JP2007299121A - 行動監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、老人やペット(犬や猫や鳥など)の行動監視を、従来から存在するセンサシステムを拡張することにより達成し、低コストで老人やペット等の行動の異常を、所有者や、警備会社等に自動的に連絡しようとするものである。
【解決手段】本発明の行動監視システムは、人または動物を感知する行動監視センサと、前記行動監視センサが送信するセンサ信号の受信が可能であり、該行動監視センサからの該センサ信号の送信の有無から前記人または前記動物が正常か異常かを判定して判定信号を送信する中央処理装置と、前記中央処理装置から判定信号を受信する通報装置と、前記通報装置とネットワークで結ばれた保護者端末と、を含み、前記通報装置が前記判定信号を受信すると、該通報装置は前記ネットワークを介して前記保護者端末に該判定信号を送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の行動監視システムは、人または動物を感知する行動監視センサと、前記行動監視センサが送信するセンサ信号の受信が可能であり、該行動監視センサからの該センサ信号の送信の有無から前記人または前記動物が正常か異常かを判定して判定信号を送信する中央処理装置と、前記中央処理装置から判定信号を受信する通報装置と、前記通報装置とネットワークで結ばれた保護者端末と、を含み、前記通報装置が前記判定信号を受信すると、該通報装置は前記ネットワークを介して前記保護者端末に該判定信号を送信する。
【選択図】 図1
Description
本発明の課題は、家庭内の子供や老人、ペットなどの行動を、保護者や飼い主が家庭の外部から把握できるようにしたシステムに関する。
従来の通報装置は、炎センサ、煙センサ、温度センサ等により火災の検知、赤外線による人の検知などを行い、異常が発生すると所有者や、警備会社、官庁に通報する。
例えば、図4に示すように、建物内に設置された煙センサ121が煙を感知したり、ガスセンサ123がガスを感知したりすると、それらのセンサは通報装置140に電波やケーブルを介してセンサ信号を送信する。通報装置140が異常を知らせる上記センサ信号を受信すると、例えば電話回線等のネットワーク回線150を介して建物の所有者131や、警備会社132、官庁133等(以下、これら131〜133をまとめて「保護者端末130」ともいう。)に通報する。
このような警報システムは、インターネットやローカルエリアネットワーク(以下「LAN」という)、衛星通信、光ファイバーなどのネットワーク網が急速に整備されている近年、一般の家庭にまで普及しつつある。
上記のような従来の警報システムは、家庭に起こり得る火災やガス漏れ、人の進入などに対して家人や、警備会社などに通報するシステムになっている。しかし、家庭内の老人や動物などが通常の行動からはずれた場合、例えば外出中の家人に何の情報も提供することができなかった。
特許文献1に、動物病院やペットショップなどの施設に預けた動物を遠隔地から常時観測可能としたシステムが開示されている。すなわち、ペットを入れた檻に撮影カメラを設置し、管理サーバを通信ネットワークを介して飼い主の端末と接続するシステムである。
また、特許文献2には、室内の略中央に取り付けられた、人の動きを感知するセンサから、出力信号が通信回路に供給され、通信回線を通じて人体の動きを監視可能な装置が開示されている。室内の天井の略中央に人体の動きを感知するセンサを配備するため、室内の隅におけるセンサの感知感度の低下を防止することができる。
しかし、家庭で飼う、例えば猫や小型犬などのペットは、常時檻に入れておくわけでなく、家庭内等で自由に放し飼いにするのが通常である。このような場合、特許文献1の発明のように、撮影カメラで動物の行動を監視するのは不可能であり、また、長時間管理サーバや撮像カメラを稼働させることとなり、経済的コストも大きい。
また、特許文献2で用いる監視センサは室内の隅々まで人の動きを感知しているが、建物内の至る場所で人を監視するには監視センサを何台も建物内に設置する必要があるため、非常にコスト高となる。
