JP2007295323A - 補聴器調整装置 - Google Patents

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成清 藤井
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Abstract

【課題】補聴器の音響パラメータを調整する補聴器調整装置に関するものであり、調整時間の短縮、調整者の負担軽減、調整精度の向上を図るものである。
【解決手段】補聴器1の音響特性を決定する音響パラメータ7は、補聴器1の集積回路3に内蔵された不揮発性メモリに記憶されており、それら複数の音響パラメータ7は補聴器調整装置5によって調整される。入力手段6を用いて音響パラメータ7を調整した場合に、初期値パラメータ8から値が変更されたことが比較器9にて検出され、また、その音響パラメータ7の種類が差分検出器にて特定される。その結果、値が変化した音響パラメータ7に対応する入力手段6の表示色、形状、及びサイズの少なくともいずれか1つが画面表示手段11によって変更され、値が変化した音響パラメータの種類を視覚的に容易に識別することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、補聴器調整装置に関し、詳しくは音響パラメータを調整する入力手段が視覚的に容易に識別できる機能を備えた補聴器調整装置に関するものである。
補聴器では、外部から入力される音を電気信号に変換するマイクロフォンと、マイクロフォンからの電気信号に信号処理を施す集積回路と、補聴器先端部に備え付けられ、かつ出力集積回路で処理された電気信号を音響信号に変換して音として外部に出力するレシーバとが内蔵されている。近年、デジタル技術や信号処理技術の進歩により、利得や圧縮比などの音響特性を決定する複数の音響パラメータに基づいて集積回路でデジタル信号処理を行うデジタル補聴器が主流となっている。その際、ユーザによって音響パラメータの最適値は異なるため、補聴器調整装置を用いて複数の音響パラメータの調整が行われる。
ここで、聴覚障害の補償に関して述べる。聴覚障害者は、各周波数帯域や各入力音圧レベルに対して一律に聴力が変化しているのではなく、周波数や入力音圧レベルに応じて聞こえのレベルは異なる。周波数を例にすると、1.6kHz付近の音は聞こえにくいため利得は50dB必要であるが、4kHz付近の音は利得を50dBにすると耳に響いて不快に感じるため利得は30dBで十分な場合がある。また、入力音圧レベルを例にすると、会話音(60dBSPL相当)は聞こえにくいため利得は40dB必要であるが、大きい音(90dBSPL相当)は利得を40dBにすると耳に響いて不快に感じるため利得は20dBで十分な場合がある。このように、聴力正常者と比較すると、聴覚障害者は聞こえのダイナミックレンジが狭くなっている傾向にある。
そのようなユーザの聞こえを補償する場合、周波数に関しては各周波数帯域に対して一律に増幅するのではなく、入力周波数の帯域ごとに利得などの音響パラメータを最適値に調整することが補償効果を高める。また、入力音圧レベルに関しても、各入力音圧レベルに対して一律に増幅するのではなく、各入力音圧レベルにおいて最適な利得に調整する、すなわち、入力音の変化量と出力音の変化量の比である圧縮比や圧縮処理が動作する入力音圧レベルであるTK(Threshold Knee Point)レベルを最適値に調整する必要がある。
ここで、補聴器の調整における課題を説明する。入力周波数の帯域ごとに音響パラメータを調整する場合、調整可能な周波数帯域数はチャンネル数と呼ばれ、チャンネル数が多いほどより細かな調整ができるため、16チャンネルや32チャンネルなど多チャンネル化の傾向にある。また、前述のように、各チャンネルにおいて調整可能な音響パラメータは利得、圧縮比、TKレベルなどがあり、多機能化の傾向にある。したがって、調整可能な音響パラメータ数が増大し、その組み合わせ候補数は何万通りというような膨大な量となるため、調整において音響パラメータのすべての組み合わせをユーザが確認して最適化することは現実的ではない。
そこで、従来の補聴器調整時の課題を解決するために、ユーザの聴力レベルに応じて推奨の音響パラメータを算出する手法や最適化手法の1つである対話型の遺伝的アルゴリズム(例えば、特許文献1参照)を補聴器調整装置に応用して実環境音にて調整を行う手法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
