JP2007293119A - 現像装置 - Google Patents

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亮二 河野
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Abstract

【課題】トナーへのストレス低減,トナーの掻き取り機能の向上,外添剤の継続的供給のうち少なくとも1つを解決した現像装置を提供すること。
【解決手段】現像装置14は,1成分現像剤である非磁性のトナーを収容する現像容器1と,現像ローラ2と,トナー供給ローラ3とを備えている。また,現像ローラ2およびトナー供給ローラ3には,それぞれ電源が接続され,現像ローラ2とトナー供給ローラ3との間に,トナー供給ローラ3から現像ローラ2に向かってトナーが移動するバイアスが両ローラ間に印加される。さらに,トナー供給ローラ3の両端を支持した状態で,プッシュプルゲージの先端に直径が50mmの円盤を取り付けてローラの中央部を押し込んだときの,反発力(N)/圧縮距離(mm)の値,すなわち傾きは,0.699[N/mm]以下とする。
【選択図】図2

Description

本発明は,電子写真方式の画像形成装置に利用される現像装置に関する。さらに詳細には,トナー母体と,現像ローラの帯電特性と逆特性を示す外添剤とを混合した現像剤を利用し,トナー供給ローラと現像ローラとの間に,トナー供給ローラから現像ローラに向かってトナーが移動するバイアスを印加する現像方式の現像装置に関する。
従来から,非磁性の1成分現像方式の現像装置は,トナーを像担持体(例えば,感光体ドラム)に搬送する現像ローラと,現像ローラと当接して現像ローラ上へトナーを供給するとともに現像後に現像ローラ上に残留するトナー(以下,「転写残トナー」とする)の剥離を行うトナー供給ローラとを備えている。現像ローラは,その両端部に設けられたスペーサ部材に回転可能に支持されており,感光体ドラムに対して軸方向に対向配置されている。また,トナー供給ローラは,バネ等の付勢部材によって現像ローラに強く当接するように配置されている。
トナー供給ローラは,トナーの供給機能とトナーの剥離機能とを兼ねる。そのため,トナー供給ローラは,トナーの剥離性がよく,かつトナーの搬送性がよいことが望まれる。そこで,例えば特許文献1に示すように,トナー供給ローラの機械的な物性や電気的な物性を規定したものが知られている。
また,トナーには,トナーの流動特性や帯電特性を向上させることを目的とする外添剤が混合されている。この他,トナーには,感光体へ飛翔し,感光体の表層の研磨材として機能する外添剤も混合されている。
特開2004−1512520号公報
非磁性の一成分現像方式の現像装置では,主として次の3つの課題がある。すなわち,(1)トナーに対するストレスの低減,(2)トナーの掻き取り機能の向上,(3)外添剤の継続的供給,の3点である。
(1)トナーに対するストレスの低減
トナーは,トナー供給ローラから現像ローラに供給され,現像後に再びトナー供給ローラによって回収される。その過程で,トナーが機械的なストレスを受け,外添剤の埋没やトナー母体の割れ等の不具合が生じる。また,現像ローラ上のトナーは,荷電部,現像部,除電部を通過し,再びトナー供給・回収部に至る。すなわち,トナーは,機械的なストレスの他に電気的なストレスを受ける。
不具合が生じたトナー(劣化トナー)は,帯電特性や流動性が変化する。そして,この劣化トナーは,画像かぶりや画像濃度ムラ等の画像不良の原因となる。例えば文字部の後にハーフトーンの画像が印字されるような場合には,文字部に供給された新しいトナーと劣化トナーとの帯電特性の違いにより,ハーフトーン部に文字が浮かび上がる状態(いわゆる,メモリーが残る状態)になる。そのため,トナーに対する機械的なストレスおよび電気的なストレスを低減することが課題となる。
(2)トナーの掻き取り機能の向上
前述のように劣化トナーは画像不良の原因となるため,出来る限り現像ローラ上の転写残トナーを回収し,現像ローラ上のトナーを入れ替えなければならない。特に,白紙通紙のように,トナーの消費がない印字処理が連続した場合には,トナーの劣化が急速に進んでしまう。そのため,トナーの掻き取り機能を向上させることが課題となる。
