JP2007288925A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007288925A
JP2007288925A JP2006113688A JP2006113688A JP2007288925A JP 2007288925 A JP2007288925 A JP 2007288925A JP 2006113688 A JP2006113688 A JP 2006113688A JP 2006113688 A JP2006113688 A JP 2006113688A JP 2007288925 A JP2007288925 A JP 2007288925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
motor
angle
control
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006113688A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Saito
幸弘 齋藤
Kensuke Hayashi
健祐 林
Yuichi Ito
雄一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2006113688A priority Critical patent/JP2007288925A/ja
Publication of JP2007288925A publication Critical patent/JP2007288925A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】2つのモータを同期制御する場合において、モータの回転速度および相対位置を独立して制御することができるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】第1モータ4の回転速度と、第2モータ8の回転速度との和に基づいて得られる速度制御量を並進速度コントローラ20へフィードバックし、この速度制御量と目標速度とに基づいて、並進速度コントローラ20から各モータ4,8に対し回転速度指令を与える。また、第1モータ4の回転角度と、第2モータ8の回転角度との差に基づいて得られる角度制御量を差動量コントローラ40へフィードバックし、この角度制御量と目標差動量とに基づいて、差動量コントローラ40から各モータ4,8に対し回転角度指令を与える。
【選択図】図2

Description

本発明は、2つのモータを用いて1つの被移動体を移動させる場合のモータの回転速度および回転角度の制御技術に関する。
例えば、車室上部に開閉自在なルーフを備え、このルーフが折り畳まれて後部トランク内に収納されるようになっているコンバーチブル車では、ルーフやトランクなどの被移動体の移動は、左右に配備された2つのモータを回転させることにより行われる。しかしながら、モータの特性のばらつきや、モータにより駆動されるリンク機構の摩擦力のばらつき、あるいは車体の傾きによるモータの負荷の差などに基因して、2つのモータの回転速度や回転角度(位置)が異なると、被移動体にアンバランスな力が作用して被移動体が変形し、極端な場合は破損することがある。そこで、2つのモータに対して同期制御を行う制御装置が下記の特許文献1、特許文献2で提案されている。
特許文献1は、各モータの現在位置と目標速度から単位時間後の目標位置を算出する一方、各モータの現在位置と現在速度から単位時間後の予測位置を算出し、算出された目標位置と予測位置とを比較してモータの出力量を決定することにより、各モータの予測位置が共通の目標位置に徐々に近づくように同期制御を行い、モータ間の位置ずれを抑制するものである。特許文献2は、第1のモータに対しては従来の同様の速度制御を行い、第2のモータに対しては、速度制御ではなく、第1のモータの回転角度の絶対値を基準として、これに同期して追従させる位置制御とすることにより、モータ間の位置ずれを抑制するものである。
特許第3467440号公報 特許第3550114号公報
従来のモータ制御装置においては、2つのモータに対して同期制御を行うことによりモータ間の位置ずれをなくすことができるが、回転速度と回転角度とを独立して制御することはできなかった。例えば、2つのモータの回転角度の差、すなわち相対位置を制御パラメータとし、その目標値を任意に設定しようとすると、回転速度の操作量に影響を与え、速度が目標値から変動することになる。したがって、位置の制御パラメータが変化しても速度を目標値に維持するような制御を実現することは困難であった。
本発明は、2つのモータを同期制御する場合において、モータの回転速度および相対位置を独立して制御することができるモータ制御装置を提供することを目的としている。