そこで本発明は、従来から存在するセンサシステムを拡張することにより、より低コストで老人やペット(犬や猫や鳥など)の行動を監視を可能とし、老人やペット等の行動の異常等の情報を、所有者や、警備会社等に自動的に連絡しようとするものである。
本発明の行動監視システムは、人または動物を感知する行動監視センサと、前記行動監視センサが送信するセンサ信号の受信が可能であり、該行動監視センサからの該センサ信号の送信の有無から前記人または動物が正常か異常かを判定して判定信号を送信する中央処理装置と、前記中央処理装置から判定信号を受信する通報装置と、前記通報装置とネットワークで結ばれた保護者端末と、を含み、前記通報装置が前記判定信号を受信すると、該通報装置は前記ネットワークを介して前記保護者端末に該判定信号を送信する行動監視システム。
本発明の行動監視システムは、前記行動監視センサは赤外線センサ、圧力センサ、水圧センサ、水深センサ、加速度センサ、超音波センサ、音センサまたは振動センサから選択され得る。
本発明の行動監視システムは、前記行動監視センサはダイニング、バス、トイレから選択される1以上の場所に設置され得る。
本発明の行動監視システムは、前記行動監視センサは動物の餌場、水場、排泄場から選択され得る。
本発明の行動監視システムは、前記ネットワークは、電話回線、ロ−カルエリアネットワーク、インターネットから選択され得る。
本発明の行動監視システムは、前記中央処理装置は、所定の時間内に前記センサ信号を受信しない場合に異常と判定することを特徴とする。
本発明の行動監視システムは、前記通報装置が前記判定信号を受信すると、該通報装置からケーブルまたは電波を介して該判定信号を受信して撮像を開始し、前記ネットワークを介して前記保護者端末及び/または該通報装置に映像を送信するネットワークカメラを有してもよい。
本発明の行動監視システムは、前記通報装置は、前記中央処理装置から受信した前記センサ信号及び/または前記判定信号を記憶するメモリを有してもよい。
本発明の行動監視システムは、前記メモリは、前記ネットワークカメラから受信した前記映像を記憶し得る。
本発明の行動監視システムは、前記メモリは、更に、前記行動監視センサの種類、該行動監視センサの監視対象、該行動監視センサの前記所定時間、前記CPUが内蔵するタイマが計時した該行動監視センサに関する最後の再スタートからの経過時間、該行動監視センサの信号の種類のいずれか1以上の情報を記憶し得る。
本発明の行動監視システムは、前記保護者端末は、前記ネットワークを介して前記通報装置に接続し、該通報装置が有する前記メモリに記憶された前記判定信号、前記センサ信号、前記映像から選択される1以上の情報を受信し得る。
本発明の行動監視システムは、前記保護者端末は、前記ネットワークを介して前記ネットワークカメラに接続し、該ネットワークカメラが撮像する映像を受信してもよい。
本発明の行動監視システムによれば、単なる火災の検知や、侵入などのセキュリテイのみならず、老人、要介護者や、動物の行動を監視し、その行動異常を遠隔から知ることができる。
本発明は、従来から存在するセンサシステムを拡張することにより、低コストで老人やペット等の行動の異常などの行動に関する情報を、所有者や、警備会社等に自動的に連絡することができる。従来のセンサシステムに、人や動物に対する既存の行動監視センサを組み込むことができるので、低コストで行動監視システムを構築することができる。
また、本発明の行動監視システムは、人や動物の食事やトイレ、あるいは動物の帰巣本能に着目して行動異常を感知する。そのため、所定の時間ごとに人や動物の行動の様子を、インターネットなどの既存のネットワークを介して、メールや音声などで知ることができる。あるいは、情報が欲しい時のみ携帯端末等から人や動物の行動の情報を受信することもできるので、常時監視する煩わしさがなく、好きなときに家人等の様子を知ることができ、安心を得ることができる。
本発明の行動監視システムは、人や動物などの行動を無人の状態で一定の時間毎に把握しようとするものであり、そこに住む老人や、要介護者、ペットなどが通常の行動からはずれた場合を感知し、所有者や、警備会社等の保護者端末へ自動的に異常を連絡しようとするものである。