(3)外添剤の継続的供給
外添剤の機能の1つは,感光体へ飛翔し,クリーニング装置のブレード部分に滞留することにより,感光体の表層を削る研磨材として機能することにある。そのため,外添剤が少なすぎると,感光体の表層が削られないため,感光体の光応答が悪くなり,画像不良が生じる。一方,外添剤が多すぎると,多量に滞留する外添剤の影響で,ブレード自体が欠損して拭き残しの原因となる。よって,一定量の外添剤の供給を継続的に行うことが課題となる。
本発明は,前記した従来の現像装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,トナーへのストレス低減,トナーの掻き取り機能の向上,外添剤の継続的供給のうち少なくとも1つを解決した現像装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた現像装置は,トナーを担持するとともにそのトナーを像担持体に向けて搬送する現像ローラと,現像ローラに当接し,現像ローラにトナーを供給するとともに現像後に現像ローラ上に残留するトナーを剥離するトナー供給ローラとを有し,トナー母体と,現像ローラの帯電特性と逆特性を示す外添剤とを混合した現像剤を利用し,現像ローラとトナー供給ローラとの間に,トナー供給ローラから現像ローラに向かってトナーが移動するバイアスを印加する現像方式の現像装置であって,トナー供給ローラは,芯金部と,その芯金部を覆う発泡弾性部とを有し,発泡弾性部は,ローラの両端を支持した状態で,発泡弾性部を直径50mmの円盤で押し込んだとき,次の式(A)を満たす弾性特性を有することを特徴としている。
0.699[N/mm]≧反発力[N]/加重距離[mm] (A)
本発明の現像装置は,式(A)を満たす弾性特性を有するトナー供給ローラを備える。トナー供給ローラが式(A)を満たすことにより,トナーへの機械的なストレスが低減され,劣化トナーの発生が抑制される。そのため,画像かぶりや画像濃度ムラ等の劣化トナーに起因する画像不良が抑制される。
なお,発泡弾性部の弾性特性は,発泡体の特性であり,具体的には圧縮距離[mm]と反発力[N]との関係が比例関係にある範囲内での特性になる。すなわち,発泡体である弾性層は,圧縮距離が大きくなると,発泡部分がなくなってしまう。そのため,発泡体の特性を示すことなく,基材の特性そのものを測定することになり,反発力は指数関数的に増加する。よって,式(A)は,圧縮距離[mm]と反発力[N]との関係が比例関係,つまり発泡体本来の弾性特性が得られる範囲内で適用する。
また,本発明の現像装置のトナー供給ローラは,発泡弾性部の表面のセル密度が40[個/25mm]から68[個/25mm]の範囲内であることとするとよりよい。セル密度を上記の範囲内とすることで,現像ローラ上のトナーを確実に掻き取ることができ,劣化トナーの蓄積が抑制される。そのため,画像不良がより抑制される。
また,本発明の現像装置のトナー供給ローラは,芯金の表面と発泡弾性部の表面との間の電気抵抗が1.0E+03[Ω]から1.0E+05[Ω]の範囲内であることとするとよりよい。発泡弾性部の電気抵抗を上記の範囲内とすることで,外添剤の供給を現像装置の耐久末期まで継続的に行うことができ,感光体と接するブレードの欠損が抑制される。そのため,画像不良がより抑制される。
本発明によれば,トナー供給ローラの発泡弾性部の,硬度,セル密度,電気抵抗の少なくとも1つを規定することで,トナーへのストレス低減,トナーの掻き取り機能の向上,外添剤の継続的供給のうち少なくとも1つを解決した現像装置が実現している。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお,本実施の形態は,非磁性の一成分トナーを収容・供給する現像装置を備えた電子写真方式のカラープリンタに本発明を適用したものである。
