JP2007288988A - ワイヤーハーネス用クランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤーハーネスを特定の方向に強くスライドさせるだけで、簡単に2部品に分離できるワイヤーハーネス用クランプを提供する。
【解決手段】クランプ部材20をベース部材10の上面に略平行な方向にスライドさせることにより、クランプ部材の基部21をベース部材のスライド係合枠12に抜き差しするワイヤーハーネス用クランプにおいて、クランプ部材の基部の両側部にストッパ部22を設け、ベース部材のスライド係合枠に、クランプ部材のスライド動作を案内する平行な一対のアーム14と、クランプ部材のスライド限を定める差し込みストッパ壁13とを設ける。アーム14は、差し込み方向の手前側が上下に撓み可能な片持式の係止アームとして構成し、係止アームの下面に、係止アームの撓みに応じてクランプ部材のストッパ部を受け入れる凹部16と、凹部に受け入れたストッパ部の抜けを阻止する係止突起15と、を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスの外周に取り付けて、そのワイヤハーネスを車体や機器などに所定の姿勢で固定するためのワイヤハーネス用クランプに関するものである。
ワイヤハーネスを車体などに固定する手段として、図8に示すような、ワンタッチ係合式のワイヤーハーネス用クランプが知られている。
この図8に示すワイヤーハーネス用クランプ100は、ワイヤーハーネスWの外周にテープTを巻き付けるなどして固定される取付ベース部101に、例えば車体パネルの係止孔(図示略)に差し込み係合するクランプ部102を一体に立設し、取付ベース部101をワイヤーハーネスWの外周に固定した状態で、前記クランプ部102を車体パネルの係止孔に係合させることにより、ワイヤーハーネスWを車体に固定することができるようになっている。
ところで、このワイヤーハーネス用クランプの場合、取付ベース部101にクランプ部102を一体に形成しているので、一旦クランプ部102を車体パネルの係止孔に嵌着させると、ワイヤーハーネスWの取り外しが困難であった。それは、クランプ部102が、車体パネルの係止孔に挿入するときは容易に挿入できるようになっているが、抜ける方向には簡単に外れないようになっているからである。
最近では、リサイクル等の目的で車両の解体時に、ワイヤーハーネスを車体からきれいに取り外したいという要望が強いが、上記のワイヤーハーネス用クランプの場合、そのような要望に簡単に応えることが難しく、結局は、カッタ等でクランプ部102と取付ベース部101とを切り離しながら、ワイヤーハーネスWを取り外さざるを得ず、狭隘な場所での作業となることから、作業が非常に煩雑であった。
そこで、解体時の取り外しを容易にすることを目的として、ワイヤーハーネスに取り付ける側の部材と、車体に取り付ける側の部材とを別部品として構成し、使用時は一体部品化してワイヤーハーネスを保持できるようにし、解体時は簡単に2部品に分離できるようにしたワイヤーハーネス用クランプが開発されている。
図9〜図11は、特許文献1に記載された従来の2部品化されたワイヤーハーネス用クランプの一例を示す。
このワイヤーハーネス用クランプは、ワイヤハーネスに取り付けられるベース部材110と、このベース部材110に基部121が着脱自在に結合され、車体パネルの係止孔(図示略)に、基部121に立設された係止頭130を挿入することで、抜け止め係止されるクランプ部材120と、の2部品により構成されている。
ベース部材110の帯板部111の長さ方向中央部上面には、スライド方向を帯板部111の長さ方向と直交する方向に向けたスライド係合枠112が設けられている。スライド係合枠112は、断面L字形の一対のスライドレール114よりなり、両スライドレール114の間の帯板部111上面には、クランプ部材120の挿入方向の先端側に位置させて差し込みストッパ113が突設されている。
また、両スライドレール114の間の帯板部111上には、平行スリット117を入れることにより、前記スライド方向に伸び且つクランプ部材120の挿入側に自由端を有した弾性係止片115が設けられおり、この弾性係止片115のスライド側の上面に係止爪116が突設されている。
一方、クランプ部材120の基部121の底面には、図11に示すように、前記弾性係止片115の上面の係止爪116と係合する抜け止め用の係合突起126が設けられている。
