JP2007288674A - 符号化装置、復号化装置、画像処理装置。 - Google Patents
符号化装置、復号化装置、画像処理装置。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】演算装置にかかる負荷を軽減し、より高速にあるいは小型、簡易な構成によって高品質の動画像を提供できる符号化装置を提供する。
【解決手段】インター予測画像及びイントラ予測画像を生成する予測画像生成部215、インター予測画像を使う符号化にかかるコストを判定する動き補償部211、動き検出部212、モード判定部214、イントラ予測画像を使う符号化にかかるコストを判定するイントラ予測部213、モード判定部214、インター予測画像またはイントラ予測画像を選択するモード判定部214、選択されたインター予測画像またはイントラ予測画像と入力画像との差分を符号化する減算器208、直行変換部203、量子化部204及び可逆符号化部205を備え、予測画像生成部215が、インター予測画像が選択された場合にはインター予測画像のみを生成し、イントラ予測画像が選択された場合にはイントラ予測画像のみを生成する。
【選択図】図1
【解決手段】インター予測画像及びイントラ予測画像を生成する予測画像生成部215、インター予測画像を使う符号化にかかるコストを判定する動き補償部211、動き検出部212、モード判定部214、イントラ予測画像を使う符号化にかかるコストを判定するイントラ予測部213、モード判定部214、インター予測画像またはイントラ予測画像を選択するモード判定部214、選択されたインター予測画像またはイントラ予測画像と入力画像との差分を符号化する減算器208、直行変換部203、量子化部204及び可逆符号化部205を備え、予測画像生成部215が、インター予測画像が選択された場合にはインター予測画像のみを生成し、イントラ予測画像が選択された場合にはイントラ予測画像のみを生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、符号化装置、復号化装置、画像処理装置に係り、特に符号化の対象となる対象画像と、該対象画像もしくは他のフレームから得られる予測画像との差分を符号化する符号化装置、この符号化装置によって符号化されたデータを復号する復号化装置、符号化装置と復号化装置とを備えた画像処理装置に関する。
現在、携帯電話やTV電話等の小型端末装置において、動画像を符号、復号化する技術が普及している。このような小型端末装置は、当然のことながら携帯するために可能な限り小型、軽量化されることが望ましい。また、装置の普及のためには装置の製造コストを低減して価格を下げる必要がある。
ところで、動画像を符号化する方式の一つに、H.264/AVCがある。H.264/AVCには、フレーム画像間の相関値に基づいて予測画像を生成するインター予測画像生成処理と、フレーム画像内の相関値に基づいて予測画像を生成するイントラ予測画像生成処理とが並行に行われる。H.264/AVCの処理では、生成されたインター予測画像、イントラ予測画像のいずれか高い圧縮率が得られるものを選択し、選択された画像と符号化の対象となるオリジナル画像との差分を符号化する。
ところで、動画像を符号化する方式の一つに、H.264/AVCがある。H.264/AVCには、フレーム画像間の相関値に基づいて予測画像を生成するインター予測画像生成処理と、フレーム画像内の相関値に基づいて予測画像を生成するイントラ予測画像生成処理とが並行に行われる。H.264/AVCの処理では、生成されたインター予測画像、イントラ予測画像のいずれか高い圧縮率が得られるものを選択し、選択された画像と符号化の対象となるオリジナル画像との差分を符号化する。
ところで、イントラ予測は、1フレームを分割して得られる所定の数の画素で構成されるブロック画像同士の相関値を比較して行われる。ブロック画像は、16×16、8×8、4×4というように、同数の画素を縦、横方向配置して構成される。イントラ予測の方式で画像データを符号化する場合、符号化の対象となるブロック画像において配置される画素の例えば縦、または横といった特定の配置方向を定め、この方向に沿って先に符号化された他のブロック画像に含まれる画素の画素値から順次画素値を減算する。
なお、上記した処理において、複数の配置方向のうち、配置方向に沿って減算の結果得られる予測誤差値の総和が最も小さい方向が、予測画像生成の際の減算の方向(予測モード)に設定される。各画素の予測誤差値の総和が最も小さくなる方向が減算方向に設定される理由は、予測誤差値の総和が小さいほど符号化後のデータの圧縮率が高くなるためである。
このようなイントラ予測は、従来の符号化技術に比べて演算量が大きくなり、処理時間が長くなる上に演算装置にかかる負荷をも増大させる。このため、イントラ予測画像の生成処理にかかる負荷を低減することを目的とした従来技術が従来から提案されている。
