JP2007299424A - オンデマンド基盤におけるサード・パーティのオンデマンド・サービスの動的遅延結合 - Google Patents

オンデマンド基盤におけるサード・パーティのオンデマンド・サービスの動的遅延結合 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のサード・パーティ・サービス・プロバイダ(TPSP)が、クライアントが要求したサービスへの可能な寄与として1つまたは複数のオンデマンド・サービス(TPSPサービスと呼ぶ)の提供に関与する、方法およびシステムを提供する。
【解決手段】サービス・プロバイダ(SP)によって提供されるTPSPサービスの選択を容易にするために、メタサービス・セレクタ(MSS)を呼び出して、最良のTPSPサービスを選択するステップ(710)と、TPSPサービスのそれぞれの要求プロパティを照会する照会要求をTPSPに送信するステップ(730)と、所定の格付け(780)方式に従って、前記複数のTPSPから照会されたサービスのプロパティ情報を評価するステップ(775)と、ある特定のTPSPサービスを選択し、電子ネットワークを介してサービスをSPの要求するクライアントに提供するステップ(785)と、を提案する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ネットワーク接続されたコンピュータ・アプリケーションの分野に関し、サービス・プロバイダからサービスを要求するクライアントへ、電子ネットワークを介してオンデマンド・サービスを提供する方法およびそれぞれのシステムであって、1つまたは複数のサード・パーティ・サービス・プロバイダ(TPSP)が、前記クライアントが要求したサービスへの寄与として1つまたは複数のオンデマンドTPSPサービスを提供することに関与する方法およびシステムに言及する。
本明細書においてODSと呼ばれるオンデマンド・サービス、またはこのようなTPSPサービスは、契約に基づいて所与のTPSP加入者に提供されるどの種類の情報技術(IT)機能でもよい。契約は、明示的にも暗黙でも作成することができる。サービスは、使用量または料金に基づくモデルに対する一定の条件で、TPSP加入者に利用される。
オンデマンド計算機環境において、提供プロバイダは、そのプロバイダ自身または他のプロバイダによって提供されるオンデマンド・サービスの販売を望む。TPSPサービスの統合は、以下の理由により、提供プロバイダに多大な事業機会を与える。
第1に、統合により、新しいオンデマンド・サービスを配信するための時間が大幅に削減される。第2に、プロバイダが、はるかに広範かつ豊かなオンデマンド・サービスの組を提供することが可能になり、したがって市場におけるプロバイダの注目度が増す。最後に、プロバイダは、TPSPから得られるサービスに必要とされるリソースを維持するコストを被らなくてよいので、プロバイダの損害の恐れが大幅に低下する。
現況技術では、TPSPサービスをプロバイダによる提供サービスに統合するには、多大な努力が要求される。標準化が行われていないので、TPSPサービスはしばしば、提供プロバイダがこのようなサービスをそのプロバイダ自体の提供サービスに統合するときを厳守する必要がある、独占的なアクセス機構を有する。プロバイダが所有するリソース、またはTPSPからの遠隔サービスおよびリソースに対する共通のアクセス機構が存在しない。この複合性の結果、多くのプロバイダが、その提供サービスにTPSPサービスを全部は統合しないことを選択する。
エンド・ユーザの視点から見たオンデマンド・コンピューティングも、IT事業における非常に新しい機能である。名前が示すように、この手法は、ITリソースを、実際に必要とされる規模で、企業が実際にどの事業目的も達成するためにこのようなリソースを使用する必要があるまさにその時点で使用できるようにすることを試みる。企業が、必要に応じてITリソースを使用し、次いで、どの事業目標も達成することを可能にする。オンデマンド・サービスの適用が成功すると、サービスを要求する企業には、コストの節約になる。というのは、プロバイダが購入し、保持しているIT機器は、サービスを要求する企業が、事業の性質に応じてやむを得ず、実際にはほとんど使われないこのようなIT基盤を独自に購入した場合と比較してかなり簡素なものだからである。
この非常に新しい技術における現況技術は、ほとんど目にすることがない。インターネットのウェブ・サイトで入手可能な、
http://wwws.sun.com/software/sunone/innercircle/newsletter/feature0303.html、または
http://it.sun.com/eventi/jc03/pdf/parallela_7/giorno_28/N1_at_Java_Conference.pdf、および
http://docs.sun.com/db/doc/806-4777
において、オンデマンド・サービスの要件を最もよく満たすための方法を記述する、リソースの仮想化手法が開示されている。
以下の段落では、本発明の基礎として提示する必要がある、主要なすべての関与構成要素に関する現況技術による手法を説明する。
図1を参照すると、図1は、SPのサービス環境の現況技術によるシステム、およびSPによって保持される複数のリソース・マネージャとの関係を示す概略図表示であり、各サービスは、本明細書においてSEとさらに呼ばれるサービス環境10に直接関連づけられる。SEは、サービスを遂行するのに必要な、複数のリソース163、165、173、175、177、183、185、またはこうしたリソースの何らかの集合体を表す。SEは、必要とされるリソースを作成/管理/削除するためのオペレーショナル・データを、専用データベース14ならびに1組のワークフロー13中に含む。
リソース163、165、173、175、177、183、185は、ハードウェア・リソース、ソフトウェア・リソース、または記憶リソースのいずれでもよい。予め定義されたリソースの有用な組合せも、単一の複合リソースとみなすことができる。ハードウェア・リソースはたとえば、コンピューティング・ノード、スイッチなどのネットワーク・リソース、およびファイアウォールである。ソフトウェア・リソースは、アプリケーションなどである。
こうしたリソースはそれぞれ、本明細書においてRMとさらに呼ばれるリソース・マネージャ16、17、18によって管理される。RMは、同じタイプのリソースからなるプールを管理することができる。
リソース・ハンドルは、その集合体が参照符号12で示され、リソース・インスタンス・サービスを識別し、サービス環境の、リソース・ハンドルの集合体中に保持される。
さらに図2を参照すると、図2は、SPサービス環境と、ある特定のリソースへのアクセス権を有するある特定のリソース・マネージャとの間の、このような現況技術による相互動作の基本機能を示す現況技術の概略図表示であり、オンデマンド・サービスにおいて使用するための、SEへのリソースの統合は、現況技術ではリソース・マネージャ(RM)16を介して行われる。この統合の抽象レベルは、対処すべき問題の範囲に応じて、それぞれのリソース・マネージャ開発者によって選択することができる。
リソース・インスタンスとは、所定の時点で所望のサービスを遂行するために集められ、そのサービスに専用のリソースの特殊な組合せである。図2には、リソース・インスタンスは示していない。
各リソース・インスタンスは、たとえば図1に162で示した、上述したリソース・インスタンス・サービス(RIS)によって制御される。RIS162は、たとえば16で示したRMによって作成される。リソース163およびRIS162は、プロバイダによって所有され、プロバイダの構内に保持される。ただし、リソース163およびRIS162は、ローカルでも、プロバイダが所有するいくつかの位置に分散してもよい。