本発明に係るモータ制御装置は、第1および第2のモータを回転させて1つの被移動体を移動させる場合に、2つのモータの回転速度および回転角度の制御を行なうモータ制御装置であって、第1のモータの回転速度を検出する第1の速度検出手段と、第2のモータの回転速度を検出する第2の速度検出手段と、第1のモータの回転角度を検出する第1の角度検出手段と、第2のモータの回転角度を検出する第2の角度検出手段と、第1の速度検出手段で検出された第1のモータの回転速度、および第2の速度検出手段で検出された第2のモータの回転速度に対して所定の演算を行い、フィードバック用の速度制御量を算出する第1の算出手段と、第1の角度検出手段で検出された第1のモータの回転角度、および第2の角度検出手段で検出された第2のモータの回転角度に対して所定の演算を行い、フィードバック用の角度制御量を算出する第2の算出手段と、第1および第2のモータの回転速度の目標値である目標速度と第1の算出手段で算出された速度制御量とに基づいて、各モータに対し回転速度の指令を与える速度指令手段と、第1および第2のモータの回転角度の差の目標値である目標差動量と第2の算出手段で算出された角度制御量とに基づいて、各モータに対し回転角度の指令を与える角度指令手段とを備えたものである。
このような構成によると、2つのモータの回転速度から得られる速度制御量が速度指令手段にフィードバックされ、この速度制御量に基づく回転速度指令が速度指令手段から各モータへ与えられるので、2つのモータの回転速度が等しくなるように制御することができる。また、2つのモータの回転角度から得られる角度制御量が角度指令手段にフィードバックされ、この角度制御量に基づく回転角度指令が角度指令手段から各モータへ与えられるので、2つのモータの回転角度が等しくなるように制御することができる。したがって、モータ間で回転速度および回転角度が同じとなるので、2つのモータによって1つの被移動体を移動させる場合に、被移動体にアンバランスな力が作用することがなく、被移動体の変形や破損を防止することができる。
また、各モータの回転速度に対して所定の演算を行って得られる速度制御量を速度指令手段にフィードバックすることで、目標差動量が変化しても、回転速度の制御に影響を与えないようにすることができるとともに、各モータの回転角度に対して所定の演算を行って得られる角度制御量を角度指令手段にフィードバックすることで、目標速度が変化しても、回転角度の制御に影響を与えないようにすることができる。このため、モータの回転速度と相対位置(回転角度の差)とを独立して制御することが可能となる。
本発明において、第1の算出手段は、第1の速度検出手段で検出された第1のモータの回転速度と、第2の速度検出手段で検出された第2のモータの回転速度との和を演算し、当該和に基づいて速度制御量を算出し、第2の算出手段は、第1の角度検出手段で検出された第1のモータの回転角度と、第2の角度検出手段で検出された第2のモータの回転角度との差を演算し、当該差に基づいて角度制御量を算出するように構成することができる。
本発明において、速度指令手段は、目標速度と速度制御量との偏差に対して比例・積分動作を行なう第1の制御要素を備え、この第1の制御要素の出力に基づいて回転速度の指令を各モータに与えるように構成することができる。
この場合、速度指令手段は、目標速度をフィードフォワードする第2の制御要素を更に備え、第1および第2の制御要素の各出力に基づいて回転速度の指令を各モータに与えるようにしてもよい。
また、本発明において、角度指令手段は、目標差動量と角度制御量との偏差に対して比例・積分動作を行なう第3の制御要素を備え、この第3の制御要素の出力に基づいて回転角度の指令を各モータに与えるように構成することができる。
本発明によれば、2つのモータの回転速度と回転角度が同じになるように制御でき、かつ、回転速度および相対位置を独立して制御できるモータ制御装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るモータ制御装置の電気ブロック図である。1は車両のルーフやトランクなどの被移動体の開閉を操作するための操作スイッチ、2は操作スイッチ1の操作に基づいてルーフ等の開閉動作の制御を行う制御部である。3は制御部2から与えられる制御信号に基づいて第1モータ4を駆動するモータ駆動回路、5は第1モータ4の回転に同期したパルスを出力するロータリエンコーダ、6はロータリエンコーダ5から出力されるパルスを検出するパルス検出回路である。7は制御部2から与えられる制御信号に基づいて第2モータ8を駆動するモータ駆動回路、9は第2モータ8の回転に同期したパルスを出力するロータリエンコーダ、10はロータリエンコーダ9から出力されるパルスを検出するパルス検出回路である。11はROMやRAM等から構成されるメモリ、12はメモリ11にあらかじめ記憶されている目標速度テーブルである。第1モータ4と第2モータ8は、ルーフやトランクなどの被移動体の左右に配備されており、2つのモータ4,8の回転によって1つの被移動体を移動させるようになっている。