このワイヤーハーネス用クランプでは、クランプ部材120の基部121を、ベース部材110のスライド係合枠112に差し込むことにより、係合突起126が弾性係止片115を撓ませながら係止爪116を乗り越える。そして乗り越えたところで、係止爪116と係合突起126とが係合することにより、クランプ部材120がベース部材110に抜け止め結合される。
また、結合を外す場合は、図11中の点線で示すように、弾性係止片115を下方へ撓ませながら、クランプ部材120の基部121をスライド係合枠112から引き抜く。そうすることにより、クランプ部材120を車体側に残しながら、ベース部材110と共にワイヤーハーネスWを車体から取り外すことができる。
また、ワイヤーハーネス用のクランプではないが、類似のクランプの例として、次のものがある。図12は、特許文献2に記載のクランプを示す。
このクランプも、互いに別部品として製作されたベース部材210とクランプ部材220とから構成されている。ベース部材210の上面には、一対のスライドレール217をストッパ壁213で繋いだ平面視コ字状のスライド係合枠212が設けられ、両スライドレール217に係合孔218が設けられている。
また、クランプ部材220は、スライド係合枠212に嵌着される基部221と、基部221の両側部に設けられた弾性係合アーム225と、基部221の上面に突設された係止頭230と、を有する。弾性係合アーム225は、スライドレール217の内側をスライドする部分であり、各弾性係合アーム225の外側面には、前記スライドレール217の係合孔218に係合する係合突起228が設けられている。
このクランプでは、クランプ部材220の基部221と弾性係合アーム225を、ベース部材210のスライド係合枠212に差し込むと、係合突起228がスライドレール217に干渉することで、弾性係合アーム225が内側に撓みながら進む。そして、係合突起228が係合孔218の位置に達した段階で、弾性係合アーム225が弾性復帰することで、係合突起228が係合孔218に嵌まり、クランプ部材220がベース部材210に抜け止め結合される。
また、結合を外す場合は、工具の先端等で係合孔218の外側から係合突起228を中に押し込むことで、弾性係合アーム225を撓ませる。そして、係合突起228を押し込んで係合孔218との係合を解除した状態に保ちながら、クランプ部材220またはベース部材210を引き抜き方向にスライドさせる。そうすることにより、クランプ部材220を車体側に残しながら、ベース部材210と共にワイヤーハーネスWを車体から取り外すことができる。
実開平7−23937号公報 特開平9−23541号公報
ところで、図9〜図11に示した特許文献1に記載のクランプでは、ベース部材110に設けた弾性係止片115を下向きに撓ませないと、係合が外れないようになっている。従って、ワイヤーハーネスWにベース部材110を取り付けたままでは、弾性係止片115を操作することは難しく、ベース部材110とクランプ部材120を分離させづらい。特に、弾性係止片115の操作は、狭いスペースでの細かな操作となるので、車両解体時にいくつものクランプを同様に操作しなくてはならことから、非常に作業が煩雑で時間がかかるという問題がある。
また、図12に示した特許文献2に記載のクランプの場合も、クランプ1個1個について、弾性係合アーム215を撓ませながら結合を外し、2部品に分解する操作が必要であり、車両の解体時の作業としては、非常に煩雑でやりづらい。
本発明は、上記事情を考慮し、必要なときにはワイヤーハーネスを持った状態で、特定の方向に強くスライドさせるだけで、簡単に2部品に分離でき、解体に便利なワイヤーハーネス用クランプを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上面にスライド係合枠を有し、ワイヤハーネスに取り付けられるベース部材と、前記スライド係合枠に基部が係合・離脱自在とされ、該基部に突設された係止頭を車体パネル等の取付対象部材の係止孔に挿入することで、抜け止め係止されるクランプ部材と、からなり、このクランプ部材を前記ベース部材の上面に略平行な方向にスライドさせることにより、前記クランプ部材の基部を前記ベース部材のスライド係合枠に抜き差しするワイヤーハーネス用クランプにおいて、前記クランプ部材の