JP2007288439A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像のエッジ(ディテール)を保存しつつ、インパルス性の強いノイズを良好に低減できるようにする。
【解決手段】入力するRGBのカラー画像に対してノイズ低減処理を施す画像処理装置であり、距離算出回路40は、処理しようとする注目画素とその周辺画素とのRGB色空間上の距離を算出し、重み付け係数算出回路50は、前記算出された色空間上の距離に応じて各周辺画素毎に重み付け係数を算出する。例えば、注目画素と色空間上の距離が近い周辺画素ほど有用であると考え、重み付けを大きくする。加重平均処理回路60は、上記算出された各周辺画素毎の重み付け係数を用いて、注目画素を含む周辺画素の画像データを加重平均処理し、その処理結果を注目画素の画素値とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は画像処理装置及び方法に係り、特に画像のエッジを保存しつつノイズを低減させる技術に関する。
従来、この種の画像処理装置として、イプシロン(ε)フィルタを使用したものが知られている(特許文献1−3)。
εフィルタは、注目画素とその周辺画素とのレベル差が、ある閾値を越えているか否かでフィルタリングのON/OFFを切り替えるフィルタであり、画像のエッジを保存しつつ、ノイズを低減させることができる。
特開2001−118064号公報 特開2003−8935号公報 特開2004−159311号公報
しかしながら、εフィルタは、閾値を小さく設定すると、十分にノイズを除去することができず、一方、強くノイズ処理を掛けようとして閾値を大きくすると、画像のエッジの保存性が悪くなるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、画像のエッジ(ディテール)を保存しつつ、インパルス性の強いノイズを低減することができる画像処理装置及び方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係る画像処理装置は、カラー画像を示す画像データを入力する画像入力手段と、前記入力したカラー画像の注目画素と、該注目画像を含む周辺画素との色空間上での距離をそれぞれ算出する距離算出手段と、前記算出した距離に応じて各周辺画素毎に重み付け係数を算出する係数算出手段と、各周辺画素毎に算出した重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記注目画素の画像データを算出する加重平均処理手段と、を備えたことを特徴としている。
即ち、注目画素とその周辺画素とのレベル差を算出するのではなく、注目画素とその周辺画素との色空間上の距離を算出する。この算出した色空間上の距離に応じて各周辺画素毎に重み付け係数を算出する。例えば、注目画素と色空間上の距離が近い周辺画素ほど有用であると考え、重み付けを大きくする。このようにして算出した各周辺画素毎の重み付け係数を用いて、注目画素を含む周辺画素の画像データを加重平均することにより、注目画素の画像データを算出するようにしている。このように色空間上の距離に応じて重み付け係数を算出し、その係数を用いて加重平均することで画像のエッジを保存しつつ、ノイズの低減を図るようにしている。
請求項2に示すように請求項1に記載の画像処理装置において、複数の処理範囲のうちのいずれかの処理範囲を選択する処理範囲選択手段を備え、前記注目画像を含む周辺画素を、該注目画像を中心とする前記選択された処理範囲内の画素とすることを特徴としている。前記処理範囲選択手段は、撮影条件等に応じて処理範囲を選択することができる。
請求項3に示すように請求項2に記載の画像処理装置において、前記処理範囲選択手段は、高感度で撮像されたカラー画像の処理時に大きな処理範囲を選択することを特徴としている。高感度で撮像された画像には、ノイズが多く含まれるため、ノイズ除去を強くするために大きな処理範囲を設定することが好ましい。
請求項4に示すように請求項2又は3に記載の画像処理装置において、前記処理範囲選択手段は、処理スピードを速くする時、又は消費電力を低減する時に小さな処理範囲を選択することを特徴としている。例えば、連写時には処理スピードが要求され、低消費電力時には処理量を小さくする必要があるため、小さな処理範囲を選択する。
請求項5に示すように請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置において、前記係数算出手段は、周辺画素に対する重み付け係数を、該周辺画素の色チャンネル毎に算出することを特徴としている。
例えば、高感度撮影時には色ノイズが顕著になるため、画像データが輝度データと色差データとから構成されている場合、色差データに対する重み付け係数を輝度データの重み付け係数よりも大きくする。これにより、ノイズとして目立つ特定のチャンネルに対して強いノイズ除去処理を掛けることができる。
請求項6に示すように請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置において、前記係数算出手段は、周辺画素に対する重み付け係数を、前記入力したカラー画像のノイズ特性に応じて異なる重み付け係数を算出することを特徴としている。
例えば、カラー画像のノイズ特性が一様に分布する場合や、インパルス性の強いノイズを有する場合等(ノイズ特性)に応じて重み付け係数を切り替える。前者の場合には、色空間上の距離が近い周辺画素の重み付けを大きくすることでノイズ低減ができ、後者の場合には、自分自身(注目画素)などの影響を受けやすいため、色空間上の距離が近い周辺画素の重み付けを小さくする。
請求項7に示すように請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置において、前記入力したカラー画像の注目画素に対してフィルタリング処理を行うフィルタリング処理手段を備え、前記距離算出手段は、前記フィルタリング処理された注目画素と、前記フィルタリング処理されていない注目画像を含む周辺画素との色空間上での距離をそれぞれ算出することを特徴としている。
注目画素自体にノイズ成分が多く含まれている場合には、該注目画素のノイズを低減するための色空間距離を良好に求めることができない。そこで、距離を算出する前に、注目画素に対してローパスフィルタ等でフィルタリング処理し、そのフィルタリング処理された注目画素を元に距離を算出するようにしている。
請求項8に示すように請求項1乃至7のいずれかに記載の画像処理装置において、前記画像入力手段は、3原色のカラーフィルタが配列された単板式の撮像素子から前記カラーフィルタの配列に対応した同時化されていないカラー画像を示す画像データを入力し、前記距離算出手段は、近接する異色の複数画素を、同一の画素位置の注目画素及び該注目画素を含む周辺画素として使用し、前記複数画素からなる注目画素と、該注目画素を含む周辺画素との色空間上での距離を算出することを特徴としている。
同時化されていないカラー画像を示す画像データでは、注目画素とその周辺画素との色空間上の距離を算出することができないため、近接する異色の複数画素を、同一の画素位置の注目画素と見なし、色空間上の距離を算出できるようにしている。
請求項9に示すように請求項8に記載の画像処理装置において、前記同時化されていないカラー画像を示す画像データを入力し、近接する異色の複数画素を、同一の画素位置として取り込む手段であって、単板式の撮像素子のカラーフィルタのパターンに応じて前記複数画素を取り込む画素位置を切り替え、前記カラーフィルタのパターンにかかわらず前記複数画素内の色画素の構成を同一にする画素位置切替手段を備えたことを特徴としている。
これによれば、単板式の撮像素子のカラーフィルタのパターンにかかわらず、画素位置切替後の複数画素内の色画素の構成を同一(画素配列を同じ)にすることができ、後段の処理の共通化を図ることができる。