当業読者に対して、本発明の目的を伝え、TPSPサービス統合の複雑さおよび難しさを説明するために、現況技術の問題を説明する、起こり得る一般的なシナリオを検討する。
SPが、ODSとして、Lotus(商標)WorkspaceMessaging製品によるウェブ・メール・サービスの提供を望んでいると仮定する。この提供プロバイダは、異なる3種類のウェブ・メール、すなわちプラチナ、ゴールド、およびシルバー・サービスの構築を望んでいる。こうした異なる3つのサービスは、各ユーザが利用可能な記憶容量、およびメールのバックアップ頻度によって変わる。たとえば、シルバー・ユーザは最大60MB、ゴールド・ユーザは90MB、プラチナ・ユーザは120MBを得る。シルバー・ユーザのバックアップ頻度は月に一度であり、ゴールド・ユーザの場合は週に一度であり、プラチナ・ユーザの場合は1日に一度である。
プロバイダは、基盤、リソース、およびツールを有し、また、バックアップ・サービスを除く提供サービスの構成要素すべてを提供するのに必要な知識を有する。この点までは、プロバイダは、こうした3つ(ゴールド、プラチナ、シルバー)のサービスを提供するためであるとともに、バックアップ・サービスを除くサービスに対して課金を行うためのオンデマンド基盤のセットアップに関しては問題がない。このサービスは、このプロバイダの現在の専門技術の一部ではなく、このプロバイダは、社員の能力に対して投資することも、必要とされる記憶装置に投資することも希望しないものと仮定する。
この時点で、プロバイダは性急に、この機能を提供するTPSPサービスを探し、複数のTPSPサービスがある場合は、どのTPSPサービスを選択するか決定しようとする。
最後に、必要とされるバックアップ・サービスを提供する複数の、たとえば6個のTPSPがみつかる。おそらく、こうしたTPSPサービスは、独占的なインターフェースを有すると仮定することができる。このインターフェースをウェブ・メールを提供することに統合することはしたがって、必要とされる準備およびプログラミング作業のせいで、SPにとって多大な労力となる。その結果、SPは多くの場合、この労力を費やすことも、不都合には最良のサービス提供を選択することもできないと思われる。
http://wwws.sun.com/software/sunone/innercircle/newsletter/feature0303.html http://it.sun.com/eventi/jc03/pdf/parallela_7/giorno_28/N1_at_Java_Conference.pdf http://docs.sun.com/db/doc/806-4777
したがって、本発明の目的は、統合的な解決法のために、請求項1のプリアンブルによる、所望のSPサービスにとって最良のTPSPサービスを人間の介入なしに自動的にみつけるための方法を提供することである。
第1に、以下の開示は、SPのサービス環境への、TPSPサービスの全体的な「自動包含」を可能にするために行われる。
本発明の概念の基本的な利点によると、提供プロバイダにとって最大の利益は、遠隔リソースおよびサービスのカプセル化および自動的な統合から生じ、この統合は、この共通アクセス・インターフェースを提供するリソース・マネージャを介して、本発明によって最もよく提供される。
さらに、異なるTPSPサービスによって同様の機能を提供する1組のリソース・マネージャは、追加構成要素によって結合することができ、この追加構成要素は、リソース・マネージャによって提供されるこのTPSPサービスの組からの、1つのTPSPサービスの選択を処理する。この選択は、SPによって指定された選択基準に準拠する。この選択については、第2の好ましい実施形態において後でより詳しく説明する。
有利には、前記汎用インターフェース定義は、SP側での、
a)前記TPSPに対して、前記TPSPサービス用ハンドルを要求するステップと、b)前記TPSPサービスを遂行するのに専用のリソース・インスタンス・サービス、へのハンドルを含む前記要求、への応答を受信するステップと、
c)前記リソース・インスタンス・サービスによって定義されたリソース、を割り振るための割振り命令を発行するステップと、
d)前記割り振られたリソースに関連づけられたアクセス・インターフェースを介して、前記TPSPサービスを利用するステップと、
e)前記使用済みリソースに対する割振り解除命令を発行するステップと
の実施を可能にする。
したがって、TPSP側での本発明の方法のそれぞれの相対部を含む、本発明の分散性により、前記汎用インターフェース定義は、TPSP側での、
a)前記SPから、前記TPSPサービス用ハンドルの要求を受信するステップと、b)前記要求されたハンドルに関連づけられたリソース・インスタンス・サービスを作成するステップと、
c)要求元SPに、前記要求されたハンドルを発行するステップと、
d)前記リソース・インスタンス・サービスによって定義されたリソース、を割り振るための割振り命令を受信するステップと、
e)前記リソースが使用可能な場合、前記命令されたリソースを割り振るステップと、f)前記割り振られたリソースに関連づけられたアクセス・インターフェースを介して、前記割り振られたリソースを使用するための使用コマンドを受信するステップと、g)前記使用済みリソースに対する割振り解除命令を受信するステップと、
h)前記使用済みリソースの割振りを解除するステップとの実施を可能にする。
こうすることによって、それ自体のサービス環境に含まれるオンデマンド・サービスを利用するときに必要とされる少なくとも基本的な特徴を含む効果的な共同が、SPとTPSPとの間で可能になる。
さらに、前記汎用インターフェース定義が、リソースに登録するステップと、登録を解除するステップの実施をさらに可能にすると、より一層複雑な事業状況にまで利用分野が拡大され、そこでは、クライアントが所望のサービスを何らかの形で確保することを予約するのに慣れており、また、もしこのサービスを利用するのが非常に遅れる可能性がありそうなら、またはその可能性がある時、最終的な決定を行うことが望まれる。
さらに有利なことには、リソース・インスタンスが別のサービスを含む場合、本発明の原理は基本的に、第4、第5などのSPからの複数のサービスの連鎖を起こすために維持することができる。こうした後続のTPSP間のサービスは、それぞれのリソース・マネージャを用いることによって、やはり含めることができる。
前記汎用インターフェース定義が、TPSPで使用可能なリソースの可用性に関するSP情報を開示するステップの実施を可能にする場合、SPは、始めに、提供されるサービスを目にし、異なるプロバイダの提供サービスとおそらく比較する可能性があり、次いで、どのオンデマンド・サービスに加入するか決定する可能性がある。このことは、本発明の概念の有用性を高める。
上記の方法および方法のステップが、インターネットを介して利用可能となる、状態をもつウェブ・サービスとして実装されると、基本的に、サービス提供元の間での可能な選択範囲は急速に拡大すると思われ、多くの事業および企業において、本発明の手法の受入れが増すであろう。
上述したように、SPのサービス環境への、TPSPサービスの自動包含が可能になるので、本発明の以下の特徴が開示される。
本発明の上述した目的は、添付の独立請求項に記述する特徴によって達成される。本発明のさらに有利な構成および実施形態が、それぞれの下位請求項に記述される。ここで、添付の特許請求の範囲を参照する。
本発明の広範な態様によると、本明細書においてMSSと短縮され、データ処理プログラムとして実装される、いわゆるメタサービス・セレクタを含む方法であって、類似したまたは同じ事業目的を包括するとともに、それぞれの1つまたは複数のTPSPによって電子ネットワークを介してSPに提供される複数の利用可能なTPSPサービスから、ある特定のTPSPサービスを選択する方法が開示され、前記方法は、SPによって実施される以下のステップを特徴とする。
