JP2007291713A - まくら木、並びに、まくら木の製造方法 - Google Patents

まくら木、並びに、まくら木の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】分割した状態で搬送することができ、連結することにより形成することができ、さらに、接着剤が用いられて連結される場合にも、短時間で充分な強度とすることができるまくら木を提供する。
【解決手段】本発明のまくら木1は、複数の本体部材10と、本体部材10同士の間に配置されて本体部材10と接着される連結部材11とを有し、連結部材11によって本体部材10同士を連結して形成するものである。そして、連結部材11には通電が可能であって通電によって加熱させることができる加熱部12が配置されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、連結して形成することができるまくら木や、その製造方法に関するものである。
一般に用いられるまくら木は長尺方向の長さが軌間より長い長尺状であり、レール方向に対して長尺方向をほぼ垂直に配置し、各まくら木は2本のレールと締結されている。
そして、レール上を列車が通過する場合には、両側の車輪から受ける力をそれぞれのレールを介して同じまくら木が受けている。
レールの分岐部などでは、通常の部分と比較して、幅広い範囲で線路が設置されるので、長いまくら木が用いられる。
しかし、長いまくら木は、通常のまくら木に対して重くなり、また扱いにくいので、分割することができ、敷設するときには連結することができるまくら木が用いられている。また、通常の長さのまくら木でも、分割することができるものであれば、搬送や配置作業を行いやすいので、連結して形成できるまくら木が用いられることがある。
このような、まくら木は、特許文献1、2などに記載されている。
特開平7−259002号公報 特開平6−240601号公報
上記のまくら木を連結する場合、連結部分の強度を確保する必要がある。この方法として、接着剤を用いたり、連結される部分に連通する孔を形成し、この孔に埋め栓と呼ばれる棒状体や、ボルト状のものを挿通している。
接着剤を用いる場合、接着剤を塗布後、徐々に強度が大きくなるので、接着直後は高強度とすることが難しい。
まくら木の連結に使用される接着剤として、例えば、エポキシ系接着剤などが使用される。そして、接着剤が硬化して、強度が安定するまでの時間は、エポキシ系接着剤では数時間から一日位を要する。このような、接着剤の硬化は温度に影響されやすいが、このような連結は、線路が敷設されている野外で行われるので、気温が低い場合があり、かかる場合には十分な強度となるのに時間がかかる。そのため、まくら木を交換する場合などに、連結した状態で敷設が完了しても、長時間使用できないことになってしまう。
また、埋め栓やボルトなどによる補強は、最初から強度が高いが、孔開けなどの加工を必要とし、また、まくら木の材質に繊維補強された材料を用いた場合、連結部分の繊維を切断することになり、場合によっては強度を低下させるおそれがあり、必要最低限のものしか用いることができない。さらに、埋め栓やボルトなどを挿入できない部分にはこのような補強を行うことができない。
そして、接着剤をより早く硬化させることができれば、まくら木の連結部分を早く高強度とすることができるので、まくら木の連結部分を加熱することが考えられる。しかし、接着後に、外側からヒーターや温風などで加熱するのは、熱伝導の効率が悪く、連結部分の温度を上昇させにくいので時間短縮の効果が小さい。また、作業上、まくら木を分割した状態でレールの下に挿入した後に連結することになるので、レールやバラストなどが邪魔となって作業性が悪くなってしまう。さらに、外側から伝熱することになるので、内部についてはさらに温度を上昇させにくいものであった。
そこで、本発明は、分割した状態で搬送することができ、連結することにより形成することができ、接着剤が用いられて連結される場合にも、短時間で充分な強度とすることができるまくら木を提供することを課題とする。
そして、上記した目的を達成するための請求項1に記載の発明は、複数の本体部材と、本体部材同士の間に配置されて本体部材と接着される連結部材とを有し、連結部材によって複数の本体部材同士を連結して形成するものであり、連結部材には通電が可能であって通電によって加熱させることができる加熱部が設けられていることを特徴とするまくら木である。