請求項10に示すように請求項1乃至9のいずれかに記載の画像処理装置において、前記画像入力手段が入力した画像処理前のカラー画像を示す画像データと、前記加重平均処理手段によって算出された画像処理後のカラー画像を示す画像データとの差分をノイズ成分として取得するノイズ成分取得手段と、前記取得されたノイズ成分を非線形変換する非線形変換手段と、前記画像処理前のカラー画像を示す画像データから前記非線形変換されたノイズ成分を減算する減算手段と、を備えたことを特徴としている。
元の画像データと、前記加重平均処理手段によって算出された画像処理後の画像データとの差分を求めることで、元の画像データに含まれるノイズ成分を取得する。このノイズ成分を非線形変換し、例えば強いノイズを残し、弱いノイズを除去する。そして、元の画像データから前記非線形変換されたノイズ成分を減算することにより、強いノイズのみを元の画像データから除去するようにしている。
請求項11に示すように請求項10に記載の画像処理装置において、前記非線形変換手段は、前記ノイズ成分からレベルの小さなノイズ成分のみを除去することを特徴としている。
請求項12に係る画像処理装置は、第1の色空間のカラー画像を示す画像データを入力する画像入力手段と、前記入力したカラー画像の第1の注目画素と、該第1の注目画像を含む周辺画素との前記第1の色空間上での第1の距離をそれぞれ算出する第1の距離算出手段と、前記算出した第1の距離に応じて各周辺画素毎に第1の重み付け係数を算出する第1の係数算出手段と、各周辺画素毎に算出した第1の重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記第1の注目画素の画像データを算出する第1の加重平均処理手段と、前記第1の加重平均処理された第1の色空間のカラー画像を示す画像データを、第2の色空間のカラー画像を示す画像データに変換する変換処理手段と、前記変換されたカラー画像の第2の注目画素と、該第2の注目画像を含む周辺画素との前記第2の色空間上での第2の距離をそれぞれ算出する第2の距離算出手段と、前記算出した第2の距離に応じて各周辺画素毎に第2の重み付け係数を算出する第2の係数算出手段と、各周辺画素毎に算出した第2の重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記第2の注目画素の画像データを算出する第2の加重平均処理手段と、を備えたことを特徴としている。
即ち、画像入力手段により入力した第1の色空間のカラー画像に対して、請求項1に係る発明と同様にノイズ低減の画像処理を行い、その画像処理されたカラー画像を第2の色空間に変換し、その変換された第2の色空間のカラー画像に対して、再度、上記と同様のノイズ低減の画像処理を行うようにしている。これにより、撮像時のノイズと、処理系によって強調されたノイズとを切り分けてコントロールすることができる。
請求項13に示すように請求項12に記載の画像処理装置において、前記第1の色空間はRGB空間であり、前記第2の色空間はYUV空間であることを特徴としている。
請求項14に示すように請求項12又は13に記載の画像処理装置において、前記第1及び第2の係数算出手段は、周辺画素に対する重み付け係数を、前記入力したカラー画像のノイズ特性に応じて異なる重み付け係数を算出することを特徴としている。
請求項15に係る画像処理方法は、カラー画像を示す画像データを入力する工程と、前記入力したカラー画像の注目画素と、該注目画像を含む周辺画素との色空間上での距離をそれぞれ算出する工程と、前記算出した距離に応じて各周辺画素毎に重み付け係数を算出する工程と、各周辺画素毎に算出した重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記注目画素の画像データを算出する工程と、を含むことを特徴としている。
請求項16に示すように請求項15に記載の画像処理方法において、複数の処理範囲のうちのいずれかの処理範囲を選択する工程を含み、前記色空間上での距離を算出する際の前記注目画像を含む周辺画素を、該注目画像を中心とする前記選択された処理範囲内の画素とすることを特徴としている。
請求項17に示すように請求項16に記載の画像処理方法において、前記処理範囲を選択する工程は、高感度で撮像されたカラー画像の処理時に大きな処理範囲を選択することを特徴としている。
請求項18に示すように請求項16又は17に記載の画像処理方法において、前記処理範囲を選択する工程は、処理スピードを速くする時、又は消費電力を低減する時に小さな処理範囲を選択することを特徴としている。
請求項19に示すように請求項15乃至18のいずれかに記載の画像処理方法において、前記重み付け係数を算出する工程は、周辺画素に対する重み付け係数を、該周辺画素の色チャンネル毎に算出することを特徴としている。
請求項20に示すように請求項15乃至19のいずれかに記載の画像処理方法において、前記重み付け係数を算出する工程は、前記入力したカラー画像のノイズ特性に応じて該カラー画像のノイズが大きい場合には、前記算出した距離が近距離の周辺画素に対する重み付け係数を小さくすることを特徴としている。
請求項21に示すように請求項15乃至20のいずれかに記載の画像処理方法において、前記入力したカラー画像の注目画素に対してフィルタリング処理を行う工程を含み、前記距離を算出する工程は、前記フィルタリング処理された注目画素と、前記フィルタリング処理されていない注目画像を含む周辺画素との色空間上での距離をそれぞれ算出することを特徴としている。
請求項22に示すように請求項15乃至21のいずれかに記載の画像処理方法において、前記画像データを入力する工程は、3原色のカラーフィルタが配列された単板式の撮像素子から前記カラーフィルタの配列に対応した同時化されていないカラー画像を示す画像データを入力し、前記距離を算出する工程は、近接する異色の複数画素を、同一の画素位置の注目画素及び該注目画素を含む周辺画素として使用し、前記複数画素かなる注目画素と、該注目画素を含む周辺画素との色空間上での距離を算出することを特徴としている。
請求項23に示すように請求項22に記載の画像処理方法において、前記同時化されていないカラー画像を示す画像データを入力し、近接する異色の複数画素を、同一の画素位置として取り込む工程であって、単板式の撮像素子のカラーフィルタのパターンに応じて前記複数画素を取り込む画素位置を切り替え、前記カラーフィルタのパターンにかかわらず前記複数画素内の色画素の構成を同一にする工程を含むことを特徴としている。
請求項24に示すように請求項15乃至23のいずれかに記載の画像処理方法において、前記画像入力手段が入力した画像処理前のカラー画像を示す画像データと、前記加重平均処理手段によって算出された画像処理後のカラー画像を示す画像データとの差分をノイズ成分として取得する工程と、前記取得されたノイズ成分を非線形変換する工程と、前記画像処理前のカラー画像を示す画像データから前記非線形変換されたノイズ成分を減算する工程と、を含むことを特徴としている。
請求項25に示すように請求項24に記載の画像処理方法において、前記非線形変換する工程は、前記ノイズ成分からレベルの小さなノイズ成分のみを除去することを特徴している。
請求項26に係る画像処理方法は、第1の色空間のカラー画像を示す画像データを入力する工程と、前記入力したカラー画像の第1の注目画素と、該第1の注目画像を含む周辺画素との前記第1の色空間上での第1の距離をそれぞれ算出する工程と、前記算出した第1の距離に応じて各周辺画素毎に第1の重み付け係数を算出する工程と、各周辺画素毎に算出した第1の重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記第1の注目画素の画像データを算出する工程と、前記第1の加重平均処理された第1の色空間のカラー画像を示す画像データを、第2の色空間のカラー画像を示す画像データに変換する工程と、前記変換されたカラー画像の第2の注目画素と、該第2の注目画像を含む周辺画素との前記第2の色空間上での第2の距離をそれぞれ算出する工程と、前記算出した第2の距離に応じて各周辺画素毎に第2の重み付け係数を算出する工程と、各周辺画素毎に算出した第2の重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記第2の注目画素の画像データを算出する工程と、を含むことを特徴としている。
