JP2007291639A - 鉄骨柱等の室内側断熱材及びそれを用いた断熱構造 - Google Patents

鉄骨柱等の室内側断熱材及びそれを用いた断熱構造 Download PDF

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Abstract

【課題】建物の鉄骨柱等の室内側の断熱に好適な施工性のよい断熱材を提供する。
【解決手段】密度が8〜96kg/mの帯状の繊維状断熱材8を樹脂フィルム9で包装してなる鉄骨柱等の室内側断熱材であって、前記繊維状断熱材8の両側端部に山部と谷部とからなるギザギザの凹凸6を形成して繊維状断熱材8の両側端部を部分的に変形しやすくし、施工性をよくする。
【選択図】図2

Description

本発明は、鉄骨建物における鉄骨柱等の室内側断熱材及びそれを用いた鉄骨柱等の室内側断熱構造に関し、特にパネル化されている外壁体によって構築される鉄骨建物における鉄骨柱等の室内側断熱材及びそれを用いた鉄骨柱等の室内側断熱構造に関する。
近年、一般住宅では施工性と耐震性が優れているという面から鉄骨製の建物が多く採用されるようになっている。特にこのような鉄骨製の建物では予めパネル化された外壁体を鉄骨柱等に取り付け施工することによって外壁を構築でき、現場での施工が少なくて済むので工期の大幅な短縮が図れる。その典型的な建築構造体が特許文献1及び特許文献2に開示されている。この建築構造は図6に示すように断熱材18が装填されているパネルフレーム3が鉄骨柱1に取り付けられており、このパネルフレームの外側に外装材5が例えば発泡プラスチック系断熱材7とグラスウールボードのような繊維系断熱材19からなる外断熱材を介在させて取り付けされ、またパネルフレーム3の室内側に石膏ボードなどの内壁材4がその背面を桟13で受けて取り付けられている。そして、これらの外装材5及び内壁材4は、パネルの中央内部に組み込まれた桟15によって適宜支持される。
このような鉄骨建物において、熱伝導性のよい鉄骨柱1における断熱は鉄骨柱部を通じたヒートブリッジにより熱伝導が強く生じやすいため特に重要であり、特許文献1及び特許文献2では鉄骨柱1の室外側の断熱は外断熱構造の一環として予めパネルフレーム3にパネル化された前記外断熱材によって行い、また鉄骨柱1の室内側の断熱は、図6に例示するように鉄骨柱1の内部と、桟13、13’によって鉄骨柱1の室内側に形成される空間部と、にグラスウールなどの断熱材25を装填することによって断熱している。
この場合、鉄骨柱1の内部と前記空間部に装填する断熱材25の材質は同一であっても異なっていてもよいが、断熱材25の装填は作業現場おいて鉄骨柱1の内部に装填した後に桟13、13’の間に挟持させて行われる。
また、特許文献3には、内装用壁面材の下地となる桟材を鉄骨柱部に所定の間隔をおいて平行に設置し、防湿シートに袋入りされた発泡樹脂成形体を該桟材間に設置して断熱する鉄骨柱の室内側断熱構造が記載されている。
特開2002‐348981号公報 特開2003‐293471号公報 特開2006‐17185号公報
従来の鉄骨柱1の室内側の断熱は、上記したようにパネル化された外壁体を鉄骨柱1に取り付けした後において、例えばグラスウールのような断熱材を鉄骨柱1の内部とその室内側に形成された桟13、13’の間の空間部に過不足なく装填するために作業が非常に手間取り施工費の高騰と工期の長期化を招くという問題があった。
このような桟13、13’の間への断熱材の装着作業を改善する方策として、桟13、13’の間隔幅を想定して事前に形成した比較的密度の大きい帯状のグラスウールを、その弾性的変形を利用して桟13、13’の間に押し込んで挟持させる方法が提案されている。この方法によれば、桟13、13’の間へのグラスウールの装着作業はある程度改善されるが、次のような問題を生じる。すなわち、前記帯状のグラスウールは、桟13、13’の間隔幅より僅かに広幅に形成されるが、桟13、13’の間隔幅に例えば±3mm程度のばらつきがあるため、桟13、13’の間隔幅に対してグラスウールの幅が大きすぎる場合には、桟13、13’の間に押し込み難くなるために装着作業が手間取り、また逆にグラスウールの幅が小さすぎる場合には装着したグラスウールが桟13、13’の間から脱落するという問題があった。
