JP2007290226A - 木製カウンター - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化、湿度変化に対する反りの発生を抑えるとともに、熱によるカウンターのクラックの発生を抑えた木製カウンターを提供する。
【解決手段】木質合板からなる基材3の表面に突き板1が積層一体化され、その側端面には単板2が配設されており、突き板1および単板2は耐水処理が施されている木製カウンターであって、耐水処理は、(1)突き板1および単板2への未硬化の浸透型疎水樹脂の含浸硬化とその後の、(2)表面側からの未硬化の浸透型UV(紫外線)硬化型樹脂の塗布含浸と硬化により施されていることとする。
【選択図】図1

Description

本願発明は、木製カウンターに関するものである。特にキッチンで使用される木製カウンターに関するものである。
従来より、木質基材の上面に、木材繊維や木材小片を熱硬化性樹脂で固めてなる中間木質板を介して樹脂注入処理材や人工大理石などの樹脂混合表面化粧板が積層一体化されたカウンター材主体を形成し、このカウンター材主体の少なくとも一側端面に前記の樹脂混合表面化粧板と同一材料によりなる端面化粧縁材が貼着一体化されてなるカウンター材が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
実公平6−24200号公報
このカウンター材は、木質基材の吸湿を小さくして寸法安定性を向上させているが、温度変化、湿度変化に対する反りの発生をさらに抑えることが依然と課題として残されている。ところで、木質基材の吸湿を抑えるためにゴム基材を用いることが考えられる。しかしながら、このゴム基材を用いたカウンター材をキッチンカウンターとして使用した場合、コンロ使用による温度上昇によって、カウンター材にクラックが発生してしまうという問題がある。
そこで、本願発明は、以上の通りの背景から、温度変化、湿度変化に対する反りの発生を抑えるとともに、熱によるカウンターのクラックの発生を抑えた木製カウンターを提供することを課題としている。
本願発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、木質合板からなる基材の表面に突き板が積層一体化され、その側端面には単板が配設されており、突き板および単板は耐水処理が施されている木製カウンターであって、耐水処理は、(1)突き板および単板への未硬化の浸透型疎水樹脂の含浸硬化とその後の、(2)表面側からの未硬化の浸透型UV(紫外線)硬化型樹脂の塗布含浸と硬化により施されていることを特徴とする。
また、第2には、木質合板からなる基材の表面に熱硬化性樹脂含浸シートを介して突き板が積層一体化され、その側端面には単板が配設されており、突き板および単板は耐水処理が施されている木製カウンターであって、耐水処理は、(1)突き板および単板への未硬化の浸透型疎水樹脂の含浸硬化とその後の、(2)表面側からの未硬化の浸透型UV(紫外線)硬化型樹脂の塗布含浸と硬化により施されていることを特徴とする。
そして、第3には、上記の浸透型疎水樹脂は、油変性したポリオールであることを特徴とし、第4には、上記の浸透型UV硬化型樹脂は、ポリエステル系アクリレートであることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、木質合板からなる基材の表面に突き板が積層一体化され、その側端面には単板が配設されており、突き板および単板は耐水処理が施されている木製カウンターであって、耐水処理は、(1)突き板および単板への未硬化の浸透型疎水樹脂の含浸硬化とその後の、(2)表面側からの未硬化の浸透型UV(紫外線)硬化型樹脂の塗布含浸と硬化により施されていることにより、温度変化、湿度変化に対する反りの発生を抑えるとともに、熱によるカウンターのクラックの発生を抑えることができる。
上記第2の発明によれば、木質合板からなる基材の表面に熱硬化性樹脂含浸シートを介して突き板が積層一体化されていることにより、木製カウンターの表面硬度をさらに高めて強化することができる。また、製造時に半硬化状態の熱硬化性樹脂含浸シートを用いて加熱加圧することで、接着剤塗布などの前処理を行うことなく硬化と接着を同時に行うことができ、さらに反りの発生も抑えることができる。
