JP2007289795A - 廃棄物処理システム構築支援ツール及び廃棄物処理システム構築支援装置 - Google Patents

廃棄物処理システム構築支援ツール及び廃棄物処理システム構築支援装置 Download PDF

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Abstract

【課題】廃棄物の種類や量に応じ、環境負荷の想定値を確認しながら柔軟に廃棄物処理システム及び廃棄物処理システム構築支援装置を構築する。
【解決手段】廃棄物から再資源化の対象となる原料を選別する選別機械とこれに廃棄物を供給する供給機械を少なくとも有する廃棄物処理システムの構成例を表示装置に表示させシステム構築を支援するにあたり、廃棄物処理システムが要する各工程の処理内容が判別可能な表示をそれぞれした複数の工程ボタンを有する工程画面を前記表示装置に表示させる手順と、上記工程ボタンが操作された場合に該当する工程で用いる機械を指定する設定画面を上記表示装置に表示させる手順と、設定画面で指定された使用機械の予め与えられた指定機種の燃料の消費に関連する情報及び作業量に基づき、設定通り廃棄物処理システムを構築した場合に該システムが環境に与える負荷を計算し前記表示装置に表示させる手順とを演算手段に実行させる。
【選択図】 図2

Description

廃棄物から再資源化の対象となる原料を選別する選別機械、この選別機械に廃棄物を供給する供給機械を少なくとも有する廃棄物処理システムのシステム構築を支援する廃棄物処理システム構築支援ツール及び廃棄物処理システム構築支援装置に関する。
下記特許文献1には、家電製品やOA製品を分解し、再利用可能な部品を回収する作業を支援する装置が開示されている。この装置は、作業する工場や人員のデータを予め格納しておき、処理対象となる廃品を特定する情報が入力された場合、その廃品の処理に要する費用や工数、廃品から回収可能な部品の種類や数量等を算出し、処理に要する適正な費用の決定や効率的な処理作業を支援する役割を果たす。
特開平10−222572号公報
ここで、家電製品やOA製品に限らず、我が国では経済成長や国民生活の向上に伴い廃棄物が大量に排出される一方、廃棄物の排出の抑制や減量・再資源化が必ずしも十分に進んでいないのが現状である。廃棄物には、法的に「産業廃棄物」と区分されたものだけでなく「一般廃棄物」と区分されるものも含まれる。例えば、汚染土壌やアスファルト屑、コンクリート塊、鉄筋、鉄骨、アルミサッシ等の金属屑、各種電気製品、事務用品、調度品類、繊維屑、木材屑等から生ごみや家庭ごみに至るまで、緊急な対応を迫られる廃棄物の種類は極めて多岐に亘る。特に不法投棄現場では、大小様々、多種多様な廃棄物が雑多に堆積していることも珍しくない。
前述した特許文献1の開示技術では、廃品を分解し再利用可能な部品を回収する工場の処理能力は予め評価されており、評価された処理能力を前提に実際に処理に要する時間等の目安が演算される。しかし、上記の通り急な対応が迫られる廃棄物は実に多種多様であり、それを再資源化するシステムに必要な機械の種類や台数は処理業者の抱える諸事情にもよって一概に定まるものではない。さらに、近年の地球温暖化に代表される環境問題に対する意識が社会的に高まる中、廃棄物を再資源化する活動にあって環境負荷への配慮は極めて重要な問題である。
本発明は上記の事情に鑑みなされたものであり、廃棄物の種類や量に応じ、環境負荷の想定値を確認しながら柔軟に廃棄物処理システムを構築することができる廃棄物処理システム構築支援ツール及び廃棄物処理システム構築支援装置を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、廃棄物から再資源化の対象となる原料を選別する選別機械、この選別機械に廃棄物を供給する供給機械を少なくとも有する廃棄物処理システムの構成例を表示装置に表示させシステム構築を支援する廃棄物処理システム構築支援ツールであって、前記廃棄物処理システムが要する選別工程を含む各工程の処理内容が判別可能な表示をそれぞれした複数の工程ボタンを有する工程画面を前記表示装置に表示させる手順と、前記工程ボタンが操作された場合に該当する工程で用いる機械を指定する設定画面を前記表示装置に表示させる手順と、前記設定画面で指定された使用機械の予め与えられた指定機種の燃料の消費に関連する情報及び作業量に基づき、設定通り廃棄物処理システムを構築した場合に該システムが環境に与える負荷を計算し前記表示装置に表示させる手順とを演算手段に実行させることを特徴とする。
(2)上記目的を達成するために、また本発明は、廃棄物から再資源化の対象となる原料を選別する選別機械、この選別機械に廃棄物を供給する供給機械を少なくとも有する廃棄物処理システムの構成例を表示装置に表示させシステム構築を支援する廃棄物処理システム構築支援ツールであって、前記廃棄物処理システムが要する選別工程を含む各工程の処理内容が判別可能な表示をそれぞれした複数の工程ボタンを有する工程画面を前記表示装置に表示させる手順と、前記工程ボタンが操作された場合に該当する工程で用いる機械とその台数及び使用時間を指定する設定画面を前記表示装置に表示させる手順と、前記設定画面で指定された使用機械の予め与えられた指定機種の時間当たりの燃料消費量と使用時間及び使用台数に基づき、設定通り廃棄物処理システムを構築した場合に該システムが環境に与える負荷を計算し前記表示装置に表示させる手順とを演算手段に実行させることを特徴とする。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記工程画面は、前記選別工程における廃棄物と原料との選別割合を設定する割合設定用のオブジェクトを有していることを特徴とする。
(4)上記(3)のいずれかにおいて、また好ましくは、前記割合設定用のオブジェクトはGUI操作で前記選別割合を変更可能なオブジェクトであり、前記工程画面には、前記選別工程で選別される処理対象物の振り分け量を前記割合設定用のオブジェクトによる変更に追従して表示する表示窓がさらに備えられていることを特徴とする。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかにおいて、また好ましくは、前記廃棄物処理システムは運搬機械により廃棄物又は原料を運搬する運搬工程を含み、前記工程画面では運搬工程を含む各工程の名称を表示した前記複数の工程ボタンが工程フローを表すように配列されていることを特徴とする。
(6)上記(1)〜(4)のいずれかにおいて、また好ましくは、前記廃棄物処理システムは運搬機械により廃棄物を処分場へ運搬する運搬工程を含むことを特徴とする。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかにおいて、また好ましくは、前記環境に与える負荷は、前記設定画面で指定された機械の燃料使用量に基づき算出された廃棄物処理システムの二酸化炭素排出量であることを特徴とする。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかにおいて、また好ましくは、前記設定画面には、対象となる工程で採用の候補となる使用機械の参考情報が閲覧可能な機体情報画面に表示を移行するオブジェクトが配置されていることを特徴とする。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかにおいて、また好ましくは、前記演算手段は基地局に設置された端末に、前記表示装置は使用者が使用する他の端末にそれぞれ備えられており、前記基地局に設置された端末と前記使用者が使用する端末とが通信可能に接続されていることを特徴とする。
(10)上記目的を達成するために、また本発明は、廃棄物から再資源化の対象となる原料を選別する選別機械、この選別機械に廃棄物を供給する供給機械を少なくとも有する廃棄物処理システムの構成例を表示装置に表示させシステム構築を支援する廃棄物処理システム構築支援装置であって、前記廃棄物処理システムが要する選別工程を含む各工程の処理内容が判別可能な表示をそれぞれした複数の工程ボタンを有する工程画面を前記表示装置に表示させる手段と、前記工程ボタンが操作された場合に該当する工程で用いる機械を指定する設定画面を前記表示装置に表示させる手段と、前記設定画面で指定された使用機械の予め与えられた指定機種の燃料の消費に関連する情報及び作業量に基づき、設定通り廃棄物処理システムを構築した場合に該システムが環境に与える負荷を計算し前記表示装置に表示させる手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、処理対象現場の廃棄物の種類や量に応じ、各工程にて使用する機械等を画面上で適宜設定することで、その設定条件で廃棄物処理システムを構築した場合にシステムが環境に与える負荷の想定値を逐次シミュレーションすることができる。したがって、提示されたシステムの姿や効果が具体的にイメージし易く、柔軟に廃棄物処理システムの設計プランを構築するのに極めて利便性が高い。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
本廃棄物処理システム構築支援ツール(以下、本支援ツール)は、地中又は地上に廃棄物が存在する不法投棄現場を含む廃棄物処理現場で使用する機械やその台数を選定し、選定した機械により構成された廃棄物処理システムの能力や環境に与える負荷(環境負荷)を端末上でシミュレーションするものであり、廃棄物処理システムの設定を画面上で変更しシミュレーション結果を逐次参照することで、顧客(例えば廃棄物処理業者や行政機関)が廃棄物処理システムの設計プランを柔軟に構築することができるように支援するものである。勿論、環境負荷のみならず、使用機械の種類や台数、使用時間を設定することにより、システム構築費やランニングコスト等の必要費用の目安を算出することも可能であり、ユーザの諸事情により柔軟に対応したシステムを提示する上でも極めて有用である。