また、特許文献3の発泡樹脂成形体は成形加工性に優れる長所を有しているが、所定の形状に成形するための金型や成形装置、及び成形のランニングコストが高騰するばかりでなく、材質が例えばエチレン−プロピレン−スチレン(ERS)のような樹脂系であるために防火性能が劣るという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、桟13、13’の間にグラスウールのような繊維状断熱材を作業性よく装着でき、かつ鉄骨柱の室内側の断熱が該繊維状断熱材よって良好に得られる室内側断熱材を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鉄骨柱の室内側の断熱構造について鋭意検討した結果、前記外壁パネルに設けられた桟の間に装着する帯状の繊維状断熱材の両側端部をギザギザの凹凸に加工することによって、上記帯状の繊維状断熱材の装着が容易となり、かつ鉄骨柱の室内側の断熱が良好に得られることを見出し、本発明を完成させたものである。本発明の要旨は以下のとおりである。
(1) 密度が8〜96kg/mの帯状の繊維状断熱材を樹脂フィルムで包装してなる鉄骨柱等の室内側断熱材であって、前記繊維状断熱材の幅方向の両側端部が山部と谷部からなるギザギザの凹凸になっていることを特徴とする鉄骨柱等の室内側断熱材。
(2) 前記繊維状断熱材の幅方向の山間寸法をa、谷間寸法をbとし、前記室内側断熱材が装着される隙間の平均隙間寸法をdとしたとき、bがdより4mm以上小さく、かつ片側端部における山部と谷部との幅(a−b)/2が4〜20mmである上記(1)に記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
(3) b+(a−b)/6≦d≦b+(a−b)/3である上記(2)に記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
(4) 前記凹凸のピッチが25〜50mmである上記(1)、(2)又は(3)に記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
(5) 上記凹凸が繊維状断熱材の片側端部の山部が他側端部の谷部に対応するように形成されている上記(1)〜(4)のいずれかに記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
(6) 繊維状断熱材がグラスウールである上記(1)〜(5)のいずれかに記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
(7) 樹脂フィルムがアルミ蒸着樹脂フィルムである上記(1)〜(6)のいずれかに記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
(8) 鉄骨柱等に取り付け施工された外壁体の室内側断熱構造であって、外壁体の室内側に設けられている桟材と内壁材とによって鉄骨柱等の室内側に形成される空間部に、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の室内側断熱材が施工されていることを特徴とする鉄骨柱等の室内側断熱構造。
(9) 外壁体がパネル化されている上記(8)に記載の鉄骨柱等の室内側断熱構造。
本発明によれば、上記したように鉄骨柱等の室内側断熱材は帯状の繊維状断熱材の両側端部がギザギザの凹凸になっており変形しやすいので、繊維状断熱材の幅をこれまでより大きくしても鉄骨柱等の室内側の桟材の間に室内側断熱材を容易に押し込み装着できるため作業性を向上できる。
さらに、桟材の間隔幅にばらつきがあっても、これに対応して室内側断熱材を安定して装着できると共に脱落を防止できる。
本発明において鉄骨柱等の室内側断熱材は、両側端部がギザギザの凹凸になっている帯状の繊維状断熱材をアルミ蒸着樹脂フィルムで包装してなる。この室内側断熱材は外壁体が取り付け施工された鉄骨柱等の室内側を断熱するのに好適している。ここで、鉄骨柱等とは建物の外壁体を取り付けする鉄骨柱や梁などの建物の鉄骨構造体を意味する。
上記帯状の繊維状断熱材としては、グラスウール、ロックウールなどの耐熱性のある窯業系繊維が使用できるが、低コストで製造できかつ断熱性能の優れるグラスウール(ガラス短繊維)は最も好ましい。本発明において繊維状断熱材は、断面が扁平な矩形状の帯状をなしており、断熱性と施工性から所定の密度を有している。具体的には繊維状断熱材の密度は8〜96kg/mであり、好ましくは24〜80kg/mであり、より好ましくは32〜64kg/mである。