上記第3の発明によれば、浸透型疎水樹脂が油変性したポリオールであることにより、疎水性効果をより一層発揮することができる。
上記第4の発明によれば、浸透型UV硬化型樹脂がポリエステル系アクリレートであることにより、さらに表面硬度の高い木製カウンターを実現することができる。
本願発明は上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下に図面に沿ってその実施の形態について説明する。
図1は本願発明の木製カウンターの実施形態の一例を示している。本願発明の木製カウンターは、図1のように木質合板からなる基材3の表面に突き板1が接着剤やホットメルトなどによって積層一体化されており、その側端面、すなわち小口面には単板2が配設されている。この突き板1や単板2には耐水処理が施されている。すなわち、突き板1や単板2には未硬化の浸透型疎水樹脂が含浸されており、この浸透型疎水樹脂が突き板1および単板2の内部で硬化している。さらに、この突き板1や単板2はその表面側から未硬化の浸透型UV(紫外線)硬化型樹脂が塗布含浸されており、UV照射によって浸透型UV硬化型樹脂を硬化している。これによって、浸透型UV硬化型樹脂の硬化層Aが突き板1や単板2の表面側の上部分に形成される。なお、この硬化層Aは、浸透型UV硬化型樹脂の塗布含浸により突き板1および単板2に浸透して硬化した浸透型UV硬化型樹脂の層はもちろん、塗布により突き板1や単板2の表面で硬化して形成された浸透型UV硬化型樹脂の塗膜の層をも含んでいる。
本願発明は、上記のとおり、突き板1および単板2に浸透型疎水樹脂を含浸して硬化させることで突き板1および単板2の強度を補強している。そして、突き板1および単板2の上部に形成されている浸透型UV硬化型樹脂の硬化層Aが傷ついて欠損してしまった場合でも、浸透型疎水樹脂の働きによって水の浸入を防止することができる。この浸透型疎水樹脂は、低分子量であって、突き板1や単板2に浸透し疎水性を発揮できる樹脂であり、たとえば、油変性したポリオール、シリコーン変性したポリオールなどを挙げることができる。特に油変性したポリオールは、突き板1や単板2への浸透性が高く、油変性の部位である長鎖アルキル基によって疎水効果をより発揮することができるので好ましい。浸透型疎水樹脂の分子量としては、100〜1000程度が好ましい範囲として挙げることができる。100未満の場合には、突き板1や単板2に浸透してもその後でネットワークを作りにくく、十分な物性を発揮することができない場合があるので好ましくない。1000を超える場合には、突き板1や単板2に浸透しにくくなる場合があるので好ましくない。さらに、本願発明では、イソシアネートを組み合わせて用いてもよい。これによって突き板1や単板2の木材成分のセルロースが持つ水酸基とも結びつき密着性を向上させることができる。この場合の浸透型疎水樹脂とイソシアネートの配合比率は、重量比で1/1〜4/1(浸透型疎水樹脂/イソシアネート)程度であることが考慮される。イソシアネートの配合量が少なすぎる場合には、反応に時間がかかるため好ましくない。配合量が多すぎる場合には、架橋密度が上がりすぎて密着性を阻害する場合があるので好ましくない。イソシアネートの種類としては、トリレンジイソシアネート(TDI)系、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)系、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)系などを例示することができる。なかでも、建材用途で問題となる紫外線による黄変を防ぐためにHDI系を用いることが好ましい。
