、球保持部62bから後方に流下した遊技球は、奥側外れ球誘導部材48の奥側外れ球誘導流路69を流下して奥側外れ球排出口(図示省略)に到達し、ここを経由してセンターケース10の下方に排出される。
一方、球保持部62aから前方に流下した遊技球は、第2入賞球誘導部材57の前方誘導流路57iを経由して図6に示すように第1回転体本体52の頂部位置に落下し、この時点で入賞球保留用凹部52cの開口が図6(b)のように頂部位置にあれば、入賞球保留用凹部52c内に入り、そうでなければ、図6(a)のように第1回転体本体52の周囲を落下する。
なお、こうして第1回転体本体52の周囲を落下した遊技球は、第1入賞球誘導部材56の底面に形成された傾斜面56e上を後方に流れ、前面側外れ球排出流路61を経由してセンターケース10の下方に排出される。
そして、入賞球保留用凹部52c内に入った遊技球は、第1回転体45の回転に伴って下方に移送され、最下端位置にきた時に入賞球保留用凹部52cから排出されて、図6(a)に示すように、第2入賞球誘導部材57の特定入賞口57h内にほぼ確実に落下する。なお、特定入賞口57h内に落下しなかった遊技球は、前述の傾斜面56eや前面側外れ球排出流路61を経由してセンターケース10の下方に排出される。
次に、特定入賞口57h内に落下した遊技球Kは、図8に矢印で示すように、囲繞部材59の当り球導入部59fを経由して、第2回転体47の大径円筒部47bの最下端位置に流れ、球保持部63内に入る。
次いで、球保持部63内に流入した遊技球は、この球保持部63内に保持されて第2回転体47の回転に伴って移送される。
そして、球保持部63内に保持されて移送される遊技球Kは、まず囲繞部材59の1番目の開口部59cの位置にきた時に、この開口部59cが開放状態にあれば、図9(b)に示すように、この開口部59cから流出して1番目の特定入賞部39aに流入する。なお、こうして特定入賞部39aに入賞した遊技球は、図示省略した排出流路を経由してセンターケース外に排出される。
また、1番目の開口部59cから流出せずに、さらに球保持部63内に保持されて移送された遊技球Kは、次に2番目の開口部59dの位置にきた時に、この開口部59dが開放状態にあれば、図10(a)に示すように、この開口部59dから流出して2番目の特定入賞部39bに流入する。
また、2番目の開口部59dから流出せずに、さらに球保持部63内に保持されて移送された遊技球Kは、次に3番目の開口部(奥側外れ球誘導部材48の切欠き71)の位置にきた時に、図10(b)に示すように、この開口部内(切欠き71内)に流入し、この開口部が開放状態にあれば、この開口部から流出して3番目の特定入賞部39cに流入する。
ここで、上記遊技球が3番目の開口部(切欠き71)の位置にきた時には、この開口部が閉鎖状態にあった場合でも、当該遊技球を保持する球保持部63の球載置面が後方に下り傾斜しているため、当該遊技球は球保持部63から上記切欠き71内(待機空間内)に流出し、その後にこの切欠き71が開放状態になった時に、特定入賞部39cに流入する。このため、球保持部63に保持されて移送される遊技球は、第2回転体47が1回転するうちに、必ず何れかの特定入賞部への入賞を確定させる。
また、特定入賞部39bや39cに入賞した遊技球は、図示省略した排出流路を経由してセンターケース外に排出される。
D.遊技の概要
次に、本形態例のパチンコ機で行われる遊技の概要や遊技の流れについて説明する。
まず、遊技開始当初の時点(或は遊技開始前の時点)では、特図表示器20には所要の停止図柄が表示され、装飾特図表示器22は所要の客待ち画面が表示される。
ガイドレール2を介して遊技領域3に打込まれた遊技球が、始動入賞口11に入賞すると(即ち、特図の始動入賞があると)、特図表示器20や装飾特図表示器22において特図の変動表示が行われて、変動表示ゲームが行われる。