基部の両側部にストッパ部を設け、前記ベース部材のスライド係合枠に、前記クランプ部材のスライド動作を案内すると共にスライド方向と直交する方向への該クランプ部材の移動を規制する互いに平行な一対のアームを設けると共に、該クランプ部材のスライド限を定める差し込みストッパ壁を設け、前記アームは、前記クランプ部材の基部の差し込み方向の先端側の部分を前記ベース部材に対する支持点とすることで、手前側が上下方向に撓み可能な片持式の係止アームとして構成し、該係止アームの下面に、該係止アームの撓みに応じて前記クランプ部材のストッパ部を受け入れる凹部と、該凹部に受け入れた前記ストッパ部の抜けを阻止する係止突起と、を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のワイヤーハーネス用クランプであって、前記クランプ部材の基部が、前記係止頭を係止するための係止孔を潜り抜けることのできる大きさに形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のワイヤーハーネス用クランプであって、前記クランプ部材のスライド方向における前記係止突起の両端面に、前記スライド動作に伴う前記ストッパ部との衝合により、前記係止アームに持ち上げ力を作用させる傾斜面を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用クランプであって、前記クランプ部材のスライド方向における前記ストッパ部の両端面に、前記スライド動作に伴う前記係止突起との衝合により、前記係止アームに持ち上げ力を作用させる傾斜面を設けたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用クランプであって、前記差し込みストッパ壁に、前記クランプ部材のスライド方向の前端部に係合することで、クランプ部材の浮き上がりを防止する庇を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ベース部材の上面に設けた係止アームを上方に撓ませることで、ストッパ部と係止突起の係合を解除できるので、取付対象部材(以下、例として車体に統一する)に固定されたクランプ部材に対して、ベース部材を引き抜き方向に強くスライドさせるだけで、係止アームを撓ませストッパ部と係止突起の係合を外しながら、クランプ部材とベース部材とを容易に分離することができる。
従って、ワイヤーハーネスを外すときに、車体側の部品(クランプ部材)を車体に残しながら、ワイヤーハーネスを、ワイヤーハーネス側の部品(ベース部材)が付いた状態のまま車体から簡単に取り外すことができ、解体作業がしやすい。特に、ワイヤーハーネスの長手方向に沿って多数のクランプを同じ向きに取り付けてある場合は、ワイヤーハーネスを持って同じ方向にスライドさせるだけで、全部のクランプを一斉に外すことができるので、クランプ毎に細かな作業をする必要がなく、解体作業の容易化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、車体側に固定するクランプ部材の基部を、車体パネルの係止孔(以下、パネル孔とも言う)を潜り抜けることのできる大きさに形成してあるので、2部品に分離後、クランプ部材をパネル孔の奥に落とし込むことができる。従って、車体にクランプ部材を残留させずに解体することができる。
例えば、車体側に固定するクランプ部材がパネル孔より大きい場合には、2部品に分離後、そのままクランプ部材をパネル孔に潜り抜けさせることはできないので、残留したクランプ部材を手前に無理に引き抜いて、パネルから分離する必要があるが、2部品に分離した後は、却って部品の大きさが小さくなっているので、それだけ力をかけにくく、一体化したものより取りづらくなってしまう。それに対し、本発明のように、完全にパネル孔の向こう側へ潜り抜けができるようにしてあれば、車体側に残留した部品(クランプ部材)を簡単に取り外すことができ、解体に便利である。
請求項3の発明によれば、係止アームの係止突起の両端面に傾斜面を設けているので、ベース部材のスライド係合枠に対しクランプ部材の基部を挿入したり抜いたりする際に、挿入しやすく引き抜きやすくなる。なお、スライド方向にある程度大きな力が作用すると、クランプ部材とベース部材が抜けやすくはなるが、通常の保持形態で簡単に抜けないようにしてあれば、全く問題ない。