また、本支援ツールは、処理対象の廃棄物の種類や量に応じてシステムに要求される処理内容が概ね想定できれば、要求される工程に応じて如何様な廃棄物の処理システムが想定される場合であっても、想定される処理内容(全体工程)を基に後述する工程画面を構築することも随時変更を加えることも可能である。この種の廃棄物処理システムに用いられ得る機械は、地中に埋まっている廃棄物を採掘したり他の機械に廃棄物等を投入したりするのに用いる掘削・投入機械(油圧ショベル等)、廃棄物(劣悪土や汚染土等)を改質するのに用いられる土質改良機、廃棄物を破砕する破砕機、廃棄物や処理物等を設定粒度で選別する選別機(スクリーン等)、その他、流動化処理機械、土砂を改質する土質改良材を供給する土質改良材供給装置、土砂と土質改良材等を混合する混合装置、廃棄物や処理物を搬送するコンベア、廃棄物や処理物を運搬する運搬機械(トラック等)・・・等、実に多種多様である。また、破砕機も、岩石やコンクリート塊等を破砕するジョークラッシャやインパクトクラッシャ、家電製品や廃タイヤ、畳等雑多なものをせん断破砕するシュレッダ、廃木材等を破砕する木材破砕機等、用途に応じて様々な種類が用意される。したがって、シミュレーションされる廃棄物処理システムは廃棄物処理現場によって異なる。
また、本支援ツールは、廃棄物処理現場に設置され現場内で稼働する各機械による環境負荷や必要費用を算出するようにしても良いし、その他、必要な場合は廃棄物又は廃棄物から選別された再資源化の対象となる原料を現場外(他の現場や工場、最終処分場等)に持ち出す運搬機械(トラック等)を含めて、環境負荷や必要費用等をシミュレーションする構成としても良い。勿論、例えば処理現場内で稼働する機械のみ、或いはシステムの一部のみの環境負荷や必要費用等をシミュレーションする構成とすることも考えられる。
また、本支援ツールが提示する廃棄物処理ステムが処理対象とする廃棄物には、法的に「産業廃棄物」に区分されるものだけでなく「一般廃棄物」に区分されるものも含まれる。例えば、汚染土壌やアスファルト屑、コンクリート塊、鉄筋、鉄骨、アルミサッシ等の金属屑、各種電気製品、事務用品、調度品類、繊維屑、木材屑等から生ごみや家庭ごみに至るまで多種多様であり、ここに列挙されていないその他のごみ等も含まれ得る。
また、本支援ツールで算出する環境負荷としては、例えばCOに代表される温室効果ガスの排出量、NOx排出量、ダイオキシンの排出量、或いはエネルギー消費量等が考えられるが、環境に負荷を与えるその他の要因を顧客の要求に応じて算出するようにすることも考えられる。例えばシステムの二酸化炭素排出量を環境負荷として算出する場合、後述する設定画面で設定された使用機械とその台数及び使用時間から割り出された使用機械の燃料使用量に基づき二酸化炭素排出量を算出する。
また、必要費用としては、代表的には、システムの構築に要する設備費用、システムの稼働に伴う設備維持費、減価償却費等が考えられるが、その他、顧客の要求に応じた特定の費用を算出するようにしても良い。
本支援ツールの一実施の形態を以下に説明する。
<廃棄物処理システムの事前検討>
まず、図26は廃棄物処理システムの一例を表す概念図である。
図26に例示された廃棄物処理システムは、例えば廃棄物処理システムを必要とする顧客から提供された、廃棄物の種類や量(概算)、現場の場所や地形等の情報を基に、目的の廃棄物の処理に必要な工程を想定し、システムを構成するのに好適と思われる必要機器の候補を抽出して得られた1つのモデルである。
このモデルに例示したシステムは、例えば建物の解体現場等に適用されるシステムであり、廃棄物を掘削する掘削工程501、掘削した廃棄物を所定の集積場所に運搬する運搬工程502、集積場所に集積された廃棄物を粗選別する粗選別工程503、粗選別工程503で除去された大きな廃コンクリート類等を破砕する破砕工程504、破砕工程504で破砕された廃コンクリート類を粒度選別する粒度選別工程505、粗選別工程503や破砕工程504で再資源化の対象外とされた廃棄物を最終処分場に運搬する運搬工程506、粗選別工程503で廃コンクリート類等が除去された廃棄物を寸法別に選別する寸法選別工程507、寸法選別工程507で選別された粒度分布の廃棄物を作業者608,609の手作業により再資源化の対象物と非対象物とに選別する手選別工程508,509、手選別工程で選別された廃コンクリート類から磁性金属を除去する磁力選別工程510、寸法選別工程507で選別された設定粒度以下の土砂成分を改質する土質改良工程511等を有している。
粒度選別工程505で選別された設定粒度(例えば400mm)以上の廃コンクリートは破砕工程504に戻され、設定粒度以下の廃コンクリートは路盤材として再利用される。また、可燃物・ガラス・金属等の磁性や粒度で選別できないものは、手選別工程508,509で選別されそれぞれ燃焼や再資源化等の現場に送られる。磁力選別工程510で収集された磁性金属も再資源化の対象となる場合がある。また、手選別工程508,509でこれらを取り除かれた廃コンクリート類は破砕工程504に送られ破砕処理され、土質改良工程511で改質処理された土砂は掘削工程501の掘削場所に埋め戻されたり、土砂製品として現場外で再利用されたりする。
それぞれの工程で使用する機械の候補も図26に示したものに限られないが、図26のモデルにおいては、掘削工程501では掘削機械としての油圧ショベル601、運搬工程502ではキャリアクローラ602、粗選別工程503ではグラップルを装着した作業機械としての油圧ショベル603、破砕工程504では破砕機としてのジョークラッシャ604、粒度選別工程505では格子を有する振動式のスクリーン605、運搬工程506ではダンプトラック606、寸法選別工程507では3つの粒度分布に対象物を選別可能な例えばフィンガースクリーン607、磁力選別工程510では磁力選別機510、土質改良工程511では土質改良機611、をそれぞれ暫定的に候補として挙げている。
但し、こうした各機械の種類や機種、能力、台数等はその後の顧客との打合せにより定まるものであり、図26に示したシステムは、多岐に亘る廃棄物処理システムのうちの一例に過ぎない。例えば粗選別工程503ではグラップルを用いて大きなコンクリート塊等を把持して選別する作業を想定して油圧ショベル603を例示してあるが、スクリーンを用いても良い。また、各機械の自走機能の有無もこの段階では問われない。本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールはその打合せや顧客の事前検討等に有用なシステムである。
<本支援ツールの説明>
顧客から提供された情報(或いは顧客との事前打合せ)を基にシステムの概要の見当がついたら、事前検討で必要とされた工程の内容に合わせて本支援ツールのインターフェースをレイアウトする。目的に応じた適当な廃棄物処理システムの典型的なシステム構成パターンのインターフェースを予め幾つか作成しておき、近いものをアレンジすれば効率的である。以下、図26に例示した廃棄物処理システムのモデルの実際の廃棄物処理現場への導入を本支援ツールにより検討する場合について説明する。
<画面の説明>
本支援ツールのインターフェースとなる画面(シート)は、図1に示すように、想定される廃棄物処理システム(本例では図26のモデルを基に検討されたシステム)の工程フローを表す工程画面(メインシート)100(図2参照)を最上位とする階層構造になっている。工程画面100は最上位階層(第1階層とする)に属している。なお、本例の説明に用いる「階層」とは、各画面間の表示内容による分類であり概念の上下を意味するもので、物理的な配置或いは表示上の配置の上下差を意味するものではない。
<第1階層画面の説明>
図2は工程画面100の一構成例を表した図である。
図2に示すように、工程画面100には、複数のオブジェクトが配列されているが、各オブジェクトは、他の画面に表示を移すオブジェクト、単に表示機能を有するオブジェクト、数値入力欄として機能するオブジェクト、選別工程等における処理物の振り分けの割合をGUI操作により設定するオブジェクト、入力や設定による条件変更を反映して表示内容を変更するオブジェクト、操作時点で設定されている条件に基づいて計算実行を指令するオブジェクト、これらのうちの複数の機能を割り当てられたオブジェクト等に分類される。
例えば、各工程の名称が表示された工程ボタン101〜111(後述)は、想定される廃棄物処理システムに要する各工程の名称をそれぞれ表示したもので、廃棄物処理システムの工程フローを模式化して工程画面100上に配列されている。特に本例では、廃棄物の処理の流れが直感的に把握できるように、各工程ボタン101〜111を処理の流れに沿って処理物等150〜158や運搬先(最終処分場等)159も併せて表示し、物流が視覚的に判別できるように線(矢印)で結んだ表示態様としてある。なお、本例では工程ボタン101〜111に工程の名称を表示した例を図示したが、工程名に限らず、簡単な工程の説明や絵、マーク、画像等、工程の処理内容が判別できるような表示であれば良い。例えば図26のような、各工程に対して使用する機械を図示する表示態様でも良い。また、画面のレイアウトに余裕のないとき等、工程ボタンの記号を表示し、画面の余白部分に工程ボタンの記号に対応した工程の内容を説明する凡例を表示させるようにすることも考えられる。
また、これら工程ボタン101〜111のうち、機械の使用が想定される工程を表示する工程ボタンについては、工程名を表示する機能の他、使用機械やその台数、使用時間を設定する対応の下階層の画面に表示を移す機能が割り当てられる。また、人手による工程、又は使用機械の選択肢が一つで稼働時間も人手による工程に左右される工程、すなわち使用機械の設定の余地がない工程を表す工程ボタンは、単に工程を表示する機能のみ有していれば足りる。工程ボタンの表示態様(例えば表示色やオブジェクト形状)に機能に応じて変化を付けると、インターフェースとしての使い勝手がより良くなる。