イントラ予測に関する従来技術としては、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1は、このようなイントラ予測の処理において、演算に画像の特性を考慮する、あるいは演算に使用されるデータを間引く等の方法によって演算方向を決定するための処理にかかる負荷を軽減するものである。
特開2004−304724号公報
イントラ予測に関する従来技術としては、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1は、このようなイントラ予測の処理において、演算に画像の特性を考慮する、あるいは演算に使用されるデータを間引く等の方法によって演算方向を決定するための処理にかかる負荷を軽減するものである。
しかしながら、上記した特許文献1は、本来イントラ予測に使用されるべきデータを間引くことによってイントラ予測の精度を低下させるおそれがある。近年、小型端末装置には益々高画質な画像の提供が要求されていて、特許文献1に記載された技術は、処理速度の高速化のため、このような要求に逆行するものであるとも考えられる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、イントラ予測の精度を維持したまま処理を効率化することにより、演算装置にかかる負荷を軽減し、より高速にあるいは小型、簡易な構成によって高品質の動画像を提供できる符号化装置、復号化装置、画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、イントラ予測の精度を維持したまま処理を効率化することにより、演算装置にかかる負荷を軽減し、より高速にあるいは小型、簡易な構成によって高品質の動画像を提供できる符号化装置、復号化装置、画像処理装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の符号化装置は、符号化の対象となる対象画像と、該対象画像もしくは他のフレームから得られる予測画像との差分を符号化する符号化装置であって、画像データの相関値をフレーム間で比較してインター予測画像を生成するインター予測画像生成部、画像データの相関値を1フレーム分の画像データを分割して得られるブロック画像間で比較してイントラ予測画像を生成するイントラ予測画像生成部を備える予測画像生成手段と、前記インター予測画像と前記対象画像との差分を符号化した場合のデータ量と、前記イントラ予測画像と前記対象画像との差分を符号化した場合のデータ量とにおいて、いずれが小さいかを判断する符号化後データ判定手段と、前記符号化後データ判定手段によって符号化後のデータ量がより小さいと判定されたインター予測画像、イントラ予測画像の一方を選択するインター・イントラ選択手段と、前記インター・イントラ選択手段によって選択されたインター予測画像またはイントラ予測画像と符号化の対象となる画像との差分を符号化する符号化手段と、を備えてなり、前記予測画像生成手段は、前記インター・イントラ選択手段によってインター予測画像が選択された場合には、イントラ予測画像を生成することなくインター予測画像を生成し、前記インター・イントラ選択手段によってイントラ予測画像が選択された場合には、インター予測画像を生成することなくイントラ予測画像を生成することを特徴とする。
このような発明によれば、インター予測画像、イントラ予測画像のうち符号化後のデータ量がより小さいものを選択することができる。また、インター予測画像が選択された場合には、イントラ予測画像を生成することなくインター予測画像を生成し、イントラ予測画像が選択された場合には、インター予測画像を生成することなくイントラ予測画像を生成することができる。
このため、本発明は、画像データの符号化に不要な画像を生成する処理をなくし、演算装置にかかる負荷を軽減し、より高速にあるいは小型、簡易な構成によって高品質の動画像を提供できる符号化装置を提供することができる。
このため、本発明は、画像データの符号化に不要な画像を生成する処理をなくし、演算装置にかかる負荷を軽減し、より高速にあるいは小型、簡易な構成によって高品質の動画像を提供できる符号化装置を提供することができる。
また、本発明の復号化装置は、符号化の対象となる対象画像と、該対象画像もしくは他のフレームから得られる予測画像との差分を符号化した予測誤差データを復号化する復号化装置であって、
前記予測画像を生成する予測画像生成手段を備え、前記予測画像生成手段は、前記予測誤差データに付加されている符号化処理のパラメータに基づいて、予測画像がインター予測またはイントラ予測のいずれによって生成されたかを判定し、該判定の結果、符号化がインター予測によって行われたと判定された場合にはインター予測画像のみを生成し、イントラ予測によって行われたと判定された場合にはイントラ予測画像のみを生成することを特徴とする。