上記のような手法で初期値パラメータの算出や大局的な最適化は効率良く行うことができるが、たとえ同じ聴力であってもユーザによる好みなどの影響もあり、最終的に最適なパラメータ値は異なるため、音響パラメータごとの微調整が必要である。基本的には、微調整を行う場合、ユーザの聞こえに対する意見や要望を基にして、調整者が最適な音響パラメータの種類を選択し、適切な変更を行う。しかしながら、多チャンネル化などにより、適切な音響パラメータを特定することが困難となっている。そこで、個別的に音響パラメータを修正する代替手法としてかつ音響パラメータを再決定する代替手法として、複数の音響パラメータに対して相対変化を選択的に指定するようにベクトルが選択される手法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
図7は従来の補聴器調整装置の構成図である。
図7において、補聴器20は、マイクロフォン24、信号処理装置30、レシーバ36で構成され、適合化装置22はベクトル選択機構44、ベクトル適用機構46、ベクトル記憶機構48で構成される。補聴器20ではマイクロフォン24によって音響信号26を受信し,マイクロフォン24は電気入力信号28を信号処理装置30に送信する。信号処理装置30は音響パラメータの組32に関連して電気入力信号28を処理し、かつ処理された電気信号34を生成しこれをレシーバ46に送信する。音響パラメータの組32は、複数の記憶装置40に記憶され、これらの各記憶装置が聴覚特性を指定する音響パラメータの組を含み、補聴器20はこの聴覚特性に関して動作するように設計される。選択装置42は,記憶装置40から音響パラメータの複数組の1つを選択するように動作し、かつその選択された組を信号処理装置30に供給する。適合化装置22は、通信リンク38によって記憶装置40に接続されている。適合化装置22では、ベクトル記憶機構48はベクトル適用機構46の出力を受け取り、その結果、音響パラメータの組32の新しい値を、通信リンク38を経由して補聴器20内の記憶装置40に供給する。
以上のような構成により、個別的に音響パラメータを変更する代替手法として、音響パラメータの組32に対して相対変化を選択的に指定するようにベクトルが選択される。相対変化は音響パラメータの設定または値を与えるので、補聴器20の聴覚特性内の相対変化が得られる。
特開平9−54765号公報 特開2001−128295号公報 特開平2−20200号公報
以上の従来例により、補聴器の多機能化や多チャンネル化に伴う補聴器調整の複雑化は軽減され、ユーザや調整者の負担は減っているが、音響パラメータの微調整においては、初期値パラメータから変更を行ったパラメータの種類及び変更前後の変化量がわかりにくく視覚的に識別することが困難である。すなわち、調整者にとっては、どの音響パラメータをどのくらい変化させたのかを容易に判断できないため、同じ調整の繰り返しなどが発生して非効率な調整となり、調整時間も増加する。
本発明は、上記のような従来の課題を解決し、値が変更された音響パラメータに対応する入力手段と変化量を視覚的に容易に識別でき、調整項目の増加に伴う調整時間の増大を軽減することができる補聴器調整装置を提供することを目的とする。
本発明の補聴器調整装置は、外部から入力される音を電気信号に変換するマイクロフォンと、前記マイクロフォンからの電気信号に信号処理を施す集積回路と、前記集積回路で処理された電気信号を音響信号に変換して音として外部に出力するレシーバとが内蔵された補聴器の音響特性を決定する複数の音響パラメータを調整するための補聴器調整装置であって、前記複数の音響パラメータの個々の値を変更するための少なくとも2つ以上の入力手段と、前記複数の音響パラメータの初期集合である初期値パラメータと、前記複数の音響パラメータの個々の値と前記初期値パラメータの個々の値とを比較するための比較器と、前記比較器にて値が異なる音響パラメータの種類を特定するための差分検出器と、前記入力手段の表示色、形状、およびサイズの少なくともいずれか1つの状態を決定するための画面表示手段とを備え、前記音響パラメータの値が前記初期パラメータと異なる場合に前記差分検出器で特定された前記音響パラメータに対応する前記入力手段の表示色、形状、およびサイズの少なくともいずれか1つを前記画面表示手段が変更する。
この構成により、前記初期値パラメータから値が変更された音響パラメータに対応する前記入力手段の種類を視覚的に容易に識別することができる。
また、前記入力手段は、前記音響パラメータの値が前記初期パラメータと異なる場合に、前記差分検出器で特定された前記音響パラメータに対応する前記入力手段の表示色が異なる色に点滅する構成を有している。