a)「メタリソース・マネージャ」と呼ばれMRMと短縮される、たとえば後で説明するある特定の形のメタサービス・セレクタ(MSS)を呼び出して、特定の評価属性および特定の何らかの評価アルゴリズムを参照する所与の評価体系に従って、最良のTPSPサービスを選択するステップ。
b)以降で「サービス・プロパティ獲得要求」と呼ばれる照会要求を送信するステップ。この要求は、前記提供されるそれぞれのサービスのプロパティを所望する。すなわち、この要求は、照会されたサービスのプロパティ情報が、SP照会方法と前記TPSPサービスとの間で合意されたインターフェース・データ体系に従ってフォーマットされた形で引き渡されることを求め、前記インターフェースは、たとえば「サービス・プロパティ獲得インターフェース」と呼ばれる。
c)要求されたサービス・プロパティについての、照会された情報を受信するステップ。d)所定の格付け方式に従って、前記複数のTPSPサービスから照会された情報をMSSによって評価するステップ。
e)ある特定のTPSPサービスを選択し、サービスを要求するクライアントに、電子ネットワークを介して提供するステップ。
本発明の方法全体が、SPといくつかのTPSPとの間に分散されるので、本発明は「分散」性を有する。TPSPで実施されるそれぞれの主なステップは、以下の通りである。
a)TPSPサービスのそれぞれの要求プロパティをTPSPに照会する前記照会要求を受信するステップであって、照会されたサービスのプロパティ情報が、照会を行ったSPの要求と前記TPSPサービスとの間で合意されたインターフェース・データ体系に従ってフォーマットされた形で引き渡されることを、照会要求が求めるステップ。
b)照会側サービス・プロバイダに対して、照会された情報を回答するステップ。
本発明の方法は、特に、状態をもたない要求によって提供される単純な構造のTPSPサービスの供給に特に適合する。一部のストック・オプションの要求、最も安価な電話サービス提供元を介したインターネット電話、映像情報を含むインターネット・ベースの電話、インターネットを介した有料TVなどが、その例である。
上記の「最良サービスの選択」は、基本的にメタサービス・セレクタ(MSS)によって可能であり、MSSは、評価アルゴリズムおよび評価属性を参照する評価体系に従って、最良のTPSPサービスを選択するようにとの要求を受信する。MSSは、予め定義され合意された要求仕様形式に従って応答するようTPSPを促す照会要求を送信する。さらに、MSSは、実際の要求に従って自由に重みづけすることができる順位付けアルゴリズムによって、照会され受信されたTPSPサービスのプロパティ情報を処理する。
この全般的な手法の多大な利点は、電子ネットワークにおいて、SPが、ある特定のTPSPサービスに対して最良の提供サービスを有するTPSPをみつけることを可能にするための、自動化された、実装が容易な手順が開示されることであり、この手順では、「最良」は、異なる優先事項に従って、自由に、非常に柔軟に定義することができる。したがって、短時間での自動的な選択は、「遅延結合」という特徴、すなわち、SPが非常に「遅く」、すなわち、TPSPサービスが実際に利用される直前に決定を行うことができる可能性を開拓する。
したがって、価格およびサービス品質情報を含む、SPのサービス・プロパティを、人間の介入なく、短時間で、容易に、ある程度自動的に得ることができるので、要求される事業サービスの柔軟かつ素早いセットアップ、および要求される事業の変更に対する柔軟かつ素早い反応が得られる。
特許請求の範囲において用いられる「最良」という言葉は、サービス要求者が実際に必要とするものに応じて様々に定義することができ、たとえば、ある定義は、サービスの品質および安全性を重視し、別の定義は、サービスの価格をより重視することを理解されたい。
前記メタサービス・セレクタを実装する、基本的に2つの好ましい代替実施形態がある。第1は、インターフェースとして作用する包括リソース・マネージャ(GRM)によって作成されたリソース・インスタンスを介して、オンデマンドTPSPサービスがカプセル化される場合である。これについては、第1の実施形態を参照して後でより詳しく説明する。本明細書において、TPSPサービスは、SPによって管理されTPSPによって開始されるリソース・インスタンス・サービスによって、SPにもクライアントにも容易に利用可能になる。
第2の代替実施形態では、SPと前記TPSPとの間で合意されたインターフェース・データ体系が、要求されたTPSPサービスの部分であることを提案する。これについては、第2の好ましい実施形態において後でより詳しく説明する。
さらに有利には、照会要求が、TPSPに関連する時間情報を指定すると、ユーザの要望が照会要求の中に一層完璧に反映されているので、本発明の方法により、一層の柔軟性および使いやすさが可能になり、エンド・ユーザであるサービス要求者は確実に利益を受けることができるという利点が生じる。
異なるタイプの時間情報の例には、以下のものがある。たとえば、TPSPサービスを選択しなければならない時点を符号化するために、フラグを使うことができ、こうした時点は、たとえば以下の代替範囲中で変わり得る。
a)TPSPサービスがSPによって提供される時点、
b)SPサービスのクライアントが、SPサービスを購入したいという希望を宣言する時点であって、この宣言が、たとえばSPサービスに加入することによってTPSPサービスに向けられる時点、
c)TPSPサービスが初めて呼び出される時点であって、呼び出されたサービスが、要求の事業目的、即ち本明細書において「遅延結合」と呼ばれる特徴を受け取るために実際に利用される時点、または
d)TPSPサービスが呼び出される各時点。
本方法の実装アルゴリズムを含む本発明の方法ステップは、非常に高速に効率的に実施されるので、SPが実際にTPSPサービスを要求する、TPSPサービスの遅れた判定、すなわち遅延結合を実現することができる。したがって、ある特定のTPSPサービスに対して実際に決定を行う時間に関して、最大限の柔軟性が達成される。クライアントは、TPSPサービスを提供することが高速に変化する状況において、この利点から多大な利益を受けることができる。
本発明を、例示のために説明するが、本発明は、図面の形に限定されるものではない。
図面全体を参照するが、ここでは特に、本発明による、SPのサービス環境10へのTPSPサービスの統合がどのようにして行われるかを全体的に表す図3を参照する。参照符号30で示す、TPSPからのリソースは、本発明に従って、SP側にあるサービス環境10によって使用できることが当業者の読者には理解されよう。
リソースの供給を管理するとともに、TPSPサービスの供給をカプセル化し管理するのに使うことができる、汎用の、すなわち「標準に準拠可能な」インターフェース層を有する、汎用リソース・マネージャ16(図2を参照されたい)を採り入れた、本発明の基本的な手法を説明する。本発明のインターフェース層20は有利には、標準に準拠することができ、プロバイダの計算機環境および提供サービスへのTPSPサービスの統合を大幅に容易にする。このことは、SP側に常駐するリソース163ならびにTPSPに常駐するTPSPリソース30を囲む点線で示してある。この概略的な手法は、図4および図5に関連してさらに詳述する。
図4を参照すると、本発明の好ましい実施形態において、汎用リソース・マネージャ40が、TPSP側での専用サーバ・システムとして実装され、リソース・マネージャ40は、TPSPからSPへのリソースの供給に適した、予め定義された何らかの機能を用いて、IT標準に最もよく従う、本発明のインターフェース41を介して、図4に示していないいくつかのSPと通信することができる。この機能は好ましくは、図4の左側に示す、予め定義されたいくつかの方法を有するクラスとして実装することができる。1つの汎用リソース・マネージャ40が、1つのタイプのリソースを担当する。リソース・マネージャ40は、この汎用リソース・マネージャが担当するそのタイプのすべてのリソースを「知っている」。したがって、リソース・マネージャ40は、管理しているタイプの1つのリソースが、必要とされるどの時間枠においても使用されないかどうか判定することができる。