操作スイッチ1を操作すると、制御部2に開閉指令が与えられ、モータ駆動回路3,7により第1モータ4および第2モータ8が正転または逆転する。モータ4,8の回転により、各モータと連動するリンク機構(図示省略)を介してルーフやトランクの開閉動作が行われる。パルス検出回路6,10はロータリエンコーダ5,9から出力されるパルスを検出し、制御部2はこの検出結果に基づきモータ4,8の回転速度および回転角度(位置)を算出して、モータ駆動回路3,7を介してモータ4,8の回転を制御する。
図2は、制御部2における制御動作を示した制御ブロック図である。20は、2つのモータ4,8の回転速度が同じになるように制御する並進速度コントローラ、40は、2つのモータ4,8の回転角度の差(差動量)が一定値になるように制御する差動量コントローラである。並進速度コントローラ20には、メモリ11の目標速度テーブル12(図1)から読み出された目標速度、すなわち2つのモータ4,8の回転速度の目標値が入力され、差動量コントローラ40には、目標差動量、すなわち2つのモータ4,8の回転角度の差の目標値が入力される。各モータ4,8に対して位置ずれがないように制御を行う場合は、この目標差動量としてゼロが与えられる。
並進速度コントローラ20において、21は目標速度と後述する速度制御量との偏差を演算する演算器である。演算器21で演算された偏差は、比例要素22に入力されるとともに、積分器23を介して積分要素24に入力される。比例要素22は、入力される偏差の大きさに比例した信号を出力する比例動作を行なう。積分器23は前記偏差に対して時間積分を行い、積分要素24は時間積分値に比例した信号を出力する積分動作を行なう。比例動作と積分動作を組み合わせることにより、応答が滑らかでオフセットのない制御を行うことができる。25はフィードフォワード要素であって、目標速度と等しい値の速度値を出力する。比例動作と積分動作に更にフィードフォワード動作を組み合わせることにより、目標値に対する良好な応答特性を得ることができる。
比例要素22、積分要素24およびフィードフォワード要素25の各出力は、演算器26において加算される。27は演算器26の出力と後述する演算器45の出力とを加算する演算器である。演算器27の出力は、操作量として第1モータ4に与えられる。28は第1モータ4の回転速度に基づいて回転角度(位置)を検出する角度検出器、29は第1モータ4の回転速度と第2モータ8の回転速度との和を計算する演算器、30はこの和の平均値を算出する平均値算出部である。平均値算出部30の出力は、フィードバック用の速度制御量として演算器21に与えられる。
差動量コントローラ40において、41は目標差動量と後述する角度制御量との偏差を演算する演算器である。演算器41で演算された偏差は、比例要素42に入力されるとともに、積分器43を介して積分要素44に入力される。比例要素42は、入力される偏差の大きさに比例した信号を出力する比例動作を行なう。積分器43は前記偏差に対して時間積分を行い、積分要素44は時間積分値に比例した信号を出力する積分動作を行なう。比例動作と積分動作を組み合わせることにより、応答が滑らかでオフセットのない制御を行うことができる。
比例要素42および積分要素44の各出力は、演算器45において加算される。46は前述の演算器26の出力に対して演算器45の出力を減算する演算器である。演算器46の出力は、操作量として第2モータ8に与えられる。47は第2モータ8の回転速度に基づいて回転角度(位置)を検出する角度検出器、48は第1モータ4の回転角度と第2モータ8の回転角度との差を計算する演算器、49は各モータ4,8の回転角度の平均値を算出する平均値算出部である。平均値算出部49の出力は、フィードバック用の角度制御量として演算器41に与えられる。
以上において、ロータリエンコーダ5およびパルス検出回路6は、制御部2とともに本発明における第1の速度検出手段の一実施形態を構成し、ロータリエンコーダ9およびパルス検出回路10は、制御部2とともに本発明における第2の速度検出手段の一実施形態を構成している。また、角度検出器28は本発明における第1の角度検出手段の一実施形態を構成し、角度検出器47は本発明における第2の角度検出手段の一実施形態を構成している。また、演算器29および平均値算出部30は、本発明における第1の算出手段の一実施形態を構成し、演算器48および平均値算出部49は、本発明における第2の算出手段の一実施形態を構成している。また、並進速度コントローラ20は、本発明における速度指令手段の一実施形態を構成し、差動量コントローラ40は、本発明における角度指令手段の一実施形態を構成している。さらに、比例要素22、積分器23および積分要素24は、本発明における第1の制御要素を構成し、フィードフォワード要素25は、本発明における第2の制御要素を構成し、比例要素42、積分器43および積分要素44は、本発明における第3の制御要素を構成している。