同じく工程画面100上に配置されたスライダースイッチ120〜127は、選別工程等といった処理物の分岐点における振り分けの割合を設定する。これらスライダースイッチ120〜127は、処理物が2つの経路に分配される分岐点での振り分けの割合を決定するためのオブジェクトであり、ポインティングデバイスによる矢印部分のクリック操作やスクロールバーのドラッグ操作等、キーボード等による入力操作を伴わずGUI操作によって工程画面100上で自由に設定操作することができる。それぞれ対応の表示窓120a〜127aに示されているように、本例ではスライダースイッチ120〜127の設定の範囲を百分率(パーセンテージ)で表しているが、場合によっては千分率や他の割合で設定することも可能である。
さらに、処理物の流れに沿って適宜配列した表示窓130〜145には、システムに投入される廃棄物の総量や各振り分け点における振り分け量が表示される。特に振り分け後のそれぞれの経路に送られる処理物の量は、スライダースイッチ120〜127による設定変更や表示窓130に入力された廃棄物総量の変化に追従して表示内容が逐次更新される。
図2に例示した工程画面100では、オブジェクト101〜111により、例えば不法投棄現場に投棄された廃棄物を処理しその中から再資源化が可能な原料を選別し回収する廃棄物処理システムを表している。以下、工程画面100上に例示された各オブジェクトについて順次説明する。
工程ボタン101は掘削工程(図26の掘削工程501に対応)を表している。例えば不法投棄現場においては、廃棄物が地中に埋まった状態で存在する場合があるため、必要に応じて廃棄物を掘り出す(採掘する)必要がある。また、工程ボタン101を操作すると採掘に関する条件(使用機械の機種や台数、使用時間等)を設定する設定画面210(図1、図5参照)に移行する。採掘量、すなわち廃棄物処理システムに投入される廃棄物の総量は表示窓130に入力される。
工程ボタン102は運搬工程(図26の運搬工程502に対応)を表している。工程ボタン101と同様、工程ボタン102は対応する第2階層の設定画面220(図1、図6参照)に移行するスイッチを兼ねる。
工程ボタン103は粗選別工程(図26の粗選別工程503に対応)を表している。この粗選別工程では、工程ボタン102で表示された運搬工程からの廃棄物を、工程ボタン104に表示された後段の水分調整工程に送る分と大物廃棄物とに選別する。現場毎に大物廃棄物の割合は異なるので、スライダースイッチ120で割合を設定する。スライダースイッチで設定された振り分けの割合は百分率で表示窓120aに示される。また、水分調整工程への振り分け量は表示窓131に、大物廃棄物の量は表示窓132に明示される。工程ボタン103も工程ボタン101と同様に対応する第2階層の設定画面230(図1、図7参照)に移行するスイッチを兼ねる。さらに大物廃棄物156として選別された中から、粗選別工程と同じ要領で、スライダースイッチ126により廃コンクリート類158と廃棄物157に仕分けられる。この振り分けの割合、廃コンクリート類158の量、廃棄物157の量は、それぞれ表示窓126a、134,133に示される。また、本例の工程画面100において、廃棄物157に選別されたものは最終処分場159に運搬されることが想定されている。
なお、本例では、目的の廃棄物処理現場内の工程につき使用機械等を設定し、環境負荷を算出する場合を例に挙げて説明している。そのため、最終処分場に廃棄物を運搬する図26の運搬工程506に相当するボタンオブジェクトは工程画面100には配置されていないが、場外で稼働する機械についても環境負荷やコストの見積もりに入れる場合は場外における工程を表したボタンを工程画面100に追加する。
工程ボタン104は粗選別された土砂成分の水分を調整する水分調整工程を表している。この水分調整工程ボタン104は工程ボタン101と同様に対応する第2階層の設定画面240(図1、図8参照)に移行するスイッチを兼ねる。水分調整工程は図26のモデルには表されていなかったが、このように実際の処理を想定して必要と思われる工程を追加したり工程を変更したりすることもある。
工程ボタン105は寸法選別工程(図26の寸法選別工程507に対応)を表しており、対応する第2階層の設定画面230(図1、図7参照)に移行するスイッチを兼ねている。この工程ボタン105には2つのスライダースイッチ121,122が付随している。本例では、粒径20mm以下の土砂成分の割合量がスライダースイッチ121で設定され、粒径20〜100mmの範囲の土砂成分の排出割合がスライダースイッチ122で設定される。つまり、ここでは粒径20mm以下、20〜100mm、100mm以上の3種類の土砂成分に篩い分けられる場合を想定している。20mm以下の土砂成分の選別割合、20〜100mmの土砂成分の選別割合はそれぞれ表示窓121a,122aに、粒径20mm以下、20〜100mm、100mm以上の3種類の土砂成分の振り分け量はそれぞれ表示窓135,136,137に表示される。これらの値の表示はスライダースイッチ121,122による設定変更に伴って逐次変化する。
寸法選別工程で選別された最も粒径の小さな土砂成分は工程ボタン106で表される土質改良工程(図26の土質改良工程511に対応)に送られる。この土質改良工程で土質改良材と混合されて改質された改良土は、埋め戻し土砂150として掘削箇所に埋め戻される。寸法選別工程で選別された時点で粒径20mm以下の土砂成分が、強度や汚染の度合を考慮してもそのまま埋め戻し土として供することができるようであれば、土質改良工程を省略して寸法選別工程で選別された20mm以下の土砂成分をそのまま埋め戻し土砂150としても良い。
寸法選別工程で選別された粒径20〜100mmの成分は、まず手選別工程109(図26の手選別工程509に対応)で可燃物・ガラス・金属類153とその他に振り分けられる。手選別工程109の選別割合はスライダースイッチ123で設定される。このスライダースイッチ123により設定された選別割合は表示窓123aに、可燃物・ガラス・金属153の振り分け量は表示窓139に、その他の振り分け量は表示窓138にそれぞれ表示される。
さらに、手選別工程109で可燃物・ガラス・金属153と選別されたその他の成分は磁力選別工程110(図26の磁力選別工程510に対応)に送られ、磁選機等で磁性金属154を取り除かれる場合が本例では想定されている。磁性金属154の除去割合はスライダースイッチ124で設定され、除去割合が表示窓124aに、除去された磁性金属154の量が表示窓141に、その他の残渣(廃コンクリート等)151の量が表示窓140に表示される。これら表示窓124a,140,141に表示された値はスライダースイッチ124の設定内容に連動して変化する。
さらに、寸法選別工程で選別された粒径100mm以上の成分は、手選別工程111(図26の手選別工程508に対応)で可燃物・ガラス・金属類152とその他の残渣(廃コンクリート等)151に選別される。選別割合はスライダースイッチ125で設定され、選別割合が表示窓125aに、選別された可燃物・ガラス・金属152の量が表示窓143に、その他の残渣(廃コンクリート等)151の量が表示窓142に表示される。これら表示窓125a,142,143に表示された値はスライダースイッチ125の設定内容に連動して変化する。
主にコンクリートガラの処理について説明すると、本例では、以上の選別操作の後、残渣(廃コンクリート等)151は上記廃コンクリート類158とともに工程ボタン107で表示された破砕工程(図26の破砕工程504に対応)に送られる場合が想定されている。破砕工程ボタン107は対応する第2階層の設定画面260(図1、図10参照)に移行するスイッチを兼ねる。破砕工程では、破砕作業中に発生する異物が除去される。この除去割合はスライダースイッチ127により設定され、除去割合が表示窓127aに、除去された異物の量が表示窓145に、破砕物の量が表示窓144に表示される。これら表示窓127a,144,145に表示された値はスライダースイッチ127の設定内容に連動して変化する。
工程ボタン108で表示された粒度調整工程(図26の粒度選別工程510に対応)では、閾値を粒径40mmに設定し、粒径40mm以下の破砕物と粒径40mm以上の破砕物とに振り分ける。この工程ボタン108は対応する第2階層の設定画面230(図1、図7参照)に移行するスイッチを兼ねる。ここでは、例示的に40mmを閾値としているが、この数値は限定されるものではなく、例えば30mmや他の数値に設定することもある。粒度調整工程で選別された粒径40mm以上の破砕物は破砕工程に戻され、再度破砕される。一方、粒度調整工程で粒径40mm以下に選別された破砕物は、図2に示したように例えば路盤材155として販売または利用される。
工程画面100上に表示された計算入力確認ボタン160は、第2階層の各設定画面で設定した計算条件、具体的にはシステムの使用機械や台数、使用時間、走行距離等の入力内容を確認する際に操作するボタンであり、現状の各種計算条件を確認する条件一覧画面180(図1、図3参照)に移行するスイッチの役割を果たす。
計算条件のうち処理物の選別の割合や量については、工程画面100の各表示窓に表示されるが、本例では、後述するように、各工程で要する使用機械やその台数、使用時間等の情報は、第2階層の各画面、すなわち別の画面で設定される。これらを工程画面100で設定するようにしても良いが、工程画面100が煩雑化するので、処理工程を模式した表示態様を採用した工程画面100上で全ての条件を同時に表示するのは実際には難しい。