この機能は、必須の関数および任意選択的な関数に分けることができるが、こうした関数は、サービスの供給を円滑にするので非常に好ましい。上述した機能は、各個別リソース・マネージャ16、17、18(図1を参照されたい)によって提供されるべきである。その関数は、本発明と密接に関連する態様に言及するためにのみ、以下のように定義される。
作成関数410は、ある特定のサービスまたはある特定のリソース用の汎用リソース・インスタンス・サービス42を作成し、サービス42に対する参照を返す。この汎用リソース・インスタンス・サービス42は、リソース・マネージャ40によって管理されるタイプの専用リソースの管理を担当する。
削除関数420は、ある特定のリソースまたはある特定のサービス用の汎用リソース・インスタンス・サービス42を削除する。
割振り関数430は、要求されたサービスまたはリソース用に必要とされるリソースを割り振る。この関数は、加入操作の呼出しに続いて使用することもできる。サービスまたはリソースは、両方の場合において、最終的に活動化され、使用される準備が整う。
割振り解除関数450は、上記のように以前割り振られたリソースまたはサービス用のリソースの割振りを解除するコールである。
加入取消し関数460は基本的に、加入関数の逆を表す。
可用性検出関数470は、TPSPにおいて要求されたTPSPサービスを実行するのに必要とされる、使用可能な全リソースを探索する。この機能は、提供されるオンデマンド・サービスを実行するのに必要とされる、リソースの予約を必要とする。たとえば、RMごとに使用可能なサービスが、関係データベース・アプリケーション中に列挙され保持される場合、関数470は、容易に実装することができる。
上記の機能により、本発明による汎用リソース・マネージャ40は、汎用リソース・インスタンス・サービス42をインスタンス化するのに必要とされる全管理関数を実施することができる。この汎用リソース・インスタンス・サービスは基本的に、TPSPからのTPSPサービス48を制御する。この制御は、リソース・アクセス・インターフェースとして図4に示す、各リソース・インスタンス・サービス42中のそれぞれの汎用リソース・インスタンス・インターフェース43、および通常使用インターフェース44によって実現される。TPSPからのリソースは、前記アクセス・インターフェースを介して、後で実際に使用される。
リソース・インスタンス・インターフェース43が、専用リソースをセットアップするのに必要とされるリソース・マネージャ・インターフェース41の割振り(430)および割振り解除コール(450)をマッピングするので、リソース・インスタンス・インターフェース43とリソース・マネージャ・インターフェース41の間の関係は特殊である。この関係は、たとえば、zLinuxにおけるリソースまたはデータベースとしてzLinuxサーバ全体をセットアップする際の違いを包含する。割振りコール(430)は、選択されたリソースのインストールおよび構成をトリガする。
さらに、契約46は、SPが基本的にTPSPサービスに加入した時点で、SPとTPSPとの間で締結されることに留意されたい。正しく契約するために、契約目的ならびにその背後にある会計および課金手順に対して、一義的なキーおよび加入者IDを要求に含めることが推奨され、そうすることによって、TPSPサービスに実際に登録されることが当業者には理解されよう。
作成、削除、可用性検出、加入、加入取消し、割振り、および割振り解除の関数を有する上述した機能は、前記SPと前記TPSP SPとの間で使用される汎用インターフェース定義を実現する好ましい方法を表す。この機能は、前記インターフェース定義の構文および意味が理解され、両方のプロバイダにおいて明白に適正に適用されるように、SPとTPSPとの間で合意された形でプログラミングされる。
上述した関数とともに例示的に説明した意味をもつ、提案した汎用インターフェース定義は、要求されたサービスまたはTPSPサービスをSPのサービス環境にカプセル化できることが、当業者には想像できよう。このカプセル化は、TPSPで使用可能なリソースを探し、このようなリソースを確保し、または実際の割振りおよびこのようなリソースまたはサービスを利用するために、プロバイダでもTPSPでも、基本的に手作業が必要ないことによる。SPとTPSPとの間のワークフローの基本的に完全な自動化により、TPSPによって提供されるリソースおよびサービスを元のSPのサービス環境に統合することが可能である。したがって、この元のSPは、このようなTPSPサービスから容易に利益を受けることができ、TPSPサービスをそのSP自体のクライアントに転送することができる。こうすることにより、SPによる独自のサービス提供を容易に拡大することができる。
したがって、より一層有利なことには、TPSPによって維持される前記汎用リソース・マネージャ40は、標準的な構文および意味に従う。そうすることにより、TPSPとSPとの間の対話は、より一層円滑になる。
さらに、40で示す、上述したような、またはそれと同様の汎用リソース・マネージャ機能を、状態をもつウェブ・サービスとして実装することが有利である。この特徴は、インターネットを介したこの機能の使いやすさを開拓する。
さらに図5を参照し、本発明の方法の好ましい実施形態を以下で説明する。図5は、SP側(左)およびTPSP側(右)それぞれの部分で実装される、発明性のある方法における制御フローを示す概略ブロック図表示を示す。
好ましい本実施形態は、上述した「可用性検出」関数470、ならびにやはり上述した加入関数440および加入取消し関数460の有利な、任意選択的な特徴を含む。当然ながら、SPとTPSPとの間の基底ワークフローの多くの変形形態が存在することができ、こうした変形形態は、本発明の方法のそれぞれの使用に応じて推奨できることを理解されたい。
以下の例示的な使用において、図5の左列にその動作を示してあるSPは、図5に示していないどのエンド・クライアントにも、基本的にエンド・クライアントに対して既に提供していたeメール・サービスへのアドオンとして、追加バックアップ・サービスを提供するために、TPSP(図5の右列)によって提供されるバックアップ用TPSPサービスの使用を望む。SPは、バックアップ・サービスを提供するのに必要とされる、それ自体のリソースもそれ自体の知識も有していないので、このバックアップ・サービスを、SP自体のメール・サービスに追加されるTPSPサービスとして購入することを望む。
TPSPは、そのTPSPサービスを、たとえばインターネット・ポータルにおいて提供するものと仮定され、上述した汎用リソース・マネージャは、TPSPのそれぞれのウェブ・サーバで実装されるものと仮定される。したがって、この場合、TPSPサービスの提供および受入れは、状態をもつウェブ・サービスとして実現される。
第1のステップ505で、SPは、TPSPによって提供されるサービスの全提供を要求する。この要求は、TPSPによって維持されるそれぞれのウェブ・サイトで、それぞれのボタンをクリックするだけで行われる。したがって、ステップ510で、TPSPは、このような要求を受信し、それに応答して、TPSPが要求元SPに提供するサービスのすべてを示すために、上述した「作成」および「可用性検出」機能をトリガする。したがって、ステップ515で、各TPSPサービスまたはTPSPサービスのパッケージが、適用するのに有用である場合、SPに対して表示される。たとえば、一群のサービスに対して、それぞれの複数の単独サービスの合計と比較して大幅な価格低減を得ることができる場合があり得る。したがって、サービスは、何らかのサービスIDによって区別可能でなければならない。