請求項1に記載の発明によれば、複数の本体部材と、本体部材同士の間に配置される連結部材とを有して連結部材によって複数の本体部材同士を連結するものであり、連結部材の加熱部に通電させて加熱することができるので、連結部分で行われる接着に用いる接着剤の硬化を促進させることが可能となり、短時間で高強度とすることができる。
請求項2に記載の発明は、複数の本体部材を有し、本体部材同士が接着によって連結されており、本体部材の連結部分には通電が可能であって通電によって加熱させることができる加熱部が配置されていることを特徴とするまくら木である。
請求項2に記載の発明によれば、複数の本体部材が連結されるものであり、加熱部に通電させて加熱することができるので、連結部分で行われる接着に用いる接着剤の硬化を促進させることが可能となり、短時間で高強度とすることができる。
請求項3に記載の発明は、連結部分には、本体部材と連結部材とを連通する貫通孔、又は、本体部材同士を連通する貫通孔が設けられており、前記貫通孔は加熱部を貫通するものであり、連結状態で棒状部材が挿入されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のまくら木である。
請求項3に記載の発明によれば、連結部分には、本体部材と連結部材とを連通する貫通孔、又は、本体部材同士を連通する貫通孔が設けられており、前記貫通孔は加熱部を貫通するものであり、連結状態で棒状部材が挿入されるものであるので、連結部分の補強材として加熱部を用いることができる。
請求項4に記載の発明は、棒状部材は、通電性のない材料が用いられていることを特徴とする請求項3に記載のまくら木である。
請求項4に記載の発明によれば、棒状部材は、通電性のない材料が用いられているので、加熱部を貫通する貫通孔に挿入されている棒状部材を介してなされる通電を阻止することができる。
請求項5に記載の発明は、加熱部は、連結状態で他の部分に包まれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のまくら木である。
請求項5に記載の発明によれば、加熱部は、連結状態で他の部分に包まれているので、露出することが無く、まくら木の外部での通電を阻止することができる。
請求項6に記載の発明は、本体部材は長尺状であって、長尺方向の端部同士を連結するものであって、全体形状が長尺状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のまくら木である。
請求項6に記載の発明によれば、本体部材は長尺状であって、長尺方向の端部同士を連結するものであって、全体形状が長尺状であるので、分割状態では短くしながら、連結時には長くすることができる。
請求項7に記載の発明は、加熱部は板状であって、加熱部の板面は長尺方向に沿っていることを特徴とする請求項6に記載のまくら木である。
請求項7に記載の発明によれば、加熱部は板状であって、加熱部の板面は長尺方向に沿っているので、加熱部による補強の効果を高くすることができる。
請求項8に記載の発明は、加熱部は導電性を有する繊維又は粉・粒状体が含まれている樹脂であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のまくら木である。
請求項8に記載の発明によれば、加熱部は導電性を有する繊維又は粉・粒状体が含まれている樹脂であるので、加熱部を容易に製作することができる。
請求項9に記載の発明は、加熱部にはカーボン繊維が含まれていることを特徴とする請求項8に記載のまくら木である。
請求項9に記載の発明によれば、加熱部にはカーボン繊維が含まれているので、より強度を高くすることができる。
また、請求項1〜9のいずれかに記載のまくら木を、本体部材同士を連結して連結部分に接着剤を塗布する工程と、加熱部に通電させて連結部分を加熱する工程とによって製造することができる(請求項10)。
さらに、請求項3〜8のいずれかに記載のまくら木を、本体部材同士を連結して連結部分に接着剤を塗布する工程と、加熱部を貫通する貫通孔に、通電性のある端子部材を挿入して、端子部材を用いて加熱部に通電させて連結部分を加熱する工程と、端子部材を取り外して棒状部材を挿入する工程とによって製造することができる(請求項11)。
