JP2007287933A - 量子ビット可変結合方法、それを適用した量子演算回路及び可変結合器、並びに量子計算機 - Google Patents

量子ビット可変結合方法、それを適用した量子演算回路及び可変結合器、並びに量子計算機 Download PDF

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Abstract

【課題】 量子ビット素子間を大きな結合力により簡易に結合し得る量子演算回路を提供すること。
【解決手段】 この量子演算回路では、一対の超伝導電荷量子ビット素子(超伝導量子箱電極101、102)に対して静電的に結合された2次元電子ガス層を電気的に制御することによって、超伝導電荷量子ビット素子(超伝導量子箱電極101、102)間の結合の強さを制御する。このため、ビット素子間結合用メサ部111(メサ構造)内に2次元電子ガス層が備えられ、超伝導量子箱電極101、102と電子ガス排除電極112とがビット素子間結合用メサ部111(メサ構造)の2次元電子ガス層上に配置されている。この構造では、電子ガス排除電極112へ電圧を適当に設定して印加することにより、2次元電子ガスとグランドとの間の静電容量が可変制御される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主としてジョセフソン結合システムで構成される量子計算機に用いられる量子演算回路に関し、詳しくは量子演算回路に用いられる量子ビット素子間を結合する量子ビット結合方法、それを適用した量子演算回路及び可変結合器、並びに量子計算機に関する。
近年、量子計算機(Quantum Computer)は、量子力学の基本原理を積極的に活用することによって、或る特定の問題(例えば大きな自然数の素因数分解等)に対して現在の古典計算機と比べて桁違いの速度で計算を行うことができる新しい概念に基づいた計算機として知られている。この量子計算機では、古典計算機でのビットに対応するものとして、量子ビットと呼ばれる量子2準位系が用いられる。尚、量子計算機で扱われる情報は、量子ビット(キュービット)に入力されるが、量子ビットは例えば異なる量子状態を持った原子(イオン)と見做せるため、こうした量子状態のうちの2つが情報を保存するために使用される。
量子2準位系の候補としては幾つかあるが、量子ビット集積化の観点からは固体素子が有望である。特に超伝導素子を用いた量子ビット素子はそのコヒーレンスの強固さ等から他の固体デバイスを大きくリードしている。
量子計算においては、2ビットを用いた論理演算が必要不可欠であるため、量子計算機の実現には量子ビット素子間に何らかの方法で相互作用を持たせることが必要となる。こうした技術も研究開発されており、一例として二つの超伝導電荷量子ビット素子間を静電的に結合した回路を用いて2ビット論理ゲートを実証したもの(非特許文献1参照)が挙げられる。
ところが、非特許文献1中で結合を媒介するのはクーパー対箱電極とそれに重なるように蒸着された島電極が形成するキャパシタとであり、一度素子が作製されてしまうとその結合の強さ、即ち、静電容量の大きさを外的に制御することができないようになっている。
このことは量子計算を行う上で好ましいことではない。何故ならば、非特許文献1に係る技術の場合、量子ビット素子は計算中に常時相互作用の影響を受けて時間発展をすることになり、この不必要な時間発展を打ち消すような余計なゲート操作が必要となってしまうためである。実際、液体中の分子の核スピンを用いた量子ビット素子では、核スピン間に常に働く交換相互作用の効果を打ち消すためにそのようなゲート操作が行われているが、現在のところ比較的コヒーレンス時間の短い量子ビット素子を対象にして同様の技術を適用することは現実的ではない。それ故、任意のタイミングで交換相互作用の強さを零又は或る有限値に切り替えられるような量子ビット素子間結合機構を実現することが望まれている。
そこで、超伝導電荷量子ビット素子間を可変結合するための理論的提案(超伝導電荷量子ビット可変結合のための技術)もなされている。例えば、磁束量子干渉計構造を持つ二つの電荷量子ビット素子間を結合用のジョセフソン接合の持つインダクタンスによって磁気的に結合したもの(非特許文献2参照)や、二つの量子ビット素子であるクーパー対箱が静電転送器と呼ばれる別のクーパー対箱によって結合されたもの(非特許文献3参照)が挙げられる。