請求項27に示すように請求項26に記載の画像処理方法において、前記第1の色空間はRGB空間であり、前記第2の色空間はYUV空間であることを特徴としている。
請求項28に示すように請求項26又は27に記載の画像処理方法において、前記第2の距離の算出前に、前記変換された第2の色空間のカラー画像を示す画像データのうちの輝度データのみにエッジ強調処理を行う工程を含み、前記第2の重み付け係数を算出する工程は、輝度データに対する重み付け係数を色差データの重み付け係数よりも大きくすることを特徴としている。
本発明によれば、注目画素とその周辺画素との色空間上の距離に応じた重み付け係数を算出し、その係数を用いて加重平均して注目画素の画像データを算出するようにしたため、画像のエッジを保存することができるとともに、ノイズを良好に低減することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る画像処理装置及び方法の好ましい実施の形態について説明する。
[本発明に係る画像処理方法の概念]
図1に本発明に係る画像処理方法の概念を示す。いま、R、G、Bのカラー画像から任意の処理範囲(図1(A)では、5×5画素の範囲)の画像データを取り出す。
この取り出した処理範囲の全画素(25画)を、RGB色空間上にプロットする(図1(B))。
仮に、取り出した処理範囲が平坦な画像(各画素の明るさ、色相、彩度がそれぞれ同一)であるとすると、色空間上にプロットされたデータは、正規分布に似た形にばらつく。このバラツキをノイズと想定すると、バラツキを小さくすることがノイズを低減させることになる。
ノイズが色空間上で正規分布に似たバラツキをしていることから、バラツキの中心が最もデータの密度が高くなり、離れるほど密度が低くなることが分かる。この特徴を活かすため、取り出した処理範囲の中心画素を注目画素1とし、注目画素1と、処理範囲内の全ての画素(注目画素1も含む)との色空間上の距離を計算する(図1(C))。
色空間上の距離が注目画素1に近い距離の画素ほど有用であると考え、重み付けを大きくする。全ての画素に対して、それぞれ距離に応じた重み付け係数を求め、この係数を用いて25画素の画像データを加重平均して注目画素1の画像データを算出する。
これにより、色空間上で密度が高く、注目画素1に近い領域に注目画素1を近づけることができ(図1(C))、注目画素1を移動させながら全ての画素に対して同様な処理を行うことで、画像全体のバラツキを小さくすること(ノイズを低減すること)ができる(図1(D))。
また、上記処理範囲がエッジ上にある場合、色空間上にプロットされるデータは、複数の画素群(複数のカタマリ)に分かれる。いま、注目画素1が、或るカタマリに属する場合には、そのカタマリを構成する画素は、注目画素1と距離が近いため重み付け係数が大きくなり、その他のカタマリを構成する画素は、注目画素1から距離が遠いため重み付け係数が小さくされ、その結果、加重平均された注目画素1は、平滑されずにエッジを保持することになる。
[第1の実施の形態]
図2は本発明に係る第1の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。
この撮像処置は、主として撮影レンズ10と、撮像素子20と、画像処理回路30と、距離算出回路40と、重み付け係数算出回路50と、加重平均処理回路60とから構成されている。
被写体を示す光学像は、撮影レンズ10を介して撮像素子20の受光面に結像される。撮像素子20は、所定のカラーフィルタ配列(例えば、ベイヤ配列、ハニカム配列、GストライプR/G完全市松等)の単板式のカラー撮像素子(CCD)で構成されている。
撮影レンズ10を介して撮像素子20の受光面に入射した光は、その受光面に配列された各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。そして、各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、図示しないタイミングジェネレータから加えられるタイミング信号に従って読み出され、電圧信号(画像信号)として撮像素子20から順次出力される。
撮像素子20から読み出されるRGBのアナログの画像信号は、RGBのデジタルの画像データに変換され、画像処理回路30で種々の画像処理が施される。即ち、画像信号処理部30は、リニアマトリクス回路、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、及び同時化回路等を含み、これらの回路によって入力するRGBの画像データを処理する。
画像処理回路30の同時化回路によって同一画素位置上にRGBの画像データが揃うように画素補間された、RGBの画像データは、色空間上の距離を算出する距離算出回路40に加えられる。
距離算出回路40は、図1(A)に示したように注目画素を中心とする5×5画素の処理領域のRGBの画像データを使用し、図3に示すように注目画素とその周辺画素1、2、3…、25との、RGB色空間上の距離をそれぞれ算出する。尚、周辺画素は、注目画素を含む25(=5×5)画素からなる。
重み付け係数算出回路50は、各周辺画素毎に算出される色空間上の距離に応じて、その周辺画素に対応する重み付け係数を算出する。
図4は色空間上の距離と重み付け係数との関係を示すグラフの一例である。このグラフの例によれば、重み付け係数算出回路50は、注目画素との距離が近い周辺画素の重み付け係数は大きく、距離が遠い周辺画素の重み付け係数は小さくなるように計算する。尚、重み付け係数算出回路50は、図4のグラフに示す関数を記憶し、この関数に色空間上の距離を代入して重み付け係数を算出するようにしてもよいし、図4のグラフに示す入出力関係を記憶したルックアップテーブル(LUT)を備え、このLUTから色空間上の距離に対応する重み付け係数を読み出すようにしてもよい。
加重平均処理回路60は、重み付け係数算出回路50によって算出した各周辺画素毎の重み付け係数を用いて各周辺画素の画素値を加重平均し、注目画素のノイズ除去処理後の画素値を算出する。いま、注目画素の画像上の位置を(x,y)とすると、加重平均処理回路60は、次式の演算を行う。
Figure 2007288439
但し、−2≦i≦2、−2≦j≦2
尚、上記演算は、注目画素のRGB毎に行われるが、重み付け係数は、RGBの各色に対して同一のものが使用される。
上記距離算出回路40、重み付け係数算出回路50、及び加重平均処理回路60は、注目画素の画像上の位置(x、y)を移動させながら、カラー画像の全画素にわたって処理を行う。
このようにしてノイズの低減処理が行われたRGBの画像データは、図示しないYUV変換回路にて輝度データYと色差データCr,Cbに変換されたのち、所定の圧縮画像データ(例えば、JPEG形式)に圧縮され、記録媒体(例えば、xDピクチャーカード等)に記録される。
尚、この実施の形態の撮像素子20は、単板式のカラー撮像素子としたが、これに代えて、RGBの3板式の撮像素子も適用できる。この場合、RGBの画像データの同時化処理は不要になる。
図5は上記第1の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。
図5において、シャッターボタンの操作に同期して撮影を行い、撮像素子20からRGBのアナログの画像信号を取得する(ステップS10)。続いて、RGBのアナログの画像信号は、RGBのデジタルの画像データに変換され、リニアマトリクス処理、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、及び同時化処理等の画像処理が行われる(ステップS12)。
上記画像処理後のRGBの画像データから注目画素を中心とする5×5画素の処理領域が取り込まれ、注目画素とその周辺画素とのRGB色空間上の距離がそれぞれ算出される(ステップS14)。
続いて、ステップS14で算出した色空間上の距離に応じて各周辺画素毎に重み付け係数が算出される(ステップS16)。