したがって、廃棄物処理システムの必要費用や環境負荷の計算を実行するにあたり現状の条件がどうなっているかが一見して分かるように設定条件を一覧表形式で表示する条件一覧画面180を作成し、工程画面100で計算入力確認ボタン160を操作することで条件一覧画面180が呼び出されるようになし、これにより第2階層の各設定画面で設定した条件を含めて条件一覧画面180にて設定条件を確認する構成を例示した。条件一覧画面180の表示処理では、計算入力確認ボタン160が操作された時点で設定されている各種条件を一覧表にまとめる計算を実施して一覧表を作成し、作成後に条件一覧画面180として表示するという手順を端末に実行させる。
各種条件を設定した後、工程画面100に配置した計算実行ボタン161が操作されると、条件(入力されている数値とデータとして持っている数値)を演算して、所定の項目(例えばCO発生量や処理価格)を算出し計算結果を表示する計算結果表示画面190(図1、図4参照)に移行する。COの発生量については、使用機械の消費燃料や使用時間等から使用エネルギーを算出し、該当する原単位(単位量の物質を使用したときに発生するCO発生量等を規定したデータ)より演算して求める。
CO発生量を算出する演算手順を次に例示する。
本例ではCO排出量Aは、使用機械の燃料(軽油)の使用量(L/h)をB、軽油の燃焼による単位時間当たりのCO発生量をCとした場合、次の(式1)で見積もることができる。
A=B×C・・・(式1)
また、燃料使用量Bは、使用機械の時間当たりの燃料消費量(L/h)をD、使用時間をEとした場合、
B=D×E・・・(式2)
で求めることができる。
上記(式1)(式2)の演算手順は、燃料に応じたCの値と機種毎のDが予め用意されていれば、本支援ツールにより処理対象の廃棄物の総量と使用機械の機種を設定した上で使用時間Eを入力することにより、指定した機種1台当たりのCO発生量が算出される。したがって、使用機械の機種、使用時間、台数が入力されればシステム全体のCO総発生量を算出することができる。
また、指定機械の使用時間Eは、設定された処理量F(表示窓130に入力又は事前設定された廃棄物総量とスライダースイッチ120〜127による振り分けの割合により定まる振り分け量)を基に次の(式3)で求めることも考えられる。
E=F/G・・・(式3)
ここで、Gは指定機種の単位時間当たりの作業量(プリセット値)である。
この場合、本支援ツールにて使用機械の機種を設定するのみで(式1)〜(式3)により指定機種1台当たりのCO発生量が算出されるので、使用機械の機種、台数が入力されればシステム全体のCO総発生量を算出することができる。
なお、本例では、使用時間と時間当たりの燃料消費量から燃料使用量を算出する場合を例に挙げて説明したが、設定された廃棄物の処理量又は走行距離等に基づく作業量と指定機種の燃費から燃料使用量を算出しても良い。要するに、予め情報として与えられている機体データから指定機種の燃料消費量或いは燃費等の燃料の消費に関連する情報を基に、使用時間や処理量等から燃料使用量を算出する。
また、本例ではシステム構築や運用に必要な費用を図4の画面に環境負荷と併せて表示されるようにしたことで、環境負荷対コストを考慮して慎重にシステムを検討する上で有用である。
必要費用を算出する演算手順を次に例示する。
ここで算出する必要費用Hは、種々考えられるが、本例では使用機械が使用する燃料費H1と、最終処分場へ運搬する廃棄物の処分費H2を算出する場合を例に挙げる。
燃料費H1は、燃料使用量I(I=上記燃料使用量B(機械毎)或いは燃料使用量Bのシステム全体の合計値)と燃料単価Jから、
H1=I×J・・・(式4)
で求めることができる。
また、処分費H2は、処分量Kと処分単価Lから、
H2=K×L・・・(式5)
で求めることができる。なお、処分量Kは、最終処分場に搬送する廃棄物総量であり、具体的には図2の工程画面100で表示窓133,145に表示された値の合計量に相当する。処分単価Lはプリセット値で、例えば地理的に廃棄物処理現場からの廃棄物の搬送に有利な処分場で採用されている値を事前に用意しておく。
本例では、このように燃料費H1と処分費H2とを必要費用として算出する例を挙げたが、例えば顧客が設備を所有していない場合、機械のレンタル代或いは購入費を含めた設備費も算出し、必要に応じて合算して表示させることも当然に考えられる。
なお、条件一覧画面180や計算結果表示画面190には、工程画面100に表示を戻す「メインシートに戻る」と表示されたボタン170が表示されており、これを操作すると表示が工程画面100に移行する。また、条件一覧画面180や計算結果表示画面190を工程画面100上に確保した表示領域に表示させるレイアウトとしても良い。その場合、画面表示の移行がないので、ボタン170は不要である。
<第2階層画面の説明>
次に第2階層の画面について説明する。
図5〜図10にそれぞれ示した各設定画面210,220,230,240,250,260が第2階層に位置付けられている。
まず、第2階層の各画面に共通する部分を説明すると、第2階層に属する各設定画面210,220,230,240,250,260には、それぞれ工程画面100に表示を戻すボタン170が表示されている。ボタン170が操作されると、途中経過と無関係に現在表示中の画面から工程画面100に表示が変更される。但し、第2階層の各画面における以下の入力事項は、ボタン170を操作しても保持される。各シート210,220,230,240,250,260中に白黒反転で表した部分が入カ欄270であり、工程画面100にて機械の使用が予定される工程の工程ボタンを操作して表示された設定画面(本例では設定画面210,220,230,250,260)には、こうした入力欄270とともに機械の使用機器欄280が配置されている。水分調整工程の設定画面(図8)以外の第2階層に属する設定画面では、使用機器の選定は使用機器欄280を操作することで表示される機械の候補の中から使用機械を選択すると、選択した機種名が自動的に入力欄270の選択機種欄に反映され表示される。その後、選択した使用機械の台数(台)、使用時間(h)、走行距離(km)を入力欄270に入力する。以下、第2階層に属する各設定画面上での操作に対応した個別の処理を説明する。
図5は工程画面100で工程ボタン101を操作すると表示される掘削工程の設定画面210である。
図5に例示した設定画面210では、採掘用油圧ショベル、現場内移動用油圧ショベル、運搬用トレーラ、作業用トラックの機種を使用機種欄280から選択し、各仕様機種の台数(台)、使用時間(h)、走行距離(km)を入力欄270で入力する。また、設定画面210には、対応する第3階層の画面に表示を移行するボタン211〜213が配列されている。「油圧ショベルに移動」と表示されたボタン211を操作すると、油圧ショベルの機体情報を表示する第3階層の機体情報画面310(図11)に移行する。「トレーラに移動」と表示されたボタン212を操作すると、トレーラの機体情報を表示する第3階層の機体情報画面380(図17)に移行する。「トラックに移動」と表示されたボタン213を操作すると、トラックの機体情報を表示する第3階層の機体情報画面370(図16)に移行する。このように使用機械の選定に際して参考になる情報が必要な場合にはボタン211〜213を操作することにより、第3階層の対応画面にジャンプする。また、設定画面210上の作業総量欄214は掘削工程における油圧ショベル等の掘削機械による掘削総量の目安を入力する欄で、その表示内容は工程画面100の表示窓130に連動しており、作業総量欄214か表示窓130のどちらかに数値を入力すれば、他方にその表示内容が反映される。また、設定画面210にも工程画面100に表示を移行するボタン170が配置されている。
図6は工程画面100で工程ボタン102を操作すると表示される運搬工程の設定画面220である。
図6に例示した設定画面220では、作業用トラック、処理場への運搬用トラックの機種を使用機種欄280から選択し、各仕様機種の台数(台)、使用時間(h)、走行距離(km)を入力欄270で入力する。また、設定画面220には、対応する第3階層の画面に表示を移行するボタン221が配列されている。「トラックに移動」と表示されたボタン221を操作すると、トラックの機体情報を表示する第3階層の機体情報画面370(図16)に移行する。このように使用機械の選定に際して参考になる情報が必要な場合にはボタン221を操作することにより、第3階層の対応画面にジャンプする。また、設定画面210にも工程画面100に表示を移行するボタン170が配置されている。
図7は工程画面100で工程ボタン103,105,108を操作すると表示される選別工程の設定画面230である。
図7に例示した設定画面230では、例えばスクリーン等、寸法選別のための機械と粒度選別のための機械の機種を使用機種欄280から選択し、各仕様機種の台数(台)、使用時間(h)、走行距離(km)を入力欄270で入力する。また、設定画面230には、対応する第3階層の画面に表示を移行するボタン231,232が配列されている。「スクリーンに移動」と表示されたボタン231を操作すると、寸法選別に適したスクリーンの機体情報を表示する第3階層の機体情報画面320(図12)に移行する。同様に「スクリーンに移動」と表示されたボタン232を操作すると、粒度調整に適したスクリーンの機体情報を表示する第3階層の機体情報画面340(図14)に移行する。このように使用機械の選定に際して参考になる情報が必要な場合にはボタン231,32を操作することにより、第3階層の対応画面にジャンプする。また、設定画面230にも工程画面100に表示を移行するボタン170が配置されている。
図8は工程画面100で工程ボタン104を操作すると表示される水分調整工程の設定画面240である。