次に、モータ4,8の制御動作について説明する。図1に示すように、目標速度テーブル12には、被移動体の位置に応じた目標速度が設定されており、操作スイッチ1を操作してルーフ等の被移動体の開閉動作を開始すると、開閉位置に応じた目標速度が並進速度コントローラ20に与えられる。この目標速度は各制御要素22〜25に入力され、比例、積分、フィードフォワードの各処理が行なわれる。それらの結果は、演算器26で加算され、並進速度コントローラ20の出力として演算器27に入力される。また、並進速度コントローラ20の出力は演算器46に入力される。一方、差動量コントローラ40には、目標差動量が入力される。この目標差動量は各制御要素42〜44に入力され、比例、積分の各処理が行なわれる。それらの結果は、演算器45で加算され、差動量コントローラ40の出力として演算器46に入力される。また、差動量コントローラ40の出力は演算器27に入力される。差動量コントローラ40の出力が演算器27には+入力として与えられ、演算器46には−入力として与えられるのは、後述のように角度差を求めるために第1モータ4の角度が演算器48に+入力として与えられ、第2モータ8の角度が演算器48に−入力として与えられることと対応している。なお、目標差動量の値は任意に設定することができるが、以下の説明では、2つのモータ4,8を位置ずれがないように制御する場合を想定して、目標差動量=0とする。
演算器27では、並進速度コントローラ20の出力と、差動量コントローラ40の出力とを加算し、その結果を第1モータ4に対する操作量として出力する。並進速度コントローラ20の出力は回転速度指令であり、差動量コントローラ40の出力は回転角度指令である。第1モータ4は、これらの指令に基づき、所定の回転速度および回転角度で回転する。一方、演算器46では、並進速度コントローラ20の出力(回転速度指令)から、差動量コントローラ40の出力(回転角度指令)を減算し、その結果を第2モータ8に対する操作量として出力する。第2モータ8は、これらの指令に基づき、所定の回転速度および回転角度で回転する。
第1モータ4の回転速度と第2モータ8の回転速度とは、演算器29に入力され、ここで両者の和が演算される。この演算結果は、平均値算出部30に入力される。平均値算出部30では、演算器29で求められた速度の和に対して1/2を乗じることにより、2つのモータ4,8の回転速度の平均値が算出される。この平均値は、速度制御量として演算器21にフィードバックされ、演算器21で目標値と比較されて偏差が求められる。そして、偏差がゼロでない場合、すなわち外乱等により回転速度の変動があった場合は、制御要素22〜24による比例・積分動作により、回転速度が目標値となるような回転速度指令が並進速度コントローラ20から各モータ4,8に対して出力される。
また、第1モータ4の回転角度と第2モータ8の回転角度とは、演算器48に入力され、ここで両者の差(差動量)が演算される。この演算結果は、平均値算出部49に入力される。平均値算出部49では、演算器48で求められた差動量に対して1/2を乗じることにより、2つのモータ4,8の回転角度の平均値が算出される。この平均値は、角度制御量として演算器41にフィードバックされ、演算器41で目標値(=0)と比較されて偏差が求められる。そして、偏差がゼロでない場合、すなわち外乱等により回転角度の差(差動量)に変動があった場合は、制御要素42〜44による比例・積分動作により、角度差が目標値(=0)となるように、すなわちモータ4,8間で位置ずれがなくなるように、差動量コントローラ40から各モータ4,8に回転角度指令が出力される。
このように、本実施形態では、各モータ4,8の回転速度に基づいて得られる速度制御量を並進速度コントローラ20へフィードバックし、この速度制御量と目標速度とに基づいて、並進速度コントローラ20が各モータ4,8に対し回転速度指令を与えるとともに、各モータ4,8の回転角度に基づいて得られる角度制御量を差動量コントローラ40へフィードバックし、この角度制御量と目標差動量とに基づいて、差動量コントローラ40が各モータ4,8に対し回転角度指令を与えるように構成している。このため、並進速度コントローラ20からの回転速度指令により、各モータ4,8は回転速度が等しくなるように制御されるとともに、差動量コントローラ40からの回転角度指令により、各モータ4,8は回転角度が等しくなるように制御される。したがって、2つのモータ4,8によって1つのルーフ等の被移動体を移動させる場合に、被移動体にアンバランスな力が作用することがなく、被移動体の変形や破損を防止することができる。