ネイチャー(Nature)、(英国)、2003年10月30日、第425巻、p.941−p.944 フィジカルレビューB、(米国)、2003年7月22日、第68巻、p.024510−1−p.024510−8 フィジカルレビューレターズ、(米国)、2003年7月30日、第91巻、p.057003−1−p.057003−4
上述した非特許文献2や非特許文献3に係る超伝導電荷量子ビット可変結合のための技術の場合、幾つかの問題がある。
具体的に言えば、非特許文献2の場合、電荷量子ビット素子間の結合の強さはループ中を貫く磁束の数によって決まり、結合のオン・オフについては磁場を発生するためのコイルの電流により制御することになるため、電圧制御と比べて高速化への対応が困難であるという問題がある他、パラメータの制約上、結合エネルギーの大きさを余り大きくすることができず、2ビットゲート動作に時間がかかってしまうことにより、有限のコヒーレンス時間内に計算を終わらせることが難しくなるという問題がある。
又、非特許文献3の場合、静電転送器は量子キャパシタンスと呼ばれる実効的な静電容量を持っていることにより二つの量子ビット素子が静電的に結合し、量子キャパシタンスの大きさは静電転送器のゲート電極に印加する電圧に依存するために電圧によって二つの量子ビット素子間の結合力を制御できるようになっているが、量子キャパシタンスが十分な結合力並びに可変性を持つためには静電転送器がゲート電圧に対して2e周期(eは電荷素量)を持つことが必須条件である。
このため、量子ビット測定系による量子ビット素子への反作用等の種々要因による非平衡準粒子の存在を考慮すると、実際にこうした条件を満足することは必ずしも容易ではなく、特別な配慮が必要となってしまう。結果として、基本的機能を実現して有効に活用する構成が複雑となるだけでなく、容易に実施し難いという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、量子ビット素子(特に超伝導電荷量子ビット素子)間を大きな結合力により簡易に結合し得る量子ビット可変結合方法及びそれを適用した複数の量子ビット素子を含む量子演算回路を提供することにある。
本発明の他の課題は、上記量子演算回路に備えられる可変結合器を提供することにある。
本発明の別の課題は、上記量子演算回路を複数用いた量子計算機を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、第1の量子ビット素子と第2の量子ビット素子とを結合する量子ビット結合方法において、前記第1及び第2の量子ビット素子の間の結合を電子ガスにより静電的に制御する制御段階を有することを特徴とする量子ビット可変結合方法が得られる。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様において、前記電子ガスを含む2次元電子ガス層を設けておき、前記制御段階は、前記2次元電子ガス層における前記電子ガスのポテンシャルをグランドに接地することにより、前記第1及び第2の量子ビット素子間の結合を切り離す段階を含むことを特徴とする量子ビット可変結合方法が得られる。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様において、前記制御段階は、更に、ガス排除電極に電圧を印加して前記2次元電子ガス層における前記電子ガスを少なくとも部分的に排除することにより、前記第1及び第2の量子ビット素子間を結合させる段階を含むことを特徴とする量子ビット可変結合方法が得られる。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様において、前記第1及び第2の量子ビット素子は、それぞれ超伝導量子箱電極、該超伝導量子箱電極にトンネルバリアを挟んで設けられた対向電極、及び、該超伝導量子箱電極にトンネルバリアを挟んで設けられた読み出し電極を有する量子ビット構造を備えると共に、ゲート電極を有する超伝導電荷量子ビット素子であって、前記ゲート電極を制御することによって前記超伝導量子箱電極の量子ビットの状態が操作されることを特徴とする超伝導電荷量子ビット可変結合方法が得られる。
本発明の第5の態様によれば、第4の態様において、前記読み出し電極を用いて前記量子ビットの読み出しが行われることを特徴とする超伝導電荷量子ビット可変結合方法が得られる。
本発明の第6の態様によれば、第1及び第2の量子ビットと、第1及び第2の量子ビットと静電的に結合するように配置された2次元電子ガス層とを有することを特徴とする量子演算回路が得られる。