水分調整工程では、必要に応じて土砂成分の水分調整のため土砂成分に石灰を投入する。図8に例示した設定画面240では、水分調整工程で土砂成分に投入する石灰の量を入力欄270に入力する。この設定画面240にも工程画面100に表示を移行するボタン170が配置されている。
図9は工程画面100で工程ボタン106を操作すると表示される土質改良工程の設定画面250である。
図9に例示した設定画面250では、土質改良機の機種を使用機種欄280から選択し、各仕様機種の台数(台)、使用時間(h)、走行距離(km)を入力欄270で入力する。また、設定画面250には、対応する第3階層の画面に表示を移行するボタン251が配列されている。「土質改良機に移動」と表示されたボタン251を操作すると、土質改良機の機体情報を表示する第3階層の機体情報画面350(図15)に移行する。このように使用機械の選定に際して参考になる情報が必要な場合にはボタン251を操作することにより、第3階層の対応画面にジャンプする。また、設定画面250にも工程画面100に表示を移行するボタン170が配置されている。
図10は工程画面100で工程ボタン107を操作すると表示される破砕工程の設定画面260である。
図10に例示した設定画面260では、破砕機の機種を使用機種欄280から選択し、各仕様機種の台数(台)、使用時間(h)、走行距離(km)を入力欄270で入力する。また、設定画面260には、対応する第3階層の画面に表示を移行するボタン261が配列されている。「破砕機に移動」と表示されたボタン261を操作すると、破砕機の機体情報を表示する第3階層の機体情報画面330(図13)に移行する。このように使用機械の選定に際して参考になる情報が必要な場合にはボタン261を操作することにより、第3階層の対応画面にジャンプする。また、設定画面260にも工程画面100に表示を移行するボタン170が配置されている。
以上の第2階層に属する各画面でそれぞれ設定した各工程の使用機器やその台数、使用時間、走行距離等は、工程画面100の計算入力確認ボタン160を操作することによって表示される条件一覧画面180にて確認のため一覧することができる。閲覧時点で未設定の条件があると条件一覧画面100ではその該当部分が空白で表示されるため、未設定であることが一見して分かる。また、条件一覧画面180で未設定の欄があった場合又は入力値を変更したい場合は、ボタン170を操作して工程画面100に戻り、該当する工程ボタンを操作して第2階層に属する対応の画面に移行して条件を入力・修正する。入力・修正後の条件は随時条件一覧画面180で一覧することができる。
そして、条件一覧画面180で条件を一通り確認し、工程画面100上の計算実行ボタン161を操作すると計算結果表示画面190が表示され、その時点の設定条件で廃棄物処理システムを構築した場合のシステムのCO排出量や必要費用の計算結果が表示される。また、環境負荷の一指標としてCO排出量を代表的に表示しているが、NOx排出量等といった他の環境負荷項目を表示することも可能である。また、意図的に計算結果を明示したくない場合、ボタンを追加して情報の開示/非開示の切り替えを可能とすることも考えられる。
<第3階層画面の説明>
次に第3階層の画面について説明する。
図11〜図17にそれぞれ示した各機体情報画面310,320,330,340,350,360,370,380は、第2階層の画面の説明で紹介した画面である。
図11〜図17に示したように、これら第3階層に属する画面は、連動する第2階層の画面で参考データ閲覧のため「○○に移動」と表示されたボタン(図9のボタン251等)が操作された場合に表示される画面であり、入力したり設定したりする部分は有していない。第3階層に属する各画面は、工程画面100に表示を戻すボタン170と、「戻る」と表示された、直前に表示していた第2階層の画面に表示を戻すボタン390とをそれぞれ有している。
ここで、例えば図16の機体情報画面370は、図5のボタン213又は図6のボタン221を操作することにより表示される。このように第2階層の複数の画面と連動している第3階層の画面では、第2階層のどの画面を経由してきたかが記憶されていなければ、直前に表示していた第2階層の画面に表示を戻すことができない。したがって、表示の移行履歴を例えば図示しないシート(或いはメモリ)に書き込みながら第2階層のシートから第3階層のシートヘ移行するようにし、戻るボタン390が操作されたときには履歴を参照し呼び出された第2階層の画面に表示を戻すようにする。
また、第3階層に属する画面のうち、例えば油圧ショベルの機体情報画面310、スクリーンの機体情報画面320,340、破砕機の機体情報画面330、土質改良機の機体情報画面350には、「損料表を開く」と表示されたボタン391、「損料表を閉じる」と表示されたボタン392が配置されている。ボタン391を操作すると、例えば当該ボタン391を有する画面に表示された機械の出力、質量、価格、標準使用年数、年間の標準運転時間・運転日数、共用日数、維持修理比率、年間修理比率、残存率、運転1時間当たりの損料率・損料、共用1日当たりの損料率・損料、燃料費、油脂類、運転労務費、運転経費合計等の格納情報が表示される。
ボタン392を操作すると、上記に列挙した情報が非表示状態(図示した機体情報画面310,320,330,340,350の状態)になる。これら情報は、顧客に提示して良いか否かでボタン391,392を適宜操作して情報の表示/非表示を切り替えられるようになっている。また、計算実行ボタン161を操作した際には、上記情報のうちの価格情報より使用機械の台数や使用時間に応じた必要費を計算表示することが可能となる。
なお、図11〜図17の画面には、ボタンオジェクトの他には使用機械の候補(選択可能な機種)が表示されているが、必要に応じてその機種の機体データを表示するようにすることも考えられる。この場合、機体データを図11〜図17に表示するようにしても良いし、個別機種の機体データ表示用の別の画面を用意し、指定した機種の機体データの閲覧画面を表示させるボタンを図11〜図17の画面内に配置することも考えられる。また、表示する機種別の機体データとしては、一般に機械の仕様として掲載されるデータ、例えば機体寸法、エンジンの種類や定格出力、処理装置の方式や寸法、走行速度、登坂能力、駆動方式、燃料タンクや作動油タンクの容量、燃費等が考えられる。本例では、これら情報の一部はこの後説明する第4階層の画面にも技術情報の一部として閲覧することができるが、画面間のリンクの仕方や掲載情報は本例に限られるものではない。
図11〜図17の画面に説明を戻すと、これら画面には第4階層に属する他の画面に移行するボタンが配置されているものがある。このボタンを操作すると第4階層の画面を表示させることができる。
<第4階層画面の説明>
第4階層の画面について説明する。
図18〜図21にそれぞれ例示した第4階層に属する各画面410,420,430,440は、連動する第3階層の画面から呼び出される技術資料を表示する技術情報画面である。第4階層のシートに共通して配置されているのは、第3階層と同様「戻る」と表示されたボタン390である。この戻るボタン390も第3階層のもどるボタン390と同様、画面の表示履歴を参照して直前に表示していた第3階層の画面に戻るためのボタンである。
例えば図18の技術情報画面410は、図16に示したトラックの機体情報画面370上の「積載物堆積へ」と表示されたボタン371を操作することにより表示される画面で、各積載物がトラック何台分の体積になるか等といった技術情報を表す。図19の技術情報画面420は、機体情報画面370上の「ダンプ積載質量へ」と表示されたボタン372を操作することにより表示される画面で、トラックの積載能力等の技術情報を表す。図20の技術情報画面430は、機体情報画面370上の「エンジン情報へ」と表示されたボタン373を操作することにより表示される画面で、トラックに搭載する各種エンジンや発電機等の出力やNOx排出量、燃料消費率、燃料消費量等の技術情報を表す。図21の技術情報画面440は、図11に示した油圧ショベルの機体情報画面310上の「作業量へ」と表示されたボタン311を操作することにより表示される画面で、候補になっている油圧ショベルの時間当たりの作業量、バケット容量、バケット係数、作業効率、基本サイクルタイム、旋回角度と掘削深さの係数等といった性能に関わる技術情報を表す。
<ハードウェアの説明>
図22は本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールを実行する端末(廃棄物処理システム構築支援装置)の一例の概念図である。
図22に示すように、本発明の廃棄物処理システム構築支援ツール(本支援ツール)1は、アプリケーションソフト2上で動作するファイル(データやプログラムを含む)であり、使用者等が使用する端末10には本支援ツール1を動作させるアプリケーションソフトウェア2がインストールされている。端末10にはパーソナルコンピュータ(ノート型でもデスクトップ型でも良い)やPDA(Personal Digital Assistants)、タブレットPC、携帯電話等、演算機能と表示機能を有する端末が利用できる。アプリケーションソフトウェア2は、端末10にインストールされたオペレーティングシステム(OS)3による動作環境に適合したプログラムであり、OS3上で動作する。
図23は端末10の機能構成ブロック図である。
図23において、端末10は、端末本体11と、この端末本体11に対して入力操作を行う操作部12と、操作部12の入力等に応じ端末本体11から出力される表示信号に基づいた画面を表示する表示部13とを備えている。