以下、本発明のに係る行動監視システムについて、図を用いて説明する。図において、共通の要素には同一の符号を用いることとする。また、本明細書において「動物」と「ペット」は同義とし、「人」とは主として保護者の保護を必要とする老人や、要介護者、子供等を指すものとする。
図1に示す本発明の行動監視システム10aは、人または動物を感知する行動監視センサ12と、行動監視センサ12が送信するセンサ信号の受信が可能であり、行動監視センサ12からの上記センサ信号の送信の有無から人または動物が正常か異常かを判定して判定信号を送信する中央処理装置16と、中央処理装置16から判定信号を受信する通報装置14と、通報装置14とネットワーク150で結ばれた保護者端末130と、を含む。
本発明の行動監視システム10aは、通報装置14が上記判定信号を受信すると、通報装置14はネットワーク150を介して保護者端末130に当該判定信号を送信することを特徴とする。なお、本明細書において、「人または動物が正常か異常か」とは、人または動物の行動が、日常の習慣または習性から外れているかいないかを意味するものとする。
行動監視システム10aは、人または動物を感知するための行動監視センサ12以外に、従来のセンサシステムに用いられる煙センサ、温度センサ、ガスセンサ等、その他のセンサ120を含んでよい。すべてのセンサは同一の通報装置14に接続されてよいが、少なくとも行動監視センサ12が送信するセンサ信号は、中央処理装置16(以下、「CPU16」という。)にまず送信される。
人を監視する場合、行動監視センサ12を主としてダイニング、バスやトイレ等に設置すると効果的である。これらの場所は、人間の生活に欠かせない場所だからである。例えば、家庭に住む子供や老人、要介護者などが食事で用いるテーブルや椅子を監視するように赤外線センサや超音波センサを設置したり、あるいは上記テーブルや椅子に振動センサや圧力センサを設置して、人がその場に居るか否かを感知する。または、トイレのドアに加速度センサを設置してドアの開閉を感知したり、使用する給湯ポットの操作やトイレの洗浄水の流れを水圧センサなどで感知してもよい。
また、行動監視センサ12がペット(犬、猫、鳥など)を監視する場合は、動物の帰巣本能を利用して、行動監視センサ12を動物の餌場や水場、排泄場に設置するのが効果的である。例えば、餌場などに戻ってきた時に、給餌皿や給水皿に設置した振動センサや圧力センサなどにより食事等の有無を感知したり、餌場に赤外線センサや超音波センサなどを設置して直接動物を感知してもよい。あるいは、ペット用トイレ利用時の検出を行なってもよい。ペット用トイレに振動センサなどの公知のセンサを設置して、トイレ使用の有無を確認することができる。
行動監視センサ12が人または動物を感知すると、センサ信号は、上記のようにCPU16に送信される。その他のセンサ120については、その送信するセンサ信号の流れは上述の通りであるので、以下省略する。
CPU16は、行動監視センサ12が送信するセンサ信号を受信可能であり、以下に実施例で説明するように、行動監視センサ12からの上記センサ信号の送信の有無により人または動物が「正常」か「異常」かを判定し、判定信号を通報装置14に送信する。CPU16は、判定信号とともにセンサ信号を通報装置14に送信してもよい。
通報装置14は、「異常」及び/または「正常」を表す判定信号をCPU16から受信すると、1または複数の所有者131や警備会社132などの保護者端末130に、ネットワーク150を介して上記判定信号を送信する。通報装置14はモデムなどの通信手段(図示せず)を有し、上記通信手段に判定信号等を送信することによりネットワーク150に接続される。
ネットワーク150は、電話回線、LAN、インターネットなどが用いられ、保護者端末130としては電話、携帯電話、パソコンなどが端末として用いられる。上記「異常」及び/または「正常」を表す判定信号は、ネットワーク150を介して音声またはメールにより保護者端末130に送信される。
以下に、行動監視センサ12からセンサ信号を受信したCPU16が、受信したセンサ信号が正常か異常かを判定する方法について、実施例を用いて説明する。なお、以下の説明において、CPUはタイマを内蔵しているものとする。