図6で例示的かつ概略的に示すサービスIDは、例示的にはデータ・セット中に含まれ、さらに有利には、そのサービスまたはTPSPサービスの説明、使用した場合の時間ごとの利用料、要求したサービスを使用するためにSPと契約を締結するために、TPSP側に対して要求される他のすべての情報、および、要求元SPが、ある特定のTPSPサービスに加入するかどうか決定する前に関心をもつと思われ得る他の記述情報を含む。付加情報は、本発明の方法の個々の使用およびアプリケーションに応じて追加することができる。図6のデータ・セットはしたがって、この状況において必要とされる基本情報を定義する象徴的な意味に理解されるべきである。
したがって、ステップ520で、TPSPは、要求元SPへの提供サービスとして、TPSPサービスの集合体を発行する。SPに提供されるTPSPサービスを説明する上述したデータ・セットは、いつからいつまでの間、それぞれのサービスが利用可能であるか、および任意選択的には、現況技術による予約/確保システムから公知であるような、それぞれの将来のタイム・スパンにおいてサービスを利用することに重大な関心を示しているSPが既に登録しているかどうかを伝えるデータ・フィールドをさらに含むことができることが追加されよう。ステップ525で、SPは、利用可能なTPSPサービスについての必要なすべての情報を、TPSPから受信する。この情報を与えられると、SPは、提供されるTPSPサービスから1つまたは複数を選択するかしないかという決定を行うのに有用な、経済的側面、動作側面などに関する、必要とされるどの検討事項も考慮することができる。したがって、SPは、ステップ530で、選択したある特定のTPSPサービスに対するハンドルを提供TPSPに対して要求すると仮定することができる。ウェブ・サービス環境において、ハンドルの提供は、たとえば選択されたTPSPサービスを反転表示し印をつけることによって、現況技術における従来のやり方で実装される。この選択は、手順を継続し、かつ何らかの種類の予約もしくは確保またはこのサービスの実際上即座の利用を行う可能性を開拓するために、前記TPSPサービスに対するハンドルの要求として、電子ネットワークを介して移送される。その実装については、後で説明する。
ステップ535で、TPSPは、前記選択されたTPSPサービス用の前記ハンドルを求める要求を受信し、それに続くステップ540で、前記要求されたハンドルに関連づけられた、いわゆるリソース・インスタンス・サービスを作成する。この作成は、本発明の特定の有利な態様に従って行われる。前記リソース・インスタンス・サービスは、たとえば、前記リソースにそれぞれのIDタグを提供することによって、要求を遂行するのに使用される関連するすべてのハードウェアおよびソフトウェアを識別する情報構造を有する。
SPによって提供されるメール・サービスという状況においてバックアップ用TPSPサービスを実現する、上でさらに紹介した例示的な使用において、TPSPは、何らかのハードウェア、すなわち、何らかの処理動力に動作可能に結合されたいくつかの記憶装置と、必要とされるバックアップ用TPSPサービスを実施するそれぞれのソフトウェア・ソリューションとを確保しなければならない。したがって、どのハードウェア・ユニットおよびソフトウェア・ユニットも、このようなリソース・インスタンス・サービスにおいて扱うことができるそれぞれのIDをもつべきである。そうしたIDがこのようなリソース・インスタンス・サービスの記述に行き渡るように、形式用の標準を作成することが有用であることに留意されたい。
TPSPが、それ自体のリソースを関係データベース中で管理する場合を考えると、このデータベースへのそれぞれの読出しアクセスは、TPSPに対して利用可能なそれぞれの3つのリソースを選択するように実施されなければならない。
さらに、TPSPは、要求されたサービス用のハンドルを生成する。このハンドルは、要求されたそれぞれのTPSPサービスの存続期間中、使用されると予期されるすべてのリソースを識別するのに必要なすべての情報を含む。したがって、所与のサービス・インスタンス用の基本的な識別項目を示す図6を参照すると、たとえばハンドルは、必要なすべてのハードウェア装置、TPSPサービス環境内部でのネットワーク接続、サービスを実施するのに必要とされるソフトウェア・ライセンスなどを記述する、例示的な数である15個のIDの集合体からなることができる。それぞれの選択可能なタイム・スパンにおいて、TPSPのリソースのどれが使用可能であり、どれが使用可能でないか判定できるように、TPSPはこうしたすべてのIDを管理することが要求されることが追加されよう。
次のステップ545で、要求されたTPSPサービス用に生成されたハンドルが、SPに発行される。SPは、このハンドル、たとえばTCP/IPアドレス、およびパスワードを伴うユーザIDを、SP自体の要求への応答において受信し、受信したハンドルを、SP自体のサービス環境内部に格納する。したがって、SPは、ステップ550で、TPSPで専用の、ある特定のリソース・インスタンス・サービスの識別のためにこのハンドルを用いて、所望のTPSPサービスを実現することが可能である。
さらに、ステップ555で、SPは、電子ネットワークと、前記ハンドルおよびしたがって前記上述したリソース・インスタンス・サービスによって定義されるリソースを割り振る上述したウェブ・サーバ・アプリケーションとを介して、割振り要求を発行する。TPSPは、ステップ560で、上述したリソースを割り振る前記割振り命令を受信すると、会計および課金のための契約データを処理するために、その命令をそれぞれの契約データベースに格納する。
次に、ステップ565で、TPSPは、割振りが行われるよう命令された所望の時点で、命令されたリソースが使用可能である場合、そのリソースを割り振る。
加入は、リソースを実際に割り振るよりずっと前に行うことができる。しかし、SPによる割振りコールは、リソースを効率的に使用するためのTPSPサービスの利用と接近しているべきである。ステップ570で、SPにそれぞれの割振り確認が発行され、必要とされるリソースの実際の使用を可能にする、必要とされるすべての付加情報を伴う。したがって、SP、またはそうすることが望ましい場合はエンド・クライアントから直接発行されたリモート・プロシージャ・コールを可能にするために、この確認メッセージ中にURLを追加することができる。クライアントとSPとの間の会計および課金手順は、本アプリケーションの直接の主題ではない。ただし、クライアントはSPのみを介して請求を受け、SPはTPSPによって請求される解決法が好ましい。
次いで、ステップ572に従ってデータを受信し処理した後、ステップ575で、SPは、割り振られたリソースに関連づけられたアクセス・インターフェースを介して、要求したTPSPサービスを利用する。説明のためにのみ挙げる例では、アクセス・インターフェースは、必要とされるリソースを実際に発見し、識別し、使用するのに十分な情報を含む。たとえば、TCPIPアドレス、メール・バックアップ・サーバ用ハードウェアID、およびバックアップを実施するためのコマンドが、前記アクセス・インターフェースにおいて定義されるべきである。
ステップ580で、TPSPは、SPによる加入使用量に関するデータを集める。使用量データに基づいて、TPSPは、SPに対して課金を行う。
要求されたリソースは、SPとTPSPとの間の契約において合意された、加入時に定められたタイム・スパンの間に使用することができる。
最後に、SPが、割り振られたリソースの使用を中止すると決定すると、SPは、前記使用済みリソースに対するそれぞれの「加入取消し」命令を発行する(ステップ585を参照されたい)。この加入取消し命令は、TPSPによって受信され、TPSPは、ステップ590で、その加入取消し命令に対応する使用済みリソースの割振りを解除する。次いで最後に、TPSPは、ステップ595で、リソースが割振り解除されたことをSPに確認し、この確認は、ステップ597で、SPによって受信される。