本形態の画像形成装置100は,図1に示すように,像担持体である感光体ドラム11を有し,その感光体ドラム11の周囲に,感光体ドラム11の表面を一様に帯電するための帯電装置12と,感光体ドラム11の表面に静電潜像を形成するための露光装置13と,感光体ドラム11上の静電潜像を可視像(トナー像)とするための現像装置14と,感光体ドラム11上のトナー像を用紙に転写するための転写装置15と,感光体ドラム11上の転写残トナーを取り除くためのクリーニングブレード16とを感光体ドラム11の回転方向に沿って備えている。さらに,用紙搬送路には,転写位置への用紙の搬送タイミングを調節するためのタイミングローラ17および転写されたトナー像を用紙に定着させるための定着装置18が設けられている。本形態では,帯電装置12,転写装置15,定着装置18はいずれもローラ形状のものを用いている。
続いて,画像形成装置100による画像形成の動作について簡単に説明する。画像形成装置100は,スタート信号や画像データ等を受信することにより動作を開始する。感光体ドラム11は,図1中の矢印方向に回転駆動される。そして,帯電装置12と対向する位置で,帯電ローラによって一様に帯電される。次に,露光装置13によって露光され,表面上に画像データに基づいた静電潜像が形成される。
次に,静電潜像が現像装置14の位置に達すると,現像ローラに印加された現像バイアス電圧と感光体ドラム11の静電潜像との間で形成される電界により帯電したトナーが移動し,静電潜像がトナーによって現像される。
一方,用紙搬送路を搬送されてきた用紙は,タイミングローラ17にて画像先端位置にタイミングを合わせられ,感光体ドラム11と転写装置15との間に搬送される。そして,転写装置15によって感光体ドラム11上のトナー像が用紙に転写される。さらに,転写されたトナー像を保持した用紙はさらに搬送され,定着装置18によって熱と圧力とが加えられることにより,トナー像が用紙に定着される。また,転写装置15によって用紙に転写されず,感光体ドラム11上に残った転写残トナーはクリーニングブレード16によって掻き取られる。これにより,1枚分の画像形成が終了する。
続いて,現像装置14について詳説する。現像装置14は,図2に示すように,1成分現像剤である非磁性のトナーを収容する現像容器1と,トナーを担持するとともにそのトナーを感光体ドラム11に向けて搬送する現像ローラ2と,現像ローラ2へのトナーの供給および現像ローラ2上のトナーの掻き取りを行うトナー供給ローラ3と,現像ローラ2上のトナーの厚みを規制するとともにトナーを荷電するトナー量規制部材4と,現像後の残留トナーを除電するトナー除電部材5とを備えている。
また,各部材にはそれぞれ電源が接続される。例えば,現像ローラ2とトナー供給ローラ3との間に,トナー供給ローラ3から現像ローラ2に向かってトナーが移動するバイアスが両ローラ間に印加される。また,現像ローラ2と規制ローラ4との間には,現像ローラ2上のトナーを荷電するバイアスが両ローラ間に印加される。
また,トナーには,現像ローラ2の帯電特性と逆特性を示す外添剤が混合される。外添剤は,トナー供給ローラ3に保持され,トナーの移動に連れて徐々に現像ローラ2側に送られる。
現像ローラ2は,現像容器1に収容されているとともに,その一部が現像容器1の開口部によって現像容器1から露出している。また,現像ローラ2は,感光体ドラム11に対し,両端部に設けられたコロによって対向配置されている。また,現像ローラ2は,トナー供給ローラ3が強く当接していることから,感光体ドラム11側に付勢されている。そのため,現像ローラ2は,感光体ドラム11の長手方向に沿って,僅かな隙間をもって対向するように配置されている。
トナー供給ローラ3は,現像容器1に収容されているとともに,現像ローラ2に強く当接している。また,トナー供給ローラ3は,現像ローラ2に対してカウンター方向に回転駆動される。また,トナー供給ローラ3は,図3に示すように,芯金31と,その芯金31の周囲に位置し,発泡部材からなる弾性層32とを有している。具体的に本形態では,芯金31にメッキを施したSUMを用いる。なお,芯金31としては,防錆処理を行った金属であれば適用可能である。また,弾性層32の材質としては,導電性を有するウレタンフォームを用いる。なお,弾性層32としては発泡部材であればよく,この他に例えばシリコンフォームが適用可能である。トナー供給ローラ3の詳細な内容については後述する。