本実施例の行動監視システム10aは、行動監視センサ12が人または動物を感知するとCPU16にセンサ信号を送信し、CPU16がセンサ信号を受信するたびに「正常」と判定し、「正常」の判定信号を通報装置14が保護者端末130に送信する。
行動監視センサ12は、例えば赤外線センサや超音波センサであり、ダイニングまたはキッチンまたはリビング(居間)に設置される。行動監視センサ12は、習慣的に子供や老人などが食事を取る位置で人を感知できるように、天井や壁に設置される。
または、行動監視センサ12は、例えば加速度センサや光センサであり、トイレのドアに設置される。あるいは、行動監視センサ12は水圧センサや水深センサであり、タンクの底や内側面に設置される。
各センサは、それぞれの測定対象を検知すると、CPU16にセンサ信号を送信する。「正常」の判定信号を保護者端末130から受信した所有者131等は、保護者端末130で受信するメールあるいは音声などで監視する人の無事を断続的に知ることができる。
実施例2の行動監視システム10aは、CPU16が所定の時間内に上記センサ信号を受信しない場合、所定の時間経過直後に「異常」と判定し、「異常」の判定信号を通報装置14が保護者端末130に送信する。
実施例1と同様、ダイニングやリビングなどに設置された赤外線センサや超音波センサであってよく、監視する人がいつも食事を取る位置で人を感知できるように壁などに取り付けられる。あるいは食事をとるテーブルや椅子に振動センサや圧力センサを設置して、人がその場に居るか否かを感知する。本実施例の行動監視センサ12は、家人が習慣的に食事をとる時間帯、例えば午前6時〜午後9時の間のみ作動するように設定されてよい。
食事の間隔には個人差があるものの、個人の習慣に合せて上記所定の時間をT1を、例えば6〜8時間に定める。行動監視センサ12から最後に人を感知したセンサ信号を受信した後、CPU16は内蔵するタイマを再スタートする。センサ信号を連続して受信している間はタイマの再スタートは行なわない。
CPU16は、タイマの再スタートから所定の時間T1以内に次のセンサ信号を受信しない場合、「異常」が生じたと判定し、直ちに「異常」の判定信号を通報装置14を通して保護者端末130に送信する。「異常」の判定信号を保護者端末130で受信した所有者131等は、監視する人の異常を予見することができ、早めに対策を講ずることができる。
実施例3の行動監視システム10aは、所定の時間T2内に、トイレ周りに設置した行動監視センサ12からセンサ信号を受信しない場合に、CPU16が「異常」と判定する。
所定の時間をT2を、例えば3時間に定める。行動監視センサ12として、例えばトイレのドアの開閉を感知する超音波センサやドアに設置した振動センサを用いる。本実施例の行動監視センサ12は、家人が起床している時間帯、例えば午前6時〜午後11時の間のみ作動するように設定されてもよい。
CPU16は、上記実施例と同様に、タイマの再スタートから所定の時間T2以内に、ドアの開閉を知らせるセンサ信号を受信しない場合、「異常」が生じたと判定する。「異常」の判定信号は通報装置14からネットワーク150を介して保護者端末130に送信され、所有者131等は、監視する人の異常を予見することができる。
実施例4の行動監視システム10aは、行動監視センサ12がバスのドアの開閉を感知する。実施例3と同様に、行動監視センサ12は、バスのドアの開閉を感知する超音波センサやドアに設置した振動センサ、その他のセンサであってよい。本実施例の行動監視センサ12は、家人が習慣的にバスを使用する時間帯、例えば午後8時〜11時の間のみ作動するように設定されるのが好ましい。
所定の時間T3を例えば45分とし、タイマの再スタートから所定の時間T3以内に、ドアの開閉を知らせるセンサ信号を受信しない場合、CPU16は「異常」が生じたと判定する。「異常」の判定信号は保護者端末130に送信され、所有者131等は、監視する人が風呂場で発作を起こしたのではないかなどの予測をすることができる。
行動監視センサ12がペット(犬、猫、鳥など)を監視する場合は、動物の帰巣本能を利用して、行動監視センサ12を動物の餌場や水場に設置するのが効果的である。餌場などに戻ってきた時に、給餌皿や給水皿に設置した振動センサで飲食の有無を感知する。あるいは、皿に取り付けた圧力センサなどにより、餌や水の有無または量の増減を感知したり、餌場に赤外線センサや超音波センサなどを設置して直接動物を感知してもよい。