前記予測画像を生成する予測画像生成手段を備え、前記予測画像生成手段は、前記予測誤差データに付加されている符号化処理のパラメータに基づいて、予測画像がインター予測またはイントラ予測のいずれによって生成されたかを判定し、該判定の結果、符号化がインター予測によって行われたと判定された場合にはインター予測画像のみを生成し、イントラ予測によって行われたと判定された場合にはイントラ予測画像のみを生成することを特徴とする。
このような発明によれば、復号の側でもインター予測画像またはイントラ予測画像の一方だけを生成することができる。このため、画像データの復号化に不要な予測画像を生成する処理をなくし、演算装置にかかる負荷を軽減し、より高速にあるいは小型、簡易な構成によって高品質の動画像を提供できる復号化装置を提供することができる。
また、本発明の画像処理装置は、符号化の対象となる対象画像と、該対象画像もしくは他のフレームから得られる予測画像との差分を符号化する符号化装置と、該符号化装置によって符号化された画像データを復号する復号化装置とを備えた画像処理装置であって、前記符号化装置は、画像データの相関値をフレーム間で比較してインター予測画像を生成するインター予測画像生成部、画像データの相関値を1フレーム分の画像データを分割して得られるブロック画像間で比較してイントラ予測画像を生成するイントラ予測画像生成部を備える予測画像生成手段と、前記インター予測画像と前記対象画像との差分を符号化した場合のデータ量と、前記イントラ予測画像と前記対象画像との差分を符号化した場合のデータ量とにおいて、いずれが小さいかを判断する符号化後データ判定手段と、前記符号化後データ判定手段によって符号化後のデータ量がより小さいと判定されたインター予測画像、イントラ予測画像の一方を選択するインター・イントラ選択手段と、前記インター・イントラ選択手段によって選択されたインター予測画像またはイントラ予測画像と符号化の対象となる画像との差分を符号化する符号化手段と、を備え、前記予測画像生成手段が、前記インター・イントラ選択手段によってインター予測画像が選択された場合には、イントラ予測画像を生成することなくインター予測画像を生成し、前記インター・イントラ選択手段によってイントラ予測画像が選択された場合には、インター予測画像を生成することなくイントラ予測画像を生成し、前記復号化装置は、前記予測画像を生成する予測画像生成手段を備え、前記予測画像生成手段は、前記予測誤差データに付加されている符号化処理のパラメータに基づいて、符号化装置において予測画像がインター予測またはイントラ予測のいずれによって生成されたかを判定し、該判定の結果、符号化がインター予測によって行われたと判定された場合にはインター予測画像のみを生成し、イントラ予測によって行われたと判定された場合にはイントラ予測画像のみを生成することを特徴とする。
このような発明によれば、符号化装置、復号化装置の各々がインター予測画像またはイントラ予測画像の一方だけを生成することができる。このため、画像データの符号化または復号化に不要な画像を生成する処理をなくし、演算装置にかかる負荷を軽減し、より高速にあるいは小型、簡易な構成によって高品質の動画像を提供できる画像処理装置を提供することができる。
以下、図を参照して本発明に係る符号化装置、復号化装置、画像処理装置の実施の形態1を説明する。
図1は、本実施形態の符号化装置の構成を説明するための図である。符号化装置は、外部から入力された符号化の対象となる対象画像データ(入力画像データ)を1マクロブロックずつ順次入力する。そして、入力画像データと、入力画像データもしくは他のフレーム画像から得られる予測画像データとの差分である予測誤差を符号化する符号化装置である。
図1は、本実施形態の符号化装置の構成を説明するための図である。符号化装置は、外部から入力された符号化の対象となる対象画像データ(入力画像データ)を1マクロブロックずつ順次入力する。そして、入力画像データと、入力画像データもしくは他のフレーム画像から得られる予測画像データとの差分である予測誤差を符号化する符号化装置である。
符号化装置は、ソフトウェアとハードウェアとが共同して動作する構成であって、ソフトウェア処理する構成を図中にプロセッサ1、ハードウェア構成をアクセラレータ2と記す。
プロセッサ1は、予測画像と入力画像データとの差分を算出する減算器202、減算値をアダマール変換あるいはDCT(Discrete Cosine Transform)処理する直行変換部203、直行変換部203で処理されたデータを量子化する量子化部204、量子化部204によって量子化された画像データを符号化する可逆符号化部205を備えている。