最後に、前記算出した各周辺画素毎の重み付け係数を用いて、各周辺画素の画素値を加重平均処理し、その処理結果を注目画素の画素値とする(ステップS18)。
[第2の実施の形態]
図6は本発明に係る第2の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。尚、図1に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示す第2の実施の形態の撮像装置は、図2に示した第1の実施の形態の撮像装置に比べて、画像処理回路30と距離算出回路40との間に処理範囲選択回路32が追加されている点で相違する。
処理範囲選択回路32は、本発明に係る加重平均処理を行う際に使用する処理範囲を選択するもので、撮影モードや撮影条件等に基づいて大きさの異なる複数の処理範囲のうちのいずれかの処理範囲を選択する。
即ち、被写体が暗いために高感度で撮影する場合には、画像信号のゲインがアップされるため、ノイズが大きくなる。したがって、処理範囲選択回路32は、高感度撮影時には大きな処理範囲を選択する。処理範囲を大きくすることで、広範囲の周辺画素の情報を用いて注目画素のノイズ低減処理ができ、大きなノイズ低減効果を図ることができる。
また、連写モード時には処理スピードを速くするために、また、低消費電力モード時には処理量を減少させるために、処理範囲選択回路32は、小さな処理範囲を選択する。
図7は上記第2の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。尚、図5に示したフローチャートと共通する処理工程には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に示すように、ステップS12とステップS14との間に、処理範囲を選択するためのステップS20〜S26が追加されている。
ステップS20では、撮影モードや撮影条件等に基づいて複数(大中小)の処理範囲のうちのいずれかの処理範囲を選択する。即ち、高感度撮影時には、大きな処理範囲を選択して、その処理範囲の画素のデータを後段のステップS14に渡し(ステップS22)、
連写モード、低消費電力モード時には、小さな処理範囲を選択し、その処理範囲の画素のデータをステップS14に渡し(ステップS26)、その他の場合には、中(通常)の大きさの処理範囲を選択して、その処理範囲の画素のデータをステップS14に渡す(ステップS24)。
尚、通常(中)の処理範囲を5×5画素の範囲とすると、大きな処理範囲は9×9画素とし、小さな処理範囲は3×3画素の範囲とする。また、処理範囲の種類や大きさは、この実施の形態に限らず、適宜選択可能である。
[第3の実施の形態]
図8は本発明に係る第3の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。尚、図1に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示す第3の実施の形態の撮像装置は、図2に示した第1の実施の形態の撮像装置に比べて、主として距離算出回路140、重み付け係数算出回路150及び加重平均処理回路160が追加されている点で相違する。
即ち、加重平均処理回路60から加重平均されたRGBの画像データが、YUV変換回路70に加えられる。
YUV変換回路70は、入力するRGBの画像データを輝度データYと色差データCr,Cbに変換する。エッジ強調回路80は、YUV変換回路70から入力する輝度データYに対してエッジ強調(輪郭強調)処理を行う。
尚、YUV変換回路70及びエッジ強調回路80は、第1の実施の形態の撮像装置も備えているが、図2上ではこれらの回路は省略されている。
前記エッジ強調回路80によってエッジ強調された輝度データYは、エッジ強調前に比べてノイズが増加する。そこで、前段の距離算出回路40、重み付け係数算出回路50及び加重平均処理回路60によるノイズ低減処理とは異なる色空間(YUV色空間)上のノイズ低減処理を、後段の距離算出回路140、重み付け係数算出回路150及び加重平均処理回路160により実施する。異なる色空間でそれぞれノイズ低減処理を実施することで、処理によって強調された特性の異なるノイズに対して個別に処理を掛けることができる。
即ち、距離算出回路140は、距離算出回路40と同様に注目画素とその周辺画素との色空間上の距離をそれぞれ算出するが、距離算出回路40がRGB色空間上の距離を算出するのに対し、距離算出回路140は、YUV色空間上の距離を算出する点で異なる。
重み付け係数算出回路150は、各周辺画素毎に算出されるYUV色空間上の距離に応じて、その周辺画素に対応する重み付け係数を算出する。
加重平均処理回路160は、重み付け係数算出回路150によって算出した各周辺画素毎の重み付け係数を用いて各周辺画素の画素値を加重平均処理し、その処理結果を注目画素の画素値とする。
図9は上記第3の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。尚、図5に示したフローチャートと共通する処理工程には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9に示すように、ステップS14からステップS18の処理によりRGB色空間でのノイズ低減処理が実施される。
このノイズ低減処理後のRGBの画像データは、YUV変換され、輝度データYと色差データCr,Cbとに変換される(ステップS30)。その後、輝度データYに対してエッジ強調処理が行われる(ステップS32)。
次に、YUVの画像データから注目画素を中心とする5×5画素の処理領域が取り込まれ、注目画素とその周辺画素とのYUV色空間上の距離がそれぞれ算出される(ステップS34)。
続いて、ステップS34で算出したYUV色空間上の距離に応じて各周辺画素毎に重み付け係数が算出される(ステップS36)。
最後に、前記算出した各周辺画素毎の重み付け係数を用いて、各周辺画素の画素値を加重平均処理し、その処理結果を注目画素の画素値とする(ステップS38)。
[第4の実施の形態]
図10は本発明に係る第4の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。尚、図2及び図8に示した第1、第3の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10に示す第4の実施の形態の撮像装置の画像処理回路30’は、リニアマトリクス処理、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、及び同時化処理を行う点では、第1の実施の形態の画像処理回路30と同じであるが、この画像処理回路30’は、更に同時化されたRGBの画像データを、YUV色空間の輝度データYと色差データCr,Cbとに変換する処理等を含んでいる。
距離算出回路140は、入力するYUV色空間の輝度データYと色差データCr,Cbから注目画素とその周辺画素とのYVU色空間上の距離をそれぞれ算出する。
重み付け係数算出回路150A、150B、150Cは、それぞれ輝度データY、色差データCb,Cr毎に重み付け係数を算出する。即ち、色チャンネル毎に異なる重み付け係数を設定することができ、色チャンネル毎のノイズ特性を利用したコントロールができるようにしている。例えば、高感度撮影時には色ノイズが顕著になるため、色差データCb,Crに対する重み付け係数を、通常よりも大きくなるようにする。
尚、図11に重み付け係数を大きくする場合と、小さくする場合の色空間上の距離に対する重み付け係数の一例を示す。
加重平均処理回路160Aは、重み付け係数算出回路150Aによって算出された各周辺画素毎の重み付け係数を用いて各周辺画素の輝度データYの画素値を加重平均し、注目画素の輝度データYのノイズ除去処理後の画素値を算出する。
同様に、加重平均処理回路160B、160Cは、それぞれ重み付け係数算出回路150B、150Cによって算出された各周辺画素毎の重み付け係数を用いて各周辺画素の色差データCb,Crの画素値を加重平均し、注目画素の色差データCb,Crのノイズ除去処理後の画素値を算出する。