また、各モータ4,8の回転速度の平均値演算により得られる速度制御量を並進速度コントローラ20へフィードバックすることで、目標差動量が変化しても、回転速度の制御に影響を与えないようにすることができる。すなわち、図2において、目標差動量が0からある値に変更されると、差動量コントローラ40の出力が変化し、この出力は+の指令として演算器27へ与えられる一方、−の指令として演算器46へ与えられる。演算器27への+指令により第1モータ4の回転速度は増加し、演算器46への−指令より第2モータ8の回転速度は減少して、各モータ4,8間で角度の差(差動量)が生じる。このとき、それぞれのモータ4,8の回転速度は、前述のとおり演算器29および平均値算出部30で平均化され、第1モータ4の回転速度の増加分と第2モータ8の回転速度の減少分が相殺されるため、平均値算出部30から並進速度コントローラ20へフィードバックされる速度制御量は、目標差動量が0の場合と変わらない。したがって、並進速度コントローラ20から出力される回転速度の指令値も変わらないので、目標差動量が変化しても各モータ4,8の速度制御のパラメータは影響を受けず、角度(相対位置)のみを独立して制御することができる。
図3は、目標差動量が変化した場合の回転速度の制御結果の一例を示す図である。図3(a)の破線は目標速度、実線は速度の制御結果(並進速度コントローラ20の出力)を表しており、図3(b)の破線は目標差動量、実線は差動量の制御結果(差動量コントローラ40の出力)を表している。図3(b)のように、例えば目標差動量が0→3→0と変化しても、図3(a)の速度制御結果は変化せず、目標速度(=50)を維持している。すなわち、目標差動量の変化により速度制御結果が影響を受けないことがわかる。
したがって、本実施形態では、目標差動量を相対位置の制御パラメータとして任意に設定できるので、相対位置と回転速度を独立して制御することができ、2つのモータの回転角度が同じになるように制御するだけでなく、用途に応じて2つのモータが一定の角度差を維持するように制御することも可能となる。このため、位置の制御に汎用性をもたせることができる。
また、図2においては、各モータ4,8の回転角度の差に基づいて得られる角度制御量を差動量コントローラ40へフィードバックすることで、目標速度が変化しても回転角度の制御に影響を与えないようになっている。すなわち、目標速度に応じてモータ4,8の速度が変化して回転角度が変化した場合、演算器48で回転角度の差が演算され角度の変化分が相殺されるので、平均値算出部49を介して差動量コントローラ40へフィードバックされる角度制御量は、目標速度が変化する前と変わらない。したがって、差動量コントローラ40から出力される回転角度の指令値も変わらないので、目標速度が変化しても各モータ4,8の角度制御のパラメータは影響を受けず、速度のみを独立して制御することができる。
上述した実施形態では、並進速度コントローラ20にフィードバック制御のための比例要素22と積分要素24を設けるとともに、フィードフォワード制御のためのフィードフォワード要素25を設けた構成としたが、フィードフォワード要素25を省略して、フィードバック制御のみを行なうようにしてもよい。また、比例要素22と積分要素24のほかに、微分要素を追加して応答性を高めるようにしてもよい。差動量コントローラ40においても同様である。
また、上述した実施形態においては、演算器29,48の演算結果に対して平均値算出部30,49で1/2を乗じて平均化処理を行なったが、これに限らず、演算器29,48の演算結果に対して任意の係数を乗じてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、車両のルーフやトランク等の開閉に用いられるモータ制御装置を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えばダンプカーの荷台のような被移動体を2台のモータで駆動する場合などにも適用することができる。
本発明の実施形態に係るモータ制御装置の電気ブロック図である。 制御動作を示した制御ブロック図である。 目標差動量が変化した場合の回転速度の制御結果の一例を示す図である。
符号の説明
1 操作スイッチ
2 制御部
3 モータ駆動回路
4 第1モータ
5 ロータリエンコーダ
6 パルス検出回路
7 モータ駆動回路
8 第2モータ
9 ロータリエンコーダ
10 パルス検出回路
11 メモリ
12 目標速度テーブル
20 並進速度コントローラ
22 比例要素
23 積分器
24 積分要素
25 フィードフォワード要素
28 角度検出器
29 演算器
30 平均値算出部
40 差動量コントローラ
42 比例要素
43 積分器
44 積分要素
47 角度検出器
48 演算器
49 平均値算出部

Claims (5)

  1. 第1および第2のモータを回転させて1つの被移動体を移動させる場合に、前記2つのモータの回転速度および回転角度の制御を行なうモータ制御装置であって、
    第1のモータの回転速度を検出する第1の速度検出手段と、