そして、この変動表示ゲームの停止表示態様(変動表示により導出された特図表示器20の本特図)が特別表示態様(例えば、「7」)であれば、大当りと呼ばれる特典が遊技者に付与される。また、前記停止表示態様が他の特別表示態様(例えば、「3」)であれば、小当たりと呼ばれる特典が付与される。なお制御上は、例えば始動入賞があったことを条件として、当り乱数の値が抽出記憶されて、この抽出記憶された乱数値と予め設定された判定値とが判定時に比較判定され、この比較判定結果に基づいて、予め大当りとするか否か、或いは小当たりとするか否かが決定され、この決定に応じて前記変動表示ゲームが開始される。
なお、上記変動表示ゲームによって大当りとなる確率は低く、これに対して小当たりとなる確率は高く設定されている。
上記小当たりになると、可動部材36,37を所定時間だけ開状態として切欠き35a,35bを開放する動作が所定回数実行される小当たり遊技状態(補助遊技状態)に移行する。そして、この小当たり遊技状態中にセンターケース10内に前述した如く入賞した遊技球が、前述したような経路を経て、特定入賞口57h(特定入賞部39a,39b,39cの何れか)に入賞すると、大当りとなる。
なお、この大当りになった状態(大当り状態)が本発明の特別遊技状態に相当する。
前記大当り状態(特図の変動表示ゲームの結果として大当りになる場合含む)になると、変動入賞装置12の大入賞口12aが、規定時間(例えば、30秒)を越えない範囲内において、例えば10個入賞までの期間だけ一時的に開放される開放動作が行われる。そしてこの開放動作は、例えば入賞の種類に応じて設定されたラウンド数まで行われる。例えば、1番目の特定入賞部39aに入賞して大当りとなった場合には1ラウンドまで、2番目の特定入賞部39bに入賞して大当りとなった場合には7ラウンドまで、3番目の特定入賞部39cに入賞して大当りとなった場合には15ラウンドまで実行される。また、前記変動表示ゲームの結果として大当りとなった場合には、例えば15ラウンドまで上記開放動作が実行される。
また、前記特図の変動表示ゲーム中又は大当り中或いは小当たり中に、始動入賞口11にさらに遊技球が入賞したときには、この場合特図記憶表示器21で特図始動記憶表示が行われて例えば4個まで記憶され、変動表示ゲーム又は大当り或いは小当たりが終了した後に、その記憶(即ち、始動記憶)に基づいて前記特図の変動表示ゲームが繰り返される。
例えば、変動表示ゲームが大当たり又は小当たりで終了すれば大当たり又は小当たり状態に移行し、小当たり遊技で大当りになれば大当り状態に移行し、小当たり遊技や変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、大当たりが終了して始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行される。
一方、遊技中に、遊技球が普図始動ゲート19を通過したときは、普図表示器17での普図の変動表示による普図の変動表示ゲームが行われる。そして、この変動表示ゲーム結果(停止した普図)が所定の態様であれば、普図当りと呼ばれる特典が付与される。
この普図当りになると、始動入賞口11の一対の開閉部材11aが逆ハの字に開いた開放状態に、例えば0.5秒程度保持される遊技が行われる。これにより、始動入賞口11に遊技球が入賞し易くなり、その分、特図の変動表示ゲームの実施回数が増えて大当り又は小当たりになる可能性が増す。
また、前記普図の変動表示ゲーム中に、普図始動ゲート19にさらに遊技球が入賞したときには、普図記憶表示器18で普図始動記憶表示が実行されてこの場合4個まで記憶され、普図の変動表示ゲームの終了後に、その記憶に基づいて前記普図の変動表示ゲームが繰り返される。
以上説明した本例の遊技機によれば、既述したように、センターケース10内に流入(入賞)した遊技球が、運が良ければ第2回転体47の小径円筒部47a(案内回転体)の球保持部62a(誘導用球保持部)を経て、第1回転体本体52(変換誘導部材)の入賞球保留用凹部52c(特定球保持部)に流入し、次いで特定入賞口57hに流入して、第2回転体47の大径円筒部47bの球保持部63にたどり着き、この第2回転体47の移送によって、特賞態様(大当り)の内容(この場合、大当りラウンド数)が異なる複数の特定入賞部の何れかに入賞するという、興趣の高い小当たり遊技(補助遊技)が実行される。