図12は上記第4の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。尚、図5に示したフローチャートと共通する処理工程には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図12に示すように、ステップS14にて注目画素とその周辺画素とのYUV色空間上の距離がそれぞれ算出される。続いて、高感度撮影時かどうかの撮影条件が判別される(ステップS40)。そして、高感度撮影時には、色差チャンネル(色差データCb,Cr)に対する重み付け係数が大きくなるように、通常撮影時には色チャンネル別の重み付け係数を変えずに、重み付け係数が算出される(ステップS42)。
最後に、前記算出した各周辺画素毎の重み付け係数(色チャンネル毎の重み付け係数)を用いて、各周辺画素の画素値を色チャンネル毎に加重平均処理し、その処理結果を注目画素の画素値とする(ステップS44)。
尚、輝度データYに対してエッジ強調処理が行われると、輝度データYのノイズが大きくなるため、通常撮影時には、輝度データYに対する重み付け係数が、色差データCb,Crに対する重み付け係数よりも大きくなるように設定するようにしてもよい。
[第5の実施の形態]
図13は本発明に係る第5の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。尚、図2に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図13に示す第5の実施の形態の撮像装置は、第1の実施の形態における重み付け係数算出回路50の代わりに、重み付け係数算出回路50A,50B、及び係数選択回路50Cが設けられている点で相違する。
重み付け係数算出回路50Aは、色空間上の距離が中距離の周辺画素を重視し、中距離の周辺画素に対する重み付け係数が大きくなるように重み付け係数を算出し、重み付け係数算出回路50Bは、色空間上の距離が近距離の周辺画素を重視し、近距離の周辺画素に対する重み付け係数が大きくなるように重み付け係数を算出する。
一様に分布したノイズは、色空間上の距離が近距離の周辺画素(注目画素1を含む)の画素値の重み付けを大きくすることで低減できるが、インパルス性の強いノイズは、自分自身(注目画素1)の画素値などの影響を受けやすいため、同様の処理ではノイズの低減効果は小さくなる(図14(A))。
そこで、図15に示すように色空間上の距離が中距離の周辺画素に対する重み付け係数を大きくすることで、注目画素1がインパルス性の強いノイズの影響を受けにくくすることができ、ノイズ低減効果を大きくすることができる(図14(B))。
係数選択回路50Cは、撮影条件(ISO感度やホワイトバランス補正値)や処理条件(エッジ強調や他のノイズ低減処理など)によって重み付け係数算出回路50A、50Bを切り替え、いずれか一方の重み付け係数算出回路で算出された重み付け係数を、加重平均処理回路60に出力する。
図16は上記第5の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。尚、図5に示したフローチャートと共通する処理工程には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図16に示すように、ステップS14にて注目画素とその周辺画素との色空間上の距離がそれぞれ算出される。続いて、撮影条件や処理条件等により、通常撮影か高感度撮影が判別される(ステップS50)。そして、通常撮影時には、近距離の周辺画素ほど重み付け係数が強くなる重み付け係数を算出し(ステップS52)、高感度撮影時には、中距離の周辺画素に対する重み付け係数が強くなる重み付け係数を算出する(ステップS54)。
ステップS18では、ステップS52又は54で算出された重み付け係数を用いて、各周辺画素の画素値を加重平均処理し、その処理結果を注目画素の画素値とする。
[第6の実施の形態]
図17は本発明に係る第6の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。尚、図2に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ノイズレベルが大きくなると、処理範囲内の画素バラツキが大きくなってしまい、図18(A)に示すように注目画素1がバラツキの端の方に位置する場合には、バラツキの中心との距離が大きくなりすぎ、ノイズ低減効果が低下する。
そこで、図18(B)に示すように周辺画素を用いて注目画素1に対しローパスフィルタ(LPF)を掛け、そのフィルタ処理された注目画素1’の値を基準として色空間上の距離を算出する(図18(C))。
これにより、ノイズの強度によるノイズ低減効果の低下を抑えることができる。
図17に示す第6の実施の形態の撮像装置は、図2に示した第1の実施の形態の撮像装置に比べて、画像処理回路30と距離算出回路40との間にLPF処理回路34が追加されている点で相違する。
LPF処理回路34は、例えば、図18(B)に示すフィルタ係数(注目画素が4/8、上下左右の4画素が1/8)のLPFを有し、この注目画素1に対し該注目画素を含む周辺画素の画素値にLPFを掛ける。
距離算出回路40は、LPFが掛けられた注目画素1’の画素値と、その周辺画素の画素値とから各周辺画素毎に色空間上の距離を算出する。
尚、加重平均処理回路60で加重平均処理を行うときの注目画素の画素値は、LPFを掛ける前の元の画素値を使用する。
図19は上記第6の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。尚、図5に示したフローチャートと共通する処理工程には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図19に示すように、色空間上の距離の算出前に注目画素に対してLPF処理を施す(ステップS60)。このLPF処理が施された注目画素とその周辺画素との色空間上の距離をそれぞれ算出し(ステップS14)、距離が近い場合には重み付け係数を大きくし(ステップS62)、距離が遠い場合には重み付け係数を小さくする(ステップS64)。
その後、上記算出された重み付け係数を用いて、注目画素を含む各周辺画素の画素値を加重平均処理し、その処理結果を注目画素の画素値とするが、加重平均処理に使用する注目画素の画素値は、LPF処理前の元の画素値を使用する(ステップS18)。
[第7の実施の形態]
図20は本発明に係る第7の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。尚、図2に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図20に示す第7の実施の形態の撮像装置は、第1の実施の形態のものが同時化されたRGBの画像データに対してノイズ低減処理を行っているのに対し、画像処理回路30の前段の同時化されていない撮像素子20の出力データに対してノイズ低減処理を行う点で相違する。
撮像素子20から取り込んだ同時化前の各画素のデータは、撮像素子20のカラーフィルタ配列に対応するRGBのうちのいずれかの色データである。
いま、撮像素子20のカラーフィルタがベイヤ配列の場合、この撮像素子20からは図21(A)に示すようなRGBの色データが得られる。
撮像素子20から上記RGBの色データを入力する距離算出回路42は、近接する異色の複数画素を、同一の画素位置の注目画素及び該注目画素を含む周辺画素として扱い、多チャンネル化する。
即ち、この距離算出回路42は、図21(A)の四角で囲んだR画素を処理する場合には、隣り合うG画素とペアにして多チャンネル化し、これらを同一位置画素として扱う。図21(B)はこのようにして隣り合う色の異なる2画素を1画素と見なし、5×5画素の処理範囲の画素を示したものである。
距離算出回路42は、上記のように近接する異色の複数画素を、同一の画素位置の注目画素及び周辺画素として使用することで、同時化される前の画像データであっても色空間(この場合には、2チャンネルの色空間)上の距離を算出することができる。