本実施例の行動監視センサ12は、ペットが日常的に餌を食べる時間帯、例えば午前5時〜午後7時の間のみ作動させてよい。所定の時間T4を例えば5時間とし、タイマの再スタートから所定の時間T4以内に、CPU16がセンサ信号を受信しない場合、CPU16は「異常」が生じたと判定する。「異常」の判定信号は、上記実施例と同様、保護者端末130に送信され、所有者131等は、ペットの異常を予測をすることができる。
行動監視センサ12が、猫などの所定のペット用トイレで用を足す動物を監視する場合は、行動監視センサ12を動物の排泄場に設置するのも効果的である。猫砂を入れたペット用トイレに振動センサなどの公知のセンサを設置して、トイレ使用の有無を確認することができる。
所定の時間T5を例えば8時間とし、タイマの再スタートから所定の時間T5以内に、CPU16がセンサ信号を受信しない場合、「異常」の判定信号を保護者端末130に送信する。これにより、所有者131等は、ペットの異常を予測をすることができる。
以上、行動監視システム10aの実施形態、実施例について説明したが、本発明の行動監視システムは、上記実施例等に限定されない。例えば以下に説明する実施例等も本願発明の範囲に含まれ得る。
図1において、CPU16は通報装置14の外部に設けられたが、CPU16は通報装置14内に設けられてもよい。図3に通報装置14の別の一例を示す。通報装置14は、入出力部20とCPU16とメモリ22を含み、入出力部20が行動監視センサ12から受信したセンサ信号は、CPU16に送信される。CPU16は受信したセンサ信号をメモリ22に送るとともに、このセンサ信号を基に上記実施例で説明した判定を行い、判定信号を入出力部20及びメモリ22に送信する。
メモリ22には、予め一または複数の所有者131や警備会社132などの保護者端末130が登録されており、例えば優先順に従って、上記入出力部20に判定信号を保護者端末130へと送信させる。また、メモリ22に送信された判定信号やセンサ信号は、送信された時刻とともに、所有者131などが確認等を行なうために記憶される。
また、「異常」及び/または「正常」を表す判定信号は、ネットワーク150を介して音声またはメールにより保護者端末130に送信されるが、上記音声またはメールの文言は、メモリ22に予め記憶されていたものが入出力部20により送信される。
また、上記のように、通報装置14をLAN回線、インターネット回線等のネットワーク回線150に接続する事も可能であるが、図2に示すように、行動監視システム10bは、さらにネットワークカメラ18をネットワーク回線150に接続し、所有者131が自由に屋内を監視することもできる。ネットワークカメラ18は、老人の寝室やバス内部、または監視対象が動物の場合は、犬小屋や鳥かごなど、人や動物が日常的に居やすい場所等を監視し得る場所に設置するのが望ましい。
あるいは、ネットワークカメラ18は、CPU16が異常の判定信号を通報装置14に送信後、通報装置14からケーブルまたは電波を介して当該判定信号を受信して、撮像を開始するようにしてもよい。ネットワークカメラ18は、ネットワーク150を介して保護者端末130に動画又は静止画を送信する。所有者131等は、通報装置14からの判定信号と併せてネットワークカメラ18から映像を受取ることができ、ペット等の状態をより詳しく確認することが可能となる。
更に、本発明の行動監視システムは、所有者131等が保護者端末130から通信装置14等にネットワーク150を介して接続し、メモリ22に記憶されたセンサ信号や判定信号を受信してもよい。
また、ネットワークカメラ18は、通報装置14から判定信号を受信した際に撮像した映像を、ケーブルまたは電波を介してメモリ22に記憶させてもよい。所有者131等は、保護者端末130から通信装置14等に接続した際、センサ信号や判定信号とともに上記映像を受信することができる。
あるいは、所有者131等は、通報装置14からセンサ信号や判定信号を受信した後に、ネットワークカメラ18に接続して直接映像を受信してもよい。尚、本明細書において、「映像」とは動画及び静止画を含むものとし、静止画は断続的な画像を含むものとする。