本発明の第7の態様によれば、第6の態様において、前記2次元電子ガス層は接地されていることを特徴とする量子演算回路が得られる。
本発明の第8の態様によれば、第7の態様において、更に、前記2次元電子ガス層中の電子ガスを排除するガス排除電極を備えたことを特徴とする量子演算回路が得られる。
本発明の第9の態様によれば、第8の態様において、前記2次元電子ガス層を内部に配置したメサ構造を有し、前記第1及び第2の量子ビットと前記ガス排除電極とは、絶縁層を介して前記メサ構造の表面に形成されたことを特徴とする量子演算回路が得られる。
本発明の第10の態様によれば、第9の態様において、前記第1及び第2の量子ビットは、超伝導量子箱電極、対向電極、及び、読み出し電極を含む超伝導電荷量子ビット素子であることを特徴とする量子演算回路が得られる。
本発明の第11の態様によれば、第1の量子ビット素子と第2の量子ビット素子との間を可変結合する可変結合器において、前記第1の量子ビット素子及び前記第2の量子ビット素子の間を電子ガスにより結合する電子ガス層を有することを特徴とする可変結合器が得られる。
本発明の第12の態様によれば、第11の態様において、前記電子ガス層は、グランドに接続されていることを特徴とする可変結合器が得られる。
本発明の第13の態様によれば、第12の態様において、前記電子ガス層における前記電子ガスを少なくとも部分的に排除して前記結合の強さを制御するためのガス排除電極を有することを特徴とする可変結合器が得られる。
本発明の第14の態様によれば、第13の態様において、前記第1の量子ビット素子及び前記第2の量子ビット素子は、超伝導量子箱電極にトンネルバリアを挟んで対向電極を結合して成る量子ビット構造をそれぞれ有する超伝導電荷量子ビット素子であって、前記量子ビット構造は、前記超伝導量子箱電極としての第1の超伝導量子箱電極及び第2の超伝導量子箱電の延在方向に対して平行に設けられたゲート電極を有しており、前記電子ガス層は、前記ゲート電極と離隔して配置されていることを特徴とする可変結合器が得られる。
本発明の第15の態様によれば、第14の態様において、前記電子ガス層は、前記電子ガスとして2次元電子ガスを持たせた半導体2次元電子ガス層であり、前記量子ビット構造は、絶縁層を介して前記半導体2次元電子ガス層と対向するように配置されており、前記ガス排除電極は、前記半導体2次元電子ガス層と部分的に静電的に結合されるように配設されていることを特徴とする可変結合器が得られる。
本発明の第16の態様によれば、第15の態様において、前記電子ガス層は、前記半導体2次元電子ガス層を含むメサ構造の内部に配置されたことを特徴とする可変結合器が得られる。
本発明の第17の態様によれば、第10の態様の量子演算回路を複数用いて組み合わせて構成される量子計算機において、前記超伝導量子箱電極の複数のものにおける単一のものが前記メサ構造の複数のものにおける二つのものに跨って配置されるように前記量子演算回路の複数のものを横一直線状に並設されるように繋げた構造を有し、前記複数のメサ構造をそれぞれ跨る前記ガス排除電極の複数のもの選択的に選定して電圧印加することにより、前記超伝導電荷量子ビット素子間の結合が選択的に制御されることを特徴とする量子計算機が得られる。
本発明の場合、量子ビット素子間を電子ガス(2次元電子ガス)により静電的に結合させた上、グランドにショートされた電子ガスを部分的に排除してグランドから切り離すことにより量子ビット素子間における結合の強さを静電的に制御するようにしているため、大きな結合力による結合が容易に図られると共に、結合の強さを精度良く可変制御することができる。結果として、量子ビット素子間が可変結合器で結合された構成であって、結合の強さを精度良く可変制御できる量子演算回路を簡易に提供でき、多ビット化へ適用させることも期待できる。
本発明に係る量子ビット可変結合方法について、原理的に説明しておく。この方法は、第1の量子ビット素子と第2の量子ビット素子との間を結合するために、第1及び第2の量子ビット素子間を電子ガスにより静電的に制御する制御段階を有している。この制御段階は、電子ガスをグランドに接続し、両量子ビット素子間の結合を切り離した状態、即ち、オフ状態にする段階を含んでいる。更に、この制御段階は、電子ガスを少なくとも部分的に排除してグランドから切り離すことにより、両量子ビット素子間の結合の強さを制御する段階を有している。