しかも本例の遊技機によれば、案内回転体(第2回転体47の小径円筒部47a)に誘導用球保持部(球保持部62a)が複数あるため、変換誘導部材(第1回転体本体52)に誘導される遊技球が必然的に多くなり、特別遊技状態発生への期待感を十分に向上させることができる。
また、複数の誘導用球保持部(球保持部62a)毎に形状を異ならせることにより(この場合、傾斜部である球保持部62aの底面の角度θをそれぞれ異ならせることにより)、案内回転体により流下案内された遊技球が変換誘導部材に到達するタイミングを異ならせるようにしたので、変換誘導部材が遊技球を特定入賞口57hに誘導可能な状態(特別遊技状態を発生させるタイミング)を狙いづらくすることが可能となり、不正に単発打ちやタイミング打ち等の狙い打ちをされても、遊技店に不測の不利益を与えることなくどの遊技者にも公平な遊技を提供することができる。
また、本例の遊技機によれば、変換誘導部材(第1回転体本体52)が第1状態(入賞球保留用凹部52cが頂点位置にある状態)のときに案内回転体(第2回転体47の小径円筒部47a)から流下案内された遊技球を保持可能な特定球保持部(入賞球保留用凹部52c)を当該変換誘導部材が備え、この特定球保持部に保持された遊技球は、当該変換誘導部材が第2状態(入賞球保留用凹部52cが頂点位置にない状態、本例の場合詳細には、入賞球保留用凹部52cが最下端位置にある状態)に変換された場合に、前記特定入賞口57hへ遊技球を誘導するので、第1状態と第2状態に変換される1サイクルで球を保持して特定入賞口57hへ誘導するという2つの機能を変換誘導部材に持たせることができ効率的であるとともに、遊技球が特定入賞口57hへ誘導される状態を遊技者に見せることができて遊技の興趣が増す。また、特定球保持部に遊技球が保持されれば確実に特定入賞口57hへ遊技球を誘導することができるので、遊技者は安心して遊技を楽しむことができる。
また、本例の遊技機によれば、案内回転体(第2回転体47の小径円筒部47a)に一般球保持部(球保持部62b)を設けているため、この一般球保持部の数や形状等を変更することで特別遊技状態の発生確率を調整することが可能となるという利点がある。
(第2形態例)
次に、第2形態例を図11によって説明する。図11は、案内回転体(第2回転体47の小径円筒部47a)の球保持部が形成された部分を示す図であり、(a)は前面側斜視図、(b)は左側が縦断面図であり右側が前面図である。
本形態例は、前記第1形態例の一部構成を変更したものであり、以下その変更部分を説明する。
まず、案内回転体である第2回転体47の小径円筒部47aの球保持部62a(誘導用球保持部)は、遊技球を保持する位置が、全て異なる。具体的には、図11(b)に示すように、各球保持部62aの深さLが同一ではなく、全て異なる値に設定されている。
前記第1形態例の場合、既述したように、球保持部62aから前方に流下した遊技球は、第2入賞球誘導部材57の前方誘導流路57iを経由して第1回転体本体52の頂部位置に落下するが、各球保持部62aの深さLが異なると、各球保持部62aから前方誘導流路57iに落下する際の落下距離が、球保持部62a毎に異なってくる。このため、球保持部62aから流下した遊技球が変換誘導部材(第1回転体本体52)に到達するまでの時間が球保持部62a毎により変化する(ばらつく)ことになり、変換誘導部材が遊技球を特定入賞口57hに誘導する状態(特別遊技状態を発生させるタイミング)をさらに狙いづらくすることが可能となる。
(第3形態例)
次に、第3形態例を図12〜図13によって説明する。図12は、第3形態例の遊技装置100を示す図であり、(a)は前面側斜視図、(b)上面図である。図13は、第3形態例の遊技装置100の案内回転体を示す図であり、(a)は前面図、(b)は(a)におけるX−X断面図である。なお、遊技装置100(第1形態例におけるセンターケース10に相当)以外の構成は、第1形態例と同じでよいので、以下では遊技装置100の構成を説明する。