請求項4の発明によれば、クランプ部材のストッパ部の両端面に傾斜面を設けているので、ベース部材のスライド係合枠に対しクランプ部材の基部を挿入したり抜いたりする際に、挿入しやすく引き抜きやすくなる。なお、スライド方向にある程度大きな力が作用すると、クランプ部材とベース部材が抜けやすくはなるが、通常の保持形態で簡単に抜けないようにしてあれば、全く問題ない。
請求項5の発明によれば、差し込みストッパ壁に、クランプ部材の前端部に係合する庇を設けているので、ベース部材に対するクランプ部材の浮き上がりを防止することができ、結合性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は実施形態のワイヤーハーネス用クランプの一体に結合する前の状態を示す斜視図、図2は一体に結合した後の状態を示す斜視図、図3(a)〜(d)は一体に結合するまでの動きと結合後に分離する際の動きを示す側面図、図4は実施形態のワイヤーハーネス用クランプの使用状態を示す側断面図、図5はワイヤーハーネス取り外しの際の分離状態のワイヤーハーネス用クランプの側断面図、図6(a)、(b)は残留したクランプ部材の落とし込みの様子を示す図である。
図1に示すように、このワイヤーハーネス用クランプは、ワイヤハーネスW(図5参照)に取り付けられるベース部材10と、このベース部材10に矩形板状の基部21が着脱自在に結合され、車体パネルの係止孔(図示略)に、基部21に立設された係止頭30を挿入することで、抜け止め係止されるクランプ部材20と、の2部品により構成されている。
ベース部材10の帯板部11の長さ方向中央部上面には、スライド方向(矢印A、B方向)を帯板部11の長さ方向と直交する方向に向けたスライド係合枠12が設けられており、クランプ部材20をベース部材10の上面に略平行な方向にスライドさせることにより、クランプ部材20の基部21をスライド係合枠12に抜き差しできるようになっている。
係止頭30は、基部21から立ち上がる支柱31と、その上端より斜め下向きに延びる一対の弾性係止羽根32とからなり、各係止羽根32の外周下端に、車体パネル孔の周縁に係合する段差係止部32aが設けられている。
また、基部21の上面には矩形のガイド凸部25が設けられ、基部21の両側部には、ガイド凸部25より一段低いストッパ部22が設けられ、基部21の前後端には、ストッパ部22と同じ高さの係止縁部23が設けられている。
一方、スライド係合枠12には、クランプ部材20のスライド動作を案内し且つスライド方向と直交する方向へのクランプ部材20の移動を規制する互いに平行な一対の係止アーム14が設けられると共に、クランプ部材20のスライド限を定める差し込みストッパ壁13が設けられている。係止アーム14とストッパ壁13は繋がっており、全体で平面視コ字型のスライド係合枠12が構成されている。
両係止アーム14は、クランプ部材20の基部21の差し込み方向(矢印A方向)の先端側の部分14aをベース部材10に対する支持点とすることで、手前側が上下方向(矢印F)に撓み可能な片持式のアームとして構成されており、各係止アーム14の下面に、係止アーム14の撓みに応じてクランプ部材20のストッパ部22を受け入れる凹部16と、凹部16に受け入れたストッパ部22の抜けを阻止する係止突起15とが設けられている。そして、両係止アーム14の間に、クランプ部材20のガイド凸部25を案内するガイド空間18が確保されている。
また、図3に示すように、クランプ部材20のスライド方向における係止突起15の両端面とストッパ部22の両端面には、スライド動作に伴うストッパ部22との衝合により係止アーム14に持ち上げ力を作用させる傾斜面15a、22aがそれぞれ設けられている。
また、差し込みストッパ壁13には庇13aとその下の凹部13bが設けられ、ベース部材10とクランプ部材20の結合時に、クランプ部材20のスライド方向前端の係止縁部23を、庇13aの下の凹部13bに差し込むことで、クランプ部材20の浮き上がりを防止できるようになっている。
また、図6(a)、(b)に示すように、クランプ部材20の基部21は、係止頭30を係止する車体パネルPの係止孔Paを潜り抜けることのできる大きさに形成されている。