本発明のまくら木は、分割した状態で搬送することができ、連結することにより形成することができ、接着剤が用いられても、短時間で充分な強度とすることができる。
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。
本発明の第1の実施形態のまくら木1は、図1、図2に示されるように、2個の本体部材10と、本体部材10同士の間に配置される連結部材11とを有しており、連結部材11によって2個の本体部材10が連結されたものである。そして、連結部材11は本体部材10と接着剤により接着されるものである。
本体部材10は、長尺状であって角棒状である。また、本体部材10の連結は、本体部材10の長尺方向Lの端部に位置する端面19同士を向かい合わせるような状態で、それぞれの本体部材10の長尺方向Lがほぼ同じ方向となるように連結されている。そして、本体部材10同士が連結された状態のまくら木1の全体形状は長尺状である。
また、図2に示されるように、本体部材10には、連結される部分に、貫通孔20、21が形成されている。貫通孔20は厚み方向Tに貫通するものであり、貫通孔21は幅方向Wに貫通するものである。そして、後述するように、貫通孔20、21には棒状部材40、41が挿入される。
連結部材11は、図3に示されるように、板状の部材により形成されており、具体的には、天面板11a、底面板11b及び側面板11c、11dによって角筒状の部分を形成し、さらに、この角筒状の内側に板状の加熱部12が配置されている。
また、連結部材11の角筒状の部分は、両側が開口状となって開口部36、37が形成されており、それぞれの本体部材10を挿入することができる。また、加熱部12は、角筒状の内側の空間を仕切るように配置されており、図4、図5に示されるように、連結状態では、加熱部12は本体部材10の端面19で挟まれている。
また、天面板11a及び底面板11bには、厚み方向Tに貫通する貫通孔30、32が形成されている。そして、本体部材10の貫通孔20と、連結部材11の貫通孔30、32との長尺方向Lの位置が合わせられており、図4に示されるように、本体部材10を連結部材11に挿入した状態では、本体部材10の貫通孔20と、連結部材11の貫通孔30、32が連通して、厚み方向Tに貫通する1つの貫通孔50となり、棒状部材40が挿入される。
側面板11c、11dには、幅方向Wに貫通する貫通孔31、33が形成されている。そして、本体部材10の貫通孔21と、連結部材11の貫通孔31、33とは、長尺方向Lの位置が合わせられており、図5に示されるように、本体部材10を連結部材11に挿入した状態では、本体部材10の貫通孔21と、連結部材11の貫通孔31、33が連通して、幅方向Wに貫通する1つの貫通孔51となり、棒状部材41が挿入される。
本体部材10の貫通孔20、連結部材11の貫通孔30、32の位置がずれたり、本体部材10の貫通孔21、連結部材11の貫通孔31、33の位置がずれたりすると、貫通孔50、51がうまく形成されず、棒状部材40、41が挿入できない。そこで、本体部材10と連結部材11とを仮組みし、この仮組みの状態で穿孔して貫通孔50、51を形成することができ、かかる場合には、貫通孔50、51がずれないようにすることができる。
連結部材11の加熱部12は、通電が可能であって通電によって発熱させることができるものである。そのため、通電による発熱によって連結部分を温度上昇させることができる。
加熱部12は電気を通しながら適度な電気抵抗を持つものである。具体的には、加熱部12は、カーボンブラック、カーボン繊維、金属繊維や金属粉等の、導電性を有する繊維や粉・粒状体が含まれた樹脂が用いられている。そのため、導電率などの調整を添加量などで行うことができる。また、特に、カーボン繊維などの導電性繊維を用いた場合には、連結部材11自体の補強を行うことができる。
なお、加熱部12の材質は、他の材料を用いてもよい。
そして、加熱部12は、本体部材10の連結状態で他の部分に包まれている。具体的には、厚み方向Tには天面板11aと底面板11bとにより、幅方向Wには側面板11c、11dにより、長尺方向Lには本体部材10により覆われており、外部に露出する部分がなく、まくら木1の外部で通電性を有する部分がない。そのため、まくら木1の表面で接触しても通電されることが無く、列車検知のための通電の妨げとなることがない。また、通電させて加熱する際に、加熱部12から漏電しにくくすることができる。