    第2のモータの回転速度を検出する第2の速度検出手段と、
    第1のモータの回転角度を検出する第1の角度検出手段と、
    第2のモータの回転角度を検出する第2の角度検出手段と、
    前記第1の速度検出手段で検出された第1のモータの回転速度、および前記第2の速度検出手段で検出された第2のモータの回転速度に対して所定の演算を行い、フィードバック用の速度制御量を算出する第1の算出手段と、
    前記第1の角度検出手段で検出された第1のモータの回転角度、および前記第2の角度検出手段で検出された第2のモータの回転角度に対して所定の演算を行い、フィードバック用の角度制御量を算出する第2の算出手段と、
    第1および第2のモータの回転速度の目標値である目標速度と前記第1の算出手段で算出された速度制御量とに基づいて、各モータに対し回転速度の指令を与える速度指令手段と、
    第1および第2のモータの回転角度の差の目標値である目標差動量と前記第2の算出手段で算出された角度制御量とに基づいて、各モータに対し回転角度の指令を与える角度指令手段と、
    を備えたことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置において、
    前記第1の算出手段は、第1の速度検出手段で検出された第1のモータの回転速度と、第2の速度検出手段で検出された第2のモータの回転速度との和を演算し、当該和に基づいて速度制御量を算出し、
    前記第2の算出手段は、第1の角度検出手段で検出された第1のモータの回転角度と、第2の角度検出手段で検出された第2のモータの回転角度との差を演算し、当該差に基づいて角度制御量を算出することを特徴とするモータ制御装置。
  3. 請求項1に記載のモータ制御装置において、
    前記速度指令手段は、前記目標速度と速度制御量との偏差に対して比例・積分動作を行なう第1の制御要素を備え、
    前記第1の制御要素の出力に基づいて回転速度の指令を各モータに与えることを特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項3に記載のモータ制御装置において、
    前記速度指令手段は、前記目標速度をフィードフォワードする第2の制御要素を更に備え、
    前記第1および第2の制御要素の各出力に基づいて回転速度の指令を各モータに与えることを特徴とするモータ制御装置。
  5. 請求項1に記載のモータ制御装置において、
    前記角度指令手段は、前記目標差動量と角度制御量との偏差に対して比例・積分動作を行なう第3の制御要素を備え、
    前記第3の制御要素の出力に基づいて回転角度の指令を各モータに与えることを特徴とするモータ制御装置。
JP2006113688A 2006-04-17 2006-04-17 モータ制御装置 Withdrawn JP2007288925A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006113688A JP2007288925A (ja) 2006-04-17 2006-04-17 モータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006113688A JP2007288925A (ja) 2006-04-17 2006-04-17 モータ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007288925A true JP2007288925A (ja) 2007-11-01

Family

ID=38760193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006113688A Withdrawn JP2007288925A (ja) 2006-04-17 2006-04-17 モータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007288925A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101814876A (zh) * 2010-04-19 2010-08-25 新大洋机电集团有限公司 一种电动汽车后桥双电机驱动控制系统
JP2014191727A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Fanuc Ltd 二つの軸を互いに同期させる同期制御装置
JP2015171321A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 モトテック カンパニーリミテッド 左側スピンドルと右側スピンドルとの間の同期化動作を具備するパワートランクまたはパワーテールゲート制御方法