この量子ビット可変結合方法の場合、第1の量子ビット素子及び第2の量子ビット素子が超伝導量子箱電極(低温時に超伝導状態となる超伝導体から成る)にトンネルバリアを挟んで対向電極を結合して成る量子ビット構造をそれぞれ持つ超伝導電荷量子ビット素子に適用した場合の超伝導電荷量子ビット可変結合方法であれば、非常に有効である。
また、上記制御段階は、量子ビット素子間の結合を切り離した状態、即ち、オフ状態にする段階と、量子ビット素子間の結合をオン状態にする段階とを有し、オフ状態にする段階では、半導体2次元電子ガス層における電子ガスのポテンシャルがグランドによってゼロに保たれるために量子ビット素子間の結合がオフになり、他方、オン状態にする段階では、半導体2次元電子ガス構造に部分的に跨がるように静電的に結合された電子ガス排除電極への印加電圧を変化させる。
以下、図面を参照して、本発明の量子演算回路及び可変結合器、並びにその量子演算回路を複数用いて成る量子計算機について、幾つかの実施例を挙げて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る2量子ビット構造の量子演算回路を示す平面図であり、ここでは、2つの超伝導電荷量子ビット間を可変結合できる構成を有している。また、図2は図1のA−A線に沿う断面図であり、図3は図1のB−B線に沿う端面図である。
図示された量子演算回路は、第1の超伝導電荷量子ビット素子、第2の超伝導電荷量子ビット素子、及び、両ビット素子間を結合する可変結合器を含む量子2ビット回路を構成している。更に、第1及び第2の超伝導電荷量子ビット素子間を可変結合するために、第1の超伝導電荷量子ビット素子及び第2の超伝導電荷量子ビット素子の間を静電的に結合する電子ガス構造(ここでは、2次元電子ガス層)と、電子ガス構造における電子ガスを少なくとも部分的に排除してグランドから切り離すことで結合の強さを静電的に制御する電子ガス排除手段(即ち、ガス排除電極)とが備えられている。
各部を具体的に説明すれば、第1の超伝導電荷量子ビット素子は、超伝導量子箱電極101、当該超伝導量子箱電極101とトンネルバリア107を挟んで設けられた対向電極107、及び、超伝導量子箱電極101の延在方向にトンネルバリア109を介して設けられた読み出し電極105によって構成されている。
一方、第2の超伝導電荷量子ビット素子は、第1の超伝導電荷量子ビット素子に対して所定の間隔で配置されており、超伝導量子箱電極102、当該超伝導量子箱電極102にトンネルバリア108を挟んで設けられた対向電極104、及び、超伝導量子箱電極102の延在方向にトンネルバリア110を挟んで設けられた読み出し電極106によって構成されている。
また、図示された例では、第1及び第2の超伝導電荷量子ビット素子の超伝導量子箱電極101及び102の延在方向に対して、それぞれ平行に、且つ、超伝導量子箱電極101及び102に対して平面的に間隔をおいて、ゲート電極113及び114が配置されている。
図示された第1及び第2の超伝導電荷量子ビット素子は、図1に破線で示されたT字型領域に形成されている。図1に示されたT字型領域のビット素子間結合用メサ部111は、図2に示される2次元電子ガス層201により、後述するようなメサ構造としての機能を有している。
図1及び3からも明らかな通り、T字型形状の脚部領域に延在する2次元電子ガス層201と交叉するように、電子ガス排除電極112がゲート電極114と平行に且つ隣接して配置されている。
ここで、2次元電子ガス層201は、図1からも明らかなようにグランドに接地されており、且つ、2次元電子ガス層201と電子ガス排除電極112との間には、絶縁層202が設けられている(図2)。また、2次元電子ガス層201はT字形状のビット素子間結合用メサ部111内に配置され、ここでは、半導体2次元電子ガス層によってメサ構造として実現されている。2次元電子ガス層201はビット素子間結合用メサ部111の脚部に相当する端部において接地されている。2次元電子ガス層201は、絶縁層202を介して、2つの量子ビット素子を形成する超伝導量子箱電極101、102と静電的に結合されていることが分かる。
更に、上述した電子ガス排除手段として設けられた電子ガス排除電極112は、ビット素子間結合用メサ部111を部分的に跨いで、2次元電子ガス層201と静電的に結合される。この電子ガス排除電極112への印加電圧の変化に応じて2つの量子ビット間における結合をオン・オフすることができる。
図示された量子演算回路では、超伝導量子箱電極101、102に対して間隔を置いて配置されたゲート電極113、114にゲート電圧を印加することによって、量子ビットの状態操作を行うことが出来ると共に、読み出し電極105、106に電圧を印加することによって読み出しを行うことができる。