浸透型UV硬化型樹脂は、低分子量であって、突き板1や単板2に浸透し易く紫外線照射によって硬化する光硬化型樹脂であり、たとえば、ポリエステル系、ポリエーテル系、ウレタン系あるいはエポキシ系などの各種のアクリレートが挙げられる。特に、硬化後の表面硬度、入手のし易さや取り扱い性などを考慮するとポリエステル系アクリレートを用いることが好適である。浸透型UV硬化型樹脂の分子量としては、100〜1000程度が好ましい範囲として挙げることができる。100未満の場合には、突き板1や単板2に浸透してもその後でネットワークを作りにくく、十分な物性を発揮することができない場合があるので好ましくない。1000を超える場合には、突き板1や単板2に浸透しにくくなる場合があるので好ましくない。さらに、本願発明では、イソシアネートを組み合わせて用いてもよい。これによって突き板1および単板2との密着性を向上させることができる。この場合の浸透型UV硬化型樹脂とイソシアネートの配合比率は、重量比で2/1〜10/1(浸透型UV硬化型樹脂/イソシアネート)程度であることが考慮される。イソシアネートの配合量が少なすぎる場合には、浸透型UV硬化型樹脂の架橋密度が上がりすぎて塗膜の密着性や靭性が失われてしまい、衝撃による塗膜割れ、剥離が発生する場合があるため好ましくない。配合量が多すぎる場合には、塗膜が柔らかくなり、十分な硬さを得ることができない場合があるため好ましくない。イソシアネートの種類としては、トリレンジイソシアネート(TDI)系、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)系、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)系などを例示することができる。なかでも、建材用途で問題となる紫外線による黄変を防ぐためにHDI系を用いることが好ましい。
以上の浸透型疎水樹脂および浸透型UV硬化型樹脂の突き板1や単板2への含浸は、たとえば、スプレーコーターやロールコーターなどの現行の塗装設備を活用して塗布することで実現することができる。
本願発明では、突き板1や単板2の表面側から未硬化の浸透型疎水樹脂を塗布含浸して硬化させた後、突き板1や単板2表面に未硬化の浸透型UV硬化型樹脂を塗布含浸して硬化させることが重要である。
たとえば、浸透型疎水樹脂を塗布含浸する前に浸透型UV硬化型樹脂を塗布含浸させた場合、この浸透型UV硬化型樹脂は突き板や単板の下層部にまで浸透してしまう。そして、UV照射によって浸透型UV硬化型樹脂を硬化させようとしたとき、突き板1や単板2表面から0.2mm程度の深さのところまではUV(紫外線)が届いて硬化させることができるが、それを超える深さのところではUVが届かず浸透型UV硬化型樹脂を硬化させることができない。したがって、浸透型UV硬化型樹脂が無駄になるばかりでなく、塗布含浸した浸透型UV硬化型樹脂の量に対して形成される硬化層Aも小さく、硬化層Aの性能を十分に発揮することができない。以上のことは、突き板1や単板2の厚さが0.2mmを超えるようなものを用いたときに特に問題となる。
次に、突き板の耐水処理、すなわち、突き板における浸透型UV硬化型樹脂の硬化層の形成を図2に基づいて説明する。まず、(1)突き板1(図2(a))の表面側から未硬化の浸透型疎水樹脂を塗布含浸し硬化させて、突き板1の内部を補強する(図2(b))。これによって、その後に未硬化の浸透型UV硬化型樹脂を単板2表面から塗布含浸させた場合でも、突き板1内部で硬化した浸透型疎水樹脂の存在により、突き板1の下層部にまで浸透しにくくなる。つまり、浸透型UV硬化型樹脂は、突き板1の上層部近傍まで浸透するがそれよりも深い位置にはほとんど浸透しなくなる。なお、UVは突き板1の上層部近傍にまで届くため、UV照射によって塗布含浸した浸透型UV硬化型樹脂を効果的に硬化させることができる。したがって、上記(1)工程の処理を施した後に、(2)突き板1の表面側から未硬化の浸透型UV(紫外線)硬化型樹脂を塗布含浸して硬化させることによって、突き板1の上部分には浸透型UV硬化型樹脂の硬化層Aが形成される(図2(c))。以上の耐水処理は、突き板1の厚さが0.2mmを超えるような厚さのものであっても対応可能である。
本願発明における突き板1は、一般的には木材をナイフでスライス切削したり、丸太をロータリーレースで切削したりして得ることができる。このとき、得られた突き板1は、その切削面においてナイフによる裏割れが発生している。本願発明では、この裏割れが発生している切削面(裏割れ面)が最終的に得られる木製カウンターの表面側になるように配設されることが好ましい。これによって、浸透型疎水樹脂および浸透型UV硬化型樹脂を効果的に含浸させることができる。突き板1の厚さとしては、特に制限されるものではなく、上記のように厚さが0.2mmを超えるものであってもよい。