このように、本発明の本発明の行動監視システムは、情報が欲しい時のみ携帯端末等から人や動物の行動の情報を受信することもでき、煩わしさもなく、手軽に家人等の様子を知ることができ、安心を得ることができる。
行動監視センサ12は、同一の建物内に複数個設置することもできる。同一の監視対象、即ち同一の人または動物に複数の行動監視センサ12を設置する場合、そのうち1つでも「正常」の判定情報があれば、CPU16は保護者端末130に「正常」の判定情報を送るようにしてもよい。あるいは複数の「正常」の判定情報があった場合にのみ、CPU16は保護者端末130に「正常」の判定情報を送るようにしてもよい。
逆に、同一の監視対象に対して1つでも「異常」の判定情報があれば、CPU16は保護者端末130に「異常」の判定情報を送るようにしてもよいし、「異常」の判定情報があっても「正常」の判定情報があれば、「異常」の判定情報を送らないようにしてもよい。
さらに、行動監視センサ12が複数個設置されている場合、本実施例のようにしてもよい。例えば図4のようにn個の行動監視センサ12がある場合、予めk(整数:k=1、2、・・、j、k、・・、n)番目の行動監視センサ12の種類とそのセンサの監視対象、所定時間Tk、タイマの最後の再スタートからの経過時間τk、信号の種類などをメモリ22に記憶させておく。行動監視センサ12の種類とは圧力センサとか赤外線センサなど、センサの種類であり、センサの監視対象とは祖母、祖父などの人間や、犬、猫など動物の種を表し、又、所定時間Tkとはk番目の行動監視センサ12kの上記所定時間を表す。また、信号の種類とは、各行動監視センサ12kが通報装置14へ送信する信号の種類、例えば電波の周波数であり、各行動監視センサ12kごとに違う種類の周波数が割り当てられる。
CPU16が行動監視センサ12kから所定時間Tk内にセンサ信号を受信すると、CPU16は信号の種類よりメモリ22から発信元の行動監視センサ12kの情報を得る。CPU16が行動監視センサ12kから所定時間Tk内にセンサ信号を受信しなかった場合も同様に、CPU16はメモリ22から、所定時間Tk内にセンサ信号を送信しなかった行動監視センサ12kの情報を得る。
これらの場合、行動監視センサ12kと同一の監視対象を持つ他の行動監視センサ12jが存在しないかメモリ22を確認する。そのような同一の監視対象の行動監視センサ12jが存在する場合は、CPU16は、行動監視センサ12kの「正常」または「異常」の判定信号及びメモリ情報とともに、行動監視センサ12jの情報も保護者端末130に送信するようにする。
上記のように、同一の監視対象に対して複数の行動監視センサ12が監視を行なう場合には、CPU16は、ある行動監視センサ12の「正常」または「異常」の判定信号を送信するのに加えて、その他の行動監視センサ12の情報も保護者端末130に送信するようにする。このようにすれば、保護者端末130を保有する所有者131等は、複数の行動監視センサ12の情報を総合して、人や動物の安全を判断することができる。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様で実施できるものである。
例えば、本発明の行動監視システムは、所有者131が外出するときのみ行動監視センサ12を作動させるようにしてもよい。通報装置14を操作することにより、行動監視センサ12のみOFFとし、ガスセンサなどその他のセンサ120を作動させるようにすることもできる。あるいは、ある時間帯になると、行動監視センサ12を自動的に作動させるように通報装置14を設定してもよい。
また、本発明に用いられるセンサは特に限定されず、赤外線センサ、圧力センサ、水圧センサ、水深センサ、加速度センサ、超音波センサ、音センサや振動センサなど、人や動物の習慣・習性に着目して使用し得るすべてのセンサが本発明の行動監視センサに含まれ得る。
ネットワークカメラは直接ネットワークに接続される必要はなく、通報装置14を介してネットワークに接続されてもよい。また、ネットワークも電話回線、LAN、インターネットに限定されず、その他の通信手段を使用してもよい。