尚、B画素を処理する場合には、隣り合うG画素とペアにして多チャンネル化する。また、図21(A)上で、奇数行のG画素を処理する場合には、隣り合うR画素とペアにして多チャンネル化し、偶数行のG画素を処理する場合には、隣り合うB画素とペアにして多チャンネル化する。
尚、この実施の形態では、ベイヤ配列のカラーフィルタを有する撮像素子の場合について説明したが、他のフィルタ配列の場合にも同様に処理することができる。
図22は上記第7の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。尚、図5に示したフローチャートと共通する処理工程には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図22に示すように、撮影時に撮像素子20から得られた同時化前のRGBの画像データを取り込み、近接する異色の2画素を、同一の画素位置の注目画素及び周辺画素として使用し、その注目画素と周辺画素との2チャンネルの色空間上の距離を算出する(ステップS70)。
前記算出された距離が近い場合には重み付け係数を大きくし(ステップS72)、距離が遠い場合には重み付け係数を小さくする(ステップS74)。
続いて、上記算出された重み付け係数を用いて、注目画素を含む各周辺画素の画素値を加重平均処理し、その処理結果を注目画素の画素値とする(ステップS18)。その後、上記のようにしてノイズ低減処理された画像データに対して種々の画像処理を施す(ステップS12)。
[第8の実施の形態]
図23は本発明に係る第8の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。尚、図20に示した第7の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図23に示す第8の実施の形態の撮像装置は、第7の実施の形態の距離算出回路42の代わりに、取得画素切り替え回路44及び距離算出回路46が設けられている点で相違し、特にカラーフィルタ配列等が異なる複数の撮像素子に対して、後段の処理回路を共通に使用できるようにしている点で相違する。
即ち、取得画素切り替え回路44は、撮像素子のカラーフィルタ配列に応じて、その撮像素子から多チャンネル化するために取得する、近接する異色の複数画素の取得位置を切り替えるもので、撮像素子のカラーフィルタ配列にかかわらず、同一の色の組からなる複数画素を取得する。
例えば、図24(A)に示すようにベイヤ配列のカラーフィルタを有する撮像素子20のR画素(四角で囲んだR画素)のノイズ低減処理を行う場合には、隣り合うG画素とペアになるように画素を取得して多チャンネル化し、これらを同一位置の画素として後段の距離算出回路46に出力する。
図24(C)はこのようにして隣り合う色の異なる2画素を1画素と見なし、5×5画素の処理範囲の画素を示したものであり、図21(B)と同様である。
一方、図24(B)はハニカム配列と呼ばれる画素配列の撮像素子の受光面を示している。このハニカム配列は、八角形の受光面を有する画素が水平方向(行方向)及び垂直方向(列方向)に一定の配列周期で配置されており、画素の幾何学的な形状の中心点を行方向及び列方向に1つ置きに画素ピッチの半分(1/2ピッチ)ずらして配列させ、各画素に対応してRGBの原色カラーフィルタが配置されている。即ち、水平方向についてRBRB…の行の次段にGGGG…の行が配置され、その次段にBRBR…の行、という具合に配列され、読み出し時には隣接する2行からRGBGRGBR…の順に読み出される。
そして、上記ハニカム配列のカラーフィルタを有する撮像素子20のR画素(四角で囲んだR画素)のノイズ低減処理を行う場合には、取得画素切り替え回路44は、R画素と隣り合うG画素とペアになるように画素を取得して多チャンネル化し、これらを同一位置の画素として後段の距離算出回路46に出力する。
距離算出回路46は、取得画素切り替え回路44から出力される近接する異色の複数画素を、同一の画素位置の注目画素及び周辺画素として使用することで、同時化される前の画像データであっても色空間上の距離を算出することができる。
この実施の形態では、ベイヤ配列又はハニカム配列のカラーフィルタを有する撮像素子のいずれの場合にも、同じペアの画素を取得することができる。尚、カラーフィルタの配列や、同一の画素位置として扱う画素の組み合わせは、この実施の形態には限らない。
図25は上記第8の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。尚、図22に示したフローチャートと共通する処理工程には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図25に示すように、撮像装置に使用されている撮像素子20のCCDタイプを応じて近接する異色の複数の画素の取得位置を切り替えて多チャンネル化した画素を取り込む(ステップS80)。即ち、CCDタイプがハニカム配列の場合には、ハニカム配列で近接する画素(例えば、R画素とG画素のペア、又はB画素とG画素のペア)を用いて多チャンネル化し(ステップS82)、CCDタイプが平野配列の場合には、ベイヤ配列で近接する画素(ハニカム配列と同じペアの画素)を用いて多チャンネル化する(ステップS84)。
上記のようにして多チャンネル化した近接する異色の2画素を、同一の画素位置の注目画素及び周辺画素として使用し、その注目画素と周辺画素との2チャンネルの色空間上の距離を算出する(ステップS70)。
[第9の実施の形態]
図26は本発明に係る第9の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。尚、図1に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図26に示す第9の実施の形態の撮像装置は、図2に示した第1の実施の形態の撮像装置に比べて、画加重平均処理回路60の後段に非線形変換回路90及び減算回路92が追加されている点で相違する。
加重平均処理回路60によって加重平均処理された画像データは、非線形変換回路90に加えられる。非線形変換回路90の他の入力には、画像処理回路30からノイズ低減処理が施されていない画像データ(元の画像データ)が加えられており、非線形変換回路90は、元の画像データからノイズ低減処理後の画像データを減算する。この減算値(差分値)は、元の画像データに含まれるノイズ成分を示す。
非線形変換回路90は、図27に示すように差分値(ノイズ成分)のうちの値の小さい部分(画像のディテール)を出力せずに、差分値の大きな部分(強いノイズ)を出力するような非線形変換を行い、これを減算回路92に出力する。
減算回路92の他の入力には、画像処理回路30から元の画像データが加えられており、減算回路92は、元の画像データから非線形変換されたノイズ成分を減算する。これにより、元の画像データのディテールを残しつつ視覚的に強いノイズ成分のみを低減させることができる。
図28は上記第9の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。尚、図5に示したフローチャートと共通する処理工程には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図28に示すように、ステップS18の後段に新たにステップS90、S92が追加されている。
ステップS90では、元の画像データと加重平均処理後の画像データとの差分値(ノイズ成分)をとり、その差分値を非線形変換処理する。この非線形変換処理は、図27に示したようにノイズ成分のうちの値の小さい部分を出力せずに、差分値の大きな部分(強いノイズ)を出力するような非線形変換を行う。
ステップS92では、元の画像データから非線形変換されたノイズ成分を減算し、これにより元の画像データのディテールを残しつつ視覚的に強いノイズ成分のみを低減させる。