この構成により、前記初期値パラメータから値が変更された音響パラメータに対応する入力手段の種類を視覚的に容易に識別することができる。
また、前記入力手段は、前記音響パラメータの値が前記初期パラメータと異なる場合に、前記初期値パラメータからの値の変化量に対応して、前記差分検出器で特定された前記音響パラメータに対応する前記入力手段の表示色の濃度が変化する構成を有している。
この構成により、前記初期値パラメータから値が変更された音響パラメータに対応する入力手段及び変化量を視覚的に容易に識別することができる。
また、前記入力手段は、前記音響パラメータの値が前記初期パラメータと異なる場合に、前記初期値パラメータからの値の変化量に対応して、前記差分検出器で特定された前記音響パラメータに対応する前記入力手段の形状が変化する構成を有している。
この構成により、前記初期値パラメータから値が変更された音響パラメータに対応する入力手段及び変化量を視覚的に容易に識別することができる。
また、前記入力手段は、前記音響パラメータの値が前記初期パラメータと異なる場合に、前記差分検出器で特定された前記音響パラメータに対応する前記入力手段は、変更された値の変化量を数値で表示する変化量表示部を備えた構成を有している。
この構成により、前記初期値パラメータから値が変更された音響パラメータに対応する入力手段及び変化量を視覚的に容易に識別することができる。
本発明の補聴器調整装置によれば、補聴器の音響パラメータの調整時に、初期値パラメータから値が変更された音響パラメータに対応する入力手段を視覚的に容易に識別することができ、調整時間の短縮、調整者の負担軽減、調整精度の向上を図ることができる。
本発明による補聴器調整装置の好ましい実施形態において、複数の音響パラメータの個々の値を変更するための少なくとも2つ以上の入力手段と、前記複数の音響パラメータの初期集合である初期値パラメータと、前記複数の音響パラメータの個々の値と前記初期値パラメータの個々の値とを比較するための比較器と、前記比較器にて値が異なる音響パラメータの種類を特定するための差分検出器と、前記入力手段の表示色、形状、およびサイズの少なくともいずれか1つの状態を決定するための画面表示手段とを備える。
更に好ましい実施形態において、音響パラメータの値が初期パラメータと異なる場合に差分検出器で特定された音響パラメータに対応する入力手段の表示色や形状の少なくともいずれか1つを画面表示手段が変更する。この構成によれば、複数の入力手段の中から、値が変化された入力手段の種類を視覚的に容易に識別することができ、耳調整時間の短縮や調整者の負担軽減に貢献することができる。
本発明による補聴器の更に別の好ましい実施形態では、音響パラメータの値が初期パラメータと異なる場合に、差分検出器で特定された音響パラメータに対応する入力手段の表示色が異なる色に点滅する。この構成によれば、複数の入力手段の中から、値が変化された入力手段の種類を視覚的に容易に識別することができる。
本発明による補聴器調整装置の更に別の好ましい実施形態では、音響パラメータの値が初期パラメータと異なる場合に、初期値パラメータからの値の変化量に対応して、差分検出器で特定された音響パラメータに対応する入力手段の表示色の濃度が変化する。この構成によれば、複数の入力手段の中から、値が変化された入力手段の種類及び変化量を視覚的に容易に識別することができる。
本発明による補聴器調整装置の更に別の好ましい実施形態では、音響パラメータの値が初期パラメータと異なる場合に、初期値パラメータからの値の変化量に対応して、差分検出器で特定された音響パラメータに対応する入力手段の形状が変化する。この構成によれば、複数の入力手段の中から、値が変化された入力手段の種類及び変化量を視覚的に容易に識別することができる。
本発明による補聴器調整装置の別の好ましい実施形態において、音響パラメータの値が初期パラメータと異なる場合に、差分検出器で特定された音響パラメータに対応する入力手段は変更された値の変化量を数値で表示する変化量表示部を備える。この構成によれば、複数の入力手段の中から、値が変化された入力手段の種類及び変化量を視覚的に容易に識別することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る補聴器調整装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る補聴器調整装置の構成図である。図2は本発明の第1の実施の形態に係る補聴器調整装置の動作図である。