本例の遊技装置100は、図示省略した可動部材によって開閉される入賞部から受け入れられた遊技球が上方から流入する凹室101(遊技空間部)を内部に有するケース102と、この凹室101内の中段位置に配置されて水平回転する案内回転体103と、凹室101内の下部前面側(案内回転体103の下方前面側)に配置された変換誘導部材104とを有する。
ケース102内(凹室101内)の中段位置には、水平な上面を有する棚状部105が形成され、この棚状部105の上面に沿って案内回転体103が配置されている。また、この棚状部105の前端縁下方には、凹室101内(棚状部105のよりも下方の空間)を前後に仕切る隔壁106が形成されている。この隔壁106は、棚状部105の前端縁から下方に伸びて、凹室101内の底面まで到達している。
また、棚状部105の上面には、案内回転体103の外周前面側(凹室101の奥壁面によって覆われない前面側)を囲むように覆う流下防止壁107が立設されている。この流下防止壁107の正面中央位置には、遊技球を流下させるための開口108が形成されている。
また、棚状部105における案内回転体103の外周部下方には、図12(b)に示すように、上面から見て馬蹄形(逆U字形)の外れ球回収口109(一般入賞口)が形成されている。
また図12(a)に示すように、隔壁106には、その上部に略円形の特定入賞口110が形成され、その下部(凹室101内の底面に接する位置)には、外れ球回収口111(一般入賞口)が形成されている。
案内回転体103は、図示省略したモータによって例えば一方向に回転駆動される円板状の部材であり、その外周部には、周縁部を切り欠くことにより、前記入賞部より受け入れられた遊技球を保持可能な複数の球保持部112,113が一定ピッチで全周に渡って形成されている。
ここで、球保持部112,113のうち、一方の球保持部112は、本発明の誘導用球保持部に相当し、底部に壁112a(図13に示す)が有り、底面(壁112aの上面)が前方(径方向外方)に向かって遊技球を流すように傾斜している。これに対して、他方の球保持部113は、本発明の一般球保持部に相当し、底部に壁が無い。また、球保持部112,113は周方向に例えば交互に形成されている。
なお、前記入賞部から図12(a)に示すように流下した遊技球Kは、これら球保持部112,113のうちの何れかに流入して保持される。そして、球保持部113に保持された遊技球は、案内回転体103の回転に伴って外れ球回収口109の位置に回転移動した時に、この外れ球回収口109から落下して外れ球(一般入賞球)として回収される。一方、球保持部112に保持された遊技球Kは、壁112aによって外れ球回収口109への落下を阻止されるため、図12(b)に示すように案内回転体103の回転に伴って必ず開口108の位置(流下案内位置)まで回転移動し、開口108の位置にくると、開口108から変換誘導部材104の頂点位置に流下する。
変換誘導部材104は、図示省略したモータによって前後方向の軸線を中心に回転駆動される円板状の回転体であり、外周部の1箇所に遊技球を特定入賞口110に案内するための案内溝114が形成されている。なお、この案内溝114が図12(a)に示すように頂点位置にあると、前記開口108から流下した遊技球Kは、この案内溝114に案内されて特定入賞口110に流入する(特定入賞する)。しかし、この案内溝114が頂点位置にないと、前記開口108から流下した遊技球Kは、変換誘導部材104の両側に流れ落ちて、外れ球回収口111から外れ球として回収される。
即ち、この変換誘導部材104は、案内回転体103の誘導用球保持部112によって流下案内されて前記流下案内位置において流下した遊技球Kを、前記特定入賞口110へ誘導可能な第1状態と誘導不可能な第2状態とに繰り返し変換される変換誘導部材に相当する。