プロセッサ1は、予測画像と入力画像データとの差分を算出する減算器202、減算値をアダマール変換あるいはDCT(Discrete Cosine Transform)処理する直行変換部203、直行変換部203で処理されたデータを量子化する量子化部204、量子化部204によって量子化された画像データを符号化する可逆符号化部205を備えている。
また、イントラ予測では、より正確にイントラ予測するため、復号された状態の画像データを使ってイントラ予測する。このため、プロセッサ1は、いったん量子化された画像データを逆量子化する逆量子化部206、先に行われたアダマール変換やDCTの処理と逆の処理する逆直行変換部207、逆直行変換部207によって処理されたデータに予測画像をたし合わせる加算器208を備えている。
アクセラレータ2は、加算器208で加算された画像データのブロックノイズの発生を抑制するデブロックフィルタ(Deblocking Filter)部209を備えている。デブロックフィルタ部209は、直行変換のブロック境界のみを平滑化するものである。
また、アクセラレータ2は、インター予測、イントラ予測するための構成を備えている。インター予測とは、フレーム画像の画像データ同士の相関に基づいて予測画像を得る処理である。また、イントラ予測とは、1フレーム分の対象画像データを分割して得られるブロック画像(本実施形態ではマクロブロック)間の相関に基づいて予測画像を得る処理である。
また、アクセラレータ2は、インター予測、イントラ予測するための構成を備えている。インター予測とは、フレーム画像の画像データ同士の相関に基づいて予測画像を得る処理である。また、イントラ予測とは、1フレーム分の対象画像データを分割して得られるブロック画像(本実施形態ではマクロブロック)間の相関に基づいて予測画像を得る処理である。
インター予測、イントラ予測するための構成として、アクセラレータ2は、加算器208において加算された画像データを蓄積するフレーム蓄積部210を有している。フレーム蓄積部210は、インター予測及びイントラ予測用のデータを蓄積するフレームメモリである。さらに本実施形態の符号化装置は、フレーム蓄積部210に保存されている画像データを使ってインター予測する動き補償部211及びインター予測処理に必要な動きベクトルの検出をする動き推定部212を備えている。動き補償部211は、動き推定部212によって検出された動きベクトルに基づいて入力された画像データとの絶対値差分和の最小値(コストとも記す)に関するデータを生成する。
また、アクセラレータ2は、イントラ予測を実行するイントラ予測部213を備えている。本実施形態のイントラ予測部213は、入力画像データをマクロブロック単位で入力し、データを間引くことなく最適な予測画像データのイントラ予測モードを判定する。イントラ予測モードとは、1マクロブロック内の画像データの相関性を判定するためにする演算の種別をいい、現状ではイントラ予測モードは8個ある。
イントラ予測部213は、8個のイントラ予測モードの全てについて演算し、画像データを符号化した場合に最も高い圧縮率が得られるイントラ予測のモードを選択する。選択されたイントラ予測モードを示す情報は外部に出力される。
さらに、アクセラレータ2は、モード判定部214、予測画像生成部215を備えている。なお、予測画像とは、入力画像もしくは他のフレームから得られるものをいう。また、予測画像のうちインター予測を使って符号化されたデータを復号した画像と同様の画像をインター予測画像、イントラ予測を使って符号化されたデータを復号した画像と同様の画像をイントラ予測画像と記す。
さらに、アクセラレータ2は、モード判定部214、予測画像生成部215を備えている。なお、予測画像とは、入力画像もしくは他のフレームから得られるものをいう。また、予測画像のうちインター予測を使って符号化されたデータを復号した画像と同様の画像をインター予測画像、イントラ予測を使って符号化されたデータを復号した画像と同様の画像をイントラ予測画像と記す。
後述する復号装置は、予測画像と予測誤差とを加算して入力画像データを再現した復号画像を生成するものである。
モード判定部214は、動き補償部211から出力されたコスト及び動きベクトル、イントラ予測部213から出力したイントラ予測モードを入力し、インター予測またはイントラ予測を選択する。インター予測またはイントラ予測の選択は、インター予測画像と入力画像との差分を符号化した場合のデータ量と、イントラ予測画像と入力画像との差分を符号化した場合のデータ量とにおいて、いずれが小さいかを判断し、よりデータ量が小さいと判断されたインター予測画像またはイントラ予測画像、すなわち予測画像の入力画像に対する予測誤差がより少ないものを選択することによって行われる。