図1に示すように、本実施形態の補聴器調整装置5は、例えばパーソナルコンピュータに専用の補聴器調整プログラムをインストールし、補聴器本体1との接続用の通信ケーブル12を接続して構成される。
補聴器1は、外部の音を電気信号に変換するマイクロフォン2、マイクロフォン2からの電気信号に増幅処理や音質調整などを行うための信号処理を施す集積回路3、集積回路3で処理された電気信号を音響信号に変換して音として外部に出力するレシーバ4を備えている。また、集積回路3には不揮発性メモリ(例えばEEPROM)が内蔵され、上記の信号処理のための各種音響パラメータが記憶されている。
補聴器調整装置5は、補聴器1の集積回路3に内蔵された不揮発性メモリに記憶される音響パラメータ保持部7の各パラメータ値7a〜7nを設定するために使用される。一般に、補聴器は全ユーザに共通した1つの最適な特性を有するわけではなく、各ユーザの聴力や聞こえ方の好みに応じて補聴器調整者が最適な補償特性を調整する。このような調整では、補聴器1の集積回路3に内蔵された不揮発性メモリの記憶するパラメータを書き換えることによって補聴器の周波数特性を変化させる。この調整のために補聴器調整装置5が必要となる。
補聴器の調整では、ユーザの聞こえに応じて音響パラメータ保持部7の各パラメータ値の最適化を行うことが重要である。以降、特に区別が不必要な場合は「パラメータ値」を「音響パラメータ」7と呼ぶこともある。一般的に聴覚障害者では、全周波数帯域に関して一律に聴力が変化しているのではなく、周波数ごとに聴力の変化量は異なる。そのため、利得などの音響パラメータ7は各周波数において最適な値に設定することが重要となる。調整可能な周波数帯域数は、一般的にチャンネル数と呼ばれ、チャンネル数が多いほど、より細かな調整ができるため、16チャンネルや32チャンネルなど多チャンネル化の傾向にある。また、各チャンネルにおいて設定できる音響パラメータ7は、入力音の増幅量である利得だけでなく、入力音の変化量と出力音の変化量の比である圧縮比や圧縮処理が動作する入力音圧レベルであるTK(Threshold Knee Point)レベルなど多機能化している。
このような音響パラメータ7は通常、事前に測定したユーザの聴力データから推奨の値が初期値パラメータ8として算出される。また、再調整の場合には、補聴器から読み込んだ音響パラメータ7が初期値パラメータ8として設定される。その後、ユーザの意見を基にして調整者が入力手段6を操作して音響パラメータ7の微調整を行う。
本実施形態の補聴器調整装置では、音響パラメータ7を変化させるための入力手段6に関して、初期値パラメータ8から音響パラメータ7が変更されると比較器9で検出されて差分検出器10にてその音響パラメータの種類が特定され、入力手段6の表示色を画面表示手段11が変更することにより、音響パラメータ7が変更された入力手段6の種類を視覚的に容易に識別することができる。
図2の動作図は、入力手段6の一例として調整スライダ13を用い、また、初期値パラメータ8の一例として聴力データを基にした推奨パラメータを用い、上側に初期値パラメータにおける調整スライダ13と音響パラメータ値14を示し、下側に音響パラメータ変更後の入力手段及び値を示している。事前に測定したユーザの聴力データを入力すると(S101)、聴力データを基に推奨パラメータが算出され(S102)初期値パラメータ8が表示される(S103)。ここでユーザの意見を基に、調整者が音響パラメータ7の微調整を行うため、調整スライダ13を用いて音響パラメータ7を変更する。ここでは例として2種類の音響パラメータを変更する(S104)。そこで、初期値パラメータ8と最新の音響パラメータ7に関して比較器9にて値の比較が行われる。比較器9において値が異なっている結果が出た場合、差分検出器10では音響パラメータ7に変更が生じたと判定され、変更が生じた音響パラメータ7の種類を特定する。画面表示手段11では、差分検出器10にて特定された音響パラメータ7に相当する入力手段6の表示色を変更する。その結果、変更された音響パラメータに該当する調整スライダ13の表示色が変化する(S105)。