WO2021005725A1 (ja) * 2019-07-09 2021-01-14 三菱電機株式会社 駆動装置、流体利用装置及び空気調和機
DE102020201343A1 (de) 2020-02-04 2021-08-05 Brose Fahrzeugteile Se & Co. Kommanditgesellschaft, Bamberg Verfahren zur Verstellung eines Fahrzeugteils und zugehörige Stellvorrichtung

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101814876A (zh) * 2010-04-19 2010-08-25 新大洋机电集团有限公司 一种电动汽车后桥双电机驱动控制系统
JP2014191727A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Fanuc Ltd 二つの軸を互いに同期させる同期制御装置
US9136781B2 (en) 2013-03-28 2015-09-15 Fanuc Corporation Synchronous control unit for synchronizing two shafts with each other
JP2015171321A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 モトテック カンパニーリミテッド 左側スピンドルと右側スピンドルとの間の同期化動作を具備するパワートランクまたはパワーテールゲート制御方法
WO2021005725A1 (ja) * 2019-07-09 2021-01-14 三菱電機株式会社 駆動装置、流体利用装置及び空気調和機
JPWO2021005725A1 (ja) * 2019-07-09 2021-10-21 三菱電機株式会社 駆動装置、流体利用装置及び空気調和機
JP7118274B2 (ja) 2019-07-09 2022-08-15 三菱電機株式会社 駆動装置、流体利用装置及び空気調和機
DE102020201343A1 (de) 2020-02-04 2021-08-05 Brose Fahrzeugteile Se & Co. Kommanditgesellschaft, Bamberg Verfahren zur Verstellung eines Fahrzeugteils und zugehörige Stellvorrichtung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7569999B2 (en) Motor control device
EP1667001B1 (en) Controller
US20070073425A1 (en) Running object and method of controlling the same
US9195227B2 (en) Motor control device for compensating backlash
JP2007288925A (ja) モータ制御装置
CN110406589A (zh) 马达控制装置
JP2008211905A (ja) サーボモータ制御装置
US10031507B2 (en) Servo control device
JP2003189657A (ja) サーボ制御装置
JP3467440B2 (ja) 車両用開閉体制御装置
JP6296557B2 (ja) 操作補助制御装置
JP4794252B2 (ja) エレベータのドア制御装置
JP2015136803A (ja) 同期誤差を低減する機能を有する射出成形機の制御装置
JP5151994B2 (ja) 慣性モーメント同定装置とその同定方法、ならびにその同定装置を備えたモータ制御装置
TWI486231B (zh) 扭矩控制裝置
JP3917094B2 (ja) モータの制御方法及び装置
JP5778750B2 (ja) 同期誤差を低減する機能を有する射出成形機の制御装置
JP5199682B2 (ja) モータ制御装置
JP2007330079A (ja) 加速度指令付き速度制御装置および電動機の速度制御方法
JP4678475B2 (ja) 電動機の制御装置
JP3854602B2 (ja) 多軸駆動装置
JP2006018431A (ja) サーボ制御装置
JP4678476B2 (ja) 電動機の制御装置
CN111902598B (zh) 移动体移动装置
JP3438195B2 (ja) モータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090116

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20100122