繊維状断熱材の密度が8kg/mより小さいと、充分な断熱性能が得られなくなるおそれがある。また、密度がこのように小さい繊維状断熱材では、綿状となって剛性がほとんどなくなるため、保形性や加工性が悪くなり施工時にしわによって表面に凹凸が生じ、良好な表面性状が得られなくなるので好ましくない。一方、繊維状断熱材の密度が大きくなると、それに伴って繊維状断熱材の剛性が増大するため、密度が96kg/mより大きくなると、繊維状断熱材の両側端部にギザギザの凹凸を設けて変形しやすいように改善しても、鉄骨柱等の両側の桟の間に押し込んで施工することが困難になる。特に密度が32〜64kg/mであると、施工に必要な柔軟性を確保しながらしわや凹凸がほとんど生じないで内壁材が取り付けやすい最適なボード状の繊維状断熱材を得ることができる。
したがって、繊維状断熱材がグラスウールの場合、このグラスウールの密度は断熱材として一般的に使用されている低密度(例えば6kg/m以下)のグラスウールより高密度のものが用いられる。このような高密度のグラスウールは、通常のグラスウールの製造工程においてグラスウールを所望の密度と厚さが得られるまで圧縮した状態でバインダーで固着させることによって容易に得ることができる。帯状の繊維状断熱材はこのようにして得られたボード状のグラスウールを所定の幅と長さに切断して得られる長尺体である。繊維状断熱材の長さは限定されないが、施工性と取扱い性から通常は600〜2400mm程度のものが好ましく、実用的には約1200mmである。つまり、長さがこれより短くなると、室内側断熱材として使用するとき多数の室内側断熱材を繋ぎ合わせながら施工しなければならないため作業効率が低下する。また、長くなりすぎると、施工性が悪くなるとともに製造し難くなる。
本発明は上記繊維状断熱材の断熱性の向上と防湿効果のために、繊維状断熱材を樹脂フィルムで包装する。この樹脂フィルムとしては、ポリエステルフィルム(以下、PETフィルムとする)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルムなどが使用できるが、PETフィルムが強度、耐熱性、加工性などの点で最も優れている。この樹脂フィルムの厚さは4〜20μm程度が好ましい。PETフィルムの場合には、厚さ6〜14μmが好ましく、典型的には約12μmである。厚さが4μmより薄くなると、所望の強度が得られなくなり、また20μmより厚くなると、室内側断熱材の施工性が悪化するばかりでなく樹脂量の増加によって不経済となる。
また、樹脂フィルムにはアルミ蒸着されていることが好ましい。繊維状断熱材をアルミ蒸着樹脂フィルムで包装することにより、熱線反射による遮熱及び断熱効果により鉄骨柱等の室内側に良好な断熱構造を得ることができる。
また、アルミ蒸着は樹脂フィルムの外表面に行われることが好ましい。樹脂フィルムの外表面にアルミ蒸着する方が熱反射による断熱効果が大きくなり、更に繊維状断熱材を包被した樹脂フィルムの両端部をアルミ蒸着されていない内面で熱シールして繊維状断熱材を容易に包装できるからである。本発明の樹脂フィルムには、アルミ蒸着PETフィルムを用いるのが、最も好ましい。
次に、本発明の室内側断熱材の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図2(A)は繊維状断熱材8の斜視図であり、(B)は室内側断熱材2の斜視図で一部を切欠いて示している。本例の室内側断熱材2は(A)の繊維状断熱材8をアルミ蒸着PETフィルム9で包装して得られる。具体的には繊維状断熱材8をアルミ蒸着PETフィルム9で包装する場合、アルミ蒸着PETフィルム9で繊維状断熱材8を両側から包被し、その端部を例えば熱シール12又は接着剤で接着する。しかし、筒状のアルミ蒸着PETフィルム9に繊維状断熱材8を端部から挿通して包装してもよい。なお、繊維状断熱材8を包装しているアルミ蒸着PETフィルム9の長さ方向の端部は、施工性や断熱性の向上のために熱シールや接着剤で封鎖されることが好ましいが、封鎖を省くこともできる。