図4は、図1〜3に示された量子演算回路の等価回路図を示している。等価回路において、左右の黒丸は量子ビット構造1及び2(構造的には、それぞれ超伝導量子箱電極101及び102に対応する)を示し、真ん中の白丸は2次元電子ガス層201による2次元電子ガス構造3を示している。また、図示された等価回路は超伝導量子箱電極101と2次元電子ガス層201間の静電容量(キャパシタンス)C1と、超伝導量子箱電極102と2次元電子ガス層201間の静電容量C2と、2次元電子ガス層201とグランド間の可変的な静電容量C0とによって表されている。ここで、静電容量C0は、電子ガス排除電極112への電圧印加により可変容量となる。
以下、図4に示された等価回路を用いて、本発明に係る量子演算回路の動作を説明する。まず、電子ガス排除電極112に電圧印加されていない場合を考える。この場合、2次元電子ガス層201における2次元電子ガスはグランドに接地されているため、静電容量C0は無限大となり、2次元電子ガスのポテンシャルは常に0に固定される。従って、仮に一方の量子ビット構造のポテンシャルが変化しても、他方の量子ビット構造にはその変化は伝わらない。これは量子ビット構造間の結合が切り離された状態、即ち、オフ状態であることを示している。
次に、電子ガス排除電極112に電圧が印加された場合を考える。この場合、電子ガス排除電極112へ印加する電圧値を適当に選べば、電子ガス排除電極112直下の2次元電子ガスを排除することができ、これによって、ビット素子間結合用メサ部111における2次元電子ガス層201とグランドと間の直流的な電気結合が切れる。このときにおける量子ビット構造1のポテンシャルをV1とすると、2次元電子ガス層201における2次元電子ガスのポテンシャルは、V1・C1/(C0+C1)となり、これが静電容量C2を介して量子ビット構造2に影響を及ぼす。
このように、電子ガス排除電極112に印加する電圧により、2次元電子ガス構造3における2次元電子ガスとグランドとの間の静電容量C0が可変制御され、これによって、量子ビット構造1、2間の結合の強さを制御できる。即ち、図示された量子演算回路は、電子ガス排除電極112に印加される電圧によって量子ビット構造1、2間の結合を可変結合できる。
更に、ヘリウムガスを用いた場合の温度を想定すれば、2次元電子ガスの移動度は概ね10cm/Vs程度に至るまで大きくなるので、2次元電子ガスの印加電圧に対する応答は高速となり、結合のオン・オフのスピードは量子ビット構造1、2の1ビット動作に要する時間(100ps)よりも十分高速になる。
因みに、ここでの結合の強さは、静電容量C1、C2の値が大きく、結合がオン状態での静電容量C0の残留値が小さい程、大きくなる。又、静電容量C1、C2は超伝導量子箱電極101、102の面積を大きくすれば大きくできる。一方、結合がオン状態での静電容量C0の残留値は、主に対向電極103,104の2次元電子ガスとの間の静電容量で決まるが、これは静電容量C1,C2と比べて十分小さくすることができる。従って、図示された量子演算回路は、例えば、非特許文献1に開示された場合と同程度以上の量子ビット構造1、2間の結合力を得ることができる。
図5を参照して、図2及び3に示された2次元電子ガス層201の基本構造について説明する。図示された例では、GaAs基板203上に絶縁層204が設けられ、この絶縁層204上に10〜20nmの厚さを有する2次元電子ガス層201が形成されている。更に、2次元電子ガス層201は、100nmの厚さの絶縁層202によって覆われている。図2及び3に示されたT字形状のビット素子間結合用メサ部111によるメサ構造は、図5に示された絶縁層202及び2次元電子ガス層201を、2次元電子ガス層201の下部までエッチングすることによって形成される。
次に、図1〜3に示された量子ビット構造1、2について説明しておく。メサ構造(ビット素子間結合用メサ部111)上に存在する超伝導量子箱電極101、102は量子ビット機能の本体を担っており、上述した通り、絶縁層202を介して2次元電子ガス層201と静電的に結合されている。超伝導量子箱電極101、102は、電極中の余剰クーパー対の数が0の状態と1の状態とがそれぞれ量子ビットの0状態と1状態とに対応する。