現像装置14では,トナー供給ローラ3と現像ローラ2との電位差および表面が発泡体であるトナー供給ローラ3の機械的搬送力により,現像容器1内のトナーをトナー供給ローラ3から現像ローラ2に搬送する。現像ローラ2に供給されたトナーは,現像ローラ2の回転に伴ってトナー量規制部材4により摩擦帯電されつつ薄層化され,感光体ドラム11との対向部にて静電潜像を可視化する。また,現像後に現像ローラ2上に残留するトナーは,トナー除電部材5により除電され,トナー供給ローラ3により現像ローラ2から剥離される。
[実施の形態の評価]
続いて,実施の形態にかかるトナー供給ローラの評価結果について説明する。本評価では,第1評価および第2評価についてはコニカミノルタ社製の「magicolor 2400」を利用し,第3評価についてはコニカミノルタ社製の「magicolor 2300」を利用し,トナー供給ローラの特性を変えて評価を行った。評価機に使用される現像装置の要部構成は,前述の現像装置14と同様である。また,使用したトナーは,それぞれの評価機用のトナーを使用した。
具体的にトナーとしては,個数平均粒径が3μm〜9μm,平均円形度が0.955〜0.990,円形度の標準偏差が0.040以上であり,かつ圧縮強度が14〜20であり,その標準偏差が1未満であるトナーを使用した。また,現像ローラの帯電特性と逆特性を示し,感光体ドラムの研磨材として利用される外添剤としては,平均1次粒径が300nmのチタン酸ストロンチウムやステアリン酸亜鉛等を使用した。
[第1評価]
第1評価では,トナー供給ローラの弾性層の硬度を変化させてトナー劣化の有無を評価した。なお,トナー供給ローラの弾性層のセル密度は,48個/25mmとした。
本評価でいう「硬度」は,トナー供給ローラの両端を支持した状態で,プッシュプルゲージの先端に直径が50mmの円盤を取り付けてローラの中央部を押し込んだときの,圧縮距離と反発力との関係が弾性の関係(比例関係)にある範囲内での「傾き」とする。すなわち,発泡体である弾性層は,圧縮距離が大きくなると,発泡部分が押しつぶされてなくなってしまう。そのため,発泡体の形状による特性を示すことなく,基材の特性そのものを測定することになる。よって,圧縮距離が所定値を超えると,図4に示すようにその反発力は指数関数的に増加する。従って,本発明の硬度は,圧縮距離[mm]と反発力[N]との関係が弾性の関係(比例関係)にある範囲内での傾きとする。なお,トナー供給ローラの弾性層の硬度(傾き)は,トナー供給ローラの弾性層に含浸させる導電性塗料の塗布量によって調節した。
本評価では,現像装置内にトナーを50g入れ,10分間にわたってトナー供給ローラおよび現像ローラを回転させた後に,トナーの状態を電子顕微鏡により観察した。そして,外添剤の埋没や離脱,トナー自体の割れ等のトナー劣化が生じなかったものを(○)とし,トナー劣化が生じたものを(×)とした。測定結果を表1に示す。
Figure 2007293119
本評価の結果,構成A,B,C,D(傾きが0.699[N/mm]以下)では,トナー劣化が生じなかった。一方,構成E,F(傾きが0.882[N/mm]以上)では,トナー劣化が散見された。この結果から,傾きが0.699[N/mm]以下であればトナー劣化が抑制されることがわかった。なお,傾きが小さいほどトナーへのストレスは低減されるが,トナーの掻き取り性は悪化する。すなわち,トナーへのストレス低減とトナーの掻き取り性の向上とはトレードオフの関係にある。そのため,傾きの下限値は,トナーの掻き取り性能に依存する。
[第2評価]
第2評価では,トナー供給ローラの弾性層の発泡条件を変化させてトナーの掻き取り性を評価した。なお,トナー供給ローラとしては,第1評価のローラ種類‘B’(0.283[N/mm])に相当する硬度のものを使用した。
本評価でいうトナーの「掻き取り率」は,薄層のトナー層を形成した現像ローラと被検体であるトナー供給ローラとを当接させた状態で1回転させ,回転前後の現像ローラの重量変化を測定し,その割合を示したものとする。具体的には,次の式(1)により求めた値である。
掻き取り率[%]=1−(回転後の重量[g]/回転前の重量[g]) (1)
また,本評価でいう「セル密度」は,長さ25mmあたりのセル数とする。