図3は繊維状断熱材8の部分拡大である。図示のように凹凸6は山部11と谷部10とが所定のピッチcで形成されたギザギザ状をなしている。この場合、凹凸6は繊維状断熱材8の片側の山部11に他側の谷部10が対応するように形成されることが好ましい。山部と山部、谷部と谷部が繊維状断熱材8の両側で対応していると、広幅部(山部)と狭幅部(谷部)とができるため施工時等において曲げ力が狭幅部に集中するおそれがあるからである。このように山部11に谷部10を対応させることにより、繊維状断熱材8の実質の幅をその長さ方向においてほぼ一定にさせることができるので、繊維状断熱材8(内側断熱材2)を隙間部にほぼ均等な力で押し込みできる。また同時に前記曲げ力の集中を防止できるため、施工時の作業性を向上できる。
上記繊維状断熱材8において、山部11の頂部と谷部10の底部の少なくとも前者は3R〜5R程度のRになっていることが好ましい。本発明の繊維状断熱材8では両側端部をギザギザにするため、室内側断熱材として鉄骨柱等の室内側に施工したとき、谷部10によってある程度の断熱欠損は避けられないが、上記したようにRを設けると、凹凸の幅(谷部10の深さ)が短縮されるため前記断熱欠損を小さくすることができる。上記繊維状断熱材8の厚さは、前記桟の間に装着したとき桟から室内側に突出しなければ厚い方が大きい断熱効果が得られるため好ましい。この厚さとしては通常10〜15mm程度であり、典型的には約13mm程度である。
次に、繊維状断熱材8の凹凸6について図3を参照して説明する。凹凸6のピッチcとしては15〜50mmが好ましく、より好ましくは25〜40mmである。cが15mmより小さいと、繊維状断熱材8の両側端部の柔軟性が充分に改善されないため施工性が悪化するおそれがある。また、cが50mm超になると断熱欠損が大きくなるので好ましくない。
さらに、上記繊維状断熱材8において、山部11の頂点によって規定される最大幅(山間寸法)をa、谷部10の底部によって規定される最小幅(谷間寸法)をbとし、図4に示すように繊維状断熱材8を装着する桟13、13’の平均間隔寸法をdとしたとき、a及びbはdに対して次のように設定されることが好ましい。すなわち、bはdより4mm以上小さく設定し、かつ繊維状断熱材8の片側端部における山部と谷部との幅、すなわち凹凸6の幅:(a−b)/2は4〜20mm、好ましくは8〜10mmに設定されることが好ましく、さらにaはdより1mm以上大きく設定されることが好ましい。
aがdに対し1mm以上でないと、繊維状断熱材8(正確には室内側断熱材)を桟13、13’の間に挟持させて施工することが困難となる。また、d−bが4mmより小さいと、繊維状断熱材8の凹凸6による変形代が小さくなる上に桟13、13’の平均間隔寸法にばらつきがあるために、室内側断熱材の取り付け施工性が悪くなる。さらに、dに前記したように例えば±3mm程度のばらつきがあっても、繊維状断熱材8を桟13、13’の間に確実に安定して挟持させるのには、図3に拡大して示すようにdが繊維状断熱材8の3等分割された凹凸6の幅:(a−b)/2の中央3分の1の領域(図3の斜線部A)に位置するように設定することが好ましい。これをa及びbとの関係で示すと、dがb+(a−b)/6≦d≦b+(a−b)/3の関係を満たすことが好ましい。
上記繊維状断熱材8において、凹凸6の幅:(a−b)/2が4mmより小さいと、凹凸6による変形代が縮小するために施工性が悪くなる。また、bがdより4mm以上小さいために、凹凸6の幅が20mm超になると谷部10による断熱材欠部の割合が増加し、断熱欠損が大きくなるので好ましくない。したがって、a及びbをdに対し上記のように設定し、凹凸6の幅を4〜20mmに設定することにより、良好な施工性が得られると共に断熱欠損を小さくできる。
本発明において、両側端部がギザギザの凹凸6を有する繊維状断熱材8は、8〜96kg/mの密度と所定の厚さを有し、繊維状断熱材8の長さに合わせて切断されたボード状のグラスウールを、凹凸6と同じ形状の波型の切断刃を備えた例えばギロチン切断装置で両側又は片側から切断することにより得ることができる。そして、切断された繊維状断熱材8をアルミ蒸着PETフィルムで包装すると室内側断熱材2が得られる。
図1は室内側断熱材2で鉄骨柱1の室内側が断熱された外壁断熱構造の一例である。説明の便宜上、図6にて示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付して説明する。本例では外壁体は予めパネル化された状態で鉄骨柱1の両側に取り付け施工される。パネル化された外壁体(以下、外壁パネルという)は、予め外壁構造体として組立てられているものを現場で鉄骨柱1に取り付けするだけで外壁体を形成できるため施工効率がよく工期が短縮できる、また規格化により安定した品質が得られるなどの理由で特に鉄骨建築に適している。この外壁パネル自体は特に新規である必要はなく公知のものが適用できるので詳述はしないが、その一例を図5に従って概説する。