また、本体部材10や、連結部材11の加熱部12以外の部分や棒状部材40、41の材質は、特に限定されるものではないが、高強度で軽量な材料が望ましく、絶縁性を有して通電しない材料が望ましい。
本実施形態では、これらの部材には、連続繊維を有する長繊維強化樹脂が用いられており、繊維補強ポリウレタン発泡樹脂が用いられている。そして、本体部材10や連結部材11の加熱部12以外の部分の繊維の配向方向は、長尺方向Lに向いており、長尺方向Lが湾曲する方向に力が作用した場合により強度とすることができる。
次に、まくら木1の製造方法について説明する。
まくら木1は、本体部材10同士を連結部材11によって連結して製造されるものであるが、本体部材10の連結部分には接着剤が用いられており、本体部材10と連結部材11との間を接着している。
具体的には、本体部材10を開口部36、37から連結部材11の内側に挿入する。そして、本体部材10が挿入される表面の部分と、連結部材11の天面板11a、底面板11b及び側面板11c、11dの内側の間などに接着剤を配置する。この接着剤は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、エポキシ系の接着剤が用いられており、直接塗布するなどして行われる。
なお、本体部材10や連結部材11を搬送する際に、連結部分が汚れたりすると、連結ができなくなったり、連結部分の強度を低下させるおそれがあるので、連結部分を覆うように袋などに入れておき、連結時にその袋を外して用いるようにすることができる。
また、接着剤を塗布する前には、連結部分のゴミや汚れなどを除いておく。
接着剤の硬化速度は温度によって変化し、低温ほど硬化速度が遅く、硬化して必要な強度が発現するまでの時間が長くなる。
しかしながら、本実施形態のまくら木1では加熱部12が設けられているので、連結部分を高温とすることができ、より早く硬化させて短時間で必要な強度を発現させることができる。
なお、加熱部12に通電する場合の方法については、特に限定されるものではないが、例えば、連結部材11の角筒状の部分に孔を開けて、この孔に2本以上の端子部材を挿入して連結部材11に接触させ、端子部材の間に電圧をかけることにより行うことができる。そして、接着剤を硬化させた後は、この端子部材をそのままの状態でまくら木1を使用しても良いが、端子部材を取り外して使用しても良い。さらに、端子部材を取り外して使用する場合には、端子部材を挿入した孔を塞いでも良い。
このように製造されたまくら木1は、長尺状であり、連結部材11が設けられる部分は、他の部分よりも幅方向W及び厚み方向Tの長さが長く、この4面で突出している。したがって、まくら木1が敷設される場合に、道床抵抗をより大きくすることができる。
上記した第1の実施形態のまくら木1では、連結部材11によって厚み方向Tの上側が突出することになる。そこで、図6、図7に示されるような、第2の実施形態のまくら木2のように、本体部材10の連結部分の上側に、天面板11aの厚みに合わせられた切り欠き部22を形成したものを用い、天面板11aの上側と、本体部材10の上側の面とが同じ高さとなるようにしても良い。
そして、まくら木2では、図7(b)に示されるように、上側に段が無く平面状となるので、使用時にレールとの締結を行いやすい。
また、上記したまくら木1、2では、連結部材11を用いて本体部材10同士を連結するものであったが、以下に示す実施形態のまくら木3、3a、4、5、6、7、8のように、本体部材10の連結部分に加熱部12を配置させ、連結部材11を用いずに本体部材10同士を連結しても良い。そして、まくら木3、3a、4、5、6、7、8では、本体部材10の連結部分に加熱部12が設けられており、本体部材10同士が接着剤の接着によって連結されている。
第3の実施形態のまくら木3は、図8、図9に示されており、まくら木3には、長尺状の2本の本体部材10が設けられている。
そして、一方の本体部材10には、切り欠き部25aが形成された長尺部25と、加熱部12と、天面板10aを有している。また、他方の本体部材10には、切り欠き部25aが形成された長尺部25と、底面板10bと、側面板10c、10dとを有している。