このように、本実施形態の補聴器調整装置によれば、複数種類の音響パラメータの中で1つ以上が入力手段で変更された場合に、変更された入力手段のみ表示色が変化し、変更部分を視覚的に容易に識別することができる。その結果、音響パラメータの微調整を効率良く行うことができ、調整時間の短縮や調整精度の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、入力手段の変化要素として表示色を用いたが、変形例として、形状やサイズが変化するように構成してもよい。また、本実施形態では、初期値パラメータとして、聴力データを基に算出した推奨パラメータを用いたが、再調整の場合の例として、補聴器がすでに記憶しているデータを読み込んで、それを初期値パラメータとして構成してもよい。また、本実施形態では、音響パラメータを変更する手段として入力手段を用いたが、変形例として、調整ボタンや値表示部の書換えを用いて音響パラメータの変更を行うように構成してもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る補聴器調整装置について、図面を参照しながら説明する。図3は本発明の第2の実施の形態に係る補聴器調整装置の動作図である。
補聴器調整装置のハードウェア構成は図1に示した実施形態1の構成と同じである。図3の動作図は、入力手段6の一例として調整スライダ13を用い、また、初期値パラメータ8の一例として聴力データを基にした推奨パラメータを用い、上側に初期値パラメータにおける入力手段13と音響パラメータ値14を示し、下側に音響パラメータ変更後の入力手段及び値を示している。事前に測定したユーザの聴力データを入力すると(S101)、聴力データを基に推奨パラメータが算出され(S102)初期値パラメータが表示される(S103)。ここでユーザの意見を基に、調整者が音響パラメータの微調整を行うため、入力手段6を用いて音響パラメータ変更する。ここでは例として2種類の音響パラメータを変更する(S104)。そこで、初期値パラメータ8と最新の音響パラメータ7に関して比較器9にて値の比較が行われる。比較器9において値が異なっている結果が出た場合、差分検出器10では音響パラメータ7に変更が生じたと判定され、変更が生じた音響パラメータ7の種類を特定する。画面表示手段11では、差分検出器10にて特定された音響パラメータ7に相当する入力手段6の表示色を変更する。その結果、変更された音響パラメータに該当する入力手段6の表示色が変化し、一定時間間隔で点滅する(S105)。
このように、本実施形態の補聴器調整装置によれば、複数種類の音響パラメータの中で1つ以上が入力手段で変更された場合に、変更された入力手段のみ表示色が変化し、変更部分を視覚的に容易に識別することができる。その結果、音響パラメータの微調整を効率良く行うことができ、調整時間の短縮や調整精度の向上を図ることができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る補聴器調整装置について、図面を参照しながら説明する。図4は本発明の第3の実施の形態に係る補聴器調整装置の動作図である。
補聴器調整装置のハードウェア構成は図1に示した第2の実施の形態の構成と同じである。図4の動作図は、入力手段6の一例として調整スライダ13を用い、また、初期値パラメータ8の一例として聴力データを基にした推奨パラメータを用い、上側に初期値パラメータにおける入力手段13と音響パラメータ値14を示し、下側に音響パラメータ変更後の入力手段及び値を示している。事前に測定したユーザの聴力データを入力すると(S101)、聴力データを基に推奨パラメータが算出され(S102)初期値パラメータが表示される(S103)。ここでユーザの意見を基に、調整者が音響パラメータの微調整を行うため、入力手段6を用いて音響パラメータ変更する。ここでは例として2種類の音響パラメータを変更する(S104)。そこで、初期値パラメータ8と最新の音響パラメータ7に関して比較器9にて値の比較が行われる。比較器9において値が異なっている結果が出た場合、差分検出器10では音響パラメータ7に変更が生じたと判定され、変更が生じた音響パラメータ7の種類を特定する。画面表示手段11では、差分検出器10にて特定された音響パラメータ7に相当する入力手段6の表示色を変更する。その結果、変更された音響パラメータに該当する入力手段6の表示色が変化し、その表示色の濃度は、音響パラメータの変化量に対応する(S105)。ここでは、初期値パラメータからプラス側に変更された場合は、調整スライドの濃度を上げ、初期値パラメータからマイナス側に変更された場合は、調整スライドの濃度を下げるように構成している。