モード判定部214は、動き補償部211から出力されたコスト及び動きベクトル、イントラ予測部213から出力したイントラ予測モードを入力し、インター予測またはイントラ予測を選択する。インター予測またはイントラ予測の選択は、インター予測画像と入力画像との差分を符号化した場合のデータ量と、イントラ予測画像と入力画像との差分を符号化した場合のデータ量とにおいて、いずれが小さいかを判断し、よりデータ量が小さいと判断されたインター予測画像またはイントラ予測画像、すなわち予測画像の入力画像に対する予測誤差がより少ないものを選択することによって行われる。
予測画像生成部215は、モード判定部214によって選択されたインター予測またはイントラ予測によって予測画像を生成する。本実施形態では、選択されたインター予測、イントラ予測を予測画像生成のモードとも記す。なお、図示していないが、予測画像生成部215には動き補償部211に入力される画像データ、イントラ予測部213に入力される画像データが、予測画像生成のモード及びイントラ予測モードと共に入力されている。
また、図1の構成において、イントラ予測部213は加算器208によって加算された画像データをデブロックフィルタ部209の直前で分岐して入力するものとした。このような構成においては、イントラ予測部213の内部または直前に少なくとも1マクロブロック分の画像データを保存するメモリが設けられる。
図2は、図1に示した各構成と機能との関係を説明するための図である。アクセラレータ2は、インター予測画像のコストや動きベクトルを計算するInter予測コスト計算部105、イントラ予測画像を使って符号化された画像の相関を判定するIntra予測コスト計算部107を備えている。なお、Intra予測コスト計算部107によって行われる圧縮率の判定とは、マクロブロックごとに画像データを符号化する場合のイントラ予測モードを決定し、決定した予測モードで画像データを符号化した場合の相関を判定することをいう。
また、アクセラレータ2は、インター予測画像を生成するInter予測画像生成部106、イントラ予測画像を生成するIntra予測画像生成部108、インター予測、イントラ予測のうちのいずれか一方を選択するモード判定部214を備えている。
本実施形態では、図1に示した動き補償部211、動き推定部212及びモード判定部214がInter予測コスト計算部105に相当する。イントラ予測部213及びモード判定部214がIntra予測コスト計算部107に相当する。また、モード判定部214は、図2においても単独で予測画像生成のモードを選択する。さらに、予測画像生成部215がIntra予測画像生成部108及びInter予測画像生成部106に相当する。
本実施形態では、図1に示した動き補償部211、動き推定部212及びモード判定部214がInter予測コスト計算部105に相当する。イントラ予測部213及びモード判定部214がIntra予測コスト計算部107に相当する。また、モード判定部214は、図2においても単独で予測画像生成のモードを選択する。さらに、予測画像生成部215がIntra予測画像生成部108及びInter予測画像生成部106に相当する。
予測画像生成部215は、モード判定部214によってインター予測画像が選択された場合にはイントラ予測画像を生成することなくインター予測画像を生成し、モード判定部214によってイントラ予測画像が選択された場合には、インター予測画像を生成することなくイントラ予測画像を生成する。
なお、図2に示したアクセラレータの構成のうち、プロセッサ101は上記したアクセラレータ2の機能を統括的に制御するためのプロセッサ1より小型のプロセッサであり、ステートマシンでも実現可能である。プロセッサ101は、モード判定部214として機能するものであってもよい。また、ローカルバッファ103は、各機能が処理を実行する際のワークエリア等として利用するメモリである。アクセラレータ2とバスBによって接続される外部のメモリ102は、アクセラレータが生成した予測画像を受け取るメモリである。
なお、図2に示したアクセラレータの構成のうち、プロセッサ101は上記したアクセラレータ2の機能を統括的に制御するためのプロセッサ1より小型のプロセッサであり、ステートマシンでも実現可能である。プロセッサ101は、モード判定部214として機能するものであってもよい。また、ローカルバッファ103は、各機能が処理を実行する際のワークエリア等として利用するメモリである。アクセラレータ2とバスBによって接続される外部のメモリ102は、アクセラレータが生成した予測画像を受け取るメモリである。
以上述べた機能のうち、Inter予測コスト計算部105が本実施形態のインター予測部として機能する。また、Intra予測コスト計算部107は、イントラ予測部として機能する。Intra予測画像生成部108及びInter予測画像生成部106は、本実施形態の予測画像生成手段である。