本評価では,それぞれのトナー供給ローラにてテスト画像を印字し,目視によって画像評価を行った。画像メモリが生じなかったものを(○)とし,画像メモリが生じたものを(×)とした。測定結果を表2および図5に示す。
Figure 2007293119
本評価の結果,セル密度が40[個/25mm]から68[個/25mm]の範囲内では,掻き取り率が80%以上となり,画像メモリが生じなかった。一方,セル密度が29[個/25mm]以下では,画像メモリが散見された。すなわち,セル密度が小さくなると一つ一つのセルが大きくなり,トナーを掻き取るエッジが少なくなる。その結果,掻き取り性が悪くなる。また,セル密度が81[個/25mm]以上でも,画像メモリが散見された。すなわち,セル密度が大きくなると一つ一つのセルが小さくなり,トナーが掻き取り難くなる。その結果,掻き取り性が悪くなる。この結果から,セル密度が40[個/25mm]から68[個/25mm]の範囲内であれば画像メモリが抑制されることがわかった。
[第3評価]
第3評価では,トナー供給ローラの弾性層の電気抵抗を変化させて外添剤の供給機能を評価した。なお,トナー供給ローラとしては,第1評価のローラ種類‘B’(0.283[N/mm])に相当する硬度で,セル密度が85[個/25mm]のものを使用した。
本評価でいう「抵抗値」は,ローラの芯金表面とローラの発泡部表面との間の電気抵抗(Ω)とする。具体的にローラの抵抗値は,電極を兼ねた銅版上にローラを載せ,芯金の両端に500gずつの荷重をかけ,芯金と銅版との間に直流100Vを印加し,その際の電流値を計測し,その電流値を基に求めた値である。さらに本評価では,銅版との接触部を約90度ずつ4回にわたって回転させ,その都度抵抗を求め,それらの平均値を抵抗値とした。
本評価では,トナー供給ローラと現像ローラとの間に直流50Vを印加し,さらに感光体ドラムと現像ローラとの間に所定のバイアス(白紙通紙条件:Vpp=1600[V],duty=35[%],Vdc=−120[V])を印加して耐久試験を行った。そして,現像装置内に残留する外添剤の変化率を求めるとともに,目視によって画像評価を行った。画像欠損が生じなかったものを(○)とし,画像欠損が生じたものを(×)とした。測定結果を表3および図6に示す。
Figure 2007293119
本評価の結果,抵抗値が1.00E+03[Ω]から1.00E+05[Ω]の範囲内では,初期から耐久末期まで画像欠損なく良好な画像が得られた。一方,抵抗値が高すぎる場合(抵抗値が1.00E+07[Ω]以上)では,トナー供給ローラに外添剤が引き寄せられない。そのため,外添剤がトナー供給ローラ内に蓄積されることがなく,初期段階で著しく感光体側に飛翔してしまう。その結果,耐久末期で外添剤不足となり,画像欠損が生じる。また,抵抗値が低すぎる場合(抵抗値が1.00E+02[Ω]以下)では,外添剤がトナー供給ローラに強く引き寄せられるために感光体側に飛翔しなくなる。その結果,初期から外添剤不足となり,画像欠損が生じる。この結果から,抵抗値が1.00E+03[Ω]から1.00E+05[Ω]の範囲内であれば画像欠損が抑制されることがわかった。
以上詳細に説明したように本形態の画像形成装置の評価結果から,トナー供給ローラが次の3つ条件の少なくとも1つを満たすことで画像不良が抑制されることがわかった。
1つめは,トナー供給ローラの弾性層の硬度に関する条件(第1評価)である。すなわち,トナー供給ローラの両端を支持した状態で,プッシュプルゲージの先端に直径が50mmの円盤を取り付けてローラの中央部を押し込んだときの,反発力(N)/圧縮距離(mm)の値,すなわち傾きは,0.699[N/mm]以下とする。この条件を満たすことで,トナーへの機械的なストレスが低減され,トナー劣化が抑制される。
2つめは,トナー供給ローラの弾性層の発泡形態に関する条件(第2評価)である。すなわち,セル密度を40[個/25mm]から68[個/25mm]の範囲内とする。この条件を満たすことで,良好なトナーの掻き取り性が得られ,トナーへの電気的なストレスが低減され,画像不良が抑制される