このように、本実施形態の補聴器調整装置によれば、複数種類の音響パラメータの中で1つ以上が入力手段で変更された場合に、変更された入力手段のみ表示色が変化し、また、表示色の濃度が音響パラメータの変化量に対応しているため、変更部分および変更量を視覚的に容易に識別することができる。その結果、音響パラメータの微調整を効率良く行うことができ、調整時間の短縮や調整精度の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、初期値パラメータからプラス側に変更された場合は、調整スライドの濃度を上げ、初期値パラメータからマイナス側に変更された場合は、調整スライドの濃度を下げるように構成したが、変形例として、初期値パラメータからプラス側に変更された場合は、調整スライドの濃度を下げ、初期値パラメータからマイナス側に変更された場合は、調整スライドの濃度を上げるように構成してもよい。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係る補聴器調整装置について、図面を参照しながら説明する。図5は本発明の第4の実施の形態に係る補聴器調整装置の動作図である。
補聴器調整装置のハードウェア構成は図1に示した実施形態1の構成と同じである。図5の動作図は、入力手段6の一例として調整スライダ13を用い、また、初期値パラメータ8の一例として聴力データを基にした推奨パラメータを用い、上側に初期値パラメータにおける入力手段13と音響パラメータ値14を示し、下側に音響パラメータ変更後の入力手段及び値を示している。事前に測定したユーザの聴力データを入力すると(S101)、聴力データを基に推奨パラメータが算出され(S102)初期値パラメータが表示される(S103)。ここでユーザの意見を基に、調整者が音響パラメータの微調整を行うため、入力手段6を用いて音響パラメータ変更する。ここでは例として2種類の音響パラメータを変更する(S104)。そこで、初期値パラメータ8と最新の音響パラメータ7に関して比較器9にて値の比較が行われる。比較器9において値が異なっている結果が出た場合、差分検出器10では音響パラメータ7に変更が生じたと判定され、変更が生じた音響パラメータ7の種類を特定する。画面表示手段11では、差分検出器10にて特定された音響パラメータ7に相当する入力手段6の形状を変更する。その結果、変更された音響パラメータに該当する入力手段6の形状が拡大され、その拡大率は音響パラメータの変化量に対応する(S105)。
このように、本実施形態の補聴器調整装置によれば、複数種類の音響パラメータの中で1つ以上が入力手段で変更された場合に、変更された入力手段のみ形状が拡大され、また、その拡大率は音響パラメータの変化量に対応するため、変更部分および変更量を視覚的に容易に識別することができる。その結果、音響パラメータの微調整を効率良く行うことができ、調整時間の短縮や調整精度の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、入力手段の拡大率は音響パラメータの変更量に対応するように構成したが、変形例として、入力手段の縮小率が音響パラメータの変更量に対応するように構成してもよい。
拡大・縮小は長方形の状態を保持して変形してもよよく、さらには、円形、三角形や五角形などの形状に変更されるように構成してもよい。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態に係る補聴器調整装置について、図面を参照しながら説明する。図6は本発明の第5の実施の形態に係る補聴器調整装置の動作図である。
補聴器調整装置のハードウェア構成は図1に示した実施形態1の構成と同じである。図6の動作図は、入力手段6の一例として調整スライダ13を用い、また、初期値パラメータ8の一例として聴力データを基にした推奨パラメータを用い、上側に初期値パラメータにおける入力手段13と音響パラメータ値14を示し、下側に音響パラメータ変更後の入力手段及び値を示している。事前に測定したユーザの聴力データを入力すると(S101)、聴力データを基に推奨パラメータが算出され(S102)初期値パラメータが表示される(S103)。ここでユーザの意見を基に、調整者が音響パラメータの微調整を行うため、入力手段6を用いて音響パラメータ変更する。ここでは例として2種類の音響パラメータを変更する(S104)。そこで、初期値パラメータ8と最新の音響パラメータ7に関して比較器9にて値の比較が行われる。比較器9において値が異なっている結果が出た場合、差分検出器10では音響パラメータ7に変更が生じたと判定され、変更が生じた音響パラメータ7の種類を特定する。画面表示手段11では、差分検出器10にて特定された音響パラメータ7に相当する入力手段6の表示色を変更する。その結果、変更された音響パラメータに該当する入力手段6に数値が表示され、その数値は音響パラメータの変更前後の変化量と対応している(S105)。