また、モード判定部214は、インター・イントラ選択手段として機能する。さらに、減算器202、直行変換部203、量子化部204は、モード判定部214の選択の結果にしたがって生成されたインター予測画像またはイントラ予測画像と符号化の対象となる対象画像との差分を符号化する符号化手段として機能する。
また、モード判定部214は、インター・イントラ選択手段として機能する。さらに、減算器202、直行変換部203、量子化部204は、モード判定部214の選択の結果にしたがって生成されたインター予測画像またはイントラ予測画像と符号化の対象となる対象画像との差分を符号化する符号化手段として機能する。
したがって、本実施形態でいう予測画像のモードの判定とは、インター予測画像、イントラ予測画像の一方を選択するため、モード判定部214が、インター予測画像と入力画像との差分を符号化した場合とイントラ予測画像と入力画像との差分を符号化した場合とでどちらが符号化後のデータ量が小さくなるかを予測して判定することをいう。モード判定部214は、判定の結果にしたがってインター予測またはイントラ予測の一方を選択する。
次に、図3のフローチャートを用い、以上述べた本実施形態の符号化装置の動作を説明する。本実施形態の符号化装置は、プロセッサ1からアクセラレータ2に対し、インター予測、イントラ予測のいずれによって画像データを符号化すべきか予測するコマンドが発行されたことによって開始する。
アクセラレータ2は、コマンドを受け取った後、入力画像データ及び逆量子化された差分の画像データを入力する。そして、予測画像生成のモードを判定する並列処理Aを実行する(SA)。並列処理Aにあっては、動き補償部211によるインター予測(S301)、イントラ予測部213によるイントラ予測(S302)が並列に実行される。
アクセラレータ2は、コマンドを受け取った後、入力画像データ及び逆量子化された差分の画像データを入力する。そして、予測画像生成のモードを判定する並列処理Aを実行する(SA)。並列処理Aにあっては、動き補償部211によるインター予測(S301)、イントラ予測部213によるイントラ予測(S302)が並列に実行される。
モード判定部214は、動き補償部211から出力されたインター予測のコストと、イントラ予測部213から出力されたイントラ予測モードを使って得られるイントラ予測のコストとを比較する。比較の結果、よりコストが小さいインター予測、イントラ予測の一方を選択する。なお、よりコストが小さい方式で予測画像と入力画像との差分を符号化した場合に符号化後のデータ量をより小さくできるので、選択されたインター予測またはイントラ予測のモードを予測画像の生成に適用されるモードに決定する(S303)。
モード判定部214がモードをインター予測に決定した場合(Sインター)、予測画像生成部215は、フレーム間の動きベクトル、参照されるブロック画像のサイズ、参照されるフレーム画像の番号等のパラメータにしたがってインター予測画像を生成し、出力する(S304)。このとき、予測画像生成部215によってイントラ予測画像が生成されることはない。
また、本実施形態では、インター予測画像と共にフレーム間の動きベクトル、予測のモード、参照されるフレーム画像の番号を含む情報をパラメータとして出力するものとする。この情報は、符号化された画像データを復号側で復号する際に必要な情報である。パラメータは、符号化装置から出力される符号化された予測誤差のデータに付加される。
また、予測画像生成部215は、予測画像生成のモードがイントラ予測に決定した場合(Sイントラ)、イントラ予測のパラメータであるモードにしたがってイントラ予測画像を生成し、出力する(S305)。このとき、予測画像生成部215によってインター予測画像が生成されることはない。本実施形態では、イントラ予測画像と共にイントラ予測画像の生成に使用されたイントラ予測のモードを含むパラメータが出力される。このパラメータは、符号化された画像データを復号側で復号する際に必要な情報である。パラメータは、符号化装置から出力される符号化された予測誤差のデータに付加される。
以上の処理の後、アクセラレータ2は処理を終了し、次のフレーム画像のモード予測を命令するコマンドの発行に備えて待機する。ステップAにおける並列処理では、1フレーム分のインター予測がされている間に1フレームに含まれるマクロブロックのイントラ予測が実行されるものとする。
また、プロセッサ1がモード予測コマンドを発行した後、処理がアクセラレータ2の側に移る本実施形態は、コマンドの発行から予測画像を得るまでの間、他のコマンドを実行することができる。
また、プロセッサ1がモード予測コマンドを発行した後、処理がアクセラレータ2の側に移る本実施形態は、コマンドの発行から予測画像を得るまでの間、他のコマンドを実行することができる。