切り欠き部25aは、長尺部25の端部であって、本体部材10同士が連結される位置に設けられ、厚み方向Tに貫通するものである。そして、一方の本体部材10の切り欠き部25aに加熱部12が配置されている。
天面板10aは、一方の本体部材10の長尺部25の端部の上側に配置されている。なお、天面板10aと長尺板25の上面側は、ほぼ高さが同じであり、同一平面状となっている。
底面板10bと、側面板10c、10dは、他方の長尺部25の端部であって、それぞれ、下側、幅方向Wの両側に配置されている。
加熱部12は、板状であり、上記した実施形態のものと同様に、通電が可能な材質であって通電により加熱が可能なものである。また、加熱部12の板面は、長尺方向Lに向いている。
そして、本体部材10同士が連結すると、他方の本体部材10の切り欠き部25aに挿入され、本体部材10の長尺部25の端面19同士が当接した状態となる。
また、一方の本体部材10の天面板10aと、他方の本体部材10の底面板10bと、側面板10c、10dによって、連結部分が囲まれた状態となり、加熱部12は包まれた状態となっている。
そして、まくら木3では、本体部材10同士が接触する部分に接着剤を配置して、加熱部12によって加熱するなどして固化させて本体部材10同士を連結する。
また、本実施形態のまくら木3においても、棒状部材40、41が設けられ、厚み方向Tや幅方向Wに挿入されて補強が行われている。
そして、まくら木3では、2本の本体部材10に、厚み方向Tに貫通する貫通孔20や、幅方向Wに貫通する貫通孔21が形成されており、連結状態で、厚み方向Tや幅方向Wに貫通する貫通孔50、51が形成される。また、まくら木3では、幅方向Wに貫通する貫通孔51が、加熱部12を貫通するので、これを利用して通電を容易に行うことができる。
具体的には、本体部材10の連結部分に接着剤を塗布した状態で連結し、厚み方向Tに貫通する貫通孔50の全てと、幅方向Wに貫通する貫通孔51の内、2ヵ所を除くものに、棒状部材40、41を挿入する。そして、棒状部材41を挿入しない残りの2ヵ所の貫通孔51に、通電性のある端子部材を挿入し、この端子部材を加熱部材12に接触させる。
そうすると、端子部材同士の間に電圧をかけることにより、加熱部12に通電させることができ、加熱部12の温度が上昇して、連結部分の温度を上昇させることができる。
その後、端子部材を引き抜いて取り外し、棒状部材41を挿入してまくら木3の連結が完了する。なお、端子部材を棒状部材41と兼用することも可能であるが、棒状部材41を通電性のない絶縁性を有する材質として、まくら木3の外部で通電しないようにすることができる。
このように、棒状部材40、41が挿入される貫通孔50、51を利用して、加熱部12の通電を行うことができ、かかる場合には、容易に加熱部12の通電を行うことができる。
また、図10に示すまくら木3aのように、側面板10c、10dの内側に、加熱部12aを配置することもできる。
そして、第4の実施形態のまくら木4は、図11、図12に示されている。まくら木4は、本体部材10同士を連結するものである。そして、一方の本体部材10に加熱部12が取り付けられており、また、他方の本体部材10には、天面板10aと底面板10bとが取り付けられている。
なお、まくら木4には、第3の実施形態のまくら木3に設けられている側面板10c、10dは無く、連結された状態で比較すると側面板10c、10d以外の部分は同じである。
そして、まくら木4においても、この加熱部12によって連結部分を高温にすることができ、接着剤の硬化を促進することができる。
また、棒状部材41が挿入される貫通孔51を利用して、加熱部12の通電を行うことができ、容易に加熱部12の通電を行うことができる。
第5の実施形態のまくら木5は、図13、図14に示されている。まくら木5は、本体部材10同士を連結するものである。そして、一方の本体部材10に加熱部12が取り付けられており、また、他方の本体部材10には、天面板10aが取り付けられている。
したがって、まくら木5は、第4の実施形態のまくら木4と比較して、底面板10bが設けられていない点が異なる。また、加熱部12が配置されたり、挿入される切り欠き部25aは、厚み方向Tに貫通しておらず、連結状態で加熱部12の下側が露出しないものである。