3つめは,トナー供給ローラの弾性層の電気的特性に関する条件(第3評価)である。すなわち,ローラの芯金表面とローラの発泡部表面との間の電気抵抗を,1.00E+03[Ω]から1.00E+05[Ω]の範囲内とする。この条件を満たすことで,感光体ドラムに外添剤が継続的に供給され,画像不良が抑制される。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本発明は,カラープリンタ,モノクロプリンタ,コピー機,ファクシミリ等の各種の画像形成装置に適用可能である。
また,像担持体としてローラ形状の感光体ドラムを用いているが,ベルト状の感光体ベルトを使用してもよい。また,帯電装置は,ローラ帯電方式のほか,コロナ放電方式の帯電チャージャ,ブレード,ブラシ等を使用してもよい。また,露光装置は,レーザによるものでもLEDによるものでもよい。また,転写装置は,転写ローラのほか,転写チャージャを使用してもよい。あるいは,感光体から用紙へ直接トナー像を転写する方式のほか,中間転写体を備え,2段階以上の転写を行う方式であってもよい。また,定着装置は,定着ローラのほか,定着ベルトを用いてもよいし,非接触方式のものであってもよい。
実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成を示す図である。 実施の形態にかかる現像装置の概略構成を示す図である。 実施の形態にかかるトナー供給ローラの概略構成を示す透視断面図である。 圧縮距離と反発力との関係を示すグラフである。 セル密度と掻き取り率との関係を示すグラフである。 外添剤量の変化率と耐久枚数との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 現像容器
2 現像ローラ
3 トナー供給ローラ
31 芯金(芯金部)
32 弾性層(発泡弾性部)
11 感光体ドラム
14 現像装置
100 画像形成装置

Claims (4)

  1. トナーを担持するとともにそのトナーを像担持体に向けて搬送する現像ローラと,前記現像ローラに当接し,前記現像ローラにトナーを供給するとともに現像後に前記現像ローラ上に残留するトナーを剥離するトナー供給ローラとを有し,トナー母体と,現像ローラの帯電特性と逆特性を示す外添剤とを混合した現像剤を利用し,前記現像ローラと前記トナー供給ローラとの間に,前記トナー供給ローラから前記現像ローラに向かってトナーが移動するバイアスを印加する現像方式の現像装置において,
    前記トナー供給ローラは,
    芯金部と,前記芯金部を覆う発泡弾性部とを有し,
    前記発泡弾性部は,ローラの両端を支持した状態で,前記発泡弾性部を直径50mmの円盤で押し込んだとき,次の式(A)を満たす弾性特性を有することを特徴とする現像装置。
    0.699[N/mm]≧反発力[N]/加重距離[mm] (A)
  2. 請求項1に記載する現像装置において,
    前記トナー供給ローラは,
    前記発泡弾性部の表面のセル密度が40[個/25mm]から68[個/25mm]の範囲内であることを特徴とする現像装置。
  3. トナーを担持するとともにそのトナーを像担持体に向けて搬送する現像ローラと,前記現像ローラに当接し,前記現像ローラにトナーを供給するとともに現像後に前記現像ローラ上に残留するトナーを剥離するトナー供給ローラとを有し,トナー母体と,現像ローラの帯電特性と逆特性を示す外添剤とを混合した現像剤を利用し,前記現像ローラと前記トナー供給ローラとの間に,前記トナー供給ローラから前記現像ローラに向かってトナーが移動するバイアスを印加する現像方式の現像装置において,
    前記トナー供給ローラは,
    芯金部と,前記芯金部を覆う発泡弾性部とを有し,
    前記発泡弾性部の表面のセル密度が40[個/25mm]から68[個/25mm]の範囲内であることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する現像装置において,
    前記トナー供給ローラは,
    前記芯金の表面と前記発泡弾性部の表面との間の電気抵抗が1.0E+03[Ω]から1.0E+05[Ω]の範囲内であることを特徴とする現像装置。
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