端末本体11は、演算処理に必要な所定のプログラムや定数を格納するROM(リードオンリーメモリ)14、時間計測を行うタイマ15、各種演算処理を行う演算手段であるCPU(中央演算処理装置)16、このCPU16の演算結果や演算途中の数値を一時的に記憶する一時記憶手段としてのRAM(ランダムアクセスメモリ)17、操作部12からの操作信号を入力する入力部18、CPU16で演算された表示信号を表示部13に出力する表示インターフェース19、アプリケーションソフトウェア2やOS3を保存したメモリ(ハードディスク等)20で構成されている。本支援ツール1は予めメモリ20に保存してあっても良いし、フレキシブルディスク等の外部メモリに保存しておき、実行時に外部メモリ内の本支援ツール1を端末の図示しないインターフェースを介して読み込むようにしても良い。
操作部12は、端末10の種別によって様々だが、例えばキーボード等に代表される文字入力用のボタン類や、例えばマウス、タッチペン、トラックボール等に代表されるポインティングデバイス等の入力デバイス全般が挙げられ、勿論、表示部13がタッチパネル機能を備えたものである場合にはそのタッチパネル検出部等も含まれる。
図24は本支援ツール1を端末10で実行する際にCPU16により実行される処理手順を表すフローチャートである。
図24において、本支援ツール1の起動を操作部12によって指令すると、その操作信号が入力部18を介して端末本体11に入力され、CPU16は、ステップ110で本支援ツール1を読み込んでRAM17に格納し、続くステップ120で本支援ツール1のデータに基づいて生成した表示信号を表示部13に出力し、これにより本支援ツール1のメインページ画面、本例の場合、工程画面100を表示部13に表示する。
表示部13上にメインページ画面50が表示された後、CPU16は、ステップ130にて、操作部12からの操作信号、すなわちイベントが生じたかどうかを判定する。イベントがなくステップ130の判定が満たされない場合、CPU16は、再びステップ130に手順を戻す。操作部12が操作されイベントが発生したらステップ130の判定が満たされ、CPU16はステップ140に手順を移行する。
ステップ140では、入力されたイベントが本支援ツール1の終了を指令するものであるかどうかを判定する。イベントが本支援ツール1の終了を指令するものでない場合、CPU16は、ステップ150に手順を移し、取得したイベント情報に応じた処理を実行しステップ130に手順を戻す。一方、イベントが本支援ツール1の終了を指令するものであれば、この本支援ツール1を終了して図24の手順を終了する。
図25は本支援ツール1がCPU16に実行させる上記ステップ150の具体的処理手順を表すフローチャートである。
本支援ツール1は、ステップ150において、ステップ151、ステップ152・・・というように、ステップ130で入力を確認したイベントがいかなる動作を指令するかの判断をCPU16に実行させる。本支援ツール1のインターフェース画面(各階層の各画面)のオブジェクトを操作することで発生するイベントは、例えば図2の工程画面100で工程ボタン101を操作したときに図5の設定画面210に移行する所定のページに“飛ぶ”ことを指令するもの、例えば工程画面100のスライダースイッチ120等の操作、第2階層の各画面における入力欄270への記入、或いは使用機器欄での使用機種選択行為等による設定入力を指令するもの、工程画面100の計算実行ボタン161を操作したときの計算実行を指令するもの等である。
図25において、入力されたイベントが“飛ぶ”を指令するものであった場合を代表して説明すると、イベントが“飛ぶ”を指令するものであるか否かを判断するステップ151の判定が満たされ、CPU16はステップ151−1に手順を移行させる。
ステップ151−1に手順が移ると、本支援ツール1は、“飛ぶ”の機能に該当するプログラムをCPU16に実行させる。ここでいう“飛ぶ”の機能は、指定ページに表示を切り換える機能である。したがって、操作されたオブジェクトに関連付けられた属性情報(指定ページ等)を基に、CPU16は現在表示している画面を非表示として指定ページの画面を表示するように表示部13に表示信号を出力する。これにより表示部13に指定ページの画面が表示される。ステップ151−1の処理を終えると、CPU16は図25に示したステップ150の手順を終了し、図24のステップ130に手順を戻す。
図25では“飛ぶ”の機能が指令された場合を説明したが、例えば設定入力の機能が指令された場合、ステップ151の判定が満たされないのでCPU16はステップ152に手順を移す。そして、ステップ152に手順を移すとその判定が満たされ、CPU16は、入力内容をRAM17等に格納するとともに、対応する表示窓や入力欄270の表示に入力内容を反映させステップ130に戻る。すなわち、イベントが発生した場合、ステップ151→ステップ152→・・・と判断を移行するうちに、該当するイベント内容の判断部に手順が移行したらその判断部の判定が満たされ、イベントに従った処理が実行され、処理実行後、ステップ130に手順を戻す。本支援ツール1の終了を指令するイベントが発生するまで、このような処理(ステップ130〜160)が繰り返し実行される。
<使用手順>
本支援ツールを用いて実際に廃棄物処理ステムを検討する場合、入力内容の確認の手順、機体情報や技術情報の確認の手順を適宜行いつつ、処理対象の廃棄物の流れを設定する手順、各工程で使用する機械を選択する手順、計算実効の手順を順次行う。また、廃棄物の流れを設定する手順と機械を選択する手順は前後しても行き来しても良く、計算実行の結果を見ながら必要に応じて変更や調整を繰り返し行うこともできる。ここでは、基本的な使用手順の例として、
(1)廃棄物の流れの設定
(2)機体情報や技術情報の確認
(3)使用機械の選択
(4)入力内容の確認
(5)計算実効
という順番で操作する場合を説明する。
(1)廃棄物の流れの設定
廃棄物の流れを設定する場合、まず図2の工程画面100にて、表示窓130に処理対象の廃棄物総量を入力し、次にスライダースイッチ120〜127を操作して廃棄物の処理の流れの分岐部分の振り分けの割合を設定する。図2に例示した工程フローは、廃棄物の種類や量により予め用意された選択肢を含めてレイアウトされたものであり、各スライダースイッチの設定によって廃棄物の流れが残されたフローのみが、実際に導入される廃棄物処理システムの候補に残る。つまり、この操作によって工程の全体のフローが定められる。
例えば、処理の流れが2つに分岐する分岐部分(本例では粗選別工程等)においてスライダースイッチによる振り分けの割合を0%又は100%に設定した場合、その分岐部分における処理の流れが1つに絞られ、1−99%に設定した場合は2つの処理の流れが残る。処理の流れが3つ以上に分岐する分岐部分(本例では寸法選別工程)では、いずれかのスライダースイッチを100%に設定すれば、100%の処理物が振り分けられたフローに自ずと処理の流れが絞られ、0%に設定すれば処理物の振り分け割合が0%に設定されたフローが省略される。いずれのスライダースイッチも1−99%に設定されていれば、候補として用意した処理の流れが全て残される。
(2)機体情報や技術情報の確認
この手順は必ずしも必要な手順ではないが、使用機械を選択する上で機体の情報や技術情報を参考にする場合等に行う。例えば、掘削工程で使用する機械を定める場合、工程画面100の掘削工程ボタン101を操作し、掘削工程の設定画面210(図5)を表示させる。そして、設定画面210にて使用機器欄280や入力欄270の内容を決めるにあたり、「油圧ショベルに移動」と表示されたボタン211を操作して、掘削機械の候補に挙げられた油圧ショベルの機体情報画面310(図11)を表示させる。この画面で選択可能な機種を確認したり、必要な場合には「作業量へ」と表示されたボタン311を操作して技術情報画面440(図21)を表示させ、候補に挙げられた油圧ショベルの能力に関する機体データを参照したり、機体情報画面310の「損料表を開く」と表示されたボタン391を操作して損料表を確認したりする。これによって得たい情報が得られたら、設定画面210や工程画面100に表示を戻す。
(3)使用機械の選択
例えば掘削工程で使用する機械を定める場合、まず設定画面210(図5)を表示させる。採掘用油圧ショベルの使用機械を設定する場合、設定画面210において使用機器欄280のうち最も上に位置する欄の右側にある「▼」マークが表示されたボタンを操作し、表示される候補の中から使用機械を選択する。この選択内容は入力欄270の選択機種の欄に反映される。次に、選択機種の台数、使用時間、走行距離を入力欄270で入力する。こうした入力設定の操作を必要な工程の設定画面で各々行う。これら設定入力の内容は環境負荷の算出に用いられる。
なお、前述したように、入力欄270の入力内容は、処理量等を基に自動的に産出されるようにしても良い。各工程での処理量がスライダースイッチ120〜127の操作によって定まっていれば、機種と台数を入力することによって使用時間(或いは使用期間)が定まるようにすることもできるし、使用時間(或いは使用期間)を入力することにより台数が定まるようにすることも可能である。また、一日当たりの標準使用時間を予め与えておき、処理量と機種から使用台数が定まるようにしても良い。
(4)入力内容の確認
この手順も必ずしも必要な手順ではないが、使用機械の機種や台数等の設定入力の内容を確認したいとき等には、工程画面100にて計算入力確認ボタン160を操作して条件一覧画面180(図3)を表示させ、現在の設定内容を確認する。
(5)計算実効
以上の処理の内容や使用機械等の設定が一通り終わったら、工程画面100の計算実行ボタン161を操作して計算結果画面190(図4)を表示させる。この計算結果画面190で現在設定されているシステムを導入した場合の必要費用や環境負荷を確認し、必要に応じてシステムの構成を再考したりする。なお、図3の条件一覧画面180を表示させて現在の入力内容を確認した後、条件一覧画面180内の「CO2排出量を算出」と表示されたボタンを操作することにより、工程画面100に戻らずに計算結果画面190に表示を直接移行させられるようにすると利便性が良い。