図示された量子演算回路では、例えばネイチャー(Nature)、(英国)、1999年4月29日、第398巻、p.786−p.788に開示されているように、ゲート電極113,114に電圧パルスやマイクロ波を印加することによって量子ビットの状態操作が実行される。又、量子ビットの状態読み出しは、読み出し電極105,106を適当な電圧でバイアスしたときに電極中を流れる電流を測定することにより行うことができる。しかし、読み出し方法はこれに限らず、例えば、特開2004−200579号公報の「量子演算素子及びその使用方法」に開示された単電子トランジスタを電荷計として用いた読み出し方法を適用することも可能である。更に、単独の量子ビット構造1,2における状態操作や読み出しの詳しい技術については、上記文献[ネイチャー(Nature)]に記載されている。
図6(a)、(b)、及び、(c)、並びに、図7を参照して、本発明に係る量子演算回路の製造方法を説明する。ここでは、当該量子演算回路について、量子ビット素子自体を超伝導体で作製し、更に図5に示した構造のGaAs基板203を用いて量子ビット素子間の結合機構である可変結合器を半導体装置によって実現する場合について説明する。図6(a)、(b)、及び(c)はそれぞれ量子演算回路の基本部分の製造工程を工程順に模式的に示した平面図であり、同図(a)は初期工程、同図(b)は中期工程、及び、同図 (c)は後期工程を示し、図7は図6(b)のC−C線に沿って断面した場合の断面図である。
図6(a)に示される初期工程では、先ず図7に示されるような絶縁層204、202間に2次電子ガス層201が配置された構造、即ち、2次電子ガス層201上に絶縁層202が形成された構造のGaAs基板203表面の4隅に金、ニッケル、金−ゲルマニウムの三層構造を蒸着し、それを窒素ガス中でアニールすることにより、一番下層の金−ゲルマニウム層が絶縁層中に染み込んで2次元電子ガス層とニッケル層とを電気的に結び付ける処理が行われた結果、2次元電子ガス層6と接続されたオーミックコンタクトパッド401を四隅に形成する構造が得られる。このオーミックコンタクトパッド401は、2次元電子ガス層201をグランド電位に接続するためのものである。
次に、図6(b)に示される中期工程では、オーミックコンタクトパッド401が形成された絶縁層202上に、電気信号を取り出すためのリード線やマイクロ波を伝送するためのコプレーナ導波路をフォトリソグラフィーを用いた金蒸着を行うことにより、ドット部分で示されるような導体部205を形成する。ここでの導体部205は、3本のリード線と2つのコプレーナ導波路構造とを含んでいる。
更に、図6(c)に示される後期工程は、図6(b)の5本の電極で囲まれた中心部に、図2及び3で説明した2次元電子ガス層201によるメサ構造(ビット素子間結合用メサ部111)を形成する工程である。この場合、反応性ガスを用いたドライエッチング又は酸を用いたウェットエッチングにより、図6(b)の中心部における絶縁層202及び2次電子ガス層201を、2次元電子ガス層201の部分よりも下部までエッチングする。この結果、ドットで示される部分が、図6(b)の中心部分から除去され、除去された部分以外の部分によってT字形状のメサ構造(ビット素子間結合用メサ部111)が形成される。この状態で、2次元電子ガス層201は、図6(a)に示したオーミックコンタクトパッド401と電気的に接続されている。
最後に、メサ構造(ビット素子間結合用メサ部111)の上部に電子線リソグラフィーにより図1に示したような各電極を形成して、量子演算回路を作製する。
尚、2元電子ガス層201の2次元電子ガスについては、キャリア密度を4×1011cm−2程度、移動度を7000cm/Vs程度とすることが望ましい。
図8は、本発明の実施例2に係る量子計算機の基本構成を示した回路ブロック図である。
この量子計算機は、上述した複数の超伝導電荷量子ビット素子を含む量子演算回路を複数用いて組み合わせて構成されるもので、その基本的な構造としては、複数の超伝導量子箱電極303〜303における単一のものが複数のメサ構造(ビット素子間結合用メサ部111〜111)における二つのものに跨って配置されるようにし、そうした構造のものを複数用いて横一直線状に並設されるように繋げた構造となっており、各ビット素子間結合用メサ部111〜111の脚部を跨る電子ガス排除電極112〜112を選択的に選定して電圧印加することにより、各量子ビット素子間の結合を選択的に制御できるようになっている。