図5において、3はパネルフレーム、19は例えば繊維系断熱材からなる外断熱材、5は外装材である。パネルフレーム3の内部には一般的な断熱材であるグラスウール18が装着されると共に桟15がパネルフレーム3の中央部に備えられており、その側部には外壁パネルを鉄骨柱等に取り付けするための孔14が設けられている。外壁パネルはパネルフレーム3の室外側に外断熱材19をパネルフレーム3と桟15で背面を受けて取り付けし、更にこの外断熱材19の外側に例えば発泡プラスチック断熱材7を介在させて外装材5を取り付けることにより得ることができる。この外壁パネルにおいて、パネルフレーム3の室内側には内壁材を取り付けするための桟13を取り付けておくことができる。本例では、パネルフレーム3の両側端部だけに桟13を配置しているが、桟13は必要に応じ更に例えば前記桟15上に設けてもよい。また、本例では桟13を外壁パネルの一部として事前にパネル化しているが、桟13は外壁パネルを鉄骨柱1に取り付けた後にその室内側のパネルフレーム3に設けてもよい。
上記外壁パネルにおいて外装材5の横幅は外断熱材19より広幅になっており、パネル化された発泡プラスチック断熱材7と外装材5の端部は外断熱材19から突出しており(図1参照)、この突出部分で鉄骨柱1の室外側面を覆うことができるようになっている。
このようにパネル化された外壁パネルは、図1に示すようにパネルフレーム3が鉄骨柱1を左右両側から挟むように設置されてねじ16によって鉄骨柱1に固定される。そして、鉄骨柱1の両側に取り付けられた外壁パネルの外装材5の目地には目地シール材17が施され、また鉄骨柱1の内部には室内側の開口部から例えば通常のグラスウール20を装着して断熱を図っている。さらに本例では鉄骨柱1の室外側に断熱部材21を設けておいてから外壁パネルを取り付けすることによって鉄骨柱1の室外側における断熱を強化している。
桟13、13’がパネルフレーム3に取り付けられている外壁パネルを鉄骨柱1に取り付け施工すると、外壁パネルの室内側には鉄骨柱1の両側に桟13、13’が設置される。この場合、鉄骨柱1の両側に設置された桟13、13’は鉄骨柱1より室内側に突出しており、この桟13、13’と鉄骨柱1とによって3方が囲まれた空間が鉄骨柱1に沿って形成される。
本発明は、このように鉄骨柱1の室内側に桟13、13’によって形成された空間部に上記室内側断熱材2を装着することにより、鉄骨柱1の室内側が室内側断熱材2で断熱された断熱構造を得るものである。この室内側断熱材2は前記したように両側端部にギザギザの凹凸6が形成された繊維状断熱材8を例えばアルミ蒸着PETフィルムで包装してなり、前記繊維状断熱材8の山間寸法(最大幅)aが桟13、13’の平均隙間寸法d(図4参照)より大きくなっているので、室内側断熱材2を桟13、13’の隙間に外方向から押し込むと、室内側断熱材2は繊維状断熱材8の側端部が凹凸6の作用で弾性的に適度に変形しながら進入し、進入後は繊維状断熱材8の反発力で桟13、13’との接触抵抗により桟13、13’の間に安定して保持されるため、上記空間に施工された室内側断熱材は脱落することなく鉄骨柱1の室内側を覆って断熱する。そして、繊維状断熱材8が適度の剛性を有するボード状であるため、該室内側断熱材2の表面は桟13、13’の間に保持された状態において実質的にでこぼこがない平面を形成する。
次いで、外壁パネルの内側には内壁材4が桟13、13’で背面を受けて取り付けられる。この場合、桟13、13’の隙間に装着された室内側断熱材2は前記したように平らな表面を有し、しかも桟13、13’から外側に突出していないので、何らの支障を受けることなく内壁材4を取り付け施工できる。なお、内壁材4は図1に示すように室内側断熱材2で室内側が断熱された鉄骨柱1部分に防水シート又は防水フィルム22を介在させて施工することが好ましい。このように防水フィルム22を設けておくと、熱伝導性のよい鉄骨柱1部に万一結露が生じても、水分が内壁材4に及ばないようにできる。
本例では上記したように外壁パネルを用いて外壁を施工する場合について説明したが、外壁の施工方法はこれに限定されない。例えば外壁を例示したように予めパネル化することなく、外壁の一部又は全部を現場で施工してもよい。