<作用効果>
以上の本実施の形態の廃棄物処理システム構築支援ツールによれば、処理対象現場の廃棄物の種類や量に応じ、各工程にて使用する機械等を画面上で適宜設定することで、その設定条件の通りに廃棄物処理システムを構築した場合にシステムが環境に与える負荷の想定値を逐次シミュレーションすることができるので、提示されたシステムの姿や効果が具体的にイメージし易く、図27に示したような実際に現場に導入される廃棄物処理システムの設計プランを柔軟に検討するのに極めて利便性が高い。勿論、システムの能力も使用機械の機種や台数等の組み合わせで自由に変化させられ、それに応じてまた環境負荷やシステムの必要費用等も変動する。
よって、本支援ツールによれば、メーカ等が顧客に対して廃棄物処理システムを提示するに際し、処理現場の地形や立地、対象となる廃棄物の種類や状態、量、そして経済状況等を含めた顧客の諸事情に応じて、提示の場でシステムの構成例とその効果を視覚的に伝えることができる。そして、顧客側にとっては、諸費用、環境負荷、工期等、様々な事情を考慮に入れて最適なシステムを見出すことができる。
廃棄物処理システムが処理対象とする廃棄物は、種類・量とも極めて多種多様であるため、何を優先してシステムを構築するかにもよって最適なシステムは異なってくる。例えば、工期を優先した場合にシステムの能力がどの程度要求されるか、コストを優先した場合にどの程度の工期が必要になるか、環境負荷を極力低くした場合にどのようなシステムが見出されるか、そしてそれが許容されるシステムであるのか・・・といったように、優先する目的によってシステムの有り方もまちまちである。したがって、使用機械の機種、台数、使用時間等のパラメータを画面上で模擬的に設定・変更し計算実行するだけで、システムの能力、環境負荷、必要費用の目安を即時的に知ることができる本支援ツールは、現場や顧客の諸事情に柔軟に対応して好ましいシステムの有り方を提示する上で極めて有用である。
また、支援ツールでは、目的の廃棄物の処理の要する各工程の名称を表示した工程ボタンが工程フローを表すように配列されており、システムを視覚的に把握し易いことも大きなメリットである。
また、例えばノート型のパーソナルコンピュータやPDA、携帯電話等で動作するように、それらのOSに合わせて本支援ツールを作成すれば、場所を選ばずにシステムの構成例を検討することができる。
なお、以上において、図2〜図21に例示した各階層の画面や各画面上のオブジェクトの機能等はあくまで一例であり、本支援ツールを図示した態様に限定するものではなく、対象とする廃棄物の種類や顧客の事情によって如何様にも変更可能である。また、本支援ツールの作成にGUI操作でソフトウェアを作成する機能を有するアプリケーションソフトを使用すれば、そのアプリケーションソフト上で画面の表示態様や階層構造、機能に至るまで容易に変更可能であり、顧客の提案事項等に応じてその場で反映させることも可能である。勿論、本支援ツールを実行する端末がプリンターに接続した環境にあれば、計算実行の結果、システム構築例の候補として残った設定条件や工程画面等を印刷することも可能である。
また、第1〜第4階層に画面を分類したが、分類の仕方等も上述した例に限定されるものではない。設定画面で候補に挙げた機械等も、本例で挙げたものはあくまで一例であり、処理対象となる廃棄物やその量によって要求されるシステムが変われば、当然に候補に挙がる機械も変化する。処理物の選別に用いられる選別機械(スクリーン等)による選別粒度も、事前に自由に変更することができ、また入力動作により自由に変更できることも考えられる。
また、使用機械の走行距離を各設定画面の入力欄270に入力する場合を例に挙げて説明したが、例えば最終処分場への廃棄物の運搬距離を入力するとき、各設定画面の入力欄270における走行距離の欄に廃棄物処理現場と処分場を結ぶ経路の選択肢を持たせ、選択した経路に予め対応させた走行距離が入力に反映されるようにすることも考えられる。また、地図のデータベースから距離データを呼び出すようにすることも考えられ、この場合、例えば出発地点と到着地点を指定することによって、地図のデータベースから呼び出した情報を基に算出された距離が入力欄に反映されるようにする。出発地点と到着地点は、廃棄物処理現場や最終処分場の地名や住所の入力(又は予め用意された選択肢からの選択)により地図データ上の座標が割り出されるものとすることも考えられるし、画面に表示させた地図上で指定した地点を地図データベースからの情報と照合して出発地点と到着地点の座標が割り出されるようにすることも考えられる。
<変形例>
以上においては、端末内の記憶手段に本支援ツールが記憶されていて、本支援ツールが記憶された端末で本支援ツールが動作し、本支援ツールが記憶された端末の表示装置に画面が表示される場合を例に挙げて説明したが、本支援ツールを他の端末(サーバ等)に記憶しておき、ネットワーク或いは無線通信等を介して使用者の用いる端末に本支援ツールを読み込み、使用者の端末上で動作させるようにすることも考えられる。この場合、本支援ツールそのものをダウンロードせず、使用者の端末から操作信号を出力し、その出力信号に応じて他の端末で処理された信号を使用者の端末に入力して一旦RAMに格納し、RAMに格納したデータを基に使用者の端末の表示装置に表示させることも考えられるし、本支援ツールそのものを他の端末からダウンロードしてRAMに格納し、ダウンロードした本支援ツールを使用者の端末で動作させることも考えられる。前者の場合、プラットフォームを含め、使用者の端末に出力するデータを使用者の端末のOSで処理可能な形式に変換する機能を他の端末(サーバ等)に持たせ、使用者の端末ではその信号を基にCPU等で表示信号を生成するようにする。後者の場合、本支援ツールを実行するのに必要なアプリケーションソフトウェアを使用者の端末のROM等にインストールしておき、図22〜図25で説明した手順と同様に処理されるようにする。
図28は本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールをネットワークを介して使用する場合のシステムを表す概念図である。
図28において、本支援ツールはメーカや通信業者等の基地局50に設置されたサーバ51に記憶されている。サーバ51は、基地局50内において、LAN(Local Area Network)53を介して他の端末54,55と接続されている。
また、サーバ51は、ネットワーク(インターネット等)60を介して他の施設(例えば顧客の施設)70,80の端末71,81に接続することも可能である。場合によっては、図示したように、ネットワーク60を介さず、例えばサーバ51と端末71にそれぞれ通信アンテナ52,72を接続し、通信衛星61を介してサーバ51から本支援ツールに関するデータを受信できるようにすることも考えられる。
加えて、例えば端末81,91,92のように、ネットワーク60に接続された中継アンテナ62,63と無線通信することで、サーバ51から本支援ツールに関するデータを受信できるようにすることも考えられる。例えば市街にある携帯電話やPHS等の基地局アンテナ等も中継アンテナとして利用することができ、持ち運び可能なノート型PCやPDA、携帯電話等でサーバ51と通信することも可能である。また、ノート型PCやPDAの場合は携帯電話やPHSの基地局アンテナと通信するのに携帯電話を接続する必要があることがあるが、無線LANに対応していれば市街に設けられた無線LANアクセスポイント等からサーバ51に接続させることも考えられる。
図29はネットワークを介してサーバ51と通信する端末の機能構成ブロック図である。この図において図23と同様の部分又は同様の役割を果たす部分には図23と同符号を付し説明を省略する。
図29に示した端末は、図28では端末54,55,71,81,91,92等であり、ハード構成としては通信インターフェース21を設けた点以外は図23の端末10とほぼ同様である。図29では通信インターフェース21がネットワーク60に有線接続された場合を図示しているが、基地局アンテナ62,63等に無線接続する場合は無線通信用のデバイスを通信インターフェース21に接続し、無線通信用のデバイスを介して基地局アンテナ62,63に接続するようにする。無線通信用のデバイスが内蔵された端末、つまり通信インターフェース21に予め無線通信用のデバイスが接続されている端末を用いても良い。図28に示した衛星通信の場合は、衛星通信用の通信アンテナ72を通信インターフェース21に接続し、通信アンテナ72を介してサーバ51の通信アンテナ52に接続するようにする。このように構成することで、使用者の端末に本支援ツールが事前に記憶されていなくても、サーバ51に記憶された本支援ツールを利用して使用者の端末で廃棄物処理システムの構築プランをシミュレーションすることができ、同様の効果を得ることができる。