そして、案内回転体103の球保持部112(誘導用球保持部)は、当該球保持部112毎に形状が異なっており、これにより、案内回転体103により流下案内されて前記流下案内位置(開口108の位置)において流下し始めた遊技球が、変換誘導部材110に到達するまでのタイミングが異なる構成となっている。
具体的には、図13(a)に示すように、球保持部112の底の壁112aの厚さLが、球保持部112毎に全て異なる値に設定されている。
或いは、図13(b)に示すように、球保持部112の底面の傾斜角度θが、球保持部112毎に全て異なる値に設定されている。
なお、壁112aの厚さLと傾斜角度θの両方を、球保持部112毎に全て異なる値に設定してもよい。
以上説明した第3形態例の遊技機でも、第1形態例と同様の効果が得られる。
即ち、案内回転体103に誘導用球保持部(球保持部112)が複数あるため、変換誘導部材104に誘導される遊技球が必然的に多くなり、特別遊技状態発生への期待感を十分に向上させることができる。
また、複数の誘導用球保持部(球保持部112)毎に形状を異ならせることにより、案内回転体103により流下案内された遊技球が変換誘導部材110に到達するタイミングを異ならせるようにしたので、変換誘導部材110が遊技球を特定入賞口110に誘導可能な状態(特別遊技状態を発生させるタイミング)を狙いづらくすることが可能となり、不正に単発打ちやタイミング打ち等の狙い打ちをされても、遊技店に不測の不利益を与えることなくどの遊技者にも公平な遊技を提供することができる。
なお、本発明は上述した形態例に限られず、各種の変形や応用があり得る。
例えば、第2形態例の図11に示す構成では、球保持部62aの底面(傾斜部)の傾斜角度も、球保持部62a毎に異ならせて、前述のタイミングをより狙いづらくしているが、前記深さLのみを異ならせて、前記傾斜角度は同一としてもよい。
また、前記第1形態例や第2形態例において、第2入賞球誘導部材57の前方誘導流路57iを削除して、球保持部62aから前方に流下した遊技球が、第1回転体本体52の頂部位置に直接落下するようにしてもよい。
また、センターケース10内において流れたり保持されたり移送される遊技球を、遊技者がより見易くなるように、またこの遊技球の状態を演出するために、例えばセンターケース10の裏面から光を照射し、この光の点灯状態や色を各種制御するようにしてもよい。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
パチンコ機の遊技盤の前面図である。 センターケースの前面図である。 センターケースの各回転体等を示す図であり、(a)は前面側斜視図、(b)は裏面側斜視図である。 センターケースの前面図であり、(a)は案内回転体が遊技球を流下案内するまでの状態を示し、(b)は入賞部より受入れられた遊技球が案内回転体の球保持部に保持されるまでの状態を示す。 案内回転体の球保持部が形成された部分を示す図であり、(a)は前面側斜視図、(b)は左側が縦断面図であり右側が前面図である。 センターケースの前面図であり、(a)は案内回転体から流下案内された遊技球が変換誘導部材によって特定入賞口に誘導されない状態等を示し、(b)は案内回転体から流下案内された遊技球が変換誘導部材の特定球保持部に流下する状態を示す。 変換誘導部材を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は裏面側斜視図、(c)は裏面図である。 図2におけるA−A断面図である。 センターケースの案内回転体の位置を遊技盤面に平行な面で破断した断面図であり、(a)は特定入賞部を覆う壁が見える位置で破断した状態を示し、(b)は特定入賞部内が見える位置で破断した状態を示す。 センターケースの案内回転体の位置を遊技盤面に平行な面で破断した断面図であり、(a)は遊技球が2番目の特定入賞部に入賞する状態を示し、(b)は遊技球が3番目の特定入賞部に入賞する状態を示す。 案内回転体(第2形態例)の球保持部が形成された部分を示す図であり、(a)は前面側斜視図、(b)は左側が縦断面図であり右側が前面図である。 第3形態例の遊技装置を示す図であり、(a)は前面側斜視図、(b)上面図である。 第3形態例の遊技装置の案内回転体を示す図であり、(a)は前面図、(b)は(a)におけるX−X断面図である。