尚、本発明に係る画像処理装置は、撮像装置に使用する場合について説明したが、これに限らず、カラーの画像データを入力し、その画像データのノイズ低減処理を行うものであれば如何なるものでもよい。例えば、RAWデータが記録された記録媒体からRAWデータを取り込み、このRAWデータを処理するものにも本発明は適用できる。また、この実施の形態では、本発明に係る画像処理装置をハードウエアで実現するようにしたが、ソフトウエアで実現するようにしてもよい。
図1は本発明に係る画像処理方法の概念を説明するために用いた図である。 図2は本発明に係る第1の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。 図3は図1の距離算出回路を説明するために用いた図である。 図4は色空間上の距離と重み付け係数との関係を示すグラフの一例である。 図5は第1の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。 図6は本発明に係る第2の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。 図7は第2の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。 図8は本発明に係る第3の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。 図9は第3の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。 図10は本発明に係る第4の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。 図11は色空間上の距離と複数種類の重み付け係数との関係を示すグラフの一例である。 図12は第4の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。 図13は本発明に係る第5の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。 図14は色空間上の近距離及び中距離の画素のうちのいずれを重視するかに応じたノイズ低減効果の違いを説明するために用いた図である。 図15は色空間上の中距離の画素を重視した場合の距離と重み付け係数との関係を示すグラフの一例である。 図16は第5の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。 図17は本発明に係る第6の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。 図18は注目画素にLPFを掛けた場合の該注目画素と周辺画素との色空間上の距離の変化を説明するために用いた図である。 図19は第6の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。 図20は本発明に係る第7の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。 図21は同時化処理前の画像データから多チャンネル化した画素を得る方法を説明するために用いた図である。 図22は第7の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。 図23は本発明に係る第8の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。 図24はカラーフィルタの異なる同時化処理前の画像データから多チャンネル化した画素を得る方法を説明するために用いた図である。 図25は第8の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。 図26は本発明に係る第9の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の要部ブロック図である。 図27は図26に示した非線形変換回路を説明するために用いた図である。 図28は第9の実施の形態の画像処理装置を備えた撮像装置の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1’…注目画素、10…撮影レンズ、20…撮像素子、30、30’…画像処理回路、32…処理範囲選択回路、40、42、46、140…距離算出回路、44…取得画素切り替え回路、50、50A、50B、150、150A、150B、150C…重み付け係数算出回路、50C…係数選択回路、60、160、160A、160B、160C…加重平均処理回路、70…YUV変換回路、80…エッジ強調回路、90…非線形変換回路、92…減算回路

Claims (28)

  1. カラー画像を示す画像データを入力する画像入力手段と、
    前記入力したカラー画像の注目画素と、該注目画像を含む周辺画素との色空間上での距離をそれぞれ算出する距離算出手段と、
    前記算出した距離に応じて各周辺画素毎に重み付け係数を算出する係数算出手段と、
    各周辺画素毎に算出した重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記注目画素の画像データを算出する加重平均処理手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 複数の処理範囲のうちのいずれかの処理範囲を選択する処理範囲選択手段を備え、
    前記注目画像を含む周辺画素を、該注目画像を中心とする前記選択された処理範囲内の画素とすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記処理範囲選択手段は、高感度で撮像されたカラー画像の処理時に大きな処理範囲を選択することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理範囲選択手段は、処理スピードを速くする時、又は消費電力を低減する時に小さな処理範囲を選択することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記係数算出手段は、周辺画素に対する重み付け係数を、該周辺画素の色チャンネル毎に算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記係数算出手段は、周辺画素に対する重み付け係数を、前記入力したカラー画像のノイズ特性に応じて異なる重み付け係数を算出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記入力したカラー画像の注目画素に対してフィルタリング処理を行うフィルタリング処理手段を備え、
    前記距離算出手段は、前記フィルタリング処理された注目画素と、前記フィルタリング処理されていない注目画像を含む周辺画素との色空間上での距離をそれぞれ算出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記画像入力手段は、3原色のカラーフィルタが配列された単板式の撮像素子から前記カラーフィルタの配列に対応した同時化されていないカラー画像を示す画像データを入力し、
    前記距離算出手段は、近接する異色の複数画素を、同一の画素位置の注目画素及び該注目画素を含む周辺画素として使用し、前記複数画素からなる注目画素と、該注目画素を含む周辺画素との色空間上での距離を算出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記同時化されていないカラー画像を示す画像データを入力し、近接する異色の複数画素を、同一の画素位置として取り込む手段であって、単板式の撮像素子のカラーフィルタのパターンに応じて前記複数画素を取り込む画素位置を切り替え、前記カラーフィルタのパターンにかかわらず前記複数画素内の色画素の構成を同一にする画素位置切替手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像入力手段が入力した画像処理前のカラー画像を示す画像データと、前記加重平均処理手段によって算出された画像処理後のカラー画像を示す画像データとの差分をノイズ成分として取得するノイズ成分取得手段と、