そして、まくら木5においても、この加熱部12によって連結部分を高温にすることができ、接着剤の硬化を促進することができる。
また、棒状部材41が挿入される貫通孔51を利用して、加熱部12の通電を行うことができ、容易に加熱部12の通電を行うことができる。
また、第6、第7の実施形態のまくら木6、7では、連結される本体部材10のそれぞれに加熱部12が有しているものである。
第6の実施形態のまくら木6は、図15、図16に示されている。まくら木6は、本体部材10同士を連結するものである。そして、一方の本体部材10に天面板10aと加熱部12とが取り付けられており、また、他方の本体部材10には、底面板10bと加熱部12が取り付けられている。
また、本体部材10の長尺部25に設けられる切り欠き部25aの幅は、加熱部12の幅の約2倍である。そして、分割状態では、それぞれの加熱部12は、それぞれの本体部材10の切り欠き部25aに配置される。また、連結状態では、それぞれの本体部材10の切り欠き部25aに2個の加熱部12が配置される。
そして、まくら木6においても、この加熱部12によって連結部分を高温にすることができ、接着剤の硬化を促進することができる。
また、棒状部材41が挿入される貫通孔51を利用して、加熱部12の通電を行うことができ、容易に加熱部12の通電を行うことができる。
第7の実施形態のまくら木7は、図17、図18に示されている。まくら木7は、本体部材10同士を連結するものである。そして、一方の本体部材10に天面板10aと加熱部12とが取り付けられており、また、他方の本体部材10には、底面板10bと加熱部12が取り付けられている。
また、本体部材10の長尺部25には、それぞれ2ヵ所の切り欠き部25aが設けられている。そして、加熱部12は2ヵ所の切り欠き部25aの一方に配置され、他方は、連結される相手の加熱部12が挿入される。
そして、まくら木7においても、この加熱部12によって連結部分を高温にすることができ、接着剤の硬化を促進することができる。
また、棒状部材41が挿入される貫通孔51を利用して、加熱部12の通電を行うことができ、容易に加熱部12の通電を行うことができる。
第8の実施形態のまくら木8は、図19、図20に示されている。まくら木8は、本体部材10同士を連結するものである。そして、一方の本体部材10に天面板10aと加熱部12とが取り付けられており、また、他方の本体部材10には、底面板10bと側面板10c、10dが取り付けられている。
また、まくら木8では本体部材10の長尺部25の端面19の部分は段状となっており、厚み方向Tの位置によって、長尺方向Lの長さが違っており、それぞれの本体部材10の端面19部分は互いに合う形状となっている。そして、本体部材10が連結すると、かかる部分が密着する。
そして、まくら木8においても、この加熱部12によって連結部分を高温にすることができ、接着剤の硬化を促進することができる。
また、棒状部材41が挿入される貫通孔51を利用して、加熱部12の通電を行うことができ、容易に加熱部12の通電を行うことができる。
さらに、長尺部25の端面19は段状であるので、まくら木8を長尺方向が湾曲する方向に力が作用した場合にも高強度とすることができる。
なお、上記した実施形態では、2個の本体部材10を連結するものであったが、3個以上の本体部材10を用いて連結し、この連結部分の接着を加熱部12による発熱による加熱によって促進させることができる。そして、長尺方向Lに、3個以上の本体部材10を連結した場合には、連結によってより長くすることができる。
本発明の第1の実施形態のまくら木の斜視図である。 図1に示すまくら木の分解斜視図である。 図1のまくら木の連結部材の斜視図である。 図1のまくら木の連結部分を側面から見た一部拡大図である。 図1のまくら木の連結部分を上から見た一部拡大図である。 本発明の第2の実施形態のまくら木の連結部分を示した斜視図である。 図6に示すまくら木の連結部分を示した図であり、(a)は上から見た一部拡大図、(b)は側面から見た一部拡大図、(c)は正面から見た拡大図である。 本発明の第3の実施形態のまくら木の連結部分を示した斜視図である。 図8に示すまくら木の連結部分を示した図であり、(a)は上から見た一部拡大図、(b)は側面から見た一部拡大図、(c)は正面から見た拡大図である。 