図4は、以上述べた本実施形態の符号化装置の特徴と比較するために示した従来の構成の動作を示すフローチャートである。従来構成では、インター予測の後(S401)、予測結果に基づいてインター予測画像が生成される(S402)。続いて、イントラ予測を実行し(S403)、実行の結果イントラ予測のモードを決定する。そして、決定したモードにしたがってイントラ予測画像を生成する(S404)。
生成されたインター予測画像、イントラ予測画像は、モード判定部に入力される。そして、モード判定部がインター予測画像、イントラ予測画像のうちいずれか一方を予測画像生成のモードに決定する(S405)。予測画像生成部は、選択したモードにしたがってインター予測画像またはイントラ予測画像を生成して減算器に転送する(S406、S407)。符号化装置は、転送された予測画像を入力画像データと減算されるものとして得る(S408)。
以上述べた従来例は、モード決定の結果によらずインター予測画像、イントラ予測画像の両方を生成することが必要である。本実施形態の符号化装置は、このような従来例に比べ、不要な予測画像を生成する処理にかかる時間や機能部の負荷を軽減することができる。
以上述べた本実施形態の符号化装置は、符号化装置単独で機器等に設けることが可能である。また、符号化装置と組合わせて画像処理装置を構成することも可能である。図5に復号化装置の一例を示す。なお、図5に示した構成のうち、図1で説明した構成と同様の構成については同様の符号を付し、説明を一部略すものとする。
以上述べた本実施形態の符号化装置は、符号化装置単独で機器等に設けることが可能である。また、符号化装置と組合わせて画像処理装置を構成することも可能である。図5に復号化装置の一例を示す。なお、図5に示した構成のうち、図1で説明した構成と同様の構成については同様の符号を付し、説明を一部略すものとする。
図示した復号化装置は、先に述べた本実施形態の符号化装置によって符号化された予測誤差データを復号する復号部501と、復号された予測誤差データと加算される予測画像を生成するモード判定部214及び予測画像生成部215を備えている。モード判定部214は、予測誤差データに付加されている符号化処理のパラメータに基づいて、予測画像がインター予測画像であるかイントラ予測画像であるかを判定する。
なお、予測誤差データに付加されている符号化処理のパラメータとは、図3のフローチャートで述べたインター予測のフレーム間の動きベクトル、予測のモード、参照されるフレーム画像の番号等を指す。また、イントラ予測にあっては、イントラ予測によって選択されたイントラ予測のモードを指す。
予測画像生成部215は、モード判定部214の結果に基づいてインター予測画像またはイントラ予測画像の一方だけを生成する。そして、符号化装置側で符号化された予測誤差のデータを復号化したデータと加算して入力画像データを復号する。
予測画像生成部215は、モード判定部214の結果に基づいてインター予測画像またはイントラ予測画像の一方だけを生成する。そして、符号化装置側で符号化された予測誤差のデータを復号化したデータと加算して入力画像データを復号する。
このような復号化装置は、符号化装置と同様に、不要な予測画像を生成する処理にかかる時間や機能部の負荷を軽減することができる。
1,101 プロセッサ、2 アクセラレータ、102 メモリ、103 ローカルバッファ、105 Inter予測コスト計算部,106 Inter予測画像生成部,107 Intra予測コスト計算部、108 Intra予測画像生成部、202 減算器、203 直行変換部、204 量子化部、205 可逆符号化部、206 可逆量子化部、207 逆直行変換部、208 加算器、209 デブロックフィルタ部、210 フレーム蓄積部、211 動き補償部、212 動き推定部、213 イントラ予測部、214 モード判定部、215 予測画像生成部、501 復号部
Claims (3)
- 符号化の対象となる対象画像と、該対象画像もしくは他のフレームから得られる予測画像との差分を符号化する符号化装置であって、
画像データの相関値をフレーム間で比較してインター予測画像を生成するインター予測画像生成部、画像データの相関値を1フレーム分の画像データを分割して得られるブロック画像間で比較してイントラ予測画像を生成するイントラ予測画像生成部を備える予測画像生成手段と、
前記インター予測画像と前記対象画像との差分を符号化した場合のデータ量と、前記イントラ予測画像と前記対象画像との差分を符号化した場合のデータ量とにおいて、いずれが小さいかを判断する符号化後データ判定手段と、
前記符号化後データ判定手段によって符号化後のデータ量がより小さいと判定されたインター予測画像、イントラ予測画像の一方を選択するインター・イントラ選択手段と、