    前記取得されたノイズ成分を非線形変換する非線形変換手段と、
    前記画像処理前のカラー画像を示す画像データから前記非線形変換されたノイズ成分を減算する減算手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 前記非線形変換手段は、前記ノイズ成分からレベルの小さなノイズ成分のみを除去することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 第1の色空間のカラー画像を示す画像データを入力する画像入力手段と、
    前記入力したカラー画像の第1の注目画素と、該第1の注目画像を含む周辺画素との前記第1の色空間上での第1の距離をそれぞれ算出する第1の距離算出手段と、
    前記算出した第1の距離に応じて各周辺画素毎に第1の重み付け係数を算出する第1の係数算出手段と、
    各周辺画素毎に算出した第1の重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記第1の注目画素の画像データを算出する第1の加重平均処理手段と、
    前記第1の加重平均処理された第1の色空間のカラー画像を示す画像データを、第2の色空間のカラー画像を示す画像データに変換する変換処理手段と、
    前記変換されたカラー画像の第2の注目画素と、該第2の注目画像を含む周辺画素との前記第2の色空間上での第2の距離をそれぞれ算出する第2の距離算出手段と、
    前記算出した第2の距離に応じて各周辺画素毎に第2の重み付け係数を算出する第2の係数算出手段と、
    各周辺画素毎に算出した第2の重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記第2の注目画素の画像データを算出する第2の加重平均処理手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  13. 前記第1の色空間はRGB空間であり、前記第2の色空間はYUV空間であることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記第1及び第2の係数算出手段は、周辺画素に対する重み付け係数を、前記入力したカラー画像のノイズ特性に応じて異なる重み付け係数を算出することを特徴とする請求項12又は13に記載の画像処理装置。
  15. カラー画像を示す画像データを入力する工程と、
    前記入力したカラー画像の注目画素と、該注目画像を含む周辺画素との色空間上での距離をそれぞれ算出する工程と、
    前記算出した距離に応じて各周辺画素毎に重み付け係数を算出する工程と、
    各周辺画素毎に算出した重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記注目画素の画像データを算出する工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  16. 複数の処理範囲のうちのいずれかの処理範囲を選択する工程を含み、
    前記色空間上での距離を算出する際の前記注目画像を含む周辺画素を、該注目画像を中心とする前記選択された処理範囲内の画素とすることを特徴とする請求項15に記載の画像処理方法。
  17. 前記処理範囲を選択する工程は、高感度で撮像されたカラー画像の処理時に大きな処理範囲を選択することを特徴とする請求項16に記載の画像処理方法。
  18. 前記処理範囲を選択する工程は、処理スピードを速くする時、又は消費電力を低減する時に小さな処理範囲を選択することを特徴とする請求項16又は17に記載の画像処理方法。
  19. 前記重み付け係数を算出する工程は、周辺画素に対する重み付け係数を、該周辺画素の色チャンネル毎に算出することを特徴とする請求項15至18のいずれかに記載の画像処理方法。
  20. 前記重み付け係数を算出する工程は、前記入力したカラー画像のノイズ特性に応じて該カラー画像のノイズが大きい場合には、前記算出した距離が近距離の周辺画素に対する重み付け係数を小さくすることを特徴とする請求項15乃至19のいずれかに記載の画像処理方法。
  21. 前記入力したカラー画像の注目画素に対してフィルタリング処理を行う工程を含み、前記距離を算出する工程は、前記フィルタリング処理された注目画素と、前記フィルタリング処理されていない注目画像を含む周辺画素との色空間上での距離をそれぞれ算出することを特徴とする請求項15乃至20のいずれかに記載の画像処理方法。
  22. 前記画像データを入力する工程は、3原色のカラーフィルタが配列された単板式の撮像素子から前記カラーフィルタの配列に対応した同時化されていないカラー画像を示す画像データを入力し、
    前記距離を算出する工程は、近接する異色の複数画素を、同一の画素位置の注目画素及び該注目画素を含む周辺画素として使用し、前記複数画素かなる注目画素と、該注目画素を含む周辺画素との色空間上での距離を算出することを特徴とする請求項15乃至21のいずれかに記載の画像処理方法。
  23. 前記同時化されていないカラー画像を示す画像データを入力し、近接する異色の複数画素を、同一の画素位置として取り込む工程であって、単板式の撮像素子のカラーフィルタのパターンに応じて前記複数画素を取り込む画素位置を切り替え、前記カラーフィルタのパターンにかかわらず前記複数画素内の色画素の構成を同一にする工程を含むことを特徴とする請求項22に記載の画像処理方法。
  24. 前記画像入力手段が入力した画像処理前のカラー画像を示す画像データと、前記加重平均処理手段によって算出された画像処理後のカラー画像を示す画像データとの差分をノイズ成分として取得する工程と、
    前記取得されたノイズ成分を非線形変換する工程と、
    前記画像処理前のカラー画像を示す画像データから前記非線形変換されたノイズ成分を減算する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項15乃至23のいずれかに記載の画像処理方法。
  25. 前記非線形変換する工程は、前記ノイズ成分からレベルの小さなノイズ成分のみを除去することを特徴とする請求項24に記載の画像処理方法。
  26. 第1の色空間のカラー画像を示す画像データを入力する工程と、
    前記入力したカラー画像の第1の注目画素と、該第1の注目画像を含む周辺画素との前記第1の色空間上での第1の距離をそれぞれ算出する工程と、
    前記算出した第1の距離に応じて各周辺画素毎に第1の重み付け係数を算出する工程と、
    各周辺画素毎に算出した第1の重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記第1の注目画素の画像データを算出する工程と、
    前記第1の加重平均処理された第1の色空間のカラー画像を示す画像データを、第2の色空間のカラー画像を示す画像データに変換する工程と、
    前記変換されたカラー画像の第2の注目画素と、該第2の注目画像を含む周辺画素との前記第2の色空間上での第2の距離をそれぞれ算出する工程と、
    前記算出した第2の距離に応じて各周辺画素毎に第2の重み付け係数を算出する工程と、
    各周辺画素毎に算出した第2の重み付け係数を用いて各周辺画素の画像データを加重平均して、前記第2の注目画素の画像データを算出する工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  27. 前記第1の色空間はRGB空間であり、前記第2の色空間はYUV空間であることを特徴とする請求項26に記載の画像処理方法。
  28. 前記第2の距離の算出前に、前記変換された第2の色空間のカラー画像を示す画像データのうちの輝度データのみにエッジ強調処理を行う工程を含み、前記第2の重み付け係数を算出する工程は、輝度データに対する重み付け係数を色差データの重み付け係数よりも大きくすることを特徴とする請求項26又は27に記載の画像処理方法。
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