最後に、オンデマンドTPSPサービス処理全体を完了し終了するために、TPSPで、それぞれの課金および会計手順をトリガすることができる。
次に、図7を参照すると、図3〜6に従って自動的に含められた、提供される全サービスから「最良」のサービスを識別するためにサービス・プロバイダ側で実施される、本発明の方法の第1の好ましい実施形態における制御フローを示す概略ブロック図表示を示してある。この図は、図3〜6を参照して上述した構成要素に対するアドオン関数構成要素とみなすことができるので、図7の制御フローにおいて補充を行うべき位置を、図4において太い矢印で示してある。図4において、汎用リソース・マネージャ(GRM)は、同様に示されるgetServicePropertiesと呼ばれる新しい関数480によって拡張される。
TPSPサービスが、たとえば複数のTPSPによって複数回提供されるものと仮定する。こうしたTPSPサービスは、ステップ550を含む図5の制御フローで説明したように処理される。ここでの問題は、そのうちのどれが最良のTPSPサービスであるかをどのようにして決定するかである。前記TPSPサービスのいずれかに確定的に加入する前に、本発明の実施形態によると、メタサービス・セレクタ(MSS)によって最良のサービスが識別される。MSSは、後で「メタリソース・マネージャ」とも呼ばれ、その詳細を、図7を参照して以下に示す。
アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)コール「GetBestService」が実施され、メタリソース・マネージャ(MRM)によって実現される。このコールは、ステップ710で、以下の規則に従う、パラメータとしてのファイルを伴って、「GetBestServiceを呼び出す」。
ファイルは、タグ・ベースの言語、たとえばXMLで書かれる。
このファイルは、MRMによって最良のサービスを決定するのに強く必要とされる情報を列挙する。ファイルは、たとえば、XMLで符号化することができる。この情報は、MRMがTPSPサービスのリソース・マネージャの呼出しを要求しなければならないTPSPサービスの属性と、どのTPSPサービスがSPの必要とするものに最も適合するかを決定するために、属性を入力として使用するアルゴリズムとを含む。属性は、有利には、TPSPサービスによって返答されることが必須の属性と、任意選択によって返答されるべき属性とに分けられる。必須属性は、たとえば、サービス識別キー(ID)、サービス確保の利用可能性、および価格を求める。純粋に任意選択的には、返すことができる詳細は、たとえばTPSPサービスの信頼性特性を含む。
MRMがこの「GetBestService」コールとともに受信する入力ファイルは、前記属性それぞれに対して重みを列挙し、この重みは、SPによって調整することが可能である。重みを有する全プロパティは、MRMによる最良のTPSPサービスの判定の間、検討される。さらに、XMLファイルのタイプおよび形式は、評価アルゴリズムに依存し、実装において定義される。
MRMは、XMLファイルが準拠しなければならないXML体系を定義し所有する。このXML体系は、最良のサービスの判定中に処理される属性の一覧に対して、最大限の柔軟性をもたらす。
さらに明らかに完全にするために、次に、上述したGetBestServiceコールで使用可能な例示的なXMLファイルを、それ以上のコメントなしで示す。当業者には、簡単に目を通すだけで理解されよう。個別に削減可能なTPSPサービスの組をSPに供給する重みは、その時点で含められる。タグ付けされたすべての項目は、要求されたRMによって値に関連付けることができる変数名に対応する。重みの値は、ステップ720で削除され、その後、ステップ730で、競合するすべてのRMに送信される。
<servicetype>data backupservice<\service type>
<algorithm todetermine theservice>A* for data backup service<\algorithm to determine thebestservice>
<span of time foravailability> 4months <\span of time for availability>
<duration of serviceusage>02-01-04to 12-31-04<\duration of service usage>
<mandatory returneddetails>
<serviceid><\service id>
<availabilityofservice><weight> ko criterium <\weight><\availabilityofservice> <price><weight> high<\weight > <\price>
<backup speed><weight> medium<\weight> <\backup speed>
<availability ofbackuped data><weight> medium <\weight> <\availability of backuped data>
<\mandatory returneddetails>
<optional returneddetails>
<downtime ofservice> <weight>medium <\weight> <\downtime of service>
<maximal storagecapacity><weight> medium <\weight> <\maximum storagecapacity> <service isavailable> <\serviceis available>
<\optional returneddetails>
次いで、MRMによって、必要とされるサービスに近いTPSPサービスを提供することが知られているTPSPの各RMが、ステップ740で、情報に対する要求と、TPSPサービス・プロパティについての所望の詳細を指定する、添付されたXMLファイルとを受信し読み込む。TPSPサービス・プロパティに関する要求の受信、読込み、返答を包含するために、TPSPサービスのRMは、「getServiceProperties」APIによって強化されなければならない。TPSPが、提供されるオンデマンド・サービス・プロパティについての合意された形式と、このプロパティを記述する方法とを定義する共用サービス・インターフェースをサポートすると仮定すると、TPSPのRMは、ステップ750で、受信したXMLファイルにサービス・プロパティを追加することが可能となる。
同様に、補完された例示的なXMLファイルを以下に示す。
<servicetype>data backupservice<\service type>
<span of time foravailability> 4months <\span of time for availability>
<duration of serviceusage>02-01-04to 12-31-04<\duration of service usage>
<mandatory returneddetails>
<service id>07227768978973468<\service id>
<availability ofservice>
02-1-04 to 05-31-04,
04-1-04 to 07-31-04,
05-1-04 to 08-31-04,
07-1-04 to 10-31-04,
08-1-04 to 11-31-04,
00-1-04 to 12-31-04
<\availability ofservice>