前記インター・イントラ選択手段によって選択されたインター予測画像またはイントラ予測画像と符号化の対象となる画像との差分を符号化する符号化手段と、を備えてなり、
前記予測画像生成手段は、前記インター・イントラ選択手段によってインター予測画像が選択された場合には、イントラ予測画像を生成することなくインター予測画像を生成し、前記インター・イントラ選択手段によってイントラ予測画像が選択された場合には、インター予測画像を生成することなくイントラ予測画像を生成することを特徴とする符号化装置。 - 対象画像と、該対象画像もしくは他のフレームから得られる予測画像との差分を符号化して得られた予測誤差データを復号化する復号化装置であって、
前記予測画像を生成する予測画像生成手段を備え、
前記予測画像生成手段は、
前記予測誤差データに付加されている符号化処理のパラメータに基づいて、予測画像がインター予測またはイントラ予測のいずれによって生成されたかを判定し、該判定の結果、符号化がインター予測によって行われたと判定された場合にはインター予測画像のみを生成し、イントラ予測によって行われたと判定された場合にはイントラ予測画像のみを生成することを特徴とする復号化装置。 - 符号化の対象となる対象画像と、該対象画像を量子化した後に逆量子化して得られる予測画像との差分を符号化する符号化装置と、該符号化装置によって符号化された画像データを復号する復号化装置とを備えた画像処理装置であって、
前記符号化装置は、
画像データの相関値をフレーム間で比較してインター予測画像を生成するインター予測画像生成部、画像データの相関値を1フレーム分の画像データを分割して得られるブロック画像間で比較してイントラ予測画像を生成するイントラ予測画像生成部を備える予測画像生成手段と、
前記インター予測画像と前記対象画像との差分を符号化した場合のデータ量と、前記イントラ予測画像と前記対象画像との差分を符号化した場合のデータ量とにおいて、いずれが小さいかを判断する符号化後データ判定手段と、
前記符号化後データ判定手段によって符号化後のデータ量がより小さいと判定されたインター予測画像、イントラ予測画像の一方を選択するインター・イントラ選択手段と、
前記インター・イントラ選択手段によって選択されたインター予測画像またはイントラ予測画像と符号化の対象となる画像との差分を符号化する符号化手段と、を備え、
前記予測画像生成手段が、前記インター・イントラ選択手段によってインター予測画像が選択された場合には、イントラ予測画像を生成することなくインター予測画像を生成し、前記インター・イントラ選択手段によってイントラ予測画像が選択された場合には、インター予測画像を生成することなくイントラ予測画像を生成し、
前記復号化装置は、
前記予測画像を生成する予測画像生成手段を備え、
前記予測画像生成手段は、
前記予測誤差データに付加されている符号化処理のパラメータに基づいて、符号化装置において予測画像がインター予測またはイントラ予測のいずれによって生成されたかを判定し、該判定の結果、符号化がインター予測によって行われたと判定された場合にはインター予測画像のみを生成し、イントラ予測によって行われたと判定された場合にはイントラ予測画像のみを生成することを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006115794A JP2007288674A (ja) | 2006-04-19 | 2006-04-19 | 符号化装置、復号化装置、画像処理装置。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006115794A JP2007288674A (ja) | 2006-04-19 | 2006-04-19 | 符号化装置、復号化装置、画像処理装置。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007288674A true JP2007288674A (ja) | 2007-11-01 |
Family
ID=38760002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006115794A Pending JP2007288674A (ja) | 2006-04-19 | 2006-04-19 | 符号化装置、復号化装置、画像処理装置。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007288674A (ja) |
-
2006
- 2006-04-19 JP JP2006115794A patent/JP2007288674A/ja active Pending
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