以上の突き板1の耐水処理は、基材3に積層一体化した後に行ってもよいし、あらかじめ突き板1に耐水処理を施した後、基材3に積層一体化してもよい。
また、本願発明では、突き板1の表面に化粧塗装が施されていてもよい。化粧塗装は、一般的な板材に用いられる上塗り用塗料で施せばよく、たとえば、上塗り用ウレタン塗料などを例示することができる。この化粧塗装は、突き板1表面の木質感を損なうことなく保持することができる。
以上、突き板1について説明したが、本願発明の木製カウンターの側端面に配設される単板2についても以上の突き板1と同様なので説明は省略する。なお、本願発明における単板2は、基材3の側端面にホットメルト系接着剤などによって接着加工されて配設されている。
本願発明の木製カウンターは、以上のように、耐水処理が施された突き板1と単板2が基材3に配設されているため基材3への吸水が抑制される。さらに、温度変化、湿度変化による反りの発生をも抑えている。
本願発明における木質合板からなる基材3は、木製カウンターの主要部分を構成している。基材3として木質合板を使用することで、熱によるクラックの発生を防いでいる。すなわち、本願発明の木製カウンターをキッチンカウンターとして使用した際、コンロ近傍ではコンロ使用によって温度が上昇する。このとき、基材3としてゴム集成材などのゴム基材を使用した場合には温度上昇によってクラックが発生していたが、本願発明の木製カウンターでは木質合板を基材3として使用することでクラックの発生を防いでいるのである。
図3は本願発明の木製カウンターの別の実施形態の一例である。この図では、突き板1と基材3の間に熱硬化性樹脂含浸シート4が配設されている。
熱硬化性樹脂含浸シート4は、紙、織布、不織布などのシート基材に熱硬化性樹脂のワニスを含浸させて半硬化状態にしたものであり、このものをあらかじめ硬化させ、接着剤を用いて突き板1と基材3とを貼り合わせてもよいし、または、後述する実施例のように、硬化させた熱硬化性樹脂含浸シート4と突き板1とを接着剤などを用いて熱圧プレスにより貼り合わせて表面材とし、この表面材と基材1とを貼り合わせるようにしてもよい。あるいは、半硬化状態のまま、基材3、熱硬化性樹脂含浸シート4、突き板1と順に積層してこれを加熱加圧して貼り合わせてもよい。この場合には、接着剤塗布などの前処理を行うことなく硬化と接着を同時に行うことができるため、簡便に製造することができる。さらに、加熱加圧時には、熱硬化性樹脂が溶融して突き板1と基材3に浸透して硬化することになるため、より強固に接着することになり、木製カウンターの反りの発生も抑えることができる。
上記熱硬化性樹脂含浸シート4が硬化されて配設されていることにより、局所的な加重を支持し、加重に対する凹みを小さくすることができるなど木製カウンターの表面硬度をさらに高め、強化することができる。
以上の熱硬化性樹脂含浸シート4の熱硬化性樹脂としては、たとえば、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などを挙げることができる。なかでも、突き板1や基材3との接着性、寸法安定性などを考慮するとフェノール樹脂が好ましく用いられる。
以下に実施例を示し、さらに詳しく説明する。もちろん、以下の例によって発明が限定されることはない。
<実施例1>
裏割れ面が上になるように配設した長さ1800mm、幅600mm、厚さ0.5mmの突き板と厚さ0.8mmの硬化したフェノール樹脂含浸シートをエマルジョン系接着剤を用いて熱圧プレスして貼り合わせて表面材を得た。この表面材を厚さ37.4mmの基材としてのラワン合板の両面にエマルジョン系接着剤を用いて冷圧プレスにて貼り合わせ、さらにその周囲(側端面)に3mm厚の単板(無垢材)をホットメルトにて接着して、厚さ40mmの木製カウンター用板材を作製した。この木製カウンター用板材の裏面にウレタン系塗料をスプレーコーターにて塗布し、1時間養生した。
次いで、上記木製カウンター用板材における表面材と側端面の単板に油変性したポリエステルポリオール(分子量:約800)とイソシアネート(HDI系)を2:1の重量比で配合した樹脂(固形分20%)をスプレーコーターにて12g/尺塗布含浸させ、常温下にて、5時間養生した。さらに、ポリエステル系アクリレート(分子量:約600)とイソシアネート(HDI系)を4:1の重量比で配合した樹脂(固形分35%)を、スプレーコーターにて12g/尺塗布含浸させ、1時間のセッティングの後、UV照射により浸透型UV硬化型樹脂を硬化させた。