本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における画面の階層構造の概念図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における工程画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における条件一覧画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における計算結果画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における設定画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における設定画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における設定画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における設定画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における設定画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における設定画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における機体情報画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における機体情報画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における機体情報画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における機体情報画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における機体情報画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における機体情報画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における機体情報画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における技術情報画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における技術情報画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における技術情報画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態における技術情報画面の一例を表した図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態を実行する端末の一例の概念図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態を実行する端末の機能構成ブロック図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態を端末で実行する際にCPUにより実行される処理手順を表すフローチャートである。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールの一実施の形態がCPUに実行させる処理の具体的手順を表すフローチャートである。 廃棄物処理システムの一例を表す概念図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールでシミュレーションした廃棄物処理システムが実際に現場に導入された様子を表したイメージ図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールをネットワークを介して使用する場合のシステムを表す概念図である。 本発明の廃棄物処理システム構築支援ツールをネットワークを介して使用する端末の機能構成ブロック図である。
符号の説明
1 廃棄物処理システム構築支援ツール
10 端末
13 表示装置
16 CPU
21 通信インターフェース
50 基地局
51 端末
52 通信アンテナ
53 LAN
54,55 端末
60 ネットワーク
61 通信衛星
62,63 中継アンテナ
71 端末
72 通信アンテナ
81,91,92 端末
100 工程画面
101〜111 工程ボタン
120〜127 スライダースイッチ
159 最終処分場
180 条件一覧画面
190 計算結果画面
210 設定画面
211〜213 ボタン
220 設定画面
221 ボタン
230 設定画面
231,232 ボタン
240 設定画面
250 設定画面
251 ボタン
260 設定画面
261 ボタン
310 機体情報画面
320 機体情報画面
330 機体情報画面
340 機体情報画面
350 機体情報画面
360 機体情報画面
370 機体情報画面
501 掘削工程
502 運搬工程
503 粗選別工程
504 破砕工程
505 粒度選別工程
506 運搬工程
507 寸法選別工程
508,509 手選別工程
510 磁力選別工程
511 土質改良工程
601 油圧ショベル
602 キャリアクローラ
603 グラップル
604 ジョークラッシャ
605 スクリーン
606 ダンプトラック
607 フィンガースクリーン
610 磁力選別機
611 土質改良機

Claims (10)

  1. 廃棄物から再資源化の対象となる原料を選別する選別機械、この選別機械に廃棄物を供給する供給機械を少なくとも有する廃棄物処理システムの構成例を表示装置に表示させシステム構築を支援する廃棄物処理システム構築支援ツールであって、
    前記廃棄物処理システムが要する選別工程を含む各工程の処理内容が判別可能な表示をそれぞれした複数の工程ボタンを有する工程画面を前記表示装置に表示させる手順と、
    前記工程ボタンが操作された場合に該当する工程で用いる機械を指定する設定画面を前記表示装置に表示させる手順と、
    前記設定画面で指定された使用機械の予め与えられた指定機種の燃料の消費に関連する情報及び作業量に基づき、設定通り廃棄物処理システムを構築した場合に該システムが環境に与える負荷を計算し前記表示装置に表示させる手順と
    を演算手段に実行させることを特徴とする廃棄物処理システム構築支援ツール。
  2. 廃棄物から再資源化の対象となる原料を選別する選別機械、この選別機械に廃棄物を供給する供給機械を少なくとも有する廃棄物処理システムの構成例を表示装置に表示させシステム構築を支援する廃棄物処理システム構築支援ツールであって、
    前記廃棄物処理システムが要する選別工程を含む各工程の処理内容が判別可能な表示をそれぞれした複数の工程ボタンを有する工程画面を前記表示装置に表示させる手順と、
    前記工程ボタンが操作された場合に該当する工程で用いる機械とその台数及び使用時間を指定する設定画面を前記表示装置に表示させる手順と、
    前記設定画面で指定された使用機械の予め与えられた指定機種の時間当たりの燃料消費量と使用時間及び使用台数に基づき、設定通り廃棄物処理システムを構築した場合に該システムが環境に与える負荷を計算し前記表示装置に表示させる手順と
    を演算手段に実行させることを特徴とする廃棄物処理システム構築支援ツール。
  3. 請求項1又は2の廃棄物処理システム構築支援ツールにおいて、前記工程画面は、前記選別工程における廃棄物と原料との選別割合を設定する割合設定用のオブジェクトを有していることを特徴とする廃棄物処理システム構築支援ツール。
  4. 請求項3の廃棄物処理システム構築支援ツールにおいて、前記割合設定用のオブジェクトはGUI操作で前記選別割合を変更可能なオブジェクトであり、前記工程画面には、前記選別工程で選別される処理対象物の振り分け量を前記割合設定用のオブジェクトによる変更に追従して表示する表示窓がさらに備えられていることを特徴とする廃棄物処理システム構築支援ツール。
  5. 請求項1〜4のいずれかの廃棄物処理システム構築支援ツールにおいて、前記廃棄物処理システムは運搬機械により廃棄物又は原料を運搬する運搬工程を含み、前記工程画面では運搬工程を含む各工程の名称を表示した前記複数の工程ボタンが工程フローを表すように配列されていることを特徴とする廃棄物処理システム構築支援ツール。
  6. 請求項1〜4のいずれかの廃棄物処理システム構築支援ツールにおいて、前記廃棄物処理システムは運搬機械により廃棄物を処分場へ運搬する運搬工程を含むことを特徴とする廃棄物処理システム構築支援ツール。
  7. 請求項1〜6のいずれかの廃棄物処理システム構築支援ツールにおいて、前記環境に与える負荷は、前記設定画面で指定された機械の燃料使用量に基づき算出された廃棄物処理システムの二酸化炭素排出量であることを特徴とする廃棄物処理システム構築支援ツール。
  8. 請求項1〜7のいずれかの廃棄物処理システム構築支援ツールにおいて、前記設定画面には、対象となる工程で採用の候補となる使用機械の参考情報が閲覧可能な機体情報画面に表示を移行するオブジェクトが配置されていることを特徴とする廃棄物処理システム構築支援ツール。
  9. 請求項1〜8のいずれかの廃棄物処理システム構築支援ツールにおいて、前記演算手段は基地局に設置された端末に、前記表示装置は使用者が使用する他の端末にそれぞれ備えられており、前記基地局に設置された端末と前記使用者が使用する端末とが通信可能に接続されていることを特徴とする廃棄物処理システム構築支援ツール。
  10. 廃棄物から再資源化の対象となる原料を選別する選別機械、この選別機械に廃棄物を供給する供給機械を少なくとも有する廃棄物処理システムの構成例を表示装置に表示させシステム構築を支援する廃棄物処理システム構築支援装置であって、
    前記廃棄物処理システムが要する選別工程を含む各工程の処理内容が判別可能な表示をそれぞれした複数の工程ボタンを有する工程画面を前記表示装置に表示させる手段と、
    前記工程ボタンが操作された場合に該当する工程で用いる機械を指定する設定画面を前記表示装置に表示させる手段と、
    前記設定画面で指定された使用機械の予め与えられた指定機種の燃料の消費に関連する情報及び作業量に基づき、設定通り廃棄物処理システムを構築した場合に該システムが環境に与える負荷を計算し前記表示装置に表示させる手段と
    を備えたことを特徴とする廃棄物処理システム構築支援装置。
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