本発明の変形例を示した正面から見た拡大図である。 本発明の第4の実施形態のまくら木の連結部分を示した斜視図である。 図11に示すまくら木の連結部分を示した図であり、(a)は上から見た一部拡大図、(b)は側面から見た一部拡大図、(c)は正面から見た拡大図である。 本発明の第5の実施形態のまくら木の連結部分を示した斜視図である。 図13に示すまくら木の連結部分を示した図であり、(a)は上から見た一部拡大図、(b)は側面から見た一部拡大図、(c)は正面から見た拡大図である。 本発明の第6の実施形態のまくら木の連結部分を示した斜視図である。 図15に示すまくら木の連結部分を示した図であり、(a)は上から見た一部拡大図、(b)は側面から見た一部拡大図、(c)は正面から見た拡大図である。 本発明の第7の実施形態のまくら木の連結部分を示した斜視図である。 図17に示すまくら木の連結部分を示した図であり、(a)は上から見た一部拡大図、(b)は側面から見た一部拡大図、(c)は正面から見た拡大図である。 本発明の第8の実施形態のまくら木の連結部分を示した斜視図である。 図19に示すまくら木の連結部分を示した図であり、(a)は上から見た一部拡大図、(b)は側面から見た一部拡大図、(c)は正面から見た拡大図である。
符号の説明
1、2、3、3a、4、5、6、7、8 まくら木
10 本体部材
11 連結部材
12 加熱部
20、21 貫通孔
30、31、32、33 貫通孔
40、41 棒状部材
50、51 貫通孔

Claims (11)

  1. 複数の本体部材と、本体部材同士の間に配置されて本体部材と接着される連結部材とを有し、連結部材によって複数の本体部材同士を連結して形成するものであり、連結部材には通電が可能であって通電によって加熱させることができる加熱部が設けられていることを特徴とするまくら木。
  2. 複数の本体部材を有し、本体部材同士が接着によって連結されており、本体部材の連結部分には通電が可能であって通電によって加熱させることができる加熱部が配置されていることを特徴とするまくら木。
  3. 連結部分には、本体部材と連結部材とを連通する貫通孔、又は、本体部材同士を連通する貫通孔が設けられており、前記貫通孔は加熱部を貫通するものであり、連結状態で棒状部材が挿入されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のまくら木。
  4. 棒状部材は、通電性のない材料が用いられていることを特徴とする請求項3に記載のまくら木。
  5. 加熱部は、連結状態で他の部分に包まれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のまくら木。
  6. 本体部材は長尺状であって、長尺方向の端部同士を連結するものであって、全体形状が長尺状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のまくら木。
  7. 加熱部は板状であって、加熱部の板面は長尺方向に沿っていることを特徴とする請求項6に記載のまくら木。
  8. 加熱部は導電性を有する繊維又は粉・粒状体が含まれている樹脂であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のまくら木。
  9. 加熱部にはカーボン繊維が含まれていることを特徴とする請求項8に記載のまくら木。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のまくら木を製造するまくら木の製造方法であって、
    本体部材同士を連結して連結部分に接着剤を塗布する工程と、加熱部に通電させて連結部分を加熱する工程とを有することを特徴とするまくら木の製造方法。
  11. 請求項3〜8のいずれかに記載のまくら木を製造するまくら木の製造方法であって、
    本体部材同士を連結して連結部分に接着剤を塗布する工程と、加熱部を貫通する貫通孔に、通電性のある端子部材を挿入して、端子部材を用いて加熱部に通電させて連結部分を加熱する工程と、端子部材を取り外して棒状部材を挿入する工程とを有することを特徴とするまくら木の製造方法。
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