本発明の室内側断熱材は例示の鉄骨柱の室内側の断熱材として好適するが、鉄骨柱以外の例えば梁などの鉄骨構造体の室内側断熱に対しても、該鉄骨構造体の室内側に室内側断熱材を施工するための空間部を桟で形成することにより同様に適用でき、鉄骨構造体の室内側に良好な断熱構造を得ることができる。
建物の外壁体において鉄骨柱等の室内側に室内側断熱材が設けられていない場合には、この部分の断熱性が他の部位と比べて約30%低下するが、室内側断熱材で断熱することによりこの部分をその他の部分とほぼ同等に断熱できる。
また、本発明の室内側断熱材は装着する桟の間隔寸法にばらつきがあっても、繊維状断熱材の両側端部が凹凸によって弾性的に変形しやすくなっているため、桟の間に容易に押し込んで施工でき、かつ施工後は繊維状断熱材の反発力で脱落しないように保持できる。
以上、本発明の好ましい実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明の目的が達成できる範囲で変更が可能である。
本発明の鉄骨柱等の室内側断熱材は、帯状の繊維状断熱材の両側端部がギザギザの凹凸によって部分的に変形しやすくなっており、桟の間に押し込みによって容易に装着できるので、鉄骨柱等に施工される外壁の鉄骨柱等の室内側断熱材として有用である。
本発明の好ましい実施形態である外壁の鉄骨柱部分における断熱構造の断面説明図。 本発明の室内側断熱材の1例を示し、(A)は繊維状断熱材の斜視図、(B)は一部切欠いた室内側断熱材の斜視図。 図2(A)の繊維状断熱材の部分拡大図。 図1の室内側断熱材取り付け部の説明図。 外壁パネルを示す分解斜視図。 従来の外壁の鉄骨柱部分における断熱構造の断面説明図。
符号の説明
1:鉄骨柱、 2:室内側断熱材、 3:パネルフレーム、
4:内壁材、 5:外装材、 6:凹凸、
7:発泡プラスチック断熱材、 8:繊維状断熱材、
9:樹脂フィルム、アルミ蒸着PETフィルム 10:谷部、
11:山部、 12:熱シール部、 13、13’:桟、
14:孔、 15:桟、 16:ねじ、
17:目地シール材、 18、20:グラスウール、 19:繊維系断熱材、
21:断熱部材、 22:防水フィルム、

Claims (9)

  1. 密度が8〜96kg/mの帯状の繊維状断熱材を樹脂フィルムで包装してなる鉄骨柱等の室内側断熱材であって、前記繊維状断熱材の幅方向の両側端部が山部と谷部からなるギザギザの凹凸になっていることを特徴とする鉄骨柱等の室内側断熱材。
  2. 前記繊維状断熱材の幅方向の山間寸法をa、谷間寸法をbとし、前記室内側断熱材が装着される隙間の平均隙間寸法をdとしたとき、bがdより4mm以上小さく、かつ片側端部における山部と谷部との幅(a−b)/2が4〜20mmである請求項1に記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
  3. b+(a−b)/6≦d≦b+(a−b)/3である請求項2に記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
  4. 前記凹凸のピッチが25〜50mmである請求項1、2又は3に記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
  5. 前記凹凸が繊維状断熱材の片側端部の山部が他側端部の谷部に対応するように形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
  6. 繊維状断熱材がグラスウールである請求項1〜5のいずれかに記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
  7. 樹脂フィルムがアルミ蒸着樹脂フィルムである請求項1〜6のいずれかに記載の鉄骨柱等の室内側断熱材。
  8. 鉄骨柱等に取り付け施工された外壁体の室内側断熱構造であって、外壁体の室内側に設けられている桟材と内壁材とによって鉄骨柱等の室内側に形成される空間部に、請求項1〜7のいずれかに記載の室内側断熱材が施工されていることを特徴とする鉄骨柱等の室内側断熱構造。
  9. 外壁体がパネル化されている請求項8に記載の鉄骨柱等の室内側断熱構造。
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