このような構成のワイヤーハーネス用クランプを使用する場合には、図1〜図3に示すように、予め、クランプ部材20の基部21を、ベース部材10のスライド係合枠12に矢印A方向にスライドさせて係合させる。その際、ガイド凸部25が両側の係止アーム14間のガイド空間18に入ることで、スライド動作がスムーズに案内される。また、ストッパ部22が両側の係止アーム14の下側に差し込まれることで、係止アーム14の下面の係止突起15と衝合し、係止アーム14を上向きに撓ませながら、その先の凹部16に入り込み、この段階で係止突起15とストッパ部22が係合して、基部21がスライド係合枠12に抜け止めされ、クランプ部材20とベース部材10が一体に結合される。
そして、このように一体に結合させたワイヤーハーネス用クランプを、ワイヤハーネスWの長手方向に適当な間隔で取り付け、それぞれのクランプに突設した係止頭30を、図4に示すように車体パネルPの係止孔Paに挿入することで、ワイヤーハーネスWを車体に固定する。
このような取付状態から、車両の解体などに伴ってワイヤーハーネスWを取り外す必要が生じた場合、ベース部材10の上面に設けた係止アーム14を上方に撓ませることで、ストッパ部22と係止突起15の係合を簡単に解除できるようになっているので、図3(d)に示すように、車体パネルPに固定されたクランプ部材20に対して、ベース部材10を引き抜き方向に強くスライドさせる。つまり、クランプ部材20を相対的に、図1及び図3(d)中の矢印B方向にスライドさせる。そうすると、ストッパ部22の相対的な動きにより、強制的に係止アーム14が上に撓ませられるので、係合が外れて、基部21が外に引き出される。従って、クランプ部材20に対してベース部材10を所定の方向にスライドさせるだけで、図5に示すように、簡単にクランプ部材20とベース部材10とを分離することができる。
このため、クランプ部材20を車体パネルPに残しながら、ワイヤーハーネスWをベース部材10が付いた状態のまま、車体から簡単に取り外すことができ、解体作業がしやすくなる。特に、ワイヤーハーネスWの長手方向に沿って多数のクランプを同じ向きに取り付けてある場合は、ワイヤーハーネスWを持って同じ方向にスライドさせるだけで、全部のクランプを一斉に外すことができるので、クランプ毎に細かな作業をする必要がなく、解体作業の容易化を図ることができる。
また、この実施形態のワイヤーハーネス用クランプの場合、図6に示すように、車体側に固定するクランプ部材20の基部21を、車体パネルPの係止孔Paを潜り抜けることのできる大きさに形成してあるので、2部品に分離後、クランプ部材20をパネルPの係止孔Paの奥に落とし込むことができ、車体にクランプ部材20を残留させずに解体することができる。
また、この実施形態のワイヤーハーネス用クランプの場合、図3に示すように、係止アーム14の係止突起15の両端面に傾斜面15aを設けていると共に、クランプ部材20のストッパ部22の両端面にも傾斜面22aを設けているので、ベース部材10のスライド係合枠12に対しクランプ部材20の基部21を挿入したり抜いたりする際に、挿入しやすく引き抜きやすくなる。
なお、スライド方向にある程度大きな力が作用すると、クランプ部材20とベース部材10が抜けやすくはなっているが、通常の保持形態では、図7(a)〜(c)に示すように矢印方向に力Gが働くので、簡単には抜けず、全く問題なくワイヤーハーネスWを保持することができる。例えば、図7(a)、(b)の場合は、ワイヤーハーネスWの張力と重さにより斜め下向きに力Gがかかるので、係止突起15とストッパ部22には係合が強まる方向の力が作用することになり、スライド係合枠12からクランプ部材20が抜けにくくなる。
従って、いずれの取付形態の場合も、車体パネルP側にワイヤーハーネスWを押し付けるようにしながら、所定の方向にワイヤーハーネスWをスライドさせることにより、クランプ部材20とベース部材10との係合を外すことができる。
本発明の実施形態のワイヤーハーネス用クランプの一体に結合する前の状態を示す斜視図である。 同クランプの一体に結合した後の状態を示す斜視図である。 (a)〜(d)は同クランプを一体に結合するまでの動きと結合後に分離する際の動きを示す側面図である。 同ワイヤーハーネス用クランプの使用状態を示す側断面図である。 ワイヤーハーネス取り外しの際の分離状態の前記ワイヤーハーネス用クランプの側断面図である。 (a)、(b)は車体側に残留したクランプ部材の落とし込みの様子を示す図である。 (a)〜(c)は同ワイヤーハーネス用クランプの取付形態毎の力のかかり具合を示す図である。 従来の一体型のワイヤーハーネス用クランプの使用状態を示す斜視図である。 従来の2部品型のワイヤーハーネス用クランプの結合前の状態を示す斜視図である。 同ワイヤーハーネス用クランプの結合状態を示す斜視図である。 同ワイヤーハーネス用クランプの係合部の構造を示す断面図である。 別の従来の2部品型のワイヤーハーネス用クランプの結合前の状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 ベース部材