符号の説明
1 遊技盤
3 遊技領域
10 センターケース(遊技装置)
31 前面側ケース
32 裏面側ケース
35a,35b 切欠き(入賞部)
45 第1回転体(変換誘導部材)
47 第2回転体(案内回転体)
52c 入賞球保留用凹部(特定球保持部)
57h 特定入賞口
62a 球保持部(誘導用球保持部)
62b 球保持部(一般球保持部)
100 遊技装置
101 凹室(遊技空間部)
103 案内回転体
104 変換誘導部材
109 外れ球回収口(一般入賞口)
110 特定入賞口
111 外れ球回収口(一般入賞口)
112 誘導用球保持部
113 一般球保持部

Claims (5)

  1. 入賞部と、該入賞部より遊技球を受け入れ可能な開状態と受け入れ不能な閉状態とに変換可能な可動部材と、前記入賞部より受け入れられた遊技球が流入する遊技空間部と、該遊技空間部に配設された一般入賞口及び特定入賞口とを有する遊技装置を備え、所定条件の成立により前記可動部材を開状態に変換させる補助遊技を実行し、該補助遊技において前記入賞部より前記遊技空間部に受け入れられた遊技球が前記特定入賞口に入賞した場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
    前記遊技装置には、
    前記入賞部より前記遊技空間部に受入れられた遊技球を保持可能な複数の誘導用球保持部を有し、該誘導用球保持部に保持された遊技球を流下案内位置まで回転移動させてから流下案内する案内回転体と、
    前記案内回転体の誘導用球保持部によって流下案内されて前記流下案内位置において流下した遊技球を、前記特定入賞口へ誘導可能な第1状態と誘導不可能な第2状態とに繰り返し変換される変換誘導部材と、を設け、
    前記複数の誘導用球保持部毎に当該誘導用球保持部の形状を異ならせることにより、前記案内回転体により流下案内された遊技球が、前記変換誘導部材に到達するタイミングを前記誘導用球保持部毎に異ならせたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記誘導用球保持部は、前記流下案内位置で前記変換誘導部材に向けて下り傾斜状態になる傾斜部を有し、該傾斜部によって保持された遊技球を前記流下案内位置で流下案内する構成であり、
    前記傾斜部の傾斜角度を前記誘導用球保持部毎に異ならせることにより、前記タイミングを異ならせたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記誘導用球保持部毎に遊技球を保持する位置を異ならせて、当該誘導用球保持部から前記変換誘導部材までの遊技球の流下距離を異ならせることにより、前記タイミングを異ならせたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記変換誘導部材は、当該変換誘導部材が前記第1状態のときに前記案内回転体から流下案内された遊技球を保持可能な特定球保持部を備え、
    前記特定球保持部に保持された遊技球は、当該変換誘導部材が前記第2状態に変換された場合に、前記特定入賞口へ遊技球を誘導する構成であることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記案内回転体には、前記入賞部より前記遊技空間部に受入れられた遊技球を保持可能な一般球保持部が、前記誘導用球保持部と混在した状態で形成され、
    前記案内回転体は、前記一般球保持部に保持された遊技球を前記一般入賞口へ向けて流下案内することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の遊技機。
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