<price> 0. 01 $per MB<\price>
<backup speed>20 MB per sec.<\backup speed>
<availability ofbackuped data> 12weeks <\availability of backuped data><\mandatory returneddetails>
<optional returneddetails>
<downtime ofservice> 1h per day<\downtime of service>
<maximal storagecapacity> 100 TeraByte <\maximum storage capacity>
<service isavailable> since01-01-03 <service is available>
<\optional returneddetails>
次いで、ステップ760で、TPSPリソース・マネージャ(RM)は、補完されたXMLフォームを要求元SPのMRMに返送する。
MRMは、ステップ765で、応答するすべてのTPSPのRMから返答を集め、ステップ770で、そうした返答をデータベースに格納する。したがって、次のステップ775で、TPSPは、提供されるサービスのプロパティを含む返答を読み込み、返答の内容を「理解」し、順位付けをすることが可能になる。したがって、それぞれのプログラムにおける「GetBestService」コール中の評価アルゴリズムに従って評価アルゴリズムが実行され、TPSPによって提供される重み付けの値を含む、予め定義された1組の基準に従って、派生したすべての情報を評価する。
ここで、MRMは、ステップ780で、格付けリストを生成する格付けアルゴリズムをセットアップし、たとえば、「最良」サービスをサービス・リストの最上位に置く。
その結果得られる、最上位のサービスが、所定の選択基準に従う最良のサービスであり、ステップ785で、格付けリストから最良のサービスを選択するのに、人間の介入は必要ない。最後に、ハンドル、すなわち、プログラムによる検出が可能な、最良のサービスに対する識別が、ステップ790で、MRMをコールしたプログラムに返される。
次いで、制御フローは、図5において上述したステップ560を継続して実施される。
次に、本発明の第2の代替実施形態をより詳しく説明する。この実施形態は、SPとTPSPとの間で合意されたインターフェース・データ体系が、要求されたオンデマンド・サービス自体の一部であることを提案する。
図8は、やはり本発明の第2の実施形態によって対処される問題を示す高度な概略図表示である。本発明は、最良のサービスを選択した後で、どのようにしてTPSPからのリソース30(図8の右側部分を参照されたい)を選択し、SPのサービス環境10に統合するかを定義する。
図9は、提供される全TPSPサービスから「最良」のサービスをMRMにより識別し、TPSPサービス内のRMを用いてTPSPからのリソースをSPのサービス環境に統合するためにSP側で実装される、上述した本発明の方法の第2の好ましい実施形態のための制御フローを示す概略ブロック図表示である。ここで、最良のサービスの選択、および選択したTPSPサービスの、SP環境への関連付けを実行することは、別個のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)として「getServiceProperties」機能を提供する、MRM、およびTPSP内の改良されたRMを求める。冗長な情報を避けるために、図9の記述は、ステップ710〜790に関して図7の記述を参照して行われ、最後に最良のサービス用のハンドル、すなわち、プログラムにより検出可能な識別が、MRMをコールしたプログラムに返され、その後に、SPから割振り命令を受信するための図5のステップ560〜595の記述が続く。
上記の説明から、この例示的なワークフローで説明したワークフローは様々な修正の対象となり得ることが明らかである。ただし、こうした修正は、TPSPサービスをSPのサービス環境にカプセル化し、そこから最良のものを自動的に選択する本発明の手法の一部をなす。
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの組合せとして実現することができる。本発明によるツールは、1つのコンピュータ・システムにおいて集中方式で実現することも、相互接続されたいくつかのコンピュータ・システムに渡って異なる要素が存在する分散方式で実現することもできる。どの種類のコンピュータ・システムも、本明細書において説明した方法を実施するのに適合した他の機器も適している。ハードウェアおよびソフトウェアの一般的な組合せは、ロードされ実行されると本明細書で説明した方法を実施するようなコンピュータ・システムを制御するコンピュータ・プログラムを有する汎用コンピュータ・システムでよい。
本発明は、本明細書で説明した方法の実装を可能にする特徴すべてを備え、コンピュータ・システムに搭載されるとこうした方法を実施することができるコンピュータ・プログラム製品に組み込むこともできる。
本明細書の文脈におけるコンピュータ・プログラム手段またはコンピュータ・プログラムは、情報処理能力を有するシステムに、直ちに、あるいは、
a)別の言語、コード、もしくは注釈への変換、
b)異なる素材の形での再製品化
の一方または両方が行われた後である特定の関数を実行させることを意図した、どの言語、コード、または注釈の形でも、1組の命令からなるどの表現も意味する。
SPのサービス環境の現況技術によるシステム、およびSPによって保持される複数のリソース・マネージャと前記システムの関係を示す概略図表示である。 SPサービス環境と、ある特定のリソースへのアクセス権を有するある特定のリソース・マネージャとの間での、現況技術による相互動作の基本機能を示す、このような現況技術の概略図表示である。 本発明が、図1および図2に示すSPのサービス環境にTPSPからのリソースを統合することによって対処される基本的な問題を示す高度な概略図表示である。 図3に反映される本発明の概念をより詳細に示す図である。 SP側(左)およびTPSP側(右)それぞれの部分で実装される、発明性のある方法における制御フローを示す概略ブロック図表示である。 所与の例示的なサービス・インスタンス用の基本的な識別項目を示す概略ブロック図表示である。 図3〜6に従って自動的に含められた、提供される全サービスから「最良」のサービスを識別するためにサービス・プロバイダ側で実装される、本発明の方法の第1の好ましい実施形態における制御フローを示す概略ブロック図表示である。 本発明によって対処される問題を示す高度な概略図表示である。 提供される全TPSPサービスから「最良」のサービスをMSSにより識別し、TPSPサービス内のRMを用いてTPSPからのリソースをSPのサービス環境に統合するためにSP側で実装される、本発明の方法の第2の好ましい実施形態における制御フローを示す概略ブロック図表示である。
符号の説明
10 サービス環境
12 リソース・ハンドル
13 ワークフロー
16 リソース・マネージャ(RM)
17 リソース・マネージャ
18 リソース・マネージャ
20 インターフェース層
30 TPSPのリソース、リソース
40 汎用リソース・マネージャ、リソース・マネージャ
41 インターフェース、リソース・マネージャ・インターフェース
42 汎用リソース・インスタンス・サービス、リソース・インスタンス・サービス 43 汎用リソース・インスタンス・サービス・インターフェース、リソース・インスタンス・インターフェース
44 通常使用インターフェース
46 契約
48 TPSPサービス
162 リソース・インスタンス・サービス(RIS)
163 リソース
165 リソース
173 リソース
175 リソース
177 リソース
183 リソース