13 差し込みストッパ
13a 庇
14 係止アーム(アーム)
14a 差し込み方向の先端側の部分
15 係止突起
15a 傾斜面
16 凹部
20 クランプ部材
21 基部
22 ストッパ部
22a 傾斜面
30 係止頭
W ワイヤーハーネス
P 車体パネル(取付対象部材)
Pa 係止孔

Claims (5)

  1. 上面にスライド係合枠を有し、ワイヤハーネスに取り付けられるベース部材と、前記スライド係合枠に基部が係合・離脱自在とされ、該基部に突設された係止頭を車体パネル等の取付対象部材の係止孔に挿入することで、抜け止め係止されるクランプ部材と、からなり、このクランプ部材を前記ベース部材の上面に略平行な方向にスライドさせることにより、前記クランプ部材の基部を前記ベース部材のスライド係合枠に抜き差しするワイヤーハーネス用クランプにおいて、
    前記クランプ部材の基部の両側部にストッパ部を設け、前記ベース部材のスライド係合枠に、前記クランプ部材のスライド動作を案内すると共にスライド方向と直交する方向への該クランプ部材の移動を規制する互いに平行な一対のアームを設けると共に、該クランプ部材のスライド限を定める差し込みストッパ壁を設け、前記アームは、前記クランプ部材の基部の差し込み方向の先端側の部分を前記ベース部材に対する支持点とすることで、手前側が上下方向に撓み可能な片持式の係止アームとして構成し、該係止アームの下面に、該係止アームの撓みに応じて前記クランプ部材のストッパ部を受け入れる凹部と、該凹部に受け入れた前記ストッパ部の抜けを阻止する係止突起と、を設けたことを特徴とするワイヤーハーネス用クランプ。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネス用クランプであって、
    前記クランプ部材の基部が、前記係止頭を係止するための係止孔を潜り抜けることのできる大きさに形成されていることを特徴とするワイヤーハーネス用クランプ。
  3. 請求項1または2に記載のワイヤーハーネス用クランプであって、
    前記クランプ部材のスライド方向における前記係止突起の両端面に、前記スライド動作に伴う前記ストッパ部との衝合により、前記係止アームに持ち上げ力を作用させる傾斜面を設けたことを特徴とするワイヤーハーネス用クランプ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用クランプであって、
    前記クランプ部材のスライド方向における前記ストッパ部の両端面に、前記スライド動作に伴う前記係止突起との衝合により、前記係止アームに持ち上げ力を作用させる傾斜面を設けたことを特徴とするワイヤーハーネス用クランプ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用クランプであって、
    前記差し込みストッパ壁に、前記クランプ部材のスライド方向の前端部に係合することで、クランプ部材の浮き上がりを防止する庇を設けたことを特徴とするワイヤーハーネス用クランプ。
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CN107332170A (zh) * 2017-07-24 2017-11-07 陈文征 一种线缆接头处的固定结构
KR20240000693A (ko) * 2022-06-23 2024-01-03 주식회사 경신 와이어링 고정용 슬라이드 클립장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107332170A (zh) * 2017-07-24 2017-11-07 陈文征 一种线缆接头处的固定结构
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