更に、人や動物の習性も上記実施例に限定されない。例えば、習慣的に特定の番組をテレビで見るとか、特定の時間帯に盆栽をいじるなど、監視したい人の習慣に合せて行動監視センサを設置することができる。あるいは、動物の場合、猫が特定の場所で爪を研ぐとか、犬が特定の時間になると吠えるとか、鶏や小鳥が朝鳴くなどの個の習性、あるいは種ごとの習性を利用して本発明の行動監視システムを構成することができる。
本発明に係る技術は、老人の介護や、ペットの行動の監視に広く利用することができる。
10a,10b:本発明に係る行動監視システム
12、12j、12k、12n:行動監視センサ
14:本発明の通報装置
16:中央処理装置(CPU)
18:ネットワークカメラ
20:入出力部
22:メモリ
120:その他のセンサ
121:煙センサ
122:侵入センサ
123:ガスセンサ
130:保護者端末
131:所有者
132:警備会社
133:官庁
140:従来の通報装置
150:ネットワーク
12、12j、12k、12n:行動監視センサ
14:本発明の通報装置
16:中央処理装置(CPU)
18:ネットワークカメラ
20:入出力部
22:メモリ
120:その他のセンサ
121:煙センサ
122:侵入センサ
123:ガスセンサ
130:保護者端末
131:所有者
132:警備会社
133:官庁
140:従来の通報装置
150:ネットワーク
Claims (12)
- 人または動物を感知する行動監視センサと、
前記行動監視センサが送信するセンサ信号の受信が可能であり、該行動監視センサからの該センサ信号の送信の有無から前記人または動物が正常か異常かを判定して判定信号を送信する中央処理装置と、
前記中央処理装置から判定信号を受信する通報装置と、
前記通報装置とネットワークで結ばれた保護者端末と、
を含み、
前記通報装置が前記判定信号を受信すると、該通報装置は前記ネットワークを介して前記保護者端末に該判定信号を送信する行動監視システム。 - 前記行動監視センサは赤外線センサ、圧力センサ、水圧センサ、水深センサ、加速度センサ、超音波センサ、音センサまたは振動センサから選択される、請求項1に記載の行動監視システム。
- 前記行動監視センサはダイニング、バス、トイレから選択される1以上の場所に設置される、請求項1または2に記載の行動監視システム。
- 前記行動監視センサは動物の餌場、水場、排泄場から選択される1以上の場所に設置される、請求項1または2に記載の行動監視システム。
- 前記ネットワークは、電話回線、ロ−カルエリアネットワーク、インターネットから選択される請求項1乃至4に記載の行動監視システム。
- 前記中央処理装置は、所定の時間内に前記センサ信号を受信しない場合に異常と判定することを特徴とする請求項1乃至5に記載の行動監視システム。
- 前記通報装置が前記判定信号を受信すると、該通報装置からケーブルまたは電波を介して該判定信号を受信して撮像を開始し、前記ネットワークを介して前記保護者端末及び/または該通報装置に映像を送信するネットワークカメラを有する請求項1乃至6に記載の行動監視システム。
- 前記通報装置は、前記中央処理装置から受信した前記センサ信号及び/または前記判定信号を記憶するメモリを有する請求項1乃至7に記載の行動監視システム。
- 前記メモリは、前記ネットワークカメラから受信した前記映像を記憶する請求項8に記載の行動監視システム。
- 前記メモリは、更に、前記行動監視センサの種類、該行動監視センサの監視対象、該行動監視センサの前記所定時間、前記CPUが内蔵するタイマが計時した該行動監視センサに関する最後の再スタートからの経過時間、該行動監視センサの信号の種類のいずれか1以上の情報を記憶する請求項8または9に記載の行動監視システム。
- 前記保護者端末は、前記ネットワークを介して前記通報装置に接続し、該通報装置が有する前記メモリに記憶された前記判定信号、前記センサ信号、前記映像から選択される1以上の情報を受信する請求項8乃至10に記載の行動監視システム。
- 前記保護者端末は、前記ネットワークを介して前記ネットワークカメラに接続し、該ネットワークカメラが撮像する映像を受信する請求項7乃至11に記載の行動監視システム。
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