185 リソース
410 作成関数
420 削除関数
430 割振り関数、割振りコール
450 割振り解除関数、割振り解除コール
460 加入取消し関数
470 可用性検出関数

Claims (12)

  1. サービス・プロバイダ(SP)からサービスを要求するクライアントへ、電子ネットワークを介してオンデマンド・サービスを提供する方法であって、 サード・パーティ・サービス・プロバイダ(TPSP)が、前記クライアントが要求したサービスへの寄与として1つまたは複数のオンデマンドTPSPサービス(48)を提供することに関与し、 前記サービスを遂行するのに必要とされるリソース(163、165、173、175、177、183、185)に対して複数のハンドル(12)を含める準備が整っているサービス環境(10)であって、汎用インターフェース(41)定義が、TPSPとSPとの間で使用され、前記要求されたTPSPサービスを前記SPの前記サービス環境(10)にカプセル化するための予め定義された構文および意味を含む、サービス環境を操作することを特徴とする方法。
  2. 前記汎用インターフェース(41)定義が、
    a) 前記TPSPに対して、前記TPSPサービス用ハンドルを要求するステップ(505)と、
    b) 前記TPSPサービスを遂行するのに専用のリソース・インスタンス・サービス、へのハンドルを含む前記要求、への応答を受信するステップ(550)と、
    c) 前記リソース・インスタンス・サービスによって定義されたリソース、を割り振るための割振り命令を発行するステップ(555)と、
    d) 前記割り振られたリソースに関連づけられたアクセス・インターフェースを介して、前記TPSPサービスを利用するステップ(575)と、
    e) 前記使用済みリソースに対する割振り解除命令を発行するステップ(585)との実施を可能にする、請求項1に記載の方法。
  3. 電子ネットワークを介して、サード・パーティ・サービス・プロバイダ(TPSP)から、予め定義されたTPSPサービスを要求するサービス・プロバイダ(SP)に対してTPSPサービスを提供する方法であって、 前記TPSPサービスを遂行するのに必要とされるリソース(163、165、173、175、177、183、185)に対して複数のハンドル(12)を提供する準備が整っているサービス環境(10)であって、汎用インターフェース(41)定義が、前記SPと前記TPSPとの間で使用され、前記要求されたTPSPサービスを前記SPの前記サービス環境(10)にカプセル化するための予め定義された構文および意味を含む、サービス環境を操作することを特徴とする方法。
  4. 前記汎用インターフェース定義が、
    a) 前記SPから、前記TPSPサービス用ハンドルの要求を受信するステップ(510)と、
    b) 前記要求されたハンドルと前記TPSPサービス用ハンドルとに関連づけられたリソース・インスタンス・サービス(162、164、172、174、176、182、184)を作成するステップ(410、540)と、
    c) 前記要求元SPに対し前記要求されたハンドルを発行するステップ(545)と、
    d) 前記リソース・インスタンス・サービスによって定義されたリソース、を割り振るための割振り命令を受信するステップ(560)と、
    e) 前記リソースが使用可能な場合、前記命令されたリソースを割り振るステップ(430、565)と、
    f) 前記割り振られたリソースに関連づけられたアクセス・インターフェースを介して、前記割り振られたリソースを使用するための使用コマンドを受信するステップ(580)と、
    g) 前記使用済みリソースに対する割振り解除命令を受信するステップ(592)と、
    h) 前記使用済みリソースの割振りを解除するステップ(450、592)との実施を可能にする、請求項3に記載の方法。
  5. 前記汎用インターフェース(41)定義が、リソースに登録する(440)ステップと、登録を解除する(460)ステップとの実施を可能にする、請求項2または請求項4に記載の方法。
  6. リソース・インスタンスが別のサービスを含む、請求項2または請求項4に記載の方法。
  7. 前記汎用インターフェース(41)定義が、前記TPSPで使用可能なリソースの可用性に関するSP情報を開示するステップ(470、515)の実施を可能にする、請求項2または請求項4に記載の方法。
  8. 前記ステップが、インターネットを介して利用可能となる、状態をもつウェブ・サービスとして実施される、請求項4に記載の方法。
  9. 請求項1ないし8の一項に記載の方法のステップを実施する手段を有するコンピュータ・システム。
  10. データ処理システム内で実行させるためのコンピュータ・プログラムであって、
    a) 前記SPから、前記TPSPサービス用ハンドルの要求を受信するステップ(510)と、
    b) 前記要求されたハンドルと前記TPSPサービス用ハンドルとに関連づけられたリソース・インスタンス・サービス(162、164、172、174、176、182、184)を作成するステップ(410、540)と、
    c) 前記要求元SPに、前記要求されたハンドルを発行するステップ(545)と、 d) 前記リソース・インスタンス・サービスによって定義されたリソース、を割り振るための割振り命令を受信するステップ(560)と、
    e) 前記リソースが使用可能な場合、前記命令されたリソースを割り振るステップ(430、565)と、
    f) 前記割り振られたリソースに関連づけられたアクセス・インターフェースを介して、前記割り振られたリソースを使用するための使用コマンドを受信するステップ(580)と、
    g) 前記使用済みリソースに対する割振り解除命令を受信するステップ(592)と、
    h) 前記使用済みリソースの割振りを解除するステップ(450、592)とのそれぞれをコンピュータ上でコンピュータ・プログラム・コード部分が実行される時に実施させる前記コンピュータ・プログラム・コード部分、を有する機能構成要素を備えるコンピュータ・プログラム。
  11. データ処理システム内で実行させるためのコンピュータ・プログラムであって、
    a) 前記SPから、前記TPSPサービス用ハンドルの要求を受信するステップ(510)と、
    b) 前記要求されたハンドルと前記TPSPサービス用ハンドルとに関連づけられたリソース・インスタンス・サービス(162、164、172、174、176、182、184)を作成するステップ(410、540)と、
    c) 前記要求元SPに、前記要求されたハンドルを発行するステップ(545)と、
    d) 前記リソース・インスタンス・サービスによって定義されたリソース、を割り振るための割振り命令を受信するステップ(560)と、
    e) 前記リソースが使用可能な場合、前記命令されたリソースを割り振るステップ(430、565)と、
    f) 前記SPによる加入使用量についてのデータを集めるステップ(580)と、
    g) 前記SPによる加入取消しを受信するステップ(592)と、
    h) 前記使用済みリソースの割振りを解除するステップ(450、592)とのそれぞれをコンピュータ上でコンピュータ・プログラム・コード部分が実行される時に実施させる前記コンピュータ・プログラム・コード部分、を有する機能構成要素を備える、コンピュータ・プログラム。
  12. コンピュータ上で実行されると、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実施させるコンピュータ可読プログラム手段を備える、コンピュータ使用可能媒体に格納されたコンピュータ・プログラム。
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