このように、本実施形態の補聴器調整装置によれば、複数種類の音響パラメータの中で1つ以上が入力手段で変更された場合に、変更された入力手段のみ数値表示部が表示され、その値は音響パラメータの変化量に対応するため、変更部分および変更量を視覚的に容易に識別することができる。その結果、音響パラメータの微調整を効率良く行うことができ、調整時間の短縮や調整精度の向上を図ることができる。
本発明は、補聴器に内蔵する集積回路に複数音響パラメータをプログラムするための補聴器調整装置に適用することができ、入力手段を用いて音響パラメータを初期値パラメータから変更した場合に変更された入力手段の表示形式を変化させることで変更部分および変更量を視覚的に容易に識別することができる。その結果、音響パラメータの微調整を効率良く行うことができ、調整時間の短縮や調整精度の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る補聴器調整装置の構成図 第1の実施の形態に係る補聴器調整装置の動作説明図 本発明の第2の実施の形態に係る補聴器調整装置の動作説明図 本発明の第3の実施の形態に係る補聴器調整装置の動作説明図 本発明の第4の実施の形態に係る補聴器調整装置の動作説明図 本発明の第5の実施の形態に係る補聴器調整装置の動作説明図 従来の補聴器調整装置の構成図
符号の説明
1 補聴器
2 マイクロフォン
3 集積回路
4 レシーバ
5 補聴器調整装置
6 入力手段
7 音響パラメータ(保持部)
8 初期値パラメータ
9 比較器
10 差分検出器
12 ケーブル
13 調整スライダ
14 音響パラメータ値
22 適合化装置

Claims (5)

  1. 補聴器の音響特性を決定する複数の音響パラメータを調整するための補聴器調整装置であって、
    前記複数の音響パラメータの個々の値を変更するための少なくとも2つ以上の入力手段と、前記複数の音響パラメータの初期集合である初期値パラメータと、前記複数の音響パラメータの個々の値と前記初期値パラメータの個々の値とを比較するための比較器と、前記比較器にて値が異なる音響パラメータの種類を特定するための差分検出器と、前記入力手段の表示色、形状、およびサイズの少なくともいずれか1つの状態を決定するための画面表示手段とを備え、前記音響パラメータの値が前記初期パラメータと異なる場合に前記差分検出器で特定された前記音響パラメータに対応する前記入力手段の表示色、形状、およびサイズの少なくともいずれか1つを前記画面表示手段が変更することを特徴とする補聴器調整装置。
  2. 前記入力手段は、前記音響パラメータの値が前記初期パラメータと異なる場合に、前記差分検出器で特定された前記音響パラメータに対応する前記入力手段の表示色が異なる色に点滅する
    請求項1記載の補聴器調整装置。
  3. 前記入力手段は、前記音響パラメータの値が前記初期パラメータと異なる場合に、前記初期値パラメータからの値の変化量に対応して、前記差分検出器で特定された前記音響パラメータに対応する前記入力手段の表示色の濃度が変化する
    請求項1記載の補聴器調整装置。
  4. 前記入力手段は、前記音響パラメータの値が前記初期パラメータと異なる場合に、前記初期値パラメータからの値の変化量に対応して、前記差分検出器で特定された前記音響パラメータに対応する前記入力手段の形状が変化する
    請求項1ないし3記載の補聴器調整装置。
  5. 外部から入力される音を電気信号に変換するマイクロフォンと、前記マイクロフォンからの電気信号に信号処理を施す集積回路と、前記集積回路で処理された電気信号を音響信号に変換して音として外部に出力するレシーバとが内蔵された補聴器の音響特性を決定する複数の音響パラメータを調整するための補聴器調整装置であって、前記複数の音響パラメータの個々の値を変更するための少なくとも2つ以上の入力手段と、前記複数の音響パラメータの初期集合である初期値パラメータと、前記複数の音響パラメータの個々の値と前記初期値パラメータの個々の値を比較するための比較器と、前記比較器にて値が異なる音響パラメータの種類を特定するための差分検出器と、前記入力手段の表示色や形状などの状態を決定するための画面表示手段とを備え、前記音響パラメータの値が前記初期パラメータと異なる場合に、前記差分検出器で特定された前記音響パラメータに対応する前記入力手段は、変更された値の変化量を数値で表示する変化量表示部を有することで、前記初期値パラメータから値が変更された前記入力手段の種類及び変化量を視覚的に容易に識別できることを特徴とする補聴器調整装置。
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