具体的に言えば、ビット素子間結合用メサ部111を含む第1の量子演算回路は、超伝導量子箱電極303の他端側にトンネルバリア311を介してその延在方向とは垂直に延びるように接続された対向電極305と共に、これとは所定の間隔で配置された同様な構造、即ち、超伝導量子箱電極303の一端側にトンネルバリア311を介してその延在方向とは垂直に延びるように接続された読み出し電極307を含む他、ビット素子間結合用メサ部111の脚部を跨るように配設された電子ガス排除電極112を含んでいる。
また、ビット素子間結合用メサ部111を含む第2の量子演算回路は、超伝導量子箱電極303の他端側にトンネルバリア311を介してその延在方向とは垂直に延びるように接続された対向電極305と共に、これとは所定の間隔で配置された同様な構造、即ち、超伝導量子箱電極303の一端側にトンネルバリア311を介してその延在方向とは垂直に延びるように接続された読み出し電極307を含む他、ビット素子間結合用メサ部111の脚部を跨るように配設された電子ガス排除電極112を含んでいる。
更に、ビット素子間結合用メサ部111を含む第3の量子演算回路は、超伝導量子箱電極303の他端側にトンネルバリア311を介してその延在方向とは垂直に延びるように接続された対向電極305と共に、これとは所定の間隔で配置された同様な構造、即ち、超伝導量子箱電極303の一端側にトンネルバリア311を介してその延在方向とは垂直に延びるように接続された読み出し電極307を含む他、ビット素子間結合用メサ部111の脚部を跨るように配設された電子ガス排除電極112を含んでいる。
加えて、この量子計算機の場合、各電子ガス排除電極112〜112の間にゲート電極115、115が各対向電極305〜305と同じ方向に延びて介在されるように配設されている。
このような量子計算機の場合、超伝導電荷量子ビット素子間の結合を制御できるのは、隣接する二つの超伝導電荷量子ビット素子間においてのみとなり、例えば超伝導量子箱電極303、303の間の結合を選択的に制御するためには、その部分に対応して位置されるメサ構造(ビット素子間結合用メサ部111)の脚部に跨る電子ガス排除電極112へ印加する電圧を適当に設定すれば良いことになる。
本発明の電子ガスを用いて量子ビット素子間を結合する手法は、上述した複数の超伝導電荷量子ビット素子を含む量子演算回路や更に量子演算回路を複数備えた量子計算機への適用が好適である他、原理的にその他の超伝導量子ビット素子である磁束量子ビットや位相量子ビット、或いは半導体量子ビットについても適用可能である。
本発明の実施例1に係る量子演算回路を示す平面図である。 図1に示された量子演算回路をA−A線に沿って断面した断面図である。 図1に示された量子演算回路をB−B線に沿って断面した断面図である。 図1に示す量子演算回路の等価回路図である。 図1に示された量子演算回路の2次元ガス層を説明するための図である。 (a)、(b)、(c)は図1に示された量子演算回路を製造する製造工程を工程順に説明する平面図である。 図6に示された製造工程で得られる構造を具体的に説明するために、図6(b)のC−C線に沿って断面した断面図である。 本発明の実施例2に係る量子計算機の基本構成を示した回路ブロック図である。
符号の説明
1、2 量子ビット構造
101、102、303〜303 超伝導量子箱電極
103、104、305〜305 対向電極
105、106、307〜307 読み出し電極
107、108、109、110、311〜311 トンネルバリア
111、111〜111 ビット素子間結合用メサ部
112、112〜112 電子ガス排除電極
113、114、115〜115 ゲート電極
201 2次元電子ガス層
202、204 絶縁層
203 基板
205 導体部
401 オーミックコンタクトパッド

Claims (17)

  1. 第1の量子ビット素子と第2の量子ビット素子とを結合する量子ビット結合方法において、前記第1及び第2の量子ビット素子の間の結合を電子ガスにより静電的に制御する制御段階を有することを特徴とする量子ビット可変結合方法。
  2. 請求項1において、前記電子ガスを含む2次元電子ガス層を設けておき、前記制御段階は、前記2次元電子ガス層における前記電子ガスのポテンシャルをグランドに接地することにより、前記第1及び第2の量子ビット素子間の結合を切り離す段階を含むことを特徴とする量子ビット可変結合方法。
  3. 請求項2において、前記制御段階は、更に、ガス排除電極に電圧を印加して前記2次元電子ガス層における前記電子ガスを少なくとも部分的に排除することにより、前記第1及び第2の量子ビット素子間を結合させる段階を含むことを特徴とする量子ビット可変結合方法。