その後、表面を#320の研磨剤で研磨しウレタン塗装を施した後、3日間養生して、図3の構成の木製カウンターを得た。
<実施例2>
実施例1において、突き板、硬化したフェノール樹脂含浸シートおよびラワン合板の貼り合わせを接着剤を使用せずに、未硬化のフェノール樹脂含浸シートを用いて熱プレスして表面材を得たこと以外は、実施例1と同様にして木製カウンターを得た。
<実施例3>
実施例1において、硬化したフェノール樹脂含浸シートを用いず、木製カウンター用板材の厚さを40mmにするためにラワン材の厚さを39mmにしたこと以外は、実施例1と同様にして木製カウンターを得た。
<比較例1>
実施例3と同様にして、フェノール樹脂含浸シートを用いない木製カウンター用板材を作製し、その表面および裏面にウレタン塗装を行った。裏面にはサンディングシーラー(固形分30%)を6g/尺塗装し1時間養生した後、表面にサンディングシーラー(固形分30%)を10g/尺塗装し5時間養生し、#320の研磨剤で研磨を行った。その後、上塗り用ウレタン塗料(固形分20%)を5g/尺塗装して、3日間養生して木製カウンターを得た。
<比較例2>
基材としてゴム集成材を用いた以外は、実施例1と同様にして木製カウンターを得た。
以上の得られた木製カウンターについて、それぞれ表面硬度、熱によるクラックの発生の有無、温度・湿度変化による反りを評価した。
表面硬度は、1kgのなす型おもりを高さ60cmから木製カウンター表面に向けて落とし、なす型おもりが落下したあとに生じた化粧板表面の凹み深さを測定した。
熱によるクラックの発生の有無は、ガス機器異常燃焼試験、JIS S2093に基づき行った。
温度・湿度変化による反りの評価は、温度40℃の大型恒温室中に木製カウンターを放置し、湿度30%で16時間、湿度90%で8時間を1サイクルとし、これを4.5サイクル繰り返した後、反りの大きさを計測した。表1には、カウンターの長手方向500mmに対する反りの大きさを示した。
以上の結果を表1に示す。
Figure 2007290226
表1の結果より、木質合板からなる基材の表面に突き板が積層一体化され、その側端面には単板が配設されており、突き板および単板は耐水処理が施されている木製カウンターは、表面の凹みが小さく、熱によるクラックの発生が無いことが確認された。さらに、温度・湿度変化による反りが小さいことも確認された。また、フェノール樹脂含浸シートを配設することで、さらに乾湿繰り返しでの反りが小さくなることも確認された。
本願発明の木製カウンターの実施形態の一例を示した断面図である。 突き板の耐水処理を説明するための模式図である。 本願発明の木製カウンターの別の実施形態の一例を示した断面図である。
符号の説明
1 突き板
2 単板
3 基材
4 熱硬化性樹脂含浸シート
A 硬化層

Claims (4)

  1. 木質合板からなる基材の表面に突き板が積層一体化され、その側端面には単板が配設されており、突き板および単板は耐水処理が施されている木製カウンターであって、耐水処理は、(1)突き板および単板への未硬化の浸透型疎水樹脂の含浸硬化とその後の、(2)表面側からの未硬化の浸透型UV(紫外線)硬化型樹脂の塗布含浸と硬化により施されていることを特徴とする木製カウンター。
  2. 木質合板からなる基材の表面に熱硬化性樹脂含浸シートを介して突き板が積層一体化され、その側端面には単板が配設されており、突き板および単板は耐水処理が施されている木製カウンターであって、耐水処理は、(1)突き板および単板への未硬化の浸透型疎水樹脂の含浸硬化とその後の、(2)表面側からの未硬化の浸透型UV(紫外線)硬化型樹脂の塗布含浸と硬化により施されていることを特徴とする木製カウンター。
  3. 浸透型疎水樹脂は、油変性したポリオールであることを特徴とする請求項1または2に記載の木製カウンター。
  4. 浸透型UV硬化型樹脂は、ポリエステル系アクリレートであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の木製カウンター。
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