  4. 請求項3において、前記第1及び第2の量子ビット素子は、それぞれ超伝導量子箱電極、該超伝導量子箱電極にトンネルバリアを挟んで設けられた対向電極、及び、該超伝導量子箱電極にトンネルバリアを挟んで設けられた読み出し電極を有する量子ビット構造を備えると共に、ゲート電極を有する超伝導電荷量子ビット素子であって、前記ゲート電極を制御することによって前記超伝導量子箱電極の量子ビットの状態が操作されることを特徴とする超伝導電荷量子ビット可変結合方法。
  5. 請求項4において、前記読み出し電極を用いて前記量子ビットの読み出しが行われることを特徴とする超伝導電荷量子ビット可変結合方法。
  6. 第1及び第2の量子ビットと、第1及び第2の量子ビットと静電的に結合するように配置された2次元電子ガス層とを有することを特徴とする量子演算回路。
  7. 請求項6において、前記2次元電子ガス層は接地されていることを特徴とする量子演算回路。
  8. 請求項7において、更に、前記2次元電子ガス層中の電子ガスを排除するガス排除電極を備えたことを特徴とする量子演算回路。
  9. 請求項8において、前記2次元電子ガス層を内部に配置したメサ構造を有し、前記第1及び第2の量子ビットと前記ガス排除電極とは、絶縁層を介して前記メサ構造の表面に形成されたことを特徴とする量子演算回路。
  10. 請求項9において、前記第1及び第2の量子ビットは、超伝導量子箱電極、対向電極、及び、読み出し電極を含む超伝導電荷量子ビット素子であることを特徴とする量子演算回路。
  11. 第1の量子ビット素子と第2の量子ビット素子との間を可変結合する可変結合器において、前記第1の量子ビット素子及び前記第2の量子ビット素子の間を電子ガスにより結合する電子ガス層を有することを特徴とする可変結合器。
  12. 請求項11において、前記電子ガス層は、グランドに接続されていることを特徴とする可変結合器。
  13. 請求項12において、前記電子ガス層における前記電子ガスを少なくとも部分的に排除して前記結合の強さを制御するためのガス排除電極を有することを特徴とする可変結合器。
  14. 請求項13において、前記第1の量子ビット素子及び前記第2の量子ビット素子は、超伝導量子箱電極にトンネルバリアを挟んで対向電極を結合して成る量子ビット構造をそれぞれ有する超伝導電荷量子ビット素子であって、前記量子ビット構造は、前記超伝導箱量子電極としての第1の超伝導量子箱電極及び第2の超伝導量子箱電の延在方向に対して平行に設けられたゲート電極を有しており、前記電子ガス層は、前記ゲート電極と離隔して配置されていることを特徴とする可変結合器。
  15. 請求項14において、前記電子ガス層は、前記電子ガスとして2次元電子ガスを持たせた半導体2次元電子ガス層であり、前記量子ビット構造は、絶縁層を介して前記半導体2次元電子ガス層と対向するように配置されており、前記ガス排除電極は、前記半導体2次元電子ガス層と部分的に静電的に結合されるように配設されていることを特徴とする可変結合器。
  16. 請求項15において、前記電子ガス層は、前記半導体2次元電子ガス層を含むメサ構造の内部に配置されたことを特徴とする可変結合器。
  17. 請求項10の量子演算回路を複数用いて組み合わせて構成される量子計算機において、前記超伝導量子箱電極の複数のものにおける単一のものが前記メサ構造の複数のものにおける二つのものに跨って配置されるように前記量子演算回路の複数のものを横一直線状に並設されるように繋げた構造を有し、前記複数のメサ構造をそれぞれ跨る前記ガス排除電極の複数のものを選択的に選定して電圧印加することにより、前記超伝導電荷量子ビット素子間の結合が選択的に制御されることを特徴とする量子計算機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011512525A (ja) * 2008-02-11 2011-04-21 クコー ピーティーワイ リミテッド 電子又はホールスピンの制御及び読み取り
JP2020043259A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 株式会社東芝 電子回路及び計算装置
CN112106079A (zh) * 2018-05-09 2020-12-18 学校法人东京理科大学 量子计算系统以及量子计算系统的使用方法
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